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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

楽ジャケが注目ですっ!?

こんにちは!
本日は、今季は特によく見かける、シャツジャケットやパイル地ジャケットなどの、リラックス系ジャケット、通称!?「楽ジャケ」をテーマに取り上げたいと思います。

■リラックス系アイテムが注目です
昨年9月に、「パンツの新しいトレンドはeasy wear化!?」と題してお送りした記事にて、パンツのトレンドには、ドレス化と、カジュアル化が見てとれます、といった内容を記載致しました。

「ドレス化」の特徴としてはタックが入ったパンツが増えてきたこと。「カジュアル化」の特徴としては、スウェットパンツやドレス顔なんだけれど、ウエストがゴム仕様になっていたりと、リラックスできるパンツが増えているという指摘でした。

今季のパンツを見ていると、特にカジュアル化、つまりリラックス系のパンツを本当によく見かけます。こちらは購入を検討しているうちにサイズがなくなってしまったレミレリーフのボーダースウェット。ボーダー柄が新鮮で、爽やか過ぎず、レミレリーフらしい風合いが魅力的でした。



同じくレミレリーフのインディゴスウェットは、BEAMSさんでは大人気だったようで、早々に完売状態でしたね。


そして、リラックス系パンツの中でも存在感を示しているヴィガーノ。このストライプ柄のリネンパンツは、なんとも言えない力の抜け加減が絶妙で、リゾート地ではいてみたいアイテムです。


また、タック入りのウールパンツでドレス顔なのに、リブがついているリラックスパンツも面白い試みだと感じました。


■今季は魅力的な楽ジャケが豊富です!?
そんなリラックス系パンツに負けじと!?多くのブランドがこぞって打ち出しを強化しているのが、リラックス系のジャケット。通称”楽ジャケ”です。数年前より、ラルディーニがシャツジャケットを発表しておりましたが、この時はまだ”シャツベース”な雰囲気が満載でした。ただ、今季は”ジャケットベース”な顔つきに進化しており、正直購入ボタンを押す直前まで行きました。(笑)

このボルドーカラーのコットンリネン素材のシャツジャケット。ダブルブレストで、一瞬シャツジャケットには思えないようなシルエット、顔つきにグッときました。夏場なんかには重宝しそうなアイテムですよね。


もちろんシングルブレストもありますが、結構な人気のようで早々に完売しているShopも出てきているようですから、ご検討されている方は、お早目に判断された方が良いかと思われます。


ラルディーニの楽ジャケと言えば、爆発的人気であったのが、ニットジャケット。今季は4つボタンのダブルブレストも登場しており、店頭での試着を考えております。シャツジャケットもニットジャケットも気軽に羽織れるアイテムですし、お値段も4万円台というのも人気である理由の一つでしょうか。


シングルのニットジャケットは争奪戦の模様です。


シャツのブランドとして人気であるジャンネットもシャツジャケットを発表。こちらは3万円代ですし、今季的な爽やかなストライプ柄には惹かれる方も多いのではないでしょうか!?しかもシャツジャケットにしては珍しいベント(センターベント)入りで、作りもかなりジャケットを意識しておりますね。


ストライプ柄であれば、シャツジャケットやニットジャケットあたりが着やすいかなと思っておりますが、アルテアのパイル地ジャケットは、ウールパンツの他にもデニム、コットンパンツ、短パンとなんでも合わせられそうな汎用性の高さが魅力。セールで残っていれば狙いたいアイテムの一つです。


また税込でも4万円ちょっとと言うコストパフォーマンスの高さを魅せるのがドリュー&コーのコットンパイルジャケット。取扱店舗も増えており、アメリカ的な風合いを要するアイテムには個人的にかなり惹かれます。(笑)


パオロペコラのケーブルニットジャケットは、独特の雰囲気があってカッコいいなと思った楽ジャケの一つです。


やはりパイル地ジャケットでも、ラルディーニのシルエットは秀逸。王道でしょうか。


ということで、いかがでしたでしょうか!?

今季は良いな、と思える楽ジャケがかなり豊富で、惹かれております。
年初にも申し上げましたが、今年はドレス系アイテムを中心に予算を構成していきたいと考えており、既にスーツを2着(1着はス・ミズーラ)ほど調達してしまっておりますので、10万円前後のジャケットには予算がなかなか回らない状態です。

そんな財政状況もあり、手頃なシャツジャケットやニットジャケット、パイル地ジャケットなんかには、気分的なものも含めてとても惹かれている、というわけです。

楽ジャケは1着あるとかなり便利だと思いますので、皆さんもリラックスできるジャケットを、ワードローブに向かいいれてみてはいかがでしょうか!?もしかしたら、普段スーツを着れないほど、ハマってしまうかもしれませんよ。笑。

ちなみに私は、現在ニット系のジャケット(アウター)で、かなり気になっているものがありますので、もし購入したら、またご紹介したいと思います。

J.CREW(ジェイクルー)のヘンリーネックTシャツを購入!

こんにちは。
本日は、アメカジ的なアイテムを衝動買いしてしまいましたので、ご紹介したいと思います。

購入したのは、アメリカのカジュアルウェアブランド、J.CREW(ジェイクルー)のヘンリーネックTシャツです。

■J.CREW(ジェイクルー)とは
ご存知ではない方もいらっしゃるかもしれないので、簡単にご紹介を。

ジェイクルーの元は、1983年に通信販売カタログの会社として設立されたという経緯がございます。その6年後の1989年には小売ビジネスへと参入し、順調に店舗数を拡大。アメリカのみならず、ヨーロッパやアジア、また一時期は日本でも店舗展開をするなど、とても勢いが”あった”アメリカのカジュアルウェアブランドです。

私は今までのファッション人生において、ジェイクルーに興味をもったことがなく、ほとんど店舗にも行ったことはありませんでした。記憶を紐解くと、一度アウトレットモールにおいてベージュのコットンジャケットを大学生か社会人になってすぐの頃に購入したことがあったように記憶しておりますが、その後は接点がなく、知らないうちに業績不振により日本から撤退(2009年1月)しておりました。

そんな業績不振なブランドであったジェイクルーですが、ジェナ・ライオンズという女性の敏腕クリエイティブ・ディレクターが就任した2008年以降、ヒップなプレッピー・ブランドにリブランディングし、快進撃を開始します!一時期は本国でさえ倒産の危機に瀕していたというのに、今や売上を大きく伸ばし、業界でも注目のブランドなのだとか。

テイストとしては、公式サイトをご覧頂くとお分かり頂けると思いますが、ありがちなガチのアメリカン・カジュアルではなく、トレンドを踏まえたスタイリッシュさが加わった大人っぽさがあるのが特徴です。スーツなんかも、アメリカ特有のボックス型シルエットではなく、ラペル幅は細めで、パンツもタイト目と、今のトレンドを上手くとらえながら、アメリカらしさを再解釈し直している気が致します。
Jcrew_HP
※公式サイトより拝借しました。

ただ、単に綺麗め、スタイリッシュというのではなく、どこか、アメリカらしさ、を残しているのが大きな躍進のポイントにも思うのです。やはり、服を見ただけで、どこの国のブランドだかわかる、どのブランドであるかが分かる、というのは、長らくブランドが存在する要素としても重要な気が致します。

そんなジェイクルーですが、積極的に外部のブランドとコラボレーションを行っておりまして、ニューバランスなんかはその一例。私も、注目し出したのは、そんなコラボレーションアイテムを見かけるようになったから、と言うのが正直なところなんです。

