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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

大人のカジュアルブルゾン:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のカシミア シャツブルゾン

皆さま、こんにちは!

本日は「大人のカジュアルブルゾン」と言うテーマで、先日ご紹介した(※)Newアイテムのスタイリングレポートをお送りしたいと思います。
※「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のカシミア シャツブルゾンを購入!

それでは、まいりましょう。

■大人カジュアルとは?その定義を考える
さて、最近自分が年を取ったからなのか、よく目にしたり、耳にしたりするのが「大人カジュアル」と言う言葉です。

そもそも「カジュアル」とは”格式張っておらず、気取らない、くつろいだ様子”を表現する言葉として使われていますが、それに「大人」が付くとどういった意味になるのでしょうか?

決まり切った唯一の定義があるわけではないようですが、「カジュアル」に「大人」が付くことで表現される意味合いとして私が個人的に理解しているのは、「ちゃんとして見える」と言うことなのかなと。

他人から「ちゃんとした人」に見えるけれど、スーツやジャケット、シャツなどのドレスアイテムを使ったスタイリングではない、カジュアルなスタイリングのことを「大人カジュアル」と言うのだと私は考えています。

その意味は、決して高いアイテムを使っていると言うことではありません。シルエットやサイズ感、素材、色、柄など適切に組み合わせることで、大人らしい、「ちゃんとした人に見える」スタイルと言う意味です。

最近はユニクロなどのファストファッション系のブランドを用いて「高見え」ファッションなるスタイリングが流行っているのか、そう言った言葉をよく聞きますが、個人的には「高く見える」必要はなく、むしろ大人であれば「ちゃんとした人見える」方が大切だと考えています。

■rm55的大人カジュアルのブルゾンスタイル
では一体どんなスタイリングが大人カジュアルだと考えているのか、と言いますと、例えば先日購入をしたマウロ・オッタヴィアーニ)のカシミア シャツブルゾンを用いたスタイリングなどは、その例の1つだと思っています。

ジャケットも着ていないし、襟付きのシャツも着ていませんが、ちゃんとして見えるスタイリング。



目の詰まったカシミアのアイボリーカラーのニットからは上品な光沢感が感じられ、シンプルですが洗練された、落ち着いた印象を受けます。
マウロオッタヴィアーニのカシミアシャツブルゾン_1


また足元にはスニーカーを合わせていますが、スエード素材のスニーカーにウールパンツを合わせることで、アウター感覚で用いたシャツブルゾンの上品さを損なうことなく、それでいてリラックス感のあるカジュアルスタイルを意識しています。
マウロオッタヴィアーニのカシミアシャツブルゾン_5

休日のジャケットスタイルも好きなのですが、リラックス感のあるニットを用いたスタイリングは目立ちすぎることもなく、周囲に上手く溶け込んでくれますので、週末に心地よく過ごすことが出来るスタイリングの1つです。
マウロオッタヴィアーニのカシミアシャツブルゾン_4

ボタンとフラップ付きのポケットが胸に配置されたデザインはカジュアルアイテムであることを伺わせますが、色とニットの質感、サイズ感などと相まって、上質な大人っぽさを醸し出します。シャツを合わせることもできますが、あえてノーカラーのクルーネックでリラックス感強めのスタイル。
マウロオッタヴィアーニのカシミアシャツブルゾン_3

ボタンを留める位置を調整することで、Vゾーンの深さをコントロールして見え方を変えることも可能です。
マウロオッタヴィアーニのカシミアシャツブルゾン_2

カシミアニットのシャツ型ブルゾンは私にとって初めてのアイテムでしたが、購入前のイメージ通り、リラックス感とリッチさを兼ね備えた、大人カジュアルアイテムとして、今期は活躍してくれそう。

今回はウールパンツを合わせることで大人カジュアルの中でも上品さに振った装いにしましたが、コットンパンツやデニムを合わせることで、よりカジュアル感を強めたスタイリングも可能です。

どこに行くか、何をするかと言ったTPOを踏まえた上で、合わせるアイテムを考え、「大人カジュアル」なスタイリングを楽しんでいきたいと思います。





Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のカシミア シャツブルゾンを購入!

