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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

話題のカシオークを衝動買い!?:CASIO GA-2100-1A1JF

こんにちは!
本日は「話題のカシオークを衝動買い!?」と言うテーマを掲げ、久しぶりに購入をした時計をご紹介したいと思います。

それでは、まいりましょう。

■久しぶりの衝動買い
「大人になると」と言いますか、「年を重ねて」きますと物欲が減衰したり、もしくは物欲があっても行きつけの店が固定化してくる関係で、若いころに比べると大きく減るのが!?「衝動買い」だと思っています。

若いころは「トレンド」なるものにアンテナを張り巡らせ、雑誌や各種メディアを常々チェックしていた私ですが、年を重ね、興味が「ファッション」から「スタイル」へ移行していくことで雑誌を買うこともなくなりましたし、インターネット上の各種メディアにおいて、ファッション情報をリサーチすることもなくなりました。

よって得ることのできるファッション情報!?と言えば、行きつけの店の入荷情報が大部分。入荷情報からめぼしいアイテムを選定して購入計画を立て、欲しいアイテムの値段も若いころに比べると上がっていますので、出会い頭にドカン!と言う、購入予定ではなかったモノをその場の勢いで買ってしまうという”衝動買い”をすることは、ほとんどありません。

ちなみに、その他の情報入手経路としましてはインスタグラムでフォローさせて頂いている皆様からの情報と、検索エンジンのトップページに出てくるファッション情報程度。私はインスタグラムをはじめとしたSNSでも検索を行うことがないたため、そういう意味では、得ることのできる情報がかなり限定的になってきているように思います。

これには一長一短がありますが、様々な情報に振り回されることなく、自分の人生を、自分のペースで生きるにあたっては、とても快適な状態であると感じています。

このような中で久しぶりに衝動買いをしてしまったのが、CASIOの”GA-2100-1A1JF”。世界三大高級時計メーカーの一つであるオーデマ・ピゲのロイヤルオークに似ていることから、通称”カシオーク”と呼ばれているアレです。


※上記画像は、オーデマピゲのロイヤルオーク ブティック限定モデル

実は先日、仕事で久しぶりに渋谷界隈を回ったのですが、移動途中に一時話題!?となっていたミヤシタパークに訪問してみたのです。
ミヤシタパーク

渋谷の宮下公園と言えば、チーマー(死語?)がいたり、ホームレスがいたりと、昔はお世辞にも治安が良い場所とは言えない場所だったと思うのですが、渋谷の再開発にともなって、昨年2020年7月末より順次オープンした、話題の商業施設がミヤシタパークになります。

と言っても、3度目の緊急事態宣言により、なぜか百貨店や大型商業施設が休業依頼の対象となった関係で、私が訪問した日が、久しぶりに営業再開をした、その初日だったようです。

実際、内部は休業中の店舗もまだ多く、かなり閑散とした状況でした。そのような中でオープンしていたG-Shock Store。特に入る店が他になかったので立ち寄ってみたら、あの話題のカシオークが全色勢ぞろい。
カシオーク_1

スタッフの方いわく、私が訪問をした日の朝に入荷したとのことで、まさに入荷ホヤホヤの状態でした。

話を聞くと、もともとはスピードモデル(※)と言われている DW-5600をアナログ化しようというが、当初の商品企画だったとか。ただ、アナログ化するにあたってスクエアの形状を拡大するとバランスが悪いので、結果的にケースをオクタゴン(8角形)形状にしたというのが、リアルなストーリーのようです。

※1994年公開の映画「スピード」で主演のキアヌ・リーブスが装着したことで話題となったモデル

よって発売された当初は当然”カシオーク”と言った呼ばれ方はされていなかったようですが、インドネシア?あたりで「オーデマピゲのロイヤルオークに似ている!」と話題となり、これがきかっけで人気に火が付いた模様。

よって現時点においても正規販売店の在庫は品薄で、正規オンラインストアも完売状態。久しぶりに入荷したのが、たまたま私が訪問した日だったようです。


もちろん”カシオーク”と言われ、話題となっているモデルがあることは知っていたのですが、実はカジュアル用の時計としてDW5600モデルをすでに愛用していることもありましたので、買いたい!欲しい!と言う気持ちはこれまで全くありませんでした。

が、そんな開発のストーリーを聞かされたうえ、私が訪問した日の朝に入荷するという偶然性。さらに、普段は渋谷に来ることはなく、今日はたまたま来たという話をしたら「それはもう運命ですね!」と言う店長さんからの推しの一言に、気づいたら購入をしておりました。(苦笑)
カシオーク_2

