<?php include_once("analyticstracking.php") ?>

30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)を仕立てる!:後編

こんにちは!
本日は、「Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)を仕立てる!」の後編と言うことで、細かなディティールなどを取り上げながら、サルトリアシャロンで仕立てて頂いたブラックスーツを見ていきたいと思います。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑪

それでは、まいりましょう。

■サルトリア・シャロンのブラックスーツのディティール
まず今回使用した生地ですが、1936年に創業した老舗のミルであり、世界40カ国以上に生地を卸していると言うカノニコ社のウール(100%)から選びました。

オーダーしたのが昨年だったので詳細は失念してしまったのですが、目付はだいたい230g前後で、 Super 110's前後位と言ったところでしょうか。今回は慶事だけではなく、弔事での利用も考えておりましたので、あまりキラキラした光沢感のある生地ではない、一般的なものから選びました。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑫

日本はカノニコの生地を世界で1番輸入している国の1つだそうで、その為仕入れ価格もかなり抑えられていると言います。つまり、クオリティに対して価格がリーズナブル。特段のこだわりがないのであれば、ブラックスーツ(略礼服)を仕立てる際の生地として最適な生地メーカーの1つが、カノニコなのかもしれません。

今回仕立てる際には「冠婚葬祭で利用する略礼服」であることを職人である直井氏(※)に伝えておりましたので、フロントのデザインは段返りの3つボタンではなく、2つボタン仕様に設定頂いております。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_②
※サルトリア・シャロンの場合はパターンメイキングなどを担当し、縫製は別の工房にて実施

フロントは2つボタンですが、ボタン位置などをバランスよく配置頂いておりますのでVゾーンの大きさも普段着用している段返りの3つボタンと比較してさほど変化はなく、クラシック過ぎず、かと言ってモダンすぎない絶妙な塩梅です。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_③

ラペルの幅はややワイドな10.5cmほど。もちろん手縫いですのでフラワーホールをはじめとしたホール関係は手かがりです。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_④

また、ステッチはカジュアルなダブルではなくシングル。しかも略礼服と言うことで、悪目立ちしない感じで入っています。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑤

袖のつき方には手縫いならではの十分なイセコミが感じられますが、いかにも手縫いと言ったゴリゴリのマニカカミーチャな感じはなく、サラっとしています。実際に人体が中に入りますとよりナチュラルな袖付けに見えますので、この辺りは利用シーンを想定しての仕様かなと思います。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑥

ウエストのポケットももちろん切ポケ(両玉縁)。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑦

そして、フォーマルの場で使うスーツのディティールとして一番!?意識するのがベントの処理。ビジネス等で使う際は動きやすさを重視したサイドベントを好んでおりますが、今回はその歴史が最も古く、由緒正しいクラシックなディティールとしてフォーマルシーンに用いられる「ノーベント」です。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑧

ベントが切ってありますと、その生地のゆらぎに軽快感やスタイリッシュな印象を持ったり致しますが、ノーベントですとキュッとしまったヒップまわりになりますので、クラシックで美しいフォルムを表現してくれそうです。その分動きやすさは半減してしまうと思いますが、フォーマルな場で激しく動き回ることは通常ないので問題ないと思います。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑬

ちなみに、裏地は総裏仕様。普段は耐久性よりも軽い着心地を好んで背抜き仕様にすることが多いのですが、今回はフォーマル仕様と言うことで総裏にしております。生地の目付的にも、夏場を除けは通年で使うことが出来そうだと思っています。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑭

お次はパンツです。ご覧の通り、スタイリッシュさよりも、ややゆとりあるクラシックな風合いを意識したシルエットで仕上げて頂いております。その為、股上もやや深め。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑮

私がスーツを仕立てて頂く際には、スミズーラ(ビスポーク)にせよ、パターンオーダーにせよ、必ず1プリーツで仕上げて頂きます。インプリーツも1本持っておりますが、雰囲気はアウトプリーツの方が好みですので今回もアウトプリーツ仕様。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑯

個人的な好みであるボタンフライに、サスペンダーボタンも装着。ベルトループは付けて頂きましたが、基本はサスペンダーで吊って穿くことを想定しておりますので、ウエストもややゆとりあるサイジングで仕立てて頂きました。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑰

パンツもジャケットど同様に手縫いですので、ボタンホールもこの美しさ。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑱

こちらはバックサイド。直井氏がご自分で縫われる(サルトリア・ナオイ)際にはダーツは1本ですが、サルトリア・シャロンはナポリのパンツなどで見かけることが多い2本のダーツ。もちろんパターンオーダーとは言え、ヒップに綺麗に吸いつくシルエットは健在でしたょ。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑲

最後にパンツの裾処理。普段ならダブル幅4.5cmで仕上げて頂きますが、今回は礼服ですのでモーニングカット仕様です。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑳

と言うことで、略礼服ならではの仕様を多く取り入れたサルトリア・シャロンで仕立てて頂いたブラックスーツ。今のところ登場の予定はないのですが、実際に納品を頂きますと、結婚式やパーティなどに参加したくなるから不思議ですね。(笑)

いずれにせよ、非常に満足度の高いブラックスーツ(略礼服)を無事にワードローブに向かいいれることが出来ましたので、いざという際にはしっかりと礼を尽くして、大切な方の大切なイベントに参加させて頂こうと思います!

ちなみに、サルトリア・シャロンのトランクショーではスーツやジャケット、パンツのみならず、普段は受け付けていないコート類のオーダーも可能とのことですから、気になる方はご予約の上、訪問されてみてはいかがでしょうか!?

以下、Sharonさんの公式HPより抜粋。

■<Sartoria Sharon>TRUNK SHOW
・開催日程:6月23日(金)~6月25日(日)12:00~20:00(最終受付19:00まで)
・開催場所:Sharon 2F
・所要時間:約1時間
・価格
 SUIT:¥250,000(税別)〜
 JACKET:¥195,000(税別)〜
 PANTS:¥55,000(税別)〜
 COAT:¥270,000(税別)〜

・納期:約2ヶ月
・仮縫い:コートのみ
・直井茂明本人による直接採寸
・事前予約制

お問い合わせ:Sharon(シャロン)
Tell:03-6418-5131(受付時間:12:00~20:00)






Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)を仕立てる!:前編

こんにちは!
本日は、ここ数年アップデートを考えておりました、冠婚葬祭用のスーツであるブラックスーツをとうとう!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)で仕立てて頂きましたので、ご紹介差し上げたいと思います。

と申しましても、実は発注していたのは昨年で、今年の頭には受け取っておりました。。ちょっとご記事の作成が遅くなってしまったのですが、今週末(6月23日~25日)にかけて、ちょうどSharonさんにてSartoria Sharonのトランクショーが開催されるようですので、ちょうど良いタイミングかな!?と思い、このタイミングでご紹介させて頂ければと思います。
サルトリアシャロン2017SSトランクショー
Sharonさんの公式HPより拝借致しました。

それでは、まいりましょう。

■ブラックスーツ(略礼服)を仕立てる
さて、略礼服と言うとなんだか畏まったスーツのような気がしてしまうのですが、礼服の中では最もフォーマル度の低い装いにあたるのが、読んで字のごとく、略礼服です。

逆に最もフォーマル度が高い装いはモーニングコート(朝用)や燕尾服(夜用)なのですが、私自身のライフスタイルでは使う機会がこれまでは無かったですし、今後もあるかどうかさえ分かりません。実際、世の中がカジュアル化している昨今の流れを踏まえますと、礼服の中ではフォーマル度は低いとは言え、略礼服さえ持っていれば冠婚葬祭を含めてほとんどのシーンで対応出来てしまうのではないでしょうか。

事実、最近は結婚式などの慶事であればブラックスーツではなく、ネイビーやチャコールなどのスーツで参加されていらっしゃる方も多いですし、私自身もこれまではそうでした。ただ、30代ともなりますとやはり慶事においてもしっかりとしたブラックスーツを着用したほうが良いな、と感じていたことも事実です。

そのような中で、これまで所有していたブラックスーツは社会人になってから購入した某ブランドのブラックスーツ。幸い体型がほとんど変わっていないことから今でも着用することは出来るのですが、まず「スタイル」が今の自分の好みとは全然異なる上、細かな仕様を見ていくと略礼服と言うよりは、ビジネス向きのディティールでした。