■衝動買い
さて、そんなジェイクルーと私、rm55とは突然出会うわけです。
先日、「アメリカを着たい気分なんです。」などと、申し上げておりましたが、アメトラやアメカジをイタリアを中心としたインポートファッションにミックスしたり、アメカジオンリーで着たいのが今年の気分でございます。

そのような中で、週末に家族で古着屋に寄ったことがございまして、幸い娘がベビーカーで寝ていたものですからゆっくりと店内を見る中で出会ったのが、本日ご紹介するアイテムでした。

そのShopはオーナーさんが定期的にアメリカに買い付けに行かれているそうなので、新品と古着とが混在しているアイテム構成であったのですが、RRLやラルフ・ローレン、ブルックス・ブラザーズ、ジェイクルーなどを扱っており、小さいながらも私の今の気分にグッと刺さるアイテム構成でした。

そのような中で、店主であるオーナーさんが最近の買い付け品として店の奥から出してきたのが、思わず衝動買いしてしまった、アイテムなんです。

■実物のご紹介
では、実物をご覧ください。
購入したのは、こんな風合いのアイテムでした。

霜降りのように白い糸をミックスした、インディゴブルーのヘンリーネックTシャツ。釦がアルミボタン、というのも、ボタン好きの私の心を動かした一因です。(笑)
J.CREW(ジェイクルー)のヘンリーネックTシャツ①

ロングスリーブですので、春先から活用できるということで、既にデビュー済みです。
J.CREW(ジェイクルー)のヘンリーネックTシャツ②

まず生地を触って驚いたのですが、非常に柔らかくて、気持ち良いのです。コットン100%であることもポイントですね。
J.CREW(ジェイクルー)のヘンリーネックTシャツ②

MADE IN CAINAですが、世界の工場恐るべし。価格は、5300円(税込)程度と、比較的手ごろなお値段ながら、シルエットもアメリカブランドにしては細身で、日本人にもフィットするサイズ感も購入を意識したポイントです。
J.CREW(ジェイクルー)のヘンリーネックTシャツ③

リブの伸縮、形状も良く、まったくの予定外でしたが、思わず購入してしまいました。
こちらはインポート系と合わせる、といった使い方よりも、先日購入をご紹介したRRLのデニムなどと合わせて、”普通に”アメカジを楽しみたいと思っております。
J.CREW(ジェイクルー)のヘンリーネックTシャツ④

ということで、本Blogの読者様の層を考えると、ちょっとギャップがありそうなブランドで申し訳ないですが!?、アメリカンカジュアルブランドのアイテム紹介でした。

パパさんであれば、もしかしたら、こんなアイテムが着たくなる”気分”にご共感頂けるかもしれません。(笑)





イタリア系ブランドであれば、チルコロのヘンリーなんかは、若干アメカジ的要素を感じられそうな気が致します。



是非、店頭でもチェックしたい一品ですね。
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価格:10,800円(税込、送料込)



Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ(ドディチ・ピエゲ仕様)を購入!

こんにちは!
本日は、以前購入をご紹介させて頂き、大きな反響を頂いたアイテムの一つである、Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)のドディチ・ピエゲ仕様のシルクタイをご紹介したいと思います。

■南青山のセレクトShop、Sharon(シャロン)さんでないと買えない!?
さて、今月初旬に「Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)DRAPERS サキソニーウールソリッドタイを購入!」という記事でご紹介させて頂いた、フィレンツェの新進気鋭のサルトである、Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)。

こちらの「12折り」仕上げ、イタリア語で言うところの「ドディチ・ピエゲ」のネクタイが、すごい反響です!?当ブログ上においても、皆さんがご興味を持たれていることは十分分かったのですが、先日シャロンさんに短時間ですが訪問したところ、マネージャのD氏から、Bespoke(ジュスト・ビスポーク)のネクタイに関するお問い合わせ電話やメールが結構あったと伺いました。

ネクタイと言えど、1本3万円前後もするという、とても高価なネクタイですが、使われている生地や仕様、生産工程なんかを考慮すると、逆にそのコストパフォーマンスの良さを感じることができるアイテムです。
※シャロンさんの企業努力も多分にあると思います。

本ブログを長らくお読み頂いている読者様であれば、ご存知のことと思いますが、私はネクタイといえば「ルイジ・ボレッリ」というほど、その締めやすさと、締める際の心地良さに惚れております。従いまして、一時期は他のネクタイに行けないのではないか、という不安があったほど。(笑)が、見て、触った瞬間にこれは素晴らしい!と個人的に思えたネクタイが、ジュスト・ビスポークでした。

私は子供が生まれてからと言うもの、週末にゆっくりセレクトShopへ訪問することがほとんどできなくなってしまいました。従いまして、仕事の打ち合わせの合間や、代休などをとった日に訪問するのがやっとで、それ以外はほとんどネットのセレクトShopにお世話になっております。

一時期は相当Web上を調べていたこともございましたので、ネットのセレクトShopも、そこそこは存知あげているつもりではございますが、このジュスト・ビスポークの取扱がありますのは、私の知る限りシャロンさんだけ。

ですから、春物が入荷するという情報を頂いた時は、1日もはやく訪れたい、という想い駆られ、大変だったわけです。(笑)幸い、入荷のご連絡を頂いてから、週末を挟んだ翌週に、打ち合わせの合間時間30分ほどを使って訪問。早速新作を見てきたわけです。

ところがです!

訪問してみると、既に数種類しか残っていないではありませんかっ。そもそも使われている生地の入手が難しく、ハンドワークを駆使しているがために、入荷する本数も1種類につき1、2本。。
※シルク系タイは、ジュスト・ビスポークが保管しているファブリックを使い、ウール系タイは、シャロンさんが特別にオーダーをしている、ドラッパーズのトップラインのファブリックを使用しているそうです。

どうやら私が訪問できなかった週末に既存の顧客さんが購入されていかれたのと、WebのShopニュースに出た春物入荷のご連絡を見た方が、お電話でお問い合わせなどをして購入されたのだとかっ。これには大変驚きました!

今の時代、ここで買い逃しでも、他でもセレクトしているから、という勝手な思い込みで購入を見送ることが当たり前になっている中で、「ここでしか買えない」というブランド、そしてアイテムに出会うこと自体が”稀”でございます。

ジュスト・ビスポークのネクタイも、そんな貴重なアイテムの一つなのかもしれませんね。

ということで、奇跡的に残っていたうちの1本を購入しましたので、ご紹介したいと思います。今季狙っていた、ネイビーベースのネクタイです。

■Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイをご紹介
では、実物をご下さい。
購入したのは、こんなベーシックでクラシカルなネイビーベースの小紋柄のシルクタイ。今年は、スーツなどのドレス系アイテムに力を入れたい、なんてお話を差し上げておりましたが、このシルクタイもその一環です。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ①

このシルクの艶感と、柔らかい感じが伝わりますでしょうか。
ベーシックなアイテムであればあるほど、"質"の良さが重要になってくるのでは!?と、最近は特に感じております。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ②

ネーム(ブランドタグ)と閂留めもハンド仕上げですね。マシンで精緻に仕上げてしまうと"遊び"がなくなってしまい、締めたり、ほどいたりするネクタイとの相性はよくありませんね。この独特の”ゆるさ”は、機能的にも重要だったりするのだと思います。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ③

ジュストのタイの特徴でもある、大剣裏のボタン。
今回は「SHARON」という文字刻印されており、シャロンさんが独自に発注されていることを伺い知ることができます。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ④

もちろん釦を開けると、ドディチ・ピエゲが顔をだします。
しかし、このシルク、非常に軽くて、気持ち良いんです。こんなファブリックと出会えること自体に幸せを感じてしまいます。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ⑤

今回は、小剣を開くと、しっかりと折り畳まれていることを確認することができました。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ⑥

