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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:納品編

こんにちは!
これまでお送りした記事(※)にてご紹介させて頂いておりましたが、Sharonさんにおいて提供している手縫いのパターン・オーダーであるSartoria Sharon(サルトリア・シャロン)にて仕立てて頂いていたパンツが、この度無事に納品となりました!
※これまでの記事
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:採寸編
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:仮縫い編

従いまして、本日はその納品頂いたパンツをテーマに取り上げたいと思います。それでは、まいりましょう。

■サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツをご紹介
さて、本日は早速納品頂いたパンツをご覧頂こうと思います。今回はカノニコのウール素材を用いて、ワンプリーツ(アウトプリーツ)仕立ての、ドレスパンツを仕立て頂きました。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_①

もともと、昨年Sharonさんにて購入をさせて頂いたサルトリアソリートのヘリンボーン柄のカシミアジャケットや
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のカシミア ヘリンボーン柄ジャケット

アルフォンソシリカのキャメルカラーのカシミアジャケットなどに合わせて穿くパンツのバリエーションを増やしたい!と言うことを念頭に、Sharon専属の職人である直井氏にご相談をさせて頂いておりました。
Alfonso Sirica(アルフォンソ・シリカ)のカシミア 3Bシングルジャケット_着用イメージ⑤

よって、これらのジャケットに合わせて使いやすいように色はブラウングレーをベースに、起毛感の抑えられたハウンドトゥース柄の生地をセレクトしました。ブラウンですともっとカジュアル感が強くなりますし、ジャケットがもともと起毛感のある素材ですので、全体として”モコモコ感”が出ないようにとのバランス感を意識した感じです。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_②

ドレスでの利用をメインに考えておりますので、基本的なディティールはベーシックな仕様です。ベルトループもつけておりますし、プリーツはアウトプリーツで1つだけ。ポケットは一般的なスラントポケットを採用しています。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_③

フロントは個人的に好みであるボタンフライ。そして、フィット感を向上させるためにイタリア語で「腹巻き」を意味するパンチェリーナ仕様になっています。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_④

もちろん手縫い仕立てですので、ボタンホールも手かがりです。ただ、ホールの表情はSharonさんで扱っている手縫いの吊るし(既製品)のパンツであるレ・スパーデを仕立てる職人のモーラとは違って精緻かつ、綺麗です。(笑)日本人の職人さんならではの手仕事を感じますね。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑤

そしてこちらはバックサイド。ポケットは右側にボタン無しで1つだけ付けて頂きました。ドレスパンツのポケットには基本的に物は入れず、入れてもハンカチ程度のため、私のスタイル的にはこれで十分です。もちろん両方付けることも、ボタンを付けることも可能です。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑥

サルトリア・シャロンのベースパターンは直井氏が監修しておりますので、直井氏のス・ミズーラ(ビスポークの意)と同じくヒップのダーツは1本です。ダーツは立体的かつ凹凸ある人間の体に平面の生地を添わせるために入れるものですが、秀逸なパターンメイキングに加えて、アイロンワークをしっかり行うために1本でも十分フィットします。ただし、1本だから良いのではく、このあたりは職人さんの考え方や美意識にもよるのだと思います。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑦

最後に、実際に納品を頂いた際に撮影して貰った着用画像を少しだけご紹介致します。個人的にはイメージしていた以上に良い仕上がりで、大変満足致しましたっ!太すぎず、細すぎず、今の気分を反映した絶妙なシルエット。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑧

股上はやや深目が基本のスタイルで、腹やヒップまわりをしっかりと包み込む安心感がございます。もちろん吊るし(既成品)に比べますとクリースも綺麗に落ちますので、足も長く見える”気”がします。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑨

フィット感はもちろん良いのですが、腰周りの副資材がまったく気にならないほど”軽い”履き心地であることには驚きました。歩いても違和感がなく、座っても心地良いパンツ。その上シルエットもとても気に入りましたので、今後はお気に入りであるレ・スパーデでの展開が無いような生地を選んで、仕立てて行きたいと思っています。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑩
※着用画像は全てSharonさん了承のもと、スタッフM氏に撮影頂きました。

サルトリア・シャロンは定期的にトランクショーを行って(※)おりますし、随時オーダーも受け付けておりますので、気になる方はご予約の上、サンプルの試着などを行ってみてはいかがでしょうか。
※トランクショーの際は特別モデルのオーダーが可能になったり、特別な生地が準備される場合があります。

