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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

手縫い文化の伝道師!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン):後編

こんにちは!
本日は、手縫いのアイテムを中心に扱うSharonさんの新レーベルである「Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)」の後編と言うことで、その第1弾として登場した【セ・ミズーラ】について深堀をしていきたいと思います。
サルトリアシャロン_HP001
※公式HPより拝借致しました。

もちろん本記事も前編同様、SharonのオーナーであるK氏、及びSharonさんのサルト部門を手掛けており、サルトリア・シャロンの監修を行っている直井茂明氏に直撃インタビューをさせて頂いた内容(※)です。インタビューの内容につきましては、公開前にSharonさんにて内容の大きな齟齬がないかをご確認頂いておりますので、ご安心ください。
※私rm55の質問へのご回答内容を私の方でメモをとり、その内容をできるだけ忠実に私rm55が編集したもの。

なお、前編のおさらいですが、前編ではサルトリア・シャロンとは何者なのか!?、【セ・ミズーラ】とは一体なんなのか!?につきまして、その概要や開発することになった想いや背景などについて伺ってまいりました。後編では、注目されていらっしゃる方も多いであろう【セ・ミズーラ】について、その詳細を伺いましたので、ご紹介したいと思います。

それでは参りましょう。

■SharonオーナーK氏・直井茂明氏への直撃インタビュー
1: セ・ミズーラについて少し突っ込んで伺っていきたいのですが、今回パターンを引かれたのはSharonさんのサルト部門を手掛ける直井茂明氏ですよね?

そうですね。既に少しお話しましたが、ス・ミズーラを担当している職人である直井がSharonの持つハウス・スタイルを踏まえたうえで、パターンをひきました。


2: Sharonさんでは、直井氏が手縫いで仕上げる最高峰のラインであるス・ミズーラの他、同じく直井氏がパターンを監修しているマシンメイド主体のイル・マーレ(パターン・オーダー)も展開されていらっしゃいます。【セ・ミズーラ】を含めたそれぞれの位置づけや主たる違いを教えて頂けますか。

細かい事は置いておいて、大きな点のみを申し上げると、イセ込の量が異なります。適切な箇所に、適切な量を、適切な方法でイセ込むことで着心地は大きく変わりますので、非常に重要なポイントです。

まず、現在Sharonで展開している既存のパターン・オーダーはマシンメイドと言うことで、どうしてもイセ込める量に限界があります。Sharonのパターン・オーダーのパターンも直井が引いており、マシンで出来る限界値までイセ込の量をとっていますので、マシンとしてはかなりの着心地の良さがあるかと思っています。ただ、どうしても限界はあるわけです。

一方の【セ・ミズーラ】ですが、職人が手縫いで仕立てていますので、マシンでは対応のできない量のイセ込みをとることができます。また【セ・ミズーラ】とス・ミズーラの違いも、イセ込みの量にあります。

今回展開する【セ・ミズーラ】は、ファクトリー仕立ての手縫いのスーツです。ただ、国内トップクラスのファクトリーとは言え、職人直井が持っている技術や感覚の全て再現するのは難しいと思っています。

とは言え、パターン、縫製の方法などはかなりこだわっていますので、サンプルを着て頂ければ、その着心地の良さは感じ取っていただけるかと思います。

また、デザイン的に分かりやすい違いと言うと、フロントダーツの入り方でしょうか。

イル・マーレ(パターン・オーダー)は、前抜けしており、いわゆるナポリ・スタイルと言われる仕様となっています。一方直井の仕立てるス・ミズーラ(ビスポーク)は、フロントダーツが入っておらず、脇から斜めに入っているフィレンツェのスタイルです。そして【セ・ミズーラ】は、その両者の中間。フロントのポケットの下まではダーツが抜けないデザインとなっています。


3: 今回【セ・ミズーラ】を展開する上で、特にこだわったポイントと言うのはあるのでしょうか。

やはり直井の仕立てたス・ミズーラに少しでも近づけたいと言う想いや、軽く、柔らかい着心地には相当にこだわりました。実際、それを実現するために直井が直接ファクトリーに訪問し、ファクトリーの職人に対して技術指導を行い、それを基にSharonの【セ・ミズーラ】は縫い上げてもらっています。

更に、軽さや着心地に最も大きく影響を与える要素の1つが使われている芯材ですが、Sharonの考える着心地の良さを追求する為、芯材はイタリアのナポリから直接輸入しています。そして芯材を輸入し、Sharonの仕様に加工した上で、それをファクトリーに納めて使ってもらっています。これにはコストがかかりますが、自分達の良いと思うものを作り上げるためには、必要なことでした。


4: 芯材・副資材と言うのは着心地において、そんなに重要なのでしょうか?

