第4回 装いを考える:色のドレス度!?カジュアル度!?
こんにちは!
本日は私、rm55の装い、着こなしにおけるエッセンスを語って行こう!と言うコンテンツである、「装いを考える」シリーズの第4回目をお届けしたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■本日のテーマは「色」
第1、2回では装いにおける具体的なテクニック論ではなく、装いを考える上で私が大切にしていることをご紹介致しました。そして続く第3回におきましては、装いを考える上での「肝」として”バランス感が大切”だと言うことを申し上げておりました。
・「第1回 装いを考える:心と装い①」
・「第2回 装いを考える:心と装い②」
・「第3回 装いを考える:バランス感が命です!?」
その第3回目では装いを以下の式のように分解して捉えたわけですが、この中で本日取り上げたいのが(私もそれなりのこだわりを持っている!?)「色」となります。
装い=「色」×「柄」×「素材」×「組み合わせ(シルエット含む)」×「仕立て(デザインやスタイル等)」
なお、前回は「バランス感」を取る際に意識していることとして「ドレスか、カジュアルかと言う視点」を挙げていたのですが、本日もその視点を意識しながら記述してみたいと思います。
ちなみに本日は「色」をテーマとして取り上げますが、今後は(装いを分解して表現した)上記の式をもとに「柄」や「素材」「組合せ」、そして「仕立て」と言う要素をテーマの中心に沿えて執筆したいと思っております。
もちろん中には上記要素には含まれない内容も入ってくる可能性はありますが、装いを分解した要素である「色」や「柄」、「素材」、「組合せ」、「仕立て」について一通り記述し終わったあとには、私rm55が考える装い、着こなしにおけるエッセンスをご理解頂けるのではないかと考えています。
それでは、本日の本題です。
■色にもドレスとカジュアルがある!?
さて、本日取り上げるテーマである「色」ですが、本記事において最もお伝えしたいことは「色にも”ドレス”と”カジュアル”が存在し、意図する装いに合わせて”ドレス”と”カジュアル”とのバランスを取ってあげることが、とても大切である」と(私rm55は考えていると)言うことです。
ただ、あまり難しく理論化してしまうと”使えない着こなし術”となってしまいますし、私自身がそんなに難しいことを考えながら着る服を選んでいるわけではございませんので、出来るだけ単純化してお話したいと思います。
基本は2ステップです。
①意図する装いのドレス度(カジュアル度)を決める。
②ドレス度に合わせて、用いるドレスカラーの色を調節する。
いかがでしょうか!?とても簡単な手順だと思います。
※ステップ①である「意図する装いのドレス度(カジュアル度)を決める。」と言うのは、装いを考えるシリーズの第1回、2回に該当する部分だと思っています。
例えば、今日はドレッシー度高めで装う!と決めたとします(上記ステップ①)。すると、ベースとなるスーツの色にはドレスカラーであるネイビーを選び、シャツにもフォーマル度の高いホワイトを合わせる。更にネクタイにもネイビーやグレー、ダークトーンのブラウンと言ったドレスよりの色のものを合わせてあげると、ドレッシー度の高い装いに”まとまる”と思います。
逆に、ドレッシーな中でもカジュアル度が高めな装いにすると決めたとしたら、例えばカジュアルカラーながらもトーンを落としたダークブラウンのジャケットを選んでみると。他にもネクタイにはカジュアルカラーであるグリーンを合わせてみたり、パンツにもライトブラウン(ベージュ)のようなカジュアル系の色を用いてみますと、落ち着きのあるカジュアルな装いで”まとまる”かなと思います。
この時、用いる色がドレスかどうかを判断する際のルール(条件)は、以下の3点です。
①下記2色はフォーマルカラー
・ブラック
・ホワイト
②下記2色がドレスカラー
・(ダーク)ネイビー
・(チャコール)グレー
③色のトーンが低い(暗い)とドレスより、高い(明るい)とカジュアルより
上記①②は、日本におきましては共通認識として半ば定着していると思われますので、実質的には③のみが意識するポイントなのかもしれません。
例えばネイビーでもダークトーンだとドレッシーになりますが、ブライトネイビーのような明るいネイビーはカジュアルより。ブラウンはカジュアルカラーですが、ダークトーンになるとドレスよりに用いることが出来る、と言った具合です。
