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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

セールと原価率の意外な関係。

こんにちは!
本日は「セールと原価率の意外な関係。」と言うことで、コラム的にお送り出来ればと思います。

それでは、まいりましょう。

■セールありきの価格&原価設定!?
さて、先日「ルミネのセール開始が他より1カ月遅い事情」と言うコラムが東洋経済オンラインにて配信されておりましたが、ご覧になられた方はいらっしゃいますでしょうか!?
東洋経済オンライン
※画像は東洋経済オンラインより拝借致しました。

このコラムの中で、定価から値引きをして販売をするセールと言うのは”消化仕入れ”と言う形態でビジネスを行っている百貨店ならではの商慣習によって生み出されたものであることや、値引き販売と言うセール文化が浸透してくるにつれて、商品の原価率が下がって行ったという背景が記述されております。

元のコラムの内容を引用しながら、もう少し具体的にご説明申し上げますと、

『消化仕入れとは、百貨店にテナントを借りている卸業者やメーカーが、商品を販売(消化)したと同時に、百貨店が商品を仕入れるという仕組み。商品を買い取って販売する“買取仕入れ”と比べて在庫を抱えずに済む一方、利益率は“消化仕入れ”のほうが低く』なると言います。

”利益率が低い”と言うことは、1商品あたりから得ることの出来る”「利益額」が小さい”ことを意味しますので、「利益額を多く取る」ためには、数をさばく必要に迫られますね。

そうなりますと、『数で勝負するしかない百貨店は、テナントとして場所を借りているアパレル各社に店頭の在庫を増やすように要求。それによって多くの商品が余ってしまうという現象が起き、在庫をダブつかせないためにセールを行う』ようになったと言うのが、百貨店の商慣習によって定価から値引き販売をするセールが生み出された背景です。

また、テナントとしては売れるかどうかわからない商品の店頭在庫を大量に増やすと言うことは経営上のリスクになるわけです。そこで、『売れ残りを危惧したアパレル各社がリスクヘッジとして行ったのが、原価率を下げること』だったと言います。

更に、『セールという文化が浸透してからは、商品を開発する段階から、「どれくらいの数が定価で売れて、どれくらいの数がセールで売れるか」という予測を行ったうえで品数や販売価格が決めら』れているそうです。

つまり、アパレル各社は発売開始時点で既に、”セールで定価より値引き販売をしても損をしない定価設定を行い、原価設定を行っている”、セールありきの価格&原価設定を行っていると言うことになります。

個人的には決して”原価率の高低”がそのまま”商品の魅力度の高低”と完全に一致するわけではないと思っておりますが、原価率を下げるには、

①素材のクオリティを下げる
②仕様を簡素化(クオリティを下げる)する
③人件費の安い外国に生産拠点を移す=誰でも、どこでも作ることが出来る商品になる
④大量生産により単位当たりのコストを下げる

と言った方法が主たる方法であることを考えますと、かなりの確度で「原価率が低い商品=魅力度に欠ける商品」であると言うことが言えるのかもしれません。

■魅力的な商品を増やす方法
資本主義社会において企業が利益を追求することは当然たる活動である、と言う主張が成り立つ一方、その当然の活動の結果として世の中に魅力度の低い商品がどんどん増えて行ったと言うのはなんだか寂しい気も致しますが、全てではないにしても、これも私たちが愛するアパレル業界の1つの側面であると言うことは言えるのかもしれません。

このような中で、今回引用させて頂いたコラムの執筆者であるファクトリエ代表の山田 敏夫氏は、『セールを行うことは、安く売ることを見据えて原価率を下げることであり、それはものづくりの品質を下げることに直結』すると言い、『価格以外の部分で堂々と「うちはここが違います」と胸を張って勝負できるものがあれば、極論を言えばセールを行う必要はない』と主張します。

つまり、品質のしっかりしたものを適正価格で販売をすれば、消費者はセールではなく、定価で商品を買ってくれるはずであると言う主張だと思うのですが、この考え方には(現実的か否かは別として)個人的にも賛同しております。

私はこれまでのたび重なる散在と言う経験のお陰で!?自分の中におきまして、なんとなく価値と価格と基準と言うのが出来てきているように思います。

よって、例えセールであっても自分の中で買いだ!と思える価格にならないと買わないですし、プロパーであったとしても価値がある!と思えば定価で買っている自分がおります。(もちろん中には定価で買いだ!と思っても予算上買えないものもございますが・・・。)

