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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

SARTORIA LUCOLT(サルトリア ルコルト)のトランクショーに行ってみた!:後編

こんにちは!
本日は「SARTORIA LUCOLT(サルトリア ルコルト)のトランクショーに行ってみた!」と言うテーマの後編として、前編に続いて、この度参加させて頂きました、サルトリアルコルトのトランクショーにおける生地選びや採寸などのオーダーに関する内容をお送り出来ればと思います。

それでは、まいりましょう。

■生地選び
前編に記述したサルトリアルコルトのスタイルを見た際に、最もカッコ良く見えるのは間違いなくスーツであろうと感じましたし、それは今でも思っています。



しかしながら、(私個人として)スーツにネクタイで仕事をするシーンが激減している今、利用頻度が少ない服よりも、今の環境において着ることが出来るアイテムをオーダーするべきだろうと考えました。

よって今回オーダーをするのであれば、ジャケット。しかも、秋冬物はサルトリア・ソリートのものを沢山持っていることに加えて、現時点において仕立てて頂いてるものが複数着存在しますので、今回は春夏もの、もしくは着用期間を長くとることのできる合物のジャケットを念頭に置いていました。

このような中でD氏、そして小澁氏から真っ先にご提案頂いた生地が、H.レッサー&サンズのゴールデンベール エクスクルーシブジャケッティングの生地でした。
SARTORIA LUCOLT_トランクショー3

中でもベージュはD氏のイチオシで、D氏は同じバンチからブラウンカラーのチェック生地にて仕立てていらっしゃると言うことでした。


ゴールデンベールと言うだけで生地のクオリティの高さを直感的に想像することは出来ましたが、実際に触ってみた感覚はカシミアのようなタッチと、ウエイトは320g/mと言う数字ながら、それ以上に軽やかさを感じることのできる、まさに合物としてぴったりの生地でした。

秋冬物こそ柄物が増えてきておりますが、春夏物は無地が多い私にとって、ご提案頂いた生地は最有力候補。他にもグリーンがかったリネン地や、小澁氏が自分用に購入をしていたと言うスキャバルの生地(秋冬物)も気になったのですが、
SARTORIA LUCOLT_トランクショー5

最終的には自分が保有しておらず、品のある表情が小澁氏の仕立てにも合うだろうと感じた、おススメのHレッサーの生地にてジャケットをオーダーすることにしました。
SARTORIA LUCOLT_トランクショー4

■サルトリアルコルトの採寸とヒアリング
生地を選び、オーダーすることが確定したら、いよいよ採寸です。今回は初回と言うこともあってか、余裕を持った時間枠をご用意頂いておりました。よってコミュニケーションを楽しむと言う、ビスポークならではの醍醐味をしっかりと味わいながら進めることが出来ました。

採寸の感想としては計測箇所が多く、かなり細かなデータを収集していらっしゃった印象です。また私のリスクエストの影響もあってか!?、肩の傾斜角度などもチェックされていました。更に、数値情報に加えて、体形のバランス確認のために正面や側面、背面の写真も撮影していらっしゃったので、その時点でモノ作りが緻密に行われることを感じさせました。
SARTORIA LUCOLT_トランクショー6

収集データの多さは、体形をとらえる解像度が高いことを意味しますし、カッティング(パターンメイキング)に対するインプットのデータが多いと言うことは、普通に考えればそれらが反映される箇所に調整が行われるはずなので、必然的にモノづくりにおける粒度が細かくなりますね。

一通りの採寸が終わると、仕立てるジャケットの仕様等を決めていきます。

まず、サルトリア ルコルトでは大きく3つのモデルが存在します。それは「ミラノ」「フィレンツェ」、そして「ナポリ」です。最近では「ミラノ仕立て」でご活躍されてらっしゃる日本人の職人さんも存在しますが、スタイルとしてはラペルカーブなどが特徴的で、珍しいのが「ミラノ」スタイルですね。
SARTORIA LUCOLT_トランクショー7

私は普段着用しているのが「ナポリ仕立て」なので、今回は「フィレンツェ」を選びました。ちなみに「ナポリ」モデルは、ダーツの入り方などは「ナポリ」的ですが、肩の作り方などは極端な雨を降らせているわけではなく、ルコルトのフィルターを通して解釈した「ナポリ」モデルと言う印象です。

なお、私はビスポークをすると言うことは、そのサルト、職人さんの美意識、美的価値観に触れさせていただくことだと理解していますので、今回もモデルを選び、好みのシルエットをお伝えした以外の仕様につきましては、サルトリア ルコルト、そして小澁氏のご提案を受け入れるかたちにさせて頂きました。

ただ、小澁氏からは普段着ているソリートの仕様などに関するヒアリングもあり、それに合わせることも出来ると言う趣旨のお話も頂いております。よってコダワリが強い方は、普段好んで着ているサルトや職人さんのスーツやジャケット着ていくことで、それに沿った仕様に仕上げて頂くことも可能だと思います。

職人さんの中には独自のスタイルを強く意識し、顧客に細かな仕様を選ばせないこともあると聞いたことがありますが、小澁氏のスタンスとしては顧客が気に入って、沢山着て頂けることを望んでいらしゃると言うことで、仕様の確定にあたってはかなり柔軟に対応頂ける印象を持ちました。