パターン・オーダーの中でも手縫い仕立て、と言うのはなかなか無いと思いますし、ス・ミズーラ(フル・ビスポーク)に比べれば納期も短く、また価格的なハードルも低いので、手縫いのスーツやジャケット、パンツなどにご興味がある方にもお勧めですょ。






SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:納品予定編

こんにちは!
以前「SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)の来日トランクショー(2017年9月29日~)が開催!」と言う記事でもお伝えしておりましたが、先日、南青山にあるセレクトShopであるSharonさんにて開催されたサルトリア・ソリートのトランクショーに参加してまいりました。本日はその時のことをテーマに取り上げたいと思います。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:納品予定編

なお、今回は約1年前にオーダーをしたスーツの納品及び、ジャケットの中縫い等を予定していたのですが、結論から申し上げますと”納品が延期”になってしまいました・・・。

従いまして、本日は身を持って体感したトランクショー(スーツやジャケットのス・ミズーラ/ビスポーク)参加時の注意点をご紹介出来ればと思います。

それでは、まいりましょう。

■体重を戻す!?
さて、実は以前お送りした記事の中でも軽く触れていたのですが、今年の初夏から秋口にかけて体重を3㎏ほど落としました。

私の体型は、これまで「172㎝」、「59㎏」と記事内にて記述をしてきました。「172㎝」と言う身長は、日本人の30代の方の身長のまさに平均値であり、体重の平均は「71㎏」。20歳以上ですと男性の平均身長は「167.5㎝」、体重は「66.5㎏」だそうです(※)。
※「平成27年国民健康・栄養調査の統計データ」より抜粋

身長はほぼ平均値、体重は平均値に対しては痩せ気味だったのですが、記事に記載していた体型に関するデータは本Blogの執筆を開始した当初のもの。そこから加齢や!?仕事内容の変化などによって、実際には体重が「約4㎏」ほど増えており、今年の夏前の時点では「63㎏」程度になっておりました。。

たかが「4㎏」、されど「4㎏」。一見すると大きくはない数字ですが、実際に「4㎏」のバーベルを持ちますと結構な重量感を感じますように、これが体に「付加」されたとなると、思った以上に体型も変わるもの。事実、タイトフィッティングが好みだった頃に購入したパンツのウエストには、若干のキツさを覚えることもあったくらいです。

そんな既存の服を着用する際にキツさを実感していたこともあり、また小さな子供を立派に!?成人させるまでは大きく体調を崩すわけにもいきませんので、自らの健康管理のためにも少し体重を絞ることにしたわけです。

その結果、本Blog執筆開始時とほぼ同じであり、これまでの記事内において記載をしていた体重へ戻すことに無事成功したわけですが、これが思った以上に!?体型の変化を生んでいたようで、今回のトランクショーで納品予定であったスーツにお直しの必要が出てしまいました・・・。

もちろん、その他の仮縫い、中縫いのスーツやジャケットにも影響が出ておりまして、胴回りを中心に絞ることに致しました。。

■服を仕立てる際の、体型維持はマナーです!?
仕事においては多くの場合、「要件」が存在すると思います。

例えば製造業であれば、製品の細かな仕様を「要件」として設定し、その要件を満たす製品を製造して納品するわけですし、IT業界であれば、「要件定義書」なるものを作成し、その要件に適合するようなシステムを開発、納品するわです。

もちろん、その「要件」がプロジェクトの中で変化することもゼロではないわけで、「要件」が変われば必然的に納品されるものも”変更”しなければなりません。

これは服を仕立てる際も同じです。最初に体型を測定し、生地を選定し、希望するディティール等をサルト(職人)に伝えます。すると注文を受けた側は、それらを「要件」として設定し、その要件に合わせて服を仕立てていくわけですね。

この時、要件の中でも最も重要かつ基礎となるのが、「体型」です。

この体型に沿って服を仕立てていくわけですから、当然と言えば当然なわけですが、正直私の中では「3㎏」の減量と言うのは、お直し等が必要のない範疇にあると、”勝手に”理解しておりました。

その理由は、現在所有する服への減量による影響を強くは感じなかったからです。

例えばSharonさんにおいて世界で唯一扱っている、ソリートの吊るし(既製服)のラインである「Solito house exclusive per Sharon 」。減量する前と後で同じスーツを着ていても、多少ウエストに余裕が出来たことは感じるものの、着ていて違和感を感じたり、減量によって気になるようになったポイントと言うのは存在しなかったのです。
2017年SSの人気Vゾーン5選_1位②

