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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

IWC ポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズの魅力。

こんにちは!
なんと、本日がBlog開設6か月記念日です!パチパチパチ・・・。

■半年間の御礼と、これから
お陰様でなんとか6か月間頑張ってこれました。読者の皆さま、本当にありがとうございます。正直、途中でがんばれるかなと思ったことは何回かあったのですが、Blogerさんや読者の方からコメントやメッセージを頂いたり、開設当初に比べると多くの方に読んで頂けるようになったことが支えとなり、ここまでくることができました。

開設直後からお読みいただいている読者の方が、今の時点でどの程度いらっしゃるか分かりませんが、末長くお付き合い頂けるよう、これからもできるだけ頑張っていきたいなと思っております。

■IWCポートフィノの歴史
さて、そんな6か月記念日に取り上げようと思っていたトピックスが、私の所有するもう一つの機械式時計であるIWCの「ポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズ」です。

IWCについては、コチラの記事で歴史などを触れておりますので、今回は割愛しますが、IWCの中でポートフィノ(PORTOFINO)がどのような位置づけなのか、について少しだけ書きたいと思います。

ポートフィノが最初に発表されたのは1984年。1970年代後半から1980年代の初めにかけては、「クォーツショック」に代表される量産型のクォーツウォッチや斬新なデザインが時計市場を席捲、時計業界のパラダイムに変化が起こっていた時代です。そんな時代に、IWCは流行に左右されることのない、信頼性が高く、クラシカルなメカニカルウォッチを世の中に提案していたわけです。

当時のトレンドに反して46mmという大型のケースで発表された最初のポートフィノは、クラシカルで、エレガント、それでいて圧倒的な存在感を放っており、業界関係者の間でも話題になったと言います。ちなみに大型のケースである理由は、IWCなりの哲学に基づいて設計されているからなんです。それは、時計の、道具としての精度と耐久性を最優先すると、テンプや香箱、ムーブメントは機械的に安定した大型のほうが良いというもの。

IWCは時計学校を運営しているのですが、これが民間では唯一万能時計職人の養成機関として公的に認められているそうです。業界でも技術的なリーダーと言われることの多いIWCですが、教育機関としての役割を担うメーカーでもあるわけですね。そういった哲学と、企業活動、プロダクトが一気通貫していることも熱狂的なファンから支持される理由の一つかもしれませんね。

ポートフィノはポルトギーゼと並んで、IWCの中ではクラシカルなラインとして位置づけられています。ポルトギーゼが有名すぎるので、ポートフィノは若干影に隠れがちではありますが、コアなファンが多いみたいですよ。

ちなみにポートフィノとは、イタリア北西部の地中海に面する美しい小さな港町です。グレース・ケリーやエリザベス・テイラーなどハリウッドの大スターたちが風光明媚なこの場所で、優雅に余暇を過ごすというライフスタイルを体現するライン、それがポートフィノシリーズなんです。
※もう少し詳しく知りたい方は、コチラをどうぞ。

■ポートフィノとの出会い
そんなポートフィノですが、ブレゲの次はIWCが欲しい!とずっと思っていたのです。IWCはシンプルで合理的、それでいて知的でエレガンスな雰囲気がある時計メーカーであるという印象をもっており、特に代表的なモデルであるポルトギーゼには強く惹かれておりました。

ブレゲのタイプXXIは、エレガントだけれどカジュアルでスポーティーな雰囲気があります。IWCのポルトギーゼは、エレガントでドレッシー、それでいて知的な雰囲気がある。TPOによって時計を使い分けるとしたら理想的な?組み合わせだな、と思っていたのですが、2011年に発表されたポートフィノのハンドワインド・​エイトデイズを見た瞬間にやられてしまいました。

まずはデザイン。ケースはステンレスフィールながらも、シルバーメッキを施した文字盤にゴールドメッキのインデックスをあしらい、知的でクラシカルな雰囲気が漂っております。そして、ブラウンのアリゲーター・ストラップは、あのサントーニ製。インポートファッション好きにはたまらないコラボレーションです。
IWC ポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズ①

そして、裏面にはサファイアガラスのシースルー裏蓋が装着されており、機械式ならではの美しいムーブメントキャリバーが顔をのぞかせます。これを見ているだけで、半日くらいは過ごせるでしょうか。(笑)
IWC ポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズ②

なお、ムーブメントは、ポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのために新開発された「IWC自社製キャリバー 59210」。これはキャリバー50000シリーズという、大型で高精度、かつ信頼性が高いキャリバーがベースになっているようです。

機能的にもっとも注目されるのが、8日間のパワーリザーブ。1回リミットまで巻き上げれば、1週間は持ちますので、手巻きながらも実用性が高い機能。日曜日に明日からの仕事に備えて巻き上げる、というひそかな”楽しみ”があります。(笑)

そしてブラウンのアリゲーター・ストラップの裏側にはサントーニの刻印が。今ではすっかり私の手首にフィットするような形状になりました。
IWC ポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズ③

このカラーリング、そして雰囲気、所有するブレゲのタイプXXIもそうですが、思わずニヤニヤしてしまいます。仕事がキツイ時、いやなことがあった時、助けてくれるのは愛する機械式時計だったりもします。もちろん子供や家族の笑顔には負けますが、男には一人で立ち直らないといけない時もあるんです。(笑)
IWC ポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズ④