仕様の詳細につきましては仮縫い、中縫いと進んでいくプロセスの中で、改めて触れられればと思います。
SARTORIA LUCOLT_トランクショー8

なお、この採寸と仕様確定のヒアリングを通して確信したことは、やはり小澁氏は芯の強い、独自の美的価値観を有していると言うことでした。

トランクショーの当日、私はそのバランス感が最も好みであるサルトリア・ソリートのジャケットを着用していきましたが、このバランス感が好みであると言う前提を踏まえた上で、小澁氏ならではの美意識によって「㎝単位」でのご提案を頂きました。


例えばボタンの位置や、ゴージラインの位置、着丈の長さ、前下がりの傾斜具合などが、それにあたります。

その時にハッキリと伺ったわけではないのですが、ご提案の内容がサルトリア ルコルトの仕様やスタイルであると言うよりも、ルコルトのスタイルを踏まえた上で、私が着るのであれば、このバランスが最も美しく、大人っぽい雰囲気に仕上がるからと言う、小澁氏の美意識に基づいたご提案内容であったように感じています。

そしてそれこそ私が望んでいた、今の私が有している感覚とは異なる美意識や美的価値観との交流でした。実際に納品を頂くまでは、それらの感覚が自分の中にどのように入ってくるのか、どんな影響を与えるのかは分かりませんが、来るその日まで楽しみに待ちたいと思っています。

なお、今後サルトリア ルコルトでオーダーを検討されている方のために、価格感や納期の目安を最後にご紹介しておきます。価格は、私がオーダーしたジャケットで28万円(税別)スタートです。私はHレッサーの生地を選んだのでアップチャージがありましたが、スタンダードな生地であれば30万円ちょっとでジャケットを仕立てて頂くことが可能です。

また納期は1年から1年半と言うことでした(2024年1月末時点)。なお、今回は特にオーダーが多かったとのことで、1年半前後と言う納期の目安を頂きました。是非、ご参考にされてみてください。

最後になりましたが、久しぶりにファッションに対する熱量を上げて頂く機会を作って頂いたD氏と、美の価値観、感性に多大な刺激を頂いたSARTORIA LUCOLTの小澁氏にこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。そして、引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。





SARTORIA LUCOLT(サルトリア ルコルト)のトランクショーに行ってみた!:前編

こんにちは!
本日は「SARTORIA LUCOLT(サルトリア ルコルト)のトランクショーに行ってみた!」と言うテーマで、久しぶりにファッションの熱量がかなり高い記事をお送り出来ればと思います。

なお、本記事は「前編」と「後編」の2部制でお送りします。「前編」ではトランクショーに参加させて頂くことになった経緯や、サルトリアルコルトのスタイルについて記述させて頂き、「後編」では生地選びやフィッティングなどのオーダーに関して記述させて頂こうと思います。

それでは、まいりましょう。

■ご縁
この度、かなり久しぶりに新たなサルトのトランクショーに参加してきました。今回参加させて頂いたのは、小澁修一郎氏が主宰するSARTORIA LUCOLT(サルトリア ルコルト)のトランクショーです。

そのきっかけは、私が本格的なクラシックスタイルに入るきっかけを頂き、現在もお世話になっているSharonさんへ通い始めた時期にお世話になっていたD氏からの1本のLINE。それが、ルコルトのトランクショーへのお誘いだったのです。

サルトリア ルコルト

名前を聞いたことはありましたが、自分のスタイルが出来上がったと言うことを口実に、最近は他のサルトや職人さんに関する情報収集を怠っており、お恥ずかしながら詳しく存じ上げておりませんでした。

そこで、まずはサルトリア ルコルトのInstagramアカウントを拝見させて頂くことにしました。



そこで感じたことは、大きく2点。
1つ目は、私が軸に添えているスタイルとは大きく異なるという点。そして2つ目は、小澁修一郎氏が独自の美意識を有し、美へのコダワリを相当強く持っていらっしゃるのだろうと言う点でした。

私はご存知の通り、イタリアのナポリのサルトである、サルトリア ソリートを自分のスタイルの中心においています。ナポリの仕立てはその歴史を紐解くと、欧州の貴族がバカンスで訪れた際に、一夏を楽しく過ごすための服をオーダーしたことによって発展していった経緯があります。

バカンスを心地よく過ごすための服ですから、「軽くて、リラックスできること」「動きやすいこと」などが求められ、いわゆる威厳を保ったり、礼節を強く表現する必要性はありません。

また、産業革命以降、工業化の波が英国からヨーロッパの各国へと波及していったわけですが、長靴のように縦に長い国であるイタリアの南部に位置するナポリは、その工業化の恩恵を受けることができませんでした。それ故、ミシンを利用することなく、手縫いで仕立てる文化が独自に発展していったわけですが、そのような一夏を過ごす”バカンス用の服”を”手縫い”で仕立てあげることによって、いわゆる「ナポリ仕立て」と言う、独特のスタイルが出来上がっていったわけです。

