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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

ニットのゲージと、クルチアーニ

こんにちは!
本日は、「ニットのゲージと、クルチアーニ」と言うテーマでコラム的にお送り致します。

さて、だいぶ気温も春らしい日が増えて参りまして、そろそろ冬物のニットもクリーニングに出そうかな、と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ニット、と言えばセットのように語られる!?のが、ゲージの話です。ローゲージやミドルゲージ、ハイゲージと言った言葉が飛び交うわけですが、一般的には5G以下は「ローゲージ」と呼ばれ、7〜10Gは「ミドルゲージ」、12G以上は「ハイゲージ」と呼ばれているようです。

いや、そもそも「ゲージ」って何よ!?と言うお声も聞こえてきそうですので、まずは「ゲージ」についてご説明申し上げたいと思います。

■ゲージとは何か
ゲージとは一言で言ってしまうと、「ニットが薄手か、または厚手かを数字で表わす際の単位」です。数字が小さければ厚手、つまり糸が太くなり、数字が大きければ薄手で糸が細い事を意味するわけです。

では、どのようなルールに基づいてゲージ数が決まるのか、と言いますと極めてシンプルです。

「1インチ(2.54cm)の中に何本針があるのか」

のみです。

そもそもニットとは、編み機の一本一本の針に糸を引っ掛け、ループ状の編み目を作っていく事で出来上がるわけですが、この針が1インチの中に何本あるのかによって、ゲージ数が決まりますよと。

例えば、2.54cm(1インチ)の中に針が3本しかなければ3ゲージです。当然糸は太くなりますのでローゲージの部類となり、針が10本あれば10ゲージとなり、ミドルゲージの部類。針が12本以上あれば糸は細くなりますので薄手となり、
ハイゲージ、と呼ぶわけです。
ニットのゲージと、クルチアーニ③

テストには出ませんが(笑)、シンプルですので覚えやすいですよね!?

という事で、ゲージがなんなのか!?が、分かった所でタイトルの後半にある「クルチアーニ」に話題を変えていきたいと思います。
※本記事において参考にしたのは、コチラ

■2015-2016AWの影のMVP!?
さて、私のインスタグラム(ID:NFLD_rm55)をご覧頂いている方ですとお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、この2015-2016AWのコーディネートにかなりの頻度で登場し、私のコーディネートにおいて防寒とレイヤードの観点で大きく貢献してくれたのが、クルチアーニのハイゲージ・カーディガンでした。
ニットのゲージと、クルチアーニ①

その活躍っぷりと言ったら凄いもので、週に複数回も登板し、常に安定したチカラを発揮してくれたのです。ジャケットやシャツ、ネクタイに比べると派手さはありませんが、縁の下の力持ち的な存在で、この秋冬の影のMVPと評しても良いのではないか、と思っているほどです。

そんな影のMVPであるクルチアーニのカーディガンですが、ゲージ数は27ゲージ(※)と、超ハイゲージ。なんとなく素人的にはローゲージやミドルゲージのザックリ感に高級感を感じてしまったり致しますが、技術的には目が細いハイゲージの方が難しく、『細かく揃った編地に技術の良し悪しや、糸の均一さなどが顕著に出る』と言います。
※実際に数えてみると、25~26ゲージ位でした。製品後には若干伸びたりするそうですので、多少のズレは発生するようです。

実際編み目をあらためて見てみますと、非常に美しい編み目が精緻に並びます。
Cruciani(クルチアーニ)のハイゲージ・ニットカーディガン(ブルー)_④

またストレッチ性も非常に高く、シッカリとしたカーディガンの形状を維持する程の編み方をされているにもかかわらず、着用時や脱ぐ際にも全く違和感なく、気持ち良い程のスムーズな着脱が可能です。ちなみに、ストレッチ性能は高いですが、伸びてしまうようなこともありません。例えば、リブ周りはしっかりとした形状を維持しております。
ニットのゲージと、クルチアーニ④

更に、1シーズンをかなりの頻度で使ったわけですが、毛羽立ちや、毛玉もなく、おまけに型崩れやヤレた感じさえなかった事には大変驚きました。摩擦の多い、脇の下もご覧の通り。
ニットのゲージと、クルチアーニ②

内側も確認しましたが、毛玉や毛羽立ちなどは見られません。
ニットのゲージと、クルチアーニ⑤

ちなみに、「安いニットは毛玉が出来やすく、高いニットは出来にくい」とはよく聞いたり致しますが実は誤解で、科学的には高いニットは毛玉が出来ない、と言う科学的根拠はないようです。

もちろん毛玉が出来にくい加工は存在するようですので、これを施せば原価があがり、結果として小売価格が高くなると言う事はあるのかもしれませんが、実は毛玉ができる原理はこれだけ科学が進歩した現代においても完全には解明さてはいない、そうです。

その事実自体かなり驚きではございますが、「摩擦」や「湿気」など、毛玉になりやすい着方を出来るだけ避ける、と言うのが、実際に毛玉対策として出来る事のようですよ。

とは言え、科学的にどうかは置いておいて、感覚的、経験的には良質なニットの方が毛羽立ちがでにくく、型崩れもしにくいと言う認識でおりますので、そこには使われている素材や製法における「違い」が理由として存在するのかもしれません。

もしニットに詳しく、上述したような差異につきまして合理的にご教授頂ける方がいらっしゃいましたら、簡単にでも結構ですのでご教授頂ければ嬉しいです!

