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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon を着てみたっ!:着用イメージ編

こんにちは!
これまで、「スタイル編」「着心地編」と記事をお送りしてきました、自身初のスミズーラ(ビスポーク)のスーツである「Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon 」ですが、本日は「着用イメージ編」と言うことで具体的な着用イメージを数枚ほどですが、ご紹介出来ればと思います。

それでは、まいりましょう。

■Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon の着用イメージをご紹介
まずご覧頂きますのは、こちらの写真。正面やや下側から撮影した、釦を留めた際の着用イメージです。私はあまりジャケットの釦を留めるシーンはないのですが、それでも釦を留めた際のシルエットも大切ですね。

釦を留めても釦付近に「Xジワ」がよることのない、適正なサイジング。チェストに綺麗にラペルが吸いついており、浮いてしまうようなこともありませんし、余計な所にシワが出ることもありません。フロントカットの開き具合もちょうど良い塩梅で気に入っております。パンツは若干ロングホーズに引っかかってしまっておりますが、それでもクリースが綺麗に下まで落ちていますね。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ①

フロントの釦を留めないと、こんな雰囲気です。「スタイル編」でも記述しましたが、フロントのダーツは正面から見えにくい脇下から斜めに入り込んでくるフィレンツェのスタイルを取り入れておりますので、ジャケットの前身頃の見え方がとても綺麗ですね。また、美しいラペルのロール(返り)は、個人的に最も気に入っているポイントの1つです。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ②

続いて上半身のアップです。ゴージラインの高さは、私の所有する吊るし(既成品)の中ではシャマットを彷彿とさせる高さです。ラペルもややワイドで、最大幅は10.5cm程あります。いかにもスミズーラ的な雰囲気がありますが、私の背丈を考えますと次回はあと5mm位は削ってみても良いかもしれないと思っていますが、どうでしょうか。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ⑤

フロントの釦を開けても、しっかりと背中、ウエストに吸いつく感じは職人仕立てならではです。人体が中に入りますと、チェストのヴァルカポケットの傾斜は男性らしい胸板の厚さを演出してくれますし、フロントポケットの後方に向かっての傾斜は腰の位置を高く見せてくれるように感じ、脚長効果も期待できそう。着心地の良さだけではなく、着る人の体を美しく見せてくれる配慮も嬉しいです。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ③

「悩めるトルソー君」が着ると生地が余っていた上腕二頭筋付近もご覧の通り。この写真からお伝えすることが出来るか分からないのですが、腕を動かしても支障のないギリギリの細さになっておりますので、見た目はかなりスマートな印象がございます。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ⑥

そしてパンツ。今回はワンタックで仕上げて頂いておりますが、上から見ますとクリースがかなり綺麗ですよね。パンツはこのクリースがどんなラインを描くかのかどうか、が「足の美しさを演出すると言うビジュアル面」では重要なポイントのように思います。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ⑨

少しひいてみますと、こんな感じです。もちろんパンツの全ての工程は、直井氏ご本人によるものです。ちなみにパンツの股上はやや深めに仕上げて頂いておりますので、包まれているという安心感と安定感がございます。また、下記の画像はベルトですが、インナーにはサスペンダー用の釦も付けて頂きましたので、吊るとより美しいラインを描くように思います。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ⑩

こちらはヒップまわり。自撮で上半身をひねって画面を見ながら撮影しましたのでシャツがちょっと微妙ですが、持ち上げられたような美しいヒップまわりには自分でも感激した位です。(笑)
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ⑪

さて、ここからは少し動きのある着用イメージもご紹介出来たらと思います。

マーシャル・マクルーハン氏のメディア論に端を発している、「衣服は人間の皮膚に次ぐ第二の皮膚である」と言う考え方がありますが、直井氏のスーツの着心地は、まさにそんな考え方を反映しているかのようです。体の支点に沿ってカッティングがなされておりますので腕を曲げても余計な生地がひっぱられることがなく、ジャケットは綺麗なままですし、腕の稼働も至極スムーズ。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ④

日常のビジネス・シーンではあまり腕を後方にふることはございませんが、前だけではなく、後ろに動かす際にも快適性が損なわれることはございません。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ⑦

こちらは再掲させて頂く画像ですが、電車の吊革を持ってもスーツのラインは崩れませんし、身頃の生地がひっぱられることがないので、腕の稼働もノンストレス。カマが腕の太さにあわせて浅目に設定されており、かつコンパクトなアームホールになっているからこそ出来る技ですね。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_⑤

必要十分な背幅と背中側のイセ込みによって、どのような状態に腕を動かしたとしても”まるで自分の皮膚のように”、ストレスなくジャケットが付いてくる、と言うのはただただ感動するあまりでした。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ⑧

もちろん、腕を組むと言う、両腕が前に出ることで背中の生地がひっぱられる状態であったとしても、ご覧の通り、腕の生地が無理に引っ張られている感じがしませんよね!?直立不動の状態では上記画像のようにシワのない、美しい面を魅せてくれる一方で、肩や腕を動かすと、どこからともなく生地が出てきて体の動きに追従すると言うのは、まさに職人技としか言いようがありません。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_①

