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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

コットンでまとめる!?春のビジネス・スタイル2015

こんにちは!
本日は、コーディネート紹介です。

先日、「チノパンを使った、春のビジネス・スタイル2015」と題しまして、同じようなコットン素材でまとめたスタイルをご紹介させて頂きました。下記のコーディネートですね。本日ご紹介するのは、前々回の記事のテーマでもありました、「PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展2015」に仕事の移動時間の合間を縫って、訪問した際のスタイルです。
チノパンを使った、春のビジネス・スタイル2015_①

■コットン素材でもちゃんと感を!?
やはりドレス・スタイルといいますか、ビジネス・スタイルの基本の素材、と言えばウールですよね。動物性天然繊維と言うこともあり、吸湿性、放湿性が高いがために、快適なビジネスタイムを過ごすことができます。更に、伸縮性や弾力にも優れておりますので、一般的にはシワがよりにくく、ドレッシーなスタイルが継続します。

一方のコットン(綿)ですが、番手などにもよるのだと思いますが、ウールに比べると通気性は劣るような気がしており、シワもよりやすい。見た目的にもウールに比べるとカジュアルな印象になる、というのが一般的なとらえ方かなと思います。

特にジャケットなんかでは、ウールに比べてコットンジャケットはかなりカジュアルな印象がでますので、ビジネスシーンで利用できる方は少ないのかもしれませんが、個人的にはコットンの素材感が好きなんです。

夏場になると、さすがに通気性の観点もありますし、汗染みが気になることもあり、なかなか活用することがないのですが、ちょうど今の4月位の気候では、ぴったりの素材ではないかと勝手に思っております。

従って、この時期は仕事の内容によっては、かなりコットン素材のアイテムを活用することが多く、本日ご紹介するコーディネートの日も、スーツを着用する必要性がなかったので、コットン素材でまとめていきました。

それでも、あまりカジュアルな印象ではなく、”ちゃんとした感”は出したかったので、そこだけ多少意識したつもりです。それでは、ご紹介したいと思います。

■コットンでまとめる!?春のビジネス・スタイル2015
今回自分の中で主役に持ってきたのは、ボリオリのCOAT・ダブルブレスト6BJKT(42)です。色合いなども含めて、前回のスタイルと近い、というか同じなのですが、ジャケットにキュプラが40%ほど混紡されており、まるでシルクのような光沢感があるのが特徴です。COATモデルというこで、洗いがかかっているのに、この光沢感のお陰で、”ちゃんとした感”が出るような気がしております。
コットンでまとめる!?春のビジネス・スタイル2015_①
※172cm 59kg ウエスト76cm

ちなみに、シャツはジャンネットのオックスフォードシャツ(S)、タイはAD56のリネンニットタイ、パンツはPT01のBUSINESS(44)、靴はエドワード・グリーンのピカデリーです。なお、撮影時は裸足ですが、実際はコチラでご紹介したアドリアンのブラウンのロングホーズを着用しておりました。

Vゾーンのアップです。ブラウンのリネン素材のチーフがなく、色合わせで先日コチラでご紹介したメローラのシルクチーフを刺しておりましたが、やはりリネン素材のチーフの方が合いますね。ただ、ジャケットにほど良い光沢感があったので、ミスマッチほどではなかったように思います。
コットンでまとめる!?春のビジネス・スタイル2015_②

第三者の目で見た際に、それなりの”ちゃんと感”が出ているかは正直不明なのですが(汗)、自分なりにコットン素材×ちゃんとした感スタイル、を意識したつもりでございました。

皆さんは、コットンアイテムを使ったビジネススタイルはされておりますか!?カジュアル・フライデーだけ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、こんなスタイルをしているよ!などございましたら、今後の参考として、是非お聞かせ頂ければと思います!






コットンツイル、しかも2015SSアイテムで、税込42500円と言うのは、かなりお得!?


まだ4月なのにセールっ!?インポートファッション2015のお得な情報!

こんにちは!
本日は、久しぶり!?のお得な情報がテーマです。

■4月なのにセールなの!?
さて、タイトルにもありますが、この春夏商戦は、ちょこちょこと小さな!?セールを実施している店舗が目につきます。ポイントで還元したり、○○フェアと言う形で、特定のアイテムを限定的に一定期間だけ値下げしたりと、いわゆる全品○○%Off!というわけではないのですが、昨年まではあまり見られなかった傾向です。

ファッション業界の方などにお話を聞くと、結構きつい、というようなお話もチラホラと聞こえてまいります。一消費者からすると、企業の数字というよりも、アイテムに目が行くのは当然にしても、セールをするということは、早めに在庫処理を行いたいと企業が考えている、と捉えるのが自然な流れ、だと思いましたので、ちょろっと調べてみました。

調べて分かる、と言うことは、当然上場企業のユナイテッドアローズのIR情報から拾うことになるわけですが、意外にも!?先シーズンのAWが苦戦していた模様で、前年比では2.9%の増収ながら、グループ全社の増収が当初の計画よりも約35億円も下回っていると!
※2015年3月期第3四半期決算より

第3四半期決算全体で960億円ほどの売上ですから、35億円も計画から下回るとなりますと、当初計画の▲30%を越えることになります。▲10%でも大騒ぎになるのに、それを越えるこの数字が、経営に与えるダメージは結構なものであると、勝手ながら想像致します。

有価証券報告書や決算説明資料をちゃんと読みこんではおりませんので、推測の域をでません。ただ、投資キャッシュフローが30億円ほどアウトしておりますので、新規出店等、投資活動は行ったけれども、そこからの想定売上が思ったほどかんばしくなかった、と言うことが言えるのかもしれませんね。

アローズはファッション業界の中でも”勝ち組”、というイメージが個人的には強かったため、この内容には正直驚きました。特にインポートを扱うUAブランドを見てみると、既存店売上では、好調なネット通販込でも前年98.9%、小売ベースだと97.9%とマイナス成長。

まぁ、正直2、3%のマイナスというのは休日の数や天候などにより変動する数値の範囲内だと理解しておりますので、ここだけ見れば、言うほどの状況ではないようにも思いますが、ビジネスというのはなかなか難しいものですね。

アローズやファッション業界に限らず、現在好調な”企業”はあっても、”業界”となるとなかなかパっと思いつく好業績の業界はございません。引き続き耐えながら、現状を打開する道を模索する、という時間が続くのでしょうか。。

もちろん中にはファストファッションや、好調であるネット通販などの分野を中心に、売り上げを伸ばしている企業もあるとは思いますので、ファッション業界全体が停滞気味、とは一概には言えませんね。

ただ、大手が好調!と言えるほどではないとなると、全体としても決して絶好調というわけではないのかもしれません。そんな状況が、例年にはあまり見られなかったようなフライング・プチ・セールに繋がっているのだと解釈致しました。一消費者からすると、値段が下がるのは純粋に嬉しいですが、ファッション好きとしては、ファッション業界の皆さまには特に頑張って頂きたいと思っております。

■ちょっとお得な情報
ということで、小言はこれくらいにして、最近見つけたお得な情報やアイテムなんかをご紹介させて頂きたいと思います。まずは、Shopのキャンペーン情報などから。