結局最後は、財布の紐を握っている私たち”消費者自身が世の中に魅力的な商品が溢れる状況にするのか否かを決めている”、つまり、(だいぶ大げさですが)ファッション業界の未来は服を心から愛する私たちのような消費者が自ら選ぶことが出来るはず!と思っています。

魅力的な商品であれば定価でも消費者は買いますし、そうでなければ適正だと各々が考える価格になるまで待つ、つまりセールまで買わないと言うことですね。

魅力的な商品が世の中に溢れるためには、私たち自身が商品の良し悪しを(ある程度)判別出来る審美眼や選定眼を持ち、また各々が自分なりの価値基準をしっかりと育てていくことが、結果として魅力的な商品を世の中に残していことに繋がるのではないか、と素人ながら思っているわけです。

自分でも書きながら”理想論”だなぁとか、”キレイ事”だなぁなどと思う瞬間もないわけで無いのですが、

「誰がアパレルを生かすのか」

と言うことを、ファッション好き、アパレルの大ファンの1人として真剣に!?考えながら、自らの”買う”と言う行為を通して自らの考えを主張して行きたいと考えております。

さて、皆さんはどうお考えになられますか!?

なお、本記事の内容は私rm55独自の見解であり、記事に引用させて頂いたファクトリエの山田氏に主張を要約したものではございません。引用箇所は山田氏の主張の一部でしかなく、主張の本質は別のところにありますので、気になる方は元記事をご覧くださいませ。
※『』内が元記事の引用部分






服好きと世間との間

こんにちは!
本日は「服好きと世間との間」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■想像以上の風当り!?:くるぶし男子
先日、Yahoo!のトップページにも転載されていた『「くるぶし男子」増殖中 クールビズ、着崩すおしゃれ』と言うタイトルの記事。元記事は2017年7月15日付の日本経済新聞夕刊に掲載された記事のようですが、内容としましては暑い日本の夏を乗り切るべく、”くるぶしを出したクールビズスタイル”がじわじわと広がっている、と言うものです。

くるぶし男子
記事の中では上記のように、大手総合商社の1つである伊藤忠商事の社員の方々を取り上げて、ポロシャツにデニム、そしてパンツ丈はくるぶし丈でと言う最先端の!?クールビズスタイルを「おしゃれな着崩し」として紹介しておりました。
※画像は記事の引用元であるNIKKEI STYLEさんより拝借

ドレススタイルにくるぶし丈パンツを合わせると言うスタイルは、本Blogをお読み頂いているようなクラシコイタリアを中心とした服好きの方であれば、何も今更取り上げるほどのテーマではなく、むしろ”基本のスタイルの1つ”として日々着こなしをされていらっしゃる方が大部分かと思われます。

また、クールビズではなく、普段のスタイルとしてパンツをくるぶし丈に設定する着こなしは何も今に始まったのではなく、私が高校生、大学生の頃にはまさに上記の伊藤忠の社員の方々のように、ポロシャツにデニムをくるぶし丈であわせて、足元はスニーカーと言うスタイルは普通にあったと記憶しています。よって、特に目新しい着こなしと言うわけではないように思います。

ちなみに記事の中では、そんな「くるぶし男子」と言うクールビズスタイルの広がりを紹介しながらも、企業社会全体に受け入れられたスタイルではないことや、相手への配慮、TPOは踏まえるべきとの注意事項も記載されておりました。

くるぶし丈のパンツを穿くと言うビジネススタイルやそう言った着こなしをする際の注意事項などには個人的に目新しさを感じませんでしたので、記事に対して特段何を思うわけでもなく、サラッと読み流した程度でした。ところが、今回記事を読んで大変驚いたことがありました。

それは、Yahoo!に転載された記事に対してつけられていたコメントの多さと内容です!

