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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

BEAMSの影響力はやっぱり凄い!?

こんにちは!
もう8月も終わりですね~。社会人になると夏が終わるのはあっという間。小さい頃の長かった夏休みがとても懐かしく感じます。とは言え、今年は家族や親せき総勢20人で大磯ロングビーチに遊びに行ったり、家族で花火を見に行ったりと、昨年よりも夏らしい遊びが出来たので、個人的は満足しておりますよ。
大磯ロングビーチ_2015
※大磯ロングビーチに行った際に、インスタグラムにポストした画像

ちなみに夏休みはまだ取れておりませんが、9月後半の連休に絡めてゆっくりする予定です。さて、そんな夏の終わりを感じる今日この頃ですが、本日はコラム的な内容でお届け致します、テーマは「BEAMS」!

■思えば隣にBEAMSがいた
さて、BEAMSと言えば、セレクトShopの老舗というか”元祖”であり、生まれたのは1976年と、私よりも年上の存在です。オープンした当時は、アメリカン・ライフショップというアメリカのインポートアイテムを販売するという位置づけだったようですが、これは創業者である設楽さんのアメリカ文化への憧れや、当時、海外といえば「アメリカ!」と言った時代背景が色濃く反映されているのだと思います。

そんなBEAMSですが、今ではアメリカン・カジュアルにとどまらず、様々なレーベルをもって、幅広いスタイルを展開されていらっしゃるのは、皆さんご存知の通りです。私が初めてBEAMSに訪問したのは高校生の時だったように思いますが、Shopのみならず、スタッフさんやお客さんも皆おしゃれだなぁと強く感じた思い出があります。

当時は「原宿に行く」=「BEAMSに行く」と言ったような感覚がございましたが、自分のファッション人生(と言えるほど大したものではございませんが・・・汗)を振り返ってみると、そこまでセレクトShopに通い続けた(買い続けた)記憶と言うのはございません。

以前も記載したかもしれませんが、高校生の時は古着がメインでしたし、大学生の時はコム・デ・ギャルソンやラルフローレンといったいわゆるブランドモノにハマっておりました。また、社会人になってからもBEAMSはじめ、セレクトShopで一通りの服を揃える、といったことをした記憶はないのです。

それでも、やっぱりBEAMSはいつの時代も自分の隣にいましたし、気になる存在ではありました。特にBEAMSは「ファッションの提案」というよりも、むしろ「ファッションを軸としたライフ・スタイルの提案」をしている印象が強く、雑貨やインテリアなども含めて、いつも”勉強をしに”行っているような感覚のShopでした。

そのようなことを思いだしてみると、インポートファッションを着るようになった、ここ数年間がもっとも”お付き合い”をさせて頂いてるのかもしれません。(笑)

■BEAMSの影響力はやっぱり凄い!
BEAMSのクロージング部門のカリスマ的リーダー!と言えば、中村達也さんですよね。ファッションの動向に関する洞察力と考察力、そしてそれらを分かりやすく解説されるコミュニケーション力には感服しております。
nakamura_note2015SS
※通称「中村ノート」から拝借致しました。

以前も中村さんが監修された書籍はご紹介致しましたが、注目すべき!?は、中村さんのBlogです。そのカリスマぶりは大勢のファンがいるほどで、中村さんのBlogに紹介されると、瞬殺で売り切れるという伝説がございます。伝説というと、誇張しているように聞こえてしまいますが、これ事実です!

私は以前ボルゾネッラというブランドのデニムシャツの購入を検討したのですが、はじめて試着した際はいったん持ち帰り、購入しようと決めて次に訪問した際は、サイズがほとんど残っておりませんでした・・・。そんなに期間を開けずに訪問したのに、あまりの欠品の早さに驚くと、スタッフさんから「中村さんのBlogに紹介されまして。」というご説明が。

つまり、伝説を身を持って体験したわけです。

他にも、ここ最近中村さんが押していらっしゃるイタリアのミルであるフェルラ社の生地。ベビーアルパカの生地は有名ですが、サマーツイードなどの、他社ではあまり見ることのない、特徴ある生地が得意!?のミルですね。今ではエルネストやラティーノのみならず、リングヂャケットなど多くのメーカーがこぞって採用している生地ブランドです。

先日もBEAMSのオリジナルレーベルである、Brilla Per IL Gusto‎ブランドで販売をしたフェルラの生地を使ったチェックジャケットが中村さんのBlogで紹介されたのですが、もともと人気だった上に、キャンセル待ちが二桁に達するなど、その凄まじいほどの影響力は相変わらず。
BEAMS_フェルラ_2015AW
※中村さんのBlogより拝借致しました。

他社でも最近フェルラの生地を採用しているところをお見るけするに、目の付けどころがやっぱり良いのだなぁと感心致します、と私が言うとおこがましいですが、さすがイタリア本国のファッション関係者からも一目置かれているという存在であることを伺いしることができます。

また、BEAMSは中村さんだけではないんです。若きイケメン・ディレクターとして、ピッティのSnapなんかでも有名な西口さん。西口さんもBEAMS FのBlogを書かれておりますが、7月10日に今年のピッティで見られたシューズトレンドということで、「コンビネーションシューズ」を取り上げていらっしゃいました。
27333-body[1]
※BEAMS FのBlogより拝借致しました。