粋な着こなし
いくつかのフェアを連続して実施しておりましたが、5月1日の13時59分まで、ネクタイフェアを開催中です。私がおススメするネクタイの一つであるルイジ・ボレッリのネクタイが15120円(税別)~とお得です!他にも、カンティーニやステファノビジなどのネクタイがお買い得ですので、ドレスアイテムをお探しの方はこの機会に是非。

BOUNCE-UP
私も結構お世話になっておりますが、2015SSの新作がポイント10倍、つまり10%Off、という企画を継続して実施中です。特に私が気に入っているジャンネットのシャツや注目しているシャツジャケットも対象なので、確実に手に入れたいアイテムがある方は、お得かと思います。

agio
もともと並行輸入を扱うお店なので、価格的にはお得なのですが、今回はクロケット&ジョーンズが5月11日までポイント10倍!何がすごいって、もともと代理店価格に対して5%~15%前後ほどお得な価格なので、そこから更に10%もポイント還元されるとなると、MAX25%Off!と、これはかなりお得ですね。購入を考えており、ご自分のサイズが分かる方には特におススメです。

ナカガワ1948
クロケット&ジョーンズ繋がりで行きますと、ナカガワ1948さんでは5月15日まで「クロケット&ジョーンズフェア」を開催しているそうです。なんと、靴をお買い上げの方には、私が先日コチラでご紹介したサルトレカミエのシューツリーをプレゼントしてくれるそうですよ。買うと意外に高いのが、シューツリー。プレゼント頂けるなら、このタイミングで、というご自分の購入スイッチを押すのにご活用ください。(笑)

リタリオリブロ
一部セカンドハンドなんかも扱い、キャリー品は常時お得な価格で購入できるリタリオリブロさんですが、5月1日までは、ジャケット、シャツ、バックがポイント5倍で、5月1日以降は、靴やパンツ、ベルトが5倍になるのだとか。シャツでは、マリア・サンタジェットが大量に入荷しており、価格も税込で26000円程度と若干ながらお買い得。さらに5月1日まではポイント5倍なので、要チェックですね。

ラグラグマーケット
実店舗は千葉の柏にあったと思いますが、かなりの商品量でひそかによくチェックしているShopです。今回はGWフェアということで、5月10日まで対象ブランドの商品がポイント10倍!つまり10%Offということですね。イザイアやラルディーニ、タリアトーレといった人気ジャケットから、インコテックス、PT01という安定感抜群のパンツブランド、そしてエンメティやタトラスといった旬のブランドが対象になっておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

モダンブルー
もともと並行輸入品を取り扱っており、お得な価格で販売されておりますが、現在開催している「サプライヤー協賛特化祭」は、正直すごいです。。キャリー品などもあるのだと思いますが、カンタレリのジャケットは2万円代からあり、ボリオリも3万円代など破格です!サイズがあれば、かなりラッキーですね。

AMALFI
こちらももともと並行輸入を扱うお店なので、代理店価格よりもお得な価格で購入できますが、ゴールデンウィークが始まる5月2日からは、2015SSアイテムが10%~20%Offという、通常のセール価格で購入できてしまうキャンペーンを実施予定だそうですので、事前に狙っているアイテムをチェックしておきたいところです。

さて、それでは、少しばかり気になるアイテムもあわせてご紹介しておきます。

まずはジャケットですが、私も全く同じモデルとカラーを所有しているカンタレリのリネンの3BJKT。ウィンドペンながら、落ち着いたカラートーンなので、ホワイトパンツ、デニム、ブラウン系のウールパンツなどとも合わせやすいです。カンタレリが5万円以下、というのは初めてみましたが、サイズが合えばお買い得ですよ。



そしてドレスシャツ。バルバのストレッチコットンドレスシャツは、なんと税込で18000円を切ると言うプライスに驚きました。サイズが合えば、初めての方もチャレンジしやすい価格ではないでしょうか。


カジュアルシャツもお得です。2015年SSのフィナモレの新作は、23500円(税込)~とお買い得。ダンガリーだけではなく、ホワイトやサックスのコットンシャツ、リネンシャツなど、サイズもまだまだ豊富です。これくらいのプライスだと買いやすいですね。


先日、友人ブロガーさんがご購入されておりましたが、とても良い雰囲気が出ているL.B.M.1911のジレは2万円。個人的にはかなり気になっておりますが、一度店頭で試着したいと思っております。バックベルトの金具は、ラルディーニと同一のものでしょうか!?


残りワンサイズですが、人気のシヴィリアのワンウォッシュデニムは、18200円(税別)。トレンドにのってシックにデニムを着こなしたい方にはおススメです。


ポスティーナが人気のザネラートからは、ボストンバックを含めて、何型がプロパーより大分お得に販売されております。ボストンバック型のロックフェラーも6万円を切るプライスには驚きです。


ポスティーナは人気で早々に完売しておりましたが、追加入荷があったようです。6万円以下で購入できることは稀ですし、今ならカラーも揃っていたので、気になる方は要チェックです。(16時15分追記)


ということで、早い方ですと本日からG.W初日!という方もいらっしゃるかもしれません。連休と言うことで、気分的にもリラックスできますし、お財布の紐も多少緩くなるかもしれません!?(笑)

そんな好機をものにしようと!?Shopも様々なキャンペーンやお得なアイテムを販売しておりますので、この機会に是非色々とお得なアイテムを探されてみてはいかがでしょうか!?


「PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展2015」に行く

こんにちは!
本日は久しぶりのカテゴリである「時計」ネタでございます。

■1本の電話に元気がでる
先週、1本の電話がございました。
携帯が鳴った際、どこかで見たことのある電話番号だなと思って電話をとると、なんと私がノーチラスを購入したSPHERE PATEK PHILIPPE BOUTIQUE TOKYOのマネージャであるN氏からでした。

要件としましては、「PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展の招待状と、2015年の新作カタログを郵送させて頂いたのですが、ご覧頂けましたでしょうか。」ということと、「4月23日から26日まで開催されるPATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展に是非ご来場ください。」という内容でした。

実は先週は日曜日から仕事で、かつ毎日がハードでして、その日の内に帰宅することができない日々。従って、宅配物も確認しておらず、ヘロヘロな状態だったのです。。しかし、そのような中でのPATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展へのお誘いには、正直かなりテンションがあがりました。(笑)

お電話を頂いた日の帰宅後に郵送物を確認し、夜な夜な新作カタログを眺めながら、一人でニヤニヤしている自分がおりました。(笑)

N氏によると、2015年の新作が店頭に並ぶのは、4月25日(土)のみということ。かなり行きたかったことは言うまでもないのですが、その日は嫁さんが友人と会うからということで、子供の面倒をみなければならない日であったのです。。

さすがに2歳児を連れてPATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展に行くのはどうなのか、と自問自答した結果、平日はなかなか子供との時間がとれなかったこともあり、休日は子供優先ということで、展示会に行くことをあきらめる、カッコいいパパさんがそこにはおりました!?(笑)

