<?php include_once("analyticstracking.php") ?>

30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで!:前編

こんにちは!
本日は、とうとうSu Mizura(ス・ミズーラ)を体験してまりましたので、ご紹介したいと思います。

なお、本テーマは前編と中編、後編の3部作(大作です!笑。)とさせて頂き、前編ではスーツの誂えの方法や生地について、中編、後編では、実際のス・ミズーラの様子などを記載していきたいと思います。

今回ス・ミズーラをお願いしたのは、「My Sartoria(マイ サルト)」の記事でもご紹介させて頂いた、南青山にある大人の男性のためのセレクトShop、「Sharon(シャロン)」さんです。
オトナのためのセレクトShop Sharon(シャロン)南青山②

ちなみにSu Mizura(ス・ミズーラ)とは、英国でいうところの”ビスポーク”ではなく、”メイド トゥ メジャー”です。ちょっと色々あって分かりにくいので、整理の意味も込めて記載します。

■スーツを誂える方法のあれこれ
まず、紳士服発祥の地である英国を基準に考えますと、スーツを誂える方法は下記の2つです。
①Bespoke(ビスポーク)
②Made-to-Measure(メイド トゥ メジャー)

①のビスポークは、自らの体型に合わせてパターンを起こし、仮縫いを行って仕立てていきますので、手間暇が違います。英国のサヴィル・ロウでは、フィッターやカッター、テーラーといった各分野の職人たちが、その持てる技術をいかんなく発揮して1着のスーツを仕立てていきますので、それは時間とコストが圧倒的にかかるわけです。
※1名の職人が全てを担当する場合もあるそうで、日本では特に多いのだとか。
Sharon_ビスポーク①
※上記はSharonさんにサンプルとしてかかっていたビスポークジャケットです。

一方②のメイド トゥ メジャーは、元からある既製のパターンをベースに、体型補正などを施して、体にフィットさせていくアプローチです。従って、仮縫いはないですし、基本はマシンメイドですので、ビスポークに比べると大分時間とコストが省ける。そして、その結果としてビスポークに比べれば、価格がこなれてくるわけですね。

ちなみに、上記①をイタリア語でいうと、「Sartoriale(サルトリアーレ):仕立て屋の」にあたり、上記②は「Su Mizura(ス・ミズーラ):サイズにあわせて」となるわけです。
※ス・ミズーラは、ビスポークの意で扱われることも多いようです。

しかし、日本ではどういうわけか、下記のような言葉が混在しています。
・フルオーダー
・カスタムオーダー
・イージーオーダー
・パターンオーダー
などなど

厳密に言葉の定義があるわけではないので、各Shopに内容を確認するしか、その詳細を知る術はありませんが、上記①のビスポーク、サルトリアーレにあたるのが、「フルオーダー」であることが一般的だと思います。

そして上記②のメイド トゥ メジャー、ス・ミズーラにあたるのが、「カスタムオーダー」「イージーオーダー」「パターンオーダー」といった呼び名になるのだと解釈しております。
※厳密に言うと、それぞれの中身は異なるようです・・・

以上が、スーツやジャケット、パンツを誂える方法の整理です。

■ミルとマーチャント、そしてライセンス
さて、ス・ミズーラをお願いするに当たっては、まず生地選びをするわけですが、ここでも「ミル」や「マーチャント」といった聞き慣れない!?言葉が出て参りますので、これもせっかくの機会ですので整理しておきましょう!

生地のブランドには、ミル、マーチャント、ライセンスの大きく3種類に分けられると言います。それぞれの違いは、おおむね下記の通りです。

①ミル
英語で毛織物工場をさし、服地の生産業者のことを言います。
ある程度の規模になると、原毛の買い付け、紡績、服地の生産を一貫して独自にて行い、マーチャントやブランド(メーカー)に生地を販売します。

例:カルロ・バルベラ、ロロピアーナ、エルメネジルド・ゼニア、カノニコなど
※全てイタリア系のミル

②マーチャント
英語で毛織物商社をさし、生地問屋のことを言います。
世界中のミルから生地を買い集め、ブランド(メーカー)などに自社のブランドを付けて販売します。

例:ドラッパーズ、カチョッポリ、アリストンなど
※全てイタリア系のマーチャント

③ライセンス
商社などが、デザイナーズブランドとライセンスを契約して、ミルに生地生産を委託。そして、ブランドという冠を付けて生地を販売している形態のことを言います。

