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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

色を考える

こんにちは!
本日は「色を考える」と言うことで、若干メンズファッションの範疇を超えてしまいますが、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■色の起源
さて、普段コーディネートを考える際に欠かすことの出来ない要素の1つが「色」だと思います。

色は反射した光が私たちの目、より具体的には角膜や水晶体、網膜を通じて脳に届くことで認識が出来るわけですが、現代の私たちの生活には色が当たり前のように存在致しますので、普段ファッションを楽しむ中で「色」や「色の起源」等について考える事などは無いと思います。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ)のネクタイ祭り(2016AW)_①

例えば皆さんも過去に勉強したことがあるであろう、冠位十二階。今から1400年以上前の604年に聖徳太子によって定められたとされている、日本初の冠位制度、つまり能力によって身分が定められた身分制度が冠位十二階です。

名前は記憶にあると言う方も多いと思うのですが、冠位十二階の特徴の1つに、身分によって色分けをしたと言う点があります。中でも最も位の高い色として設定されていたのが、「紫」でした。

勉強をした当時はなぜ「紫」が最高位に設定されたのかを全く理解出来ませんでしたが、「紫」が最高位に設定された理由が試験に出ることはないので調べることもなく、冠位十二階と言う身分制度の名称と最高位は「紫」と言う事だけを機械的に記憶していたように思います。

ところで、皆さんはなぜ「紫」が最高位に設定されたのか、お分かりになりますでしょうか!?

その答えをまず申し上げますと、「当時は紫の希少性が高かったから」と言うのがその理由となります。希少故、なかなか手に入らないからこそ、身分が最高位の人間しか使う事が出来なかったのが、「紫」だったわけです。

では何故希少だったのか、と言いますと、「紫」と言う色が当時は簡単には出せなかったのです。

その昔、地中海東岸に位置する場所で採取された貝の分泌物が、紫色を出すための染料に用いられていたそうです。ただ、当然貝は1つ1つが非常に小さいですから、1つの貝の分泌物から染料に使える十分な量が取れるはずもなく、「紫」と言う色は作り出すのに非常に手間暇がかかる色だったわけです。

貝紫は、『ローマ帝国などでは非常に高価な染物として特権階級にふさわしいものともてはやされた』とウィキペディアには記載がありましたが、貝の採取が行われていた現地でさえそのような扱いですから、そこからシルクロードを経由して中国に入り、ようやく日本に到達したインポートカラーである「紫」が、いかに高価で希少性が高い色であったのかは、ご想像頂けるかと思います。

別に本記事では「紫」の希少性をお伝えしたいわけでないのですが、今では人工的に容易につくりだすことが出来る色も、その昔は生産方法が限られれるために貴重な色が存在したり、また、それぞれの色に起源があり、意味があった時代が存在したと言うことなんです。

■制服に紺色が多い理由
いやいや、そんな昔の話をされてもリアリティが無いし、と仰る方、まさに仰る通り!なのですが、中には昔ながらの色の起源が現代まで繋がっている例もあったりするのです。

例えば日の丸と同じくらい日本を代表する色として使われることの多い、紺色。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ)のシルク 小紋柄ネクタイ(2016AW)_⑤

野球の世界大会などでは日本のユニフォームには紺色がメインカラーとして使われておりますし、サッカーではサムライブルーとして藍色が使われていますよね。また、ファッションで言えば、日本は今や世界でも最高峰のデニムの産地として名を馳せているわけですが、デニムといえばインディゴ。つまり、藍染だったり致します。

紺、藍色は、日本人には古くから愛された色の一つです。もちろんその起源は日本が多くの事を学んだ中国から奈良時代に入ってきたようですが、日本では原料となるアイ(植物)が比較的容易に入手出来たことから、庶民や武士、大名など身分を問わずに広く愛された色だったと言います。

ところで日本の制服、例えば学生や駅員、バスの運転手の制服などに使われている色に紺が多いと感じたことはありませんか!?

実はこの背景には面白いエピソードがあるのです。

それは、確か明治時代に入った位だったと記憶しているのですが、時の日本政府が国の運営に”組織”を取り入れる為に欧米に学びに行ったことがあったそうです。その組織を学びに海外に渡った際に目にしたのが、ユニフォーム、つまり制服だったのだとか。

組織を使って人を管理、動かすには”制服が必要”だと。

ただ、当時の日本政府は財政的にとても厳しい状態にあったようで、欧米のような多色を用いた制服を作ることは難しい。さて困った、どうしようとなったわけですね。

そんな時に染料として注目されたのが、日本人に古くから親しみがあって染色のノウハウがあり、かつ安価に染料の原材料が手に入る藍染だったそうです。

よって、ここで制服=紺と言う、公式が作られることになったわけです。この話は生きて行く上で全く必要では無い知識ですし、知っていても決してお洒落になれるわけでは無いのですが、こんな事を頭の片隅に入れておきますと色との向き合い方が少し変わる気がしませんか?(笑)

■色を考える
と言う事で、色には起源や歴史があるということを、かなり乱暴な文章ではありますが、ザッと見てきたわけです。

私達が普段着ている服は、「”洋”服」と言いますように日本古来のものではありません。

よって、本ブログでも過去に少し触れた事がありますが、特にドレスウェア(タキシードやスーツ等)には、イギリスを中心として、イタリアやアメリカなどの海外の国によって作りあげられたルールが存在致しますね。

よって、私は洋服を着る際、その歴史やルールを尊重した着こなしを可能な限り意識をするわけですが、どこかで日本人としてのアイデンティティも表現出来たらな、と思うことがあったり致します。

ドレスの装いに自分の個性を出したい!とは全く思わないのですが、インスタグラムを通じて世界の服好きの方々と繋がる事が出来る世の中だからこそ、洋の服のルールの上で、日本人らしい色合いを使ってスタイルを発信出来たら面白いかなぁなどと思っています。

皆さまも是非、色について、または日本的な色遣いについてちょっと考えてみると、色との新しい関係性が構築出来たり、普段の装いの楽しみをより豊かな物に出来るかもしれませんよ!?






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