もちろんその感覚は、ソリート以外のスーツに対しても同様です。

ただ、今回スミズーラを頂いたスーツはちょっと違いました。それは、仕立てているのが「ダブルブレスト」であったと言う点。ダブルはシングルとは異なり、生地を重ね合わせるようにしてフロントの釦をとめますよね。すると、シングル以上に、お腹回りの大きさがシルエットに影響をしてくるのです。。

私は計測をしてもらうと、胸まわりは1年前とほぼ変化がなく、ウエストは若干スリムになった程度だったのですが、お腹回りのサイズが自分でも驚くほど変わっていたのです。これにはルイージ・ソリート氏もビックリ。

と言うことで、結局腹回りを中心に削って頂くことになりました。パンツは問題になる程の状態ではなく快適そのものでしたので、自業自得とは言え、とても残念に思いました・・・。

もちろん私と同じ「3㎏」の減量であったとしても、私と全く同じ痩せ方をするわけではないですから、「3㎏」の減量(または増量)でもお直しは不要になる場合もあるでしょうし、逆に「3㎏」未満の体重変化であったとしても、場合によってはお直しが必要になる場合もあるかと思います。

いずれにせよ、仕事を頼む(スーツのスミズーラ/ビスポークをお願いする)際に当初伝えた要件が変わってしまっては、仕事をする側も困ってしまいますよね。特に、中縫い時点までの変更であれば大抵の修正は可能だと思いますが、それ以降の体重の変化は、今回のように納品を延期せざる終えない事態へとつながってしまう場合があります。

私は自らの所有する服をもとに、これくらいは大丈夫だろう!と言う勝手な判断をしておりましたが、なかなかそう言うわけにもいかなかったようです・・・。

と言うことで、これからスーツやジャケットのスミズーラ/ビスポークを考えていらっしゃる方や、現在仕立て中の方は、当初の重要かつ基礎的な要件となる「体型」の維持にはしっかりと気を配って頂くことが、スムーズな進行を実現する上で大切だと思います。特に、中縫い以降の体重の増減には十分に気を付けて頂くのが良いのかなと。

この度はルイージ・ソリート氏をはじめ、ご関係者の皆さま方にはご迷惑をおかけしてしまい申し訳なかったです。今回の経験を糧に、今後は体型の維持に注意を払いながらスミズーラ/ビスポークの工程を楽しみたいと思いますし、次回のトランクショーでの納品までしっかりと自分自身を律しながら!?待ちたいと思います。

なお、今回は上述しました事情によりスミズーラを頂いたスーツを持ち帰ることは出来ませんでしたが、その代わりに!?ちょっと珍しいアイテムを持ち帰ることが出来ましたので、次回ご紹介したいと思います♪






Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:仮縫い編

こんにちは!
本日は、「Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:採寸編」と言う記事でご紹介差し上げました、手縫いのパターン・オーダーことSartoria Sharon(サルトリア・シャロン)で仕立てて頂いているパンツの仮縫いに先日行ってきましたので、その際のことをテーマにお送りさせて頂きます。

それでは、まいりましょう。

■パターン・オーダーなのに、仮縫い!?
さて、読者様の中で「?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。パターン・オーダーなのに、なぜ仮縫い!?をするのかと。

確かに一般的なパターン・オーダー、英語表記で言うところろのMade-to-Measure(メイド トゥ メジャー)とは、その表記の通り、サンプルとして準備されているゲージと、自らの体型とのギャップを採寸して調整していくものです。従いまして、サンプルのゲージを着用してそのギャップの採寸が完了したら、その数値を元に仕立てられる事が多いと思います。

もちろんサルトリア・シャロンにおきましても考え方は同じなのですが、そのコンセプトをSharon専属の職人である直井茂明氏が『出来るだけ自身の作るス・ミズーラ(※ビスポークの意)に近づけたい』と語っていらっしゃる通り、サルトリア・シャロンはパターン・オーダーなんだけれど、ス・ミズーラに出来るだけ近いものと言う位置づけで提供されていらっしゃいます。
※()内はrm55が追記

従いまして、サルトリア・シャロンではパターンや縫製を直井氏のス・ミズーラを意識したアプローチに寄せつつ、更に「仮縫い※」を行うことによってフィッティングやシルエットがス・ミズーラにより近い状態になるような、細かい補正を加えることが可能な選択肢を準備しております。
※フィッティングに問題等が無ければ、通常は実施しません。