皆さま、こんにちは!

本日は「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のカシミア シャツブルゾンを購入!」と言うテーマで、秋冬アイテムの購入レポートをお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■本物しか買わん(勝たん)
最近思うことがあります。
正直、服を買うと言う行為においてはもう、自分の人生でやり残したことはないのではないかと。

物心がついた頃から服が好きで、これまで国内外を問わず、様々なブランドやスタイルの服を楽しんできました。そして、ここ数年間はインスタグラムを通してほぼ毎日、自身の装いと向き合ってきましたが、最近では自身の好みが大きく変わることなく、ようやく自分のスタイルを確立するに至ったと感じています。

またスタイルが確立したことと同義、ではないのかもしれませんが、自分が本当に良いと感じる服についても、ここ数年間は変わることなく、同じブランドや職人さんの服のまま。

もちろんその間、外を全く見てこなかったのではなく、インスタグラムを中心として様々なブランドや職人さんの服を見ると言うインプットは続けてきました。ただ私が装いにおいて最も重視するバランス感が良いと思っても、ディティールまで目を向けると、自分の好みではなかったり、ディティールは気に入ってもバランス感が好みでないことが続いており、現在のお気に入りを差し置いてチャレンジしよう!と言う気持ちに至ることがありません。

既に自身のワードローブからは服が溢れ出している状況ですし、生きていくにあたって必要な服も揃っている。

よって以前も記載したかもしれませんが、これからは私自身が本物だと感じる服であり、持っていないような服を多少買い足すだけで十分かなと思い始めています。

このような中で、自身のワードローブにはないようなアイテムかつ、これは!と感じるニットアイテムと出会いましたので、購入をしてみました。

■マウロ・オッタヴィアーニ のカシミア シャツブルゾンを購入!
この度購入をしましたのは、ニットブランドとしては既に私のブログではおなじみとなっておりますマウロ・オッタヴィアーニの、カシミア100%で編み上げられたシャツ型のニットブルゾンになります。
カシミア_シャツブルゾン_3

良質なニットアイテムを生産するメーカーはいくつかありますが、マウロ・オッタヴィアーニの特徴と言えば、カシミアの中でも極上素材かつ、撚りの強い糸をしっかりと丁寧に編み上げる技術に長けていることと、私好みな上品な色の出し方だと個人的には考えています。

一般的にはカシミアのような繊細な素材を扱うことの出来るニット工場は限られていますので、他のメーカーも扱うことの出来るウール等の素材よりも、オッタヴィアーニのアイテムを買うのであれば極上のカシミアか、カシミア×ウールのような混紡素材のものがベスト。それこそ、そこにオッタヴィアーニのアイテムを買う理由が生まれると感じています。

今期は密度のあるカシミアをアウター感覚でも着用することの出来るシャツ型のブルゾンに仕立てており、自分の中では新鮮さを感じるとともに、試着をしてみると相変わらずのバランス感とサイズ感の良さを有していましたので購入することにしました。

ファッション業界における最近注目のキーワードと言えば、SDGs。多々ある業界の中でも環境破壊、汚染に貢献している第2位の業界として悪名高いのがファッション業界だと言われていますが、循環を意識した素材づくりであったり、環境に配慮した生産工程の導入であったりと、ファッションに係る方々も様々な努力を重ねていると言う現状があります。

今回購入したアイテムが包装されていた袋を見ても、そのような流れを強く感じました。
カシミア_シャツブルゾン_1

ギフトであればまだしも、自宅利用であれば豪華な箱や、何重にも梱包されたビニール袋は不要です。出来るだけ簡易に済ませた方が良いと個人的には思っています。
カシミア_シャツブルゾン_2