税込みで14,850円とお手頃価格であることもあって、予定にはない、不要不急のものを勢いで買ってしまうという、まさに久しぶりの衝動買いとなりました。実際にしてみると、衝動買いはやっぱり気持ちが良いですね。(笑)

■ DW-5600モデルの系統を感じる表情
服以外のものを購入したのは久しぶり(ではないですがっ・・・)のような気がして、箱を開ける際のドキドキした感じがまたたまりません。
カシオーク_3

箱を開けると、こんなケースが出てきます。
カシオーク_4

この辺りのくぼんだ形状。わかる人には分かる、嬉しい演出。
カシオーク_5

私が選んだのは、文字盤もブラックのモデルです。
カシオーク_6

視認性はホワイトの方が圧倒的に良いのですが、ファッションウォッチと言うことで、今回はブラック×ブラックを選んでみました。
カシオーク_8

ケース脇に入った溝やG-Shock だけれどゴツすぎない薄型のデザインなど、DW-5600モデルの系統を感じさせるデザインもあって使いかっては良さそう。実際、インスタグラムのストーリーズにアップしたところ、多数の先輩オーナーさまから、公園でめっちゃ活躍するとのお話を頂きました♪
カシオーク_7

実際、先日アウトドアで過ごした日に装着しましたが、軽くてタフ、そして水泳やシャワー、素潜り程度であれば対応可能な20気圧防水と言うスペックは、カジュアルスタイルの時計としては最強クラス。ロイヤルオークをはじめとした高級機械式腕時計ではなせない魅力がありますね。
カシオーク_9

ちなみに5600シリーズに比べると、選んだ色合いもあってシックな表情。
カシオーク_10

ぱっと見の視認性の良さが求められるシーンや、よりカジュアルなスタイルの際には5600、カジュアルの中でも大人っぽさやシックな気分の際には”カシオーク”と言った使い分けが出来そうです。
カシオーク_11

子供と遊ぶにあたって、服や靴、時計が汚れたり、壊れたりすることを気にして遊ぶことほどかっこ悪いことはないと(経験上)感じていますので、子供と気兼ねなく、思いっきり遊びたいパパさんにはお勧めです。もし街中で見つけたら、ぜひ衝動買いをしてみてはいかがでしょうか!?





視認性とファッション性を両立するなら、ホワイトの方がお勧めです。






アンティークウォッチ熱を冷めさせたもの!?

こんにちは!
本日は久しぶりの時計ネタでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■アンティークウォッチが気になる
さて、ここ1、2年くらいでしょうか。なぜか、アンティークウォッチが気になります。

私の愛機と言えば、まずはBreguet(ブレゲ )のタイプXXI。私にとって初めての機械式腕時計と言うこともあり、思い入れが特に強いです。よって、現時点において私の腕に収まる頻度が最も高いのが、このブレゲのタイプXXI。スポーティでカジュアルなんですが、懐が深い1本で比較的どんなスタイルにも合わせやすい点が気に入っています。
機械式時計 ブレゲ Breguet タイプXXI

そして、IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズ。クラシックでエレガントなフェイスデザインはブレゲのタイプXXIとは大分異なる雰囲気で、ドレッシーな装いにぴったり。自分の中で最もドレッシーなスタイルで装う際には、ほぼ間違いなく!?この時計を選んでいます。
IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのオーバーホール_⑥

最後は、PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) のノーチラス。ラグジュアリースポーツウォッチと言う分野の先駆けであり、一つの完成形として君臨しているモデルです。どんなスタイルにもフィットする懐の深さはブレゲのタイプXXI以上かなと思いますが、仕事で人に会う際には用いておらず、また購入から3年が立った今でも腕に付けると多少気を遣うので!?1週間に1、2度登場すれば良い方かなと言う感じでしょうか。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検_③

それぞれメーカーやスタイル、雰囲気等は異なりますが、自分の中では時計の個性が活きるシーンを選びながらコーディネートの一部として、装いとの合わせ方なども楽しんでいたりします。

このような中で、どんなメーカーであったとしても、どんなスタイル、機能を有していたとしても新品の機械式時計では持ちえないのが、アンティークウォッチが放つ独特の世界観。時計とはまさに”時を計る”、時を刻むものなわけですが、アンティークウォッチは過ごしてきた時間をしっかりと表情に刻み込んでいるようにも感じるのです。