マシンメイドでファクトリーの生産ラインに乗っているようなパターン・オーダーですと、なかなか1着1着に対して細かな補正を加えることは難しかったりすると思います。一方、サルトリア・シャロンは提携する工房にて職人さんが手縫いにて1着ずつ仕立てておりますので、上述しましたような細かな補正が実現出来ると言うわけです。

自らのパターンを作っておけば、その後は採寸等が不要(体型が変わらず、同じアイテムであれば)になりますし、せっかくお金と時間をかけて”手縫い”のパターン・オーダーを選ぶのであれば、よりス・ミズーラに近い状態のものを!と考えて、(必要に応じて)仮縫いによる調整を行う事も自然な流れなのかもしれません。

ただ、採寸時にゲージを着用し、その時のフィッティングに問題が無ければ仮縫いが不要になることも当然あります。私が最初に仕立てて頂いたサマーホップサッックのジャケットは仮縫い無しで納品頂きましたが、シルエット、着心地ともに大変気に入っております。
2017年SSの人気Vゾーン5選_4位①

つまり、パターン・オーダーにおける仮縫いは必ず行えば良いと言うものでは無く、サンプルゲージと体型との相性、状況によりけりなのだと思います。

と言うことで、今回はパンツの仕立てながら”仮縫い”を行って頂くことになりましたので、以下にその時の様子をご紹介したいと思います。

■Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツの仮縫いをしてもらった!
今回選んだ生地は、「採寸編」でもお伝えしましたように、カノニコのグレーベージュのような色合いが特徴的な、ハウンドトゥース柄のフランネル生地。合わせたい秋冬のジャケットをベースに選んだ生地でした。
サルトリア・シャロン_パンツ生地③

その仮縫い状態のものを実際に履いてみますと、こんな感じでした。1プリーツ(アウトプリーツ)入りで、太過ぎず、細すぎずのちょうど良い、今の気分を反映したシルエット。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:仮縫い編①

実際には歩いてみたり、しゃがんでみたりして、その履き心地を確認しました。変にひっかかるところ、アタリを感じるところ、窮屈さを感じるところもないですし、見た感じのシルエットも好みです。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:仮縫い編②

ただ、直井氏曰く、少しウエストやヒップ、ワタリのゆとりが気になると言うことでしたので、その辺りを中心に詰めて頂くことと致しました。実は今年の夏は少し体を絞りまして、夏に入る少し前と比べますと「3㎏」位は落ちました。さすがに採寸時からは「1㎏」前後位ですが、そう言った微妙な差異も「仮縫い」をしたことで拾って頂けたので良かったかなと思います。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:仮縫い編⑤

その他、股下をノークッションになる様に微妙に削って頂き、あとは完成を待つのみ。納品は今年の10月中旬前後になると伺っております。私が合わせたいと考えているソリートやシリカのカシミアジャケットも11月くらいからの登場となると思いますので、タイミング的にもばっちりですね。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:仮縫い編③

ちなみに、お伺いした日はちょうどサルトリア・シャロンのトランクショーが開催される初日と言うことで、魅力的な生地がかなり並んでおりました・・・。(汗)個人的に大好きなエスコリアルも生地の種類が豊富、かつお値段も魅力的で惹かれる内容でしたので散々悩んだのですが、今期は財政が破綻状態ですので泣く泣く諦めました・・・。

サルトリア・シャロンは定期的にトランクショーを開催しておりますので、気になる方は是非チャレンジされてみてください。私も色々なタイミングが合えば、またスーツやジャケットを仕立てて頂きたいと思いますっ。






il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!:中縫い編

こんにちは!
本日は、先月8月25日から27日にかけて南青山にあるセレクトShopであるSharonさんで開催され、私も参加させて頂きました『フィレンツェの伝統技法をもとにした靴と革小物のオーダーブランド』であるil Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー(※1)のセカンドフィッティングの様子をお伝え出来ればと思います。
イルクアドリフォリオ201708TS
※上記画像はSharonさんの公式HPより拝借しました。
※1:以前の記事
・「il Quadrifoglioのトランクショーに参加っ!:採寸編
・「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編
・「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(後編):仮縫い編