と言うことで、実際に着用した際のイメージや、体を動かした際のスーツの表情をご覧頂きました。

■スーツ(ジャケット)をス・ミズーラ(ビスポーク)する際は、好きか嫌いかで選ぶべし
さて、今回私は初めてスーツのス・ミズーラ(ビスポーク)にチャレンジしてみたわけですが、今後スミズーラにチャレンジしたい!とお考えの方の参考になればと、メモ書き程度ですが、感想を書き記しておきたいと思います。

まず、誰に仕立てて頂くか、と言うことですが、たった1回の経験ではありますが、「仕立てる経験をせずに、良いか悪いかを判断することはほぼ不可能」と言うことをまずは書いておきたいと思います。

スーツやジャケット、靴のスミズーラに限らず、全ての物事においてそうなのかもしれませんが、経験せずに物事の善し悪しを判断することはほぼ不可能なことのように思います。(ビジネスでは求められることもありますが、最後はやってみないと分かりません!?)

ことさら、1人1人の体型が異なる服や靴の分野であれば尚更で、ある人にとってはベストな職人さんが、必ず自分にとってもベストであるとは限らない、からです。逆に言えば、ある人にとっては合わない服や靴も、自分にとってはベストになる可能性も否定できない、と言うことですね。

私は今回Sharonさんの専属職人である直井茂明氏に自身初のスミズーラを依頼したわけですが、これまでSharonさんにお伺いさせて頂く中で、スタッフの方はもちろんですが、既に直井氏のスミズーラをご経験されているお客様から、凄いから1着作った方が良いよ!と言うおススメのお言葉を数人の方から頂いておりました。

ただ、上述しました通り、「ある人にとってベストであっても、自分にとってベストとは限らない」わけです。

よって、私は主に吊るし(既成品)のアイテムから入って自分の中の経験値を積み、自分の感性、感覚のレベル向上に努めるとともに、それぞれの持つ「スタイル」がなんとなく見てわかるような訓練(経験)を少ないながら積んでまいりました。

その上で、更に直井氏が監修したパターンを持つ、マシンメイドのパターンオーダーである、「IL mare」と、ほぼ手縫いで仕立てられたパターンオーダーである「sartoria sharon」を1着ずつ経験することで、直井氏のパターンの感覚を少なからず感じる事が出来たわけですね。

それでも、IL mareもsartoria sharonも、直井氏がパターンを監修はしているものの、直井氏によるスミズーラとはやっぱり異なるわけです。

では、「何が自分の背中を押したのか」と言いますと、「良いのか悪いのか」ではなく、結局「好きか嫌いか」、つまるところ、「カッコ良い(と感じる)のか、カッコ良くない(と感じる)のか」、「美しい(と感じる)のか否か」と言う、感性の部分で判断したわけです。

具体的には、実際に直井氏のスミズーラのスーツを着用されているスタッフさんや顧客様のお姿を直に拝見したり、therakejapanの松尾編集長のブログに登場した直井氏のスーツを着用された方のお姿なんかをじっくりと観察させて頂き、やっぱり直井氏のスーツがカッコいい!と、感じたわけですね。カッコ良いと感じた、美しいと感じたから直井氏に仕立てて頂くことを決心したわけで、事前に良いか悪いかの判断が出来ていたわけでは、全くないのです。

つまり、結果的には自分の感性に従った選択が、今回は大正解でした!と言うだけのお話です。

従いまして、今後スーツやジャケットの初めてのスミズーラをご検討されている方には、「良いか、悪いかではなく」、ネイビーが好きか、グレーが好きかと言ったことと同じ次元で、自分の感性と言う名のフィルターで「ビビッ」とくる方に仕立てて頂くことが1番良いと感じています。

もちろん安くはない買い物ですので、絶対に失敗はしたくない!と言う想いは誰しも思うことですが、「他人の感性を元に判断を行った故の失敗」と、「自分の感性に基づいて判断した際の失敗」とでは、そこから得られるものが全然違ってくると思いますし、次に生きてくるのは絶対的に後者であると信じています。

また、「カッコ良い」「美しい」と感じた方に依頼するわけですから、少なくとも1着目は自身の好みを反映させるのではなく、その職人さんの持っていらっしゃるスタイルで仕立てて頂くのが良いと思っています。逆に言えば、自身の好みを色々とお伝えしなければならいないようなスタイルをお持ちの方には、依頼すべきではない、と言ってしまっても良いかもしれません。

1着仕立てて頂けば、その方のスタイルを自分の体型に載せた際にどうなるのか、が分かりますので、そこがスタート地点ですね。そこから、自身の理想と、職人さんの持っている強み、スタイルをミックスさせながら理想を追求するも良いですし、そのまま職人さんのスタイルを踏襲して2着目に入るのもまた良しと言うことではないでしょうか。

まぁ1着しか経験のないrm55の意見は参考するに値せず!と言うご意見も、まったく持ってその通り!(笑)だと思いますので、一素人の戯言程度にお受け止め頂けば幸いです。

今後スーツやスミズーラに挑戦される方が、素敵な職人さんに出会い、素敵な1着を仕立てられることを心より願っております。






Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明:着心地編

こんにちは!
本日は、前回の「スタイル編」に続く「着心地編」と言うことで、直井茂明氏に仕立てて頂いたスーツの着心地について、”私の主観のみ”に基づいてご紹介出来ればと思います。

