fc2ブログ
<?php include_once("analyticstracking.php") ?>

Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のウルトラハイゲージ カシミアタートルネックを購入!

大変遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。

と言うことで、インスタグラムでは一足先に年始の投稿を始めておりましたが、2023年最初のブログは、先日セールにて購入したアイテムをご紹介出来ればと思います。


※2023年の元旦スタイリング

それでは、まいりましょう。

■厳選する
さて、今年と言いますか、これからのファッション人生における個人的なテーマの1つとして、「厳選」と言うキーワードを挙げることが出来るかなと思っています。

これまでの人生では様々なスタイルやブランドを楽しんできましたが、残りの人生では今までの経験にて培い、定まった自分のスタイルを軸に据えて、これをいかに進化、深化させていけるのか。そして、自分の”気分”や、感じている”美”をどのように表現していけるのか、と言うことを追求する時間にしていきたいと考えています。

と言いますのも、自分のスタイルの中心となっているクラシックファッションにおきましては、正直もうやれることはやり切ったと考えており、これ以上のことはもうないかなと感じ始めています。

コートやスーツ、ジャケットにシャツ、パンツ、バック、靴など、東西を問わず、自分が魅力を感じた職人さんの美意識を感じる”ビスポーク”も多数依頼してきましたし、その魅力や課題を含めて、一通り経験をしてきたました。

もちろん、私はブランドではなく、スタイルにこだわっていますので、自分のスタイルにおいて気になる職人さんやブランドが見つかれば、これまで同様に積極的にチャレンジしていきたい気持ちは持っています。それでも、無理をしてまでスタイルの幅を広げると言うことはせずに、自身の感性に響いたもの、共感したものに絞ってチャレンジしたいと考えています。

以前も本ブログには記載しましたが、自身のワードローブからは服が溢れ出す状態になっておりますし、今後購入するアイテムは出来るだけ厳選し、なぜそれが必要なのか。持っているアイテムはもちろん、販売されている他のアイテムと何が異なるのか?、何が魅力的なのか?と言う問いを自身に投げかけることで、服の総量を大きく増やすことがないよう、購入するアイテム自体を減らしていきたいと思っています。

ファッション好きらしからぬ発言のようにも思えますが、私も良い年齢の大人になってきましたし、やたらめったら服を増やしても、着れなければ意味がありません。買うことに満足するのではなく、また1シーズンに1回、2回しか着ないアイテムを増やすのでもなく、心がトキメキ、ドキドキするような、”本当に気に入っている服を何度も着ることが出来る人生”にしたいと考えています。

■マウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージ カシミアタートルネック
このような中で、この度トキメキとともに自身のワードローブに新たに迎い入れたアイテムが、マウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージ カシミアタートルネック。色は、ベージュになります。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック1

マウロ・オッタヴィアーニと言えば、私がお世話になっている北参道にショップを構えるSharonさんが日本に導入したニットウェアメーカーです。

最近は他のいくつかのセレクトショップも追従して取り扱いを始めているようですが、オッタヴィアーニ最大の魅力の1つが、14ミクロンという超極細糸のカシミアを使用し製作された、ULTRA HIGH GAUGE CASHMEREのシリーズ。フェデリ(Fedeli)で言うところの、ミリオネアに相当するファブリックになります。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック5

オッタビアーニの前によく購入をしていたのがFedeliだったのですが、少し前に日本での代理店がついてしまいました。

代理店がついてしまうと何が起きるのか!?と言いますと、顧客視点で見た場合には、だいたいそのブランドの良さが消えてしまい、他のブランドと変わらないブランドになってしまうと言うことが、これまで何度も繰り返されてきたように思います。

なぜならば、代理店がブランドを扱う場合には、国内での独占販売を行うための交渉をメーカー側と行います。メーカーとしては1社にしか販売できなくなるので、代わりに一定数量以上の購入を代理店に求めることになります。そうなると、代理店も小売り店に”量”を買ってもらわなければいけなくなるので、売りやすい、安価なアイテムが大量に企画、販売されることになります。

これまでも代理店がついたことで手縫いの工程数が減ると言った”低仕様”、そして用いる生地のグレードを落とした”低グレード”の安価なアイテムが多数販売されることになった状況を目の当たりにしてきました。