私はもう年齢的には良いオトナですし、ここらで1着ちゃんとした略礼服を仕立てておこう!と思い始めたのが、一昨年あたり。

最初は普段お世話になっているSharonさんのマシンメイドのパターンオーダーであるIL mare(イルマーレ)で仕立てて頂こうと考えておりました。と申しますのも、略礼服とは言え、ある程度フォーマルなシーンに対応出来る仕様にすることを考えておりましたので、ビジネスでは不向きかなと。

一般的な生活を送っておりますと略礼服を利用する機会と言うのは決して多くはないですし、慶事であっても弔事であっても、毎年何十回もあるものではございません。よって、当初はコストパフォーマンスを最重要視して仕立てることを考えていたわけです。すると、必然的にマシンメイドのパターンオーダーになります。

ただ、よくよく考えてみますと「機会が少ないからこそ」と言うこともありますし、慶事・弔事ともに参加する際は”自分の人生において大切な方々のイベント”なわけですから、私としましても出来得る限りの装いで臨むべきだろう(誰も見ていませんが、自分の気持ちとして)と言う考えに変化しまして、結局手縫いのパターンオーダーであるSartoria Sharonにて仕立てて頂くことと致しました。

もちろん装いと言う表面的な事ではなく、内面的な心の持ちようが一番重要であり、大切であることは言うまでもございませんが、表裏一体と言うように!?両者は繋がっているようにも感じておりますので、今回は気張って!?手縫いの略礼服を選んだ次第です。

それでは、その実物をご覧いただきましょう。

■Sharon(サルトリア・シャロン)のブラックスーツ(略礼服)
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_①

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_②

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_③

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_④

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑤

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑥

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑦

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑧

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑨

Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でブラックスーツ(略礼服)_⑩






il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(後編):仮縫い編

こんにちは!
本日も前回から引き続き、「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!:仮縫い編」の後編と言うことでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■同色、同素材のベルトをスミズーラ!
さて、今回はダークブラウンカラーのカーフ素材でホールカットをスミズーラ(ビスポーク)したことは前編にてお伝えさせて頂いた通りなのですが、今回想定する靴の使い方としては、ドレスシューズとしての活用を考えております。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_②

ホールカットとは、『ヒール部分にしか縫い合わせが存在せず、一枚の革で構成されている”シンプルの極み”』とも言えるモデルであると言うことは前編にも記述したのですが、実はその起源がよく分かりません。。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)_ホールカット①
※SharonオーナーK氏のご了承を頂き、撮影、掲載しております。

だいたいそのアイテムの正統な着こなしと言うのは、アイテムの生まれた背景、歴史にベースがあることが多いのですが、ホールカットは広義の意味ではプレーントゥに属すると言ったことくらいなもので、その着こなしのヒントとなる情報を見つけることが出来ませんでした。※もしご存じの方がいらっしゃったらご教示ください!
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)_ホールカット②
※SharonオーナーK氏のご了承を頂き、撮影、掲載しております。

それでも、ホールカットのシューズに対して純粋に感じる印象としてはUチップやフルグローブのようなカジュアルなものと言うよりは、ドレスよりの印象です。よって、基本的には上述しましたようにドレス(ビジネス)での利用を前提に考えております。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)_ホールカット③
※SharonオーナーK氏のご了承を頂き、撮影、掲載しております。

そこで登場!?するのが、自分の持っている、または理想としているスタイル。ドレススタイルでは「シンプル&ベーシック」を基本として、エレガントな装いを目指しておりますから、そうなりますと必然的に!?靴とベルトの色や素材は合わせたくなるもの。

と言うことで、この仮縫いのタイミングで同じ色と革の素材でベルトをお願いすることに致しました。もともとイル クアドリフォーリオではベルトのスミズーラもオプションとして存在しますので、もしドレス用の靴をスミズーラすることをお考えの方は、是非一緒に作られることをおススメ致します。

ところで、もちろんベルトの革も靴と同じものから選ぶことが出来るのですが、更にバックルも好きなものを選ぶことが出来ます。ちなみにバックルは久内氏が自らデザインを起こしているものや、仕入れているものなど結構種類がありました。ベルトの幅と一緒に合わせて検討するのが良いかと思います。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(後編):仮縫い編_①