それでは、まいりましょう。

■ずっと着ていたくなるスーツ
さて、結論から申し上げますと、私が所有している中では「圧倒的な着心地の良さを誇ると断言することが出来る」のが、直井茂明氏に仕立てて頂いた、Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon のスーツです。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon

もちろん他に所有するスーツは吊るし(既製品)でありますから、そもそも比較する土台が異なります。しかし、世界に誇るナポリのサルトリア仕立ての手縫いの吊るしも少ないながら所有しており、また経験してきておりますから、正直吊るしとス・ミズーラのスーツで、ここまで着心地に違いが出るとは想像が出来ておりませんでした。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_①

実際に1日を通して着用することが出来たのは、3月後半にも拘わらず真冬のような寒さで一部山沿いでは雪も降ったと言う1日のみ。それ以外ではSharonさんで納品を頂いた際に試着をして過ごした時間と、数日ほど夜な夜な1人で自宅で試着をした(笑)のみです。

それでも、まずSharonさんで試着をした際に、その圧倒的な着心地の良さに衝撃を覚えざるを得ませんでした。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_③

手に持つとそれなりに打ち込みのある生地の為にウエイトがあり、重量を感じるジャケットも、羽織ってしまうとその重量感が嘘のように消えてしまってジャケットを羽織っていることを忘れてしまう軽さがあります。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_②

その上、首筋、肩に気持ち良いくらいに生地が沿ってくる感覚。背中からウエストにかけて生地が寄り添うような感覚は、むしろ裸でいるよりも心地良いのではないだろうか!?と言う錯覚さえ覚えてしまいます。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_④

それはジャケットのみならず、パンツも同様。一度穿いてしまうと、パンツを穿いていることを忘れてしまうほどパンツの感覚を感じません。パンツは中縫い時点でもかなり近しい感覚を持つことは出来たのですが、それでも改めて納品を頂いたパンツに足を通すと、鳥肌が立ったほどでした。

ところで、スーツを着て普段の生活を送る中で「最もスーツにとって過酷な状況、ストレスがかかる状況」とはどんな状況でしょうか!?

それは、その方の仕事内容やライフスタイルによって異なるとは思いますが、私の場合は、朝、自宅の玄関で”しゃがんで靴ひもを結ぶ体勢”と言うのが、最もスーツにストレスがかかる状態であると思っています。

まず、膝を曲げて「しゃがむ」と言う動作をする時点で膝を中心としてパンツが上下に引っ張られますし、ウエストからヒップにかけても同様に前後に引っ張られますよね。

更に、ジャケットについては両手を前に出して靴ひもを結ぶわけですから、背中や肩周りの生地が、腕の方向に左右に引っ張られるわけです。恐らくパターン上の問題(サイズの適正性含む)やイセ込の量が不足しているジャケットですと、そもそも手が靴に到着する前に、これ以上前に出ないと言う状況になってしまうのではないでしょうか。

私が所有しているスーツやジャケットの中で、しゃがんで靴ひもをスムーズ結ぶことが出来るものは正直片手で収まる程度の着数しかございません。もちろん、肩にアームホールが若干食い込むくらいのストレス度合いも含めれば両手で数えられる程にはなりますが、それ位”しゃがんで靴ひもを結ぶ”と言う体勢は、スーツにとって過酷な状況だと思うのです。

そんな、スーツを着たまま”しゃがんで靴ひもを結ぶ”と言う動作ですが、直井氏に仕立てて頂いたスーツで試したところ、全くなんの違和感もなく、また私自身が身体的ストレスを感じることなく、普通に靴ひもが結べてしまいました。そのストレスの無さは、もちろん私が所有する中で唯一に近いほどのパーフェクトさ。

この、最もスーツにとって過酷な状況を何のストレスなくクリア出来てしまうと言うことは、他の動作においては何の支障もきたさないと言うことに外なりません。

ジャケットを着たまま食事をとることや、電車のつり革を握ること、両手で名刺交換をすること、お辞儀をすること。私のライフスタイルにおけるビジネス・シーンにおきましては、まったく違和感のない着心地の良さを提供してくれるわけです。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_⑤

そういう意味では、静止している状態はもちろんのこと、動いていてもまったくストレスが無いわけですから、私にとりましては、

”ずっと着ていたくなるスーツ”

が、今回直井氏に納品頂いたSartoria Naoi di Sharon スーツなのです。

事実、試着をさせて頂いた際にも、脱がずにこのまま着ていたい!と感じましたし、思わず納品に立ち会って頂いたSharonマネージャのD氏やスタッフM氏にも口にしたほどでした。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_⑥

■これからが、本当のスタートです
今回自身初のス・ミズーラ(ビスポーク)のスーツを直井氏には納品頂いたわけですが、私にとりましては、ようやく直井氏との二人三脚でスタートする、長いス・ミズーラの旅のスタートラインに立てたのかなと言う想いがあります。

”無”から”有”のものを生み出すス・ミズーラを、自分の中でどのように位置付けるのか!?と言うことはそれぞれの自由ですし、色々な価値観、考え方があってしかるべきだと感じています。