数年前であれば、ネクタイに1万円以上出す、ということに抵抗感があった私ですが、人間変わるものです。(笑)今年は、購入アイテムは少なくても、本当に良いと思えるものに投資する、というのも買い物コンセプト!?の1つでありますから、このシルクの風合いには大満足です。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ⑦

小剣を通すループももちろんハンド仕上げ。この写真だけでもふっくら感が伝わりますでしょうかっ!?
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ⑧

なお、既にガイオラのホップサックスーツとともに、デビュー済みですが、締めやすく、締める感覚も気持ち良いのですが、締めているだけで、思わず仕事に力が入る、という嬉しい!?副次的効果もございました。(笑)

また着用イメージはこちらも近日中にご紹介させて頂きます。

なお、シャロンさんでは、あまりの反響の大きさに、追加発注をご検討されているようです。ただ、ものによっては生地がないので、再入荷は難しいかもしれないというような趣旨のコメントもございました。

ジュスト・ビスポークのネクタイが気になる方は、問い合わせをされることをおススメ致します。

Sharon(シャロン)
Mail:info@sharon-shop.jp
Tell:03-6418-5131(受付時間:12:00〜20:00)
※Web問い合わせの方は、コチラ




RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニムを購入!

こんにちは!
本日は、なんと今季SS2本目のデニムを購入してしまいましたので、ご紹介したいと思います。購入したのは、タイトルにもございますように、RRL(ダブルアールエル)の定番モデルの一つ、LOW STRAIGHT(ローストレート)のダークウォッシュ デニムです。

■RRLのデニムへのこだわりと、魅力
さて、ラルフ・ローレン氏と言えば、ヴィンテージをこよなく愛するデザイナーの一人としても有名ですが、いくつかあるラルフ・ローレンのラインの中でも、RRLのプロダクトには相当に関わりを持っていると言われるほど、力を入れているラインでもあります。

そんなRRLが送りだすデニムには、当然ながら、相当なこだわりがあると言います。

例えば・・・
・世界的にも有名な、日本製のセルビッジデニムを使用
・手縫いのチェーンステッチのベルト通し付きウエストバンド
・耐久性を高めるインサートベルトループ
・セルビッチカットのコインポケット
・ポケットの裏地には、アメリカの無染色のベビーコットンツイルを使用
・アメリカ製の糸、リベット、シャンクボタン、そしてレザーパッチ・・・

あげるとキリがありませんが、アメリカブランド、そしてヴィンテージをこよなく愛するラルフ・ローレン氏ならではのこだわりが、つまったアイテムでございます。

今季は既に、ヤコブ・コーエンのプレミアム・エディションであるBUDDYを購入しておりますが、ヤコブはテーラードデニムがコンセプト。そのコンセプトの通り、テーラード・ジャケットに合うような上品さが魅力です。ただ、やはりワークウェアをその起源にもつ、デニム本来の男臭さを感じる1本が、前からずっと欲しいと思っておりました。

そして、そんな武骨な風合いを醸し出すデニムを送りだしているブランドと言えば、私の中ではRRL以外思い浮かばず、真っ先に候補としてあげたわけです。

ところで、実はRRLのデニムには、日本製のセルビッジデニムとアメリカ製(コーンミルズ社製)のセルビッジデニムを使ったものが存在するのをご存知でしょうか!?日本のRRLで現在扱っているものは上述の通り日本製。一方、アメリカに直接買い付けに行かれているShopなどの多くが販売しているのがアメリカ製です。

2013年前後位に、日本製からアメリカ製に切り替わり、順次アメリカ製に変わっていく、なんてお話も聞いたので、日本製が欲しい方は早めにチェックされた方が良いかもしれませんね。

なお、日本製か、アメリカ製かによって、若干色の出方が異なる、というのはマニアの間では有名なお話なのだそう。日本製の方が、若干ですがグリーンがかったような印象の色の出方のようで、私も比較をしてみました。ただ、パッと見ですぐにわかるような色の出方ではないで、正直悩んだのです。。

結局今回私が購入したのは、アメリカ製のセルビッジデニム。ブルーの色の出方がこちらの方がイメージに近いように思えたことが、決め手となりました。

■RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニムのご紹介
では、実物をご覧頂きましょう。

パッと見で、イタリア製ではなく、アメリカ製だと分かる雰囲気を持っているのもすごいですね。武骨な雰囲気であることが、ガンガンと伝わってまいります。最高です。笑。ちなみにカタチはリーバイスの501をベースとして、より股上を浅くしたイメージでしょうか。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム①

色落ちのアップだけ見てみても、ヤコブのソフトな色落ちとは異なり、ハードな男らしさを感じてしまいます。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム②

ちなみに、こちらがヤコブのBUDDY。上記と比較すと、ソフトな気がしませんかっ!?
JACOB COHEN(ヤコブコーエン) プレミアム エディション BUDDY(バディ)④

通称"ヒゲ"と言われる穿きジワ加工にもアメリカを感じてしまいます。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム③

タグもいちいちアメリカを主張します。笑。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム④

これが噂の!?アメリカ製のシャンクボタン。ラルフ・ローレンは大好きですが、マニアではないので、正直ここまでのディティールに対するこだわりはございませんが、好きな方は好きなのだと思います。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑤

こちらはバックスタイル。色の落とし方も上手いですね~。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑦

ステッチが結構残っておりますが、加工の具合によってはほどけているのもありますので、好みによってチェックしたいポイントの一つです。私は、どうせ穿いているうちにほどけるだろうと、しっかりステッチが残っているものをセレクトしました。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑧

サイズは、ウエスト76cmで、サイズ28(ウエスト78cm程度!?)がぴったりでした。ただ、ウエストよりも下ではくので、ウエストサイズがぴったりのサイズ感だときつくなると思います。サイズ29でも穿いてみましたが、こちらは若干緩かったです。まぁ、このあたりは好みの問題もありますので、お探しの方は参考程度にされてくださいませっ!
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑨

経年変化が楽しめるディティールの一つであるレザーパッチ。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑩

セルビッチこと、赤耳さん。レングスは30ですが、裾上げはしない方向で考えております。私は足が短いので、ちょっと長めなんですけれどね・・・(汗)
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑪

ポケットの裏地には、アメリカ製であることが伺えるスタンプ!?が。日本製だと、もちろん「JAPAN」の文字が入りますね。
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑫

着用イメージはまた近日ご紹介致しますが、こんな感じ。ストレッチなどが一切きかないガチガチのデニムは久しぶりで、履き心地まで男らしく、思わず嬉しくなりましたよ。(笑)
RRL(ダブルアールエル)LOW STRAIGHT(ローストレート)ダークウォッシュ デニム⑬

ということで、今季2本目のデニムのご紹介は、ストレッチが一切効かない、ガチガチのワークウェアを起源にもつ本来のデニムそのもの、といった感じのRRLのローストレートデニムでした。

仕事はイタリアベースで艶感を意識して楽しみ、週末の子供との時間は、アメカジ、アメトラを意識して男らしく装う、そんな二重生活も良いかもしれませんね。(笑)









アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット:後編

こんにちは!
本日は「伝統的工芸品 南部鉄器の鉄瓶:前篇」に続く、後編ということで、私の所有する南部鉄器のご紹介です。

■アンシャンテ・ジャポンの南部鉄器カラーポット
さて、前編では熱く!?「伝統的工芸品」について語らせて頂いたのですが、実は私が所有する南部鉄器は、正確に言うと、「伝統的工芸品」ではないのです。

