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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

sumizura(ス・ミズーラ)への道のり:生地編 ESCORIAL(エスコリアル) 王家の羊

こんにちは!
本日は、「sumizura(ス・ミズーラ)への道のり:生地編」と言うことで、先日ご紹介した「採寸編」に続く続編です。

タイトルにもございますので、既に私がどの生地をセレクトしたのかお分かり頂けるかと思います。今回悩みに悩んだ末に選んだのは、「王家の羊」との異名をとる、ESCORIAL(エスコリアル)のウール・フランネル生地。そうです、選んだのは秋冬の生地なのです!

やっぱりスーツの着用期間を考えますと、春夏生地は早くても3月下旬から5月のGW前後位迄がベストシーズンかなと。3月下旬はウール素材のニットなんかと合わせながら活用し、頑張って5月末までの2か月間。もちろん夏の間も着用はできますが、外を歩けば汗が噴き出て参りますし、サルトリアものは特にそうですが、簡単にクリーニングに出すわけにもいかず、着用期間が短いのです。

一方の秋冬生地であれば早ければ10月中旬前後から2月末までと、春夏に比べるとかなり長い。もちろんフランネル生地ですと11月に入ってからの方がよりフィットするのかもしれませんが、いずれにしても長く着用できるのです。

と言うことで、秋冬の生地にてスーツを仕立てて頂くことを、この春夏シーズンの立ち上がり時期にお願いしたものですから、この2016年SSの春夏の立ち上がりは、かなり懐が厳しいですね・・・。若干ワードローブの追加整理が必要そうです。(汗)

■ESCORIAL(エスコリアル) 王家の羊
さて、エスコリアルって何なのよ!?と言うことだと思うのですが、実は羊の種類です。

羊には、ミニチュア・シープと言う、とてもサイズが小さい羊が存在します。エスコリアルの起源は、マーグレッブ羊と言われているそうですが、この種の羊は一般的に知名度の高いメリノ種と比較しますと、半分程度の大きさにしかならないのだとか。

サイズが小さいから、取れる羊毛がそもそも少ない。
この時点でまず希少価値が上がるわけです。

それに加えて、このエスコリアル・ウールですが、カシミヤとも見間違うほどの柔らかさ、トロトロ感があるのです。その一方、適度なハリとコシを備えているためにシワにもなりにくいと言うから驚きです。

実は、そのあまりにもクリーミーなタッチに故に、16世紀頃、スペインの国王が修道院である「エスコリアル」にて”王室専用の羊”として大切に飼育させていたと言います。もうお分かりだと思いますが、これが「エスコリアル」と言う名前の由来ですね。そして、「王家の羊」たる所以なわけです。

ちなみに、現在でもこの種の羊は、『スペイン王室が「エスコリアル修道院」の、その敷地内で厳重に管理、育成』していると言い、『その生地の全ては英国の管理下』にあるのだとか。

更に、エスコリアルの生地の年間総生産量は、『カシミヤの1/100』だと言い、『英国の老舗名門ミルの5社にしか生地を織る権利が与えられていない』と言う、なんとも希少性の高い生地なんですね。

そんなに希少性の高い生地ですから、当然ながら!?その生地の買い付けには制限があったようで、数年前までは『生地を仕入れできるメーカーはメンズはブリオーニ、レディースはシャネルの2社のみ』だったそうです。

それくらい、「エスコリアル」は希少価値の高い生地だと言えるわけです。
※エスコリアルにつきましては、以下のサイトの記事を引用、参考にしております。
テーラー渡辺
ゑみやblog

■泣く子も黙る!?FOX & BROTHERSのエスコリアル!
今回はフランネル(柔らかく軽い毛織物)・ウールなのですが、それでは、そんな貴重な生地を生み出したミルはどこなのか、と言いますと、シャロンさんのHP内の直井氏のジャーナル(Blog)にも記載がありますが、「英国フランネルの代名詞」的存在であり、250年近い歴史を持つ、FOX & BROTHERS(フォックスブラザーズ)なんです!