職人さんのスタイルに惚れこんでいるから、もう1から10まで全てお任せする!と言うことも1つの在り方だと思いますし、自分なりの美的感覚が確立されていらっしゃる方なんかは、自分なりの理想を追い求めて、細かく要望を出しながら理想の1着をつくりあげて行く、と言うアプローチも有りなわけですよね。

もちろん職人さんの中には確立した独自のスタイルがあって、細かい仕様はおろか、数センチの変更をも許容しない、と言う方もいらっしゃるようですが、幸いなことに直井氏の場合は、その美的感覚、意識の許容する範囲におきまして、こちらの要望を受け入れて頂ける柔軟性をも持ち合わせて頂いているように思います。

そのような中で、まだまだ十分な経験がない私ではございますが、自分なりの在りたい姿、なりたい姿と言うのが、大変生意気ながら、おぼろげに見えてきている最中であります。もちろんその理想は、これからの経験を通して変化していく可能性も否定は出来ないのですが、だからこそ、一緒にそれを追い求めてくださる方、一緒に追い求めたいと感じた方と出会えたと言うことが、私にとりましては、今回得ることの出来た”最大の財産”かなと思っております。

従いまして、私のス・ミズーラにおける基準であり、基礎になって頂いた直井茂明氏とともに、これから10年なのか、20年なのか分かりませんが、理想の1着を求めて、末永くお付き合い頂ければと思っています。






Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明:スタイル編

こんにちは!
前回ジャケットの画像を中心にご紹介させて頂いた、直井茂明氏によるスミズーラ(ビスポーク)のスーツ。本日は直井氏に仕立てて頂いたスーツのスタイルに着目しながら、その主な特徴につきまして素人なりのコメントを交えながら見ていきたいと思います。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon

それでは、まいりましょう。

■Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明
今回は既にご紹介差し上げました通り、FOX & BROTHERS(フォックスブラザーズ)のエスコリアル・ウールのフランネル生地にて仕立てて頂きました。目付は360gmsと結構しっかりとした生地ですが、ミディアムグレーであることや起毛した素材であること、そして何より軽い仕立てであることから重量感を感じさせない軽やかな佇まいであると言うのが、最初に持った印象です。
直井茂明氏_スミズーラ⑯

ゴージラインは高く、ラペルはややワイドで、フロントカットに流れるように弧を描いて流れ落ちていく様は、ナポリのサルトリアに見られる特徴の1つですね。そして肩幅は腕の稼働を楽にする為か、やや内側に入っております。
直井茂明氏_スミズーラ③

ショルダーのラインはとてもナチュラルで、フワッとした袖付けも直井氏のスタイルの特徴です。また、袖は内側に振れてついている前肩仕様のために、腕の稼働が至極スムーズ。ショルダーラインはラペルと並んでスーツの印象に大きな影響を与える重要なパーツだと思うのですが、ウエイトのある、しっかりとした生地であってもこの表情ですから、よりライトウエイトの生地ともなれば、尚のこと軽やかな雰囲気となりそうです。
直井茂明氏_スミズーラ④

首筋に沿うように曲げられたゴージライン。私が所有をしているジャケットの中でもかなり高めの位置からスタートしているように思います。合わせているのはチリエッロ製のリングヂャケット・ナポリのカッタウェイカラーのシャツですが、カラーの中央付近からゴージが伸びていることからも、そのゴージの高さがお分かり頂けるかなと。
直井茂明氏_スミズーラ⑬

フラワーホールはディアドロップ型で、縫製の美しさは私がこれまで見てきた中では間違いなくトップレベル。日本人の職人さんのホールの美しさは、手仕事の本場であるイタリアはナポリにいる熟練の職人さんであっても驚くレベルではないでしょうか!?ラペルのダブルステッチもかなり良い感じで、生地とマッチしています。
直井茂明氏_スミズーラ⑤

チェストのヴァルカポケットはやや上付きな印象です。また、緩やかに弧を描きながら右肩上がりに傾斜しており、チェストに沿うように切れあがっている形状であることも特徴の1つでしょうか。
直井茂明氏_スミズーラ⑥

フロントのダーツはフィレンツェのサルトリアに見られる、脇から斜めに入ってくるスタイルです。今回は無地のためにその恩恵をあまり受けておりませんが、チェック柄を使った生地で仕立てますと、フロンントから見た時に柄がずれないので、非常に美しい表情を魅せてくれるのではないでしょうか。
直井茂明氏_スミズーラ⑩

ヴァルカポケット同様、フロントのポケットも人の体が中に入った際に美しく見えるように、背中側に向かって緩やかに傾斜をしておりますね。直井氏のジャケットは動きやすさを追求するために人の体に極力沿うような仕立てとなっているのですが、その際、表に見えてくるラインが綺麗に見えるようにコントロールされているように思います。
直井茂明氏_スミズーラ⑫

肩から腕にかけてのシルエット。上腕筋付近にゆとりがあるように見えますが、私が着用しますとぴったりと腕に沿う程の細さ。もちろん腕の稼働に支障をきたさない範囲での細さですので、何かを犠牲にしているわけではございません。
直井茂明氏_スミズーラ_23