前編をお読み頂いた方であればお分かり頂けると思うのですが、「伝統的工芸品」に適合するための5つの条件のうち、適合していない条件があるのです。その条件は何か、と言いますと「100年以上前から使われている技術・技法で作られたもの」「100年以上前から使われている原材料で作られるもの」という条件です。

タイトルにもございますように、私が所有しているのはアンシャンテ・ジャポンの南部鉄器カラーポットです。
アンシャンテ・ジャポンとは、フランス紅茶の専門店で、主にフランスならではのエスプリの効いた紅茶葉を販売しております。実は、こちらのオーナーさんがフランスで見つけた南部鉄器のカラーポットを、逆輸入の形で、製造元から日本にて特別に販売を許可され、扱っているものが、本日ご紹介する”工芸品”なのです。

フランスでは、カフェなどで南部鉄器のカラーポットが当たり前のように使われているそうなのですが、これは日本の伝統的な使われ方である直火にかけて湯を沸かすものではなく、ティーポット(急須)として使われております。

お茶を鉄瓶で飲むと、鉄分が溶けだして健康に良い、なんてお話を聞いたことがあると思うのですが、そもそもフランスで飲むお茶は、紅茶であり、紅茶に鉄分が混じると味が変わってしまいますね。従って、本来は陶器のティーポットを使っております。よって、フランスで使われている南部鉄器のティーポットには、鉄分が流れださないように、カラーポットの内側と蓋の裏側に、錆び止め用のホーロー加工が施してあるわけです。

この点が、100年以上続く技法ではなく、また材料とも異なるために、「伝統的工芸品」ではない、ということなのです。上述した通り、アンシャンテ ジャポンの南部鉄器のカラーポットは直火にはかけられませんが、「伝統的工芸品」という雰囲気を、今の気分にあわせて楽しむには、十分かなと思っております。

なお、全国の「伝統的工芸品」を紹介している「伝統工芸 青山スクエア」のスタッフさんもおっしゃっておりましたが、今一番の危機は、伝統工芸に使う原材料が入手できなくなってきること、そして、作り手である職人さんの高齢化にともない、今の代が途絶えると、脈々と受け継がれてきた「伝統的工芸品」が途絶えてしまうことだそうです。

人類が生み出した最も偉大な発明!?の一つである「電気」。「電気」は人間の暮らしを便利にし、豊かにしてきましたが、これにともないライフスタイルも大きく変化しましたね。

従って、昔は生活の必需品であった工芸品の多くが、生活に不要なものとなり、結果として現在は観賞用の高額な芸術品として位置付けられてしまっております。

こうなると、当然需要も落ちてしまいますし、結果として仕事量が減り、職人さんも少なくなってしまうと。「伝統的工芸品」の基準を満たしたものを残す試みも、「国の伝統を守る」という視点では大変重要だと思いますが、多少その基準に満たないものであっても、伝統的な技法や職人さんが仕事をし続けられるだけの仕事量を確保する、ということもとても大切だと思っております。

従って、カラーポットのように、伝統的な技術に、昨今のトレンドをうまく融合させて、多少形を変えてでも、伝統を残していく、という試みには、個人的は大賛成でございます。

■実物をご紹介
さて、私の戯言はこれくらいにして、実物をご紹介したいと思います。
私が購入したのは、今から4年位前ですが、CAMOMILLE(カモミール)と言われるモデルだったように記憶しております。日本的!?な色合いの藍色は、私用。白は嫁さん用として購入しました。
アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット①

いかがでしょうかっ!?古風な雰囲気と、しゃれた雰囲気とが融合した、素晴らしい風合いだと思いませんかっ!?
アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット②

釜敷も一緒に購入致しました。
アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット③

ステンレスの茶こしが付属しておりますので、茶葉やティーパックなんかを入れるのに便利。
アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット⑤

内部はこのようにホーロー加工が施されておりますので、現代生活においては、使いやすいと思います。
アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット⑥

表面はこんな表情です。ただ、強く洗い過ぎると塗装がハゲてしまうので、取り扱いには気を付ける必要があります。
アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット④

他にも形やカラーなどが異なるモデルが多々あり、家族や友人などにもプレゼント致しましたが、皆さんとっても喜んでくれたので、ギフトとしても”かなり”おススメですよ!
アンシャンテ・ジャポン 南部鉄器カラーポット⑦

ということで、日本の伝統的工芸品である南部鉄器を、現代風に解釈しなおすことで、数百年続く職人さんの技術を、ちょっとおしゃれに!?堪能できる、南部鉄器のカラーポットのご紹介でした。

なお、アンシャンテさんの南部鉄器カラーポットの製造元は、南部鉄器の一貫生産メーカーであり、トップブランドの岩鋳さん。楽天ですとLife Balanceさんで取り扱いがありますね。気になる方は是非チェックされてみてください。






格子アラレの若草色のポットの購入も検討しております。かなり渋くていいかんじですよね。



平アラレのこげ茶も渋い。来客用に準備しても良いかもしれません。



伝統的工芸品 南部鉄器の鉄瓶:前篇

こんにちは!
本日は、「1人・クールジャパン・プロジェクト(日本の素晴らしいアイテムをご紹介するたった1人プロジェクト・笑)」の一環として、伝統的工芸品である「南部鉄器」をご紹介したいと思います。

■伝統的工芸品とは
さて、なにげなく使った「伝統的工芸品」という言葉。皆さん、ご存知でしょうか!?

”なんとなく”聞いたことがあるような言葉なので、「古くから伝わる製法で作ったもの」や「伝統技術が使われているもの」などのイメージをされる方がいらっしゃると思いますが、実はしっかりと”定義”されております。

経済産業大臣が指定をしており、条件としては主に下記の5つがあります。

・主として日常生活に使われているもの
・主要工程が手作りであること
・100年以上前から続いている技術・技法で作られたもの
・100年以上前から使われている原材料で作られるもの
・産地がある程度の規模を保っていること

一番最後の条件だけ少し分かりにくいですが、要は「芸術」「美術」作品とは異なる、という意味だと解釈しております。

芸術家・美術家が100年以上前から使われている材料を用いて、100年以上前から続いている技術、技法をつかい、手作りで仕上げても、1人で従事していたら、それは規模としては小さいので「伝統的工芸品」とは言わず、「芸術品」となる、ということですね。産業として、一定の規模で地域に根差している、ということが「伝統的工芸品」の要件なわけです。

ちなみにこの基準に満たないと、「伝統的工芸品」を語ることができなくなり、伝統的工芸品の認定マークも使えなくなってしまうのです。
伝統的工芸品マーク
※法律で定めされているほどの基準ですので、厳格です!

