AVINO LABORATORIO NAPOLETANO(アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ) のドレスシャツ(150番手)を購入!
こんにちはっ!
本日は、前回からの流れを受けまして!?、新しく購入したシャツのブランドであるAVINO LABORATORIO NAPOLETANO(アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ) のシャツをご紹介したいと思います。
買ったのかぃ!(笑)と思われる方もいらっしゃるか思いますが、1度は着てみたかったシャツのブランドですし、試着をさせて頂いたら非常に気持ち良く着ることのできるシャツでしたので、購入する決断を致しました。
なお、前回はブランドの詳細をお伝えしていなかったので、簡単にブランド紹介から始めます。
■AVINO LABORATORIO NAPOLETANO(アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ) とは
創業者は、チェスコ・アヴィーノ氏。THE RAKE JAPANの創刊3号によりますと、『アヴィーノ氏は1968年生まれの47歳。98年にアントニオ・パニコを特集した雑誌の記事に衝撃を受け、翌年にパニコのサルトリアの門を叩いた』そうです。
その後、2001年にはナポリ仕立ての素晴らしさを自ら直接お客様に届けるべく、シャツとドレスを扱ったサルトリアをスタートさせたそうですが、2005年にはシャツ1本に絞り込み、「Mi Vesto」と言うブランドで展開を始めました。この1本化により、もともと評判の良かったシャツのクオリティが更に向上し、顧客との信頼関係も強固になっていったのだと言います。
大抵ブランドが有名になると、専業からトータル・ブランドへと変貌を遂げることが多いですが、やはり突き抜けるためには、他を”捨てる”、と言うことが重要なのだと。「戦略」とは、読んで字のごとく、戦う場を略すこと、つまり勝ち続けるためには”絞る”ことが求められるわけですね。
なお、トータル・ブランド化もビジネス上は理解できますし、既存の顧客に対して”世界観”を伝えられるというメリットはありますが、一方で、ノウハウがない分、自らの工房で仕立てることなく、増やしたラインのアイテムをアウトソーシングするブランドが多いと聞きます。
そうなると、そのブランドとしてのクオリティを維持するのは容易ではないことは想像に難くありませんので、個人的には”専業ブランド”と言うのは、それだけで信頼感があったります。ただ、偉そうなことを言えるほど質を見抜く目を私が有しているとは思いませんので、あくまで素人である私rm55個人の見解に過ぎないことを、記述しておきます。
さて、得意の脱線をしてしまいましたが、話を元に戻します。2005年に”Mi Vesto”というシャツのブランドを立ち上げたアヴィーノ氏ですが、2012年にはその名を「AVINO LABORATORIO NAPOLETANO(アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ)」に変更し、今に至っております。
アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノの特徴ですが、ヴィジュアル面で言うと、立体的に美しくロールする「襟」が挙げられると思います。私がアヴィーノを購入したGolfo di Napoli (ゴルフォ・ディ・ナポリ)のオーナーも、まず良いシャツかどうかを見分けるポイントは「襟」だと仰っていたように、非常に美しい佇まい。特にネクタイをした時の表情なんかは絶品です。
また、8passage a manoでること、つまり8工程がハンドなのですが、着心地に影響を与える重要な箇所を中心に、襟付け・袖付け・ヨーク・前立て・カンヌキ留め・ガセット・ボタンホール・ボタン付けがハンドで仕上げられております。
※ゴルフォ・ディ・ナポリのオーナーは、8passage a manoと言いながらも、実際には9~10箇所程度がハンドだと仰っていました。
