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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

ニッポンのモノ(服)つくり(後編):RING JACKET(リングヂャケット)

こんにちは!
本日は、前回に引き続き「ニッポンのモノ(服)つくり(後編)」と言うことでお送りしたいと思います。

前半では、日本随一のスーツファクトリーであるリングヂャケットを取り上げ、そのコダワリについてジャケットリクワイヤードさんのHPに掲載されていた「RING JACKET -60年の歴史が裏付ける 日本を代表するアルティジャーノ(職人)-」というコラムを参考に紐解いてみました。

本日は、私が所有するリングヂャケットのジャケットやスーツを元に、それらのコダワリがどのように表現され、着心地に反映されているのか、rm55の個人的感覚ではありますが、見て参りたいと思います。

■リングヂャケットのコダワリを見てみる!
まずは、2013年に私が初めて購入したリングヂャケットのジャケットであるクリーミーワッフル。
リングジャケット クリーミーワッフル
※ご紹介記事は、コチラ

柔らかいファインウールに英国羊毛を少しブレンドしたファブリックは、とろけるような触り心地で、まさに”クリーミーワッフル”というネーミングがピッタリ。大ヒットしたBalloonの後継ファブリックとして登場した、リングヂャケット渾身の!?コダワリのオリジナル・ファブリックです。
リングヂャケットのコダワリ2015①

こちらは袖付け部分。そこまで「イセ込み」が多い感じではないのですが、ファブリック自体に伸縮性がありますので、肩、腕の稼働に問題は全くありません。「イセ込み」量が増えれば、多少手間も増え、コスト増にもつながりそう(素人の勝手なイメージです。)ですが、そのあたりは、素材とパターンを考えて調整していそうですね。
リングヂャケットのコダワリ2015②

背中側の身幅を、前身頃よりも多くとる「前肩仕様」にもコダワッていると言いますが、下記の画像をご覧頂くと、そのあたりのコダワリの跡が見てとれるかしれません。なお、上述した通り、もとが柔らかいファブリックですので、腕の動かし易さの要因が、パターンワークにあるのか、ファブリックによるものなのかは残念ながら判断できませんでした。
リングヂャケットのコダワリ2015④

フロント釦を締めておりますが、ウエストのくびれも綺麗にでており、それゆえ胸周りのボリューム感もしっかりと表現されておりますね。さすがに「芯据え」等までは確認しておりませんが、表面的にそのあたりのコダワリは現れているようにも思います。
リングヂャケットのコダワリ2015③

ラペルのロール具合です。ラルディーニやタリアトーレといったイタリアのファクトリー系ブランドと比較しても遜色ない美しさです。最近人気のジャージジャケットを出しているチルコロなんかと比べますと、むしろリングヂャケットのラペルのロール具合には色気があるようにさえ思います。
リングヂャケットのコダワリ2015⑤

続いては、昨年2014年のAWアイテムとして最初に購入した、カルロ・バルベラ製のファブリックを使ったフランネル ウィンドペン・スーツ。霜降りがかったフランネルに擦れたホワイトのウインドペンというファブリックに一目ぼれでした。
リングヂャケットのコダワリ2015⑥

「イセ込み」の表情。既にご紹介したクリーミーワッフルと比べると、より”イセ込まれている”ように思います。バルベラのファブリックはクリーミーワッフルのように伸縮性の高い素材ではないので、このあたりはイセ込みの量で腕の稼働のし易さをコントロールしているのでしょうか。
リングヂャケットのコダワリ2015⑦

手まつりで仕上げているという上襟と下襟。ゴージラインも美しく処理され、ノボリのフィット感も良い感じですね。首筋から肩にかけてのフィット感は、ジャケットの着心地を大きく左右する個所ですから、ブランドの技術力が問われるポイントかもしれません。
リングヂャケットのコダワリ2015⑧

襟付けはマシン(ミシン)ですが、それでも日本人の体型を知り尽くした上で創りこんだパターンが秀逸だからか、同じ価格帯のインポートのファクトリー系ブランドと比べると、着心地の観点ではリングヂャケットが1歩上をいくように感じたことは、上記のクリーミーワッフルをご紹介した際の記事でも触れておりました。
リングヂャケットのコダワリ2015⑩