そのようなナポリ仕立ての中でもトップサルトの一角を担っているサルトリア ソリートは、スポーティで丸み帯びた柔らかいシルエットが特徴的。ハイゴージ&ワイドなラペルのスポーティさや、


ラペルロールが弧を描くように落ちていくシルエット。


また丸みのある、ナチュラルな袖付けなどにその特徴を見出すことが出来ます。


これに対して詳細は後述しますが、サルトリア ルコルトの持つスタイルは、ある意味では真逆のスタイルだと感じました。

よって、瞬間的には「自分のスタイルとは違うから・・・」と思いかけたのですが、わざわざお声掛け頂いたD氏との久しぶりの再会を実現する良い機会であったことに加えて、上述しましたように、サルトリアルコルトのインスタグラムから小澁修一郎氏が持つ、独自の美意識、美へのコダワリを強く感じたことが最終的には背中を後押ししました。

「美」と言うのは正解が1つあるわけではありません。様々な価値観、感性、感覚によって、また時と場合、更に時代によっても美の在り方が変わることだってある。

そのように考え直した私は、自分のスタイルとは異なれど、小澁氏の美意識、美の感性への強いコダワリ、意志に触れてみたいと思い、トランクショーへの参加を決断したのでした。

そんな”ご縁”によって、1月最後の週末に開催されたトランクショーへと参加することとなったのです。

■サルトリアルコルトのスタイル
ではサルトリア ルコルトのスタイルとはどのようなものでしょうか!?スタイルをどのように捉えるのかは、評価する人間がどのような服を見て、着てきたのかや、その人の感性、感覚が多分に影響するものですから、これが正しい唯一の見方と言うのは存在しないと思っています。よって以下に述べる内容は、あくまで私個人の見方、捉え方である点にご注意ください。

まずトランクショーにお誘い頂いたD氏は、サルトリア ルコルトのスタイルを「禁欲的でノーブル」と紹介されていました。具体的には、無駄を排除したミニマルさや、緻密で綺麗な仕立てであることから高貴さ。そして、それに伴う上品さが感じられるということだと私は捉えました。

実際にインスタグラムのアカウントに投稿されている仕立てた服を拝見すると、ショルダーラインやラペルからフロントカットにかけてのラインに迷いが一切ない、心地良いほどの潔さを感じます。


一般的にはラペルの表情や肩周り、ダーツの入れ方などによってスタイルを分けることが多いように思いますが、ゴージラインの位置やラペルの雰囲気からはミラノやフィレンツェのような空気感を感じつつ、肩回りはやや構築的でブリテュッシュの流れを感じさせます。


それでも、そんなサルトリア ルコルトのスタイルを私が一言で表現するのであれば、「皇族的」と言う言葉が一番しっくりとくる気がするのです。「貴族」ではなく、「皇族(Imperial Family)」です。


厳密な歴史的事実や定義ではなく、イメージ論なのですが、「貴族」、そして「皇族」と言う言葉からは”気品”であったり、”上品さ”と言うイメージを想起します。ただ”皇族”は、彼らの活動状況から人々に寄り添う”親しみやすさ”をも個人的には感じるのです

つまり、サルトリア ルコルトの服には”気品”や”上品さ”を感じつつも、どこかに着る人に寄り添うような”優しさ”、”親しみやすさ”の香りがすると。


そのように感じた私は、今回のトランクショーの会場であった「シェラトン都ホテル東京」の一室に入出し、ご挨拶や簡単な自己紹介をさせて頂いたのちに、真っ先に小澁氏がどのようなキャリアを歩まれてきたのか、その質問をさせて頂きました。
SARTORIA LUCOLT_トランクショー1

それは、スタイルに最も強い影響を与えるのはキャリアであると私は考えているからです。

すると、文化服装学院を卒業したのちに、スーツの本場と言えば英国と言うことで、イギリスに留学。しかし、産業革命発祥の地であるイギリスのテーラードの在り方は機械化、効率化が進んでおり、より服(スーツ)作りの本質に迫ることを意識する中で、サルトリア イプシロンの船橋氏と出会い、5年間ほど修行をされたとのことでした。

サルトリアイプシロンの船橋幸彦氏はカラチェニに学んだことで知られていますが、そのようなバックグラウンドを伺った時に、ルコルトの持つ、どこか貴族的な、気品ある雰囲気の源流を伺い知れた気が致しました。

また、独立後はすぐに顧客を多数持つことが出来るわけではないため、とあるサルトの下請けを行ったのだそう。

ルコルトは岡山に拠点を構えていらっしゃいますが、下請けを行うにあたってはサルトの近くのホテルに数か月ほど滞在し、直接そのサルトの縫い方、服の作り方を学んだのだとか。そのサルトの職人さんはイタリア南部にてキャリアをつまれた経験をお持ちですが、服作りの違い、技術など、多くのことを学んだと言います。

これは完全に個人的な解釈ですが、そう言ったイタリア南部の服作りのエッセンスが加わったことで、表面的には気品あふれる、上品な空気感を醸し出しているのですが、どこかにナポリ仕立てのような、生活に寄り添う優しさ、親しみを感じるのだと理解したわけです。