と、少し話題がずれてしまいましたが、購入したのはこんなブルゾン。胸に大き目のポケットが配置されており、チャーミングさも感じます。
カシミア_シャツブルゾン_4

それでも、端正な襟の形状や、
カシミア_シャツブルゾン_9

エレガントなリブの表情。
カシミア_シャツブルゾン_8

上質さを感じるボタン素材に、
カシミア_シャツブルゾン_7

絶妙なポケットのサイズと位置と言ったバランス感は、さすがオッタヴィアーニと言ったところ。
カシミア_シャツブルゾン_5

そのうえ、上品さのあるアイボリーカラーの色合いと、トップレベルのカシミア素材を用いて神々しく輝く、ソフトな表情はオッタヴィアーニの真骨頂とも言える出来栄えです。
カシミア_シャツブルゾン_6

全体デザインにディティールデザイン、そして色やパターン、サイズ感、素材、価格など、その全てが自分の感性に完全にフィットしてくるニットメーカーはそうはありませんので、もしそう言ったブランドに出会えているのであれば、それは大切にしてあげた方が良いと思っています。

年と経験を重ねると好みも固まってきますし、経験を積むことで審美眼も磨かれ、ビビッと感じるアイテムも減ってきてしまいますが、もし幸運にもビビッと来るブランドやアイテムに出会ったら、是非ワードローブに納めることを強くおススメします!
※本日ご紹介したアイテムは、コチラ






「着る」ではなく、「羽織る」と言う感覚。:Sartoria Sharon カシミア ダブルフェイス アルスターコート

こんにちは!
本日は「「着る」ではなく、「羽織る」と言う感覚。」と言うテーマで、前回の記事(※)でご紹介させて頂きました、Sartoria Sharon のアルスターコートの着用イメージをご紹介したいと思います。
※「クラシックを再解釈。Sartoria Sharon によるカシミア ダブルフェイス アルスターコートが納品!

それでは、まいりましょう!

■コロナ禍が変えたもの
さて、本ブログでも度々記載してきました通り、コロナ禍は有形、無形を問わず、多くの物事を変えてきました。特にメンズファッションと言う分野において言えば、間違いなく装いのカジュアル化が全体的に進んだと言えるのではないでしょうか。

実際にはコロナ禍より前の段階でもビジネススタイルのカジュアル化は叫ばれておりましたので、そういう意味ではダブタイトルにある「変えた」と言う表現よりも「加速した/推進した」と言う言葉の方が適切なのかもしれません。

私個人のビジネス環境においてもスーツやジャケットを着てネクタイを締めるというスタイルは外部の方との打ち合わせ等以外のシーンにおいては”もはや必須ではなく”、数ある装いの選択肢の中の1つと言う状況ですし、街中を歩いていても、官公庁や金融街など、特定のエリアを除くとスーツやジャケパンにネクタイを締めているビジネスマンの方が少ないという感覚さえ覚えます。

ただ、そうであるからこそ、たまにネクタイを締めたスタイルの方を見かけると自然に目で追ってしまうと言いますか、逆に目立ってカッコ良いなと感じてしまう自分がいるわけですが、これは世の中の流れや一般的な感覚とは相いれないものなのだと自覚しています。

ところで、人間と言うのは楽な方に流される動物であると言います。事実、自分の体にあった、着心地の良いスーツやジャケットを持ち、またネクタイが大好きな私であったとしても、やっぱり楽な恰好に流されそうになる自分がいるのです。特に、上述のようにスーツやジャケット、ネクタイが必須のビジネス環境ではないが故に、その感覚は顕著。この冬の時期には、ジャケットではなくカジュアルなブルゾンを着用したり、またシャツとネクタイではなく、タートルネックでも良いか?と思う自分が多々現れます。

つまるところ、コロナ禍が変えたものはスーツか否か、ネクタイを締めているか否かと言う外見的なものではなく、より内面的な、精神的な部分なのかなと思っています。

楽な恰好でいいか。

と言う、感覚。自分の中における価値観の変化こそ、装いや行動と言う表層的な変化に影響を与える源泉たるものなのだと。

だからこそ前回の記事にて記載しましたように、本当はオーダーをするつもりはなかったにもかかわらず、ハンガーにかけてあった、そのリラックスした表情、肩ひじ張らずに気軽に着ることのできるスタイル。そして、まるでブランケットを羽織っているような着心地を持つ、Sartoria Sharon のカシミア ダブルフェイス アルスターコートに惹かれ、思わずオーダーをしてしまった自分がいたのかなと。
SartoriaSharon_カシミア_ダブルフェイス_アルスターコート_1