実際、カシミアニットがアイコンだったフェデリも、今ではメインアイテムがカラーTシャツやロンTのようなカットソー屋さんのようになってしまいました。また、秋冬アイテムであっても以前は存在しなかった化繊混のアイテムを販売したり、後染めのニット製品など、昔のクルチアーニと全く同じようなアイテムを販売するようになってしまっています。

背景には代理店が付いたからと言うことだけではなく、フェデリ自身がより安価かつ、大量生産、大量販売するメーカーに変わりたいと言う経営側の意向もあると聞いていますが、この辺りが本当にどうなのかは私は分かりません。しかし、以前とは”明らかに”、販売されるアイテムが変わったことは確かです。

なお、カシミア製品も一部扱っているようですが、14ミクロンの極上素材のミリオネアを扱っているショップは見たことがありませんので、取り扱い自体が無くなってしまったのかもしれませんね。

ちなみに、Fedeliは”普通のウールでも良い商品だ”と言う宣伝の仕方がなされていましたが、そうであれば、これまでマーケットに存在したクルチアーニやドルモア、グランサッソ、セッテフィーリカシミア、ジョンスメドレーなどのニットブランドと何が違い、どこが魅力的なのかをしっかりと説明すべきだと思っています。

そうでないと、”新鮮さ/新しさ”で持って消費者を目くらまししているのと変わらないのかなと。

14ミクロンという超極細糸のカシミアを扱えるメーカー(工場)は限られています。他では滅多にお目にかかれないからこそ、それがブランドにとっての1つの魅力であり、他ブランドとの差別化の要素になっているのだと理解していたので、現状のFedeliのラインナップには、とても残念な気持ちがあります。

もちろんミリオネア製品は”量”が見込める商品ではないことは確かですし、代理店が入ることで国内の小売店が新たなブランドを取り扱いやすくなる現状がありますので、代理店が全て悪だと言うわけではありません。

ただ、そう言ったブランドの顔となるような魅力的な商品が消え、他のメーカーと同じようなラインナップになってしまうと、個人的にはブランドの存在意義自体が問われるのではないかとも感じています。

なぜクルチアーニやドルモア、グランサッソ、セッテフィーリカシミア、ジョンスメドレー等ではなく、フェデリを選ぶのか。その理由を明確に説明できないと、メディアで取り上げられた、もしくは通っている店が取り扱いを開始したブランドだから選んでいると言うだけで、フェデリである必然性はないのかなとも思ってしまいます。

その点において、マウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージ カシミアタートルネックは現状の選択肢では他にはない魅力が明確にあると言えます。もちろん、メゾン系・ラグジュアリー系ブランドに行けば同じクオリティの製品はあるのかもしれませんが、ブランド料が乗っている分、2倍の価格で済めば良い方で、それ以上の価格がついても不思議ではありません。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック4

そのブランド自体が好きであったり、そのブランドの世界観に強く共感している場合にはブランド料を支払うこともアリだと思いますが、私は服に使うことが出来る原資が限られているうえ、ブランドではなく、スタイル重視のファッションを楽しんでいますので、そうなると、こういったカシミア・アイテムを楽しむためにはオッタビアーニ以外に選択肢はないのかなと。

見た目の繊細さ、上質さはもちろんですが、触れただけ幸せを感じることが出来る、オッタビアーニのULTRA HIGH GAUGE CASHMEREは、個人的には冬の素材としては本当におススメです。これまではカーディガンをメインに購入してきましたが、この度初めてタートルネックを購入してみました。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック3

なお、これまでオッタビアーニのアイテムについてブログを通してご説明してきましたように、エレガンスを感じるデザインディティールや、日本人に向けたサイズ感は相変わらず秀逸な点も見逃せません。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック2

■着用イメージ
今回私(172cm 60kg)が選んだのが、サイズ44になります。その着用感が、こちら。現在所有しているタートルネックはクルチアーニのものが多いのですが、クルチアーニに比べると、だいぶゆとりのある、大人っぽい雰囲気です。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック8

クルチアーニの44は、もう少しピタッと体にフィットするので、体のラインが出る分、よりセクシーに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック7

ニット製品は編み物ですから伸縮幅が大きく、パターンによる問題と言うのは表面化しにくい傾向にあります。それでもラインの出方やサイズ感はニットメーカーによって異なるので、実際に着てみて、しっくりとくるメーカーを選ぶのが良いと思います。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック6

