<?php include_once("analyticstracking.php") ?>

30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

王道をあえて外す理由!?:Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B グレンチェック柄のスーツ

こんにちは!
本日は「王道をあえて外す理由!?」と言うテーマで、”着こなしに関するコラム”をお送りしたいと思います。

ここで「えっ!?」と思われた方は、恐らく本Blogを相当に読みこんで頂いている方かもしれません。と言いますのは、私rm55の着こなしに関するコラムは基本的に「rm55的スタイリング」と言うカテゴリに集約しております。しかし本日の記事のタイトルには「rm55的スタイリング」の記載がありませんし、カテゴリも「rm55的スタイリング」ではなく「ファッション_全般」です。

実は私もどちらのカテゴリにしようか悩んだのですが、「rm55的スタイリング」の方は基本的にはTPOとスタイリングをセットでご紹介するもの。それは、装いとは基本的にTPOありきで存在するものである、と言う私の考え故なのですが、本日のテーマはそう言った点に主眼を置いておりませんので、あえて「rm55的スタイリング」ではなく「全般」のコラムとして設定させて頂きました。

と言うことで、早速本題に入りたいと思います。

■とある日の装いに頂いた、コメント
先日、下記のようなスタイリングで出勤をしておりました。

以前の記事で、半ばアクシデント的に購入してしまったことを告白しておりましたサルトリアソリート(Solito house exclusive per Sharon)のグレンチェック柄スーツ(44)に、モンテサーロにてP.Oしたクレリックシャツ。ネクタイはジュストビスポークの小紋柄ウールタイで、ポケットスクエアはROSIのウール素材。そして合わせたアクセサリーは、サルトリアソリートのブラウンベースのウール×シルクストールです。
サルトリアソリートのグレンチェック柄スーツスタイルwブラックシューズ①

なお、足元にはジョンロブのブラックカラーのDARBY III(ダービー3)を選びました。
サルトリアソリートのグレンチェック柄スーツスタイルwブラックシューズ②

こちらのスタイルは当日私のインスタグラム(ID:NFLD_rm55)にポストしていたのですが、その際インスタで交流をさせて頂いている方から、以下のようなご質問を頂きました。

「私はスーツの柄やタイにブラウンがある場合には茶系の靴を合わせるのですが、rm55 さんはそこまで拘ってはいないのでしょうか?」

とても興味深いと言いますか、服好きとしてはワクワクするご質問でした。(笑)

なぜなら、ご質問頂いた方はいつも綺麗な色合わせ、かつ安定感のある着こなしをされていらっしゃる方でしたので、ご質問頂いた理由が個人的にはとても良く理解出来事に加えて、今回は”意図して”ブラックカラーの靴を合わせていたからです。

■王道をあえて外す理由!?
確かにこのソリートのグレンチェック柄スーツにはブラウンカラーのオーバーペーンが入っています。更に、このペーンを拾うようにブラウンカラーのネクタイを合わせておりますよね。このような色の使い方からしますと、靴にもブラウンカラーを持ってくると言うのが王道的な着こなしだと思いますし、私も普段ならそのようにしたと思います。
サルトリアソリートのグレンチェック柄スーツスタイルwブラックシューズ③

ところが今回は”あえて”ブラックカラーの靴を持ってきたと。それは上述の通り”意図”してやったわけですが、その理由は、インスタグラムにポストした画像からはちょっと分かりにくかったのですが、インナーにブラウンカラーのニットジレ(クルチアーニ)を持って着ていた”から”なのです。
サルトリアソリートのグレンチェック柄スーツスタイルwブラックシューズ④

色合わせのアプローチとして、「色を拾う」と言う方法があるのは皆さまご存知だと思います。スーツのチェック柄に使われているブラウンを”拾って”ネクタイもブラウンカラーにしてみたり。ネクタイのブラウンカラーを”拾って”、ポケットスクエアをブラウン系統にしてみたりと言うことなのですが、今回はインのニットをブラウンにしたことで、大分ブラウンが前面に出て(ブラウンの面積が大きい)行くなと。

第4回の装いを考えるシリーズでも記載しましたが、ブラウンと言う色はカジュアルカラーです。今回はスーツのチェック柄、ネクタイ、ポケットスクエアに加えてストールにもブラウン系を選んでおりましたので、ブラウンの面積があまりに多くなりますとカジュアル度が強くなる”気がした”のです。

そこで、王道であればブラウンカラーの靴を合わせるところ、あえてエレガントさを維持すると言いますか、全体の雰囲気をカジュアルに寄せ過ぎず、ドレッシーさを保つことを目的としてブラックカラーの靴を選んだと言うのが正直なところです。