霜降りがかったフランネル・ウール。あまりの触り心地の良さは、老舗ミルであるバルベラならではの生地のクオリティの高さだと思っておりました。しかし、「縮絨」加工などの一手間を加えることで、本来持っている生地のの良さを引き出す工程を、見えないながら行っているあたりにリングヂャケットのブランドの精神性を感じます。
リングヂャケットのコダワリ2015⑪

柄あわせもしっかりと行われています。
柄物は職人の手によって生地が「裁断」されていると言いますが、このあたりも職人さんの手仕事によるものなのでしょうか。
リングヂャケットのコダワリ2015⑫

胸の構築的なボリューム感や袖の前振りなど、立体的な構造は、仕上げである「プレス」の技術力が現れます。プレスが上手くないクリーニング屋さんに出してしまうと、このあたりの立体感(更には着心地も)を失ってしまうと言いますから、気をつけないといけないですね。
リングヂャケットのコダワリ2015⑬

前編で見たリングヂャケットのコダワリは、ジャケットとしてのアイテムの表面的な完成度の高さ、という面からも確認することが出来ました。それでは、最後に着心地について触れて、後編を締めたいと思います。

■リングヂャケットの着心地
最初に申し上げますが、着心地に影響を与える個所をハンドソーンで仕上げたマイスターラインの着心地は今回は対象外と致します。また、比較対象はサルトリア系の職人さんによる丸縫いのものではなく、あくまで同じ価格帯のインポートのファクトリー系ブランドとしております。

そんなことを踏まえまして、結論から申し上げますと、同じ10万円前後のインポート・ファクトリー系ブランド、具体的にはラルディーニやタリアトーレ、ボリオリあたりと比較致しますと、リングヂャケットの着心地については全く遜色ない、という印象です。むしろ、人によってはリングヂャケットの方が心地良いと感じる人がいても納得できるほどのレベルだと思っています。

それは、欧米人と日本人の体型の違いがパターン(カッティング)に現れているのが一つ大きな要因かもしれません。特に同じような生地のジャケットを着比べてみると分かるのですが、リングヂャケットの方が、”納まり感”が良いように感じることが多いのですよね。

また、ここからは素人である私、rm55の勝手な推測ですが、かけられる原価の違いもありそうです。例えば同じ10万円であっても、インポート系ブランドの価格には、代理店の取り分や輸送コストやら、モノの純粋な原価以外のコストが載っておりますね。同じジャケットをつくるのに、日本とイタリアで大きく原価率が異なる、とは思えませんので、そうなると1着あたりにかけられる原価は日本製のリングヂャケットの方が額が多いと単純に考えることができるわけです。

もちろん人件費の違いなどもありますが、上述したコストをひっくり返すほどのインパクトはないように思うのです。原価は掛けられるほど手が込んだことができますから、必然的にもモノ品質は良くなる、と考えることができるのではないでしょうか。

ところで、私がクラシコイタリアなファッションにハマるきっかけだったブランドがボリオリ、フィナモレ、インコテックスであったことは、どこかの記事で述べましたね。初めてボリオリのジャケットに袖を通した際の感動は今でも覚えておりますが、それ以来やっぱり洋服(ジャケット)は、本場であるクラシコイタリアなブランドの方が凄いんだ、という思い込みを、恥ずかしながら持っていた自分がおりました。

しかし、そんな固定観念を良い意味で壊してくれたのがリングヂャケットでした。
日本製のジャケットってこんなに良かったのかっ!?ということですね。

そういう意味では、もし皆さんの中で、私と同じような固定観念をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ともリングヂャケットをお試し頂きたい、と思います。恐らく、日本のモノづくり、服づくりの質の高さをご体感頂けるのではなかと考えています。

■最後に
最後にちょっとだけ補足をさせて頂きたいと思います。
クリーミーワッフルをご紹介させて頂いた記事でも若干触れてはおりますが、ジャケットの善し悪しは、決して着心地だけは評価できないことはお分かり頂けるかと思います。