とは言え、仕事を頑張ることができるのも、家族はもちろんのこと、大好きな時計や服があってこそ!?ということで、PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展が開催される初日の23日(木)に、打合せの移動時間を使い、「30分だけ」という短い時間ではありましたが、執念で訪問してまいりましたでの、ご報告致します。(笑)

■30分間のPATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)展2015
ということで、訪問した際に見た実物を、色々とご紹介したいところなのですが、残念ながら撮影不可ということでしたので、カタログから一部抜粋をする形でご紹介したいと思います。

こちらが、郵送頂いた新作カタログ。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)2015新作カタログ①

仕事から帰ってきて、このカタログを見ながら酒を飲むのが、ここ最近の癒しです。(笑)
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)2015新作カタログ②

ブティックでみたサンプル(外装は実物と一緒ですが、ムーブメントが飾りのもの)の中でも、ものすごいインパクトがあったのが、グランド・コンプリケーションの6102。通称「セレスティアル(天上界・天空の領域の意)」。もはや芸術的工芸品のレベルですが、天空の夜空をそのまま文字盤に映し出すという、まさに「時計とは宇宙である」という言葉を体現するような時計です。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)2015新作カタログ③

パテック・フィリップは、1927年には天空星座図が付いた懐中時計を世の中に送り出していたと言いますが、いやはや、その超絶的な技術力というか、人間の探究心には驚くばかり。天空の動きは年によって若干の誤差があり、その数4兆通り(そのように聞いた記憶があります。)と言いますが、その中でも最も最適な1通りをコンピュータによってはじき出し、それを時計に落とし込んだのだそうですよ・・・。

ちなみに、文字盤にみえる楕円の中に夜空の天空が映し出されるようですが、日本の場合は、日本の夜空が映し出されるように調整されて届くそうです・・・。お値段は家が買えそうな価格ですが、気になる方は是非お問い合わせを。(汗)

続いて気になったのが、私が次に!?狙っている(笑)永遠の定番であるカラトラバ。1932年に誕生以来、大きくデザインを変えることなく、それでいて、今もなおそのシンプルな美しさで魅了し続けるマスターピースです。N氏からは、今ならrm55さんのためにお待たせせずに納められます、と甘い営業トークを頂きました。(笑)
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)2015新作カタログ④

自動巻きモデルは、所有するノーチラス(5711/1A-010)と同じムーブメントである「324 S C」を採用しているので、古き良き”手巻き”モデルが良いかなと思っています。ちなみに、パテックでも最近は圧倒的に自動巻きのモデルの方が出ているそうなので、そのうち手巻きモデルの希少価値が上がるのでは!?なんてことを、持っておりませんが、考えてみたり。(笑)
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)2015新作カタログ⑤

ちなみに、下記が「324 S C」ムーブメントです。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)2015新作カタログ⑥

さて、今回私が最も実物を見たかった、けれど見れなったのが2015年の新作の中でも注目を集めている!?「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム5524」。あのパテックが、パイロットウォッチを出すとは。とは言え、マネージャのN氏によると、1930年代に既にモデルとしては存在したようですので、長い時を経て復活した、と言う方が正しい表現なのかもしれません。
PATEKPHILIPPE(パテックフィリップ)2015新作カタログ⑦

フェイスのクラシックなダークネイビーのカラー、レトロなヴィンテージ感もありながら、それでいてモダンなエレガントさを感じさせるパテックのパイロットウォッチ、かなり惹かれます!が、お値段500万円以上ということで、早々に脱落・・・。(笑)
カラトラバ・パイロット・トラベルタイム5524
※OPENERSさんのコチラの記事より拝借しました。

たった30分間ではございましたが、”良い夢”を見せて頂きました。(笑)
わざわざお付き合い頂いたN氏に感謝致します。

「夢は見るものではなく、叶えるもの」とは言いますが、今回はやる気をチャージさせて頂きましたので、しっかりと夢をかなえられるように、日々精進したいと思います!









ブランドを、考える

こんにちは!
本日は、「ブランドを、考える」というテーマで、コラム的な内容をお送りしたいと思います。
ブランドを、考える

■ブランドをどんな切り口で整理するのか?
さて、ブランドと申しましても、その捉え方は様々ですね。
ラグジュアリーブランド、メゾンブランド、インポートブランド、デザイナー(シグネチャー)ズブランド、ドメスティックブランド、ライセンスブランド、ファクトリーブランドなど、切り口を考えずにあげていけば、色々な捉え方があるのかな、と思っております。

きっと皆さんも、独自の切り口でブランドを整理されていらっしゃるのだと思いますが、私の場合は、下記のような切り口で整理しております。

一番大きな枠組みが、そのブランドが生まれたエリアに関するもの。
・インポートブランド
 日本以外の国で生まれたブランドの総称です。

・ドメスティックブランド
 日本国内で生まれたブランドの総称です。

そして、上記の枠組みの配下に、下記のような整理の仕方をしております。
・ラグジュアリー(メゾン)ブランド
パリコレや、ミラノコレクションなどでコレクションを発表し、ブティックのエントランスに黒服の男性が立っている(笑)ようなイメージのブランドです。エルメスやヴォッテガ・ヴェネタ、ルイ・ヴィトンやプラダ、グッチといったブランドをイメージしております。

・デザイナーズブランド
名前の通り、デザイナーを前面に押し出しており、デザイン性が強いブランドですね。ラルフ・ローレンやトム・ブラウン、マルタン・マルジェラなどは分かりやすいですが、ブルックス・ブラザーズのブラックフリースや日本でいうコム・デ・ギャルソンアンやアンダーカバーなど、ブランド名こそデザイナーの名前ではないものの、デザイナーがイメージとして前面にたつブランドもこちらに含めて整理しております。

・ファクトリーブランド
こちらは、もともとラグジュアリー(メゾン)ブランドの、生産を請け負っている会社独自のブランドです。もともとブランドを持っており、その品質の高さから、ラグジュアリーブランドの生産を請け負うようになる、という逆のパターンもあるのかもしれませんが、とりあえず自社ファクトリーを持っているブランド、という整理の仕方をしています。ブランドとしては、本Blogの読者様であればおなじみのISAIAやLARDINI、BOGLIOLI、INCOTEXなどでしょうか。

・サルトリアブランド
最後は、仕立て屋がベース、つまり職人によるハンドソーンのアイテムを中心に生産しているブランドです。Sartoria DAL CUOREやAlfonso Sirica、Le Spade、Enzo Bonafeといったブランドで、生産数が限られていることから、ある程度取扱Shopが限られていることが特徴ですね。

個人的には、なんとなくブランドの強みと言いますか、特徴と言った切り口で上述のように整理をしているわけですが、もちろん他の切り口での整理も可能ですし、もともとサルトリアブランドだったものが、より規模を拡大させてファクトリー化させていった事例なんかもございますので、一概に綺麗に区別できるものではございません。

また、正しく整理できる、ということが重要だ、とは思ってございませんので、こんな分け方もあるのね、程度でご理解頂けたら幸いです。

■何に価値を感じているのか
そのような中で、上記のように整理をしておくと、なんとなく自分が何に価値を感じているのか、換言すると、何に対してお金を払っているのか、ということが意識できるのかなと思っております。