つまり、私自身としましては、全体としての雰囲気にドレッシーさを残すために、「王道をあえて外した」と言うことになります。

正直現実世界では誰も気づくことのないことですし、私にとっては意図があっても周囲の方の99.9%、いや100%の方にとりましては、どうでも良い話なわけです。(笑)

実際にブラックではなく、ブラウンの靴を選んだところで”カジュアル過ぎる”と感じる方はほぼいらっしゃらないでしょうし、ブラックの靴を選んだからと言って、”ちゃんとしている”と感じる方も皆無かなと。

でも装いって恐らくそういうもので、もし1人でもそう言った点に気づいてくださったり、そこで通じ合えるものがあれば嬉しいことですし、誰も気づかないのが当たり前な中で、自身の思考や思想を装いを通して表現出来れば個人的には良いのかなと思っていたりします。

なお、ブラックカラーの靴で全体の引き締め、ドレッシーさの演出を意図したわけですが、その際に注意したことは、ブラックシューズの中でもデザイン的にはカジュアルに分類されるフルブローグを選んだことでしょうか。
サルトリアソリートのグレンチェック柄スーツスタイルwブラックシューズ⑤

ここでストレートチップなどを合わせてしまうと硬すぎると言いますか、グレンチェック柄のスーツやブラウンの面積の多さから言うとアンバランスな気が致しますが、カジュアルよりである外羽根のフルブローグであれば、意図した装いを実現する上ではちょうど良いバランスかなと個人的には考えた次第です。

フォーマルなシーンを除けば唯一絶対的に正しい着こなしと言うのは存在しないと思っていますので、好みはあれど、今回ブラックシューズを合わせたのが正しかったのか否か、は判断が難しいところです。

それでも(TPOを踏まえた上で)許容される着こなしの中で、自身の思考や思想、価値観、感性などを総動員しながら、自らの”装いを編集”していくのが服好きの楽しみでもありますし、今回のように服好きな方と交流の中で生まれる喜びや発見、気づきなどが今後の自身の心や感性を磨いてくれると思っています。

これからも服を心から愛する方々との交流から色々と学ばせ頂きながら、更なる高みを目指して成長出来ればと思います!

最後になりましたが、今回コメントを頂き、自身の装いを見つめ直す良いきっかけを頂いた方に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました!そして、これからも楽しい服飾談議に華を咲かせられればと思います。(笑)






ファッションの正解を数値化したい!?

こんにちは!
本日はタイトルに「ファッションの正解を数値化したい」と言うちょっと斬新な!?言葉を書かせて頂きました。ただ実はこれ、私の言葉ではなく、皆さまご存知の巨大なファッションサイトであるZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの社長、前澤友作氏のお言葉です。
ファッションの正解を数値化したい!?_①
※画像はBusiness Insider Japanによる取材記事より拝借しました。

これまではどちらかと言いますと「感性」や「センス」と言った、”ふわっとした言葉”で語られることの多かったのがファッションかなと思っています。

今年から始めさせて頂いた私rm55の装い、着こなしにおけるエッセンスを語って行こう!と言うコンテンツである「装いを考える」シリーズ。この中で私は、これまでの経験の中で学び得た装いにおける知識や感性を自分の中で可能な限り体系立てながら、論理的に自身の着こなしの法則性(公式)を見える化してみようと言うチャレンジをしております。

私のそれとは大分レベルも内容も異なりますが、タイトルに掲げた前澤氏の「ファッションの正解を数値化したい」と言うお言葉は、何か従来のファッションの在り方を根底から変えてしまうような要素を含んでいるのではないかと、個人的にはワクワク、ドキドキしていたりします。

と言うことで、本日は前澤氏、そしてZOZOTOWNが描くこれからのファッションの未来図!?を、私rm55の視点で切り取ってみたいと思います。それでは、まいりましょう。

■原点はコンプレックス
突然ですが、ビジネスにおいて成功するための方法は大きく2つあると思います。

1つ目は、誰かの悩みを解決してあげる手段を提供すること
2つ目は、皆が欲しがるような新しい価値を創造すること

今回ZOZOTOWN(ゾゾタウン)を展開しているスタートトゥデイが開発し、提供を開始しているZOZOSUIT(初回無料)は、上記のビジネスで成功する方法で言えば前者の方に当てはまります。

ZOZOSUITには伸縮センサーが内蔵されており、体型計測データが誰でも、簡単に取得出来ると。そして取得した体型計測データをもとに、センチ単位でサイジングされたベーシックなTシャツやデニムと言ったアイテムがユニクロ並みの価格で購入出来るようになると言いますから、数十万円をかけてスーツをスミズーラしている私からしますと大変な驚きでした。