しかも、私だけかもしれませんが、不思議と時計そのもののデザインやスタイルが新品の時計ほど強く出過ぎていないと言いますか。どのメーカーであったとしても、どんなスタイルであったとしても、主張が良い意味で落ち着いている気がしております。従いまして、装うスタイルをあまり選ばないようにも感じるのです。

例えば誰もが知る時計メーカーと言えば、ROLEX(ロレックス)を挙げることが出来ると思います。つけている方を見かけるとカッコ良い!と感じつつも、私自身が惹かれたことはこれまでありませんでした。それでも、良い感じにフェイスが経年変化しているオイスターデイトを見ると、リーバイスのデニムなんかにサラりと合わせたくなったりする自分がいたりします。




しかも上記はボーイズサイズと言うことで、リューズを含んで33mm。かなり小柄な印象ですが、40mmオーバーのビックサイズに慣れてしまった私からすると新鮮で、ゴールドのバーインデックスも今の私の歳ならいけるかなと。(笑)

また、時計メーカーと言うよりは、宝飾品、ジュエリーメーカーと言う印象が強いカルティエですが、程良い丸みを帯びたスクエアなフェイスを持つ、定番的なモデルのサントス・ガルベも渋いですね。こちらも新品モデルで惹かれたことは個人的に1度もないのですが、小傷のある表情がたまらなくカッコ良く見えてしまうのは何故でしょうか。



そして自分の中では購入候補の筆頭であった、「オールドインター」こと、筆記体のロゴを持ったIWCのアンティークウォッチ。新品ではゴールドのケースのものを購入することはまずないと思うのですが、ゴールケースにブラウンのベルトがよりカッコ良く見えてしまうあたりが、これまたアンティークウォッチの魅力なのかもしれません。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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※厳密に言えば、上記にご紹介差し上げた時計は全てヴィンテージウォッチ(20~30年前のもの)です。

そんなアンティークウォッチの魅力に惹かれ、一時期は毎日のように関連サイトをチェックしたり、好みのものがないか、市場調査!?をしていたのですが、昨年末のとある出来事により一気に現実に引き戻されて、アンティークウォッチへの熱が収まったのです。

その出来事とは、所有する愛機のオーバーホール・・・。

■IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのオーバーホールをする
その日は突然やってきました。

いや、正確に言いますと、ちょっとした予感はあったのです。と言いますのも、IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズはネーミングの通り8日間のパワーリザーブ機能がついておりますので、しっかりと巻き上げれば8日間は休みなく針が動いてくれるのです。

ところが、ここ最近はしっかりと巻き上げても、時間が遅れることが散見されるようになっていました。はじめは気のせいかなと思ったのですが、いや、違うぞと。明らかに時間が遅れている・・・。と言うことで、点検に出すことに。

すると、

「点検の結果、購入からお時間も経っていると言うこもあって、オーバーホールが必要です。オーバーホールのお見積りは、●●円となりますが、いかがでしょうか。」

と言う点検結果と、オーバーホールが必要との回答を得たのが昨年末の12月。ただでさえ出費が多い時期に、ボディーブローどころか、右ストレートほどの威力のあるパンチを打ち込まれ、かなり凹みました。。もちろん修理時期をずらすと言う選択は出来ましたが、結局いつやっても同じだろうと言うことで泣く泣くオーバーホールを依頼。

もちろん、IWCの正規取扱店ですので、オーバーホール後は綺麗な状態で仕上がってきました。
IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのオーバーホール_①

「時を正確に刻む」と言う、時計本来の役割もしっかりと行える状態に。
IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのオーバーホール_②

しかも、ケースも軽くポリッシュされておりましたので、新品のような輝きになって戻ってきました。
IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのオーバーホール_③

アンティークのような傷や汚れ、フェイスの焼けと言った、その時計の歴史がしっかりと刻み込まれているのも魅力的なのですが、新品で購入した時計が綺麗な状態となって戻ってくると言うのもまた、それはそれで心地の良いものです。
IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのオーバーホール_④

結果的には予定をしていない突然の大きな支出になってしまいましたが、良いものはしっかりとお金をかけてメンテナンスをしてあげることで、より長く、安心して使うことが出来るのだと自らに言い聞かせ、その場をやりすごしましたょ。
IWCのポートフィノ・​ハンドワインド・​エイトデイズのオーバーホール_⑤