例えば、ラグジュアリー(メゾン)ブランドであれば、そのブランドを持つ、と言ったちょっとした優越感(笑)だったり、デザイナーズブランドであれば、その世界観やデザイン性に対して価値を感じていたり。

ファクトリーブランドであれば、品質とコストとのバランスの良さ(同じ品質でも、ラグジュアリーブランドのタグがつくと値段が跳ね上がるという意味で(笑))であったり、サルトリアブランドであれば、ハンドならではの着心地の軽さや風合いといったところでしょうか。

常日頃、そんな視点でもってファッションブランドやアイテムをとらえているわけでは「一切ない」のですが、最近はそんなことを意識することが増えてまいりましたので、自分の頭の中の整理の意味もこめて記述してみました。

ちなみに、上述した以外にも低価格、大量生産が特徴であるファストファッションブランドや、セレクトShopが展開しているセレクトShop系ブランド、リアルクローズというか、サーファーやスケーターが好んで着ていそうなストリート系ブランドなど色々ありますが、本Blogで登場頻度が多そうなものをピックアップ致しました。

■最近の傾向
さて、上述したような切り口でブランドを整理をしているわけですが、最近私が特に熱をあげているのは(笑)、サルトリア系のブランドです。ジュスト・ビスポークのネクタイやチリエッロ製やヴィンツェンツォ・ディ・ルジエッロ製のリングジャケット napoliのシャツ、ある見方をすれば、シャロンさんでス・ミズーラ(パターン・オーダー)させて頂いたスーツもそのカテゴリに含まれるかもしれません。

理由としては、職人による”手作業”や伝統的に受け継がれてきた”技”に対して、とても大きな魅力を感じているからなのです。

ただ、サルトリア系のブランドが一番良い、と言うことではなく、ラグジュアリーブランド、ファクトリーブランドの良さを自分なりに理解しながら、うまく自分のライフスタイルに取り入れていきたい、そのように思っております。

例えば、最近購入したラグジュアリーブランドのアイテムと言えば、コチラでご紹介したプラダのバックパックであるVZ0055。外側にロゴがあるわけではないので、"優越感"には浸れませんが(笑)、カジュアルになりがちなバックパックをちょっと大人っぽくみせてくれるという”自己満足感”がありますね。

また、ファクトリーブランドは、工場を持っているがゆえに、サルトリア系ブランドに比べれば多くの生産が可能になります。従って、アイテムあたりの価格が下がり、クオリティと価格とのバランスが良いものが手に入りやすい。さらに、スティレ・ラティーノやISAIA、サルトリオなどのように、マシンとハンドを巧みに使い分け、要所で取り入れる職人による”技”を、現実的な価格で感じることができるのも魅力です。

ただ、最近は為替や税などの関係で、この点の魅力が落ちてきていることはちょっと残念ですが。。

そして、サルトリアブランドは、どうしても人の手作業がメインになってきますので、絶対量が少なく、そして価格もファクトリーブランドに比べると高くなってしまいますが、その分その手作業による”柔らかさ”、”技”をいかんなく堪能することができる、ある意味とても贅沢なアイテムになりますね。

個人的には、ドレス・スタイルには、今後もサルトリア系ブランドのアイテムを取り入れながら、ドレスカジュアル、カジュアルスタイルにはファクトリーブランドやその他ブランドを取り入れるなど、うまく使い分けながら楽しいファッションライフスタイルを送っていきたいと思っております。

さて、皆さんはどんな切り口でブランドを整理されますかっ!?
きっとその切り口には、皆さんのブランドの捉え方の特徴が反映されているのではないか、と思います。

たまにはブランドについて考える、ということもファッションを楽しむ一つの要素として、アリではないでしょうか!?









MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフを購入!

こんにちは!
小物のご紹介が続いておりますが、本日はおかわりアイテム、ということでMEROLA(メローラ)の小紋柄 シルクポケットチーフを購入致しましたので、ご紹介したいと思います。

■ネクタイとチーフの素材をあわせる
昨年の12月に、「MEROLA(メローラ)のシルクポケットチーフを購入!」と言う記事で、メローラのチーフを購入したことはお伝えしておりましたが、今回は同じ小紋柄の別カラーを購入致しました。
MEROLA(メローラ)のシルクポケットチーフ⑧
※昨年購入した、ボルドーカラーのポケットチーフ

このところ、仕事におけるスタイルとして、スーツを活用することが増えてきていることは以前もお伝え致しました。そんなワークスタイルを反映してか、今年の2月にはコチラの記事でご紹介させて頂いたように、春夏用にと、ガイオラのホップサックスーツをご紹介致しましたね。

更には、翌3月になると、シャロンさんにてスーツをス・ミズーラ(パターン・オーダー)させて頂いたことは、「Su Mizura(ス・ミズーラ)をSharon(シャロン)さんで!:前編」から始まる3部作という力作!?で記載させて頂いた通りです。

そんなスーツスタイルは、ジャケパンスタイルに比べるとシンプルになる傾向がございます。従って、ネクタイやチーフなどの小物アイテムを充実させることで、仕事におけるスタイルを楽しんでいる自分がおります。

本Blogでは何回かお伝えさせて頂いておりますが、私は「旬の素材」をコーディネートの中に取り入れることが好きでして、ネクタイであれば春夏はシルクやリネンなどの素材のものを、秋冬であればできるだけウール素材のものを取り入れて、Vゾーンをスタイリングしたいと思っております。

そして、ネクタイにシルクを取り入れたのであれば、チーフにはできるだけ同素材、同カラーのものを合わせると、全体のまとまりがとりやすいように思っています。いわゆる”素材を拾ったり”、”色を拾う”ということですね。

もちろん、異種素材をうまくミックスさせたり、指し色として異なるカラーリングを持ってくることもございますので、ルールがあるわけではございませんし、同素材のチーフがなければカラーだけあわせる、といったことは私もよくやっております。ただ、素材やカラーを揃えると、より安定感がでやすい、ということでしょうか。

春夏にはシルクのネクタイが活躍する季節である一方、シルクのチーフはあまり持っておりませんので、今回気に入っているメローラのチーフを追加購入した、という背景がございます。

■MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフの実物をご紹介
では、そんな購入背景を経て、今回購入したチーフをご紹介したいと思います。

今回追加で購入しましたのは、ブラウンがベースカラーで、ネイビーの小紋柄が配置されているチーフです。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ①

通常クラシックなポケットチーフのサイズは、40cmだそうですが、今回購入したメローラのサイズは32cmと、チーフのサイズとしては非常に使いやすくモディファイされております。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ②

ネクタイ以上に主張することのない、ほど良く落ち着いた、絶妙の光沢感は、さながら名脇役といったとことでしょうか。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ③

職人さんによるハンドソーンならではの味わいが、また通好み!?
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ⑤

素材は40オンスシルクツイルだそうですが、この素材感がチーフとして非常に威力を発揮するように感じています。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ④

その威力とは、前回もご紹介した、この画像。
シルクながら、自立!?するほどハリ感(弾力)があるのです。これが、胸元のボリューム感、形状の維持に最適だと感じており、シルクのポケットチーフとしては、最も気に入っているブランドの一つがメローラです。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ⑥