釦はナット釦。もちろん水牛など色々選べるのですが、まずは直井氏のスタイルで1着仕立てた頂きたかったので、直井氏に色や素材はお任せ致しました。すると、「自分の仕立てにはナット釦が最もしっくりと来ると思う」と言うことで、チャコールのナット釦に決まりました。ちなみに、かなり渋くてお気に入りです。
直井茂明氏_スミズーラ_21

袖の釦数には特段スタイルがあるわけではないようでしたので、今回はスーツと言うことで4つに指定しました。本切羽で仕上げてありますが、釦の大きさとホールの大きさのバランスもとても良いですし、何しろ釦ホールが美し過ぎます。
直井茂明氏_スミズーラ⑨

こちらはサイドから見た画像ですが、前身頃がやや長めで、後ろ身頃に向かって若干切れあがっていくスタイルです。このようにすることで軽快感や若々しさが出てきますし、脚長効果が期待できる点も、ザ・日本人体型の私には嬉しいですね。もちろんヒップはしっかり隠れる着丈を確保してありますので、クラシックの範疇を大きく逸脱することはありません。
直井茂明氏_スミズーラ_22

もう1度ショルダー付近まで視点を上げてみたいのですが、ご覧のようにマシンでは入れることの出来ない量のイセが背中、肩にかけてたっぷり入っていることが分かります。私の体が中に入ると綺麗にこのシワが伸びるのですが、ハンガーなどボリュームが無いものが中に入りますと、このように生地の余りが顔を出します。
直井茂明氏_スミズーラ⑱

また脇下の背中側にも腕や肩の運動量を確保するための生地の余りが見られますね。このあたりはサルトリアソリートなどと全く同じ表情です。
直井茂明氏_スミズーラ⑰

それでは次は、パンツを見てみます。

今回はややゆとりを持ったシルエットにして頂きました。とは言え裾幅は17.5cm。私は背が高くはありませんので、あまり裾幅が太いと短い脚が更に短く見えてしまいます。(泣)よって、私の体型を考慮の上で、最適なバランスでご調整を頂きました。パンツも直井氏が仕立てておりますが、アイロンワークで見事にS字に曲げられていることが分かります。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ①

私はス・ミズーラ(ビスポーク)であれ、パターンオーダーであれ、仕立てて頂く際にはいつもワンプリーツにしておりますので、今回も例外なくワンプリーツの仕様です。ダブル幅はいつものように4.5cm。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ②

もちろんパンツも手縫いですので、随所にみられるステッチやブリッジには手縫い感が出てきますが、モーラの吊るし(既成品)であるレ・スパーデのような、”いかにも手縫い”と言うビジュアル的な要素が強いわけではありません。手縫いならではの甘さはありつつも、どちらかと言うとスッキリとしたクリアな表情のように感じます。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ③

フィット感を高めるパンチェリーナ仕様。外からは見えない中の造りも非常に丁寧に作りこまれており、レスパーデのようなざっくり感は全く感じられませんでした。(笑)日本人のルーツ!?である縄文人。その縄文人が作っていたと言う縄文土器も、外からは見えない内側にまで綺麗に縄の模様が付けられていたと言いますから、見えない所にも手を抜かない丁寧さは日本人のDNAによるものなのかもしれません。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ④

フラワーホールやジャケットの釦ホールのように外から見えることのない、パンツのホールもこの美しさ。ステッチも細かく、とても丁寧な手仕事が見てとれます。こういうプロの仕事を見るにつけ、私ももっと丁寧に自分の仕事をこなしていかないとなと思うのであります。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ⑤

股部の縫い合わせ。外からみても、きっちり感が伝わりますね。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ⑥

直井氏の手仕事には、丁寧とか、美しいと言った表層的なことよりも、プロとしての魂、職人としてのプライドのようなものを強く感じます。ただ、ガチガチの真面目さではなく、程良く力の抜けた風合いも同時に持ち合せているように感じるのが個人的にはツボだったり致します。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ⑧

パンツの仕立てで興味深く感じたのは、ヒップ側に入るダーツでした。レ・スパーデやナポリのサルトリアの多くが2本ほどダーツを入れているのですが、直井氏の仕立てでは斜めに1本ダーツが走るだけでした。
直井茂明氏_スミズーラ_パンツ⑦

以前クラシコイタリアとは全く関係のない日本人のパタンナーの方でしたが、「ダーツを入れれば立体的に出来るのは当たり前。ダーツを入れずに、いかに立体的な造りを実現できるのかが、パタンナーの腕の見せ所なのです。」と言うことを仰っておりました。今回あえて1本、斜めにダーツを入れているあたりにも、直井氏の職人魂や美意識が感じられるポイントのように思いました。

と言うことで、私が感じた主な特徴をピックアップしながら、駆け足ではありましたが、主観をたっぷりと入れた簡単なコメントを添えさせて頂きました。

■Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon のスタイル
さて、ざっとSartoria Naoi di Sharon のスタイルを見てきましたが、これまでのス・ミズーラの工程に関する記事でも触れておりましたように、今回は私の要望を伝えると言うよりは、直井氏のスタイルをそのまま受け入れる形で仕立てて頂いております。よって、袖釦の数やパンツのプリーツと言った細かな仕様を除けば、ほぼ全てが直井氏のスタイルと言っても良いのかなと。