生地好きな人に言わせますと、喉から手が出るほど欲しくなると言う、FOX & BROTHERS製のエスコリアル。こちらはvintage生地なので既成品はもちろんですが、ス・ミズーラで仕立てたい!と言っても入手は困難な生地だそうです。

実は、FOX & BROTHERSがエスコリアルの生産に乗り出したものの、ミルは大量に生地を扱いますので、それなりの生地サイズ(量)が必要になるわけですね。ただ、上述しました通り、エスコリアルはそもそもサイズが小さい羊ですので、取れる量が圧倒的に少ない。(通常とれる原毛の1/3程度だそうです。)

これはあまりにも生産性が低すぎる!と言うことで生産は中止され、生産された生地は世の中に出回ることはなく、FOX & BROTHERSの倉庫の奥に眠ることになったのだとか。

そんな希少の中の希少!?とも言うべき生地を、今回Sharonさんは独自のネットワークを使って一定数を入手したそうで、それが今回私が選んだ生地なのです。(現在は完売しているとのこと。)

■土壇場での意思決定
ところで、今回ス・ミズーラのスーツ用にと選んだ生地である、エスコリアル。実は、直前までは別の生地にほぼ、決めておりました。それまでも何回かご相談をさせて頂いていたのですが、当初はせっかく仕立てて頂くのであれば、最初はネイビーのスリーピースが良いだろうと思っていたのです。それも、3シーズンを通して着用できる相ものの生地。

その生地は、直井氏よりご提案頂いていた、LUMB'S GOLDEN BALE(ラムズ・ゴールデンベール)。詳細はまたの機会に譲りますが、こちらも非常に素晴らしい生地でして、目付330gmsとかなりしっかりした生地でした。ちなみに今回選んだエスコリアルも目付360gmsですから、極細の原料を使用しているにもかかわらず、かなりしっかりとした打ち込みですね。

直前で”変更”をした理由はいくつかあるのですが、やはり大きいのは「ス・ミズーラでしか手に入れることの出来ない生地で仕立てて頂くこと」に、大きな意義を感じたからです。

もちろんシンプルでベーシックなネイビーの3ピースは、どこに着て行っても通用する装いですし、長く着用できると言う意味では、間違いのない選択だと思っております。

しかし、Sharonさんではス・ミズーラと同じ呼工程を経て仕立てられたシャマットのように、素晴らしい既成品のアイテムを沢山展開されていらっしゃいます。従って、ネイビーの生地であれば、その中(既成品)から選ぶという選択肢もありうるな、と思ったわけですね。

既成服でも素晴らしいネイビースーツを購入できる可能性があるのであれば、ス・ミズーラでしか仕立てることができず、また今後手に入ることが困難である、非常に希少な生地で仕立て頂く方が意義深いと感じ、最初のス・ミズーラをエスコリアルでお願いすることと致しました。

なお、最後に私が選んだエスコリアルの生地をご紹介して、「sumizura(ス・ミズーラ)への道のり:生地編」を締めくくりたいと思います。ちなみにもちろんvintage生地のため、バンチブックにはございません。バンチブックの隣にある、生地の切れはしが、エスコリアルです。(笑)
FOX & BROTHERS_エスコリアル①

カラーはミディアムグレー。バンチブックの中に、同じカラーリングのウールの生地があったので比べてみましたが、素人でも判別可能なくらい、”違い”があります。エスコリアルは、見た目にもぬめり感と言いますか、独特の艶感があり、生地のキメの細かさが分かるほど。さらに、触り心地はまさにカシミヤ。これには思わず感嘆の声をあげてしまったほどです。
FOX & BROTHERS_エスコリアル②

偶然ながら選んだ生地の色がグレーと言うことで、昨年よりお伝えしていた、私にとっての今年のテーマカラーでした。フランネルと言うこともありますが、一般的にはスポーティ(カジュアル)な生地感ですね。

私の職場やライフスタイルを考えると、十分使える生地でしたので、最後は納得感を持って決定することが出来ました。出来上がりは、今年の11月前後とのことですが、それまでに仮縫いや中縫いといったイベント!?がございますので、これにつきましてはまた改めて記事化したいと思います。

さて、大きなニンジンを新年早々ぶら下げることができましたので、今年も頑張っていきたいと思いますっ!









