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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

掛軸(かけじく)と装い:クラシコ・イタリア礼賛(落合正勝)

こんにちは!
本日は、「掛軸(かけじく)と装い」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。また、サブテーマ的に、書籍紹介も踏まえて書いて行きます。それでは、参りましょう。

■掛軸(かけじく)と装い
さて、以前も少し触れることがありました、日本の伝統的な室内装飾の一つである、掛軸。

「日本の掛軸というのは、季節によって掛け替えるのが一般的であり、かつお客様をお迎えする際には、その客人にゆかりのあるものへと掛け替えると言う、ある種”おもてなし”のアートの一つでもあったと言われています。」とは、掛軸を取り上げた記事である「ほっこりする雑貨:LisaLarson(リサラーソン)GUSTAVBERG Boat(グスタフスベリボート)」に記載した掛軸についての説明です。

もう少し詳しく突っ込んでみるために、wikipediaで調べてみますと、元は『中国の北宋時代に掛物として掛軸が用いられていた』そうです。しかも、『「掛けて拝する」事に用いられ、礼拝用の意味合いが強くあった』と言うことで、その源流に、今現在にも通ずる精神性を見出すことができますね。

日本においては、茶で有名な千利休が掛軸の重要性を説くようになると、茶を愛する人たちを中心に、掛軸が爆発的に広まっていったのだそうです。

そして、『来客者、季節、昼夜の時間を考慮して掛軸を取り替える習慣が生まれ』、それが転じて『来賓時、その場面の格式などを掛軸で表現することが重要視される考え方が生まれた。』と言います。

これってなんだかファッションにおける装いの原点と同じに思えませんか!?

例えば、本Blogでもよく登場するスーツ。その源流はイギリスにあることは何度もお伝えしてきたわけですが、それこそ昔はモーニングコートや、フロックコート、ディレクターズスーツやタキシード、そして今のスーツに通じることになるラウンジスーツなど、時と場合によって、スーツを「着分ける」ことが求められたわけです。

つまり、その場面の格式などを踏まえて、場に応じた適正な装いをする、と言うことですね。

この、TPOを踏まえてスーツを「着分ける」と言う行為が、日本における掛軸の考え方と似ていると思うのは私だけでしょうか。時間やお客様、その場の内容にあわせて「おもてなし」的に掛けるものを”掛け替える”「掛軸」と、時間やその場の格式などにあわせて”着分ける”スーツ。

日本においては和装文化から洋装文化へと移行したのが、”つい最近”ですから、そう言った英国に源流を持ち、時間によって着分けると言う習慣はもちろんのこと、TPOに合わせたスーツの装いを意識することなどは、現代の日常生活においてはほとんど無いように感じます。

また、正しい・正しくないは置いておいて、装いも「マナー」としての側面よりも、「個性」を重んじる!?ような時代的な流れも今はあったりしますので、「正統な着こなし」と言うのがあまり話題になることもないように思います。

そのような中で、装うと言うことついて、とてもしっくりと来る解説をされている本と出合いました。

■エレガントな装いというものは、TPOをわきまえてこそ生きる
その本とは、「クラシコ・イタリア礼讃」。著者は以前も「スーツの正しい着こなし方、ご存知ですか!?:男の服装術」と言う記事でご紹介しておりました、クラシコ・イタリアという言葉を日本に持ち込んだ落合正勝氏。
クラシコ・イタリア礼賛(落合正勝)①

サブタイトルは、書籍の中に出てきた言葉をそのまま引用させて頂いたのですが、今の私にとりましては、大きな納得感を持って受け入れることが出来た言葉でした。
クラシコ・イタリア礼賛(落合正勝)②

落合氏は、著書の中で映画に出てくる主人公を例にとって、それを説明します。

例えば「007」。この書籍が世の中に送り出されたのは1997年と今から20年近く前ですから、もちろん「007」を演じていたのはダニエル・クレイグではありません。

初代ジャームス・ボンドであるショーン・コネリーをはじめ、英国の諜報部員である歴代の「007」が着用していたのは、サヴィル・ロウのビスポークやターンブル&アッサーなどの英国発のスーツメーカーに始まり、最近ではブリオーニやトムフォードと言った、インターナショナルなテイストを保ちつつも、ややスタイリッシュなモードエッセンスを感じるスーツを着ておりますね。

落合氏いわく、英国諜報員である「007」が着るスーツは役柄(世界観)を踏まえたしっかりとした理由があって、「007」がダナキャランやヴェルサーチを着るわけにはいかないのだと力説します。

誤解を恐れず、もっと分かりやすく!?説明致しますと、例えばダニエル・クレイグ扮するジェームス・ボンドがトム・フォードのスーツを着て、我々がカッコいいと思うのは、それは英国諜報部員である「007」であるが故ですと。もちろんトレンドやグレイグの体型、雰囲気なんかもあるとは思いますが。

同じダニエル・クレイグであっても、例えば役柄としてイタリアン・マフィアに扮した際、モードエッセンスの細いラペルに、タイトフィット、そしてやや短い着丈のトム・フォードのスーツを着ていたら、決して凄みがあって、カッコ良いとは思いませんよね!?ちょっと極端すぎますが、つまるところ、こう言うことなんです。

スーツに関して言えば、特に「場」に適したスーツを着用することが、最もエレガントなのであって、着る人や、スーツそのもの”のみ”にエレガンスが宿っているわけではない、と解釈すべきでしょうか。

もちろん賛否はあるかと思いますが、個人的にはえらく納得してしまった一文でした。

本著書は、決して上述したようなことだけを書いてあるわけではなく、落合氏の経験や、クラシコ・イタリア界の巨匠に直接インタビューされた内容を踏まえて、落合氏ならではのフィルターを通じて描き出された、クラシコ・イタリアの魅力を語る1冊となっております。

個人的にはちょこちょことこう言った本や漫画を読んで、断片的にクラシコ・イタリアに関する知識がありました。今回、それらの有する断片的な知識が、この本を通じてつなぎあわされていくような感じがして、20年近く前の本ながら、非常に買って良かった!と思える本でした。

あえて今回その内容の詳細は書きませんが、クラシコ・イタリアのファッションが好き方は、是非お手にとってみられることをおススメ致します!知識があればお洒落になるわけではありませんが、クラシコ・イタリアの新しい!?楽しみ方と出会える気が致します。私としましてはまた機会をみて、本書の内容を掻い摘んで、そのエッセンスをご紹介できればと思います。









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