それでは、まいりましょう。

■il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のセカンドフィッティング
さて、前回の仮縫いを行って頂いたのは今年の5月末。その凄まじいほどの心地良いフィッティング具合に、『自分の革靴に対する価値観、世界観が変わってしまうほどの衝撃』を受けたとは前回の仮縫い編の記事でもお伝えさせて頂いたのですが、そこからどんな修正が施されて仕上がって来るのかを楽しみにしておりました。

職人である久内氏との数か月ぶりのご対面による挨拶もそこそこに、早速セカンドフィッティングを開始します。靴のス・ミズーラ(ビスポーク)の素人である私としましては、仮縫い(ファーストフィッティング)の状態でも完成形に近いと思っていたのですが、そこから更にフィッティングが向上していることに驚きを隠せません。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編①

仮縫い時のかかとの吸い付き具合は恐ろしいほどフィットしておりましたので、前回からの修正は主に甲からつま先にかけての周辺箇所に対して行って頂きました。今回はそのかかとの吸い付き具合はそのままに、甲やポールジョイント部分の左右のブレがなくなり、更にピントがシャキッとあったような感覚がありました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編②

素人である私としましてはとうとう完成か!?と思いながらも、プロである職人久内氏のフィルターを通してみますと、まだまだ改善の余地があるようで、小指のアタリ具合の修正や、変なシワがより入らないようにとの微修正を加える箇所を洗い出していらっしゃいました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編③

例え顧客が満足していたとしても、更なる高みを目指して改善、改良を施そうと言うプロの職人さんとしての心意気には大変感激するとともに、仕事に対する妥協無き姿勢には自然とリスペクトの念が込み上げます。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編④

今回は更に細かくフィッティング具合を確認すると言うことで革にカッターを入れ、履いた際の内部の状態を見てみることにしました。実際こんな感じで目の前でザクザクと切り込みを入れていきます。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑤

もちろん全てのカ所に切り込みを入れるのではなく、職人さんの目から見てここは確認しておきたいと言うポイントを絞って切り込みを入れるわけですね。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑥

その後、再度足入れを行い、切り込みを入れた箇所における足の状態と靴とのフィッティングを確認します。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑦

この辺りは仕事で言うところの仮説構築と検証作業と言うプロセスと同じかもしれません。ファーストフィッティングの際に確認した課題に対して、こういう処理を施したらその課題が解決するはずだとの仮説を持って修正を施す。そして、その仮説が課題解決の方法として有効であったのかどうかを、カッターなどを入れながら検証していく。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑧

結果的にはファーストフィッティング時に把握頂いた課題への対策が今回は有効に働いていたようで、久内氏としてもセカンドフィッティングの結果には手ごたえを感じていらっしゃるようでした。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑨

いよいよ次回は納品です。年内には納品予定とのことですので、フィッティングはもちろんですが、仮の革でしか見たことのない自身初めてのス・ミズーラ(ビスポーク)・シューズがどのような形で上がってくるのか、本当に待ち遠しいです!

■2足目のモデルを再考する
採寸時にはス・ミズーラの靴に対するお試しの感覚が強く、正直2足目を仕立てて頂くことは全く考えていなかった私ですが、前回の仮縫い時にその恐ろしいほどの歩きやすさを身をもって体感してしまい、2足目を検討し始めたことは前回記事にも記載させて頂きました。

その際に考えていたのがローファーです。ローファーは当然ながら紐でのフィッティング調整が出来ないので、足に合わせるのが非常に難しいと言われているモデルの1つです。よって、ス・ミズーラによる既成靴との履き心地の差が最も出るモデルの1つだと言っても過言ではありません。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑩
※SharonオーナーであるK氏が久内氏に仕立てて頂いたと言うローファー。

また、個人的には『イル クアドリフォーリオの久内氏の持つスタイルの魅力はイタリアらしい色気溢れるフォルムと雰囲気』だと思っておりますので、その色気がより強みとして表現出来るモデルであるローファーが望ましいだろうと言う考えもございました。

更に言えば、ストレートチップなどの仕事で使うようなベーシックなモデルは、どちらかと言うと英国のスタイルの方が好み。よって、今年の頭にはお願いしたいと考えていた日本を代表する某職人さんのアトリエにも訪問しており、オーダーするモデルもほぼほぼ決めていたのです。

が、今回SharonオーナーであるK氏がイル・クアドリフォーリオで仕立てて貰ったと言うストレートチップを拝見し、考えが変わりました。それがあまりにもカッコ良かったので、まずは1足目と同じ職人さんである久内氏に数足ほど仕立てて頂き、靴のス・ミズーラたるものに対する知見を深めてから、他に目を向けるのでも遅くはないなと。