ちなみに下請けとは言え、パンツの仕立てから始まり、最後はジャケットの一部、またイプシロンではジャケットの丸縫いも任されていたそうですから、小澁氏の技術力に対する信頼感を感じるエピソードでした。


ところで、正直ルコルトでオーダーをするか否かは、当日のルコルトの服を直接目でみて、どう感じるのかや、良いと思える生地との出会いの有無といった、自分自身の直感に従って判断しようと考えていました。

実際、近くで見れば見るほどソリートとの違いを感じたわけですが、小澁氏がイプシロンでの学びを軸に置きながら、イタリア南部等、他の軸を取り入れることでご自身のスタイル、技術を昇華されていったように、私もソリートに軸を置きながら、その真逆のスタイルと私が評価したルコルトのスタイルを取り入れることで”自分自身も何かが変わるかもしれない”と言う期待感を持って、この度オーダーをさせて頂くことと致しました。

と言うことで、以上が前編となります。
後編はまた後日、お送りしたいと思います。





Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ)の2トーン カシミアローゲージ タートルネックを色違い購入!

皆さま、明けましておめでとうございます!
本年、2024年もどうぞ宜しくお願い致します。

と言うことで、今年は幸先よく2日からのBlogスタート!と言いましても、昨年末に購入していたマウロ・オッタヴィアーニの2トーン カシミアローゲージ タートルネックの色違い購入報告記事となります。

本当は昨年中にお送りしたかったのですが、かなりドタバタしておりましたので、年始に先送りさせて頂きました。。。と言うことで、それでは、まいりましょう。

■柄違い、色違い買いの増加
昨年のクリスマスに「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ)の2トーン カシミアローゲージ タートルネックを購入!」と言う記事をお送りしておりましたが、ベージュに続いてグレーも購入しておりましたので、本日はこれをご紹介しておきたいと思います。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_9

さて、昨年はそもそも購入していたファッションアイテムが以前に比べると激減していたこともありますが、新しく購入したアイテムであっても記事として取り上げていないモノの方が多いかもしれません。

理由は仕事が多忙過ぎたと言うこともありますが、自身のスタイルが固まってきたゆえに、購入しても同じようなブランド、同じようなアイテムであることが増えたことも多分にあるのかなと思っています。

私はこれまでも記載してきましたように、特定のブランドが好きと言うよりも、自分のスタイルに合っているブランドを選んでいるために、結果的に同じブランドになったり、似たようなアイテムを購入することが増えていると言うのが実際のところです。よって、自分好みのスタイルがあれば新しいサルトや職人、またブランドであっても取り入れる気持ちはありますし、逆に現在愛用しているブランドであっても、スタイルがズレてきたら、選ぶ対象から外れることになります。

スタイルが固まると言うことは、ブランドでモノを買うと言うことではありませんので、それは当然の流れなのかもしれません。

このような中で、欲しい!と惹かれるアイテム自体が減ってしまっているために、最近では1回気に入ると色違い、生地違い、柄違いで同じブランドの、同じアイテムを購入することが本当に増えました。本日ご紹介するオッタヴィアーニのカシミア ローゲージアイテムもまさにそうで、とても気に入ったけれど、どちらの色にも絞り込めなかったので2色買ったと言う流れです。(笑)

スタイルが激変することはこれからもないと思いますが、現在のスタイルは長い時間をかけて、足したり、削ったりを繰り返しながらつくり上げたものですから、これから先も同じように足したり、削ったりを繰り返しながら、徐々に、ゆるやかに変化していくのかもしれません。

■マウロ・オッタヴィアーニの2トーン カシミアローゲージ タートルネック グレーカラー
ベージュの2トーン カシミアローゲージ タートルネック と一緒に購入したのが、こちらのグレーカラーでした。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー1

ベージュカラーと同様、ダークトーンの色合いが霜降りがかっておりますので優しく、柔らかい雰囲気に仕上がっている点に特に惹かれています。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー2

カシミアローゲージならではの首元のボリュームが可愛らしいのが、ハイゲージのカシミアタートルネックとは異なる点。カジュアルに着るには今の気分にぴったり。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー3

前回ベージュを着た際にも思いましたが、ローゲージのカシミアはやっぱり暖かいです。特段風の強い日でなければ外ではその高い保温性がこの時期の寒さを軽減してくれますし、室内では暖房が強いと汗をかいてしまうほど。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー6

リブ周りも比較的コンパクトですので、隙間から外気が侵入することもなく、体とカシミアとの間に出来ている暖かい空気を保ってくれます。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー5

初めて着用した日はブラックデニムにブラックのコットンシャツをタートルネックの下に着て、ジャケットレスでの休日スタイルを楽しみました。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー7

夜中まで飲んでいたのですが(笑)、ローゲージのタートルネックの上にはカシミアコートを着て、カシミアストールも巻いていたので帰りも全く寒くなく、ポカポカした気持ちで帰宅出来ましたよ♪
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー8

色合いが明るいので、ブラックアイテムを合わせても重くなりすぎず、カシミアのローゲージニットらしい柔らかい雰囲気を感じられるのは、購入時にイメージした通り。冬場は素材も重くなりますし、色合いもダークトーンが多いので装い全体が沈みがちですが、こんな色合いを取り上げてみるのはおススメです。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー10

ちなみに足元はブラックスエードのビットローファーでした。
マウロ_オッタヴィアーニ_2トーンカシミアローゲージTN_グレー9

正直カシミアのローゲージは気温が低くなった12月下旬から2月末までと、短い期間しか楽しむことが出来ないアイテムだと思っています。それでも、だからこそ季節感を感じさせてくれる魅力を持つと言う観点では他のアイテムの中でも頭1つ出ているように思いますので、限られた冬の季節に、購入した2つのカラーをうまくローテーションさせながら楽しんでいきたいと思います。

それでは、今年も何本記事が書けるのか分かりませんが、2024年もどうぞ宜しくお願い致します。






2023-2024年 インポートファッション セール情報まとめ!