つまり、S、M、Lと言った、既存のプレタポルテ(既製服)におけるサイジングではフィットしない方々の”悩み”を、手軽かつ安価に”解決”してあげようと言う手段が、ZOZOSUITであると。

私自身は以前も記載したかと思いますが、日本人の男性として極めて標準的な体型です。172cmと言う身長はほぼ平均値であり、60kgと言う体重は平均値より軽めと言う感じです。
※日本人の30代の方の身長の平均値は「171.5cm」であり、体重の平均は「69.2㎏」
※根拠:「平成27年国民健康・栄養調査の統計データ

従いまして、これまでプレタポルテ(既成服)を購入する中で、購入予算の不足や着こなしのセンスで悩んだことはあったとしても、「サイズが大きく合わない」と言うことで悩んだことは1度もありません。基本的にはこれまで好き好んで購入をしてきたブランドの服は多少のお直しはあれど問題なく体に合いましたし、着ている中で不快感を覚えることもありませんでした。

ところが、前澤氏は身長が低い(現在162cm!?※)が故に、パンツを裾上げすることでデザインやシルエットが大きく変わってしまったり、レディースやキッズのアイテムを探した経験があったと言い、これが嫌だったと言うことをBusiness Insider Japanによる取材記事において告白しております。
※ネット情報ですが、未確認です。

そんな原体験、コンプレックスを有していたことから

『既製の洋服に人が合わせるのではなく、一人ひとりにぴったりの洋服を作る』

と言う構想が生まれ、ZOZOSUITの開発につながっていったのだそうです。
※『』内は">Business Insider Japanによる取材記事より引用

正直私のようにプレタの服のサイズで大きく悩んだことがない人間にとりましては、なかなか発想しえない着眼点のようにも感じるわけですが、前澤氏は自らの負の体験を正の力に変えてゆける能力の持ち主のようですね。

■ファッションの正解を数値化したい
そんな負の経験から生み出され、全ての人に適正サイズの商品提供を可能にするZOZOSUITですが、同取材記事の中で前澤氏はタイトルにも引用させて頂きました言葉を、下記のように述べております。

『ファッションの正解を数値化したい。何がかわいいか、かっこいいかを科学的に解明したい』

これには一アパレルファン、服好きとしてはかなりの衝撃を受けました。と言いますのも、私個人的には「唯一絶対的な正解がない(数値化出来ない)のが、ファッションの面白さであり、奥深さである。」と考えているからです。

この考えはサイズ1つとっても言えることだと思っています。同じ人間であったとしても、トレンドであったり、気分であったり、様々な服を身につける経験の中で養われる好みによっては、身長、体重、体型は大きく変わらずとも、着たい!欲しい!と思う服のシルエット、サイズ感と言うのはその時々で変化したりするものですよね。

もちろんスタートトゥデイはそんなことは想定済みで、トレンドの変化を受けにくいベーシックなアイテムを中心にPBブランドとして提供していくようですし、計測数値から自動的に推奨されるサイズ以外にも、自らの好みを反映させることの出来る機能にはなるようですけれど。
ファッションの正解を数値化したい!?_②
※画像はBusiness Insider Japanによる取材記事より拝借しました。

いやぁ、でも本当にこれからが楽しみな展開であることには間違いありません。

もし本当に”この仕組み”が実稼働し始めたら、欲しい時に、欲しい物が、欲しいサイズで、しかも”魅力的な価格”で手に入るわけですから、スタートトゥデイからしたら値引きや廃棄などの無駄なコストがカット出来る分、原価率を上げることが出来ますよね。

そしてその結果として消費者は、価格に対して質の良い原材料が使われたアイテムを、自分の体型にぴったりのサイズで手に入れることが出来るわけです。

また、恐らくは”ZOZOSUITの波”が本Blogの現在のメインテーマである、メンズドレスファッションの世界にも波及してくるような気がします。特に、スーツやシャツと言ったアイテムは、その生まれた背景や長年積み重ねてこられた歴史から、体型に対する適正サイズと言うのがほぼ決まってきます。その上、サイズと言う観点で好みを反映させる箇所がカジュアルファッション以上に少ないようにも思いますので、相性は良さそうですよね。

更に、スミズーラ(ビスポーク)の世界にも影響があるかもしれません。スーツやジャケット、パンツを仕立てる上で最も重要な要素の1つが、フィッターが計測する採寸数値です。なぜなら、そこで採寸された数値がスーツやジャケットを仕立てる上において設計図のベースになってくるからです。