Comment

hirosato0301 says... "Fox brothersのフランネル!"
こんにちは!スミズーラの記事、採寸編・生地編ともに興味深く拝読させていただきました!
Fox brothersのエスコリアルフランネル、希少品種ながら目付がしっかりしており、素晴らしい生地ですね!やはりフルオーダーですから、長期間着用する・飽きのこない普遍性のある生地という観点から考えて英国製のしっかりとした目付けの生地をセレクトされるのは大正解だと思います!これは完成が楽しみですね♫
これからもリポート楽しみにしています!私も来るべきフルオーダーの参考にさせていただきますね!
2016.01.23 08:45 | URL | #imKQ/SmM [edit]
rm55 says... "Re: Fox brothersのフランネル!"
>hirosato0301さん
こんにちは!コメントありがとうございますっ^^
正直昨年エスコリアルの生地が出てきたと伺った際には、「?」と言う感じでその貴重さが理解できない私ではありましたが、調べれば調べるほど、Fox brothersのエスコリアルフランネルの貴重さを理解し、そんな生地で最初のスミズーラを経験できる奇跡の状況に感謝している状態です。

hirosato0301さんもパターン・オーダー、スミズーラ(フルオーダー)ともにきっと素敵な生地をセレクトされるのだろうなぁという印象を持っておりますが、少しでも参考になれば嬉しいです。

ちなみにシャロンさんでは、今後も希少なVintage生地のバイイングを行っていかれるそうですよ!
2016.01.23 10:20 | URL | #- [edit]
hirosato0301 says... ""
コメントご返信ありがとうございます!私もP•O等は体験してきましたが、基本的には英国の生地を主にセレクトしてきました。
実は、去年末にオーダーしたロングピーコートの生地が最初Wbillのローデンクロスを選択していたのですが、それが在庫切れで代わりにということでFox brothersの生地を紹介されていたという経緯がありまして。rmさんの生地とは違いエスコリアルウールではないですし、目付けも500g超のコート用の生地なのですが、今回rmさんも紆余曲折あって同じFox brothersの生地を選択されたと知って親近感を感じてしまいました^^
2016.01.23 10:44 | URL | #7dOr3fgE [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>hirosato0301さん
こちらこそ、ご返信ありがとうございます^^
hirosato0301さんもロングピーコートの生地としてFox brothersをセレクトされていらっしゃったとは驚きです!Wbillのローデンクロスを選ばれたと言うことは、少しカントリー調な雰囲気をイメージされていらっしゃるのでしょうか!?バンチも見せて貰いましたが、Fox brothersも凄く良いなと感じましたよ。私もhirosato0301さんのコートの出来上がりが楽しみになりました!

ちなみに、私も昨年SSにP.Oしたスーツのウール×モヘアの生地は、ナポリのマーチャントであるカチョッポリのものですが、セレクトした生地の生産は、モヘア生地では有名な英国のミルであるウィリアム ハルステッドだったことが最近分かりました!

英国のミルの生地を、ナポリテイストに仕立てて頂く、と言うのがもしかしたら好みなのかもしれません。(笑)
2016.01.23 11:42 | URL | #- [edit]
hirosato0301 says... ""
>rm55さん
そうですね!Pコートは出自がミリタリーアイテムなのでカーキのローデンクロスを使用してタフな印象を出すとともにスーツに合わせても違和感の無いような感じにしようと目論んでおりました。結局今回セレクトしたFox brothersの生地は全く違う感じになりましたが(笑)出来上がりは1月終わりになる予定ですので完成したらインスタグラムにアップしようと考えています^^
昨年P•Oしたスーツの生地はやはりハルステッドだったのですね!モヘアを使用した混紡素材に定評のあるミルですよね!
英国生地を使用してイタリア的に仕立てるのはアットリーニやリベラーノもやっていますよね。ナポリ仕立てとフィレンツェ仕立てでハウススタイルは随分違いますが(^^;;やはり芯材を少なくしても身体に沿うように仕立てるには生地自体にウェイトがあり、仕立て栄えしやすい英国生地を利用するのが理にかなっているのだと思います。私はブリティッシュも好きですが、そのような両国の良さを折衷したスタイルも好きなのでシャロンさんで作るならrmさんのように英国のミルの織った生地をセレクトしたいです♫
2016.01.23 12:44 | URL | #XTWg.i3o [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>hirosato0301さん
ご返信ありがとうございます^^
ミリタリーテイストの入った上品なPコートは非常に面白いですね。hirosato0301さんはあまりトレンドなんかは気にされないかと思いますが、先日のpittiでもミリタリーのミックススタイルなんかは結構見られましたし^^出来上がりももうすぐとのことで、IGのpicを楽しみに待ちたいと思います!