こんにちは!
毎年恒例ともなっております、セール情報のまとめ記事を例年よりも少し早めにお届けします。現在開催中であったり、年始にかけて本格化する2022年AWのインポートファッションのセール情報をまとめてお送りし、本年も締めたいと思います。

なお、本記事は可能な範囲で、随時アップデートを行っていく予定です。
それでは、まいりましょう。


■更新情報
1/29:・粋な着こなし:Final SALEスタート!
1/20:・NAKAGAWA楽天市場店:MOREセール開催中!
1/20:・luccicare(ルッチカーレ):1/21の19時よりMOREセール スタート!
1/16:・粋な着こなし:MORE SALEスタート!
1/16:・ginlet(ジンレット):MORE SALE開催中!
1/16:・ring(リング):MORE SALE開催中!
1/16:・camisimo 楽天市場店:MORE SALE開催中!
1/11:・luccicare(ルッチカーレ):最大70%オフのBIG SALE開催中!
1/11:・リタリオリブロ:1/10よりWinterSALEがスタート!
1/4:・clam楽天市場店:【新規追加店舗】SALE開催中(1/1 0時スタート)!
1/4:・M&M(エムアンドエム):SALE開催中(12/31 20時スタート)!
12/30:記事公開


■2023-2024年セール情報まとめ
■SALE開始済み
Sharon
ナポリのサルトを中心に、伝統的な技術を有する職人による手縫いのアイテム、クラシックかつモダンな大人のアイテムを展開。2023年AWのオリジナルブランドもセール対象となっており、最大50%Offとお買い得です。

粋な着こなし
取り扱いブランド、アイテムが充実しており、選択肢が多い事も魅力的。ムーレーやヘルノ、タリアトーレ、ラルディーニなどの定番系アイテムはセレクトの幅が広く魅力的ですし、ルイジボレッリやフランチェスコマリーノなど、ナポリのブランドも充実。その上、代理店を通さないコスパの高い独自輸入ブランドも一部扱っています。現在ウィンターセール開催中で30%Offが中心です。

luccicare(ルッチカーレ)
既に今季物が30%オフとなるウィンタープレセールを開催中。ドレスからカジュアル、定番から新規ブランドなど、幅広いセレクトが魅力的です。デペトリロやラルディーニ、ボリオリ、チルコロ、グランサッソ、インコテックスなどがお買い得。なお、恒例の均一セールは12月31日18時スタート予定です。

リタリオリブロ
現在ゆく年セールを実施中の同店舗。新品や新品アウトレット品に加えて中古品などを安く販売していますので常時お買い得なのですが、そこから更に値引きが入りますので相当にお買い得。インポートの値段が高騰していますので、上手く活用してワードローブの充実化に使いたいところ。1点物も多いので、サイズがあって気に入ったら早めの確保をおススメします。また、年明けから始まるくる年セールにも注目です!

リングヂャケット
セレクトショップのオリジナルスーツのOEMも手掛けるリングヂャケット。ここ数年で最も価格が高額化したブランドの1つではないかと思っています。私個人としては価格とクオリティとのバランスには若干疑問を感じていますが、だからこそセールの活用がおススメです。ただ店舗トップページにはセール表記がありますが、値段が変わっていない!?

agio
もともと並行輸入品を扱っているため、代理店を通した国内プロパー価格よりもお買い得ですが、現在モアセール中。最近はクラシコイタリアに加えて、ブルネロクチネリ、ジョンロブなどのラグジュアリーブランドも一部扱っています。もちろんセール対象になっていますので、ラグジュアリーブランド好きにもおすすめです。

VIAJERO 本店
デペトリロやラルディーニ、タリアトーレと言った定番的なクラシコイタリアブランやジャブスアルキヴィオ、チルコロ、ジャンネットなどのジャージー系アイテムが得意なイタリアブランド。またムーレーやヘルノ、タトラスなどの冬の人気アウターブランドも扱っています。よくよく見てみると、意外なブランドやアイテムがお安くなっていたりしますので、細かくチェックしたいところです。現在最大70%オフの各種割引クーポンにてファイナルセール実施中。

ラグラグマーケット
少し分かりにくいですが、セール品を検索ソートすることでセール品の確認が可能です。キャリー品やアウトレット品は値引き率がかなり高い印象です。昨年のこの時期はクリアランスセールを開催していましたが、今年は明日以降に本格セール開始のようです。

cavalleria
E.G.カペッリやドッピアアー、フォルテラ、サルトリアラトーレ、ヘリテージなど、独自のセレクトセンスが光ります。現在はアウトレットセールを開催中で、だいたいのアイテムが半額です。今後今期物など、セール対象アイテムの拡大が期待されます。

A&SHOP
こちらは通年でプロパー価格から30~40%前後の値引き率で販売しているショップ。特にリングヂャケットには強みを持っており、70%引き前後のプライスも大量にあります。正規のプロパー価格で購入する前にはチェックしておきたいショップです。セールになると更に値引きされるのでリングヂャケット好きの方は要チェック!