例えば、先日ひな祭りがありましたが、その際の主役である雛人形。これにも「伝統的工芸品」に指定されているものと、そうではないものがあり、その差は素人が見てもわかるほど、だと言います。

しかし、伝統的工芸品ではない雛人形が素晴らしくないのか、と言うとそういうことではないんですね。実際、伝統的工芸品は、上述したような基準があるわけです。

伝統的工芸品の雛人形をつくることができる職人さんの中にも、あえて「100年以上前から続いている技術・技法で作られたもの」という条件を適用させないで、自分が感じる、信じる美的感覚から、技法を一部変えて作品を作っている方もいるのだとか。

その方は、人形の首の付け方にこだわりがあり(!)、昔ながらの伝統的技法だと、どうしても自分のイメージするものがつくれないからと、それ以外の部分については100年以上前から続く技法を取り入れながらも、「首の付け方のみ」独自の手法で仕上げているそうです。こうして作られた雛人形は、いわゆる「伝統的工芸品」ではないものの、それはそれは素晴らしい雛人形でございましたよ。

■伝統工芸 青山スクエア
このようなことを友人に話したりすると、「今仕事なにやっているの!?」などと聞かれることがございますが、全く仕事とは関係のない、「趣味」の中のお話です。笑。

実はちょっと前に、東京は赤坂にある「伝統工芸 青山スクエア」に、プライベートで訪問しておりました。
伝統工芸 青山スクエア①

「伝統工芸 青山スクエア」とは、一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会が1979年より運営を開始しているのですが、日本全国各地の伝統的工芸品の普及を目的として、地域の組合を通じて製品の展示や販売、ワークショップなどを開催しております。
※現在の場所に移転したのは2012年

結構ゆっくり見ましたが、非常に素晴らしい工芸品の数々が揃っております。
伝統工芸 青山スクエア②

近年は外国人の間でも、あそこに行けば、本物の日本の伝統工芸品が購入できる、という話がまわっているようで、欧州、アジアなど、かなり幅広い国々の方が訪問されているそうです。
伝統工芸 青山スクエア③

エントランスを入ってすぐに、伝統的工芸品の産地一覧がありました。本Blogは大変ありがたいのですが、日本全国の方からアクセス頂いております。皆さんは、ご自身がお住まいのエリアの伝統的工芸品をご存知ですか!?日本のどのエリアにも素晴らしい伝統的工芸品がありますので、是非これを機会に、チェックしてみてください。きっと合コンのネタ位にはなると思います。(笑)
伝統工芸 青山スクエア④

■南部鉄器とは
さて、ようやく本日ご紹介する南部鉄器についてです。
ただ、ここまで来て、大分長くなってしまったことに気付いたので、今タイトルに「:前篇」と書き加えました。(笑)ということで、本記事は雑貨カテゴリ初の2部作!ということで記載させて頂くこととし、次回は「後編」をお送り致します。

南部鉄器については、岩鋳さんのページが参考になりますので、掲載されている内容を参考にさせて頂き、簡略化するかたちで記載します。

南部鉄器は、岩手盛岡の伝統的工芸品ですが、岩手は「北部」であって、「南部」ではないよね。と思われる方もいらっしゃると思います。実はこれ、エリアを表すものではなく、今から約400年ほど前に、南部信直公が盛岡に城を構え、藩主としてこの地を持っていたことに起因するそうです。

盛岡には、砂鉄、岩鉄などの良質な鉄資源や、川砂、粘土、漆、木炭などの原材料が地元で産出され、鋳物産業に非常に適していた立地条件であったがために、鉄器の製造が盛んになったと言います。

以前、「地図で愉しむ!?インポートファッション:前半」「地図で愉しむ!?インポートファッション:後半」と題して、イタリアの地図を切り口として、インポートファッションを楽しむ方法!?を記載致しましたが、その際も、その土地の自然環境を生かしたブランドについては若干触れたことがありましたね。やはり長く残る良質なもの、と言うのは、工場を建てればどこでも生産できるものではなく、その土地ならではの強みを生かした産業だったりするのかもしれません。

さて、話を元に戻しますと、そんな鉄器の製造に適していた盛岡ですが、南部藩の藩主が京都の職人などを招き入れ、茶の湯釜の製造にあたらせ他と言います。更に、武人や町人にまで茶道を広めていった結果、幕府や他の藩の贈答品として「南部釜」が大いに名声を得ることになったそうです。

その茶の湯釜から、改良され、生みだされたのが今の南部鉄器で、湯沸かしの日用品として広く使われることになっていったと。つまり、南部藩の藩主の流れを組んでいるから、北エリアなのに「南部鉄器」と呼ばれているわけですね。

その後、戦争などにより鉄が武器に使われることが優先されるようになると、職人技を保存することが危機に瀕したこともあったようですが、なんとか技術を守り抜き、南部鉄器は発祥の地である盛岡に脈々と受け継がれてきたわけです。

なお、南部鉄器は昭和50年に制定された「伝統工芸産業振興法」の第1号「国の伝統的工芸品」の指定を受けていると言いますから、その「伝統的工芸品」の歴史はもっとも古い部類に入るものの一つなんですよ。

ということで、本日は、「伝統的工芸品」についてや、それらを取り扱う「伝統工芸 青山スクエア」 、そして「国の伝統的工芸品」の第1号に認定された「南部鉄器」についてお届けいたしました。

次回は、私の所有する南部鉄器をご紹介したいと思います。









2015年、ジャケットを買うならウインドペン!?

こんにちは!
本日は、今季の注目柄!?である「ウィンドペン」がテーマです。

少し前から、当Blogに「ウインドペン スーツ」「ウインドペンジャケット ビジネス」といったキーワードでアクセス頂く方が増えてきております。昨年はほとんど見かけなかったので、勝手に今季は注目されている方が多いのかな?と解釈しております。私が昨年購入したジャケットやスーツは、ほとんど「ウインドペン」だったですし、「ウインドペン」好きからすると、とても嬉しく思います。

ただ、日本のビジネスにおいてメジャーな柄か、と言われると、感覚論ではありますが、あまりメジャーではない、いや、むしろマイナーな存在のようにも感じてしまいます。

今までも、当Blogでは「ウインドペン柄」をスーツやジャケットに取り入れるご提案を積極的に行ってまいりましたが、今年はなんだか流れがキテいるようですので(笑)、改めてとりあげてみたいと思います。

■ウインドペンスタイル
昨年の9月に「英国紳士を目指すなら、スーツはやっぱりウィンドペン!?」と題して、カルロ・バルベラ製のファブリックを使った、リングヂャケットのウインドペンスーツをご紹介した記事も書きましたが、ウインドペンは英国古来の伝統柄です。

クラシックな柄ということもあり、色や素材によっては重厚感、貫禄が出て参りますが、明るめのトーンであれば、若々しい!?雰囲気で着こなすことも可能だと思っております。

下記は、カルロ・バルベラ製のファブリックを使った、リングヂャケットのウインドペンスーツ(42)、ナポリ製のリングヂャケットオリジナルシャツ(37)、AD56ニットタイ、エドワード・グリーンのチェルシーです。スーツですと、カラートーンが明る過ぎると派手になりますので、ある程度ダークトーンの方が着やすいと思っております。
RING JACKET(リングヂャケット)CARLO BARBERA (カルロ バルベラ )フランネル ウィンドペンスーツ_着用イメージ①
※172cm 59kg ウエスト76cm

下記はスティレ・ラティーノの格子柄が二つ重なったダブルウインドペン(42)。これにBEAMS Fのシャツ(37)、ルイジボレッリのシルク小紋柄タイ、ラルディーニのジャカードジレ(44)、インコテックスのフランネルパンツ(44:30モデル)、エドワードグリーンのピカデリーといったコーディネートですが、渋すぎず、30代の人間が着ても違和感はないように思います。
Stile Latino(スティレ・ラティーノ )のブークレ調ウィンドペンジャケット_ドレスコーデ⑤

先日もご紹介したボリオリのリネンジャケット。最初は同じ柄のブルーが欲しかったのですが、完売していたため、今季のトレンドの一つであるボルドーをセール価格で購入した経緯がありました。
BOGLIOLI DOVER(ボリオリドーヴァー)リネン ウィンドウペン 3Bシングルジャケット_ビジネスコーデ③

ちなみに、昨年も売れ行きが良かったからでしょうか。タリアトーレで昨年展開していたブルー系のダブルウインドペンジャケットが、同じ柄で今年も登場しておりました。ただ、昨年も販売直後から完売していたShopも多かったですが、今年も引き続き人気のようで既にサイズ欠けが多いようです。