私はあえてカシミア混のニットアウターと合わせて、ソフトなエレガンスを意識したスタイリングでデビューさせてみました。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック9

素人の私でも分かるほどの繊細で極上のタッチは、肌に接しているだけで幸せな気持ちにさせてくれる力があります。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック10

ちなみに足元にはスニーカーを合わせて、この日はリラックスした心地良さを堪能した1日でした。
オッタビアーニ_ウルトラハイゲージカシミア_タートルネック11

服を心から愛するが故に辛口になってしまう部分もありますが、本ブログをわざわざお読み頂いている服好きの皆様には、メディアやメディア関係者、店舗だけの情報に惑わされることなく、自分自身の感性と感覚で、ファッション人生を豊かにして頂きたいとの想いがあります。

私が記述したことが”常に正しいわけでもない”ですし、”唯一絶対的な指針でもありません”。それでも、あまり他の方が発信しないような内容を含めて、今後も「服好きの、服好きによる、服好きのため」のブログを、低頻度ながら更新していければと思いますので、服を愛する皆さま、これからもどうぞよろしくお願い致します。





マウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージカシミアカーディガン着用イメージ。

こんにちは!
本日は先日「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のウルトラハイゲージカシミアカーディガンを購入!」と言う記事にてご紹介をしたカーディガンの着用イメージをお届けしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■イメージ通りのエレガントさ
実はカーディガンの購入記事が出る前に、シレっと着用し、インスタグラムにポストしておりました。もし気づいた方がいらっしゃったら、相当な注意深さをお持ちだと思われます。

合わせたのは、アリストンのヴィンテージ生地(ウール100%)を用いてサルトリア・ソリートでビスポークをした、チャコールブラウンのチョークストライプスーツ。生地はフランネルですが、さすがアリストンだけあって品格があります。よって合わせるのであれば、エレガントなカーディガンを合わせたいと言うことで早速使ってみました。

それが、こちら。
オッタヴィアーニ_着用イメージ1

ライトブラウンなので良い感じにグラデーションになり、綺麗な色合わせ。フランネル生地に起毛感のあるカシミアを用いると若干くどくなるイメージがありますが、マウロ・オッタヴィアーニのカシミアは撚りを強くしたクリアな表情を持っていますので、フランネルとのバランス感も抜群です。
オッタヴィアーニ_着用イメージ2

ちなみに足元にはイルクアドリフォリオでビスポークしたブラウンカラーのストレートチップでドレッシーに。
オッタヴィアーニ_着用イメージ3

室内などジャケットを脱がないと暑さを感じてしまいますが、屋外であればコートを着ていない今の季節は朝晩はぴったり。心地よい重ね着スタイルを楽しむことが出来ています。

■日本人にはイタリアンニットがおススメな理由
本ブログではこれまでも何回か触れてきておりますが、伸縮のあるニットアイテムであっても、パターンは重要です。特に首回り、着丈、袖丈はヴィジュアルの美しさに影響を与えるポイント。

ニットも様々なブランドが国内には流通していますが、インポートものであれば、個人的にはイタリアンニットがおススメ。その理由は、ヨーロッパの中ではイタリア人の体形は日本人に近いしいから。

例えばジョンスメドレーは日本では人気、知名度のあるニットウェアブランドですが、恐らく日本人の体形のパターンを修正して輸入していないので、パターンがイギリス人向け。よって首回りが大きく、袖丈や着丈が長い印象があります。

これに足して日本人に近い体形を持つイタリアのニットブランドは、イギリスのニットブランドに比べると日本人にフィットしやすいものが多いです。また、代理店や販売店からの要望によってパターンが修正されている場合も結構ありますので、イギリスブランドに比べるとフィット感が良いと感じています。

もちろん、マウロ・オッタヴィアーニもイタリアンニットメーカーですし、日本にマウロ・オッタヴィアーニを初めて持ち込んだSharonさんによってパターン自体が日本人向けに修正されていますので、フィット感が抜群。

まずは首回り。私は172cmの60kgと、ザ・日本人の平均的な体形ですが、ご覧のように首筋から胸にかけてしっかりとフィットしていることが分かります。パターンが日本人向けに補正されていないインポートブランドや、ドメスティックでも良いパターンを持っていないブランドのものですと、首回りが抜けたり、胸回りのVゾーンがしっかりとフィットせず、隙間が出来たりします。
オッタヴィアーニ_着用イメージ4