今回私がセレクトしたのは、シンプルながらカーブした形状がやや柔らかい印象を与えるこちらのバックル。ベルト幅は3mmで、シルバーカラーです。ブラックならシルバー、ブラウン系ならゴールドもありだねと言うお話もあったのですが、選んだ革の色がブラウンとは言えダークトーンだったのと、ビジネスでの使いやすさも踏まえて今回はシルバーにしておきましたよ。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(後編):仮縫い編_②

また、イル クアドリフォーリオのトランクショーではベルトの他にもカードケースやコインケースなど、鮮やかな色の革やエキゾチックレザーなどを使った小物アイテムも充実しておりました。靴はベーシックな革から入り、小物は遊びを効かせた革で仕立てて頂く、と言うのもありですよね。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(後編):仮縫い編_③

個人的には手に持った際の心地良い感覚と、フォルムの可愛らしさに惹かれてコインケースもオーダーするか悩んだのですが、今年はトランクショー続きで出費もかさんでおりますので今回はベルトのみで気持ちを落ち着かせておきました。(笑)また時期をみて、コインケースも是非オーダーしてみたいと思っています。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(後編):仮縫い編_④

なお、今回も二桁以上の新規オーダーが入ったと言うほどの盛況ぶりだったようですが、特に人気が高かったのがエルメスの革を鞣しているタンナーであるアース社のカーフレーザー。久内氏がイタリアにて買い付けられたそうですが、現在はエルメスが買収してしまった為に入手するのが困難な革だそうです。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(後編):仮縫い編_⑤

私も実物の革を手にとってみましたが、キメが細かく、もっちりとした肌触りは素人でも違いが分かるほどの心地良さ。限定3足と言うことでかなり惹かれたのですが、予算が追いつかないのであきらめました・・・。もちろんその後完売してしまったことは言うまでもございません。(泣)

スーツやジャケットもそうですが、良いなと思う素材(生地)と巡り合っても自らの経済的状況とのタイミングが合わないと見送らざるを得ないと言う、一期一会的な出会いもまた、トランクショーの醍醐味の一つかもしれませんね。

■2足目を検討する
もともと衝動買い的な感覚もあった、イル クアドリフォーリオの靴のスミズーラ。

私は服飾小物を含めたファッションそのものが大好きですが、特に好きなのはやっぱり服。よって、靴や時計、アクセサリーなどに対する投資の優先度は下がってしまいますし、実際避ける年間の予算は多くはありません。

それでも、いつかは靴のスミズーラも経験してみたいと言う思いが頭の片隅にございましたので、

「いつやるか!?今でしょ!」(古くてすいません・・・)

と言う勢いもあって、前回のトランクショーに参加させて頂いたわけです。そういう意味では、「靴をスミズーラする」と言うことがどう言うことなのかについて、あまり考えずにトランクショーに参加してしまったことを反省しております。

と言いますのも、イル クアドリフォーリオの仮縫い用の靴を今回試着し、自らの靴に対して持っていた価値観・世界観が根本からひっくり返ってしまったことは前編にて記述した通りなのですが、職人さんが人生の時間を割き、自分の為だけに靴を準備をしてくださると言う行為そのものの意味を本来しっかりと考えておくべきだったかもしれないなと。

そうしたら、あの仮縫い用の靴に足を入れた瞬間の驚き、そして、それを履いて歩いた際の感動と言いますか、頭を思いっきり殴られたような衝撃も、また違う見方が出来たのかもしれないなと思っています。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_⑧

と言っても、終わってしまったことは仕方がないですので、2回目のフィッティング、そして納品に向けて自分なりにしっかりと靴のスミズーラと向き合い、その工程を含めてしっかりと学び、楽しんでいきたいと思っています。

なお、自身の価値観を180度変えてしまったイル クアドリフォーリオのスミズーラ。そのカッコよさ、そしてあまりの履き心地の良さに魅了されてしまいましたので、当初は考えていなかった2足目の検討に入り始めました。(笑)

イル クアドリフォーリオの久内氏の持つスタイルの魅力はイタリアらしい色気溢れるフォルムと雰囲気だと思っておりますので、個人的には次は是非、私が大好きな靴のモデルであるローファーでお願いしたいなと。ローファーは紐での調整が出来ないので、既成だと合う木型と合わない木型が明確に出ます。