例:ダンヒル、トラサルディなど

以上が、生地のブランドについての整理です。従って、ミルとマーチャント、そしてブランド、は上述したような違いが本質的にはあることを、まずは理解しておくのがス・ミズーラの第一歩です。(笑)

ただ、実際100年以上続くミルなどですと、マーチャント的な機能を有している場合があったり、マーチャントでも、ミルを傘下に持ってオリジナルの生地開発などをしている場合もあると言い、近年その両者の違いは、非常に曖昧になってきているようです。

従って、ミルとマーチャントの扱う生地のどちらが良いのか、といった比較は意味がないですし、そもそも、例えばミルであるカルロ・バルベラの生地を、マーチャントであるドラッパーズが、自社のブランドにて販売していたりするので、ミルであるカルロ・バルベラと、マーチャントのドラッパーズの生地を比較してもしょうがない(同じ場合もある)、ということですね。

なお、流通形態を考えれば分かることですが、同じ質の生地であれば、ミルのものが一番安価で、仕入れ値に流通コスト等を乗せた価格がマーチャントの売価になり、ブランド料を乗せた価格がブランド生地になります。

■英国生地とイタリア生地
さて、本日の最後は、英国とイタリアの生地の違いについて、一般論をもとに記載して締めたいと思います。

まず、一般的な両国の生地の違いとしてよく表現されるのが、「英国の生地は硬く、イタリア生地は柔らかい」というもの。

これは、英国製の生地には双糸(2本の糸を撚りあわせて1本の糸)を使用していることが多く、目付がしっかりしていることから硬くなり、一方のイタリア製生地は単糸を使用していることが多いため、目付が軽く、柔らかくなるわけです。

これらは、その生地が生まれた、もしくは使用される土地の気候に起因しているわけで、札幌とほぼ同じ緯度のロンドンを有する英国は、ご存知の通り!?雨が多く、寒さも厳しい土地柄です。従って、目付がしっかりしている生地が当然のことのように求められるわけですね。

また、双糸で織られた生地は硬いですが、その分耐久性があり、シワにもなりにくい。更に、スーツの出来映えも重厚感のある、権威のある印象を生み出します。これらは、英国のスーツの歴史が少なからず大英帝国の軍服に影響を受けていることや、貴族社会における一つの権威としてスーツが利用されていたこととも無関係ではないと思います。

一方のイタリアですが、地中海気候という温暖な気候に恵まれていることから、風通しが良いがために目付も軽いわけで、その分ドレープ感が美しく、ファッション性が高くなりますし、着心地も軽くなる。

ナポリジャケットなる柔らかい着心地のアンコンジャケットが生まれたのは、英国の王族貴族が一夏のバカンスを温暖な南イタリアで過ごす際に着るものとして誂えたのが起源であった、なんていう話もありますね。従って、これらのライフスタイルがイタリアの生地に反映されてきたわけです。ただ、もとの想定は”一夏”ですから、耐久性は劣りますし、シワにもなりやすくなります。

このように、気候的、文化的な背景なんかを元にして、英国、イタリアの生地は特徴をもって発展してきましたので、それぞれの国の生地には、それぞれの良さを見出すことができるわけです。

従って、自分の誂えたいスーツのイメージがどんなものであるのか、どんな使い方をしたいのか。そんなことを考えながらミルやマーチャント、そして、どの国の生地にするかを考えてみたりすると、より自分のイメージに近いスーツを誂えることができるのではないでしょうか。

本日はここまでです。文字が多い記事ででしたね。
最後までお読み頂いた皆さま、ありがとうございました。次回は、中編をお送り致します!







Comment

じゅりお says... ""
非常にわかりやすい説明ありがとうございます。個人的にはイタリアの生地が好きですが、イギリス、イタリアそれぞれに一長一短があるのでいい意味で悩むところですね。引き続き中編を読まさせて頂きます。
2015.03.22 12:44 | URL | #- [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>じゅりおさま
コメントありがとうございます!
稚拙なブログですが、多少でも参考になったのであれば、とても嬉しいです!

イタリアの生地、いいですよね~。英国の生地ももちろんですが、着物という素晴らしい衣服文化を育ててきた日本の生地もきっと、風土、文化などの影響をふまえて素晴らしい点があるのではないか、と思っております。まだまだ勉強不足ですが、より実体験として感じることができたら、また改めてご紹介したいと思います。

引き続き、どうぞ宜しくお願い致します!
2015.03.22 22:35 | URL | #- [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://rmlifestyle.blog.fc2.com/tb.php/531-f338fc03