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30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記

30代のパパが、インポートファッション、インテリア、雑貨などのこだわりのライフスタイルについて綴るブログです。

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツを購入!(後編):Solito house exclusive per Sharon

こんにちは!
本日は、前編に引き続き「Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツを購入!(後編)」をお届けしたいと思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑬

前編では大量生産による過剰供給と言うファッション業界の抱える悩みに対して、正反対であるサルトリア・ソリートとSharonさんによるSolito house exclusive per Sharonの状況なんかにも軽く触れた後、ジャケットを中心に、その”普通な”雰囲気を画像でお届け致しました。後編ではジャケットやパンツのディティールなどについて、触れてまいりたいと思います。

それでは、参りましょう。

■Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツをご紹介
さて、前編にて今回私が購入致しました、サルトリア・ソリートのスーツをご覧頂いた方がお持ちになった率直な感想と致しましては、「普通じゃん」と言う内容であった方が多数ではないかと想像致します。

SharonさんによるSolito house exclusive per Sharonのブランド紹介ページにおいて、バイヤーであるK氏がソリートのスタイルを表現したお言葉をお借りするとすれば、サルトリア・ソリートは『究極のベーシック』。

そんな『究極のベーシック』たる、サルトリア・ソリートのスタイルを持ったSolito house exclusive per Sharon。今回は、そのティディールに触れつつ、私個人の感じたことや稚拙な解説とともにご覧頂きます。

まずはこちらの正面からのスタイル。ラペル幅こそ、若干ソリートのハウス・スタイルよりはワイドにとっているようですが、ハイゴージに、前抜けしたフロントダーツなど、確かにナポリらしいディティールの中にも、”普遍的なスタイル”を感じます。更に、紳士服発祥の地である英国のやや構築的な雰囲気をも醸し出しているのが、サルトリア・ソリートのスーツに対する印象でしょうか。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ②

それもそのはず、元は英国からの正統なスーツの流れを汲み、アットリーニやアントニオ・パニコ、アンナ・マトッツォ、などの伝説的職人を生み出したロンドンハウス(現ルビナッチ)に在籍していたアットリーニの工房で活躍していた職人こそ、現当主であるジェンナーロ・ソリート氏の父親であるルイジ・ソリート氏であるわけです。

そのルイジ・ソリート氏より6歳から仕立ての手ほどきを受けていたジェンナーロ・ソリート氏の仕立てる服が、英国の香りを感じさせる服を仕立てることは、必然と言えば必然なのかもしれません。

ちなみに、Solito house exclusive per Sharonの持つハイゴージやラペルの雰囲気などは、ジェンナーロ氏と言うよりは、息子であり、現在ジェンナーロ氏とともにサルトリアを切り盛りしているルイージ・ソリート氏のスタイルであると言います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑯

とても端正な雰囲気を感じるゴージライン。一つ一つのディティールが主張しずぎず、見事に全体に調和している気がします。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_24

そんなルイージ・ソリート氏のスタイルをベースに、Sharonさんのスタイルをミックスさせて仕立て上げたスーツに使われた素材は、アリストンのSUPER 160’sのウール・ファブリック。SUPER 160’sと言いますと、もとの原毛は15.5ミクロンと言う驚異の細さ。一般的には細くなればなるほど繊細で上質な触り心地になり、独特のぬめり感のある光沢を放つと言いますね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑭

もちろん生地が繊細な分、耐久性は高くありません。従って、毎日満員電車に揺られて出勤するような状況で着ることは難しいスーツではありますが、ここぞ!と言う際にはどこに着て行っても恥ずかしくないスタイルとクオリティを持っております。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑫

ラペルのロールや雰囲気に影響を与えるハ刺し。シャマットとは異なるリズム感を感じます。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_21

そして、ラペルのステッチはカジュアルなダブル・ステッチではなく、シングル・ステッチ。個人的にはダブル・ステッチの方が好みなのですが、このスーツの用途を考えた時には、間違いなくシングルの方が良いと思っています。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_25

また、フラワーホールは私の好きなティアドロップ(ハトメ)型。このフラワーホールはラペルなどと並び、サルトにとっての指紋!?のようなもので、それぞれ独自の表情を持っていると言います。確かにこれまで見てきたティアドロップ型とは少し異なる雰囲気のであると感じます。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑰

肩、腕回りもいわゆるマニカ・カミーチャなどは入っておらず、非常に綺麗、表現の仕方によっては”普通”な造りをしております。良い意味で土着的なナポリっぽさがないため、アットリーニやキトンを普段着用されている方が好んで購入されると言うのも、ある意味頷くことができますね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑱

見た目はとても綺麗ですが、必要十分な肩、腕のイセが入っていることが確認できますし、その心地良さは着用してみれば一目瞭然。イセを入れれば入れるほど動きやすくはなりますが、見た目の美しさとのトレード・オフ的な関係にもなりますので、そのバランス感にこそ、サルトリアとしての美意識、思想などが反映されるようにも思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑩

もちろんイセ込みの分量や入れ方のみならず、パターンや仕立てももイタリアのトップレベルのサルトリアによるものですので、腕を上げてもボディラインに影響がでることはありません。つまり、十分な肩、腕の稼働域は当然ながら確保されておりますよ。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_22

フロントダーツはフロントポケットを貫通し、しっかり下まで抜けております。よってフロントカットはさほど大きくありませんが、ラペルからこのフロントカットまでの流れはサルトリア・ソリート独特のラインを描きます。よって、一見普通のスーツながら、見る人が見るとソリートのスーツだと分かるあたりが、スタイルを持っているサルトリアならではだと思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑲

サイドベンツの切り方も、とってもクラシック。シャマットの切れ長のベンツの切り方とは対照的ですね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_26

なお、袖は今回4つボタンの2mm重ねで処理頂きました。ソリートのハウススタイルとしては1つボタンで処理するそうですが、このスーツの用途と日本と言う場所を考えた時には、4つボタンが良いかなと判断した次第です。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ⑳

ちなみに、アリストンのタグはつきません(※)が、Solito house exclusive per Sharonのオリジナルタグはついております。Sharonファン、そして長年ソリートのスーツを着用したいと願って来た私にとりましては、まさに夢のようなタグかもしれません。(笑)
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_23
※パンツのポケットの裏に生地の耳の織りネームが入ります。

それでは、一応パンツも見ておきましょう。パンツも細過ぎず、かと言って太すぎず絶妙なシルエット。私の所有する中ではややワタリ幅、裾幅ともに太めですが、元のサイズ感がジャケットのバランス感が一番良いと判断し、今回裾幅を詰めるなどのお直しは行いませんでした。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_27

溢れだすハンドステッチ。もしかしたら、「あれっ!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_28

ワンプリーツ、しかも私の好きなアウトプリーツです。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_29

手縫い感はありますが、デザインやディティールにつきましては特にこれと言った大きな特徴があるわけではない、普通のパンツ。ジャケットと同様に、「ザ・ベーシック」なスタイルです。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_30

ダブル釦のパンチェリーナ仕様。ここまで来ると、お分かり頂ける方も多いかと思いますが、実はソリートのスーツにおけるパンツは、手縫いのパンツであるレ・スパーデを送りだしている、パスクワーレ・モーラ氏が手掛けているのです。以前はアンブロージ氏が仕立てていたようですが、今は変わったようですね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_31

パンツのタグには、サルトリア・ソリートのタグがついておりました。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_32

ただ、よく見てみるとレ・スパーデとはちょっと異なる雰囲気であることがわかります。レ・スパーデは良くも悪くもナポリの職人が仕立てた手縫いのパンツと言う雰囲気が満載なのですが、こちらはサルトリア・ソリートの看板のもとで仕立てられておりますので、なんだかえらく綺麗に!?仕立てられておりました。(笑)
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_33

もちろんナポリと言うサルトリア業界の中における、長年の信頼関係や工賃の違いなどもあるのかもしれませんが、そんな点を見るのも、ナポリ好きにとりましてはまた興味深かったり致しますね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_34

■ソリートを通して、自分自身と出会う
Sharonさんで初めてソリートのスーツと対面した時の気持ちは今でも忘れません。それは、シャマットと出会った際とは180度違う感覚だったからです。

見た瞬間、体に電気が走ったかのような、あの衝撃。
着た瞬間、何とも言えない高揚感に襲われた、あの感覚。

そんなシャマットとの衝撃的な出会いから約1年。憧れのソリートと対面した私が最初に持った感覚は、「あれ!?ソリート、意外に普通だな」と言う、誤解を恐れずに言えば、”拍子抜け”したような感覚だったのです。

確かに圧倒的に美しく、非常に綺麗なラペルの表情や肩周りの造り方など、思わず見入ってしまうことはあったのですが、シャマットの放つ独特のオーラのようなものを感じたのかと言うと、そう言う感覚はありませんでしたし、アルフォンソ・シリカの持つ溢れ出す手縫感やナポリ特有の土臭さのようなものも感じませんでした。

長年ソリートに対して抱いてきた憧れが、自分の中での期待値を高く上げ過ぎたのだろうかと、そんなことさえ感じていたのです。

そしてその感覚は、試着をしても大きく変わることはありませんでした。もちろんアリストンのSUPER160'Sのウールファブリックは上品な光沢感とぬめり感を放ち、十二分にその極上さを理解することができましたし、首筋に寄りそい、肩にナチュラルに乗ってくる感覚が、私がこれまで着てきたスーツの中での最高峰のレベルで仕立てられたことも、感じとることは出来ました。

しかし、ソリートのスーツを着て、じっくりと鏡の中にいる自分を見ている中で、気付いたことがありました。それは、

”まぎれもなく鏡の前に立っているのは、rm55だ。”

と言うことなんです。
「?」と言う感じがするかと思いますが、その時の感覚を説明してみたいと思います。

例えばシャマットを着用した際には、シャマットの持つ独特の世界観に包み込まれた私、rm55が鏡の中にはおりましたし、シャマットの持つ強烈なオーラに私が引っ張られている感覚がありました。