恐らくコロナ禍が始まる前や、始まった直後ではなく、あのタイミングだったからこそ強く惹かれたのではないか、と自己分析をしている自分がいるのです。

今でもクラシックのど真ん中のスタイルが一番好きだという感覚はありますが、クラシックを今の感覚、価値観でもって再解釈したと私が表現したサルトリア・シャロンのコートも、これからの自分によってはより快適で、心地良いものになっていくのだろうなと言う確信も同時に持っていたりします。


■「着る」ではなく、「羽織る」と言う感覚。
と言うことで、そんな”今の感覚”を的確に捉えたサルトリア・シャロンでオーダーしたカシミア ダブルフェイスのアルスターコートの着用イメージをご覧頂こうと思います。

もともとイメージしていたのが、こんな装いでした。ローゲージのタートルネックにデニムと言うオフの日の装いに、ジャケット感覚でバサッと羽織るイメージ。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ1

芯材が一切使われていないこと。また、640gと言う絶妙な目付のダブルフェイスのカシミア生地の柔らかさもあって、このソフトな表情が出来上がります。首筋に柔らかい生地がぴったりとフィットしつつ、肩から腕にかけてなだらかな傾斜線を描く。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ3

まさに「着る」と言うよりも、「羽織る」と言う表現の方が、その柔らかく、ゆったりとした着心地を適切に表現出来ているようにさえ思えます。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ2

ちなみに足元には今季買ってよかった!と心から思っている、Sharonのオリジナルブランド、ラテッラのスエードブーツ。足に一切の負担がかからず、心地良い履き心地はサルトリア・シャロンのコートとの相性が抜群です。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ4

そしてこちらもグレーデニムにハイゲージのタートルネックを合わせたスタイリング。これまでの基準と価値観で仕立てられるコートの場合、厚みのあるローゲージと薄手のハイゲージとでは着心地に大きな差が生まれますが、もともと体にぴったりとフィットさせると言う思想がない、と言いますか、異なる価値観で仕立てられた今回のコートでは、そのニットの厚みの差もさほど気にはなりません。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ5

「羽織る」と言う表現がぴったりな着心地だけではなく、肩の落ちたビジュアルは、よりリラックスした雰囲気をも醸し出します。少し前から若い方を中心にオーバーサイズな服が支持を集めていますが、そんな雰囲気、感覚をクラシックな仕立ての世界にも取り入れたことが、とても斬新なことだと感じています。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ8

所有するサルトリア・ソリートのチェスターコートにはスニーカーを合わせるイメージはありませんが、サルトリア・シャロンのコートであれば、あえてスニーカーをも合わせたくなりますし、実際に合う気が致します。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ9

このコートは生地とパターン、仕立てのバランスが非常に良いように感じます。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ6

このサルトリアシャロンのアルスターコートはその性格上、基本的にはカジュアルスタイルに合わせるイメージで購入をしたのですが、実際にはクラシックなドレススタイルに合わせても馴染んでくれる、懐の深さがあります。
SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用1

正当なクラシックなドレスコートに比べると、よりリラックスをした、力の抜けたスタイリングになることが分かります。
SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用4

ただここで個人的に気をつけるべきだと感じていることは、やっぱり基本はカジュアルよりのコートであると言う点。よってドレススタイルに合わせる際にも、グレーのスーツやネイビー×グレーのジャケパンと言うドレスよりのスタイルではなく、ベージュのジャケットや、ブラウンのスーツなど、ドレススタイルの中でもカジュアルよりのスタイル合わせる方がおさまりが良いと考えています。
SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用2

SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用3

先日開催されていたサルトリアシャロンのトランクショーでは、春夏バージョンの生地も準備されており、コットン素材のサンプルも拝見させて頂きました。そしてコットン以外にもコートの魅力をより感じることの出来そうな生地が準備されていましたので、リラックスした表情のスプリング/オータムコートをお探しの方は是非、チェックされてみてはいかがでしょうか。
※公式ブログ「手縫いのシングルアルスターコート Sartoria Sharon








MOORER(ムーレー) の ウール×カシミア レディース ダウンコート

こんにちは!
本日は久しぶりに購入をしたダウンコートをご紹介したいと思います。


と言ってもタイトルに記載の通り、「レディース」物なので私のコートではなく、嫁さん用のアウターとなります。それでは、まいりましょう。

■モンクレール?ヘルノ?タトラス?デュベティカ?
さて、私はメンズファッションの中でもクラシックなウェアについては相応の経験を積んでまいりましたが、正直レディースファッションについては無知も良いところ。もちろん興味もございません。

よって知識などはまったくないのですが、家族内では「服好き」として知られていますので(笑)、たまに購入の相談を受けることがあります。その際にはなんら難しいことは考えず、自身の直感のみで回答をしているわけですが、この度相談を受けたのが「新しいダウンコートが欲しいのだけど、良いのある?」と言う嫁さんの一言でした。

レディース用のダウンウェアの中でも、比較的ドレッシーな雰囲気のブランドで目に付く(外でよく見かける)のは、モンクレール、ヘルノ、タトラスあたりが多いのかなと感じています。

定番のモンクレールやタトラスはデザイン性も高く、シルエットもスタイリッシュ。また腕に入ったロゴが目立ちますね。




他にもダウンウェアながらボリューム感が出過ぎずに、女性らしい上品さのあるデザインとシルエットを有すると感じているのがヘルノ。この辺りはかなり着ている方が多いブランドなのかなと。


これらにあえて加えるとすると、若干スポーティ色が強くなるイメージのある、デュベティカ。


更に、カナダグースや


ウールリッチのダウンもありますが、ヒップが隠れるくらいのショートダウンのイメージが強く、上記ブランドに比べるカジュアルなデザインと言う印象です。


もちろんインポートに拘っているわけではないので、水沢ダウンなども見せたのですが、実際に見て、着てみないと分からないと言うことで、昨年末に横浜へ行った際にバーニーズなどのセレクトショップへ訪問。デュベティカと水沢ダウン以外は、一通り試着をしてみていました。


デザイン的にはフードの周りにファーがあしらわれており、ベルトレス。また膝丈以下のロングコートを希望しており、艶(シャイニー感)のあるものや、化繊素材の、いわゆる”一般的なダウンウェア”と言うものよりも、異素材を組み合わせたものがお気に召した様子。

色々と見た中ではヘルノのダウンコートが気に入ったようですが、一番良さそうかな~と言うコートのサイズがなく、結局その時は購入には至りませんでした。やはり年末ともなるとセールも始まっていますから、いわゆるゴールデンサイズは欠品してしまうことも多いですよね。

ここ数年、毎年のように新しいダウンコートが欲しいと言う話は聞いていましたが、結局見送りになっていたので、今回も同じパターンかなと個人的には考えていました。

このような中で、ふと思い出して検索をし、提案してみたのが、本ブログの読者様であればお馴染みであろう、MOORER(ムーレー) のダウンコートでした。レディースのイメージはありませんが、私もムーレーのダウンは所有しているのでクオリティについては理解しておりますし、雰囲気やデザインもモダンさがって悪くはないなと。

今回は嫁さんが希望していたファーがついており、異素材の切り替えダウンかつ、膝丈くらいの長さのものが見つかりましたので提案したところ、とても気に入ったと言うことだったので、結局これを買ってあげることにしました。

■ムーレー の ウール×カシミア レディース ダウンコート
それがこちら。色は上品なミディアムグレーで、ウール×カシミア素材と化繊とのコンビネーションのデザイン。女性らしいデザインではないでしょうか。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート1