例えば履き口が笑ってしまったり、ヒールがゆるかったり、甲があたってしまったりと、なかなか難しい靴だと思っていますので、ホールカットに続いて、そんな難易度の高い!?靴のスミズーラをお願いしたいと思うわけです。もちろん!?革の目星は今回つけてきましたので、無事に納品をしたら2足目のスミズーラをお願いしようと思います。






il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編

こんにちは!
今年の3月にお送りした記事である「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!:採寸編」。先月末にSharonさんにおいてil Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーが開催され、私も”仮縫い”のために参加してまいりましたので、本日はその時のことをテーマにお送りしたいと思います。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_①

それでは、早速まいりましょう。

■オーダーしたのは、色気溢れるホールカット!
さて、「採寸編」ではどんなモデルをオーダーしたのか明らかにしていなかったのですが、この度私が選んだモデルは、自身初となります、ホールカットです!ホールカットとは、ヒール部分にしか縫い合わせが存在せず、一枚の革で構成されている”シンプルの極み”とも言うことが出来るモデルです。


※上記はホールカットを日本に広めた立役者であるBerlutiのALESSANDRO 

以前シンプルな靴が欲しくて、ジョン・ロブのプレーントゥのモデルであるガルニエを検討したことがあったのですが、他に欲しいモデルがあったので諦めたことがありました。



ただプレーントゥも良いですが、せっかくスミズーラをするのであれば、よりシンプルでミニマムなホールカットの方が良いかなと。

なお、このホールカットですが個人的にはなかなか難しいモデルだと感じております。と言いますのも、シンプルな造形ゆえにアンバランスであるとすぐにその違和感が表に出てきてしまいますし、1枚革で構成されている為、履きジワと言うのも気になってきます。つまり、既成であれば自分の足とラストが合っていないと、”良いシワ”にならずに不格好になってしまうわけです。

あまり技術的なことは分からないのですが、実際シンプルゆえに革質が雰囲気に如実に出てくるとも言われているそうですし、木型の良し悪しも分かりやすく出てくると言う、革のセレクトを含めて職人に一定以上の技術力が求められるモデルだそうです。

ちなみに個人的にはそういった技術力云々と言った難しい!?アプローチではなく、il Quadrifoglio(イルクアドリフォーリオ)の職人である久内淳史(きゅうないあつし)氏の手掛けたホールカットの美しさと艶感に惚れてしまったと言うのが正直なところです。

「採寸編」の記事にも記載しておりましたが、たまたまSharonさんに訪問した日がil Quadrifoglioのトランクショーの初日であり、その日に、久内氏が手掛けたホールカットのシューズをSharonオーナーであるK氏が履いていらっしゃったのです。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)_ホールカット②
※K氏の承諾を得て、撮影、掲載しております。

そのため息のでるような美しさと、イタリアはフィレンツェの巨匠たるロベルト・ウゴリーニ氏に師事していたことを彷彿とさせるような色気あるスタイルにたちまち魅了されてしまいまして、ス・ミズーラの予定など全くなかったにもかかわらず、思わず1足オーダーをしてしまったと言う経緯がございました。

日本人の靴職人は今や世界的にも高い評価を得ていると言われており、海外で活躍されていらっしゃる著名な職人さんも多数いらっしゃいますよね。

私もスーツ/ジャケットやシャツのス・ミズーラ(ビスポーク)の次は靴だ!と考えていた時期がございまして、名だたる日本の靴職人さんの画像を夜な夜なチェックしていたことがござました。

そのような中で、久内氏は珍しく!?イタリアらしい色気と艶感あるスタイルを持った職人さんであると感じたわけです。日本人の職人さんは英国で修行を積まれた方はもちろんですが、イタリアで修行を積まれた方も、どちらかと言うと英国靴のスタイルを持っていらっしゃる方がほとんどのような気が致します。

私もどちらかと言えば、「質素過ぎるわけではなく、かと言って華美なデザインでも無い」英国靴のスタイルが好きなので、初めはこの方でお願いしようかな!?と頭に描いていた方がおり、実際にアトリエまで足を運んでおりました。