すると、直井氏の持つスタイルは、ナポリやフィレンツェのスタイル、ディティールを取り入れながらも、体に限りなくフィットさせた際にも美しく見えるような数々の工夫が施されている、と言うのが大きな特徴のように感じましたが、皆さまはいかがでしたでしょうか。

ベースとなるのは、恐らくナポリのサルトリアに見られるスタイルかなと思います。そこに、平面を分断するダーツを入れない、もしくは見えにくくして連続性を保つことに美意識を感じるフィレンツェのスタイルをミックスさせていると。

また、着心地を良くするためには極力人体に生地を沿わせることが求められるわけですが、その結果として肩のラインがやや内側に入って来たり、袖付けが前に振ってあったり、アームホールも含めた腕のラインが私の体に限りなく近しいシルエットになってくるのかなと思います。

更に、ヴァルカポケットやジャケットのフロントポケットなどが傾斜しているのは、人体が中に入り、体にぴったりとフィットした際にも美しく見えるようにとのアプローチからのものであり、デザインありきではないと言う感じでしょうか。

フロントダーツについては、以前直井氏からフィレンツェのスタイルが美しいと感じているので取り入れている旨のお話を直接伺いましたが、それ以外は私個人の勝手な推測です。ただ、そんなスタイルやディティールを拝見しながら、職人さんの持っていらっしゃる意図や美意識を紐解いて行くのも、またス・ミズーラの楽しみの1つかもしれませんね。

なお、近いうちに「着心地編」もお送りしたいと思っています。

ちなみに、本記事に書いたことは私rm55による完全に個人的な主観ですので、あまり細かいことは考えずに、ぱっと見て「カッコいい!」とか、「美しい!」と感じたご自分の感性を大切にされて、ス・ミズーラ(ビスポーク)にチャレンジされるのが良いように感じています。






su mizura(ス・ミズーラ)への道のり:納品編

こんにちは!
昨年、Sharon専属の職人である直井茂明氏(インスタグラム:sartorianaoi)に注文をしておりましたsu mizura(ス・ミズーラ)のスーツ。本日はいよいよ1年以上に渡ってお送りしてまいりました「su mizura(ス・ミズーラ)への道のり」の完結編と言うことで、先日納品を頂いたスーツをご紹介出来ればと思います。
・「sumizura(ス・ミズーラ)への道のり:採寸編
・「sumizura(ス・ミズーラ)への道のり:生地編 ESCORIAL(エスコリアル) 王家の羊
・「su mizura(ス・ミズーラ)への道のり:仮縫い編
・「su mizura(ス・ミズーラ)への道のり:中縫い編

それでは、まいりましょう。

■最初の”経験は重要”です!?
さて、どんな物事であったとしても人生において最初に経験する”モノ”や”コト”と言うのはとても重要だと思っております。

例えば、人生で最初に購入する車(モノ)。

車の基本性能である、「走る」「曲がる」「止まる」と言う動作が、どう言ったレベルで行われているのか。ハンドルから伝わってくる車の1つ1つの挙動が知らず知らずの間に体に染みついていき、後々それが自身の車に対する重要な評価軸の基礎となっていたことに気づきます。

私は車好きはもちろんのこと、車に対してあまり詳しくない方であったとしても名前くらいは聞いたことがある、と言うほど名の知れた国産のスポーツカーが人生初の車でした。

当時は大学生でしたので決してグレードの高いモデルでは無かったですし、もちろん中古での購入でしたが、車の基本的な性能は今振り返っても一定のレベル以上でまとまっていたように、素人ながら感じております。

アクセルを踏んでから車が動き出すまでの感覚や、ハンドルを切った際に車がどういうラインを描いて曲がっていくのか。ブレーキを踏んだ時にはどのような挙動になるのか、と言った車の基本的な動きを私に教えてくれた車でした。よって、その後車を買い替える度に、「あの車」と比較して基本性能がどう違うのか!?と言うことを自然と考えていたように思います。

他にも、新卒時に最初に入社する会社(コト)。

私が新卒で入社した会社は決して大きな企業ではありませんでしたが、優秀な先輩方に叩きあげれ、時にはお客様にお叱りを頂きながら過ごしてまいりました。非常に大変な時期ではありましたが、その中で学んだ仕事の進め方や調整の仕方、コミュニケーションの仕方、人間関係の構築の仕方などは、今でも私の仕事力における基礎となっている気が致します。

私はその後数社ほど所属企業が変わっておりますが、新入社員の頃にかなり厳しく!?様々な物事を叩きこまれておりましたし、幸いなことに優秀な先輩と同期に恵まれましたので、その後も大変なことは多々あれど、これはもうお手上げ!と言う状態には追い込まれずに、”今のところは”済んでおります。(笑)

所属した企業の中には、仕事の進め方、詰め方が甘いと感じる企業もありましたが、そのような事に”気づくことが出来る”と言うことは、最初の企業の経験があってこそ。自ら気づくことが出来れば対応もできますから、大きなトラブルを回避することが出来ますね。

そんなことを考えてみるに、つまるところ最初に経験する”モノ”や”コト”は、自らの評価基準(感覚)や基礎を固める上で、とても重要な役割を果たすと思うのですが、いかがでしょうか!?