カシミアの混紡率は10%ほどですが、それだけでも程よ良い光沢感と上品さが感じられるので、大人っぽさが増す気がします。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート4

またフードの周りにはラグジュアリーなフォックスファーがあしらわれており、ボリューム感もあって良き。このフード回りのフォックスファーは取り外し可能ですので、化粧などで汚れてしまった場合には、ファーのみクリーニングに出すことも出来ますね。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート2

裾の部分は化繊素材の切り替えデザイン。切り替えがあることでエレガント過ぎず、スポーティな雰囲気が出るのでデニムなどのカジュアルスタイルにも合わせやすそうですし、しゃがんだ際に裾が地面についても汚れが落としやすいと言う観点でも良さそうです。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート3

モンクレールやタトラス、ヘルノのように外からブランドが分かるようなデザインではありませんが、これくらいがちょうど良いと個人的には思っています。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート5

また2月には東京にも雪が降るのではないか?と言われていますが、フード付きなので雪や多少の雨でも心配なし。嫁さんの実家は雪が降るエリアなので、年末年始の帰省時にも活躍してくれそうです。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート9

インナー部分の縫製も綺麗で、随所にパイピングも施されており、丁寧なモノづくりは相変わらず。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート6

身体を入れると、しっとりと吸い付くような質感も私が所有するムーレーのダウンコートと同じでした。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート7

ちなみに嫁さんはムーレーと言うブランド自体を知らず、「モーレー?どこの国のブランド!?」と聞いてきましたが、あまり服には興味がないので、きっと1年後には名前も含めて忘れていることでしょう。。。(笑)
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート8

なお、ジップを一番上まで締めるとすっぽりと顔がうまり、マフラーやストールいらずです。
ムーレー_ウール_カシミア_レディース_ダウンコート10

実際に着てみるとかなり軽く、肩がこらなさそうな着心地や、フォックスファーや表地のウール×カシミアの質感、全体のデザイン、上品なグレーカラーなど、珍しく!?お気に召した模様です。私に比べるとモノ使いが荒い点が気になりますが、末永く愛用してくれると良いですね。

1月もとても寒かったですが、2月も寒さは本番中。薄着で風邪などをひくことがないよう、ガンガン使って貰えればと思っています。もし奥様やパートナーの方にレディースのムーレーも良いかも!?と思われた方は、是非チェックされてみてはいかがでしょうか。





Sartoria Solitoのチェスターコートを購入!(Solito house exclusive per Sharon)

こんにちは!
大変ご無沙汰しておりましたが、皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか。

私は夏ごろから仕事が多忙になり、またプライベートでも自分の時間を捻出することがちょっと難しかったために、本Blogもかなり放置してしまっておりましたが、お陰様で元気です。

2021年の仕事も無事に納まり、仕事が忙しかった時には中々出来なかった食べ歩き、飲み歩き、忘年会も全て終え、本日は久しぶりにPCの前に座ってブログを書いています。


さて、コロナ禍が始まっておよそ2年。身の回りを見渡してみても、驚くほど沢山の変化があったように思います。私が好きな服を取り巻く環境も例外ではありません。

相変わらずユニクロを中心としたファストカジュアルファッションはアパレル業界の中でも好調なように思いますが、この2年で大手セレクトショップの店舗を含め、多くの店舗が閉店致しました。また、中にはストラスブルゴを運営していたリデアのように民事再生等、厳しい状況に追い込まれた企業も少なくありません。

もちろんその背景にあるものは、コロナ禍による外出機会の激変がアパレル需要を減少させたと言う点が大きいと考えていますが、コロナ禍以前よりアパレル業界の苦境は伝えらておりましたので、他にも様々な要因が絡んでいるのだと思っています。

特に、私が好き好んで着ているドレスファッション、いわゆるネクタイを締めるスタイルと言うのは、ワークスタイルのカジュアル化の波がコロナ禍によって更に加速した感もあり、次の10年、20年と言うスパンで考えると、より厳しい状況に陥ることは間違いないと感じています。

