<?php include_once("analyticstracking.php") ?>

30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツを購入!(後編)

こんにちは!
本日は、Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツの購入レポートの後編と言うことでお送り致します。

前編ではジャケットを中心に見て参りましたが、後編では生地などのディティールやパンツを見てみたいと思います。それでは早速まいりましょう。

■CERRUTI 1881(チェルッティ)
さて、今回私が購入したシャマットのスーツですが、使われている生地の織元はCERRUTI 1881(チェルッティ)と言う、イタリアにおける5大ミルの内の一つです。ちなみに、残りの5大ミルは以前もご紹介したカルロ・バルベラの他、ロロピアーナやゼニア、タリアになります。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ⑯

このチェルッティと言うミルは、イタリアでも北部に位置し、アルプス山脈から流れる良質な水によって美しい生地がつくられることでも有名なビエラ地方において、1881年に綿工場として創業しております。

カルロ・バルベラもそうでしたが、原毛から生地の生産までを一貫して行っていることから、とても厳格な品質管理を実現しております。その紡績技術や織物技術は世界でもトップクラスに位置していると言われておりますが、もちろん使われる原毛も最上級のものを利用。

もともとチェルッティの生地の特徴としては、若干甘めに織りこむことで、”非常にエレガントな光沢感を生み出す”ことで有名だそうです。更に、今回私が購入したシャマットのスーツに使われているのは、OXYGENと言うラインで、まさに空気のような軽く、柔らかい風合いを持っていることも特徴でしょうか。

正直、調べるまではまったく存じ上げないミルでしたが、Sharonさんで吊るしてある状態のスーツを見た時に最初に感じたのは、その美しい輝きでした。購入前には、太陽光の下でも当然見せて頂きましたが、非常にエレガントな光沢感が印象的だったことをはっきりと覚えております。
※ブラウンのヘリンボーンジャケットも同じ生地の色違いです。

と言うことで、生地の織元がどこなのか、については購入する際には全く気にしてはおらず、あくまで自分の目で見てカッコいいと思うか、美しいと思うかと言う観点でしか捉えておりませんでした。ただ、改めてこのように調べてみると、なんとなく自分が感じた生地に対する印象が、偶然ながらミルの特徴であったと言うことで嬉しく思ったりもしております。

■人体に沿う
さて、シャマットと言えば、昨年購入したホップサックJKTをご紹介させて頂いた記事におきましては、「人服一体!:Sciamat(シャマット) ホップサック3Bシングルジャケット」と言うことで、その着心地の良さをタイトルにて表現しておりました。

今回改めてその心地良さを体感しているわけですが、所有していたホップサックJKTとは異なり、ヘリンボーン柄と言うことで、よくよくジャケットを観察してみますと、その生地の”流れ”がはっきりと見えたのです。ここに、気心地の良さの秘密を一つ見つけた気がしておりまして、サラっとだけ触れてみたいと思います。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ⑰

まずはこちら。前身頃にあるフロントダーツになりますが、「グニャッ」と曲げられているのがお分かりでしょうか。2Dの生地を人体にあわせて3Dにしていくわけですから、生地は当然ながら「直線」ではなく、「曲線」を描くことになりますね。これまでも色々なサルトブランドのフロントダーツは見てきましたが、このように曲げられているブランドはあまり記憶にありません。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ⑱

当然ながら!?ダーツ脇にある生地も曲げられているわけです。いわゆるアイロンを使った”クセ取り”、すなわちアイロンワークによって、生地を2Dから3Dへと立体的にすること、が行われているのがはっきりとわかるのです。これまで無地のスーツやジャケットを購入することが多かったので、あまりまじまじと”生地の流れ”を見たことはなかったのですが、今回はヘリンボーン柄と言うことで、その超絶的なアイロンワークを目の当たりにすることができました。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ⑲

画質が悪いので分かりにくいですが、ヘリンボーン柄が、背中の立体感にあわせて丸みをおびているのがお分かり頂けますでしょうか。これが、「女性に後ろからハグをされているような着心地」を実現する秘密の一つでもあるわけですね。(笑)
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ⑳

個人的には、「着心地が軽い」ことと、「着心地が良い」ことは別物だ、と認識するようになってきております。いわゆる副資材を減らことで、”アンコン・ジャケット”が出来上がるわけですが、ここで実現できるのは、「着心地の軽さ」だと感じています。

他方で「着心地が良い」と言うのは、「軽さ」があることに加えて、しっかりと人体にフィットしているという、納まりの良さと言うのでしょうか、そんな”吸いつくような心地良さ”と表現される良さがあるのです。これは、パターンの良さや吊るし(既成品)であれば自らの体型との相性もありますが、しっかりとクセ取りをして、人体に沿ったフォルムを持っていないと感じえないものだと思っています。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ21

そういう意味では、シャマットのように人体に沿うように仕立てられたスーツやジャケットと言うのは、まさに実用品でありながらも、その域を超えて、芸術品の域に達していると言った方が良いのかもしれませんね。