※上記はまだ44以外は残っている(執筆時)ようです。

また、今年も昨年に引き続き、明るめのトーンのブルーは人気のようで、ISAIAのライトブルーのダブルウィンドペンもカッコいい。


ちょっと派手ですが、ジャケットで遊ぶなら、このくらいのトーンも爽やかで良いと思います。シルクにメランジネップのホップサックという、昨今のトレンドを踏まれたファブリックですね。
ISAIA(イザイア)SAILOR シルク メランジ ネップ ホップサック ウィンドウペーン_2015

ちなみに昨年の秋冬はISAIAのドネガルツイードのウィンドペン(42)を購入しましたが、オン、オフともに大活躍でした。ベースカラーがブラウンですので、結構着回しもできましたよ。
ISAIA(イザイア) SAILOR ウール シルク ドネガルツイード ウィンドペーン 3Bシングルジャケット_コーデ④

なお、春夏のウィンドペンでは数年前に購入した、ボリオリのシルク混のダブルブレストを所有しております。こちらはカジュアルに使うことが多いジャケットですが、一時期大変気に入っており、着回していたためクリーニングにも大分出しました。その影響か、なんだか若干サイズが変わったようにも思いますので、手放しても良いかな、などと思っております。
BOGLIOLI(ボリオリ)のドーヴァー 6Bダブルブレストジャケット

ラルディーニの大型な格子柄もダブルブレストですが、こちらはサイズ感も良く、リネンコットン素材のため、経年変化も期待できそうな1着です。今年の春夏も活躍してくれると思っております。
LARDINI (ラルディーニ) のダブルブレスト6Bジャケット

ということで、スーツから、ジャケパンスタイルといったビジネス仕様から、デニムやカーゴ、ホワイトデニムに合わせるといったカジュアルスタイルまで、AW、SSアイテムが混在しておりましたが、ウィンドペンを取り入れたスタイルをいっきにご紹介させて頂きました。

rm55に着れるなら、自分も着れるかな!?と思って頂けたら嬉しいです。
周りの友人でも、ウィンドペンとなるとハードルが高い、と思われる方がいらっしゃるのですが、ご覧頂きました通り、様々なスタイルに”気軽に”取り入れることのできる柄です。

今季のトレンドはストライプですが、ウィンドペンはトレンドに流されることなく、長きに渡って紳士に愛されてきたトラディショナルな柄ですので、是非、今年の初夏は、ウィンドペンスーツやジャケットを取り入れて、ブリティッシュ・ジェントルマンな気分を楽しんでみられてはいかがでしょうかっ!?(笑)






個人的には、ビジネスで使うならカルロ・バルベラのファブリックを使ったリングヂャケットさんのマイスターモデルが、かなりお勧め。生地が上質であることはもちろんですが、着心地に影響のある箇所をハンドソーンで仕上げたマイスターモデルはかなり良いですよ。


そして、オフ・オフいけそうなのが、ガイオラのブルーグレーベースに、ネイビーのペーンが入ったジャケット。カッコいいですね、このウィンドペン。


また、ロロピアーナの三者混(ウール×シルク×リネン)ファブリックを使った、リングヂャケット製のダブルウィンドペンジャケットは、相当にカッコいい。実物も見ましたが、艶感といい、渋いグリーンのカラーリングにかなり惹かれました。
リングヂャケットダブルウィンドペン_グリーン2015

北陸の先輩ブロガーさんも、ガイオラの同じような雰囲気のジャケットを爽やかに着こなしておられましたね。今SSのタリアトーレのジャケットの中では、気になる1着です。


コーデュロイパンツをビジネスに取り入れる!:PT01 ASPEN

こんにちは!
大分暖かく、春らしさを感じることのできる日が増えてまいりましたね。

本日は、春直前、と言いますか、既に暦の上では既に春ですが、冬の定番アイテムであるコーデュロイパンツを取り上げたいと思います。と言いますのも、2月の下旬にビジネスでコーデュロイパンツをはくとしたら、どんなコーディネートをしますか!?というような趣旨のメールを頂いたからなんです。
※記事が遅くなってしまい、申し訳ありません!

恐らく本Blogの読者様であるビジネスマンの多くは、スーツスタイルで仕事をされる方が多いのだと思いますが、ご質問頂いた方は私のように、ビジネスにおける服装規定に比較的自由度があるお仕事だそうです。

■コーデュロイとは
まず、コーデュロイですが、ご存知の通り、生地の表面に畝状のラインが入る生地のことですね。下記は、本日ご紹介スタイルに取り入れたPT01のASPENですが、非常に温かみのある、柔らかい表情が特徴で、保温性に優れているファブリックの一つです。
PT01(ピーティーゼロウーノ)のAspen(アスペン)

コットン以外の繊維ではうまくできない、なんてお話も聞いたことがありますが、元はフランス語の「コール・デュ・ロワ」、「王様のお仕着せ」という意味だそうで、フランス宮廷で屋外労働者にこの布でつくった作業服を与えたのが始まりだと言われていたようです。なお、現在は民族語源とされ、西イングランド発祥の毛織物(wikipediaより)とする説が有力だとか。

前者の起源であれば、元は作業着になりますし、後者の起源であれば、民族着が発祥といったところでしょうか。ただ、いずれにしても、スポーティ(カジュアル)な風合いであることは変わりがなさそう。確かに、実際コーデュロイのアイテムを取り入れると、カジュアルな印象になりますよね。

では、私はどんな形でビジネスに取り入れているか、と申しますと、普通にドレスアイテムともミックスして使っております。本日は、3月初旬に実際にやっていたスタイルをご紹介致します。

■コーデュロイパンツをビジネスに取り入れる
リングヂャケットのクリーミーワッフル(42:ブラウン)、シャツはジャンネットのオックスフォード(37:ブルー)、タイにはルイジ・ボレッリのペイズリーウールツイルタイ、ラルディーニのグレンチェックジレ(44)、PT01のASPEN(44)、靴はフェランテのエレガンテです。
201503_ビジネス×コーデュロイ①

今でこそ気温も上がって暖かさを感じるようになりましたが、まだ月初は若干肌寒かったのと、このスタイルで出勤した日は雨が降っておりましたので、こんな感じで出社しました。カラーはブラウンベースでまとめ、ファブリックはコーデュロイパンツにあわせて、起毛感のあるジャケットを取り入れました。

コーデュロイ自体がスポーティなファブリックのため、カジュアル感の感じられる素材のジャケットや、オックスフォードシャツなどを取り入れると、うまくバランスしてくるように思います。

今回はタイにペイズリータイ、ジレにグレンチェックと、クラシカルなアイテムを入れ込むことで、カジュアル過ぎる雰囲気を中和するような試みをしておりました。ちなみにチーフは、サルヴァトーレ・ピッコロの4種チーフです。
201503_ビジネス×コーデュロイ②

全体の雰囲気をカジュアルな雰囲気に持って行きたいのであれば、チェックシャツやニットタイなどを締めればカジュアルにふれていきますし、コーデュロイパンツを取り入れながらも、全体の雰囲気を締めたいということであれば、今回私が試みたようなドレッシーなアイテムをミックスする、というチャレンジもありかもしれないですね。

ということで、ちょっと季節はずれな記事となってしまいましたが、ビジネスにコーデュロイパンツを取り入れたスタイルのご紹介でした。

■調べものはネット×書籍×ヒアリング
さて、最後にちょっとだけおまけ記事を付けておきます。

今回ご質問頂いた方にも頂いたのですが、たまに「記事中にある内容はネットで調べているのですか!?」というご質問を頂くことがあります。

ご回答としては、「YES」なのですが、ネットだけではなく、「書籍(雑誌含む)」や「ヒアリング」などの複数の方法をミックスしております。ネットは便利で良いのですが、たまに情報の出所が追っていけなったりしますので、ネットで調べて、書籍やヒアリングで検証する、というアプローチが多いのが実際です。