私が記事を読んだ際には既に2000件以上のコメントがなされており、上位に表示されていたコメントのみいくつか斜め読みをしていったわけですが、私の感覚的には9割以上が”くるぶしを出すクールビズスタイルに批判的”な内容でした。そんなコメントのいくつかをポイントだけピックアップしてみますと、

・ビジネススタイルとしては不適格
・ダサい/カッコ悪い
・足の短い日本人には合わない

などなど、服好きの私から致しますと、くるぶし丈のパンツはもはや夏場の基本スタイルであると言う感覚とは180度異なる!?、風当たりが思った以上に強い、コンサバティブなご意見が沢山並んでおりました・・・。服好きの感覚と世間一般論との感覚との間には、相当に大きな差があるのだなぁと言うことを改めて実感した次第です。

■服装のセンス以上に求めらるのは「忖度力」!?
Yahoo!のコメント欄にも当然ながら出ていたのですが、TPOや企業、業種によって受け入れられるかどうかは異なるので、そこをしっかりと見極めるべき、と言うもの。

今風に言うのであれば、

「忖度する」

と言う事でありましょうか。(笑)忖度とは「相手の気持ちを推しはかること」、転じて「空気を読むこと」と言うことも出来るかもしれまません。ちなみに元来日本人が得意としている分野だと、個人的には思っております。

私の友人や仕事における取引先でも、業界、業種、企業によって全く異なるクールビズスタイルで仕事をされておりますね。例えば取引先の大手銀行の担当者さんは、スーツにシャツにノーネクタイ。もちろんソックス(ロングホーズかどうかは見てません)に革靴と言うベーシックな初期の!?クールビズスタイル。

また、税理士や弁護士など、いわゆる士業と言われる方々も、多くはベーシックなクールビズスタイルをされている方が多いように思います。もちろん中には私のようにフルでスーツにシャツ、ネクタイと言う装いの方もいらっしゃいますが、「稀」ですね。

個人的には友人に広告系の人が多いのですが、大手広告代理店でも営業職は比較的ベーシックなノーネクタイ系のジャケパンスタイルと言うクールビズスタイルが多いように感じておりますが、同じ企業であってもクリエイティブ系の方は超自由系な装いです。もはや私からしますとクールビズとは言えないような装いで業務をされてらっしゃる方も多い印象です。

このような中で私がクールビズスタイルで外部の方にお会いする際には、だいたいその方のクールビズスタイルに合わせる形で節度の調整を行うことが多いです。正直、色々と悩むよりも相手に合わせることが”一番楽”だと思うのです。
※初めてお会いする場合だったり、迷ったら”フル”で行きます。(笑)

本Blogでは何かと話題に上がることの多い日本のクールビズスタイルですが、ビジネスの基本を信頼関係とするのであれば、それを崩さないことがクールビズにおける第1条件。そんなことを考えますと、相手のクールビズスタイル以上にラフにならないように、もっと言えば、相手(特に相手が顧客の場合)よりも1歩畏まっている装いであれば間違いは無いかと思われます。

多少服装のセンスがおかしくても取引先として”どうこう言われることは無い”かと思いますが、相手の気持ちを推し量る事の出来ないような節度の無いスタイルをしてしまうと、どんなにセンスがあってオシャレでも、”どうこう言われてしまう”ことがあるかもしれませんね。

と言うことで、「服好きの当たり前は、世間の当たり前にあらず」と言うことを私個人の学びとしてしっかりと頭に入れて、そろそろネクタイをほどき!?日本のあっつーい夏を乗り切るべく、rm55的クールビズ期間に突入していきたいと思います!







【8/1(火)9:59まで】







スーツにポロシャツはアリなのか!?を考える

こんにちは!
本日は、「スーツにポロシャツはアリなのか!?を考える」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■スーツにポロシャツ=クールビズ!?
さて、このところスーツにポロシャツを合わせると言う”クールビズスタイル”を提案されているショップやメディアを多々見かけます。最初にこのスタイルを見たときには大変驚いたのですが、先日開催されたメンズプレタポルテ(既製服)最大の見本市であるPITTI UOMO(ピッティウォモ)の会場におきましても、各ブランドが力を入れて提案をしていたと言います。

実際のピッティでの画像がこちらです。
スーツ(ジャケット)×ポロシャツ①

スーツ(ジャケット)×ポロシャツ②

スーツ(ジャケット)×ポロシャツ③

スーツ(ジャケット)×ポロシャツ④
※画像は全て、ジャケットリクワイヤードさんの公式HPより拝借致しました。

実際のピッティの会場において、スーツにポロシャツを合わせるスタイルが提案されていたのはどうかは分かりません。特に今年のピッティ関連の情報について、私の方では一切フォローアップしておりませんので各種トレンドはもちろんのこと、各ブランドの提案も確認出来ていない状況です。