AMALFI
現在NEW YERAセールが開催されており、ムーレーやヘルノ、ジャンネットなどが対象となっていますが、割引率はイマイチ。ただ、その分サイズなどは残っているのでセールでマイサイズが無くなってしまっている方は是非チェックしておきたいところです。

Le acca
現在プレ・セールを開催中!チルコロ、HIPソリードなどのスポーティに着こなせるブランドの他、ザノーネやドルモア、バフィー等の定番ブランドのニットアイテムも見られます。現在30~50%Offとなっていますので、今期物等は更なる値下げなどがあるかもしれません。

TRE STYLE
現在オータムウィンターセールを開催中。クラシコイタリアだけではなないので少し探しにくいですが、それでもムーレーやヘルノ、チルコロなどのインポート・ファッションブランドが安くなっています!穴場Shopの一つ。

TOKYOlife
現在30%オフが中心のウィンタープレセールを開催中。ブランドのセレクトは定番系が中心なので、新鮮味は少ないですが使えるアイテムが多く、安定感を感じます。そう言う意味では長く利用出来るアイテムが多いので、セールでお得に購入されるのは良いかも知れません。

モダンブルー
普段から並行輸入品を多く取り扱っているため、国内のプロパー価格よりもお得です。ラルディーニやバルバ、グランサッソ、ドルモア、インコテックスやGTAと言った定番系のブランドが数多く揃っています。現在は均一セールと言うことで、1001円、2000円から始まり、上は40万円までのポッキリセールを開催中。1月16日までだそうです。

スガワラ靴店
本日30日の20時24分から初売り開始予定。靴だけではなく、アパレルアイテムも豊富な上、通常第一弾、第2弾と段階的にセール対象アイテムの追加やOff率をアップを行う傾向がありますので、定期的にチェックしたいShopです。

■12月31日【明日】スタート
luccicare(ルッチカーレ)
既に今季物が30%オフとなるウィンタープレセールを開催している同ショップですが、12月31日の18時より、恒例となっております新春お年玉均一セールを開催します!秋冬物だけではなく、春夏物も対象で、既に対象商品と価格はオープンになっておりますので、事前にチェックし、争奪戦に参加されてみてはいかがでしょうか!?

ginlet(ジンレット)
ラルディーニやタリアトーレ、リングヂャケットなど王道ブランドを多数扱う、言わずと知れた人気Shop。明日18時からいよいよウィンターセールが始まります。ブランド、アイテム数ともに楽天市場内ではトップレベルの幅の広さと量があり、今季物キャリー品合わせて最大50%オフ!だそうですので是非ともチェックしておきたいショップの1つでしょうか。

ring(リング)
ムーレーやスティレ・ラティーノ、ポールスチュアートなど高価格帯ブランドの取り扱いが増えておりますが、今回は割引率30%でセール対象になる模様です。ただ他にもラルディーニやボリオリ、インコテックスにPT01と言った王道系のブランドも扱っておりますので、ジンレットさんとともに明日18時からスタートするセールは要注目かなと思います!

camisimo 楽天市場店
明日の18時から、最大50%OFFとなるセールがスタートです。定番系のブランドに加えて、ややスポーティなブランドが多い印象でしょうか。

guji outlet
gujiさん、ringさんの共同アウトレットショップ。定期的に新商品が投入されておりますが、明日18時から最大60%オフとなるセールを開催予定。特にラティーノは大量にセール価格で販売予定ですので、お好きな方は要チェックです。

■1月1日スタート
リタリオリブロ
19時より「くる年セール」を開催!更なる値下げに加えて、対象アイテムはポイント10倍!最近は中古だけではなく、新品や未使用アイテムも多数販売されております。特に人気アイテムは足が速いので、こまめにチェックされることをおススメ致します。

RINGJACKET OUTLET
0時よりセール開始予定。リングヂャケットのアウトレットショップ。ハンド率の高いリングヂャケットナポリや、通常のリングヂャケットの製品を春夏物、秋冬物ともに大量に扱っています。非常にアイテム数が多いので、プロパーで買う前に、必ずチェックしておきたいショップ。セールではアウトレット価格よりも更にお買い得になりますので、リングヂャケット好きは是非オンタイムでチェックしてください!