私の周りでも「士業」や「金融」、また企業内におけるエグゼクティブクラスの方々を除くと、毎日ネクタイを締めてスーツを着ている方はほぼ皆無。また、先ほど挙げたような職種や地位の方であってもカジュアルな装いをするシーンも増えているようで、仕事におけるカジュアルな装いが確実に浸透してきているように思います。

よって、装うことの意義の大部分が「相手へのリスペクト」であるとした場合、スーツやネクタイを締めることが逆に相手を畏まらせてしまうというか、「カジュアルですいません」と言うような感情を抱かせてしまうシーンも散見されるようになり、難しい世の中になったことを痛感していたりする今日この頃。

実際、ドレスファッション好きである私自身でさえも、購入するアイテム数は明らかに減ってきたように思います。

このような中で、本日はやっぱりドレスアイテムって良いよね!と実感、購入したアイテムを取り上げてみたいと思います。


■サルトリア・ソリートのチェスターコート
この度購入をしましたのは、(ダーク)ネイビーカラーのサルトリア・ソリートのチェスターコート。世界で唯一の既成ラインである、Solito house exclusive per Sharonのものです。
サルトリアソリート_チェスターコート_1

サルトリアソリート_チェスターコート_2

素材はHolland&Sherryのカシミア100%。肌触り、落ち着いた光沢感が非常にエレガントで、まさに大人のチェスターコートにぴったりの生地。
サルトリアソリート_チェスターコート_3

実は購入していたのはだいぶ前だったのですが、ようやく先日引き取ってまいりました。
サルトリアソリート_チェスターコート_4

やや太めの男性的なラペル。ナチュラルでソフトなラインを描くショルダーライン。まさにサルトリアソリートのスタイルがしっかりと反映されている逸品。
サルトリアソリート_チェスターコート_7

クラシックな大人のスーツには、やはりダウンウェアではなく、クラシックな大人の定番コートであるチェスターコートを合わせて着たいと思い、追加致しました。
サルトリアソリート_チェスターコート_8

袖は本切羽。4つボタンの重ねです。
サルトリアソリート_チェスターコート_9

ダウンウェアの方が暖かいし、撥水効果等の機能性もあるし、扱いやすいし・・・と言うご意見もありますし、実際にそう思うこともありますが、合理的と言うだけでは扱いきることの出来ない人間らしさや美が存在するのであれば、それはこういった伝統的に受け継がれきた職人技術と、自然の恵みを最大限に受けたものではないかと考えていたります。
サルトリアソリート_チェスターコート_6

ラペルの返り、コートの裾のドレープ。自分が長年愛し、育てていきたいと思えるコートが、このサルトリアソリートのチェスターコートでした。
サルトリアソリート_チェスターコート_11

2022年の初詣にはこれを着ていこう!そう思っています。
サルトリアソリート_チェスターコート_10

恐らく私の人生で、今後ネイビーカラーのチェスターコートを買うことはもうないでしょう。人生最後のチェスターコートを迎い入れることが出来たことを大変嬉しく思います。


日本でサルトリアソリートを扱っているのは、現在南青山に店舗を構えるSharonさんのみ。またビスポークと同じ職人、工程を経て縫いあげられるサルトリアソリート唯一の既成ラインであるSolito house exclusive per Sharonは、世界でもSharonさんのみで扱っています。

普段は店頭のみの展開ですが、先ほどHPを拝見したところ、期間限定?でオンラインショップにも上がっていました。普段はパスワードが必要なページで展開されていたのですが、今回はパスワードもオープンに。

パスワード:     sharonmember2013
特別公開ページ: Sharon SPECIAL OFFER

しかも、今回私が購入したコートを含め、ソリートのアイテムがお得なプライスになっておりましたので、気になる方は是非チェックされてみてください。もちろんオンラインで買うには気のひける価格ですから、気になるものを見定めて、来年1月5日の初売り時に店頭にて最終決断されるのが良いですね。