「芯材を少なくしても身体に沿うように仕立てるには生地自体にウェイトがあり、仕立て栄えしやすい英国生地を利用するのが理にかなっている」と言うのは非常に納得感がありますね。特に秋冬生地なら尚更でしょうか。

ちなみに直井さんのスミズーラはフロントダーツがなく、ダーツが脇下から斜めに入ってくると言うフィレンツェ・スタイルとナポリのミックスです。P.Oはナポリベースですね。今から仮縫いが楽しみでしょうがないですが、まずは春夏の戦略を、そろそろ立てたいと思います!(笑)
2016.01.23 21:47 | URL | #- [edit]
シロ says... "エスコリアル"
こんばんは!
ヴィンテージのエスコリアルフランネルにされたのですね!
とても贅沢で正直羨まし過ぎますっ…!エスコリアルはいつか使ってみたい
素材でした。ちなみに、ゴールデンベールも(笑)
(カシミア混のゴールデンベールでチェスターフィールドコートを…と夢見ています)

お値段の事を考えると小心者の僕は身震いしてしまいますが(笑)、
凄い生地ですから手に触れてしまうと居ても立っていられなかったのでは
と想像しております。特に、デットストックで良い生地との出会いは
逃したら最後ですから、ご決断は正しかったと思います!
これは益々、仮縫いが楽しみですね~

P.S.先のコメントで触れておりました、水準器などを使って採寸をしたのは
Paul Stuart Bespokeでした。こちらは、仮縫いの状態でかなり組み上がっていて
僅かな微調整をするのみでした。
そのため、最初の採寸をかなり細かくしたのだと思います。
2016.01.23 23:53 | URL | #TojGNFVY [edit]
rm55 says... "Re: エスコリアル"
>シロさん
こんにちは!コメントありがとうございますっ^^
悩みに悩み、結局ヴィンテージのエスコリアルフランネルに致しました!

実は、生地自体は昨年抑えており、他の活用方法を考えておりました。ただ、直井氏とお話させて頂く中で、最初のスミズーラに相応しい生地だと確信致しまして、最後は納得感を持ってお願いできましたよ!

しかし、シロさんが仰る通り逃したら最後のデットストックの生地ですので、これまた間違いのない判断であったと思っております。シロさんの太鼓判も頂き、より確信が持てました♪

ちなみに、生地代だけでもそこそこ良いお値段ですが、恐らく流通価格に比べたら破格だったのだと思います。

ところで、カシミア混のゴールデンベールでチェスターフィールドコートをお考えとのことですが、これ相当良さそうですね!ゴールデンベールもかなり良かったので、私もいつかは仕立てて頂く予定です。(笑)シロさんのスタイルなら、カシミア混のチェスターフィールドコートもカッコよく決まると思います!本当に羨ましいですっ。

また、先日のコメント件、ありがとうございます。やっぱりPaul Stuart Bespokeでしたかっ。納得でございます。直井氏はきっと、シロさんが仰った通り仮縫いから本格調整されるスタイルなのかもしれません。次回はそんなことにも注目しながら、仮縫いを楽しみに待ちたいと思います!
2016.01.24 00:38 | URL | #- [edit]
クラシコ公務員 says... ""
生地の記事(ダジャレではないです笑)、とーーっても勉強になりました!!

まるでシャロンさんにご同行させて頂いたかのような文面、とても楽しく拝見しました(*^^*)

これからワクワクがマスマスですね( ´ ▽ ` )ノ

いつなんどかきもrm55さんのこだわりに刺激を頂いております( ^ω^ )

2016.01.27 20:43 | URL | #zysH/MsI [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>クラシコ公務員さん
こんにちは!わざわざコメント頂き、ありがとうございます^^

個人的なかなり贅沢な時間となりましたが、本当に楽しく過ごさせて頂きましたよ。
お読み頂き、少しでもそれを共有することが出来たのであれば、こんなに嬉しいことはございません!

是非、クラシコ公務員さんもP.Oやスミズーラにチャレンジされてみてくださいませ^^
きっと、お持ちの充実したシャツコレクションが更に輝く、ジャケットやスーツになると思いますよ♪
2016.01.28 00:54 | URL | #- [edit]

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