ちなみに、副資材が殆ど入っていないジャケットは非常に柔らかいのですが、その柔らかさをご覧頂くのにちょうど良いのがこちらの画像。床に落とすと、柔らかく空気の入ったような雰囲気を保ちながらも、クタっとした表情がその柔らかさを醸し出します。こんなに柔らかいのに、着ると人体に沿うような仕立てになっている事自体、驚き以外のなにものでもありません。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ

■見た目は普通!?でも履き心地は驚異的なシャマットのパンツ
シャマット、と言いますと、どうしても特徴的なシャマットショルダーと言われる袖山やラペルの太さ、ラペルロールに目が行ってしまうのですが、個人的に非常に驚いているのが、パンツの出来の素晴らしさです。正直、ここまでの履きやすさを持ったパンツを、私はこれまで経験したことがございません。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ①

一見するとワンプリーツ(アウトプリーツ)の普通のパンツ。ただ、手縫いのため柔らかい風合いが全体に漂います。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ②

持ち手は大分長いですね。このあたりはサルトリアもののパンツと言う雰囲気を特に感じます。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑭

プリーツから綺麗にクリースに繋がって下に落ちる様は、正面から見た際のパンツ、すなわち足をとても綺麗に魅せてくれます。つまり、履き心地の良さだけではなく、ヴィジュアル面でもトップクラスのエレガントさを醸し出してくれるわけです。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ③

モーラ家の手掛けるレ・スパーデのようなハンドステッチ感は強くはないのですが、それでも手縫いのパンツであることを感じさせるディティールに、手縫いファンは歓喜します。(笑)
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ④

有名なサルトでも自社でパンツまで縫えるサルトと言うのは多くはない、と言うことは以前も記載しましたが、ダルクォーレ同様、シャマットも自社の工房でパンツまで手掛けておりますよ。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑤

向かって右のポケットには、その昔、懐中時計を入れていたと言うコインポケットがついておりました。シャマットのスーツを着て、ポケットから懐中時計を取り出す、と言うのは何とも言えないカッコ良さがありますね。(笑)
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑫

こちらはバックスタイル。ポケットは右側のみ(両玉縁仕様)ついております。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑦

股上は浅くもなく、深くもなく、極めてスタンダードな深さだという印象です。このあたりはSharonさんが独自にパターン調整をしていらっしゃいますので、シャマット独自のテイストとは異なるかもしれません。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑧

かがんだ際などに、腿や膝へのつっかかり(生地への負担)を軽減するVスリット。閂止めももちろん手縫いです。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑨

ライニングは極めてシンプル。PT01のような遊び心は微塵もなく、ただただ良いモノを追求している姿勢のみを感じます。PT01のような遊び心も好きですが、こんなモノづくりを追求する姿勢を感じる表情も素敵ですね。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑩

シャマットのパンツもウエストでの安定感を高めるパンチェリーナ仕様です。レ・スパーデやダルクォーレはダブル釦でしたが、シャマットはシングル釦です。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑬

フロントは釦フライ。個人的には釦が大好きなので、サルト物に限らず、釦フライの仕様の方が好みです。ちなみに手縫いパンツの代表格である!?レ・スパーデは手縫い感が半端ないと言いますか、見ようによっては粗い仕上げが味として良いのですが、シャマットのパンツの釦ホールは非常に美しく仕上げられておりました。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑥

裾幅はデフォルトで17.3cm。かなり細い部類だと思うのですが、それでもジャケットのバランスが非常に良いですし、なにしろそれだけ絞ってあるのに、履き心地を一切犠牲にしてないと言いますか、むしろどのパンツよりも圧倒的に履きやすいと感じさせるから不思議です。
Sciamat(シャマット)のウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツのパンツ⑪
※仕上げのダブル幅は4.5cmです。

ご覧の通り、随所にサルトリア(手縫い)仕立て、かつシャマットならではのアイデンティティを感じる仕様を確認することができるものの、私のレベルではその驚異的な履き心地の良さの確固たる理由を発見することはできませんでした。

購入を検討する、までは至っていなくても、ご興味を持たれた方は是非ともSharonさんで試着してみてはいかがでしょうか。ジャケットはもちろんのこと、細めのパンツながら、その驚異的な履き心地の良さ、歩きやすさには感動すること間違いなし!?だと思いますよ。

そして気付いた時にはクレジットカードを握りしめ、レジの前に立っているご自分と出会えることと思います。(笑)










Comment

スナフキン says... ""
こんばんは。
ご無沙汰しています。

シャマットいかれたんですね~
初スーツとは意外でした。
ジャケットはさることながら、パンツの履き心地は、本当に素晴らしいですよね。
シャマットはパンツを履いたら最後、即購入となってしまいますね。
2016.05.01 21:00 | URL | #- [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>スナフキン さん
こんにちは!コメントありがとうございます^^
確かに少しご無沙汰でしたね。お元気にされていらっしゃったでしょうか!?

シャマットのスーツ、遅ればせながら購入してしまいました。
ジャケットの凄さは分かっておりましたが、パンツは昨年試着はしていたものの、改めてその凄さを実感した次第です。

正直パンツを履いても「即購入」と言う意思決定が出来なかった私ですが(汗)、これから大切に着ていきたと思える極上のスーツと出会えたことを本当に嬉しく思っております^^
2016.05.02 00:39 | URL | #- [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://rmlifestyle.blog.fc2.com/tb.php/905-98523961