どんなに優秀な大工がいたとしても、設計図が優秀でなければ良い家が建たないように、どんなに優れた技術を有した熟練の職人がいようとも、パターンのベースとなる採寸数値が誤っていたら、着心地の良い服は仕立てあがりません。

そんなときに、肩幅や身幅、腕の長さと言った平面的なデータのみならず、胸の厚みや、肩の傾斜などの立体的なデータが瞬時に、そしてより正確に取得出来るZOZOSUITが登場したら、フィッターが不要になる分、これまで以上に海外のテーラーやサルトにて仕立てる服が身近になるかもしれませんね。

近い将来、ZOZOSUIT(もしくはこれに近い機能を有するツール)で取得した体型計測データを送るだけで、日本に居ながらにして海外のテーラーやサルトにて仕立て上げられたスーツやジャケットが手に入る時代が、(良し悪しは別にして)到来するのかもしれません。

ファッションの正解を数値化したい

前澤友作氏率いるスタートトゥデイが、どこまでこの言葉を実現出来るのか。いや、出来る事を前提にして、”いつ”実現するのか、アパレルファン、そして1人の服好きとして楽しみにしながら、注目していきたいと思います!






不完全であることを受け入れる!?

こんにちは!
本日は「不完全であることを受け入れる!?」と言うテーマでコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■スミズーラとは不完全さを楽しむものである!?
さて、先日イタリアはナポリのサルトリアである、サルトリア・ソリートにてスミズーラ(ビスポーク)頂いたダブルブレステッドのスーツを無事に納品頂いたことは、既に記事としてお送りしていたかと思います。
サルトリアソリートのダブルブレステッドスーツ①

この中で、着心地には大満足をするもビジュアル的にはもう少しこうしてみたい!と言う欲求が生まれた、つまるところ自分の中では100点満点では無かった旨の感想(※)を記述しておりました。
サルトリアソリートのダブルブレステッドスーツ②
※当該記事:「SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のダブルブレステッドスーツを着てみたっ!

今回のスミズーラにおいて自分自身として100点満点を取ることが出来なかった要因はいくつかあるのだと思いますが、その主な要素を挙げるのであれば、

① スミズーラは自らの体型が如実に現れる
② コミュニケーションの問題
  ※自らの好みを自分自身がしっかりと把握し、それを正確にフィッターに伝え、理解を得る
③ 人の手による手作業は、常に不完全さを有する
 
と言う3点に集約されるようにも思います。

ただ、それでもスミズーラの経験が豊富な方々の話を色々伺ってみるに、例えハード面である上記①やソフト面である②がクリア出来たとしても、最後は人が手作業で行うことですから、常にスキの無い、完全、完璧、パーフェクトな状態を維持し続けると言うことは難しい。そもそもスミズーラとはそう言ったもの(完全・完璧なモノ)ではないのかもしれないと感じております。

つまり、スミズーラとはある種の”不完全さを内包することを前提”として、それを含めて楽しむ余裕も必要だと言うことでしょうか。

■日光東照宮の陽明門にある逆柱
突然ですが、皆さまは「逆柱(さかばしら)」をご存じでしょうか!?

逆柱とは、『木材を建物の柱にする際、木が本来生えていた方向と上下逆にして柱を立てること』を言うそうです。実はこの逆柱が”採用”されているのが、皆さんご存じの日光東照宮の陽明門です。

google先生に聞いて頂ければすぐに画像を含めて検索可能ですので、ご興味がある方は調べて頂きたいのですが、陽明門には使われている柱の中に1本だけ、他の柱と彫刻の模様が逆向きになってものがあります。つまり1本だけ逆柱になっていると。

もちろん建てる際に職人さんが間違えてしまったわけではなく、”あえて”この仕様にしていると言います。

実は、当時は『建物は完成と同時に崩壊が始まる』と言う伝承があり、それであれば『建物を未完の状態』にしておけば崩壊する(災いが起きる)ことはない、つまりは1本だけ逆柱にすることで建物をあえて未完の状態に見立てて、”永遠に存続する”と言うことを願掛けしたそうですょ。
※上記『』内は、wikipediaより引用

日本人はどうやら昔から不完全であることを受け入れて、不完全さとともに生活をしていく懐の深さを元来有したいたのかもしれませんね。

■不完全であることを受け入れる!?
それでは改めて、スーツやジャケットのスミズーラのお話に戻したいと思います。(笑)

私が今回納品を頂いたソリートのスーツについて、「この点を○○したいと考えている」と言うことをSharonマネージャのD氏にお話ししたところ、こんなご回答がありました。