■クルチアーニは使えます!
なんだか脈絡の無い文章になってしまいましたが、本記事を「エイジング」にカテゴライズしております通り、最もお伝えしたい事は、サブタイトルにもございますように「クルチアーニは使えます!」と言う事でした。

個人的にはこれまで高級ニットとは無縁に近いファッション生活を送ってまいりましたが、「良いものはやっぱり良い!」という事を、実体験を持って理解した次第です。

この秋冬に酷使したクルチアーニは近いうちにクリーニングに出して、また今年の秋冬までゆっくりと休ませたいと思います。そしてまたタイミングがあえば、是非とも買い足したいと思っています。

そして、春夏のコットンニットもチャレンジするか、検討中です。(笑)



サイズがあえば、2万円と言うのは相当にお得ですね!



PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグの使用感!

こんにちは!
本日は、「エイジング」カテゴリ2つ目の記事です。

今回は、今年の3月に「PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグを購入!」と題して、ご紹介したペッレ モルビダのボストンバックをとりあげたいと思います。

■エイジング記事を書く、ということ
今年の頭にひっそりと!?追加した「エイジング」カテゴリ。最初の記事である「J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)の160時間後・・・」にも記載したような内容ですが、世の中に存在するモノ・コトは、使い”続けて”みて、やり”続けて”みて、やっとその本質的な価値に迫れるのではないか、と思っております。

従いまして、購入したものをご紹介するだけではなく、rm55が自分のライフスタイルの中で実際に使い”続けて”みて、感じたこと、使うことによるアイテムの経年変化などを記述することで、今後購入を検討される方の参考に、少しでもなることができたら幸いだと考えております。

また、買った後のフォローアップを自分自身で意識付けすることにより、買い物の精度!?という言葉が正しいのかは分かりませんが、より自分のライフスタイルにフィットするアイテムを購入できるようになるのでは!?という淡い期待もしております。

もちろん、モノの評価と言うのはそれ単体で成立しているわけではなく、使う人のライフスタイル、価値観などとの関係性の中で成立するものだと考えております。従って、私の感想が絶対的な意味を持つとは思っておりませんので、その点ご留意頂ければ幸いです。

■ペッレ モルビダのフラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグを使って、2か月後・・・
では、2か月もの間、天候を気にせずにガンガン仕事で使ってみた感想と、アイテムのエイジング、と言うにはまだ程遠いですが、状況を早速お伝えしてまいりたいと思います。

まず、バッグの表面の革の状態ですが、まだ2か月ということもあり、ほとんど変化は見られません。もちろんプロパー価格ですと7万円を超える、それなりのグレードのバックですし、購入記事にも記載しましたが、日本有数の革の生産地である兵庫県姫路市の松原エリアのシュリンクレザーを使っておりますので、ある意味当然なのかもしれません。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後①

私は、GILTにて、ただでさえお得な価格に加え、以前返品した際に付与された商品券も使って破格の値段で手に入れましたが、この革相当イイ感じです。

革のバックは重さがあると肩が凝ってしまうのですが、革を「シボの立った質感や堅牢さを損なわないギリギリの薄さまで熟練の職人により鋤いた」というように、”軽い”のが何より嬉しい。私は現在のビジネス上書類などの持ち運びも多いので、バック自体の軽さは、何よりの嬉しいポイントだと思っております。

また、ペッレ モルビダのシュリンクレザーですが、非常に柔らかいです。その恩恵として!?、シワなどもほとんど寄らずに、美しい革面を保っている状況です。汚れても、軽く拭きとればすぐに綺麗になる、というメンテのeasyさもめんどくさがりの私にとっては高評価のポイントでございます。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後③

マイクロライトスエードを使ったインナーも、多少の毛羽立ちは見られるものの、擦れや剥がれはなく、綺麗な状況です。クリアファイルなど、角がとがったものも入れてハードに使っておりますが、日本製らしく丈夫ですね。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後⑧

まとめると、軽量であること、柔らかいシュリンクレザーは柔らかくシワがよりにくく、汚れも落としやすい、更に、インナーも丈夫で普通に使う分には十分な耐久性がある、ということが2か月間使ってみて感じた良い点です。