それでも、この時点では気になるアンティークウォッチの購入を完全には諦めていなかったのですが、購入から3年程が経過した、パテックフィリップのノーチラスのオーバーホールのご案内がこれまた年末に届き、私のアンティークウォッチ購入の野望は完全に断たれたのでした。。

それこそ現代でも20~30年前のヴィンテージウォッチに加えて、100年前後前のアンティークウォッチも存在し、かつそれぞれがしっかりと使える状態にあります。つまり、良いものは時を超えて残ることが証明をされているわけです。

それでもしっかりと使える状態にしておくためには、”愛情だけでなく、相応のお金も注ぎ込む”必要がありますね。もしかしたら、これは時計だけではなく、服、しいていえば夫婦間と言う人間関係にも言える事なのかもしれません。(笑)






1921年製のオールドインター。ブレゲ数字にブレゲ針を思わせるブルースティールの針。スモールセコンドもあって、正直欲しいです・・・、今は無理ですがっ。

PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検を受ける!

こんにちは!
本日は久しぶりの「時計」カテゴリの記事となります。

と言っても、残念ながら!?購入記事ではございません。(笑)ちょうど昨年末に2014年に購入(※)しておりました、PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)のノーチラス(5711/1A-010)が購入から2年を迎えたため、定期点検に出しておりました。
※購入記事:「PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)を購入!!

先日(と言っても去年ですが)、機構等に大きな問題がなかったので本国(スイス)に送られることなく、無事に定期メンテナンスを終えて、私の手元に返ってきましたので、その時のことに触れながら記事をお送りしたいと思います。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検_①

それでは、まいりましょう。

■初めての時計購入
さて、年末年始の定番的な過ごし方!?と言えば、皆さんの中でもご実家に帰省される方が多いと思います。私も例にもれず自分の実家に帰省していたのですが、親とゆっくりと話をする機会と言いますのも、この年齢になってくると普段はなかなかとれなかったり致しますよね。

もちろん年末年始以外にも帰れるタイミングがあれば家族で帰るようにはしておりますが、ゆっくりと時間をとって両親と話す時間があるのかと言いますと、なかなか難しかったり致します。

よって、年末年始に実家に帰省した際の親との時間と言うのはとても貴重な時間だと思っています。そのような中で、今回は父親と時計の話になったのです。ちなみに、私の父はカメラや自動車等が好きなので、お気に入りのウィスキーを片手に夜な夜なメカの話で盛り上がりました。(笑)

これ、なかなか良い時間です^^

何をきっかけにこの話になったのかは失念してしまったのですが、私が高校生位の時に、”初めて自分のお金で買った”と言う時計の話になりました。購入した時計のことは自分のことですから当然覚えていたのですが、”初めて自分のお金で買った”と言うこと自体は、父親から言われるまで全く記憶にありませんでした。

親と言うのは、子供が最初にやったこと、出来たことなどをしっかりと覚えていたりするのですね。

今の私であれば、父親が私が初めて自分のお金で買った時計のことをしっかりと記憶に”残せた理由”がよく分かりますが、独身であったり、子供がいなければ、よくそんなこと覚えているね!と相当驚いたことと思います。

で、肝心の時計ですが、私が初めて購入しましたのは、CASIOのタッチパネル式デジタル時計である「hotbiz」。有名なDATABANK(データバンク)シリーズの1つで、型番で言うと“VDB-2000”と言うモデルでした。
20140802_hotbiz_02[1]
コチラのサイトより画像は拝借致しました。

「タッチパネル」と言う機構が当時とても斬新で、「めっちゃカッコいい!」と若かりし頃の私は強く思ったのでした。当時の価格で確か2万円前後くらいだったように思うのですが、貯めていたお年玉を使って購入したのでしょうね。

画面をタッチしますとメニューがスライドするように入れ替わり、当時はこれが見たくて意味もなくタッチしていたように思いますが(笑)、そんな話で父親と盛り上がるとは思っていませんでしたので、とても懐かしく感じました。

翌日朝起きて、まだ実家にあるだろうと自分の部屋を探したのですが、見あたらず・・・。売却はしていないので絶対どこかにはあるのだと思いますが、この時は残念ながら見つかりませんでした。

「初めて自分のお金で買った時計だ」なんて言われてしまうと、一気に愛着が湧いてきてしまい、電池交換や修理をしてでもまた使いたい!と言う強い想いにかられるから不思議なものですね。モノそれ自体に魅力がある、と言うだけではなく、そのモノの魅力は、それを評価する人が与えると言う要素も多分にあるのかもしれません。