結局のところメンズドレスファッションにおけるドレス(フォーマル含む)カラーは、以下の4つの色のみ。
1:ブラック
2:ホワイト
3:(ダーク)ネイビー
4:(チャコール)グレー
上記4色に加えて、トーンの低い(暗い)色は、ドレス”より”だと言う認識でおります。
例
・ダークブラウン
・ダークブルー
・ボルドー
つまり、ガチのドレススタイルで装うのであれば、上述したドレスカラー(ブラックやホワイト、ネイビー、グレー)をベースにスタイルを構築し、後は意図するドレッシー度に合わせて、用いる色を調節すると。
例えば、ドレッシー度を高めたいのであれば上述したドレスカラーであったり、トーンの低い(暗い)色を選び、カジュアルよりに装いたいのであれば、上述したフォーマル、ドレスカラー以外の色、かつトーンの高い(明るい)色を選ぶべしっ!と言った感じでしょうか。
なお、ここで注意が必要なのは、上記のルールはrm55独自のマイルールであって着こなしの教科書!?に記述があるわけではないと言う点です。あくまで、私rm55自身のこれまでの数少ない経験に基づくものですので、お見知りおきください。(中にはブラックやホワイトがフォーマルカラーであると言う、日本では常識的なルールもありますが。)
■「ドレス度に合わせて、用いるドレスカラーの色を調節する」とは、色の面積を調節することと同義である
上記では色にはフォーマル、ドレスカラーと、それ以外のカジュアルカラーが存在すること。更に、色のトーンによってドレス度、カジュアル度が変わるので、「意図するドレス度によって用いるドレスカラーの色を調節する」と良いと言うお話を致しました。
この時、「意図するドレス度によって用いるドレスカラーの色を調節する」と言う言葉をもう少し具体的に表現するのであれば、”ドレス度を高めたければドレスカラーの面積を大きく(多く)し、カジュアル度を高めたければドレスカラーの面積を減らすと良い”と言う意味となります。
例えば最もドレス度の高いスタイルと言うのは、フォーマルですよね。イメージして頂ければ分かりやすいのですが、メンズファッションにおいてフォーマルな装いと言えば、用いる色は「ブラック」と「ホワイト」のみです。つまり、全てがフォーマルカラー。決してフォーマルな装いにブラウンやグリーンを用いることはありません。
これと考え方は同じで、ドレス度を高めると言うことはフォーマルカラー(ブラック・ホワイト)に加えて、ドレスカラー(ネイビー・グレー)で全てのアイテムを揃える、つまりはフォーマルとドレスカラーの”面積を最大化する”ことを意味すると理解しています。
この最もドレッシーな状態から、どれだけドレス度を落とすのか。換言すると、どの程度カジュアルに振っていくのかが、”色の調節”と言うことかなと。例えば、面積の小さいネクタイにトーンの高い(明るい)色を持ってきたり、カジュアルカラーを合わせてあげると、自然とカジュアル度が高まります。
更にカジュアルに振るのであれば、面積の大きいスーツやジャケットにトーンの高い(明るめ)の色を持ってきたり、ブラウンやベージュと言ったカジュアルカラーを用いれば、ドレスカラーの面積が減って、グッとカジュアル度が高まってきますよね。
と言うことで、フォーマルやドレスカラー、ドレスよりの色とはどういう色のことなのか!?をしっかりと理解、把握した上で、意図するドレス度に合わせて用いるドレスカラーの面積を増減させる(調節する)と言うのが、色のバランスを取ると言うことだと私は考えています。
最後に、テーマを「色」に設定しておきながら何ですが、個人的にはステップ①である「意図する装いのドレス度(カジュアル度)を決める。 」と言う、装いを考えるシリーズの第1回と2回にあたる内容が重要だと思っています。
スポーツで例えるのであれば、「ボールを蹴って右に曲げられる」、「左に曲げられる」と言うことが重要なのではなく、「右に曲げたいと”意図して”右に曲げられること」、「左に曲げたいと”意図して”左に曲げられる」ことが出来ることが大切なのだと言う意味ですね。
自分の意図する装い(ドレッシー度)がまずあって、そこに装いを合わせることが出来ると言うことが、きっと自身の装い力!?における重要な要素だ考えていることも、最後に述べておきたと思います。
※本記事の内容はrm55独自の見解に基づいており、極力事実関係には配慮しているものの、その正確性を保証するものではございません。素人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。