私はいつもモノづくりを捉える際には、車を持ちだします。
理由は、モノづくりの精神が顕著に表れる分野であり、車は身近なことから、例えとしても分かりやすいからです。

例えば日本車は、かゆい所にも手が届く細かな気遣いと、決して奇をてらわずに、真面目につくり上げられた車、という日本人の特性が良く出ていると思うのです。

一方ドイツであれば、質実剛健と評するのがしっくりきます。
ドイツ車のドアを締めた時の密閉性といいますか、かっちり感は日本車にはない風合いですし、走りの安定性は目を見張るものがありますね。

また、イタリア車は、一言で言うのであれば、官能的。
フェラーリやランボルギーニが高いのは、もちろんハイテクな機械が惜しみなく使われていることもあると思うのですが、人の手によって組み上げられる割合が多いことにもよるのかなと。ボディのプレスもそうですが、マシンによるプレスでは出せない色気が人の手を解することで、出せたりするのですよね。

このような中で、どの車一番良い車ですか!?
という質問をしたら、日本車、ドイツ車、イタリア車と様々な回答があることをご想像頂けますように、ジャケットについても同様だと思います。

良いジャケットの条件が、着心地と答える人もおりますし、使われている素材の柄、風合い、質感と答える人もおりますし、ブランドと答える人もいるかもしれません。

つまるところ、着心地がジャケットの評価基準の全てではないと思っておりますよ、というお話でした。

と言うことで、「日本のモノ(服)づくり」と大それたタイトルをつけた割には、内容が薄くて申し訳なかったですが、日本を代表するスーツファクトリーであるリングヂャケットのコダワリと、それらがどのようにプロダクトに現れ、着心地に影響しているのか、ということを前編、後編を使って見て参りました。

結局、日本のモノづくりってやっぱり凄いですよね!?ということを皆さんと分かち合いたかったのだと思いますので、そんな点を少しでも共有できたら嬉しいです。

前編、後編に渡ってお読み頂いた皆さま、ありがとうございましたっ!





チェック柄好きの方は、要チェック!?(笑)






Comment

sato says... ""
リングジャケットへの一連の記事、非常に興味深く読ませていただきました。
私はビームスのフィルターを通したリングヂャケットしか知らないのですが、先シーズンからリングヂャケットのオリジナルのスーツかジャケットを購入したいと強く思うようになりました。
(なのに今年はビームスでジャケット2着購入^^;)

いまや世界のリングとなり、笹本さんもあまり日本にはいらっしゃらないとか。
グジのオーナーさんとの不思議な縁も、運命的ですよね。

今回rm55さんの記事を読ませて頂いて、更にリングヂャケットへの思いが強くなりました。
いつも非常に深くまで掘り下げた記事に感銘を受けます。
ありがとうございます<(_ _)>
2015.10.10 15:28 | URL | #- [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>satoさん
こんにちは!いつも私の持つ力以上のご評価を頂き、恐縮です。
そして、ありがとうございます!

私自身もBlogを書きながら、皆さんと一緒に学ばせて頂いている身ですが、ここ最近見てきたインコにしろ、リングヂャケットにしろ、本当に良いブランドと言うか、モノづくりをされているなぁと感じております。

そういう意味では、BEAMSなどのオリジナル・ジャケットも良いジャケットですよね。特にBEAMSはさすが、と言ったらおこがましいですが、生地の選び方がうまいので、ラルディーニやタリアトーレなどにも遜色ない雰囲気と着心地を持っているのではと感じております。それを2着行かれるsatoさんの審美眼には感服しておりますっ!

リングヂャケットは着心地に影響を与える箇所をハンドで仕上げたマイスターラインも、ちょっと高いですが、かなり良いのでおススメです。私も機会があれば、スーツを欲しいなと思っています^^

まだまだ未熟が多いですが、今後も楽しみながら、皆さんと学ばせて頂ければと思っています。
こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致しますっ!!
2015.10.10 22:45 | URL | #- [edit]

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