はい、着心地に影響を与える最も重要な要素の1つです。表地となる生地と芯材はくっついていますから、生地の動きに対してしっかりと副資材がついていかないと、まったく意味がないのです。つまり、いくら柔らかい生地を使って仕立てたとしても、副資材が固かったら、生地の動きに副資材がついていきませんので、着心地は当然ながら固くなります。

また、表地の変化について行くように、しっかりと副資材を加工することや、表地の生地にあわせて副資材の“地の目”を通すことが大切です。

5: “地の目”を通すと言うはどういうことでしょうか?

生地と言うのは、縦糸と横糸で織られている訳ですが、この縦糸や横糸の方向を地の目と呼んでいます。地の目を通すと言うのは、誤解を恐れず分かりやすく言えば、糸の方向を意識して、つまり生地の伸び縮みを意識して、カッティング(生地を裁断)していくと言うことですね。これをしっかりやることで、出来上がった後の着心地やシルエットなどに影響してくるわけです。


6: 今回、なぜわざわざイタリアから副資材を輸入するという、コストのかかる方法を採用したのでしょうか。

それはどうせやるのであれば、圧倒的に軽くて、着心地の良い”最高のスーツやジャケットを提供したい”、と言う思いがあるからです。これは【セ・ミズーラ】だけではなく、Sharonで扱う商品全般に言えることですが、常にお客様には”最高の物をご提案したい”と言うのが、Sharonのベースにある考え方です。


7: 【セ・ミズーラ】は、簡単に言うと手縫いのパターン・オーダーと言うことでしたが、実際だいたい何割くらいが手縫いでなされているのでしょうか。

9割5分程度は手縫いと言っても良いのではいでしょうか。やはり人が着るものですから、一定の強度は必要になります。よって、手縫いよりもあえてミシンを使って縫い上げた方が良い箇所と言うのは当然ながらあるのです。従って、着心地や雰囲気に影響を与えず、強度が必要な個所にはミシンを使って仕立てています。


8: 【セ・ミズーラ】はパンツも手縫いに拘ったと言うことですが、パンツまで手縫いに拘った理由はなんでしょうか?

やはり、手縫いのジャケットには手縫いのパンツが良く合います。Sharonでも吊るし(既製品)で手縫いのジャケットやパンツを扱っていますが、手縫いのジャケットをご購入頂いた方は必ずと言って良いほど手縫いのパンツをお買い求め頂きますし、手縫いのパンツから入られた方は、手縫いのジャケットをお買い求め頂く方がほとんどです。

着心地と言う観点もありますが、やはり手縫いならではの独特の柔らかい雰囲気はミシンを使うと出せませんので、手縫いのスーツを着て頂きたいと考えるSharonとしては、パンツまで手縫いに拘るのは当然のことでした。


9: それでは今回手縫いを担当されているファクトリーについて、可能な範囲で教えて頂けますか?

私の知りうる限りでは、日本においてトップクラスの手縫いの技術を誇るファクトリーです。Sharonの【セ・ミズーラ】はお話しましたように、パターンや副資材、更には縫い方などの技術も指定しておりますので、独自の仕様となっておりますが、そのファクトリーは、国内では一般的にス・ミズーラ(ビスポーク)として提供されているものを担当しています。恐らく他のファクトリーではそのレベルで手縫いの仕事を仕上げるのは困難ではないでしょうか。


10: 日本でもトップクオリティの手縫いスーツで、かつ自分の体形に合ったものが25万円から、と言うのは非常に驚きです。同じような仕様でイタリアのブランドとなると、だいたい35~40万円前後はしてしまうと思うのですが、今回なぜその価格を実現出来たのでしょうか?

冒頭(前編)で申し上げました通り、日本で手縫いのスーツを着ている方を増やしたい、手縫い文化を広めたいという想いから、利益を抑えていると言うことはあります。

また、経費を可能な限りコントロールすることで、かかるコストを抑えていると言う点も大きいと思います。もちろん芯材などは輸入していますので、そちらのコストが上がってしまうと、提供価格にも影響はしてしまうと思いますが、まずは25万円(税別)からと言うことでスタートしたいと思っています。

やはりス・ミズーラ(ビスポーク)ですと、どうしても40万円前後からと言う価格になってしまいますし、時間もかかります。しかし、25万円であれば、インポートとして展開されているマシンメイドのスーツ2着分程度ですし、中にはほとんどマシンで仕上げてあっても30万円以上と言う価格を設定しているメーカーも存在します。そのように考えますと、25万円と言うのは、クオリティを考えるととても現実的な価格であると思っています。


11: スーツですと、実際はどの程度が中心の価格帯になるイメージでしょうか。

だいたい25万円から30万円位になるのではないでしょうか。このクラスのスーツを仕立てられる方は、皆様ドラッパーズやアリストン、カチョッポリと言った有名マーチャントやミルの生地をお選び頂くことが多いです。よって、そのような生地を選んだ頂いた際の中心価格としてその位を想定しています。


12: 生地代も込みでしょうか?

