<?php include_once("analyticstracking.php") ?>

30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

シリカのちサルトリオ、ときどきラティーノ。:後編

こんにちは!

本日は、「シリカのちサルトリオ、ときどきラティーノ。」の後編と言うことでお送り致します。

前編では、最近当ブログに「アルフォンソシリカ」と言うキーワードでアクセス頂く方が増えていること、またBlogやインスタグラムを通してシリカの着心地などに関する評価を求められることや、ラティーノと比較した場合の感想を聞かれることが多いと記載致しました。

また、私がシリカを購入させて頂いている南青山にあるセレクトShopであるSharonさんでも、シリカを目的にご来店される方が増えており、その多くがラティーノやサルトリオを着ていらっしゃるとのこと。

よって、上述したようなことを背景と致しまして、私rm55が独断と偏見に基づき、それぞれ3つのブランドを雰囲気やスタイル、着心地などの観点から比較してみよう!と言うのが前回から続いている本テーマの趣旨となります。

それでは、実際に比較をしてみたいと思います。

■どれが”良い”ではなく、どれが”好き”!?
・スタイル編
さて、まずはスタイルから入っていきたいと思うのですが、最初にご紹介させて頂くのはサルトリオです。こちらはそのブランドが生まれた経緯からも想像がつくと思うのですが、ベースとなっているのはクラシックな英国のスタイル。

スーツの起源が英国にあることはこれまでも散々述べてまいりましたが、この英国のスタイルを正統に踏襲していたのが、1930年にナポリに登場したサルトである「ロンドンハウス」。そして「ロンドンハウス」に在籍していたのが、伝説のテーラーであるヴィンツェンツォ・アットリーニ氏です。

機械式時計界で言うブレゲのような存在で!?、ブレゲが後の機械式時計に大きな影響を与え、今や当たり前となっているパーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンと言った超絶的な技術だけではなく、ブレゲ数字やギョーシェと言った高級時計の装飾をも発明したように、アットリーニ氏も現在まで続くナポリ仕立ての技法や特徴を数多く生み出した1人です。

このアットリーニ氏のものとで生まれたのがサルトリオであり、その後キートンに売却されたとは言え、キートンの設立にもアットリーニ氏が関わっていることからも分かりますように、根っこの部分では繋がっているわけですね。

よって、サルトリオも英国のクラシックなスタイルをベースにしているのですが、ハイゴージやワイドなラペルと言ったナポリらしいビジュアルを持っています。そして、スーツの特徴を表すポイントの1つであるショルダー周りは、やや構築的ながらも柔らかい雰囲気を感じます。また、イセ込みの後を綺麗に消していることもあって全体的には端正な表情を持っていると思います。
Sartorio(サルトリオ)のウール×シルク×カシミア 3Bシングルジャケット③

ナポリ仕立てと言うとすぐに手縫いを想像してしまい、手縫い感溢れるステッチやマニカカミーチャなんかをイメージするのですが、ナポリ仕立ての本来の姿と言うのは、(ビジュアル面で言えば)柔らかい雰囲気はありながらも英国ベースの端正な顔つきを有するものだと考えております。
Sartorio(サルトリオ)のウール×シルク×カシミア 3Bシングルジャケット④

このサルトリオをプレーンなベーススタイルとして考えた際に、次に取り上げたいのがアルフォンソシリカです。アルフォンソシリカは、いわゆる一般的な!?イメージで言うところのナポリ仕立ての王道を行くようなスタイルを持っていると言えるのではないでしょうか。

スーツやジャケットのベーススタイルはサルトリオと同じく、ハイゴージにややワイドなラペルと言うクラシックなスタイルを持っておりますが、雰囲気は全然違います。端正な顔立ちのサルトリオに対して、シリカは土臭い、手縫い感溢れる表情が特徴的。ラペルのステッチやフラワーホール、体に沿って曲げられたゴージラインには手縫いであることが容易に見てとれますし、ショルダー周りのマニカカミーチャもしかり。
Alfonso Sirica(アルフォンソ・シリカ)のカシミア 3Bシングルジャケット_着用イメージ⑤