また、アルフォンソ・シリカも同様に、着用した際にはナポリらしい手縫い感溢れる雰囲気に私、rm55が包み込まれ、柔らかい雰囲気を纏うことが出来たような感覚があったのです。

つまり、当たり前ですが、着ている服の雰囲気に染まった私rm55が、そこにはいたのです。

その一方で、ソリートを着用した際に鏡の中にいたのは私rm55、つまり、服が前面に出るのではなく、私自身が前面出ていた、まさにそんな感覚でした。そういう意味では、一切ごまかし!?と言う表現が正しいのかは分かりませんが、自分自身が持っている雰囲気や人間性、そんな内側にあるものが良くも悪くも滲み出てしまうような感じがしたのです。

これまで30年以上生きて来て、また服が好きになってからは幾度となく自分の姿を鏡で見てまいりましたが、こんな感覚に陥ったのは正直初めてで、ちょっと戸惑ってしまうほどでした。

服が前に出るのでは無く、それを着ている人が前に出る。

そんな時に思い出した言葉がありました。世紀の洒落者として、今でも英国はロンドンにおける”英国紳士の通り”と言われるジャーミンストリートに銅像が立っている、ボウ・ブランメルことジョージ・ブライアン・ブランメルが言った言葉です。それは、

「街を歩いていて、人からあまりじろじろと見られているときは、君の服装は凝りすぎているのだ。」

この言葉の本当の意味を、なんとなく理解できた気がした瞬間でした。

ファッションと言うのは、時として人にパワーを与えてくれるものでありますし、共感するブランドやデザイナーの世界観にどっぷりと浸かる、と言うのも楽しみ方としてアリですよね。私も今までも、そしてこれからも、そんな楽しみ方はしていきたい、と思う服好きの1人です。

しかし、服を着ることによってあえて自分自身と向き合い、ごまかしが効かないからこそ、自分自身を高める努力を怠らない、そんな大人のスーツがあっても良いな、と強く感じた次第です。

サルトリア・ソリートとSharonさんによるSolito house exclusive per Sharonは、時の洗礼を経た普遍的なスタイルをベースに、絶妙な塩梅で今の時代の気分と、Sharonさんの美意識を注入した、まさに服を愛する大人のためのスーツだと言えるのではないでしょうか。きっと、どんなスーツよりも着る人が持っている魅力を引き出して、前面に押し出してくれることと思います。









Comment

daishi0119 says... ""
いやぁ、まさか買われていたとは(-。-;
先を越されて悔しくもありますが、今はもう只々おめでとうございますとしか言えません( ´ ▽ ` )

もう当然袖は通されたことと思いますが、とりあえず着用写真が早く見たいです。ナポリの服は人が着て初めて形になるとも聞きますし、ぜひお願いします!

しかし本当に羨ましいです(-。-;
2016.06.26 19:55 | URL | #- [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>daishi0119さん
こんにちは!コメントありがとうございます^^
そうです、結局我慢できずに買ってしまいました・・・。(汗)

もちろん袖は通しておりますが、正直、かなり良いです!!時間の経過とともに、じわじわキマス。(笑)
近日中には着用イメージの記事もあげたいと思いますので、お待ちくださいませ。

今後オーダー会などもやると思いますので、1着いかがでしょうか!?いや、1着とは言わず、2着でも大丈夫ですよ!
2016.06.27 00:40 | URL | #- [edit]
daishi0119 says... ""
オーダー会ですか、、、(ゴクリ)
そうなるとパターンオーダーなのでしょうか。
まさかのビスポーク?
なんにしてもそうなった場合は夢がひとつ叶うわけで、実現したらなんとしても参加したいですね( ´ ▽ ` )

2着はさすがに無理がありますが、シーズン予算を全部突っ込んででもお願いしたい、そんな魅力がありますね。

着用写真も素晴らしいですね!
ボタンを留めたスタイルが様になるのがクラシックを貫くサルトのスタイルが感じられて見入ってしまいました。

普遍的で上質、素晴らしい仕立てですね。
2016.06.29 11:13 | URL | #- [edit]
rm55 says... "Re: タイトルなし"
>daishi0119さん
こんにちは!お返事遅くなってしまい、失礼致しました。
オーダー会はしっかりとは伺っておりませんが、きっと開催されると思いますよ。その際はきっと、ビスポークやパターン・オーダーなども対応頂けるかもしれませんね^^

着画もお褒め頂き、嬉しい限りです。仰る通り、クラシックなスタイルを保ちつつも、絶妙な塩梅で”今”をとりこんでいるあたりが、究極の普通たる普遍性を持っているように感じました。

正直、かなり惚れ込み過ぎて、ヤバいです。(笑)
きっとdaishi0119さんもお好きなスタイルだと思われますので、オーダー会の際には是非、Sharonさんでお会いしましょう!!!
2016.06.30 23:56 | URL | #- [edit]

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