ブラウンカラーを購入したのは、もちろんブラウンカラーのネクタイに合わせるためです。今回は写真が暗くなってしまうので!?ネイビーカラーのスーツではなく、より明るいカラーのジャケットに合わせた画像をご紹介しておきます。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ⑦

ベージュのジャケットは、ラルディーニのハニカムジャケット、そしてジャンネットのコットンシャツに、フランコ・バッシの小紋柄のシルクネクタイに合わせておりますが、色の感じなどもイメージ通りです!?ただ、このジャケットやシャツには、コットンやリネン素材のネクタイやチーフの方がベストマッチといった感じですね。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ⑧

ジャケットをボリオリのコットンシルクのウィンドペン ダブルブレスト6BJKTに変えて、ネクタイをISAIAの小紋柄シルクネクタイにしてみました。
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ⑨

トップスだけでも、アズーロ・エ・マローネなカラーリングが良い雰囲気のように思いますが、パンツに白パンなんかを合わせると、イタリア的な!?着こなしになるのかもしれませんね。(笑)
MEROLA(メローラ)の小紋柄・シルクポケットチーフ⑩

ということで、シルクのポケットチーフとしては、私が非常に気に入っているメローラのご紹介でした。お値段もアウトレット価格で4000円代(税別)ということで、この品質を考えればお買い得ではないでしょうか。

機会があれば、更に別のカラーを買い足したいと思っております。













Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)を購入!

こんにちは!
本日は、久しぶりのメンテナンス・カテゴリの記事です。

ご紹介させて頂くのは、Sarto Recamier(サルトレカミエ )のシューツリーです。実は、ボナフェのダブルモンクストラップ、ローファーを購入したものの、ローファーのみシューツリーをいまだ購入しておらず、合うものを探しておりました。

そこで、前から気になっていた、Sarto Recamier(サルトレカミエ )のシューツリーを購入した、というわけなんです。

■Sarto Recamier(サルトレカミエ )
実は、最初に気になったのは、その聞き慣れないブランド名でした。
シューツリーなのに、「Sarto」ってどういうこと!?となったのです。(笑)

以前も記載致しましたが、”Sarto” はイタリア語で「仕立て屋・仕立人」と言う意味ですね。調べてみると、その後の”Recamier”というのは、歴史上最も美しい女性と云われたレカミエという名に由来するそうです。そして、Sarto Recamierとは、『歴史上最も美しい靴木型を造る仕立屋』という意味を込めたブランド名なんだとか。なんだか”粋”ですね。笑。

そんな想いをこめたブランドらしく、素材と"形状"にはこだわりを持っております。

素材の種類としては、経年変化による色の変化などが出にくく、リーズナブルな価格が魅力の「バーチ」、靴の中の吸汗・吸湿に優れ、柔らかな触り心地と独特のさわやかな香りが最大の特徴でもある高級木材の「レッドシダー」、そして木目の美しさが魅力的で、耐久性が強く経年劣化しにくいことから高級家具にも使われる「ブナ」の3種類。

また、”形状”の中では、特に踵(かかと)部分の造りにこだわったと言います。靴のなかにおいても踵は人間でいう背骨のようなもので、非常に重要な箇所であることは、以前も記載したように思いますが、この靴の踵芯(月型)を広げてしまわないように配慮したと。

具体的には、踵部分は丸みを持たせつつ、シャープに絞り込むことで、履き口の広がりを抑えつつ、フィット感を長らく維持することのできる"形状"に仕上げたのだとか。

確かに踵があわないシューツリーを入れてしまうと、踵が広がり、ぬけるようになってしまいそうですよね。そういう意味でも、踵の形状は重要なのかもしれません。

■実物のご紹介
では、実際のものをご覧頂こうと思います。

箱はこんな質素で!?、シンプルな箱。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)①

ボナフェの靴は6.5で39をセレクトしました。ちなみに、事前にメーカーの方へボナフェにあうシリーズということで問い合わせた結果、推奨されたのがSR300シリーズのサイズ39、または40でした。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)②

今回はスエードのローファーへの使用を考えておりました。従って、サイズが大きめだったりすると伸びてしまうことが考えられたので、無難な39と言うサイズにしたわけです。実際のものは下記の画像ですが、確かに美しい造形ですね。笑。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)③

ほど良くレッドシダーの香りが漂い、上品な感じです。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)④

こだわった、と言われているヒール部分。履き口に変なテンションがかからないようにシェイプされているのが、確かに分かりますね。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)⑤

SR300シリーズは、唯一のネジ式(スライド式)です。こちらのネジによって、自分のサイズに合わせられるので、スエードシューズのように伸びやすい靴や、マッケイ製法のように柔らかい製法の靴には良いですね。ちなみにSR100、SR200シリーズはバネ式(ツインチューブ)で、それぞれラスト(甲幅、甲高)が異なるようです。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)⑥

実際に、ボナフェのローファーに入れてみました。ブランドに込められた想いの通り、美しい!?
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)⑦

シューツリーは、理想は実際に自分の靴を合わせて購入するのがベストだと思いますが、事前に問い合わせしたかいあって!?、甲幅もちょうどよく、ぴったりとフィット。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)⑧

ヒールもベコベコならずん、ヒールカップに対してきれにフィットしているのがわかりました。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)⑨

履き口にも変なテンションがかかっていないのが、お分かり頂けるかと思います。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)⑩

ネジ式(スライド式)なので当然ですが、完璧に自分のサイジングにあわせてあるので、トゥももちろんフィットします。
Sarto Recamier(サルトレカミエ )SR300シリーズ シューツリー(シダー)⑪

気になるお値段は、7500円(税抜)と、シューツリーとしては若干高め!?
ただ、レッドシダー素材で、ネジ式(スライド式)ということを考えると、このくらいの価格にはなるのかもしれませんね。

今回はスエードのローファー、かつエンツォ・ボナフェというある程度の価格帯の靴に合わせたかったので、ちょっと奮発しましたが、買って正解だったと思います。特にローファーは硬くずれがしやすいように感じておりますし、スエード素材は伸びますので、変にテンションがかかってしまうと、サイジングにも影響してしまいます。

自分の中で、これは!という靴があれば、ご検討頂く価値は十分あるのではないでしょうか!?

ちなみに、ダブルモンクストラップに合わせてみると、甲幅が若干緩めでした。問い合わせをした際にも説明を受けた、当然のことではございますが、ラストによってフィットの具合は大きく変わります。気になる方は、合わせたい靴に対して、どのシリーズ、どのサイズがベストなのかを問い合わせすることはもちろん、可能であれば実際にフィッティングすることをおススメ致します!






なんと、今ならポイント5倍!!



気に入りましたので、他の靴に合わせて、機会があれば他のシリーズも試してみたいところです。


週末の、プチ・ドレススタイル!?