IWCのポートフィノは、ブレゲと比べると比較的フォーマルなスタイルや場面にあわせて着用しています。華美な装飾はないのですが、うっとりしてしまう美しさと、知的でクラシカルな佇まいは、近年私が出会った時計の中でもトップレベル。これをつけた時は、思わず背筋がピンと伸び、ジェントルマンになった気分にさせてくれます。(笑)

そんな気持ちにさせてくれる時計に、これからの人生で何回出会えるでしょうか。皆さんもそういった時計に出会えたら、それは一生もののパートナー。大切に一緒の時を過ごしていきたいですね。


ちなみに、ロゴが筆記体の頃のポートフィノも、極限までのシンプルさが本当に美しく、真剣に購入も検討したほど。良い状態のものはなかなか見当たらないようなので、気になる方は良品を見つけたら抑えておくべきかと思います。



はじめての機械式時計の購入について考える

こんにちは。
今日は、はじめての機械式時計の購入について考えてみたいと思います。

たまに友人より機械式時計の購入を考えているのだけれど、相談に乗ってほしい、という依頼を受けます。私は時計は好きですが、特に機械式時計や時計そのものに詳しい、という訳では全くないのです。しかし、なぜか相談を受ける。かなり不思議です。(笑)

機械式時計 ブレゲ Breguet タイプXXI
※Breguet Type XXI(ブレゲ タイプXXI)

そんな相談を受ける際に必ず聞かれることが、どこのブランドがいいのか、どのモデルがいいのか、ということですね。ほぼ全ての方がその質問をされます。

私なりの回答を最初に言ってしまうと「気に入ったブランドの、気に入ったモデルを買えばいい。」ということになります。

機械式時計 ブレゲ Breguet タイプXXI
※Breguet Type XXI(ブレゲ タイプXXI)

なぜか。
それは、なぜ機械式時計を買うのか、ということにつながると思っています。今の時代スマートフォンで正確な時間は確認できますし、正確無比な時間を教えてくれるハイテクデバイスの電波時計だってある。また、日本であれば至るところに時間を確認できる手段はあるわけです。そのような中で、なぜあえて電波式時計やクォーツ式時計より精度が劣り、逆に手間がかかる機械式時計を買うのか。

理由は様々だと思います。
・おしゃれの一環として・・・
・ステータスのため・・・
・女の子にモテたいので・・・

今まで機械式時計を購入しようと思った時に、合理的な理由や目的があった方は、私自身を含めて経験上おりません。どちらかというと主観的、感覚的な理由によるところが圧倒的に多い。なぜならば今の時代、機械式時計は『実用品』ではなく、『嗜好品』だからです。

機械式時計 ブレゲ Breguet タイプXXI
※Breguet Type XXI(ブレゲ タイプXXI)

もし合理的な理由や目的があれば、その要件を明確化し、しっかりと要件を満たす時計をセレクトすれば良いわけです。例えば、マリンスポーツの際につける時計が欲しいという目的があれば、防水性、視認性、耐圧性など、マリンスポーツに求められる要件を満たせば、機械式ではなくても良いですよね。ただそこに、趣味、嗜好といった主観性が入ってきたり、周囲の評価や目を意識するようなことになると、それは合理的観点だけでは候補が絞り込めなくなってしまうわけです。別に両方の観点があっても良いとは思いますが、そに場合は何を重要視するのかという優先順位をつける必要がありそうですね。

私の場合は、メカニカルな意匠が気に入っていたので『クロノグラフ』機能があり、かつ、オトナへの第一歩という意味合いもあったので、ステータスを感じられながらも、ブランドストーリーに自分が共感できるかが最も重要な要件でした。そして、その要件に最も合致した時計をセレクトしたつもりです。そのご紹介記事は、コチラです。ちなみに、よく時計好きの方は自社製ムーブメントを重要視するという話を聞きますが、私の考え方だとそれはムーブメントがどういうものであるか、の優先度が高いということにすぎません。機械が好きな方が、機械を重要視する、もっともな判断基準だと思います。

機械式時計 ブレゲ Breguet タイプXXI
※Breguet Type XXI(ブレゲ タイプXXI)

つまり、どの切り口で評価するかによって、その人にとっての一番良いブランド、モデルは変わるわけですよね。それであれば、自分の要件を満たした上でセレクトされた、気に入ったブランドの、気に入ったモデルを購入することが、長い目で見た時には自分の高い満足度につながるのではないかと思うわけです。

もちろん、難しい要件なんか気にしないで、直感でカッコいい!と思った時計を買う、というもの全然ありだと思いますよ。結局のところ『嗜好品』である以上、自分が一番気持ち良くなれるか、心地よくなれるか、という基準で選べばいい、そう思うのです。

なお、資産性やリセールバリュー、機械としての秀逸さなどを重要視される方は、時計雑誌がやっている、いわゆるランキングモノをご参考にされるのもアリだと思います。素人の私が偉そうな事を述べてまいりましたが、私も最初に購入する際には『参考』として、以下のような本を穴があくほど読みましたから。(笑)





これから機械式時計の購入を考えていらっしゃる方は、是非、知名度やブランドネーム、資産生や人気ランキングに振り回されすぎずに!?、自分にとっての最高の1本を見つけて下さいね。