そう言う意味では、パテックフィリップのノーチラスは、私にとって初めての時計でもありませんし、初めての機械式時計でもありませんが、”初めて数年間の貯金を経て”購入した、大切な時計であります。

しっかりとメンテナンスをされた機械式時計は、数十年はもちろん、1世紀を超えても稼働し続けることが歴史的にも、技術的に証明されておりますので、これからもしっかりと定期メンテナンスを行い、自分の人生とともに歩む所存です。

■ノーチラス(5711/1A-010)が2年次点検から帰ってきた!
と、なぜか初めて私が自分のお金で買った時計の話から入ってしまいましたが、この度2年次点検を無事に終えて、私のノーチラス(5711/1A-010)が手元に帰ってまいりました。点検では若干の時刻の遅れが確認出来たと言うことでしたが、磁器を帯びていたわけでもなく、時刻の精度を修正のうえ、納品をして頂きました。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検_②

私は他にもブレゲ TYPE XXIIWC ポートフィノ ハンドワインド 8デイズと言う機械式時計を所有しておりますが、時刻の精度と言う観点ではパテックフィリップが頭1つ、いや2つ位抜きんでているように思います。もちろん機械式時計に秒単位での時刻の正確性を求めるのはナンセンスですが、正確な時刻を常に指示していると言うのは、それはそれで気持ちの良いものですね。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検_③

なお、今回は1年次点検に続いて2回目と言うことで、ノベルティ!?としてこんなウォッチケースを頂きました。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検_④

スタッフの方曰く、旅行などに行く際に便利ですので使ってくださいとのことですが、旅行には怖くてまだパテックは持って行けない小心者です。(汗)
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検_⑤

ただ、国内旅行であれば、そろそろパテックをつけて行くのもありかなぁなどと思っておりますので、近いうちに行きたいと考えている家族での温泉旅行に、ノーチラスをお伴させても良いかもしれませんね。もちろんその際には頂いたウォッチケースを活用させて頂きますよ。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)の2年次点検_⑥

ちなみに、憧れのパテックフィリップのノーチラスを手に入れてもなお、他にも欲しい時計があるのですから、自分の物欲にはちょっと怖くなることがございます。(汗)去年は仕事で頑張った成果が実を結んだので!?、今年はチャンスがあれば、パテックフィリップは無理だったとしても、新しい時計を買うと言うのはアリかもしれません。

もちろん嫁さんの許可、と言う大きな壁を乗り越えることが出来たら、ですけれども・・・。(笑)






ところで、カシオ データバンク(hotbiz)は今では日本未発売だそうで、海外モデルのデータバンクが4000円程度で販売されておりました。これは、実家で絶対に探さねばなりませぬ・・・。




時の洗礼を経ると言うこと:PATEK PHILIPPE GONDOLO(パテック・フィリップ ゴンドーロ)5200

こんにちは!
本日は、今月2度目となる「時計」がテーマです。

■出会いはいつも突然に
先日、数年間の貯金を経て(予約)購入したパテック・フィリップのノーチラスに関する年次点検のお知らせを、購入店であるスフィア パテック フィリップ ブティック TOKYOから頂きました。
※購入記事「PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ) ノーチラス(5711/1A-010)を購入!!

長く愛用するためにはメンテナンスは欠かせません!と言うことで、時間を見つけて訪問致しました。その際、非常に貴重な!?出会いを経験したのですが、それが本日のテーマです。
スフィアパテックフィリップTOKYO

まずは、愛機であるノーチラス(5711/1A-010)の状態の確認や、メンテナンスを依頼するにあたっての事務処理的な内容を、マネージャであるN氏とやりとりしたわけです。購入以来、週に2、3度程度の使用頻度で身につけておりますが、シンプルなデザインのために服装を選ばないのが嬉しいところ。もちろん快調に動作してくれております。
パテック・フィリップ・ノーチラス年次点検

その後、入荷のご案内を頂いていた、パテック・フィリップのスタイルを象徴する最も美しいモデル として世界中に知られており、「THE PATEK PHILIPPE」とも言われる!?、Calatrava(カラトラバ)のRef.5196 White Goldを拝見させて頂くなど、束の間の夢見心地に浸っていたわけですが、ふとマネージャのN氏が言ったのです。

「実はrm55さんに、是非お見せしたい時計があるのです。」

そう言って、ブティックの奥からN氏が持ってきたもの。それが、バーゼルワールド2013年に発表された、パテック・フィリップのスクエア型の時計であるGONDOLO(ゴンドーロ)5200モデルだったのです!