ただ、ジャケットリクワイヤードさんの画像を拝見するに、主たるスタイルとしてはスーツにポロシャツを合わせると言うよりは、ジャケットに合わせているように思われます。それでも日本におきましてはクールビズ商戦に乗っかる意味もあるのでしょうか!?、クールビズの新しいスタイルと言うことで、「スーツ×ポロシャツ」と言うスタイルで提案されていることが多いようです。

さて、この”新しい!?”クールビズスタイルは、アリなのでしょうか!?ナシなのでしょうか!?皆さんはどう思われますか!?

■rm55的にはナシだけど・・・
最初に私の素人なりの意見を申し上げますと、私としては「ナシ」だと思っています。その大きな3つの理由としては、

① スタイリングの難易度が高い
② スーツのメンテナンスが大変
③ 着用シーンがイメージ出来ない

と言うものです。1つずつ簡単にみていきましょう。

まず第1に、個人的にはこのスタイル、「スタイリングの難易度が高い」と思っています。特に合わせるべきポロシャツに何を選ぶのか、によっては「カッコイイ」とは言えない状態に陥ってしまうのではないか、とも思っています。

具体的には襟型(襟の形、大きさ、硬さ)、生地、サイジング、この辺りがぴったりとスーツや自分の体型と合ってこないと、オシャレなクールビズスタイルとして見せる(魅せる)には難しそうです。

また、第2に、ポロシャツを合わせると言うことは”スーツが肌に接する”面が出てくると言うことになりますね。まずは腕。ロングスリーブのポロシャツを合わせれば別ですが、それだとクールビズがしたいのかなんだか分からなくなってしまいますので、ショートスリーブのポロシャツを合わせることを前提と致しますと、

腕、肘、手首周りはスーツのジャケットの腕の部分の生地と直接的に接することになるわけです。1日着用したシャツのカフまわりの汚れを見れば分かると思うのですが、仮に1日でも着用していたら、ジャケットの手首周りにはある程度の汚れが発生してしまうことは想像に難くありません。さすがにジャケットをシャツのように洗うのは難しいですよね。

諸説ありますが、スーツのジャケットの袖丈からシャツを1.5cm前後長く設定するのは、肌とジャケットとが接することによる汚れを防ぐと言う意味合いもあると見聞きしたことがあります。

また、ポロシャツの裾をパンツにインしないで着用するとなりますと、同じようにパンツのウエスト部分も肌に直接接することになりますよね。そうなりますと当該部分にも汚れが発生する可能性が出てきます。

そんなことを考えますと、スーツにポロシャツを合わせるスタイルは、スーツの「メンテナンスの観点から言いますと、優しい着こなしとは言えない」ように感じます。

そして最後の理由ですが、「着用シーンのイメージが出来ない」と言う理由がございます。私のようなスーツやネクタイ好きでもない限りにおきましては、一般的にこの暑い時期にスーツを着用すると言うことは、それなりに”礼装たる装いをすべきシーン”があるからスーツを着ると言うのが大前提になると思われます。

つまり、目的(理由)があるから、スーツを着用すると。

そのように考えますと、わざわざスーツを着る位ですから、ちゃんとしたスタイルに見せる必要があるわけです。それであれば、合わせるべきはポロシャツではなく、普通のシャツ、そして必要に応じてネクタイであるべきではないでしょうか。

逆に言えば、スーツにポロシャツを合わせられるような状況であれば、わざわざスーツを着るのではなく、ポロシャツにチノパンで十分ではないのか!?と言う思いも致します。

個人的には、シンプルでベーシックなスタイルが好きであると言うことがありますので、ポロシャツを着るなら、合わせるべきパンツはチノパンやコットンの5Pパンツである方が普通でカッコ良いと思いますし、ニットポロであれば、ウールパンツをさらりと合わせ、無理にスーツを着ることはないのではないか、と感じてしまいます。

もちろんオフの日にそう言ったスタイルを好きでするのは全然アリだと思うのですが、そうしますと少なくとも「クール”ビズ”」ではなくて、好きなスタイルで休日を過ごすと言うことになりますね。