そのような中で今回は素敵なご縁を頂きまして、ペコラ銀座の佐藤英明氏に師事し、その後も一貫して職人畑を歩み続け、現在は南青山に店舗を構えるSharonさんの専属職人として活躍していらっしゃる直井茂明氏に人生”初”、となりますス・ミズーラ(ビスポーク)のスーツを仕立てて頂くことになりました。

ナポリとフィレンツェのスタイルをベースに、柔らかく、軽やかな印象のあるビジュアルに加えて、世界的に有名なブランドや日本の様々なテーラーで仕立てたご経験をお持ちの方であっても惚れ込んでしまうと言う程の圧倒的な着心地の良さがあると言う直井茂明氏の仕立てるスーツ。

この直井氏に仕立てて頂いたスーツが今後、私がスーツ等をスミズーラする際の全ての”基準”となりますので、私のファッション人生においては忘れる事の出来ない、重要な1着になることは間違いなさそうです。
直井茂明氏_スミズーラ

と言うことで、それでは実際に納品を頂いたものをご紹介さしあげたいと思います。なお、本日は画像を中心にご紹介させて頂き、後日改めてその詳細につき、レポートをしてみたいと思います。

■直井茂明氏によるス・ミズーラ(ビスポーク)のスーツを写真でご紹介

直井茂明氏_スミズーラ①

直井茂明氏_スミズーラ③

直井茂明氏_スミズーラ⑩

直井茂明氏_スミズーラ⑫

直井茂明氏_スミズーラ⑨

直井茂明氏_スミズーラ⑥

直井茂明氏_スミズーラ⑬

直井茂明氏_スミズーラ⑤

直井茂明氏_スミズーラ⑦

直井茂明氏_スミズーラ⑪

直井茂明氏_スミズーラ⑧

直井茂明氏_スミズーラ⑮

さて、いかがだったでしょうか。
本日はジャケットを中心にご覧頂きました。次回、パンツも含めて、改めて取り上げてみたいと思います。






il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!:採寸編

こんにちは!
本日は、とうとう!?自身初の靴のス・ミズーラ(ビスポーク)をすべく、2月24日~26日にかけてSharonさんにて開催されておりました、久内淳史氏によるil Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加させて頂きましたので、ご紹介させて頂ければと思います。
il Quadrifoglio_トランクショー2017SS


それでは、参りましょう。

■溢れ出る色気
まず初めに、正直に申し上げますと私個人としての好みの靴のスタイルは、英国靴にあります。メンズファッションにおけるトラディショナルの聖地であり、スーツ発祥の地ともされる英国の紳士靴は、まさにシンプルでベーシック。

”中庸の美”とでも言いましょうか、英国靴の持つスタイルは、質素過ぎるわけではなく、かと言って華美なデザインでも無い。

そして石畳にも負けない堅牢性を備え、長く使い続けることを前提としてリペアが容易なグッドイヤーウェルト製法を採用している英国靴は、よく質実剛健と評される事がありますよね。

たまに遊びたくなる事もございますが、ドレススタイルにおきましては「最高の普通」をベーススタイルに添えたいと考えている私にとりましては、まさにドンピシャでハマってくるのが英国靴の持つスタイルと造りなわけです。

そのような中で、ドレススタイルに合わせるレディメイド(既製品)の革靴であれば、英国靴の持つ特徴をベースに持ちながら、佇まいによりエレガンスな雰囲気をまとったジョン・ロブ(パリ)がお気に入り。
JOHN LOBB(ジョンロブ)のDARBY III(ダービー3)_⑧

メインとなります7000番のラストは、ヒールこそ若干の緩さを感じなくは無いですが、それでも紐で調整出来る事を考慮しますと心地良く過ごすことの出来るラストの1つです。

その一方、今回トランクショーに参加させて頂いた、il Quadrifoglio(イルクアドリフォーリオ)の職人である久内淳史(きゅうないあつし)氏の持つベーススタイルは、色気溢れるイタリア靴。

その略歴は以前「il Quadrifoglio(イル・クアドリフォーリオ)がトランクショーを開催!」と言う記事にて記載させて頂きましたが、イタリアが世界に誇るス・ミズーラ(ビスポーク)のシューメイカーを代表する1人である、フィレンツェの天才ロベルト・ウゴリーニ氏に師事していた事からも明らかですし、久内氏ご本人もやっぱりイタリア靴のデザインが好きと仰っておりました。

日本は今や世界に誇れる程の水準の高い靴職人が存在する国の一つだと思うのですが、その多くの方が、どちらかと言いますと英国靴のスタイルをベースに持っているように感じます。

だから、と言うわけでは無いのですが、イタリアらしいグラマラスで色気溢れるスタイルを持つイルクアドリフォーリオの靴は、その存在が特に際立っているように感じていたのでした。

そして前回シャロンさんで開催されたイルクアドリフォーリオのトランクショーにて実物の靴を見て、色気と存在感が凄かったエキゾチックレザーを使ったローファーやシンプルなのにただならぬ雰囲気を放つホールカットなんかは、英国靴好きの私ではございますが、是非造って頂きたいなぁと思うほどゾクゾクする感覚があったことは事実です。