GRANDPERE
楽天ファッションセールに合わせて、1月1日の0時からセール開始です。LINEの友達登録で3000円オフクーポンなども発行しているので、欲しいアイテムがあるかたは今から取得しておくのが良いかもしれません。

■12月30日13時時点ではセールの開催を私が把握出来ておりませんが、セールの実施が期待されるShop
M&M(エムアンドエム)
いわゆる”ストラスブルゴ系”のブランドが多いのですが、大人のエレガンスを感じるブランド、アイテムのセレクトが上手いショップで、個人的には好きなスタイルが多いです。昨年は12月31日の18時からセールが始まりました。

タイムクラブ
ムーレーやタトラス、ウールリッチなど、ブランド自体はかなり少ないのですが、新品が安いです。恐らく並行輸入品など思われますが、国内代理店経由の商品にこだわっていなければ、おススメです。

Legare
金沢に実店舗を持つセレクトShop。ウールリッチと言う本格派アウターやヘルノ、タトラスと言ったモダンなブランド、デュノ、ノミアーモと言う新興ブランドやチルコロ、ソリード、ラルディーニ、PT01などの定番系ブランドまで幅広いセレクトです。

インポートセレクトSHOPでらでら
年中セールを開催中。並行輸入を扱うShopですが、フィナモレやバルバ、ヤコブコーエンやPT01と言った王道系のインポートブランドが充実してます。日頃からプロパー価格よりも安いので、プロパーで買い逃していたもののチェックをしてみるのもありかもしれません!?

DUE
ザノーネやドルモア、フィナモレ、チルコロ、ヴィガーノ、ベルウィッチなどの人気ブランドを多く扱っています。

インポートアウトレット musee
ムーレーやウールリッチ、クロケットと言った見慣れたブランドのみならず、バレンシアガ、フェンディ、ボーラーと言ったラグジュアリースポーツ、ノースフェイスやY3などのスポーツブランドと、ミックススタイルが得意な方には魅力的な品揃え。

EXCLUSIVE
大阪の梅田に実店舗を構えるショップのオンラインストア。昨年はプレセールを開催していましたが、今年はオンライン上は開催していないようです。(アウトレット価格はあり)エンメティのアウターは種類が充実しており、またクラシコイタリアに加えて、wjkやjunhashimotoなどのモードブランド、TFW49などのスポーティブランドを加えた独自の世界観が興味深いです。

select AZZURO E MARRONE
PT01、ジャンネット、バルバッティのキャリー品や取り扱い停止ブランドが安価です。昨年のこの時期はセールをやっていましたが。今年はアウトレットはあるもののの、セールはまだ開催していないようです。アウトレット狙いの方はチェックしてみるのも良いかもしれません。


今後、本記事は新たなセール情報等が入り次第アップデート予定です。可能な限り、更新情報にアップデート情報を記載していきますので是非チェックされてみてください。


さて、今年は本Blogの執筆を開始してから正直最もファッション熱があがらない年だったように思います。それでも仕事やプライベートが充実していたので、年としてはとても満足度の高い一年になりました。

年末に少し服の買い物をしておりますので、このセール時期に合わせてマイサイズの在庫があれば!?購入してみて、2024年のファッション熱の回復に繋げていければ良いかなと思っています。

それでは皆さま、本年も本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。





Kazami no(カザミノ) のビスポークバックが納品!

こんにちは!
本日は「Kazami no(カザミノ) のビスポークバックが納品!」と言うことで、以前下記2つの記事にてお送りしておりました、「理想の鞄を求めて」の"完結編"をお送り出来ればと思います。

理想の鞄を求めて:Kazami no トランクショー at Sharon:前編
理想の鞄を求めて:Kazami no トランクショー at Sharon:後編

それでは、まいりましょう。

■理想の鞄を求めて:完結編
さて、昨年の5月に北参道にあるセレクトショップであるSharonさんで開催されたKazami no(カザミノ) のトランクショーに参加させて頂いてから9カ月が経過し、ようやく物語が完結することになりました。