もちろん3つのブランドの中では唯一手縫いがベースになっていると言うこともありますが、あまり細かいシワなどは気にせずに、ナチュラルな表情と柔らかい手縫い仕立てを堪能するべきブランドであるように感じます。ただ、クセが若干強いですので、金融系など、ご職業によっては合わない方もいらっしゃるように思います。
Alfonso Sirica(アルフォンソ・シリカ)のカシミア 3Bシングルジャケット_着用イメージ③

つまり、アルフォンソシリカは英国の正統な流れを汲み、クラシックなスタイルをベースにもちながらも、そこからナポリ流の解釈やディティールを大きく加えたスタイルを持っていると言うことが言えそうです。

最後は、スティレラティーノ。こちらもブランド誕生の経緯がスタイルに大きく影響をしていると思うのですが、ご存知のようにアットリーニファミリーの長男であるヴィンチェンツォ氏が創業しております。アットリーニはそれこそ英国の正統なクラシックスタイルを汲むブランドなわけですが、同じことをするのであればブランドを分ける必要性がないわけです。

よって、スティレラティーノのベースはクラシックではなく、モダンなスタイルがベースだと言う印象です。具体的には、アットリーニよりも全体的にシルエットがシェイプされて若々しさがある上、ゴージラインはやや高めなものの、ラペルはアットリーニと同じクラシックなスタイルを持つシリカやサルトリオに比べるとナロー気味。その分、モダンでスタイリッシュな雰囲気が強い気がします。
スティレラティーノ_スタイル①

ショルダーの造りはシリカと言うよりはサルトリオに近い、構築的で端正な作りですが、どこかサルトリオには無い色気を感じるのは生地感の影響もあるのかもしれません。実際、シリカやサルトリオが比較的ベーシックな生地を選ぶのに対して、ラティーノはトレンドど真ん中の生地を数多く揃え、提案をしているイメージですね。
スティレラティーノ_スタイル②

名前のスティレラティーノとは、「ラテン・スタイル」と言う意味ですが、モダンでスタイリッシュ、そこにイタリア的な色気をうまく掛け合わせたのが、スティレラティーノの持つ雰囲気やスタイルかもしれません。

・着心地編
では、実際着心地はどうなのか!?と言いますと、さすがにジャケットで20万円前後、スーツで30万円前後と言う価格帯のものですから、どれも悪いはずがありません。

特にナポリ仕立てらしい”軽さ”については、優劣つけがたく、シリカにしろ、サルトリオにしろ、ラティーノにしろ、肩を入れた際のフワッとした軽さには、いかにもナポリ仕立てであることを感じる事が出来ます。

次に、肩や腕の運動量と言う観点では、シリカがややリードしている。つまり、肩や腕が動かしやすいように思います。3つのブランドの中ではイセの分量を多くとり、最もアームホールを高く、小さく設定しているように思うことから腕を動かしても余計な生地が引っ張られることなく、スムーズに腕を動かす事が出来ます。ただ、サルトリオやラティーノも不快感があるわけでは全くなく、腕の稼働はスムーズですね。

ではどのブランドも着心地に違いはないのか!?と申しますと、個人的には首筋やチェストとウエスト周りへの”吸いつき具合”には差があり、中でもシリカが頭一つ出ているように感じています。

これは着心地はもちろんですが、シルエットにも大きな影響を与えます。具体的には、ジャケットを着た際に、襟抜け(首の後ろとジャケットの襟がピッタリ沿わずに浮いてしまう状態)がしないかどうかや、胸とラペルとの間に大きな空間が開くことなく綺麗に体に寄り添うのか。同じようにウエスト周りの生地が体に寄り添ってくるのか、等のことを指します。