時計や服と言ったモノに限りませんが、いつも素敵な出会いは突然だったりするのですよね・・・。(笑)

■PATEK PHILIPPE GONDOLO(パテック・フィリップ ゴンドーロ)5200モデル
ところで、なんとこの GONDOLO(ゴンドーロ)5200モデル、発表されたのは上述の通り2013年だそうですが、発表後に2年も経過した今回が初入荷だそう!!しかも、私が訪問させて頂く少し前に入荷したと言う、なんとも言えないタイミング。(笑)

大量生産されるモノの中でも、魅力的なプロダクトであるアップルの新型iphoneが、発表から数週間後に発売されること考えますと、発表から2年を経過してデリバリーが始まるというのは、今の時代ある意味では大きな驚きです。

パテック・フィリップは、生産本数が限られていることは有名です。ファクトリーのような生産ラインを有しているわけではなく、熟練された職人による組み上げ(手作業)のために致し方ないことではありますが、人がつくる以上、生産できる本数に限界がある、ということですね。

しかも、熟練工は早々に増えるものではないですから、新しいモデルが発表されると、必然的に既存のモデルが廃番になるという、サイクルがございます。決して売れないから廃番にする、のではなく、新しいモデルを生産するためには、生産本数に限りがある以上、既存のモデルを廃番にせざるを得ない、という事情があるようです。

さて、そんな GONDOLO(ゴンドーロ)5200モデルですが、実は発表をした際にはかなりメディアに露出していたこともあり、私も当然見ておりました。それまでスクエアな時計と言うのはジャガー・ルクルトのレベルソ以外、特に興味を持ったことはありませんでした。が、この5200を見た瞬間「美しくて、カッコいい!」という、熱い想いが芽生えたことを今でもはっきりと覚えています。

そして、まさかそんな想いをもった時計の実物を目の前で見ることが出来るとは、まったくもって思っておりませんでしたので、私はかなりの大興奮。(笑)そして、目の前に姿を現したのが、White Goldのこちらのモデルです。
PATEK PHILIPPE GONDOLO(パテック・フィリップ ゴンドーロ)5200④

レクタングラー型の非常に美しいフォルムは、アール・デコ様式からインスピレーションを得ていると言いますが、パテック・フィリップにおける時計デザインのほとんどが、大分昔に出そろっていると言います。

マネージャのN氏が、歴代のパテック・フィリップのモデルが掲載されている書籍を見せてくれたのですが、過去の膨大なコレクションの中に、確かにゴンドーロ(5200)のベースとなるようなデザインを見つけることが出来ました。

つまり、デザインの基本形というのは、既に存在しており、そこにいかに現代的なエッセンスを加えるのか、と言うことがパテック・フィリップ社のデザインの考え方なのかもしれません。
PATEK PHILIPPE GONDOLO(パテック・フィリップ ゴンドーロ)5200②

しかもこちら、中に搭載されているマシンは最新鋭だそうで、曜日、日付表示だけではなく、8日間のパワーリザーブ機能がございます。私が所有するIWCのポートフィノ8DAYSも8日間のパワーリザーブ付きですが、これまた非常に便利です。ゼンマイを手で巻き上げる、というのは時計愛好家にとって幸せな時間の一つですが、やっぱりパワーリザーブ機能は便利ですからね。(笑)
PATEK PHILIPPE GONDOLO(パテック・フィリップ ゴンドーロ)5200③

更に、ブレゲがその精度と安定性を高めるために初めてガンギ車とアンクルパーツをシリコン化したキャリバーを開発したのですが、5200にはパテック・フィリップが開発、特許を取得したというシリコンをベースとした髭ぜんまいと脱進機(アンクルとガンギ車)が搭載されていると言います。

これらを用いることで潤滑油を必要とせず、エネルギー消費を抑えた上で、安定的な稼働を実現すると言う、超ハイテクマシンを搭載していたりするのです。

パワーリザーブ機能は非常に便利ではあるのですが、使い続けると若干精度に問題がでることが多い、と言うのが私がIWCの8Daysを使ってみて感じる印象です。機械式腕時計に厳格な精度を求めることはナンセンスではありますが、時計は、そもそも時刻を知るためのモノである、という本質は重要だと思います。