ちなみに実際にK氏が当日履いていたストレートチップがこちら。トゥまわりや全体のフォルムに久内氏らしい色気を感じるものの、全体としての雰囲気は甘すぎず、絶妙な塩梅。そして、放たれるエレガントな雰囲気に一気に目を奪われてしまいました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑪
※K氏に承諾を頂き、撮影、掲載しております。

Sharon専属の職人である直井茂明氏やサルトリア・ソリートで仕立てて頂いているス・ミズーラのスーツにもぴったりと合いそうですし、何しろ私の感性をガッチリと掴んでで離しません。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑫
※K氏に承諾を頂き、撮影、掲載しております。

更に、上述しましたようにローファーは足への合わせ方がシューレースタイプの靴とはまた異なります。よって、もう1足位シューレースの靴をス・ミズーラしておいた方がよりローファーのフィッティングも向上させやすいと思う、とのK氏からのアドバイスもありましたので、次回はこのストレートチップをお願いしようと思い直しました。

なお、今回もイタリアなどで久内氏ご自身が買い付けてきた革やサンプルのモデルは多数並んでおりましたし、
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑬

オーダー可能な革小物なども並んでいたのですが、やっぱり実際にス・ミズーラされた方の靴を見てみますと、グッとイメージがわきますし、よりリアリティが増すように思います。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑭

気になる方はオーダーするかは置いておいて、是非店頭で実際にイル・クアドリフォーリオでス・ミズーラをされたK氏をはじめスタッフの方のコレクションの実物をご覧になってみてはいかがでしょうか。おそらく、次回のトランクショーの日程確認と予約を入れよう!と確信しているご自身と出会えると思いますよっ。(笑)
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショー_中縫い編⑮
※写真は全てSharonさんの承諾を得て、撮影、掲載しております。






Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:採寸編

こんにちは!
本日は、「Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!」と言うことで、前回ご紹介差し上げましたSharonさんの手縫いのパターン・オーダーこと、サルトリア・シャロンでパンツを仕立てて頂くことにしましたので、その採寸編と言うことでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■サルトリア・シャロンのパンツはいかがですか!?
さて、実はサルトリア・シャロンでパンツを仕立てて頂くのは今回が初めてです。以前、Sharon専属の職人であり、サルトリア・シャロンの監修を行っている直井氏のブログにてサルトリア・シャロンでパンツを仕立てている方が取り上げられており、少し気になっておりました。

その後、前回ご紹介差し上げましたように、サルトリア・シャロンにてブラック・スーツ(略礼服)を仕立てて頂き、私自身としてサルトリア・シャロンのパンツの穿き心地、作りの良さを実感することが出来たわけです。

このような中で、現在吊るし(既成品)のパンツメーカーとして個人的に最も気に入っているのが、ナポリで1世紀以上にわたってパンツを作り続けてきたと言う職人家であるモーラ家のパスクワーレ・モーラ氏が手縫いにて仕立てているレ・スパーデ。
Le Spade(レ・スパーデ)の1プリーツ 千鳥格子柄のウールパンツ(2017SS)_③

毎シーズン恒例のように買い続けてきましたので、現在では私のワードローブ内のパンツ部門では最も”幅を利かせている”ブランドでもあります。
Le Spade(レ・スパーデ)の1プリーツ (チャコールグレー)ウールパンツ(2017SS)_⑥

このレ・スパーデですが、Sharonさんが毎期セレクトされるものの多くはシンプルでベーシックなソリッドのものが多く、色もドレスパンツですとグレーやネイビー、ベージュと言ったカラーリングである傾向がございます。

そんな時に、昨年購入したサルトリア・ソリートのベージュのジャケットやアルフォンソ・シリカのキャメルカラーのジャケットに合わせるパンツを欲しており、出来ればチェック柄が良いなぁと考えておりました。そこで、レ・スパーデだとシンプルな物が多いので、自身で仕立ての良さを実感することが出来たサルトリア・シャロンでジャケットに合う色、柄のパンツを仕立ててみようかなと思い始めたのが、今回お願いするに至ったきっかけでした。
サルトリアソリートのトランクショー201702_①
※サルトリア・ソリートのジャケット

