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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

続・「オーダースーツは買わないほうが良い、というお話。」を考える(後編)

こんにちは!
本日は、「続・「オーダースーツは買わないほうが良い、というお話。」を考える」の後編と言うことでお送りしたいと思います。

前編では「「オーダースーツは買わないほうが良い、というお話。」を考える」と言う記事に対して頂きましたコメントや、先日私が経験した、ちょっとした出来事によってオーダースーツは不格好になり得る!と言うことを理解したとお伝え致しました。

そしてオーダースーツが不格好になり得る要因の1つとしましては、ス・ミズーラ(ビスポーク)経験豊富な方からご教示頂きました、”服を作るプロ”ではない発注者による「口の出し過ぎ(要望のしすぎ)」である旨を記載しておりました。

そういう意味では、「自分の意見、希望は”全て伝える”にしても、それらをまとめあげる最後の作業は”作るプロに任せる”と言うのが、オーダースーツで不格好なものをつくらない為の1つの学び」ではないか、とお伝えさせて頂いたわけですね。

今日は、オーダースーツが不格好になってしまう2つ目の要因につきまして、自身の経験した出来事を踏まえて記載させて頂こうと思います。それでは、まいりましょう。

■ス・ミズーラ(ビスポーク)は最高難易度の技!?
さて、日本に住んでおりますと、世界でもトップレベルのサルトリアのス・ミズーラ(ビスポーク)を仕立てる機会に接することが出来たり、また高い技術的を有し、中には世界でもご活躍されていらっしゃる日本人の職人さんのスーツを仕立てる機会があったりと、服が好きな方にとりましては服を仕立てる、つまりス・ミズーラを行う機会を見つけるのは、比較的容易(費用を除けば)な状況にあると考えております。

そういう状況におりますと、どうしてもス・ミズーラ(ビスポーク)のありがたみ、と言いますか、いかに高度なことを職人さんが行っているのか、と言うことを考えなくなってしまうわけですが、SharonのオーナーであるK氏曰く、しっかりとしたスーツを仕立てると言うことは非常に難しいことであり、最高難易度を有する技術であると言います。

ところで、SharonのバイヤーでもあるK氏は、SharonさんのHPでBlog(ジャーナル)を書いていらっしゃることはご存知の方も多いかと思います。最近ですと、「Su Mizura Snap」と題しまして、K氏がこれまで仕立ててきたスーツをご紹介されていらっしゃいますね。

それこそサルトリアの手掛けた手縫いのアイテムを数多く扱うSharonさんでは、必ず取扱の前にはオーナー自らがス・ミズーラを行い、自分が本当に良いと思えるものかどうかのチェックを行うと。そして、これは良い!と思ったサルトリアのアイテムのみに対して、更なる改良を施し、店頭に展開していらっしゃることはK氏のブログにも書いてある通りです。

よって、K氏は有名・無名を問わず、ナポリを中心としたサルトリアのスーツをかなりの数仕立てていらっしゃるわけですが、先日私が直井茂明氏(インスタグラム:sartorianaoi)に依頼しているス・ミズーラのスーツの仮縫いでお伺いした際に、これまでK氏がナポリでス・ミズーラをされたサルトリアのスーツ(ジャケット)の一部を試着させて頂く機会がございました。

世界でも数多くのサルトリアがひしめくイタリアはナポリのサルトリアが仕立てたジャケットを試着する機会、と言うのも中々ございませんし、またK氏は幸いなことに私と体型が近いこともありまして、かなりリアリティを持って、ス・ミズーラされたジャケットを試すことが出来ました。

そして、その時の経験が、また1つの学びとなったわけです。

■何事にも経験は重要です!?
今回K氏に試着させて頂いたジャケットは3着。1着はご存知、サルトリア・ソリートのダブルブレステッドのジャケットです。ちょうど、下記の画像のものですね。
サルトリア・ソリート_ダブルスーツ②

その他2着は、Sharonさんでの取扱はないのですが、一方はナポリ界隈では有名で、日本でもご存知の方も多いであろう老舗のサルトリア。他方は若きサルトリアで、知名度こそないものの、皆さまの中にもSNAP写真であれば見たことがあると言う方がいらっしゃるのではないかと思われます。

今回試着したジャケットはどれも皆ダブルだったのですが、1度に試着をしますとやっぱり全体のバランス感や着心地、スタイルの差異と言うのが非常に分かりやすく、個人的には目から鱗な経験でした。

正直今回の経験をするまでは、K氏がよくおっしゃる”全体のバランス感”と言う言葉の意味が、言葉上は理解できても、しっくり腹落ちするレベルではイメージ出来ておりませんでした。が、今回自ら着てみることで、バランス感が良いとはどう言うことなのか、が初めてしっかりとイメージを持って理解出来たのです。

最初に申し上げますと、私がサルトリア・ソリートのスタイルのファンであると言うことは差し置いて考えたとしても、やっぱりソリートのバランス感、着心地の良さ、作りの丁寧さは他の2つのサルトリアと比較しますと、かなり高レベルでまとまっていることが、素人である私であっても一瞬で理解できました。

例えば、老舗のサルトリアについて言えば、丁寧に作ってありますし、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、太めのラペルを持った男らしいダブルのスタイルなどは純粋にカッコ良いと感じるのですが、若干腕の運動性がソリートに比べると落ちるのですよね。それは、外から見ていてもアームホールの位置で分かる位でした。

もちろん着ている上で大きな支障は無いのですが、ソリートと比べてしまうと、やっぱり着心地の良さと言う面ではマイナスポイントがあることは否めません。

更に、若きサルトリアのジャケットについて言えば、正直全体のバランス感が悪かったです。本人達が着ている姿を見るとカッコ良いのですが、少なくともそれと比べると、「えっ!?」と言う感覚を持たざるを得ませんでした。前身頃の大きさやポケットの位置、大きさなど、全体としてのまとまりに欠けるのが一目瞭然・・・。