もちろんIWCのポートフィノ8Daysも使用上大きな問題があるわけではありませんが、恐らくパテック・フィリップのゴンドーロ(5200)は、そのあたりの精度も非常に高いのだろうなと想像致します。
※PATEK PHILIPPE GONDOLO(パテック・フィリップ ゴンドーロ)5200モデルの仕様詳細は、報道資料を参照

ちなみに、当然ながら、価格もスーパー!でして、BMWの5シリーズが新車で購入できてしまう位のお値段です。(汗)マネージャのN氏にはおススメ頂きましたし、個人的も本気で一瞬考えましたが、本気で考えるにはちょっと無理がありました。。なお、念のため!?、帰宅後に嫁さんに話してみましたが、”無言”という名の最大級の否定を頂きましたょ。(笑)

■時の洗礼を経ると言うこと
さて、今年はモノに限らず、人も含めてやたらと感動的な出会いや、素敵な出会いが多いことに感謝しているわけですが、今回もまた、実物を見ることがなかなかできないと言われるPATEK PHILIPPE GONDOLO(パテック・フィリップ ゴンドーロ)5200モデルを拝見できたことを大変嬉しく思っております。(マネージャのN氏、ありがとうございます!)

上述したことではありますが、パテック・フィリップのデザインソースと言うのは、基本的にとうの昔に既に全て揃っている、と考えることができるのだと思います。それこそカラトラバなんかは1932年の登場以来、そのフォルムを大きく変えることなく存在しているわけですが、”時の洗礼を経て”残るものというのはシンプルでいて、ベーシックである。そしてそれらが高次元にバランスされていること、と言うのが非常に重要なのかもしれません。

しかし、同時に”時の洗礼を経る”ためには、たゆまない努力が必要だと思ったりするのです。本日ご紹介したゴンドーロ(5200モデル)も、デザインこそ”時の洗礼を経ている”初期のころのデザインをソースとして持っていながらも、中に搭載されているマシンは、より安定的に、より精度が高くなるようなハイテクマシンであったりするわけです。

「変えてはいけないことと、変えるべきこと」

このあたりのさじ加減が、非常に難しかったりするのかもしれませんね。
私のワードローブも少しずつ”時の洗礼”を経て変わってきております。今後も、”何を変えて、何を残すのか”。そんなことを多少意識しながら、アイテム選びを楽しんでいきたいと思います。




その時計は受け継がれる。父から子へ、世代から世代へ:BOVET(ボヴェ) 威播

こんにちは!
今日から10月ですね。今年もあと3か月!楽しみながら頑張っていきましょう!

さて、本日は久しぶりのカテゴリである、「時計」がテーマです。

■思いもかけぬ出会い
さて、私が機械式時計が好きなことは本Blogを長らくお読み頂いている方であれば周知の事実かと思うのですが、少し前から”懐中時計”が欲しい、と言うことを申し上げておりました。

特に何かの影響があったわけでは全くなかったのですが、ジレのポケットに入れて、必要な時に取り出してみる、という”仕草”がなんともいえずクラシックで良いなと。(笑)

懐中時計と申しましても、新品ではなくヴィンテージを希望しており、それこそ一時期はしょっちゅう良いモノがないか、探しておりました。もちろん最初に検討したのはパテック・フィリップ。アンティークで状態の良いものになると100万円オーバーは当たり前ですが、探せば比較的状態の良さそうなものが、100万円以下でも結構あったり致します。


※ヴィンテージとアンティークの違いは、「アンティーク・ウォッチの魅力」をご覧ください。

それでも、そこまでの懐中時計を購入する資力はさすがにございませんので、オールド・インターこと、昔のIWCの懐中時計も色々とあたってみたりしました。すると、今度は50万円を切る価格であったり、状態によっては比較的手の出しやすい価格のものもございました。


ただ、ヴィンテージ(アンティーク)時計は、メンテナンスが重要ですから、出来ればアフターケアの体制がしっかりしており、何かあったらすぐに相談できる、自宅から訪問出来る範囲のShopで探すのがベストだな、などと考えているうちに数か月が経過しておりました。

そんな時に、たまたま実家に帰省した際、夜中にお酒を飲みながら懐中時計の話を父親にしていると、何やらごそごそと取り出してきてくれた懐中時計があったのです。

なんと、父親の父、つまり私にとりましては祖父が、その昔知り合いから購入し、父親が受け継いだものだそうですが、今は使っていないので、「良かったら持っていくか?」と言うではありませんかっ!