一方で、気になったのはペッレ モルビダがどうこう、というよりデザイン上の問題ですが、フラップ式のバックの宿命ですが、開け閉めがめんどくさい・・・。笑。重要な書類等をカバーするのに必要だと思ってはおりますが、普段は下記のようにかぶせるだけで、留め具は使用しておりません。気にならない方は、トート型の方が使い勝手は良いですね。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後②

また、この手持ちのあまり部分が当初は画像のように反り返ってしまって気になりました。なんとなく購入前から気にはなっておりましたが、やっぱり使っていても、気になるものですね。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後④

ただ、持ち手箇所は下記のように、その長さが調整可能だったので、穴の留め具の位置を変えました。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後⑤

すると、下記のようにあまり部分が外に出なくなりましたので、今は気にはなっておりません。ちなみに、最新のモデルではこの部分が改善され、形状が若干変わっております。恐らく使う中で意見が寄せられたのではないか、と想像します。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後⑥

引いて撮ると、こんな感じです。
PELLE MORBIDA(ペッレ モルビダ)フラップ付きシュリンクレザー ボストンバッグ_2ヶ月後⑦

なお、他に気になる点としたら、これもデザイン上の問題ですが、外部ポケットがついていないこと位かな、と思います。やはりフラップ式のバックなので、携帯などのちょっとした小物を出し入れする際に外部ポケットが1つでもあると、より使い勝手の面では良いかな、と思っております。

ということで、気になる点としては、フラップ式のバックの宿命?でもある、出し入れのめんどくささ、更には携帯などの小物を出し入れする外部ポケットがないことというデザイン上の問題のみ、ということになります。逆に言えばデザインが気に入れば、インポート系バックにも劣らない魅力を兼ね備えている、ということは言えるのかなと感じております。

ご存知の方も多いかもしれませんが、日本は革小物の関税が、国内産業を保護するために非常に高く設定されております。従って、仮に国内の革製品とインポートの革製品の販売価格が国内で同じ位であった場合、日本製のプロダクトの方が、より原価が高い、誤解を恐れずに言えば、質が良い革を使用できる場合も少なくない、ということですね。

もちろん、かけられる原価が高いほど、良いプロダクトである、とはならないので、一概には言えませんが、一つの参考にはなるのかな、と思っております。

ということで、購入後2か月間ビジネスにおいて使用してみたrm55による、独断と偏見による使用感のご紹介でした。ペッレモルビダが気になっていた方は、是非チェックされてみてください!






やはり、最新モデルの持ち手部分のデザインの方が、美しさは維持できそうです!?



J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)の160時間後・・・

こんにちは!
本日は、昨年11月に購入をご紹介させて頂いたJ.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)の、その後の状況を「エンジング」というカテゴリーの最初の記事としてお届けしたいと思います。
※購入時の記事はコチラ
ストレートチップ_JMウェストン

■モノを評価するとは!?
以前、家の設計をされている方とお話した際に、下記のようなことをおっしゃっておられました。

「家の設計は難しい。新築時にはカッコいいと評価された設計であっても、実際に家に住み、生活をし、家族構成が変わり、年をとれば、その設計への評価も変化してくる。本当に良い設計とは、住人のライフスタイルをとらえた上で、どれだけ普遍的な要素を盛り込んでおけるかどうかである。」と。

なるほど、確かにトレンドを踏まえた斬新な設計は、新築時に写真を撮った際にはカッコいいけれども、それがそのまま生活がしやすいのか、家族構成の変化を踏まえてもなお、安全なのか、年をとってもなお、使い勝手が良いのか、ということとは別物ですよ、ということですね。

つまり、使い続けて初めて、その善し悪しが評価できるのだと。

著名な建築家が手掛けた建物が、思いのほか使いにくくて困っている、なんてお話も聞いたことがございますが、表面的なデザインだけではなく、そこでその建物を使う人の行動までデザインとして落としこむことが、長きにわたって良い建物として評価されるポイントの一つでもあるのかなと、そんなことを感じたわけです。

一見関係のない話のようにも思いますが、ファッション・アイテムにも通じることがあるかもしれません。

私もまだまだモノの見方、評価というのが出来るようなレベルにはございませんので、ブランドやその背景にあるストーリー、メディアの情報などを踏まえながらモノを見て(評価)しまう自分がおります。

そんなおりに、先日ご紹介した「The Rake Japan Edition 2015年 5月号」において取り上げられていた、ラルフ・ローレン氏の言葉が思い浮かびます。

「ラグジュアリーといえば、人は高価なものを想像するでしょう。しかし私は違う見方をしていいます。~(略)~本当のラグジュアリーとは、モノではなく、自分の求める人生を実現することです。~(略)~」