K氏曰く、自分たちのモノを作るのと、人のモノを仕立てるとのでは必要な技術が全く異なる、と言いますが、まさにそんなことを感じた1着でした。

スーツをス・ミズーラ(ビスポーク)すると言うことは、身長の長短、体重の軽重のみならず、その人の身体のクセを踏まえて仕立てあげていく必要があるわけです。

それはまさに縦横のサイズが違い、更には面に凹凸があるようなキャンバスに同じスーツと言う絵を書いて行くようなもので、どんな種類のキャンバスに描いたとしても、カッコ良いスーツを毎回同じように描くと言うことは、非常に難しいことであると言うことが今回の経験を通して良く理解できました。

また、その人の体型にあわせてラペルやゴージ位置、ボタン位置、ポケットの形状、また肩の付け方や角度などを調整した上で、着心地を犠牲にすることなく、カッコよくまとめあげる技術と言うのは、数多くの体型の人たちのためのスーツを仕立てた”経験”と言うのが非常に効いてくるのであろうことは、容易に想像がつくわけです。

そういう意味では、スーツが不格好になる要因の1つは、”作るプロ”ではない発注者の「口の出し過ぎ」によるものでしたが、もう1つの要因としては、”作るプロ”であるサルトリアの「経験(技術)不足」に起因するものである、と言うことが出来るのかもしれません。

■不格好なスーツをつくらないために!?
と言うことで、前編、後編に渡って考えてきました「続・「オーダースーツは買わないほうが良い、というお話。」を考える」と言うテーマですが、現時点での個人的な考えを書くのであれば、以下のようになります。

例え体型が不格好であったとしても、経験豊かな、センスのあるサルトリアが仕立てれば不格好な点を隠しながら全体として美しくまとめあげることが出来るのだと思いますし、逆に発注者がいくらモデル体型であったとしても、変に発注者が「口を出し過ぎたり」、サルトリア自身の経験(技術)が未熟であったりすると、不格好なスーツが出来てしまう可能性はあるのだと。

今後ス・ミズーラ(ビスポーク)にチャレンジされる方、また更なる経験を積みたいと考えている私自身のために、備忘録としてメモを残しておきたいと思います。

不格好なスーツを作らないためには、

①気になるサルトリアが仕立てたスーツを着用している人を出来るだけ多く見て、どれもカッコ良いと思えるかを確認する!
今は便利な時代ですので、インスタグラムやブログ等を使って、出来るだけ多くの体型の方の着用画像を見ることが出来れば、そのサルトリアの技量をある程度推し量ることは出来ますね。よって、事前に頑張って色々と探してみましょう!?(笑)

何着か見ても、カッコ良い!と思えるのであれば、それはそのサルトリアが経験と技術を有している可能性が高い!と言えそうです。

②最後は、職人を信じる(信頼する)!
また、仕立てようと思うからには上記①をクリアしているからだと思うのですが、この人だ!と決めたら、自分の意見や要望は伝えても、最後は”作るプロ”であるその職人さんのチカラを信じることが大切かなと。

やっぱり世界に1着の自分の為のスーツと言うことで、気合が入り過ぎることはあるかもしれませんが、自分がカッコ良いと思って選んだ職人さんですから、きっと良いモノを仕立ててくれるはずです。もし多少違う点があったとしても、それを踏まえて次回に活かせば良いのではないでしょうか。

これからス・ミズーラ(ビスポーク)にチャレンジしよう!と思われる方が、素敵なサルトリア(職人)と出会い、そしてカッコ良い、世界に1着だけの素晴らしいスーツを仕立てられることを、一服好きとして切に願っております。







Comment

ジョニッパ says... ""
こんにちは(^O^)
素晴らしいまとめで勉強になりました。
最後の〆が全くその通りだと思います。

私の拙い経験で書かせて頂けるともう一点あると思います。
それは「職人の本気を引き出す」って事です。
サイジング一つを取ってもミリの世界で景色が変わります。
しかし職人も人の子です。全てのクライアントに平等に最高の服を届けるとはいきません。
最後の1パーセントのブラッシュアップが出来を何倍にも引き上げてくれます。
逆にそこが妥協されたらそれなりのスーツにしかなりません。
凄く難しいですけどね(;´Д`A

突然の長文駄文失礼しました。
今後もrm55さんのステキな考察やご意見は楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
2016.10.28 13:20 | URL | #GCA3nAmE [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>ジョニッパさん
こんにちは!コメントありがとうございます^^
ジョニッパさんから頂きましたコメントを踏まえまして、記事化させて頂きました。ありがとうございます!

また、「職人の本気を引き出す」と言うのは凄く良く分かる気が致しました。仕事でプロジェクトをする際なども、やっぱりメンバーの本気をしっかりと引き出せれば上手くフィニッシュまで持って行けますし、やっぱり人間が行うことですから、高いモチベーションで取り組むのと、そうでないとでは結果は大きく違ってきますよね。

とは言え、私はまだまだそのレベルに至るには経験値が大きく不足しております。これからも、ジョニッパさんのようなご経験豊富な先輩方からの教えをしっかりと頭の中にいれつつ、1歩1歩前を向いて歩めたらと思っておりますょ。

私もご経験豊富なジョニッパさんからのコメントや素敵なIGポストをいつも楽しみにしており、また時には色々と勉強をさせて頂頂いておりますので、本当に感謝しております。今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます!
2016.10.29 00:21 | URL | #- [edit]

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