「個人的には今のスタイルはとてもカッコ良いと感じていますが、rm55さんがそうお感じになるのであれば修正等を施すことは可能だと思います。ただ、もしかしたら5年、10年たった後に見たら、今のこのままのスタイルがカッコ良いとrm55さんご自身が感じられることもあるかもしれませんね。」

と、確かそんな趣旨のお話でした。

これを聞いた時に感じたことは、不完全さを内包しているのはサルトリアの職人でも、仕立てあがったスーツやジャケットでもなく、実は発注主である自分自身なのかもしれないなと。

「諸行無常」と言う言葉がありますよね。この世の中の物事は常に変化をし続けており、決して永遠に同じものなどは存在しない、と言う趣旨の仏教用語で、転じて「形あるものはいずれ壊れる」なんて言う言葉にもなっていたりします。

確かに自分自身、この数年間で色々な人、物と出会い、自分の感性も大きく変化してきたように感じます。私個人としましては、これまでは特段意識をすることのなかった”好み”または”独自の”スタイルを確立しつつあると言う想いはあるものの、それも数年先から振り返ってみれば通過点の1つにすぎず、私が今時点で有している感性、感覚もこの先きっと変化していくのだろうと思います。

そんなことを考えますと、私自身が常にゆらぎ、変化しているのでありますから、唯一絶対的に定まった理想と言うのは存在するべくもなく、「こうしたい!」「こうありたい!」と言う理想も、きっと少しずつ変化していくのだろうと。

大きなお金を投資しますと、どうしても完璧なもの、完全なるものを求めてしまいがちですし、それは現時点における私の人間性の小ささゆえ、やむを得ないものと理解しています。それでも、自分自身が不完全であることを受け入れて、常に変化していくことを考えれば、あまり小さなことに目くじらを立てず、どんと構えて、

この70億人が存在する地球上で出会うことの出来た職人さんとの貴重な時間や感性の共有を楽しむ!と言う”大人の余裕”がスミズーラを楽しむ上ではとても大切になってくるのかもしれないなと、そんなことを感じたのでした。

いやぁ、しかしスーツやジャケットをスミズーラすると言うことは、目の前の職人さんや生地などを通して、自分自身と向き合っている行為そのものなのかもしれませんね。






ビームスとUA、2大セレクトのリーダーが語る過去と未来

こんにちは!
本日は「ビームスとUA、2大セレクトのリーダーが語る過去と未来」と題しまして、コラム的にお送り出来ればと思います。

と、申しましても、実はこのタイトルはWWD Japanさんの2000号記念連載として2017年11月21日に掲載されました同名の記事(※)より引用しております。
wwdjpn_top
※WWD Japan 「ビームスとUA、2大セレクトのリーダーが語る過去と未来
※画像はWWD Japanさんの当該記事より拝借しております。

日本のファッションシーンをけん引し続けてきた2大セレクトショップであるビームス(BEAMS)の設楽洋社長とユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)の重松理名誉会長によるロング対談。もともと重松氏はビームスの立上げに携わった中心的人物であったことは知られておりますが、色々あって(笑)別々の道を歩むことになったと。

それでも別々の道を歩んでこられたお二人が今、この対談を行うに至った背景の1つには日本のファッションシーンに対する危機感と言った特別な想いがあるのではないか、などと勝手に想像してしまいます。

記事本文はセレクトショップの創成期やセレクトショップ業態が日本でここまで大きく成長した理由、そしてライフスタイルが大きく変化するこれからの世の中におけるセレクトショップの在り方などをお二人がどのように見ているのか、を感じることが出来る貴重な内容だと思っています。

個人的には大変に興味深く、様々な思考を巡らせながら楽しく読ませて頂きましたので、服好きの皆様も本文を是非チェック頂ければと思います。

なお、私が記事本文を要約しても面白くはありませんので、本日は個人的に気になった箇所を適宜抜粋しながら、書き進めてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■日本においてセレクトショップが大きく成長した理由
さて、ビームスと言えばセレクトショップの元祖として広く認知されておりますが、実は意外や意外、本家元祖はSHIPSであったと言うことを、重松氏が述べていたことには驚きました。

SHIPSは1975年に創業しておりますが、当時副社長であった中村裕氏がセレクトショップと言う業態を日本で初めて行ったと言います。その後、1年遅れること1976年にビームスが創業するわけですが、ビームス創業の発起人でもある重松氏は、