もちろん込です。基本的にはゲージサンプルを基に補正を加えて、完成、納品までの価格が、ご提示させて頂いている価格です。仮縫い、中縫い等は行いませんが、ご希望の方には別途有料オプション(納期の延長必須)として準備しています。

■憧れだけでは終わらせない!手縫いスーツへの架け橋:サルトリア・シャロン
さて、いかがだったでしょうか!?前編、後編と2回に渡って、その正体!?に迫ってきた「Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)」と、その第1弾と言うことで登場した【セ・ミズーラ】。

私(を含めて既存の顧客さま)はSharonさんのHPにて公開される前に、その内容を伺っていたと言うことはお伝えした通りですが、あがってきたサンプルを見て、正直大変驚きました。

まず、その雰囲気が、かなりのレベルで直井氏の手掛けるス・ミズーラ(ビスポーク)を再現しているように思えたからです。ラペルまわりの雰囲気、フラワーホール、バルカポケットやパッチポケットの仕様など。パターンを直井氏が引いているから当然だと言われそうですが、実際フラワーホールなんかは直井氏がファクトリーの職人さんにかがり方をお伝えしたそうなんです。

芯材もス・ミズーラと同じもの(正確に言うと、ス・ミズーラでは3種類を使い分けているとのこと)を使って、柔らかさを再現していると言うことで、ビジュアル的な雰囲気だけではなく、着心地も非常に良いのです!ここまでのレベルになるのか!?と大変驚きましたが、実際他店ではス・ミズーラとして展開されているクオリティですので、当然と言えば当然なのかもしれませんね。
サルトリアシャロン_HP002
※公式HPより拝借致しました。

ただ、試着だけではその良さを測るには不十分!?と言うことで、実は私、少し前に早速ジャケットを1着オーダーさせて頂いております!もちろん!?オーダー第1号と言うSharonファンには嬉しい【称号】も頂きまして(笑)、まだかまだかとドキドキしております。
サルトリアシャロン_HP003
※公式HPより拝借致しました。

今年の頭に直井氏の手掛けるス・ミズーラもお願いしておりますが、やはり価格の面なども含めて、ス・ミズーラは気合が必要なことは否めません。その点、【セ・ミズーラ】であれば、手縫いのスーツやジャケットを憧れだけではなく、「実現可能な自らの選択肢」として取り入れられるのかなと感じております。

そういう意味では、”手縫いスーツへの架け橋”となるのが、サルトリア・シャロンの【セ・ミズーラ】なのかもしれません。(笑)

なお、私がオーダーしたジャケットは、最初のオーダーであると言うことや、ファクトリーもそこまで混みあっていないとのことで、通常の納期の目安である2か月はかからないそう。もう少ししたら実物をご紹介できると思いますので、楽しみに!?お待ちくださいませ。

ちなみに、本日はオーナーであるK氏や直井氏へのインタビューをメインにお伝えしましたが、近いうちに私独自の視点でみた【セ・ミズーラ】についても記事化してご紹介できたらと思います。

最後になりましたが、お忙しい中、快くインタビューに応じて頂きましたK氏、直井氏にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。どうもありがとうございましたっ!








Comment

elnegro says... ""
こんばんは。
セ・ミズーラ、なんとなく話しは聞いていましたが、こういうことになっているのですね〜。
既にオーダー済みとは恐れ入りました。(^^;;

私自身も手縫いのパンツについに踏み入れたので当然手縫いのジャケットが視野には入っているのですが、スーツも大変気になっています。
無地の生地でやや明るめのネイビーかミディアムグレーとか....堪らないです。

ジャケットの紹介も楽しみにしていますね。^0^
2016.05.29 22:01 | URL | #- [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>elnegroさん
こんにちは!コメントありがとうございます^^
そうなんです、実はすでにと言いますか、第1号でオーダーを入れさせて頂きました♪

私も当初はスーツを行こうか悩んだのですが、ちょうど欲しいと思っていたジャケットがありましたので、いつものように直井氏から生地をご提案頂いて、オーダーを入れてしまいました。。このSSは正直想定以上の散在っぷりです。(汗)

elnegro さんもレ・スパーデ行かれましたよね!?ベーシックかつ使い勝手の良いネイビージャケットから入られるのも良いと思いますし、無地のネイビーやグレーのスーツも良いですね!長く使うことのできるアイテムになるのではないでしょうかっ。

ジャケットは6月中旬にはご紹介できると思いますので、楽しみにされていてくださいっ!(笑)
2016.05.30 00:42 | URL | #- [edit]

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