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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

海外のサルトを日本でス・ミズーラ(ビスポーク)する方が良い理由!?

こんにちは!
本日は、先日「SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:仮縫い編」と言う記事でお送りさせて頂きました、サルトリアソリートのトランクショーに参加させて頂く中で感じたことをテーマにお送りしたいと思います。

そのタイトルは、「海外のサルトを日本でス・ミズーラ(ビスポーク)する方が”良い”理由!?」です。

それでは早速まいりましょう。

■海外のサルトを日本でス・ミズーラすることのデメリット!?
さて、私は先日イタリアはナポリのサルトリアであるサルトリアソリートのトランクショーに参加させて頂いたわけですが、開催された場所は日本の東京、南青山に店舗を構えるセレクトShopであるSharonさんの店舗です。
シャロン店舗

一般的に、海外のサルトリアのス・ミズーラ(ビスポーク)を本国以外の国で注文することのデメリットとして挙げられるのは、「価格の高さ」ですよね。

その価格の高さの要因の1つが、「経費」の違いです。

当然ながらイタリアのサルトが自らの工房で注文をとるのと、日本に赴いて注文を取るのとではかかる経費が大きく異なります(※)。例えば、日本に来る場合は自らの工房で注文を取る際にはかからない交通費や宿泊代(必要な宿泊数)が必要になるわけですし、移動される職人さんたちの時間的経費!?なんかも考慮する必要がありますね。
※イタリアから距離的にも近い英国ロンドンなどでは、ナポリに近い金額で注文が出来るようです。

よって、一般的には本国で仕立てるよりも高額になってしまうことから、日本のトランクショーで仕立てるよりも本国に行って仕立てた方が良い(安く注文出来る)!と言うご意見を持たれる方が多いと思います。

しかし、経済的観点だけに論点を絞ったとしても本当にそうでしょうか!?

通常のス・ミズーラ(ビスポーク)であれば、①採寸、②仮縫い、③中縫い、④納品と言う、大きく分けても4回程工房に行く必要がありますね。特にイタリアのサルトにつきましては、②仮縫いから③中縫いにかけて精度をグッと上げてくると言われておりますから、これらは非常に重要な工程なわけです。

それでも、④納品は(修正が無いと言う前提で)わざわざ行かないでも郵送対応が可能だ!と言うご意見もあるかと思いますし、少し長めに滞在して、①採寸と②仮縫いを1回の滞在で行い、後は③中縫い時のみ訪伊すれば2回分の交通費で納まる!と言うご意見もあるかと思います。

ただ、2回もイタリアに行きますと飛行機代だけでも20万円は超えてくると思いますし、ホテル代、現地での交通費なんかも考えますと結構な金額になってきて、本当に日本で仕立てるより驚くほど安くあがるのか!?と言うと若干疑問が残るわけです。

つまり、確かに本国でサルトリアに注文する金額だけを考えば日本より安い!と言うのは事実だと思うのですが、その他経費を考慮しますと、驚くような差はない、もしくは通常の工程を踏んだとしたら、日本で注文するよりも、もっと高くなってしまうのではないか!?と感じる事さえあるわけです。

その上、経済的観点以外にも、ス・ミズーラ(ビスポーク)ですからイタリア語(または英語)でしっかりと意思疎通をはかる事が出来るのか!?と言う点や、仕立て上がった時に思い描くものではなかった際に対応してもらえるのか(修正指示を理解してもらうコミュニケーション力含め)と言った不安な事も多々あるわけです。

そんな事を考えておりますと、海外のサルトを日本でス・ミズーラすることのデメリットは本当にあるのだろうか!?(いや、無いのではないか)と個人的には思うのです。

しかし、本記事のタイトルは、「海外のサルトを日本でス・ミズーラすることのデメリットは無い!」ではなく、むしろ「海外のサルトを日本でス・ミズーラ(ビスポーク)する方が良い」と、積極的に日本で注文することを肯定しております。

よって、Sharonさんで開催されたサルトリアソリートのトランクショーに参加させて頂く中で、私が決定的に日本で注文した方が良い!と感じたことを下記に記述してみたいと思います。

■モデリストと言う機能を買う
さて、皆さまは「モデリスト」と言う言葉をご存知でしょうか!?本Blogをお読み頂ける程服が好きな方々ですから、恐らく聞いたことはあるよ!と言う方も多いのだろうと想像致します。

モデリストとは、『第一義的には、モデル、つまり型紙を作る人という意味』だそうで、もっと言うのであれば、

『デザイナーと相対しながら、原型パターン作成から応用-試作サンプル-最終サンプル-工業パターン作成の全てに関与し、生産現場への指示・説明を行い、最終製品に対して品質・技術面で責任を負う立場にある人』

とは、日本モデリスト協会の公式HPより抜粋した内容です。

まさにスーツやジャケットを仕立てる上で、非常に重要な機能がモデリストであり、ジェンナーロ・ソリート氏もルイージ・ソリート氏も、自らこの「モデリスト」の機能を能力として保有しているわけですが、今回Sharonさんで仮縫いをしている最中に、個人的に感じたことがあったのです。

実は、今回私の仮縫い時にSharonのオーナーであるK氏が横で見ていて、「あと(パンツの)丈を5mm出した方が良いのは!?」とか、「アームホールを若干削った方が良いですね。」と言ったアドバイスを下さっていたのです。これらのアドバイスを踏まえて私はそのままジェンナーロ氏に(型紙・パターン)の修正をお願い致しました。
サルトリアソリートのトランクショー201702_④
※後方に写っているのが、私の仮縫いの様子を見守ってくださっていたK氏