『中村氏が作ったショップを見て、こういう店があるのか、こういう店を作りたいと努力して今がある』

と述べております。確かに今でこそ2大セレクトショップと表現されることが多いですが、一時は御三家としてSHIPSも含めて語られることが多かったように思います。

記事の中にも出てきておりますが、ビームスが創業した1976年に時を同じくして雑誌である「「ポパイ(POPEYE)」が創刊され、アメリカを中心とした洋風文化が認知され、原宿を中心として広がっていったそうです。

私は当時はまだ生まれておりませんので事実は分かりませんが、以前ビームスの人気に火が付くことになった大きな要因が、このポパイの創刊であったと何かの記事で読みました。

アメリカで買い付けをしてきたオシャレな服や雑貨を雑誌であるポパイが特集し、それを見た読者が顧客としてビームスに訪れて買い物をする、と言う流れが出来たと。

実際にビームス(クラシコイタリアを扱うレーベル)の今のビジネスモデルもこれに近い形で行われている気もしますよね。海外での展示会の中から日本のマーケットに合いそうなトレンドをセレクトし、まとめ上げて雑誌を中心としたメディアで「今期のトレンド」として発信する。そしてそれにあった商材を実店舗で展開していく、と言うのは実は創業時の成功体験がベースとなったモデルなのかもしれません。

その後ビームスの成功を受けて1989年にアローズが創業するわけですが、欧米にはほぼ存在しないにも拘わらず、日本においてセレクトショップと言う業態がここまで大きく成長するに至った要因として、お二人は以下のように語っておられます。

ビームス設楽社長
『お客さまに代わってある程度(購入、着用する服を:rm55追記)絞ってあげる、組み合わせてあげる。ある種のコーディネートショップでもあるが、エディターズショップでもある。世の中で最も自然な姿だから大きくなれた。』

ワードローブの中に同じブランドしかない!と言う人は世界広しと言えど、なかなかいないでしょうと。例えばギャルソンの川久保さんだってワードローブの中にギャルソンしかおいていないわけではなく、好きな服はあるはずだと。なぜなら、それが”一番自然な姿”だからと言う例え話を出しながら、設楽社長はセレクトショップ成長の理由を語ります。

アローズ重松名誉会長
『モノ選びとモノづくりのバランスが取れた、ビジネスモデルができたからだと思う。モノ選びだけだとリスクが大きくビジネスになっていかない。他の国の日本でいうセレクト型の企業はほぼ淘汰されている。日本だけが大きくなった。』

そして、
『自分たちのオリジナルを作って利益を確保して、品ぞろえの中の買取ロスを極小化しているから。だから、海外ではワンブランドショップだけ残っている。利幅が大きくデザイナーが立っているから。セレクトショップは、マルチレーベルストア。いわゆる、マルチのレーベルを扱っているということ。類いまれな、日本だけのビジネスモデルだと思う。他の国は百貨店かオンリーショップしかない。』

設楽社長の考察はセレクトショップと言う業態が服好きにとって自然な形であったと言うことを成長の要因として述べているわけですが、更に日本においてなぜ大きくなったのか、と言う問いに具体的に答えているのが重松名誉会長の考察かもしれません。

個人的には、セレクト(海外買い付け)商品の利幅の薄さ、売れ残りロスを利益率の高いオリジナル商品の売上でカバー出来たから大きくなったのか、大きくなるために利益率の高いオリジナル商品の取扱いを増やしたのか、と言う因果関係については検討の余地ありだと感じながらも、非常に説得力のある説明だと感じたことは事実です。

そういう意味では、”服が好き!”と言うだけではなく、”ビジネスとしての感覚も優れていた”ことが、日本においてセレクトショップが大きく成長した背景にはあったのかもしれませんね。

■今後のセレクトショップの在り方
「日本においてセレクトショップが大きく成長した理由」とともに、個人的に興味深く拝読させて頂いた内容が、今後のアパレル業界、そしてセレクトショップの在り方についてお二人が語ったパートでした。

ビームス設楽社長
『AIが台頭したときに、その隙間で勝っていく方法を考えなくてはならない。今、ビームスが“人”を前面に出そうとしているのもその一つ。』

『短期的な将来、SNSの普及で一億総デザイナーのような時代が来る。インフルエンサーが個人でセレクトしたものを売ることが主流になる。その中でセレクトショップは、何をすべきか。わが社はインフルエンサーのプロダクションになってしまおうと。』

設楽社長はAIをはじめとしたIT技術革新によるライフスタイル、購買スタイルの変化を踏まえて先端技術を中心にそえるのではなく、あえて「ヒト」を前面に出していくということを述べておられます。