今のところ私の好みとはちょっと違うので自分でもやってみよう!と言うことは考えておりませんが、例えば”ジャケパンスタイル”に合わせてみたり、スーツでもコットンスーツのように”カジュアルな生地”のものにポロシャツを合わせてみる、と言うのはアリかもしれないと思っていたりします。

会社員がスーツにポロシャツを合わせると言うクールビズスタイルは、ファッション関連企業でもない限り、あまり現実的ではないように思います。ただ、ジャケパンやカジュアルなスーツにポロシャツをインすると言うのはスタイルとしてはカッコ良いと思いますので、そう言ったスタイルがお好きな方は是非チャレンジされてみるのも良いかもしれませんね!

さて、「スーツ×ポロシャツ」と言うクールビズスタイル、皆さんはどのようにお考えになられるでしょうかっ!?




【8/1(火)9:59まで】







機能性素材の功罪をパンツを例に考える!?:後編

こんにちは!
本日は昨日に引き続き、「機能性素材の功罪をパンツを例に考える!?」の後編と言うことでお送りしたいと思います。
ポリエステルとポリウレタン

前編では「シワになりにくい」「ストレッチ性がある」と言った、高い機能性を有する化繊(ポリエステル・ポリウレタン)の魅力について触れつつ、「毛玉になりやすい」「劣化が早い」と言う化繊のデメリットにも触れてまいりました。

後編では、私rm55が経験した化繊アイテムの取り扱いの難しさを具体的事例を踏まえながら記述しつつ、そんな高機能でありながらもデメリットを有する化繊アイテムとの付き合い方を考えてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■機能性素材の功罪
さて、現在私が購入するアイテムの9割以上は、自然繊維を100%用いたアイテム(パンツを含めて)と言った状況です。実際、ドレスアイテムに限って言えば、購入する全てのアイテムが自然繊維100%のアイテムと言ってしまっても良いかもしれません。

実はその背景には、これまで私自身が化繊を使ったアイテムを購入、使用する中で経験してきた、悲しい!?出来事があったりするのです。

例えばポリウレタン混のパンツでは、

①膝が出やすい(膝抜けし易い)
②ドライクリーニング1回で劣化(生地感や色の変化)する

と言う経験をしております。ストレッチ性があると言うことは、タイトフィットなシルエットであればあるほど、その恩恵を受けることが出来るわけですが、その分とても「①膝が出やすい」と感じています。

例えば新品のパンツであったとしても、1日を通して穿く中で、”しゃがむ”と言う動作を数回していると、夜になって脱ぐ頃には膝のあたりにうっすらとした抜けが出ています。(個人的な経験ですので、必ずしも全てがそうだとは言いません。)

よって、せっかくタイトフィットで綺麗なシルエットだ!と思って購入しても、膝が出て来てしまうと綺麗だと思っていたラインが崩れてしまうので、最近はカジュアルなパンツであるデニムであったとしてもコットン100%を買い求めております。

また、ヴィンテージ加工がされた風合いがお気に入りの、タイトフィットなカーゴパンツ(ポリウレタン混)があるのですが、1度某有名クリーニング店のドライクリーニングに出したところ、生地感と色が変わって戻ってきてしまい大変驚いたことがありました。。当初はクリーニングに問題があったのではないか!?と考えたのですが、実際にはそうではなく、ポリウレタンが原因とのこと。

前編にて記述しましたように、ポリウレタン製品は「使い始め」ではなく、「製造してから」2、3年が寿命と言われている位、その劣化のスピードが早い上、ドライクリーニングとの相性もあまり良くないことが多いようです。

特に、ヴィンテージ加工のように特殊な加工を行っているポリウレタン混の製品は、劣化が顕著だと聞きます。他にも、クラシコアイテムではないのですが、ポリエステル混のパンツは速乾性が高いと言うと聞こえは良いのですが、

①汗をかくと若干肌にはりつくような感覚(吸湿性が低い為)

があり、個人的にはお世辞にも快適とは言い難いものが過去にはありました。

つまり、機能性素材の恩恵を受ける一方で、上述したような化繊アイテムの取り扱いの難しさを実感するような経験をこれまで重ねて来ていたわけです。

と言うことで、現在は自然ならではの心地良さが気に入っていると言うこともありますが、購入するアイテムのほとんどが自然繊維100%のアイテムになっている、と言うわけです。