先日、同じくSharonさんで開催されれいたイルクアドリフォリオのトランクショーのトランクショーに参加した際に、無事にビスポーク トートバックが納品されたのです。それが、こちらになります。
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トランクショーに参加させて頂いた際の記事にも記載しましたように、ビスポークにおける大きな醍醐味の1つが「職人さんが培われてきた美意識や世界観を感じること」だと私は思っています。よって、基本的にはファーストオーダー時の要望は極力少なく、職人さんの作品(=スタイル)をそのまま受け入れることにしています。
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今回もKazami noのアイコン!?的なバックの1つとなっているトートバックをオーダーし、唯一依頼した点は、PC等の重量物を運んだ際に、底面が折れてフォルムが崩れることを避けるための底面の補強。それ以外は、Kazami noの素の提案をそのまま受け入れています。
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数カ月ぶりに対面したKazami noのバックですが、やはり当時の私自身の直感がブレていなかった、もっと言えば”自分の理想に限りなく近いフォルムと仕立を持つ鞄であることを再確認した”と言うのが率直な感想です。
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私はファッションアイテムには大なり小なり”スタイルが存在する”と思っていることは、これまでブログに記載してきた通りです、今回のKazami noのバックも職人である杉山氏が目指している『柔らかさがあり、主張し過ぎない、しかし普通とは少し違う鞄』と言うスタイルをはっきりと感じることが出来ました。
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例えば、柔らかなフォルム。今回はサンプルと同じ、ドイツのタンナーによる柔らかなシュリンクレザーを使って仕立てて頂いておりますが、この革の表情が活きる丸みを帯びたシルエットは、とても優しい印象を与えます。
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私が好んで着用しているスーツやジャケットも、イタリアのサルトの中でも最も柔らかく、丸みを帯びた表情を持つと私が感じているサルトリア・ソリートなので、愛称は抜群です。
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また、Kazami noのバックはほぼ全てが手縫いで仕立てられていますが、杉山氏の師匠であるオルタスの小松氏に学んだと言う技術が見て取れるとても丁寧な縫製。
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そしてミシン縫いの精緻さとは異なる、手縫いならではリズミカルで味のあるステッチは、手縫いのスーツやジャケットを好んで着てる方にはたまらない表情であるように思います。
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そのような手縫いならではの温かみを感じるディティールがある一方で、番手の違うヤスリを数種類使い、革の裁断面であるコバを丁寧に、手間暇をかけて美しく仕上げている様には、学びを得た師匠から高い技術が脈々と受け継がれていることも感じさせます。
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そして杉山氏がデザインした、真鍮製のオリジナルバックルが備わったベルトが『普通とは少し違う鞄』 であることを唯一主張するディティールのようにも思います。
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内部は小さなポケットが2つ備わっており、携帯や財布などの小物を収納しておく機能性も確保。
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私はエレガントなスタリングを好んでいますが、柔らかさがあって、主張をし過ぎず、それでいてエレガントな雰囲気を感じるKazami noのバックはまさに理想のスタイル。首を長くして待った甲斐があったなぁと言う感慨深さを感じました。
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これから仕事をメインに、活躍してもらおうと思っています。

■Kazami no(カザミノ) でビスポークする際に知っておきたいこと。
さて、まさに理想の鞄を仕立てて頂いたわけですが、実際に手元に届いて改めてじっくりと観察したことを踏まえて、今後Kazami no(カザミノ) でビスポークバックを仕立てたい!と言う方に向けて、事前に知っておきたいことをまとめてみたいと思います。

①オーダー後はのんびりと待つ!
私がオーダーした2022年5月時点では、納期は凡そ6カ月前後だと伺っていました。ただ、今回納品を頂いたのは、オーダーしてから9カ月ちょっと経過した、2023年2月後半でした。

以前お送りした記事に記載しましたように、記事の執筆時点では杉山氏がお一人で仕立てており、それもほぼ手縫いで仕立てています。よって1個/1ヵ月ほどの生産数であることに加えて、独立から間もないこともあって!?、私がそうであったように、口頭で伝えられた納期が多少ずれることが考えられます。

これまでスーツや靴の納期がずれたことがなかったで個人的にはちょっと驚きましたが、上記のような状況ですので、オーダーをしたらのんびりと完成するのを待つと言う心構えが大切です。(笑)

ちなみに現在の納期は2024年5月と言うことなので、オーダーから1年3か月ほどの納期となっているようです。

②スタイルを理解する。
実は以前、杉山氏の師匠が手掛けるオルタスでビスポークをし、納品を受けた直後のバックを拝見させて頂く機会がありました。オルタスのバックは見た瞬間、ただものではないオーラが出ており、ちょっとした感性の持ち主であれば、それが”普通のバックではない”ことは誰でも気づくのではないか言うほどの”圧倒的な存在感”に驚かされた経験があります。

これに対して、Kazami noのバックは”普通”です。恐らく、100人いたら99人がビスポークバックだとは気づかないと思いますし、オルタスのような圧倒的存在感もありません。

でもそれは、持ち主よりも前に出ることがない、つまり、杉山氏が理想とする”主張し過ぎない”と言う思想があるが故のスタイルだと理解していますし、分かる人が見ると気づく程度の”普通とは少し違う鞄”です。私にとってはまさに”このスタイルが理想”なのですが、この点をしっかりと理解してオーダーをすることが、高い満足度を得るためのポイントだと思っています。

構築的なブリティッシュスタイルや、精緻かつクリーンな表情を持つスタイルよりも、柔らかさがあり、どこかにスキがあるように感じる、まさにイタリアのナポリ仕立てのスタイルに合うように私自身は感じていますが、ご自身のスタイルや、Kazami noのバックの持つ特徴をしっかりと理解した上でオーダーすることをおススメします。

③今後はアトリエでのオーダーをメインに!?
実は、Sharonさんでのトランクショーは前回が最初で最後であり、今後は開催しないと言うことになってしまったようで、今回も納品は直接杉山氏から受け取るのではなく、Sharonさんに送られてきたものを受け取るスタイルでした。

せっかくビスポークをしたので、オーダー時と納品時には職人さんとの会話を楽しみたい自分からすると、この点はとても残念でした。

ただ、今後は品川にあるKazami noのアトリエをメインにオーダーを受け付けていくようなので、納期の件とスタイルを理解し、自分も仕立てて欲しい!と言う方は、是非、HPやインスタグラムから事前に連絡の上、品川の自宅兼工房に訪問されてみてください。

Kazami no 公式HP

私も今回はトートバックを仕立てて頂きましたが、リュックも良いなぁと感じていますので、次にオーダーする際には直接工房に伺ってオーダーをしたいと思います♪