こんにちは!
本日は、「週末の、プチ・ドレススタイル!?」がテーマです。

内容としては、家族と過ごす時間に、スポーティ(カジュアル)なアイテムを取り入れつつ、それなりにちゃんとした感がでるドレッシーなスタイルにチャレンジしました、というお話でございます。

■家族と仕事の両立スタイル
さて、最近の週末は、RRLのデニムなどを取り入れたカジュアルなスタイルが増えております、という内容を、直近の記事としてお送りさせて頂きました。それなのになぜドレススタイル!?と思われた方もいらっしゃると思いますが、実はこの日は、久しぶりの休日出勤があったのです。

ただ、出勤は夕方からだったので、それまでは時間の許す限り、家族と一緒に時間を過ごそうと考えたわけです。しかし、休日出勤とはいえ、今回は外部のパートナーの方もいらっしゃるのでデニムは避けておこうかなと。

さすがに、休日ですのでウールパンツにジャケット、という硬さも必要ない。ということで、今回は要件として、「小さい子供をもつ家族と一緒に過ごせて、それでいて仕事もできてしまう、ちゃんと感のあるスタイル」というのが”お題”でした。笑。

そのような「家族の時間と仕事を両立させるスタイル」という”お題”に対する回答として、私が準備したコーディネートがこちらです。

ジャケットは、以前コチラの記事でご紹介させて頂いたAC(アーチー)のジャージ素材を使ったダブルブレスト6BJKT(42)、シャツはフィナモレ(37:セルジオ)、ベージュのコットンVネックニットはドルモア(44)、パンツはインコテックスのコットンパンツ(44:J35からお直し済み)、靴はフェランテのTICINOです。
週末の、プチ・ドレススタイル!?2015_①
※時計はIWCのポートフィノ エイトデイズ

当日は曇りのち雨の予報だったので、ハーフラバーを貼って、雨仕様にしたフェランテのTICINOをセレクト。そこからコットンパンツながら、グレンチェック柄でほどほどのドレス感が出せるインコテックスをあわせて、シャツはホワイトシャツで清潔感を。(笑)いちおう仕事を考えて、ジャケットは着用しましたが、ジャケットを着たまま子供を抱っこできるように、ジャージジャケットをセレクト。これ、大正解でした。(笑)
週末の、プチ・ドレススタイル!?2015_②

娘を抱っこする際には、釦を外せばジャケットを着たまま抱っこもできてしまう、パパには嬉しいスタイルです。(笑)
週末の、プチ・ドレススタイル!?2015_③

ちなみに、フィナモレのセルジオは、釦をあけた際の衿の開き方や収まり方がやっぱり美しいと感じており、個人的ではありますが、改めてカジュアルシャツとしての魅力を再確認した次第です。
週末の、プチ・ドレススタイル!?2015_④

なお、娘は最近お気に入りである「ひつじのショーン」のリュックをしょっていたので、かなりスタイルにギャップのある親子になっておりました。(笑)
週末の、プチ・ドレススタイル!?2015_⑤

ということで、スポーティなアイテムを多用しながらも、ドレス”っぽく”見えるスタイルということでお届け致しました。

しかし、先日「楽ジャケが注目ですっ!?」という記事でリラックス系のパンツやジャケットがトレンドによって注目されているようなことを記述致しましたが、トレンドとは別に、自分の現在のライフスタイルにおいても、リラックスジャケットが重宝するということを、改めて実感した次第です。

ちょっと気が早いですが、今年のSSセールでは、是非狙いたいアイテムの一つが「楽ジャケ」ですね。笑。
ご参考までに申し上げておきますと、外部パートナーの方は、お二人ともカジュアルシャツにデニム、そしてスニーカーというカジュアルスタイルでございましたよ。





どなたかシャツジャケットを購入された方はいらっしゃいますか!?今、非常に気になるアイテムです。



ネクタイのオーダー会!?

こんにちは!
本日は、ちょっと珍しい!?イベントの"企画"をご紹介致します。つまり、まだ”企画段階”なので、実現するかどうかは、不明です。笑。

■極上のネクタイ、Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)
最近私が大変お世話になっているShopと言えば、南青山にあるSharon(シャロン)さん。他にはない、シャロンさんだけの取り扱いアイテムがあることに加え、業界を知り尽くし、豊富な経験と知識を有するオーナーさんの考え方に強く共感させて頂いたことが、お付き合いさせて頂くきっかけでした。
※シャロンさんとの出会いの記事は、「My Sartoria(マイ サルト)」をご覧下さい。
Sharon_ShopFrontLOGO

そんなシャロンさんにて出会った大変魅力的なアイテムの一つが、rm55一押しのネクタイであるジュスト・ビスポーク。それまではネクタイといえば、ルイジ・ボレッリをメインに購入しておりましたが、店頭で見て、実際に触ってみて、非常に魅力を感じたネクタイでした。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)DRAPERS サキソニーウールソリッドタイ⑥
※Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)DRAPERS サキソニーウールソリッドタイ

ドディチ・ピエゲ(12折仕上)という、ハンドメイドの真骨頂である製法に加えて、スーツやジャケット用である、ドラッパーズのトップラインの生地を惜しみもなく使うというその贅沢さにはため息がでるばかり。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)DRAPERS サキソニーウールソリッドタイ②
※ドラッパーズのトップライン生地を使うのは、シャロンさんの特別オーダーアイテムだそうです。

そして、締めやすく、美しいディンプルの造形を描き出すさまは、まさに芸術品!?の領域です。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)DRAPERS サキソニーウールソリッドタイ_着用イメージ②

ボレッリのネクタイと出会った際も衝撃でしたが、そんな衝撃を受けたボレッリのネクタイと出会っていてもまだ、こんなに素晴らしいネクタイと出会えることになるとは思っておらず、思わず興奮した自分がおりました。笑。あまりに気に入り過ぎて、今年の春夏でもシルクの花小紋柄のネクタイを購入。毎日のネクタイ・タイムが更に極上のものになたことは言うまでもございません。笑。
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ①
※Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ

特に花小紋のシルクタイは、鮮やかなネイビーカラーもさることながら、非常に軽やかなその表情に惚れており、このネクタイを締めた日は、特に仕事へのモチベーションが高まります。(笑)
Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ(ドディチ・ピエゲ仕様)_着用イメージ⑤
※シルク系のネクタイ生地は、ドラッパーズではありません。

そんな素晴らしいネクタイであるジュスト・ビスポークですが、「Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)DRAPERS サキソニーウールソリッドタイを購入!」、「Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)花小紋柄 シルクタイ(ドディチ・ピエゲ仕様)を購入!」という購入記事を記載させて頂いたところ、かなりの反響がありました。

それはシャロンのスタッフさんも感じていたようで、電話やメールの問い合わせが多く入ったそうです。自分が良いな、と思うものをご紹介させて頂いて、その反響があるというのは一ブロガーとしては本当に嬉しい出来事の一つなのですが、実はちょっと焦るくらいの反響でした。

もともとジュストビスポークは、ネクタイの生地としてドラッパーズのトップラインや、在庫として所有しているヴィンテージファブリックを用いるなど、生地に対するこだわりも相当であるため、もともと準備できる本数が少ないのです。シャロンさんにも、1種類について、2本前後が基本で、多くても3~4本といった入荷数。

そもそも職人のハンドメイドであることから生産数が限られてしまうことは言うまでもございませんが、ファブリック自体も豊富にあるわけではないので、どうしても少なくなってしまうそうです。

私もご紹介させて頂いておきながら、新作の花小紋柄のネクタイは、滑り込みセーフという最後の1本を購入。正直、かなり焦りました。(笑)

■Sharon(シャロン)のオーナーさんに相談する
せっかくこんな素晴らしいネクタイがあるのですから、もっと多くの方に実感頂きたい、という勝手な思いもあり、争奪戦になってしまわない方法はないものか、と考えておりました。そんなおりに、先日シャロンさんに訪問した際、オーナーさんにちょろっとご相談させて頂いたのが、「ネクタイのオーダー会」でした。

欲しいアイテムを確実に入手するには、オーダーをする、というのが自然な発想ですよね!?