■大切なのは素材の特徴をよく知り、使い分けること!?
では、「自然繊維万歳!」「化繊ではなく、自然繊維100%のアイテムにすべき!」と声高らかに宣言するのか!?と申しますと、個人的にはそのようには思っていません。

なぜなら自然繊維にも化繊同様にメリットもデメリットもあるからです。

個人的には、自然繊維にしろ、化繊にしろ、それぞれの素材のメリット、デメリットをしっかりと把握したうえで、自らの要望にマッチするアイテムを購入することが、”一番満足度が高くなる”と感じております。

例えば、「出来るだけ安く、新品のドレスパンツが欲しい!」と考えていたとします。そうしますと、表面的には化繊を使ったパンツの方が1万円から2万円近く安く購入することが出来る(※)わけですが、そこにポリウレタンが使われていたとしたら、どうでしょうか!?
※ブランドによる

「ポリウレタン製品は、製造から2、3年が寿命」と言う一般的な法則を当てはめるのだとしたら、3万円で購入し、3年で劣化して使えなくなってしまったとしたら、単純計算で「1年あたり1万円」と言うことになりますね。

一方の自然繊維100%のパンツは5万円したとします。しかし、自然繊維100%であれば、使い方が化繊のパンツと同じと言う前提ですと、「2、3年が寿命」と言うことは考えられないと思います。事実、私はインコテックスのウール100%のパンツが今年で7年目(現役で活躍中)、と言うアイテムを所有しておりますので、7年持つとすると単純計算で「1年あたり7千円」程度になります。

ちょっと極端な例ですが、素材の特徴をしっかりと把握していれば、「出来るだけ安く、新品のドレスパンツが欲しい!」と言う要件に対する意思決定(判断)を行うにあたって、メディアの情報やブランド、表面的な価格だけに惑わされず、自らの要望によりフィットした、適切な意思決定が出来ることになるわけです。

逆に、「多少劣化が早くても、スーツ/ジャケパンでの出張が多いので出来るだけシワがつきにくいパンツが欲しい」と考えていたのだとしたら、化繊のポリエステル混のパンツを選ぶと言う選択がベストになることもあり得るわけですね。

つまり、素材のメリット、デメリットを知らないで購入するのと、知っていて購入するのとでは、使い続ける中での満足度に違いが出てくる、換言すれば、知らないで購入すると満足度が大きく低下する可能性があることは明らかなわけです。

個人的には自然繊維100%のアイテムの持つ肌触りや風合いの方が好みですので、私が個人的におススメするのは自然繊維を100%使ったアイテムですが、それでも使う状況、好み、購入アイテムに求める1番の効能次第では化繊を選ぶ方がベストと言う可能性もありますね。

よって、自然繊維、化繊にかかわらず、代表的な繊維の特徴(メリット・デメリット)をしっかりと頭の中に入れて、自らの使用状況や要望を踏まえて最適な素材を選ばれると、化繊(または自然繊維)との付き合い方も良くなるのではないかと考えております!

■2017年SSのモアセールも開催中!
昨日あたりから、早々にモアセールを開始されたショップが散見されます。私もセール価格での購入を狙っているアイテムがありますので、買い残しているアイテムがある方は是非チェックされてみてください!

7/6:インポートアウトレット musee:モアセール開催中!
7/6:ナカガワ1948:本日よりモアセールスタート!
7/6:VIAJERO 本店:決算セール第二弾が19時よりスタート!
7/6:リングヂャケット:モアセール開始!
7/5:フレームショップ:クロケット&ジョーンズやホワイトハウスコックスなど、一部がアウトレットプライス!
7/3:ジャケットリクワイヤード2017SSオープンセールスタート!