これをあえてモノにあてはめて解釈しなおすのであれば、ラグジュアリーとは絶対的な基準があるのではなく、自分の身体的感覚や美的感覚など、自分の基準で本当に求めるものが、自分にとってのラグジュアリーである、ということなのかもしれません。

モノは、しっかりと自分のライフスタイルの中で”使い続けること”、そして、それが”自分の”身体的感覚、美的感覚などに対して、どのような位置づけであるのか、ということが、ブランドやメディアにおける評判以上に、自分にとっての重要な評価なのかもしれませんね。

さて、そんな素人の戯言を小話として記述致しましたが、購入してから天気の良い日を中心に(笑)、週1回から2回、合計160時間以上履き”続けて”きた、J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジングについて、お届けしてみたいと思います。

■J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング
まず、こちらは購入後、160時間以上履き続けたウエストンのストレートチップ(300)です。基本的なケアといたしましては、履いたその日に軽くブラッシング。夜はそのまま寝かせて、翌日にシューツリーを入れて保管。1か月に1度程度の頻度でコチラでご紹介したM.モゥブレィのケアセットを使って靴磨きをする、といった感じでした。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング①

まず、履き心地ですが、150時間を越えたあたりから劇的に変化したように思います。最初はかなり締め付けがきつく、特にウエストンのフィッターさんからは右はウィズDでも良いかもしれないと言われていたほどですので、所有するウィズCの300は、はじめは右足がかなりきつかったです。。

当初は、履き始め5分程度はかなり痛みを感じるのですが、その後足がなれるのか、革がなじむのか分かりませんが、非常に歩きやすくなる。そして、4時間前後を経過するころから右足のみジンジンしてきて、5時間後には痛みが走る、といった感じでした。ただ、私のデータ上は、50時間前後で、右足に痛みが発生する時間が5時間後から7時間~8時間前後と伸びてきております。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング②

痛みに耐えながら、極上の履き心地になることを夢見て!?履き続けました。すると、100時間を超えるころからは、履き始めの痛みが和らぎはじめ、10時間程度までなら非常に快適に、そして足にフィットした状態で1日を過ごすことができるようになりました。

インナーを覗いてみても、そこまでコルクが沈んだ、という感じは見た目的にはしないのですが、着実に自分の足形に変化してきているようにも思います。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング⑤

また、驚きだったのは革の状態。上述したとおり、そこまで細かく丁寧なケアをしていたわけではないのですが、1日履いたあとのブラッシングだけでも十分魅力的な艶を取り戻すような気がしております。アッパーに使われている革は、確か名門のデュプイ社の最上級のカーフだったように記憶しておりますが、見た目のキメの細かさといった美しさだけではなく、実用面からみても非常に優秀な革質のように感じました。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング④

こちらはシューツリーを入れない状態で撮影したアッパーのシワ。とても数ヶ月間履き続けたようなシワの入り方ではなく、美しい状態を保っているように思います。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング③

ちなみにスタートが異なるので、正確な比較はできませんが、もともと所有していたグレンソンのクォーターブローグは、同じようにケアはしていてもシワは結構深く入っております。個人的には、シワの入った靴もその靴の歴史を感じさせ、嫌いではないのですが、ストレートチップに限って言えば、やはりシワは少ない方がフォーマル感が出ますし、気品を感じます。
グレンソン_アッパーの皺

なお、ソールはラバーソールで補強してありますが、ウェストンのアウトソールは、しなやかに返るにも関わらず、摩耗しにくいと言われている、高級紳士靴が供給を受けたいと切に願うタナリー・バスタンのものを採用しているのだとか。分厚くて繊維の密な仔牛の革を1年以上もかけて!鞣し、垂直方向に叩いて固めていくという非常に手のかかる工程を踏んで生産されているようですよ。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング⑦

ということで、実際に160時間以上履きこんだ現在における個人的な感想は、当初の想像以上に素晴らしい靴である、ということです。先日の価格改定後の値段は勉強不足もあり調べておりませんが、改定前は10万円(税別)程度の価格でしたので、ジョン・ロブやエドワード・グリーンに比べて良心的価格ながら、そのクオリティには目を見張るものがあるのではないかと思っています。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング⑥

そのような意味では、この価格帯で購入できる実用性のある高級紳士靴としては、最高峰の出来映えではないか、というのが、実際に履き続けて今思う、ウェストンのストレートチップに対する感想です。

最近は痛みがほぼ無くなってきており、長時間の残業がなければ(笑)、とっても快適な1日を過ごすことができるので、非常に重宝しておりますよ。今後も、200時間、300時間と履きこんでいき、また新たにお伝えできるような気付きや変化がありましたら、その際はご紹介させて頂ければと思います。