最近はアローズなんかでもEコマースの売上が拡大していると言う記事がありましたが、アメリカではEコマースでの売り上げが拡大した結果、商業施設などに出店しているリアル店舗の閉店が相次ぎ、とても苦労していると言う話もあったりします。また、Eコマースで物が売れると言うことは、そもそもコストのかかる販売員はいなくても物が売れることを意味するわけです。

ところが、設楽社長は拡大しているEコマースにのっかるのではなく、「ヒト」を前面にだし、「ヒト」でしか出来ないことに力を入れて行こう!と言うことなわけですね。いかにも設楽社長らしいお考えかなと思います。

確かにビームスでは各レーベルのバイヤーさんであったり、ショップスタッフさんがインスタグラムを中心としたSNSにて自ら情報を発信し、日本のみならず世界的な影響力を発揮していらっしゃいますね。まさに、「ヒト」である社内スタッフが顧客の購買活動に影響を与えるインフルエンサーになれるような仕込みを進めていると言うことでしょうか。

では、アローズの重松名誉会長はどうかと言いますと、
『お客さまはクオリティーに、よりコンシャス(意識する、気にする:rm55追記)になっていくということだ。クオリティーを保つ技術力だけは磨かなければならない。そこはやらなければならない。』

『店頭で試着して感動して、買っていただいて持って帰るという、会話体験や価値も非常に重要。』

『しかし、それを好まない人がいるような時代になったときに、家に帰ると買ったモノが届いている。その技術をどのように導入し、経費をかけず軌道に乗せられるかを、研究しなくてはいけない。』

つまり、「商品そのもののクオリティ」の向上及び、「ヒト」による付加価値の付け方も重要だが、それだけではなく先端技術を研究し、効率的に販売できる体制を整えていくことも、これからの時代には求められると。

確かアローズが売上高で1400億円、ビームスはその半分程度と言う認識でしたので、両者の考え方のどちらが正しい、正しくないと言うのは企業規模や置かれた状況、理念(考え方)が異なりますので意味がないと思っています。それでも大切なことは、共に時代の先を見据えて、既に次なる施策を打っている(重松名誉会長は経営には携わっていないので、個人としての考え)と言うことでしょうか。

仮にマズローの欲求階層説を用いて考えるのであれば、各人によって服が「自己実現の欲求」に当てはまるのか、「尊敬・評価の欲求」に当てはまるのか、それとも「社会的欲求」に当てはまるのかは分かりませんが、人間が存在する以上、「服を欲する欲求」が完全に消えてしまうことはないように思います。

これからも服が好きな人間の1人として、社会や文化、IT技術の変化や進化に合わせて、自分なりの服の楽しみ方を追及していければと思いますっ!






ブラックカラーが気になる!?

こんにちは!
本日は、「ブラックカラーが気になる!?」と言うテーマでコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ブラックが気になる!?
さて、ファッションにおける「カラー(色)」と言いますのは時として様々な意味を持ったりするものですが、それがブラック(黒)となりますと、フォーマルなシーンであったり、モダン、モードなイメージを頭に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

私はドレスシーンにおいてブラックなアイテムを身に付けることはそれこそ冠婚葬祭を除いてはほぼ皆無で、ビジネスにおけるフォーマルなシーンにおきましては色の濃いネイビーや(チャコール)グレーで対応しております。また、カジュアルアイテムとしてブラックカラーのアイテムを購入することも、これまではほとんどありませんでした。

それが、ここ1、2年位でしょうか。カジュアルアイテムにおけるブラックがやけに気になり始めまして、例えば今年の頭には自身初となるライダースジャケットを購入しておりましたが、選んだ色はブラック。こちらはマルジェラのダブルのライダースジャケット(※1)になります。
Maison Margiela (メゾンマルジェラ)のライダースジャケット_①
※1:購入記事 「Maison Margiela (メゾンマルジェラ)のライダースジャケットを購入!

他にも、2016年AWセールにてルイジボレッリのウォッシュドコットンストレッチブラックデニム(※2)を購入しておりましたし、
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のウォッシュドコットンストレッチブラックデニム_②
※2:購入記事 「LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のウォッシュドコットンストレッチブラックデニム:PARTENOPE(J124)を購入!

春先には気軽に羽織ることが出来る、スポーティなカジュアルウェアとしてナイキのプレイヤーズジャケット(※3)も週末のオフ用に仕入れておりました。
NIKE (ナイキ) のウーブン プレイヤーズ ジャケット_②
※3:購入記事 「NIKE (ナイキ) のウーブン プレイヤーズ ジャケットを購入!