今回購入したカーディガンは通常私が購入しているサイズより1サイズ大きい「46」なのですが、それでも肩幅はそれほど違和感はなく、綺麗にフィットしていますね。ただ胸からウエストにかけてはやや余裕のある、リラックスした表情。この辺りは今の空気感にはあっているのかなと思い、購入を決断しました。
オッタヴィアーニ_着用イメージ5

サイズ「44」ですと、よりフィットした感じになりますが、「46」でもだぶつくことはなく、言わなければ通常よりもワンサイズ上であることが分からないようなナチュラルさがあります。
オッタヴィアーニ_着用イメージ6

伸縮性の高いニットは”動きにくさ”を感じることがあまりないため、パターンやサイズ感に対する注意が甘くなりがちなのですが、パターンやサイズ感があっているか否かによってシルエットがだいぶ異なってきますので、コダワリのある方はチェックしたいポイントです。

私は秋冬のスタイルにはレイヤードスタイルをかなり取り入れますので、インナーに入れるニットのフィット感にはかなりコダワリをもって選んでいます。やはりスーツやジャケットの下でダブつくニットはテンションが下がりますので、美しさにコダワルのであれば、ニットにも注意を払いたいところだと思います。
オッタヴィアーニ_着用イメージ7

マウロ・オッタヴィアーニは上述したようにパターン、フィット感が抜群であることに加えて、極上のカシミア素材を用いてクリアな表情に仕上げていますので、クラシックなドレススタイルにこれ以上ハマるニットはないのではないかとさえ思えてきます。

もちろんカシミアならではの起毛感があるソフトな風合いがお好きな方には合わないのでおススメしませんが、スーツスタイルやジャケパンスタイルをドレッシーに仕上げつつ、保温性のあるスタイルを求める方には自信をもってレコメンドしたいと思います!
※本日ご紹介したアイテムは、コチラ






Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のウルトラハイゲージカシミアカーディガンを購入!

皆さま、こんにちは!
秋も深まってきた印象ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

本日は「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のウルトラハイゲージカシミアカーディガンを購入!」と言うテーマで、秋冬アイテムの購入レポートをお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ようやく購入した、ブラウンカラーのカーディガン
先日、ここ数年求めていたブラウンカラーのカーディガンを購入しました。

カーディガンと言うと、私の秋冬スタイルには欠かせないアイテムとなっています。寒がりな私にとっては保温力を加えてくれるアイテムであり、またジャケットのインナーとして活用することで、レイヤードスタイルにもなるので一石二鳥。

これまでも様々な色のカーディガンを購入してきたのですが、個人的に難しいと感じているのがブラウンと言う色。個人的に大好きな色なのですが、クラシックなメンズファッションにおける基本的な色の位置づけとしてはカジュアルです。

よって、自身の好むエレガントなスタイリングをする際には、色と素材感を選ばないとカジュアル色が強くなりすぎてしまい、エレガントなスタイリングとしてはまとまりが悪くなってしまいます。

もちろんカジュアル色が強くなること自体は悪くはありません。アメリカンカジュアルなスタイリングの場合には、むしろカジュアル色が強いアイテムの方がスタイル全体の馴染みも良いですし、逆にエレガントな色や素材感のアイテムを合わせてしまうと浮いてしまう。

しかしながら、私がスタイルの中心においているシンプルでベーシックかつ、エレガントなイタリアンスタイルをするのであれば、所有するスーツやジャケットの質感に合わせてコーディネートしてあげる必要がありますので、現在所有するブラウンカラーのニットよりもエレガントなアイテムを探していました。

そのような中で、少し前に開催されていたのが、いつもお世話になっているSharonさんのシルバーウィークセール。通常はシーズンの終わりに在庫処分的な位置づけで開催されることの多いセールですが、そのセールではこれからの季節に使うことの出来る秋冬アイテムが対象となっていました。

Sharonさんで扱うアイテムは流行に左右されることの少ないベーシックなアイテムが多く、どのタイミングで購入をしても長く使うことが出来るという利点があるうえ、昨今の世界情勢を踏まえた様々な価格の上昇を考慮すると、今季のアイテムはたとえ同じ品質であったとしても大きく値上がりすることが目に見えている・・・。

と言うことで、通常の私のサイズに比べると1サイズ大きいサイズでしたが、試着をしてみたところ問題がないどころか、今の空気感を反映したリラックス感さえも感じることが出来ましたので、お迎えすることに致しました。

■マウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージカシミアカーディガンを購入!
今回購入したのは、Sharonさんが日本に初めて輸入、展開を始めたマウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージカシミアカーディガンです。
オッタヴィアーニ_ブラウンカシミアカーディガン_1

実は昨年入荷したアイテムだったのですが、それでも価格が10万円(税込)と、インパクトのある価格に尻込みをしているうちに、マイサイズの「44」が完売してしまっていました。

高価格の理由は、他のニットメーカーではなかなか扱うことの難しい、極細かつ、極上のカシミアを強く撚り合わせることでカシミア特有の毛羽立ち感を抑え、クリアな表情で仕上げている、カシミアとニットのレベルの高さにあります。平たく言ってしまえば、カシミアの芸術品。
オッタヴィアーニ_ブラウンカシミアカーディガン_6

オッタヴィアーニの前にはフェデリのカシミアアイテムを愛用していましたが、カシミアの質感は同じく極上でも、その風合いは大きく異なっており、フェデリの方が明らかに毛羽立っています。それは良い、悪いという観点でのお話ではなく、あくまでスタイルとしての違い。

起毛感が抑えられているため、見た目には上品さが増しますし、男性がドレススタイルに着用するのであれば、これくらいの質感の方が扱いやすさもあるのかもしれません。
オッタヴィアーニ_ブラウンカシミアカーディガン_2

オッタヴィアーニ_ブラウンカシミアカーディガン_5

これまでもウルトラハイゲージのカシミアカーディガンはベージュ、オレンジを購入してきましたので、今回はブラウンする追加する形になりました。今年の秋冬は、今まで以上エレガントなブラウンコーディネートが楽しめそうでワクワクしています。
オッタヴィアーニ_ブラウンカシミアカーディガン_3

コーディネートの際には私のインスタグラムに投稿しますので、雰囲気を含めてチェック頂ければ幸いです♪








エンリコ・マンデッリ(ENRICO MANDELLI)のスエードカバーオールを買ってみた!

本日は「エンリコ・マンデッリ(ENRICO MANDELLI)のスエードカバーオールを買ってみた!」と言うテーマを掲げ、最近購入したアイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ロシアによるウクライナ侵攻が、ファッション業界に与える影響
ロシアがウクライナへの侵攻を初めてから、もう少しで半年となります。平和な日本においては、今、この瞬間に世界で戦争が起きていると言うことを実感することはありませんが、それでも、ロシアによるウクライナ侵攻の影響は、着実に、私たちの生活への影響を与えています。

例えば、小麦価格の上昇。ウクライナはその豊かな土壌を有することから、穀物の輸出が大変盛んな国として知られていますが、ロシアによる侵攻によってこれが止まり、特に世界で7位と言う輸出量を誇っていた小麦の需給関係に与える影響は大きいようです。実際、パンや麺類等で小麦を使用している事業者は、取引価格の上昇に頭を抱えていると言いますし、小売価格の値上げも起きています。

また日欧間の空輸(物流)においては、これまでロシアの領空(上空)を通過していた経路が、戦争の影響によって使えなくなりました。従って経路を変更する必要があるわけですが、距離が延びれば当然それは燃料費、ひいては物流費(小売価格)に跳ね返ってきますし、経路を変えることで、これまで変更先の経路を使っていた他の物流網との衝突が起きますので、どうしても遅延が発生してしまいます。

他にも、コロナ禍による半導体の需給バランスの崩壊によって新車の納車遅延や受注の停止が頻発していることはよく知られていますすが、ウクライナで生産していた自動車用部品であるハーネスの輸出がストップしたため、コロナ禍による影響のみならず、ロシア侵攻による影響も重なって、今だ自動車業界は混乱状態にあるようにもみえます。

つまりロシアのウクライナ侵攻によって発生した食料価格の上昇や自動車の納車遅延、また物流費の上昇や納期遅延などといった影響を、私たちの身近な生活の中でも感じられるようになっているわけです。

これはファッション業界も例にもれません。特に、ヨーロッパの衣料品を買い付けて、日本に輸入しているセレクトショップにおいては、輸入コストの大幅な上昇と納期の遅延による打撃があるとのこと。

インターネットやIT等の発達によって、国と国とのボーダーが低くなり、世界が1つになることによるメリットを多く享受してきた私たちの生活は、どこかの国がくしゃみをすると、その影響がまわりまわって自分たちの生活にも及んでくることを知ったわけです。