Alfonso Sirica(アルフォンソ・シリカ)のカシミア 3Bシングルジャケット_着用イメージ③
※アルフォンソ・シリカのジャケット

■世界のカノニコは足が早い!
そこでこの2017年AWには、サルトリア・シャロンでパンツを仕立ててみたいので、秋冬の生地バンチが入荷したら連絡が欲しい旨を直井氏にお伝えしていたわけです。

今回想定した生地は、世界のカノニコ!世界で最もその生地の輸入量が多い国の1つであると言う日本は、その調達コストも低いがために、生地のクオリティに対して比較的リーズナブルな価格で購入できるのがカノニコである、とは以前も記載しておりました。
サルトリア・シャロン_パンツ生地①

サルトリア・シャロンのパンツの価格は55000円(税別)~です。よって、税込みでも1ケタ台に抑えることが出来れば手縫いのパンツとしてはリーズナブルかなと言う想いもあり、今回はカノニコを選びました。

現在ではナポリの手縫い仕立ての吊るし(既製品)のパンツも増え、Sharonさんで扱うレ・スパーデ以外にもちらほら見かけるようになりましたが、だいたい8万円前後から中には二ケタ近いものまでございます。正直そこまで出せばス・ミズーラ(ビスポーク)が出来てしまうと感じておりましたので、自分の中での現在の価値観に基づいての判断と言うことですね。

ただこのカノニコ。比較的リーズナブルながら品質が良いと言うことは服好きの方であれば知れ渡っていることですので、生地バンチが入荷する8月中であっても売り切れる生地が出るなど、人気の生地ブランドなわけです。

そこで一番選択肢が多いうちに選んでおこう!と言うことで、先日2017年AWのカノニコの生地バンチが入荷したと言うご連絡を頂いてから早々に伺ってまいりました。

今回直井氏と相談の上で私が選んだのは、グレーベージュのような色合いが特徴的な、ハウンドトゥース柄のこの生地です。合わせたいジャケットであるソリートとシリカはともにカシミア。よってあまり起毛感の強い生地ですと全体的にモコモコしてしまうと言うこともあって、程良い起毛具合のものをセレクト。
サルトリア・シャロン_パンツ生地②

他にも、チャコールグレーカラーやブラウンよりの同じ柄、生地感のものがあったのですが、ドレス過ぎず、かと言ってカジュアル過ぎない絶妙なラインとしてこのグレーがかったベージュにすることにしました。
サルトリア・シャロン_パンツ生地③

生地はSuper 120'sのウールフランネル。目付は270gmsと、秋冬生地としては使い勝手の良い生地ではないかと思っています。
サルトリア・シャロン_パンツ生地④

ちなみに私が伺った時点(8月前半)でも既に売り切れの生地がありましたので、この秋冬にカノニコで仕立てたい!とお考えの方は、お早めに行動される方がいかもしれませんね。

■サルトリア・シャロンの採寸
今回は手縫いのパターン・オーダーになりますので、サンプルのゲージがあります。よって、ウエストサイズの採寸をもとに、ベースとなるサンプルゲージのサイズを選びます。私の場合はウエスト75㎝で、サイズ「44」でした。
※ウエストサイズだけではなく、体型によっては同じウエストでもゲージのサイズは変わる場合があります。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:採寸編①

実際に履いてみますと、全体的なサイズ感と言う意味でもぴったりでしたし、大きな補正は必要ないと直感で感じるほどでした。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:採寸編②

歩いてみたり、座ってみたりすることで、その穿き心地や気になる箇所などを確認し、直井氏に伝えます。また、直井氏は独自の経験値と職人としての視点から私のフィッティング状態をチェックして、補正個所を提案してくださいましたよ。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:採寸編③

サルトリア・シャロンは私が初めてジャケットを仕立てて頂いた際やブラック・スーツを仕立てて頂いた去年と比べますと、パターンなど様々な点においてアップデートが施されております。

パンツもブラックスーツを仕立てて頂いた際に比べて股上が気持ち深くなったように感じたり、多少改良が加えられているようでした。それでも大幅な変更があるわけではないので、私の場合はワタリの太さを若干削ったり、サイドポケットまわりのシワをとったりと言った微補正程度で済みそうです。

と言う事で、自身初となる、サルトリア・シャロンによるパンツのス・ミズーラ。この秋冬には柄物も積極的に取り入れたいと考えておりますので、ハウンドトゥース柄のパンツの仕上がりを楽しみに待ちたいと思います!