【8/1(火)9:59まで】







機能性素材の功罪をパンツを例に考える!?:前編

こんにちは!
本日は「機能性素材の功罪をパンツを例に考える!?」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。
ポリウレタン

それでは、早速まいりましょう。

■化学繊維(化繊)の効能
さて、「タイトフィットなのに心地良い穿き心地!」と言う文句。ちょっと前にパンツブランドのアイテムを説明する際には、かなりの高頻度で使われていた言葉ですし、私もBlogで多様していた言葉だったように思います。

ところが最近ではプリーツパンツや、シルエットにゆとりが出てくると言うパンツトレンドの変化によって、そう言った言葉を目にするような機会が減ってきたようにも思います。

その変わり!?に登場しているのが、「シワになりにくい(防シワ)」だったり、「シワがとれやすい」と言った宣伝文句。

これらの言葉が並んでいるアイテムの素材に大抵使われているのが、「ポリエステル」や「ポリウレタン」と言った、人工的に生み出された化学繊維、通称「化繊」です。

例えば「ポリエステル」の一般的に言われる特徴としては、下記のようなものがありますし、
・価格が安い(低コストでの製造が可能)
・高い耐久性
・シワになりにくい
・速乾性がある
・軽い

「ポリウレタン」の一端的に言われる特徴としては、下記のようなものがありますね。
・価格が安い(低コストでの製造が可能)
・高いストレッチ(伸縮性)性能

これらの化繊を用いて製品を作り上げますと、まず第1に「リーズナブル」にアイテムを提供するこが可能になります。もちろん!?何に対してリーズナブルなのか、と言いますと、100%自然繊維(ウール等)に比べて、と言う意味になります。

実際にはインポートでも化繊を使ったパンツと言うのは2万円後半から3万円台(※)くらいで展開しているブランドが多いように思います。自然繊維100%のインポートですと3万円から5万円(※)程度が多い印象ですので、それに比べればリーズナブル。
※代理店商品のプロパー価格

また、第2に「ストレッチが効くので快適」と言う効果が出てきます。特にポリウレタンはそのストレッチ効果が高いので、タイトフィットなシルエットがトレンドであった頃にはタイトフィットながら快適と言う大きな効果をもたらしてくれましたし、私もその恩恵にあずかった人間の1人です。

今でもシルエットにゆとりが出てきたとは言え、プリーツも本来の機能性に基づくものと言うよりは、どちらかと言うとデザイン上のアクセント的なものが多い印象ですし、全体のシルエットはまだまだ細めですので、ポリウレタン混のパンツは多いですね。

そして第3に、「シワになりにくい(シワがとれにくい)」ので、出張や旅行のお伴にしやすいと言う効果が出てきます。(ポリエステル混の場合)

最近よく目にするウォッシャブルスーツ(ジャケット)なるものや、トラベル系のパンツ(シワになりにくく、シワがとれやすい)を唄っているパンツの多くには、ポリエステルが使われております。

もちろん自然繊維であっても、組織の組成方法(編み方)によっては適度な「ストレッチ性能」を享受することは出来ますし、モヘアのような素材を用いることで、「シワになりにくい」効果を得ることは出来ます。ただ、化繊に比べるとどうしても手間暇がかかる分、高額になってしまう傾向がありますね。

そんなこともあって、様々な「効能」を得ることの出来る化繊はファッション業界において重宝され、私も含めて皆さまのワードローブの中にもきっと存在していると思うのですが、「光」があるところには必ず「影」もわるわけです。

■化繊のデメリット
上記にあげた「ポリエステル」と「ポリウレタン」と言う、私を含めて皆さまにとっても馴染みがあるであろう化繊。実は、一般的には結構デメリットもあったりするのですが、ご存じでしょうか!?

例えば、「ポリエステル」であればこんなものがあります。
・静電気が起きやすい
・毛玉になりやすい
・他の汚れが移りやすい
・吸湿性がない

また、「ポリウレタン」のデメリットは、以下のようなものがあります。
・耐久性が低い(製造から2、3年程度で劣化する)
・素材感や色の変化が起きやすい

もちろん、上述したようなデメリットを軽減するために、他の繊維(自然繊維含む)と混紡して製品には使われることになるわけですが、高い機能性を有する裏側にはデメリットが存在するわけですね。

アイテムを購入する際にはブランドだったり、履き心地だったり、色や柄、シルエットなどに目が行きがちですので、あまり「素材」に対して意識をする方は多くはないのかもしれません。ただ、上述したようなデメリットもある、と言う認識を持って購入することが大切だと個人的には思っています。

ちょっと長くなりましたので、続きは後半で。なお、後半では自身の具体的な経験に基づく化繊アイテムの取り扱いの難しさや、高い機能性を有しながらもデメリットがある化繊アイテムとの付き合い方なんかを考察していきたいと思います。







【8/1(火)9:59まで】