私が参考にしている書籍は、読みやすく、興味深い内容であったものは本Blogでもご紹介しておりますが、ご紹介していないものも多々ございます。例えば、下記の「新・田中千代服飾事典新訂」なんかはその一つです。服飾の専門学校生やプロの方なんかが使う辞典なので、恐らく私のような素人が買うべきものではないと思いますが、調べ物の参考にと昨年購入しておりました。(笑)
新・田中千代服飾事典新訂①

説明も細かいですし、起源や歴史なんかについても触れてあり、挿絵もあるので分かりやすくて重宝しております。もちろん休みの日に、この辞典を読み込む、と言ったほどのマニアっぷりではございませんよ。(笑)
新・田中千代服飾事典新訂②

また、セレクトShopのスタッフさんに「ヒアリング」することもありますね。ネットや書籍だけでは分からない、”体験”としての知識がやっぱり豊富ですから、非常に勉強になることが多いのです。ただ、これは聞きたいときに聞けない、といった難点もあったりするのですが・・・。(笑・汗)

ということで、調べものは、「ネット」と「書籍」、「ヒアリング」をもとに行っております、 というお話でした。




Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで!:後編

こんにちは!
本日は、「Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで!」と題して、2回にわたって私のス・ミズーラ体験を記述してきた記事の最終回です。本日は、セレクトした生地や、新進気鋭のサルトである直井茂明氏によるフィッティングの様子などを写真を交えてお伝えしていきたいと思います。
※前編は、コチラ
※中編は、コチラ

■セレクトした生地は、名門マーチャントであるCaccioppoli(カチョッポリ)のウール×モヘア!
さて、中編でのもったいぶった終わり方は非常に微妙でしたが(笑)、今回私がセレクトしたのは、創業したのが1920年という約1世紀の歴史を誇る、南イタリア、ナポリのトップマーチャントであるCaccioppoli(カチョッポリ)のファブリック。
Caccioppoli(カチョッポリ)のファブリック

近年ビジネスのグローバル化など、ビジネス業界の環境変化もあってか、減少しつつあるファミリービジネス(家族経営)。そのような中で、カチョッポリは今でもファミリービジネスを守っている数少ない伝統的なマーチャントの一つです。

生地の供給先も、イギリス、フランスといった欧州はもちろんのこと、日本を始めとしたアジアまで広がっており、イタリアのナポリだけをみても、600店以上のサルトリアに供給していると言いますから、驚きます。

ただ、前編でもご紹介した通り、カチョッポリはミルではなく、マーチャントなので、ナポリに拠点を置いているとはいえ、世界中の良い生地を、独自のフィルターをもってセレクト、展開しているわけですね。

ということで、今回直井氏に勧められて私が決めた生地も、イタリアではなく英国の生地。
実はまたネイビーなのですが、ガイオラのホップサックに比べると明るめで、ウールとモヘアの混紡(双糸)。グラム330と、かなりしっかりとした目付(打ち込み密度が濃い)で、いかにも英国の生地といった印象ですが、触ってみると、しなやかでいて、ハリがある。さらに、シャリ感が感じられるのが特徴です。

セレクトした生地ですが、強撚(きょうねん)した糸を平織りにすることで、気孔を多く持った織物となるため、トロピカルと比較してもより通気性が高くなるといい、経糸と緯糸にウールとモヘアと使っていることから、「トニック」または「ポーラー」と呼ばれているそうです。

正直、年初にガイオラのホップサックを購入していたので悩んだのですが、ホップサックはスポーティな生地ですし、それなりの価格でしっかりと仕立てるのであれば、やっぱりベーシックな生地にしておいた方が良いなという思い、そして直井氏やシャロンさんのオーナーであるK氏とご相談させて頂く中で、決断した次第です。

■Let's Su Mizura!
さて、いよいよ生地が決まったら、フィッティングを開始します。
まずは、ベースとなるサンプルを決め、そこから体型補正を行っていくのですが、私はサイズ46から調整していくことにしました。普段はサイズ42や44が多いのですが、直井さんのパターンはかなり絞り込んであるので、46から補正するのが良いだろうということになったわけです。
※172cm 59kg ウエスト76cm

まずは、パンツから。
ベースサイズのパンツをはいてみて、お尻周りを入念に!?確認します。シワのより方など、あまりタイト過ぎると稼働性に影響がでるので、そのあたりをチェック。
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで①

ワタリ(腿幅)、ふくらはぎ、裾とピンを入れていき、絞っていきます。ピンの入れ方がいかにも仕立て職人さんといった手つきでエレガント。私が女性なら、惚れてしまうと思います。(笑)ちなみに今回はワンタック(インタック)を入れて頂きましたよ。
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで②

続いて、ジャケットです。
ベースは、結構胸元にボリュームがある、色気あるシルエット。今回は、チェストや、ウエスト周りの補正を行いながら、進めて頂きました。
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで③

直井氏のパターンの一つの特徴ですが、イセ込みの量がかなりあります。結構攻めたシルエットですが、これにより、腕の稼働がしやすいので、色気があるシルエットながら、稼働性も犠牲にしないと言えるのかなと思います。肩周りにそんなイセ込みの量を感じ取ることができますね。
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで⑤

こちらは補正後。ラペル幅は、標準でも9cm位ありましたので、結局大きくはいじらず、ハウススタイルをそのまま踏襲することに。ちなみに、背抜き仕様です。
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで④

補正が終わったら、コーヒーを頂きながら(笑)、釦とライニングを選んでいきます。釦は同色のネイビーをセレクトし、
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで⑧

ライニングも表生地よりもダークなネイビーとうことで、基本的には直井氏のアドバイスをそのまま受け入れました。まずは、しっかりとベーススタイルを堪能したいなと。
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで⑥

今回は、rm55の個性というか要望を盛り込む、というよりは、直井氏、そしてシャロンスタイルを味わうべく、カスタマイズは最小限に致しました。ただ、実際は受けて頂けるカスタマイズの幅はかなり広いようですので、色々な相談に乗って頂けるそうですよ。こだわり派の方にもご満足頂けるのではないでしょうか。

ちなみに、私がつけた贅沢なオプションというと、直井氏ご本人によるボタンホールの手縫い処理!私はスーツを見るときには、だいたいボタンホールとラペル、そして肩周りの表情なんかを見ますが、直井氏のパターンのスーツに手縫いのボタンホールを付けると、一見ビスポーク!?といったような雰囲気がでるそうなんです!?これは非常に贅沢ですが、是非シャロンさんでス・ミズーラをされる方がいらっしゃったら、つけて頂きたいオプションです。

今回は贅沢なカチョッポリのウール×モヘアの生地に加えて、ボタンホールをハンド仕上げにして頂くというオプションを付けてしまったので、総額は20万円(税込)を超えるという、私の人生でも最も高額なスーツの購入とあいなりました。

ただ、クラシックをベースとしたスタイルであり、ファブリックも英国の生地で目付もしっかりしているので、これからの人生をともに長く歩める相棒になる(体型さえ維持できればっ!?・笑)と思っております。

生地こそイタリア・ナポリのマーチャントであり、英国生地ですが、仕立てる職人さんは日本人の方ですから、そういう意味では、「一人・クールジャパン・プロジェクト」の第2段と言えなくもないのかなと。(笑)

通常ス・ミズーラですと1カ月半前後で仕上がってくるすですが、今回はボタンホールを手縫いで行って頂くオプションをつけさせて頂いたので、3月頭に依頼して、G.W前後くらいの仕上がりになりそうです。