もちろん吊るし(既成品)のアイテムは、どうしても体との相性と言うのはありますから、100人いたら、100人が私と同じような評価を行うか、と言ったら「否」であるわけですが、少なくとも私の感覚ではそうでした。

着心地についてもスタイル同様に、好みがありますね。いわゆる英国調のカチっとした着心地が好きな方もいらっしゃいますし、ナポリに代表される柔らかくナチュラルな着心地が好きな方もいらっしゃるわけです。

更に上述しましたように体型との相性が絶対に出てきてしまいますので、こればかりは実際に着続けてみるしかないのかなと。試着で分かることもございますが、実際には自分の生活の中で着続けてみないと最後の評価はくだせない、と言うのが個人的に経験してきた中で思っていることです。

と言うことで、スタイルにしても着心地にしても、大切なことは自分が判断するための軸、基準、好き嫌いと言った好みをしっかりと自分の中に持つことではないかと今では思うようになりました。

従いまして、”良い”かどうか、と言うよりも、”好き”かどうか、と言う点を大切にすると、素敵な買い物が出来ると思いますし、結果的に長くお付き合いの出来る服がワードローブに揃っていくのではないかと考えております。

■毎日白メシでは飽きてしまう!?
さて、私の独断と偏見に基づいてアルフォンソシリカ、サルトリオ、スティレラティーノを比較してきたわけですが、どれが好きか!?と問われれば、好きで購入した経緯がございますので、もちろん全部好き!と言うのが回答です。

とは言え、手縫いのスーツに魅了され、”シンプルでベーシックな大人のエレガンスを感じるスタイル”を好んでいる今の私ですと、やっぱり手縫いで仕立てられたアルフォンソシリカのスーツやジャケットを思わず手に取ってしまう日が多いのは事実です。

特に、2016年AWのモデルから、これまであった薄いパッドを取り除き、パターンを見直したSharonさんのエクスクルーシブモデルは、それまでのシリカとは別のブランドであるようにも感じるほどの劇的な進化を遂げておりましたので、私の中におけるアルフォンソシリカへの魅力度は増すばかり。

ただ、毎日白いご飯ばかり食べていたら飽きが来てしまうように!?、私の場合はその日の予定を前提として、気分によって着分けることで上記3つのブランドを楽しんでおります。決して好きなスタイルを1つに絞らなければならない!と言うルールはないですからね。(笑)

例えば、やや構築的で端正な顔立ちを有するサルトリオは、チェック柄や特徴ある生地のジャケットをあえて購入しているのですが、端正な顔立ちと特徴ある生地とが上手い具合にバランスして、所有するシリカのジャケットやスーツでは出来ないような、崩れすぎない程度のスポーティさを持ったスタイルを楽しむことが出来ます。

また、ラティーノはブークレ調の生地であることに加えて色柄もカジュアルですので、ビジネスで使う場合は社内作業かつカジュアルフライデーと言うことで金曜日に使うことが圧倒的に多いです。クラシックなスタイルが多い私のワードローブの中ではモダンでスタイリッシュなラティーノは若干異質な存在ですが、他の2つのブランドにはない色気と遊び心がたまりません。

特に、ラティーノのダブルは私自身は所有していないのですが、インスタグラムなどで拝見するに唯一無二の色気を放っておりますので、機会があれば是非試したい1着ですね。

と言うことで、それぞれが互いに異なる魅力を持っていると感じておりますので、各ブランドの持つ雰囲気やスタイル(強み)を自分なりにしっかりと把握した上で、このブランドはこう言ったシーンで使うから、この生地とこのディティールのものを買う!と言ったイメージが出来るようになりますと、ブランドとの付き合い方もまた次のレベルになるのかもしれません。

もし今後シリカやサルトリオ、ラティーノの購入をご検討されていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、少しでも参考の1つにして頂ければ幸いですし、本記事によって3つの各ブランドにご興味を持って頂いた方は是非、次は店頭に行かれて実物をご覧になられてみてくださいっ!









Post comment

管理者にだけ表示を許可する