ということで、ジャスト・アイデアではあったのですが、お話させて頂いたところ、オーナーのK氏から、「それ面白そうだね!」というお言葉が!生地などはどうしても、上述したことから限られてしまいそうですが、もしかしたら本当に「Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)のネクタイのオーダー会」が実現できるのではないか!?と淡い期待をしております。

そして、個人的には店頭開催だけではなく、なかなかSharonさんに足を運べないエリアにお住まいの方に対しても、その貴重な機会を開放できないか、と考えておりますので、WEB開催も是非行って頂きたいところです。

もちろん色々と障壁はありそうですので、現段階では実現するかどうかは不明ですが、コメントでも頂ければ、再度K氏にご検討頂くようプッシュしてまいります。(笑)Giusto Bespoke(ジュスト・ビスポーク)のネクタイが気になる方は、是非コメントでも、メールでも頂けたらと思います!

なお、開催する、となった場合につきましては、改めてこの場を借りて、ご報告させて頂きますよ。



春はニットアウター!?カジュアル編:DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT

こんにちは!
本日は、先日コチラの記事で購入をご紹介させて頂きました、DI MAESTRO(ディ・マエストロ) のCOTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNITを使ったコーディネートをご紹介致します。

■DI MAESTRO(ディ・マエストロ) とは
さて、本日ご紹介させて頂くスタンドカラーニットのブランドであるDI MAESTRO(ディ・マエストロ) 。自身初のブランドであり、かつなかなかご存知でない方も多いと思いますので、購入したシャロンさんのHPの情報を踏まえてご紹介したいと思います。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) _ロゴ

まず、このブランドを語るには前身のブランドであるOSCAR MARANGON(オスカー・マランゴン)に触れる必要があるのですが、オスカー・マランゴンは、イタリア・トレビゾ市にあるOMMG社とシリテッシリ社が立ち上げたBMカンパニーが運営するブランドで、2011年に誕生したそうです。

「最高の品質で、特別な商品をお探している顧客に対して、長く愛用していただけるブランドを作る」という考えのもと、それは豪華な素材をふんだんに取り入れながらも、ベーシックでスタンダードなアイテムからスタートしたようです。

実際のプロダクトの生産を行うファクトリーは、ラルフローレンやエルメス、ブルネロ・クチネリなどの、インターナショナルなデザイナーズやラグジュアリーブランドを手掛ける工場にて行っていたと言いますから、素材だけではなく、品質に対しても相当な力の入れようであったと。

その後、一定期間の休止を経て、新たにリニューアルされたのがディ・マエストロ、というわけです。イタリア生地業界のリーダー的存在であり、研究開発部門まで有するSiretessile S.R.L.によって設立されたことは、以前も書きましたね。

そして、素材には徹底的にこだわっていると言いますが、シャロンさんに吊るしてあるディ・マエストロのアイテムを見て、そして触るだけで、ただならぬ素材を使っていることは素人の私にも容易に理解できるほどでした。

こちらは本日の主役アイテムであるCOTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNITの素材のアップですが、正直コットンとは思えない艶感がありますし、ホーンを成型して釦にするという加工技術もすごいですが、すさまじいまでのこだわりようですよね。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT①

他にもGIZA45 (エジプト綿)ではないか!?と思えるほどの滑らかな肌触りのポロシャツがあったり、Off会で友人ブロガーさんが購入したポケットチーフも、非常に味があるのに、気品があって高級感があるという素敵なアイテムがいっぱいあるのです。

さて、そんなディ・マエストロですが、購入したスタンドカラーニットをアウターとして活用し、先日家族で出かけましたので、そちらのスタイルを中心に、着用感をあらためてご覧頂こうと思います。

■春はニットアウター!?カジュアル編
初めて着用した際は、雨模様で気温も低めでしたので、ジャケットのインナーとして活用しました。ただ、2回目にコーディネートに取り入れた際は、気持ち良い晴天に恵まれましたので、春らしくアウターとして取り入れてみました。

では、ご覧ください。
週末の娘とのデート!?の際に着用してまいりました。笑。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ①

もちろん自宅でも再撮影しております。
ストールはアルテア、ブロックチェックのブルーのシャツはフィナモレ(37:セルジオ)、パンツはインコテックスのコットンパンツ(30)、足元はオールデンのタッセルローファーです。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ②
※172cm 59kg ウエスト76cm

イタリアのブランドですと、袖が長すぎたり、丈が長すぎたりすることも多々ございますが、ディ・マエストロのこちらのニットは日本人の私にもフィットする、とても良いサイズ感です。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ③

ローゲージのざっくりした表情、そして気品あふれる表情のコットンファブリックが、まるで貴族にでもなったかのような勘違いを起こさせてくれます。(笑)なお、スタンドカラーの高さもほど良いので、シャツを着た時の衿の表情もとても気に入っております。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ④

インナーのシャツをブラウン×ブルーのチェック(フィナモレのセルジオ:37)に変え、足元をエドワード・グリーンのピカデリーにすると、またちょっと表情が異なりますね。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ⑦

こちらはバックスタイルもご紹介。
ほど良い着丈の長さ、そしてタイトすぎない、大人の余裕を感じさせる!?シルエット。
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ⑧

ちなみにPT01のチノパンにあわせても、その気品あふれる表情はかわりません!?
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ⑨
※コットンシャツは、ジャンネット(XS)、靴はフェランテのエレガンテ

ヤコブのBUDDY(29)といったテーラードデニムにも非常に良い感じでフィットしている気がしており、個人的にはお気に入りです。デニムに合わせる際は、釦は一つどめにして、ラフに着こなしても良いかもしれません!?
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ⑤
※コットンシャツは、ジャンネット(XS)、靴はエドワード・グリーンのピカデリー

フィナモレほど台襟が高くないジャンネットでも衿周りの表情は健在かなと!?
DI MAESTRO(ディ・マエストロ) COTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNIT_着用イメージ⑥

まだ春とはいえ、肌寒い日や時間帯がございますので、インナーにはシャツを着ておきたいところですが、もう少し暖かくなれば、インナーにカットソーなんかを入れてもオトナ・カジュアルな雰囲気でよいかなぁなどと思っております。

例えば、フレンチ・テイストを意識してボーダーのパイル地カットソーなんかは個人的には注目しているアイテムです。



また、こんなスキッパーポロなんかも良いかもしれません。


ということで、今季のカジュアル・アイテムとしては、個人的に相当気に入っている、DI MAESTRO(ディ・マエストロ)のCOTTON RUGRAN-SLEEVE STAND BULKY KNITの着用イメージをお届けいたしました。