■Su Mizura(ス・ミズーラ)を終えて
さて、シャロンさんにてス・ミズーラを体験した記事をお送りしてまいりましたが、なんだかビスポークを体験したかのような感覚で、とても楽しく、そしてあっという間に時間が過ぎて行きました。

様々なところでスーツを仕立てられ、独自のカスタマイズをガンガン行いたい方はもちろんですが、私のように、あまり経験がない方でも、直井氏やスタッフさんの的確なアドバイスをもとに、ス・ミズーラを味わえるというのは、とっても嬉しい出来事であり、学びのある経験となりました。

「いつかは直井氏のビスポーク!」ということを夢見ておりますが、まずは、今回ス・ミズーラさせて頂いた1着をしっかりと着こんで、自分なりの感覚とのフィッティングを楽しんでいきたいと思っております。

出来上がってまいりましたら、また本Blogにてご紹介させて頂きますね。
最後に、直井氏との記念写真をパシャリ。私は顔を人様に見せれるほどではございませんのでモザイク処理。(笑)
Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで⑦

直井氏は、フィッティングの時こそ職人さんの表情と雰囲気でしたが、色々相談させて頂く際などは、非常に物腰柔らかく、お話ししやすい方でした。また機会がございましたら、色々ビスポークのお話なんかも伺いたいと思います!









Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで!:中編

こんにちは!
本日は、前回に引き続き、南青山にあるセレクトShopであるSharon(シャロン)さんにてス・ミズーラをお願いしたことをテーマとした記事の中編です。

前編では、スーツを誂える方法や、ミルとマーチャント、ブランドといった生地に関して触れました。さらに、英国とイタリアの生地の一般的な特徴なんかを記載致しましたが、本日はいよいよスーツを仕立てるパートに入ってまいります!

■仕立てるスーツについて、考える
さて、今回はス・ミズーラでスーツを仕立てるわけですが、正直スーツを仕立てるのは、社会人になって間もない頃に麻布テーラーでオーダーして以来、ということで、かなり久しぶりでございます。麻布テーラーは、確か6万円前後位だった記憶もあり、リーズナブル。

ただ、今回は生地にもよりますが13万円くらいからのスタートとなりますので、一般的には高価(ビスポークでは前回の記事のようにかかる時間とコストが大幅に異なり、価格も3、40万円前後、英国サヴィル・ロウでは70、80万円前後とも言いますので、ビスポークとの単純比較はできません。)な部類に入ってまいりますね。従って、どういったスーツを仕立ててもらうのかは、真剣に考えなければなりません。
Sharon_2F①

一般論でいえば、やはり10万円以上も出してスーツを仕立てる方の多くは、無地のネイビーやチャコールグレーなどのトレンドに大きく左右されることのない生地を選んで、クラシックな形のスーツから入られる方が多いと言います。

それは考えてみれば当然で!?、高額なスーツを仕立てるわけですから、できるだけ多く、かつ長く着たいと思うのが心情だと思います。最初から柄物や、ベーシックではない特徴のあるスーツを仕立てる方はほとんどいないと言いますし、スタッフの方も、ベーシックな生地、カタチをおススメすることが多いそうです。

実は私、今回は春夏用にとコットンスーツを仕立てようと思っており、事前に生地のバンチ(正確にはバンチブックと言い、生地の見本帳のこと)を見ていた際には、ドラッパーズのベージュかネイビーのコットンファブリックで仕立ててもらおうと考えておりました。

コットンスーツは、私の職場であれば社内作業の際には着用できてしまいますし、オフのスポーティスタイルにはばっちり。若いころにはセレクトShopオリジナルのネイビーカラーのコットンスーツを1着所有しておりましたが、生地のアタリが大分激しくなったので廃棄してしまったのですよね。

と言うことで、自分の中ではほぼベージュのコットンスーツをこのSSには仕立てるつもりでいたわけです。そう考えると、”当初”は一般的なスーツを仕立てるアプローチとは異なる思考でしたね。

ちなみに、上記はあくまで一般論です。好きな生地で、好きなスタイルに仕立てて貰う、というのがビスポークやメイド トゥ メジャーの醍醐味であったりしますので、ルールではないですよ。

■シャロンさんに今回ス・ミズーラをお願いした理由
ところで、シャロンさんをご紹介させて頂いたコチラの記事でも触れましたが、シャロンさんのス・ミズーラの特徴は、なんといっても新進気鋭のサルトである、直井茂明氏がそのパターンをひいている、の一頃に尽きると思います。
Sharon_ビスポーク②
※上記は直井氏が手掛けるビスポークジャケットのサンプルです。

セレクトショップでス・ミズーラ(パターンオーダー)を提供しているShopの多くが、リングヂャケットさんや、ファイブワンさんに発注していると思うのですが、経験をつんだ職人さんが自らそのパターンを起こしている、というのはなかなかないのではないでしょうかっ!?
※未確認ですので、個人的見解です。

直井氏は、国内トップレベルのサルトリアである「ペコラ銀座」で修行を積んだのち、縫製工場のオーダー部門やイセタンメンズの手縫いオーダー部門を経て、サルトのハンドメイドスーツ部門で活躍するなど、一貫してビスポークスーツを経験されてきた生粋の仕立て職人さんです。

やはりどの世界においても一流と言われる方々は、どれだけ”反復”したか、ということが大きなポイントになっているように思います。神の領域にいると言われる手縫いのメッカであるナポリの職人さんは、それこそ齢1ケタの時から仕事を始めたとも言われておりますので、そのような意味では何着スーツを仕立ててきたのか、ということは、まさに量が質に転化するというという意味でも重要だと思うわけです。

私は、シャロンさんのス・ミズーラは、直井氏がパターンをひいている、と伺った時点で、今年仕立てるスーツは、是非シャロンさんにお願いしたいという思いを持ちました。

そのような中で、たまたま平日に代休を取った際にシャロンさんに訪問すると、なんと直井氏がいらっしゃるというではありませんかっ。直井氏はたいてい火曜日にいらっしゃると伺っていたので、まさかその日(確か木曜日)にいらっしゃるとは思っておらず、大変驚きました。そして、結局その場で「仕立てるなら今日だ!」と決めた自分がいたわけです。

なぜならば直井氏がいらっしゃる日には、「直接フィッティングを見て頂ける」、という嬉しい特典があるからです。(笑)もちろんシャロンのスタッフさんは、経験を積んだスペシャリストが揃っていらっしゃいますので、スタッフさんにもフィッティングは行って頂けるのですが、せっかくであれば、直接直井氏にお願いしてみたいと思っていたのです。(ミーハー!?笑。)

■まずは生地選び
と言うことで、ちょっとした緊張感を感じながら、まずは直井氏とご対面。(笑)
簡単なご挨拶のあと、早速生地選びを開始します。

もともとは、上述の通り、ベージュのコットンスーツを仕立てて頂くつもりでいたのですが、直井氏やシャロンさんのオーナーであるK氏と相談をしていくうちに、色々と考えが変わってくる自分がいるわけです。

日本の高温多湿な夏という気候を考えた時には、植物性繊維(コットン)よりも動物性繊維(ウールなど)の方が、通気性が高く、フィットするということや、ベージュだと汗染みが結構気になること。

直井氏のパターンは、結構カチっとした造りになっているので、最初の1着であれば、動物性繊維の方がおススメであることなど、ちょっとしたビスポーク気分(笑)を味わいながら、生地を選んでいきました。

そのような中で、今回私が選んだのは、直井氏おススメのこの生地です!
と、もったいぶって申し訳ないのですが、この後は最終回に譲りたいと思います。(笑)