■エンリコ・マンデッリのスエードカバーオールを買ってみた!
このような中で、納期の大幅な遅延をもって先日Sharonさんに入荷したのが、モダンでラグジュアリーなアウターウェアをメインに展開している、エンリコ・マンデッリの新作アイテム。

エンリコマンデッリはロシアやウクライナでもビジネスを展開していたため、今回の戦争によって大きな影響を受けたと言います。これによって当初は春先に入荷予定であったアイテムが大幅に遅延。盛夏の入荷となってしまったようです。

それでも、マンデッリのアウターウェアは春先、秋口から冬にかけて使えるものが多いので、日本において秋冬商品が展開され始めるこの時期の新商品の入荷は、タイミング的には悪くないのかもしれません。

と言うことで、入荷後ご連絡を頂いてから少し時間がたってしまったのですが、先日、別件で所用があったのでSharonさんに訪問。エンリコ・マンデッリの新商品を一通り見てきました。

これまでもシンプルでモダンかつエレガントな雰囲気が特徴的なブランドだと言う理解をしていたのですが、今回の新作は、これらに加えて”ラグジュアリー”さが加わり、ぐっと大人っぽくなったような印象をもちました。特にデニムジャケットの2ndタイプのスエードジャケットやボンバーブルゾンに使われていたボタンやファスナーなどの素材感からは、それらを強く感じました。

正直購入する予定はなかったのですが、その出来栄えの良さと新しい雰囲気に魅了され、悩みに悩んだ末に、新作アイテムを購入をすることにしました。それが、スエード素材のカバーオールになります。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_1

着ようと思えば1枚で着ることの出来るシャツに近いデザインですが、ウエストにポケットが備わっており、インナーにニットTシャツなどを着て、上からサラッと羽織るイメージ。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_2

マンデッリのアイテムは、どれもこの襟元のデザインが非常に秀逸だと感じています。襟の角度や大きさはアイテムそのものを特徴づける役割を担うと思っていますが、モダンさとエレガントさを感じる、絶妙なデザイン。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_3

素材はゴートスエードなのですが、キメが細かく、本当に美しい表情を持っています。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_4

インナーには随所にロロピアーナのウール×シルク×リネンの三者混素材であるサマータイムが用いられており、見えないところからもラグジュアリー感を感じます。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_5

エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_6
※上記はカフの裏側

エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_7
※ロロピアーナのタグ付き

しかし今回何より驚いたことは、その薄く削がれたスエードの質感。革とは思えないほど薄いので、レザーアイテムにありがちな重厚感を感じるどころか、軽快感さえ感じます。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_8

また縫製も精緻かつ美しい仕上がりで、この辺りはアイテムが持つモダンさに繋がっていそう。レザーウェアの中には手縫いを用いているブランドもありますが、ウールやコットン等に比べると縫いのステッチが目立つので、結構やぼったくなるイメージが強いです。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_10

よって、靴やバック程度なら良いのですが、面積の大きいファッションアイテムのレザーに手縫いを用いるのは、個人的には難しいと言いますか、少なくとも私のスタイル上はなさそうです。

■エンリコ・マンデッリのスエードカバーオール着用イメージ
実際の着用イメージもご紹介したいところですが、さすがにまだ暑いので・・・、久しぶり登場したトルソー君にて。(笑)

今回私が選んだのは、グレーカラーのカバーオールです。カバーオールはもう1つ、マンデッリの定番的なグレージュカラーもあり、色選びには悩んだのですが、よりスタイリッシュでクールなモダンさを感じるグレーを選びました。しかし、やっぱりマンデッリのアイテムはバランスが良いですね。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_12

襟もとの表情からもモダンさを感じます。シャツの襟の中ではG.Ingleseの襟が一番美しいと感じていますが、こういったアイテムではマンデッリが一番好みです。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_13

襟の裏にはマンデッリのロゴと、ロロピアーナのサマータイムがあしらわれています。分かる人だけ分かる、粋な計らい!?
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_15

随所に見られる均等かつ精緻なステッチ。手縫いならではの柔らかい雰囲気も好みですが、よりモダンなスタイリングを楽しみたい場合には、こういった精緻なステッチが合いますね。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_14

エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_16


ジャケットと同じくらいの着丈がありますので、インナーにシャツを着て、ジャケットやアウター感覚で着るのもアリかなと思っています。
エンリコマンデッリ_スエードカバーオール_17

秋口から早速活躍してもらおうと思っていますので、涼しくなり始める日を、今から楽しみに待ちたいと思います♪










グリーンストライプ柄シャツ By LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)Per Sharon

こんにちは!
本日は「グリーンストライプ柄シャツ By LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)Per Sharon」と言うテーマを掲げて、だいぶ前に購入していたアイテムを先日デビューさせましたので、ご紹介したいと思います。

それでは、まいりましょう。

■My Styleの主力シャツであるLUCA AVITABILE per Sharon
私が普段お世話になっている北参道にあるSharonさんにて扱われており、私の現在のスタイルにおける主力シャツとして位置付けているのが、イタリアはナポリのカミチェリアである、ルカ・アヴィタービレ。

そして、そのルカ・アヴィタービレのベースモデルのパターンを日本人向けに修正し、通常モデルよりも手縫いの工程数を増やしたSharon向けのスペシャルモデルが「LUCA AVITABILE per Sharon」であることは、前回ルカを扱った記事である「久しぶりに、LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のシャツ(コットン ロンドンストライプ柄)を買ってみた!」にも記載した通りです。

ネットで「カミチェリア」を検索してみれば、様々な方が、様々な観点から”最高峰”を謳うシャツを紹介していますが、性能が数字によって可視化可能なプロダクトであればまだしも、感覚的な要素を多分に含む服において”最高峰”を見つける上では、自分なりの審美眼、判断基準を持つことが重要なのだと、これまでの経験から学びました。

それは、誰かにとっての最高峰が必ずしも自分の最高にはならず、逆に、誰かにとっては他と変わらないモノであったとしても、自分にとっては最高のモノになりうるからです。

このような中で、LUCA AVITABILE per Sharonのシャツが私のスタイルにおける主力となりえているのには、理由があります。それは、高度な次元でまとまったバランス力。

私がシャツを評価する際に、最も重視するのが「襟の美しさ」です。もちろん、自分の感性で見て美しいか否か、と言う意味。正直、襟の美しさだけを見ればルカ・アヴィレービレよりも美しいと感じるカミチェリアは他に存在しますが、クセがなく、クリーンさのあるルカ・アヴィレービレの襟は、合わせるジャケットのスタイルを選びません。どんなスタイルのジャケットであっても控えめながら端正な表情を保ってくれる。これはファッションはあくまでトータルでのスタイリングが重要であるという観点から言っても、とても秀逸です。

また、当然ながら着心地も重要。その点、ビスポークシャツも手掛けており、かつ日本人の体形を熟知しているSharonさんの意向が反映されているスペシャルモデルの「LUCA AVITABILE per Sharon」は高い完成度を誇ります。

勘違いしてはいけないのですが、ビスポークシャツの技量があるのと、そのビスポークシャツメーカーが手掛ける既製品(RTW)であるシャツの着心地が良いのとは、まったく別のお話です。ビスポークシャツは目の前の顧客の体形に合わせたシャツをどれだけ高いレベルで仕立てることが出来るのか、と言うことが大切ですが、既製品は、目の前にはいない、多くの人間の体形を踏まえた最大公約数的なパターンをいかにつくりあげるのか、が重要。

つまり、「優秀なビスポークシャツのカミチェリア(職人)=優秀なRTWメーカーでない。」と言うことです。例えばイタリア人はヨーロッパの人種の中でも背丈等の体形が比較的日本人に近いです。しかし、細かく見ていくと、肩の傾斜ライン、腕の長さ、背中のボリュームなどが異なり、イタリアのインポートシャツをパターン修正することなく日本に持ち込むと、分かりやすいところでは袖を詰める必要があったり、背中の生地の余り具合が多かったり、それゆえ前身ごろに皺が出たりと言った傾向があります。

しかし、上述の通り「LUCA AVITABILE per Sharon」はSharonさんによるパターン修正が施されていますので、袖丈の長さやカフのサイズ等を含めてお直しいらず。着心地の良さと、無駄なダブつきや皺の発生がかなり抑えらえており、既製品たる魅力を最大限享受することが出来るのです。

つまるところ、襟の美しさ、着心地、着た際のシルエットや皺の出方を含めたサイズ感が私にとって非常に高いレベルでまとまっているRTWのシャツが「LUCA AVITABILE per Sharon」であり、これが私の主力シャツとなりえている理由なわけです。