気に入り過ぎて、ネイビーカラーも欲しいくらいです。(笑)
Sharon_HP_マエストロ
※シャロンさんのオンラインショップは、コチラ


J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)の160時間後・・・

こんにちは!
本日は、昨年11月に購入をご紹介させて頂いたJ.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)の、その後の状況を「エンジング」というカテゴリーの最初の記事としてお届けしたいと思います。
※購入時の記事はコチラ
ストレートチップ_JMウェストン

■モノを評価するとは!?
以前、家の設計をされている方とお話した際に、下記のようなことをおっしゃっておられました。

「家の設計は難しい。新築時にはカッコいいと評価された設計であっても、実際に家に住み、生活をし、家族構成が変わり、年をとれば、その設計への評価も変化してくる。本当に良い設計とは、住人のライフスタイルをとらえた上で、どれだけ普遍的な要素を盛り込んでおけるかどうかである。」と。

なるほど、確かにトレンドを踏まえた斬新な設計は、新築時に写真を撮った際にはカッコいいけれども、それがそのまま生活がしやすいのか、家族構成の変化を踏まえてもなお、安全なのか、年をとってもなお、使い勝手が良いのか、ということとは別物ですよ、ということですね。

つまり、使い続けて初めて、その善し悪しが評価できるのだと。

著名な建築家が手掛けた建物が、思いのほか使いにくくて困っている、なんてお話も聞いたことがございますが、表面的なデザインだけではなく、そこでその建物を使う人の行動までデザインとして落としこむことが、長きにわたって良い建物として評価されるポイントの一つでもあるのかなと、そんなことを感じたわけです。

一見関係のない話のようにも思いますが、ファッション・アイテムにも通じることがあるかもしれません。

私もまだまだモノの見方、評価というのが出来るようなレベルにはございませんので、ブランドやその背景にあるストーリー、メディアの情報などを踏まえながらモノを見て(評価)しまう自分がおります。

そんなおりに、先日ご紹介した「The Rake Japan Edition 2015年 5月号」において取り上げられていた、ラルフ・ローレン氏の言葉が思い浮かびます。

「ラグジュアリーといえば、人は高価なものを想像するでしょう。しかし私は違う見方をしていいます。~(略)~本当のラグジュアリーとは、モノではなく、自分の求める人生を実現することです。~(略)~」

これをあえてモノにあてはめて解釈しなおすのであれば、ラグジュアリーとは絶対的な基準があるのではなく、自分の身体的感覚や美的感覚など、自分の基準で本当に求めるものが、自分にとってのラグジュアリーである、ということなのかもしれません。

モノは、しっかりと自分のライフスタイルの中で”使い続けること”、そして、それが”自分の”身体的感覚、美的感覚などに対して、どのような位置づけであるのか、ということが、ブランドやメディアにおける評判以上に、自分にとっての重要な評価なのかもしれませんね。

さて、そんな素人の戯言を小話として記述致しましたが、購入してから天気の良い日を中心に(笑)、週1回から2回、合計160時間以上履き”続けて”きた、J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジングについて、お届けしてみたいと思います。

■J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング
まず、こちらは購入後、160時間以上履き続けたウエストンのストレートチップ(300)です。基本的なケアといたしましては、履いたその日に軽くブラッシング。夜はそのまま寝かせて、翌日にシューツリーを入れて保管。1か月に1度程度の頻度でコチラでご紹介したM.モゥブレィのケアセットを使って靴磨きをする、といった感じでした。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング①

まず、履き心地ですが、150時間を越えたあたりから劇的に変化したように思います。最初はかなり締め付けがきつく、特にウエストンのフィッターさんからは右はウィズDでも良いかもしれないと言われていたほどですので、所有するウィズCの300は、はじめは右足がかなりきつかったです。。

当初は、履き始め5分程度はかなり痛みを感じるのですが、その後足がなれるのか、革がなじむのか分かりませんが、非常に歩きやすくなる。そして、4時間前後を経過するころから右足のみジンジンしてきて、5時間後には痛みが走る、といった感じでした。ただ、私のデータ上は、50時間前後で、右足に痛みが発生する時間が5時間後から7時間~8時間前後と伸びてきております。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング②

痛みに耐えながら、極上の履き心地になることを夢見て!?履き続けました。すると、100時間を超えるころからは、履き始めの痛みが和らぎはじめ、10時間程度までなら非常に快適に、そして足にフィットした状態で1日を過ごすことができるようになりました。

インナーを覗いてみても、そこまでコルクが沈んだ、という感じは見た目的にはしないのですが、着実に自分の足形に変化してきているようにも思います。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング⑤

また、驚きだったのは革の状態。上述したとおり、そこまで細かく丁寧なケアをしていたわけではないのですが、1日履いたあとのブラッシングだけでも十分魅力的な艶を取り戻すような気がしております。アッパーに使われている革は、確か名門のデュプイ社の最上級のカーフだったように記憶しておりますが、見た目のキメの細かさといった美しさだけではなく、実用面からみても非常に優秀な革質のように感じました。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング④

こちらはシューツリーを入れない状態で撮影したアッパーのシワ。とても数ヶ月間履き続けたようなシワの入り方ではなく、美しい状態を保っているように思います。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング③

ちなみにスタートが異なるので、正確な比較はできませんが、もともと所有していたグレンソンのクォーターブローグは、同じようにケアはしていてもシワは結構深く入っております。個人的には、シワの入った靴もその靴の歴史を感じさせ、嫌いではないのですが、ストレートチップに限って言えば、やはりシワは少ない方がフォーマル感が出ますし、気品を感じます。
グレンソン_アッパーの皺

なお、ソールはラバーソールで補強してありますが、ウェストンのアウトソールは、しなやかに返るにも関わらず、摩耗しにくいと言われている、高級紳士靴が供給を受けたいと切に願うタナリー・バスタンのものを採用しているのだとか。分厚くて繊維の密な仔牛の革を1年以上もかけて!鞣し、垂直方向に叩いて固めていくという非常に手のかかる工程を踏んで生産されているようですよ。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング⑦

ということで、実際に160時間以上履きこんだ現在における個人的な感想は、当初の想像以上に素晴らしい靴である、ということです。先日の価格改定後の値段は勉強不足もあり調べておりませんが、改定前は10万円(税別)程度の価格でしたので、ジョン・ロブやエドワード・グリーンに比べて良心的価格ながら、そのクオリティには目を見張るものがあるのではないかと思っています。
J.M WESTON(ジェイエムウエストン)のストレートチップ(300)のエイジング⑥

そのような意味では、この価格帯で購入できる実用性のある高級紳士靴としては、最高峰の出来映えではないか、というのが、実際に履き続けて今思う、ウェストンのストレートチップに対する感想です。

最近は痛みがほぼ無くなってきており、長時間の残業がなければ(笑)、とっても快適な1日を過ごすことができるので、非常に重宝しておりますよ。今後も、200時間、300時間と履きこんでいき、また新たにお伝えできるような気付きや変化がありましたら、その際はご紹介させて頂ければと思います。