が、実際に久内氏の靴を拝見するや、その溢れだす色気に惹かれてしまい、そのままオーダーとあいなりました。(笑)それでは、そんな私がオーダーしたホールカットの仮縫いの様子をご紹介致します。

ちなみに、革はシンプルなカーフレザー。色はダークブラウンです。私のスタイルを考えた際には、まずは最も使い勝手の良い仕様でお願いすることと致しました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_②

■価値観・世界観が変わるほどの、衝撃の出来事
まず結論から申し上げますと、ちょっと自分の革靴に対する価値観、世界観が変わってしまうほどの衝撃を受けました。靴のス・ミズーラって凄いなと。。

まず当日は前回採寸した際のデータに基づき、仮縫い用の革で仕上げて頂いたサンプルシューズに足入れをしたのですが、当然のことながら!?足を入れた際にどの部位の革も自らの足を妨げることなく、気持ちよくフィットします。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_③

それでも、履いた状態で立ち上がり、久内氏がそのフィッティング具合を手で触りながらチェックしていくと、ここはもう少し削った方が良いとか、ここはちょっと当たっているので少し出しましょうとか、細かなチェックを入れておりました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_④

日本人の職人さんの中には靴内の足の状態が見える素材を使って仮縫い用の靴を作ったり、仮縫い用の靴をカットして状態を確認される方もいらっしゃるようですが、久内氏は仮縫い用の靴の上から自分の手で細かくフィッティングの状態を確認しつつ、チェックをされるというオーソドックス!?なスタイル。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_⑤

一通り手で触って確認をしますと、今度はペンを持ちながら再度修正箇所を手で触りながら修正ペンを入れていきます。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_⑥

すると、あっという間に仮縫い用の靴の修正箇所が”見える化”されましたょ。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_⑦

それでも私の場合は、最初の仮縫いとしてはかなり精度高く仕上がったようで、大幅な修正と言うのはなかったようです。やはり足の形状によっては大幅な修正を施す必要がある例もあるようですが、そういった修正箇所をしっかりと炙り出すための工程がこの「仮縫い」と言われる工程ですので、この時点での精度の有無はあまり関係ないのかもしれません。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_⑧

私の場合は仮縫いの靴が上手く仕上がっておりましたので、足入れをした時点で「いつもと違う」と言うことを素人ながらに感じておりました。ただ、それでも実際に立って歩いてみた瞬間、私が靴に持っていた価値観・世界観が”はっきりと変わった”ことを身をもって実感したのです。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_⑨

具体的には、Sharon専属の職人である直井茂明氏でス・ミズーラをしたスーツを着用した際に持った感覚と全く同じだったのですが、それを”身にまとっていることを感じさせない”ような感覚があったのです。

つまり、おかしなお話ですが、”靴を履いているのに、まるで裸足で歩いているかのような錯覚”を覚えたわけですね。

どんな人であっても、その人の足が既成靴のラストに100%フィットすることは稀と言いますか、ほぼ無いですよね。トゥまわりに若干の圧迫感があったり、甲に圧迫感があったり、あるいはヒールがちょっと抜けてしまったりと、どこかしらに不具合はあるものです。

それでも、履きこむことで革が自らの足に馴染んだり、底のコルクが沈み込みことで自分の足に近い形状となり、その不具合の大きさが軽減されるのだと思うのですが、ス・ミズーラの靴と言いますのはフィッティングが合いますと、まるで自分の足のかのような感覚が、最初から実現されるわけです。

既成靴を履いていた際には自然とどこかで”靴に合わせた歩き方”をしていた、具体的に言えば、例えばヒールが抜けないように足に力が入っていたりしたわけです。

ところが、今回の仮縫い用の靴ではそう言ったことが一切なく、ヒールはしっかりと自然に足についてくるし、ボールジョイントや甲を靴が圧迫することは一切ない。その心地良さと言うのは、感動モノで、その現実を受け入れられずに仮縫い用の靴を履いたまま店内を行ったり来たり、何度も往復してしまいました。。

「柔らかい仮縫い用の革だから」と久内氏はおっしゃいましたが、それにしてもこの衝撃たるや、忘れられない経験となりました。

服、特にジャケットは重力によってその服の重みが身体にかかってくるわけですが、靴には服の重みとは比べ物にならないほど重い、自分の体重がかかってくるわけです。だからこそ、足と靴とが合っているか否かと言うことが服以上に明確に出るのだろうと感じた次第です。