ちなみに、シャツはジャケットに比べると重量がはるかに軽く、生地も柔らかいので、ある一定のレベルを超えてくると、ブランド間における着心地面での良し悪しの差はほぼなくなるように感じています。ただし、ブランドによってパターンが違いますので、シルエットや着た感じの印象、皺の出方は異なります。よって、既製品のシャツを選ぶ際には着心地はもちろんですが、シルエットやシワの出方、着心地が自分にとって良いと感じるものを選ぶのがお勧めです。

■グリーンストライプ柄シャツ
”主力”と言うくらいですから、ホワイト、サックス系の無地シャツはそろっていますし、サックスやブルー、ネイビー、ブラウンと言った、ビジネスで頻度高く使うストライプ柄シャツも揃っている。

このような中で今回新たに買い足したのが、グリーンストライプ柄のシャツ。グリーンのストライプ柄シャツは一般なビジネスシーンにおいてはチャレンジングな色ですが、だいぶ前にセールでルイジボレッリのグリーンストライプ柄シャツをチャレンジ購入しておりました。そして実際にコーディネートに取り入れてみたところ、これは使えるな!(笑)と言うことが分かったので、今回は本命である”ルカ・アヴィレービレ”のシャツを購入することにしました。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ1

クセのない、端正な襟型がルカアヴィレービレの特徴。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ2

パターンも程よくシェイプされており、腕の長さも日本人向け。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ3

カフのサイズも修正してあるので、手首にピッタリと納まります。恐らくスポーツやジムトレーニング等で体が発達している人でない、他のメーカーの既製品シャツを着ることが出来る体形の方であれば、綺麗にハマるパターンだと思います。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ4

ストライプの太さ、ピッチ幅、落ち着いたカラーリングのグリーンも絶妙。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ5

■LUCA AVITABILE per Sharonのグリーンストライプ柄シャツを着てみた!
と言うことで、購入からだいぶ時間が経過してしまいましたが、先日デビューさせてみました。その際のスタイリングが、こちらです。

グレーブラウンのモヘア混スーツにアヴィレービレのグリーンストライプ柄シャツを合わせ、ネクタイはエメラルドグリーンのシルクツードネップタイを選んでいます。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ9

昔はコントラストを付けるスタイリングも好きでしたが、最近はシャツとネクタイの色合いを同系色でまとめるスタイリングが特に好み。直近数年は、こういったカラーコーディネートが多いように感じます。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ7

ちなみに足元はダークブラウンのセミブローグシューズ。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ8

スーツの生地感やネクタイの色合いもあって、サラッとしたドライな印象がありますが、正直湿度が急激に高くなってきた6月中旬を過ぎたころの装いとしては暑さがこたえるスタイリングでした。(笑)どんなに爽やかに見せても暑いものは暑いですし、ビジネスでも軽装が当たり前となった現代においては、驚かれる装いなのかもしれません。(汗)

自撮りした自分を見て改めて思い出したのは、確かこのストライプ柄シャツが入荷したのが、秋冬シーズンだったこと。シャツの生地は通年使える薄さのコットンなのですが、グリーンの色のトーンが若干秋冬よりな気もします。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ6

今回はネクタイの色と素材感でごまかしていますが、秋冬用のスタイリングに用いた方がベストマッチかもしれませんね。
ルカアヴィレービレ_グリーンストライプシャツ10

と言うことで、今日は LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)Per Sharonのグリーンストライプ柄シャツのご紹介でした。

もうそろそろ待望の!?セールが始まりますし、アパレル関係者に話を伺うと、コロナやロシアのウクライナ侵攻等によって生産や物流が大きく滞り、ある意味では生ものであるアパレルのタイミングを逃したシーズン商品が、今年は特に多いそうです。よって、セールでは今までにないほどの魅力的な商品があったり、またアウトレットストアなんかにも正規品が豊富に出回る見込みとのこと。

世間的にはようやくコロナも落ち着いてきた感じがありますし、是非、新たなウェアを仕入れて、お気に入り場所に出かけてみたはいかがでしょうか。やっぱり好きな服を着て出かけるとテンションが上がりますし、服の持つ楽しさ、素晴らしさを改めて実感するように思います。

それでは服好きの皆さま、良いセール戦線をお過ごしください!(笑)