LA TERRA(ラ テッラ) で名刺ケースをビスポークしてみた!
皆さま、こんにちは!
本日は「LA TERRA(ラ テッラ) で名刺ケースをビスポークしてみた!」と言うテーマで、少し前にオーダーをし、先日受け取ったラテッラの名刺ケースをご紹介したいと思います。
それでは、まいりましょう。
■クラシックをニューノーマルな生活様式に合わせて再解釈したLA TERRA(ラ テッラ)
さて、LA TERRA(ラ テッラ) とは私がお世話になっている北参道にあるメンズクロージングのショップであるSharonさんのオリジナルブランドです。
私はこれまでペッカリーグローブを色違いで購入したり、
製作はイルクアドリフォリオを主催する久内氏の奥様が手縫いで行っているクラッチバックも色違いでビスポークをしたり、
更にはリラックス感とエレガントさが同居しており、極上の履き心地がクセになるスエードブーツ(木型及び製作はイルクアドリフォリオのアトリエ)などを購入してきました。
このような中で、近年はブランドの方向性がよりハッキリと打ち出されたようで、クラシックなスタイルであるサルトリア・ソリート、直井重明氏のビスポーク、そして手縫いのMTMことサルトリア・シャロンに対して、クラシックスタイルをコロナ禍を経た現代の空気感で再解釈し、リラックス感とチャーミングさを有する大人のニューノーマルなカジュアルウェアを展開されています。
例えば、最近のトランクショーでは多くのオーダーが入ると言うコンフォートジャケット。デザインとしてはPコートのような雰囲気がありますが、柔らかい襟の表情や広めにとっている肩幅、そしてボックス型のシルエットなど、やりすぎ感のない、大人が着ることの出来るオーバーサイズシルエットが特徴的です。
体に沿うことのないオーバーサイズなシルエットをクラシックなスーツやジャケットに用いるような一流の生地を用いて、あえて手縫いで仕立てると言う、大人でないとオーダー出来ない、超贅沢な仕様です。化繊やマシンメイドではない、テーラード仕立ての大人のためのリラックス・カジュアルウェア。
他にもニットパーカーやクルーネックロングスリーブニットなど、ラテッラのコンフォートジャケットのインナーに合わせることも出来るアイテムも新作として登場していますし、
コンフォートジャケットもブレザーのような仕様であったり、
ミリタリー起源のユーティリティジャケットをカシミアかつ手縫いで仕立てるなど、世界で類を見ないアイテムを多数提案しています。
クラシックウェアをビスポークすることに慣れた顧客からは、近年のトレンドであるリラックスしたオーバーサイズなサイズ感や、カジュアルな空気感の中で大人が着ることの出来る世界唯一のアイテムと言うことで支持を受けており、今ではトランクショーのオーダーの半数を占めるほどになっているそうです。
『顧客の体型に沿わせることがビスポークにおける重要な価重の1つである』と位置づける欧米の価値観では到底生み出すことの出来ない提案であり、和装から洋装へと舵を切っていった、日本の柔軟な感性ならではの提案かなと感じています。今後は日本をはじめ、もしかしたら海外のサルトや職人の中にも、同じようにクラシックとは距離を置く、カジュアルなアイテムを高級な服地と手縫いで仕立てると言うスタイルを模倣していく方が出るのではないかと感じています。
私は自身のスタイルの中心をシンプルでベーシックかつ、エレガントなスタイルに置いているので、リラックス感とチャーミングさのあるラテッラのニューノーマルなアイテムをビスポーク/MTMしたことはまだないのですが、店頭で試着をしてみると「コレ、良いかも!?」と感じるアイテムが複数あったりしますので、そのうち私自身のスタイルに変化があれば、オーダーすることもあるかもしれないと思っています。
■LA TERRA(ラ テッラ) で名刺ケースをビスポークしてみた!
このような中で、先日参加させて頂いたイルクアドリフォリオのトランクショーにおいてビスポークしたものがありました。それが、名刺ケース!
身の回りの様々な変化に合わせて、気分を新たにするために名刺ケースを新調することにしたのです。ラテッラの革小物、そして靴はイルクアドリフォリオのアトリエであったり、久内氏の奥様が手縫いで仕立てていますので、イルクアドリフォリオのトランクショーのタイミングでオーダーすることにしました。
若干トラブルがあって納品が遅れてしまったのですが、先日待ちに待った名刺ケースを納品頂きましたので、ご紹介をしてみたいと思います。
今回選んだ革は、初めてビスポークしたクラッチバックで用いた革と同じ、ワインハイマー社のワープロラックス。生後6か月までの仔牛の革なのでキメが細かく、革自体も薄くて柔らかさがあり、何より上品です。

と言うことで、納品を頂いたのがコチラ。色はグレージュになります。

サラッとしており、手に馴染みの良い革質が特徴的。ワープロラックスの上品な雰囲気も気に入っています。

今回はビスポークなので、細かな仕様はイメージを久内氏と共有させて頂きました。

背面にはポケットを付けて頂き、名刺やカードを入れることが出来るようにしてあります。


開けるとラテッラの刻印があり、名刺を収納する箇所とは別に、蓋裏にもポケットを二つほど設けて頂きました。

少し前に納品を頂いた、カザミノのトートバックと色合いは近いのですが、シボの大きさや雰囲気は若干異なります。それでもともに手縫いで仕立て頂いているので、柔らかい、独特のリズミカルなステッチなどに共通性を見出すことが出来、大満足でした!

ちなみに革やデザインによって値段の変動はあると思いますが、私が選んだ革とデザイン、仕様での価格は3万3千円(税込)。自分だけのオリジナルの名刺ケースを手縫いかつ、好みの雰囲気で仕上げてもらえると言う観点で言えば納得感の高いプライスではないでしょうか。
他にもコインケースやキーホルダー、ミニウォレットなど、様々な革小物をオーダーすることが出来るようですので、イルクアドリフォリオの靴をビスポークされている方や、ラテッラのスタイルが好きな方にはおススメです!気になる方は是非、次回のトランクショーにて相談されてみてはいかがでしょうか!?