つまり一言で言いますと、(ちょと大袈裟かもしれませんが)K氏が私のスーツのモデリストとしての機能を担ってくれていたわけです。これには非常に大きな安心感を覚えるとともに、日本で、いやSharonさんのトランクショーでサルトリアソリートをス・ミズーラ出来たことの”大きな価値”を感じた次第です。

ジェンナーロ氏もルイージ氏も、Sharonのスタッフさんが一緒に仮縫いを見てくれると言うことに(良い意味で)大変驚いていたと伺いました。なぜなら、一般的にはショップ開催のトランクショーであったとしても、場所貸し的な意味が強く、仮縫いの工程には一切関与しないのが通常だからだそうです。

しかし、私は普段から自分のスタイルをジェンナーロ氏やルイージ氏以上に見て、知っていて下さり、好みも把握している。更に、同じ日本人としての感性を持つK氏が修正のアドバイスを下さったことに、上述しましたように大きな価値を見出しました。

やはり60年以上もこの業界の第1線でご活躍されていらっしゃるサルト・フィニートであるジェンナーロ氏であったとしても、私と過ごした時間はごく僅かであるわけですし、更に極端な例を挙げれば、ミラノの大聖堂と三重県伊勢市にある伊勢神宮を比べれば、イタリア人と日本人との間に大きな美意識の差があることは否めない事実です。

まぁ、それは言いすぎにしても(笑)、背丈こそあまり変わらないイタリア人と日本人ですが、イタリア人は頭が小さくスタイルも良いので、日本人には日本人に合うシルエットが絶対にあり、それはイタリア人のものとは異なると言うように考えております。

正直まだ仮縫いを終えただけで、中縫いはもちろん納品さえもされていないのですが、今回の経験を通して強く思ったこと。

それは、ス・ミズーラ(ビスポーク)の経験が浅く、イタリア語(英語)が堪能ではない私のような方が、もし海外のサルトでス・ミズーラ(ビスポーク)をしようと考えるのであれば、こう言ったモデリストの機能を果たして下さる方がいるショップでのトランクショーに参加し、そこで注文をすることが最も満足度の高い1着が仕上がるであろうと言うことです。

そもそも全身鏡に映したところで、自分でもはっきりと確認が出来るのはフロント部分。横から、または後ろから見た際には全体的なシルエットは自分では見えません(見にくいです)し、角度もありますのでパンツのベストな丈と言うのも若干見にくい。よって自分では良いと思っても、もう少しこうした方がベストだ!と言うことは気付かない場合もあるわけです。

もちろんそれらの修正はサルトリアの職人がデザイナー的機能、またモデリストとしての機能を発揮して本来対応するものですが、日本人の体型に合わせたベストなバランスと言うのは、イタリア人よりも日本人のプロの方の方が分かっているわけですよね。更に、それが日頃見慣れた一顧客であれば、着こなしや好みも把握しているわけですから尚更です。

日本のセレクトShopのスタッフさんの中でも、海外のサルトがトランクショーを開催したい際に常に寄り添ってくれ、適宜アドバイスまでくれる方と言うのはなかなか”稀”な存在であるのかもしれませんが、これぞ私が例え本国よりも高額な代金であったとしても、「海外のサルトを日本でス・ミズーラ(ビスポーク)する方が良い」と感じる最大の理由です。

ス・ミズーラ(ビスポーク)も百戦錬磨、イタリア語(英語)も堪能で、自分で全てを完結できる方は、それこそ本国で仕立てて貰ったほうが経済的にも、満足度的にも高くなるのだと思いますが、そうでは無い方は、是非上述したようなことを頭の片隅に入れて頂くと、日本において高い値段を払って海外サルトのス・ミズーラを行う意味、意義、価値を感じて頂けるのではないでしょうか!?








Comment

サカ says... ""
おはようございます。コミュニケーションの点において不安がないのがいいですよね。リベラーノのといっ日本人がいらっしゃるサルトもありますが。
ただ、セレクトショップがかむとお値段が尋常じゃなくなりますよね(笑)シャロンさんの場合は如何なのでしょうか?
2017.02.13 07:27 | URL | #- [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>サカ さん
こんにちは!コメントありがとうございます^^
仰るようにコミュニケーションに不安がなく、自分のスタイルや好みなんかを把握頂いている方によるアドバイスと言うのはやっぱり安心感がありますね。

シャロンさんに限らず、間でご調整頂くセレクトショップさんが入るとどうしてもその分の経費がかかってしまうのはやむを得ないと思います。例えば今回もメンズファッションについて一定以上の知識がある通訳の方などは手配頂いているのですが、そう言った必要経費はやむを得ないかなと。

正直他のセレクトショップさんが開催した海外サルトのトランクショーに参加したことがありませんので比較が難しいのですが、シャロンさんであっても正直決して安い買い物ではないように感じました。ただ、本文のように自分で現地へ直接訪問してもそれなりに費用はかかってしまいますので、それを考えますと普通に仕事をしながら日本で購入出来るのであれば、個人的には納得感のあるプライスだったように感じましたよ。

ちなみに、サルトリアソリートのオーダー着数としてはこれまででアジアで一番多かったようですので、他のお客さまも価格面につきましては私と同じように納得頂いた方が多かったのかなぁと想像致します!

2017.02.13 20:34 | URL | #- [edit]

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