それにしても、今回は生まれて初めて「自分の足に合った靴とはどう言うものなのか」と言うことを、仮縫いながら教えて頂いた気が致します。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!(前編):仮縫い編_⑩

私は既成靴での経験も十分でないままにスミズーラ(ビスポーク)に飛び込んでしまったがゆえに、その衝撃具合も大きかったのかもしれませんが、2回目のフィッティングが楽しみでなりません。。

また数か月後にもイル クアドリフォーリオのトランクショーはSharonさんにて開催されると思いますので、気になる方は是非訪問されてみてはいかがでしょうか!?もしスミズーラが初めてであれば、きっと私と同じような衝撃!?を受けることになるのではないでしょうかっ。(笑)






シンプルなのに華やか!?:Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ(Solito house exclusive per Sharon)

こんにちは!
本日は、少し前にご紹介(※)しておりました、サルトリア・ソリートのSUPER150'S シングル3Bスーツの着用イメージをお届けしたいと思います。それでは、早速まいりましょう。
※ご紹介記事
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(前編):Solito house exclusive per Sharon
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(後編):Solito house exclusive per Sharon

■Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを着てみた!
まずは、正面やや下方向から撮影した画像から。サルトリア・ソリートのスタイルは既に述べてまいりましたように、紳士服の聖地たるサヴィルロウを有する英国の流れを汲んでいる、正統なクラシックなスタイル。これにナポリ仕立てを生み出したアットリーニの手法を取り入れておりますので、英国仕立てに比べますと柔らかい雰囲気を肩、ラペル周り中心に感じとることが出来ます。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ①

また、レーベルは世界に唯一のサルトリア・ソリートの吊るし(既製品)であるSolito house exclusive per Sharon。パンツのシルエットはクラシック回帰の流れをやや反映させて、若干のゆとりを持たせております。よって、着用時に感じる印象としてはスタイリッシュや若々しさと言うよりも、大人ならではの余裕のある渋い雰囲気です。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ②

パンツはナポリにおける伝説のパンツ職人家であるモーラ家が担当。それでもカッティングなどはジェンナーロ氏が行っており、縫製のみがモーラ家に委託されているようです。パンツはファーストシーズンから1プリーツ(アウトプリーツ)の仕様で、それは今期モデルも継承しています。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ③

生地が柔らかいこともありますが、やはりスミズーラに比べると若干のシワなどが出ています。それでも着用感は全く問題なく、モーラならではの心地良さがあります。ちなみに、しりぐりまで手縫いでしっかりと縫製しているのは、数あるナポリのパンツ職人の中でもモーラ家ぐらいなもので、それ以外はほとんどマシンで仕上げているようですょ。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ④

こちらは上半身のアップです。ソリートのハウススタイルに比べると、ややワイドなラペルが男らしさを演出する一方で、ナチュラルな袖付けやラペルのロール、そしてロロピアーナの艶感ある生地が男臭さをうまい具合にコントロールして、エレガントさを演出してくれているようにも感じます。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑤

特徴が無いと言えば無い、普通なスタイルです。それでも好きな方が見ますと、肩の雰囲気やラペルの感じで一目でサルトリア・ソリートだと分かると言うあたりが、とてつもなく凄い事だと思っています。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑥

ドレッシーな生地ですので、ディティールの仕様もドレスです。ステッチもシングルですし、バルカポケットに切りポケ(セットイン・ポケット:フラップは無し)。生地の持つ雰囲気に対して本来あるべき仕様になっていると言う、正統なスタイルを個人的には大切にしています。”はずし”や”ミックス”も好きですが、それは私が考えるエレガンスとは異なる種類のカッコ良さのように思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑦

もちろん見た目のカッコ良さだけではなく、着心地もファーストシーズンに比べて大幅に進化していることは、ご紹介した際の記事に記載した通り。カマと言われる脇下もしっかりと腕に沿っておりますから、吊革を持っても脇下の生地がひっぱられることはありません。これは肩、腕の可動性(着心地)に影響してきますので、着心地の良さと言う観点で言えば、重要なポイントです。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑪

他にも背幅を出したり、カマの角度を調整したりと細かい仕様の変更を行っており、吊るしの持つ着心地としては最高峰ではないかとさえ感じております。少なくとも私がこれまで購入、試着をしてきた中では間違いなくトップレベルですので、気になる方は店頭にてご試着をされてみてください。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑫

■シンプルなのに華やか!?
さて、ご覧頂きましたようにサルトリア・ソリートは、シャマットのような特徴的な袖付けやアルフォンソ・シリカのように手縫い感溢れるステッチングと言った、特に目を引くようなディティールはございません。それでも、そんなソリートのスーツを着ている際に、インスタグラムで交流をさせて頂いている方から大変嬉しくなるお言葉を頂きました。それは、

「シンプルなのに華やかですね。」と言うもの。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑧

通常「シンプル」であると言うことは、「飾り気がない」状態であったり、「地味」であることを想起させる場合も多いと思うのですが、そこに「華やか」と言う、ある意味におきましては「シンプル」とは対極的に位置するようなお言葉を頂いたことを大変嬉しく思ったのです。

なぜなら、”二律相反する要素を感じること”こそ、ソリートの魅力ではないか!?と個人的に感じていたりするからです。

ところで、ソリートはクラシックであると言いましたが、クラシックとは以前記事(※)でご紹介さしあげた落合正勝氏の定義が個人的には腹落ちしております。

『クラシックスタイルとは、昔からの伝統を受け継ぐ正統なスタイルという意味だ。昔ながらのスタイルということではない。スーツスタイルの正しいルールを継承した、時代時代を代表するスタイルである。』
※「スーツの正しい着こなし方、ご存知ですか!?:男の服装術

サルトリア・ソリートは、その仕立ての手法においても、ヴィジュアル的なスタイルにおいても、英国に起源を持つメンズクラシックドレスウェアの正統な流れを汲んでおり、加えて、時代時代のトレンド感を取り入れる塩梅も絶妙だと思っています。

1人の天才的な職人の技術やセンスの上にたつのではなく、何人もの優秀な職人の技術やセンス、そして「時」と言うある意味では最高のフィルタリングを伴って受け継がれてきたものをベースに、ジェンナーロ・ソリート氏とルイジ・ソリート氏が率いる工房で、職人さんが黙々と仕立て上げる。

そこで生まれたものに、自然と”華やかさ”が宿ると言うことは、もしかしたら必然なのかもしれません。

更に、私がこれまで購入させて頂いたソリートのスーツの生地は、ネイビーもグレーもロロピアーナ。ロロピピアーナと言えば、エルメネジルド・ゼニアと並んでイタリアを代表する2大生地メーカーですよね。そしてその生地の特徴は、イタリアらしい柔らかく、心地良い肌触り、それでいて上品で、どこか色気を含んでいるような雰囲気にあるように感じます。

よって、見方によっては男性的な風合いのある英国の生地メーカーに比べますと女性的で、優雅な風合い。

そんな生地の持つ風合いの影響もありますし、SUPER150'Sと言う、繊細な極細のウールならではの光沢感から放たれる雰囲気も、もしかしたら仕立てとあわせて”華やかさ”に、貢献してくれているのだろうと感じております。

「シンプルでベーシックなスタイル」

を標榜している私ですが、時には「華やか」であったり、また時には「色気」があったりと、「シンプルでベーシックな」なスタイルをベースに持ちながら、TPOや気分などによって、様々な雰囲気を着こなし等でプラスすることが出来たら理想かなぁと今は思っていたりします。

肩や袖の付け方、ラペルやポケット、ボタンの位置と言った全体のバランス感こそ、ベーシックで正統なクラシックスタイルを持つサルトリア・ソリートですが、用いる生地はもちろんのこと、着こなしによっては様々な雰囲気を醸し出せる可能性を秘めているように感じております。

そういう意味では、ベーシックさをスタイルの中心におきながらも、「どうありたいのか」を、常にそれを着る本人に委ねてくれるのがソリートであるように思います。よって、自分の努力次第では、二律相反する要素を内包しつつ、もっと素敵になれるのではないか!?と言う淡い期待を持っておりますから、これからも理想の姿に向かって鋭意努力する所存です。