それでも今回はこのタイミングでまさか私自身がトランクショーに参加させて頂くとは全く思っていなかったのですが、”たまたま”Sharonさんに訪問させて頂いた日が、イルクアドリフォーリオのトランクショーの初日だったのです。。これ、本当です。(笑)

そこで、改めてイルクアドリフォーリオのサンプルシューズや、オーナーK氏が久内氏に仕立ててもらったと言う靴を見るにつけ、その”溢れ出る色気”に吸い寄せられるかのように、気付いたら靴を脱いで久内氏に採寸をして頂いている私rm55がいたのでした・・・。(汗)

と言うことで、今回は完全に予定外のアクシデント!?ではありましたが、自身初の靴のス・ミズーラ(ビスポーク)にチャレンジするべく、久内氏に採寸を頂きましたので、その時の様子を簡単にご紹介したいと思います。

■イルクアドリフォーリオ 久内氏による採寸風景
さて、何歳になっても初めての経験と言うのはドキドキ、ワクワクするものですが、靴をス・ミズーラするための採寸も私にとりましては初めての経験ですので、心躍らせながら参加させて頂きました。

まずは専用の採寸シート!?の上に立った状態で足をのせて、特殊な器具を使って足形を取っていきます。つまり、私の足の平面データを取っていくと言うわけですね。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編①

そして平面のデータが一通り採れますと、今度は立体データを取っていくわけです。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編②

採寸する箇所も微妙のその位置をずらしながら、細かく足のデータを採取していきます。だいたいの1回の採寸で片足20か所以上はデータを取得するそうですょ。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編③

時には足を触りながら、何か気になることがあったりしますとオーダーシートの脇にメモ書きがなされます。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編④

日本人は欧米人に比べると甲高だと言われますが、私も例にもれず、日本人の典型的な甲高な足だったようです。これまで何人もの足を見てきた、まさに足のプロフェッショナルである久内氏。その久内氏を通して、自分の足を改めて知っていくような感覚は、自分の足ながらとても不思議な体験でした。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編⑤

もちろん右足だけではなく、左足のデータも取得します。ほとんど全ての人が右と左で差異があるのが普通だそうですが、私も若干サイズに違いがありました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編⑥

そして、立った際のデータだけではなく、座った際のデータも取得し、立った時とのデータの差異を書き込んでいたのには驚きました。確かに足への体重の乗り方が変わりますと、足のサイズも若干変わってきますよね。このあたりの細かなデータ採取が、極上の履き心地であると言うイルクアドリフォーリオの靴作りにいかされているのでしょうか!?
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編⑦

そして完成したデータがこちら。なんだか自分の足に関する情報が包み隠さずオープンにされてしまったようで恥ずかしいのですが!?(笑)、ここからどう言った工程を経て世界に1つだけの私の靴が出来上がっていくのか、とても楽しみです。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編⑧

もちろん!?最後には記念写真を取らせて頂きましたよ。久内氏は背が高くてスタイルが良い上、ご覧の通りイケメンです。よって、一緒にフレームにおさまるのは恐れ多かったので、私にはモザイク処理を。(笑)
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー2017SS_採寸編⑨

今回は上述しましたように、ちょっと飛び込み的な感じでの参加となってしまいました。よって、次のご予約の方の時間もありましたので、あまり久内氏とゆっくりとお話をする時間は無かったのですが、それでも興味深いお話が多々ございました。

英国やドイツの靴と、イタリア、フランスの靴との間にある靴づくりにおけるアプローチの違いについてや、今後裾野が拡大!?する可能性もある、3Dプリンタによるラストメイキングに対するお考えや、久内氏が採用する伝統的な手法である木を削ってラストメイキングを行うことへのこだわり。

私は服以上に靴につきましてはど素人のため、短い時間ながら非常に興味深くお話を聞かせて頂きました。

なお、前回Sharonさんで開催したトランクショーでは20足以上ものオーダーが入ったと言い、これは海外でもトランクショーを開催しているイルクアドリフォーリオとしては世界一のオーダー数だったようです。

と言いますか、そもそも有名な百貨店やセレクトShopにおいて著名なシューメーカーがトランクショーを開催したとしても、だいたい5、6足のオーダー数が一般的で、2ケタはもちろんですが、20足以上と言う数は考えられない数値だそうです。そんなこともあり、前回のイルクアドリフォーリオのトランクショーでのオーダー数には、ビスポークシューズ業界でもちょっとした話題になったのだと言うことを、久内氏も顧客さん!?から聞いたそうです。

そんな多数のオーダーを頂いたと言うこともあって、久内氏は寝る時間をかなり削って今回作業をこなされてきたようで、採寸を頂いた際に、その脇には前回のトランクショーでオーダーされたお客様の仮縫いの靴の箱が山積みにされておりました。

また数か月後には、同じくSharonさんにてトランクショーが開催されると思いますので、ご興味のある方は是非チェックされてみてください。私は、次回のトランクショーでは仮縫いとなりますので、その時を首を長くしながら待ちたいと思います。

ちなみに、どんな靴をオーダーしたのかは、次回の仮縫い編をお待ちくださいませ。(笑)