まさに、本日のタイトルにあります、パテック・フィリップのコピーではないですが、「父から子へ、世代から世代へ」時計が受け継がれた瞬間でしたっ!私がまさに夢を見ている!?カタチでの時計の受け継ぎに大変感激し、喜んで引き取ってまいりましたよっ!

■BOVET(ボヴェ) 威播
父親からは、「有名ブランドではないと思うけど。」と言う言葉がありましたが、私にとっては祖父から父へという世代を越えて受け継がれた時計は、どんなブランドにも勝るストーリーがあり、当然ながら「全く構わない。」と答えたのです。

その、世代を超えて受け継いだ懐中時計がこちら。
時計本体のほかに、鍵がついているという珍しいものです。
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計①

フェイスには、「威播」(威は口へんの付いた文字)というロゴのようなモノがあったので、中国のものなのか!?と思い、色々と調べてみますと、結構面白いものであることが分かりました。

実はこちらの時計、1822年にエドワール・ボヴェ氏によってスイス時計の聖地!?であり、故郷であるジュラ山脈のフルリエで7番目に古い時計のブランドとして設立された、スイスの「BOVET(ボヴェ)」というブランドの時計だったのです。

スイスのブランドなのに、なぜ漢字!?と思われると思いますが、実は当時、清朝皇帝や貴族向けに時計を輸出し、大成功を収めていたようで、「威播」(威は口へんの付いた文字)と言うのは、「ボヴェ」を漢字にあてこんだ(右から左に読みます)ものだったのです。

清の皇帝が愛しただけあって!?「ボヴェ」 の懐中時計は、ムーブメントを熟練の職人が手作りをし、最高級のエナメルを使い、真珠などをちりばめた 「工芸品」 として名声を得ていたようです。そして、1855年のパリ万博においては、ゴールドメダルを受賞し、世界中にその名声が知れ渡るなど、非常に評価の高かったものなのだとか。

特に清国(1616年-1912年)では権力者が好んで所有していたそうですが、それは清国(中国)において「ボヴェ」と言えば、「時計」を意味していた時代があったということからも、その影響力の強さを伺い知ることができますね。

ちなみに、「BOVET(ボヴェ)」は、今でも現存する時計ブランドなんですよ。昔、清国で人気を博したという歴史的事実を反映してか、江戸時代にはステイタス・シンボルであったという大名時計にも使われていた「漢字十二干支」を採用した、オリジナリティのあるモデルが今現在存在するあたりに、ブランドの歴史を感じますね。


■その時計は受け継がれる。父から子へ、世代から世代へ
さて、それでは、もう少し私が祖父、そして父から受け継いだ時計を見てみたいと思います。
フェイスは恐らくエナメル加工、そして古さは感じるものの、ブルースチールの美しい針を見てとることができますね。
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計②

本体は真鍮に銀メッキでしょうか。
父親からは、磨けば綺麗になるとは言われましたが、この時代を感じる風合いも悪くはないな、と思っております。
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計③

ヒンジは少し欠けておりますが、こちらをプッシュしますと、裏蓋が開きます。
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計④

すると、非常に美しいムーブメントが顔をだします。
表面はプラスチップの内蓋に覆われておりますが、穴が確認できますね。
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計⑤

右下に2つある、穴のことですね。
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計⑥

実はここに、最初の画像にあった鍵を差し込み、巻きあげます。
一つは、時刻合わせ、もう一つはゼンマイを巻くための穴ですね。竜頭(リュウズ)がないので、鍵を使う、と言うわけです。このあたりの一手間は、好きな人にはたまらない時間です。(笑)
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計⑧

巻きあげますと、しっかりと動作も致します。
「チチチチチ・・・」というノスタルジックな音を奏でながら、針が進む姿には、何とも言えない想いが込み上げます。
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計⑨

蓋の内側にもしっかりと刻まれた、「威播」(威は口へんの付いた文字)の文字。ネットで探していたら、全く同じデザインのモデルがアンティーク・ウォッチ店舗で販売されたのを確認できたのです。が、なんと100万円近いお値段で「Sold Out」になっておりました・・・。もちろん状態も良かったのですが、これにはさすがにびっくり。父親はもっと驚いておりましたよ。(笑)
BOVET(ボヴェ) 威播の懐中時計⑦

もちろん受け継いだ時計を売ることは全く考えておらず、私も次の世代に引き継がせるべく、しっかりとメンテナンスを行い、良い状態のまま、バトンを渡したいと思います。

「その時計は受け継がれる。父から子へ、世代から世代へ」