注目すべきは、その縫製の美しさ。ゴルフォ・ディ・ナポリのオーナーも当然アヴィーノ氏の工房に足を運んでいるわけですが、クオリティを維持するために、非常に厳格な生産体制がひかれていると言います。最近はインポートのシャツの釦も緩く付けらレていることが多く、洗濯をするとほつれてきてしまうブランドも多いのですが、アヴィーノは違うそうですよ。
パンツもそうですが、釦付けというのはシンプルな分、ブランドのクオリティが最も表れる箇所かもしれませんね。そのあたり、実際のシャツを見ながら確認していきましょう。
■AVINO LABORATORIO NAPOLETANO(アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ) のドレスシャツをご紹介
今回購入したのは、150番手の糸を使ったホワイトカラーのドレスシャツ。本当はサックスが欲しかったのですが、在庫がなかったのでホワイトを購入しました。品の良い光沢感あるのが写真からも伝わりますでしょうか。触り心地も当然ながら、トロトロで気持ち良いのです。
非常に美しい「襟」ですね。ちなみに、ゴルフォ・ディ・ナポリのオーナーは、良いものだからこそ、ファブリックも良いものを!というシャロンさんのオーナーK氏と同じ考え方で、最低でも120番手、次は150番手、そして180番手という記事しか既成では用意していないそうです。ファブリックの質を下げることで価格をさげ、売りやすいモノを売る、というマインドはないようです。
パンツもそうですが、良い仕立てのアイテムは、平置きしただけでも全体のバランス感、シルエットがずば抜けて良いと感じるようになりました。アヴィーノのシャツにも、そんな仕立ての良さを感じます。
こちらは襟付け部分。手縫いですが、手縫い感のないような精緻で、丁寧な仕事の跡が見られます。
※ギャザーのついている背中側のヨークはマシン(ミシン)です。
袖付け部分。しっかりとイセ込まれながらも、綺麗な円形を見出すことができますね。
表から見た、袖付け箇所。
画像下が前見頃側ですが、ヨークがハンド仕上げになっていることが分かります。
こちらは前立てを裏から見た画像ですが、手縫いになっておりますね。
また、生地が重なる部分の凹凸感もなく、非常に滑らかです。これは着心地に影響を与えますので重要なポイントです。
表から前立てを見ます。
釦は白蝶貝を使い、手縫いのザンパテグリアート(鳥足付け)。かなりしっかりと縫い込まれているのが分かります。
釦付けは根巻仕様になっております。釦の手縫いや根巻仕様であることは着心地には影響はしませんが、釦の付け外しのし易さが全然違います。もちろんビジュアル的な効果も多少はありますね。
釦ホールも丁寧で、とても綺麗です。
同じく手縫いのガゼット。
ガゼットは、前身と後身を縫い合わせを補強する役割がありますが、手縫いによる効果はどうなんでしょう?単なる装飾的な意味合いが強いのか、それとも機能面での効果を期待するのか、ご存知の方がいらっしゃいましたら是非ご教授下さい!
カフ、剣ボロまわり。これまた非常に美しいカフですね。
ちなみに、閂止めは手縫いです。
遠目にも、非常に精緻な仕上がりになっているのがわかりますでしょうか?
正直ちょっと驚くレベルです。
この縫い込みのピッチの細かさには驚がくしました。
私が所有するどのシャツよりも、細かいピッチ。これだけで、ヴィジュアルに与える影響も違うのですね。
最後には、「悩めるトルソー君」に登場してもらい、締めたいと思います。
珍しく、昼間の撮影です。やっぱり雰囲気が良いですね・・・。
ほど良い光沢感、美しい「襟」とシルエット。
手縫いの柔らかさと、丁寧な手仕事によるシャープさが絶妙なバランスで同居しております。
ネクタイをしめた際の表情も抜群ですが、本日はノータイでのご紹介です。
今後はシャツの「襟」が気になりそう。そうです、私とても単純なんです。(笑)
個人的に「襟」と同じくらい気に入っているのが、このカフまわり。
クラシックでいて、美しいシルエットには色気さえ感じます。
もちろん背中でも魅せれます。(笑)
と言うことで、世田谷赤堤の小さなナポリを感じさせるShopで見つけたAVINO LABORATORIO NAPOLETANO(アヴィーノ・ラボラトリオ・ナポレターノ)のドレスシャツのご紹介でした。
本日はトルソー君のみでしたが、人体が入るとまた見え方も違うかもしれませんので、近いうちに機会を見て、着用画像もご紹介したいと思います。