そして昨年の秋冬用にと購入し、週末には大活躍であったノースフェイスのバルトライトジャケット(※4)もブラックでしたね。
The North Face(ノースフェイス) Baltro Light Jacket(バルトロライトジャケット)①
※4:購入記事 「The North Face(ノースフェイス)のBaltro Light Jacket(バルトロライトジャケット)を購入!

なぜこれまで全く気に留める色ではなかったブラックが急に気になり始めたのか。その理由は自分自身でも特定することが出来ていないのですが、あるとしたら!?ブラックカラーの持つ雰囲気を欲しているのかなと。

具体的には、

・落ち着いて見えたり、
・大人っぽく見えたり、

と言う、ブラックカラーが持つ効果、効能を求めていると。

私は結婚して子供もおりますので、週末に行動する”単位”としては、家族であることが恐らく9割以上を締めます。そしてオフの日は小さな子供と一緒に過ごしますので、自然と装いも!?動きやすく、汚れてもまったく気にならないアイテム、つまるところカジュアル(またはラフ!?)なスタイルになることが多いのです。

ところが、以前も記載したと思うのですが、嫁さんはどちらかと言いますと、ジャケットなどを羽織るドレスよりのスタイルの方が好みです。よって、かなりカジュアルなアイテムを身に付けておりますと、

「仕事の時みたいに、ちゃんとした格好してよ。」
とか
「何歳だと思っているの!?格好が若すぎでしょ。」

と言った厳しいお言葉が飛んできます。。(泣)嫁さん個人としてはさほど服に興味がない割には、一緒に出掛ける際の旦那の装いは妙に気になる様で、毎回「これで良い!?」と確認してから出かけるようにしております。(笑)

そんな状況なものですから、カジュアルなスタイルをする際に少しでも「落ち着いて見えたり」、「大人っぽく見える」ブラックなアイテムを装いの中に取り入れることで、なんとか切り抜けようとしているのではないか!?と自己分析してみたりしておりますが、ブラックが気分である真相は、未だ闇の中です。

■装いにブラック(黒)を取り入れる
と言うことで、最近のオフスタイルに取入れたブラックなアイテムをちょこっと見ていきたいと思います。

まずはこちら。今年の夏にもブラックを取り入れた装いをしておりました。購入したのは数年前ですが、ブラックベースにホワイトのストライプが入ると言う、若干クセのあるヴィガーノのドローコード付きパンツ。ちょっとモードな香りもしますので、ヘンリーネックにダブルのジレを合わせて、”それっぽく”してみました。
ブラックアイテムコーデ_①

秋口には上記でご紹介しておりました、ルイジボレッリのウォッシュドブラックデニムをディマエストロのスタンドカラーニットに合わせて。アウターとボトムスの繋ぎに使ったグレーのシャツもボレッリです。ちなみに、こう言ったスタイルですと嫁さんからもOKが出やすいです。(笑)
ブラックアイテムコーデ_②

そして古着で購入したミリタリージャケットにインをしたのは、レミレリーフのウエスタンシャツ。デニムではなく、サテン生地に洗いがかかっているので程よい光沢感がカジュアルさをより軽減します。
ブラックアイテムコーデ_③

個人的にはかなり攻めた!?スタイルであるマルジェラのライダースにUKミリタリーのグルカパンツを合わせたスタイル。「理解不能」と言われましたが、なぜかOK。服が好きであると言うことは理解してもらっておりますので、判定はそのあたりの事情も踏まえて行って貰っている感じでしょうか。(汗)
ブラックアイテムコーデ_④

最後に、最近の急激な気温の低下に負けてひっぱりだした、タートルネック。こちらは昨年購入したクルチアーニのものですが、心地良い素材感とサイジングが気に入っており、ジャケットにインして使うスタイルには持って来い。ちなみにジャケットはISAIAのドネガルツードのウィンドゥペンで、パンツはレスパーデのストレッチコットンパンツ(ベージュ)です。
ブラックアイテムコーデ_⑤

と言うことで、トレンドカラーでもなんでもないのですが、なぜか気になるブラックカラーを装いに取り入れてます!と言うお話でした。

本当に「落ち着いて見えたり」、「大人っぽく見える」かどうかは分かりませんが、ブラックは敬遠しがちだったけれど、これはこれでアリだな!と思って頂けた方がいらっしゃいましたら、是非ブラックカラーを装いに取り入れるチャレンジされてみてください!






個人的な一押しは、ブラックカラーのタートルネック。カジュアル、ドレスカジュアルともに使いやすいと思います。クルチアーニは特に価格と品質のバランスが良いのでおススメです!



コスパ重視なら、1万円前半で買えてしまうアレッサンドロルッピでしょうか。