さらに、1週間後の7月17日には、数年前に人気を博したCHURCH'S(チャーチ)のキルト付きシューズであるSHANGHAI(シャンガイ)が改めて注目されているという記事が。
27526-body[1]

つまり、今年の2月に行われたピッティ88において、コンビシューズやキルト付きのシューズなどの装飾性の強い靴が注目されていますよ、という記事だったのですが、その後ほどなくすると、コンビシューズを取り上げたトレンドに敏感なBlogの記事やキルト付きのシューズの画像がインスタグラムなどでも流れてくるようになったのです。

偶然じゃない!?と思われる方がいらっしゃると思うのですが、この現象は今回だけではなく、何回も起きているんです!この事実を目の当たりに致しますと、もちろん今回がBEAMSのBlogによる影響だ!とは断言できないものの、やっぱりBEAMSさんの発信する情報が与える影響力ってすごいななぁと思うのですよね。

■ファッションの楽しみ方は人それぞれ
ファッションの楽しみ方というのは、本当に人それぞれだと思います。

自らのスタイルを構築し、それを楽しむ方もいらっしゃいますし、毎期のトレンドを中心にスタイルを組み立てて楽しまれる方もいらっしゃいます。また、中村さんと同じものを着たい!という、自分好みのスタイルの方を見つけて、その方をフォローアップするというファッションの楽しみ方もあるわけです。

どれが正解で、どれが不正解というのはありませんから、自分なりのファッションの楽しみ方を見つけられれば、豊かなファッション人生を送ることができるのではないか、と思っております。

ちなみに私は自分なりのスタイルを構築したい!と願いながらも、ほど良くトレンド感を取り入れ、今季のこれいいよね、かっこいいよね!?などと、服好きの方とその価値観を共有して楽しみたいと願う欲張りな人間ですので(笑)、今後もBEAMSさんの発信する情報の影響をほど良く取り入れながら、ファッションを楽しんでいきたいと思います!









グリーンジャケット meets ビジネススタイル!:RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット

こんにちは!
先日、袖の修理をお願いしておりました、RING JACKET(リングヂャケット)のウォーターリネン3Bシングルジャケットが戻ってまいりましたので、本日は「グリーンジャケット meets ビジネススタイル!」と題しまして、お送りしたいと思います。
※購入記事は、コチラ

■カラージャケットが市民権を得る日は来るのか!?
さて、サブタイトルにて投げかけさせて頂いた、「カラージャケットが市民権を得る日は来るのか!?」ですが、当然ながら、その前提として、カラージャケットは市民権を得ていない、という私の認識があることは言うまでもありません。

昨今カラーパンツが一時期メディアを賑わせたように思います。その中でも、白パンことホワイトカラーのパンツ(カラーパンツか!?)は、市民権を得たようにも感じますが、ブルーやグリーン、イエローといったカラーパンツは、一部のおしゃれさん除いては、まだまだ見かけることが少ないように思います。

私自身、パンツの中でも比較的手ごろな価格であったソリードの(サックス)ブルーやボルドーのパンツは購入したものの、やはり、と言いますか、なかなか着用する機会に恵まれません。どうしても合わせやすいベーシックなカラーのパンツを選んでします自分がいるのです。。

カラーパンツでさえそのような状態であることを踏まえますと、カラージャケットが市民権を得るのは、もう少し時間がかかりそうかな、と言うのが個人的な見解です。

■カラージャケットは、カラートーンに注意する!?
そのような中で、あえてカラージャケットにチャレンジしているわけですが、私がこれまでチャレンジしたカラージャケットは、グリーンとボルドー。グリーンは、先日本ジャケットの着用イメージの際にご紹介した、スティレ・ラティーノのダブルウィンドペンジャケット(秋冬アイテム)です。
スティレ・ラティーノ_柄on柄on柄コーデ①

そしてもう1着のボルドーカラーは、ボリオリのドーヴァーモデルのリネンジャケットです。こちらもセールで購入しておりましたね。
BOGLIOLI DOVER(ボリオリドーヴァー)リネン ウィンドウペン 3Bシングルジャケット_ボルドー①

これらのカラージャケットですが、意外にも!?どちらも結構活躍しているんです。カラーパンツは敬遠してしまうのに、カラージャケットとなると、思いのほか合わせやすいのですよね。

その理由の一つは、カラートーンが大きく関係しているようにも思います。ラティーノのグリーンジャケットも、ボリオリのボルドージャケットも、ともにカラートーンが落ち着いております。つまり、発色自体が強くないので、落ち着いて見えるのですよね。

また、例えジャケットに色が入ったとしても、パンツに落ち着いたカラーリングのものをセレクトするで、全体としては安定感が出しやすいのかもしれません。そのような意味では、カラーパンツより、意外とトーンの落ち着いたカラージャケットの方が取り入れやすいのではないか!?なんて思ったりもしておりますが、どうなんでしょうか。

もし、カラーパンツ、カラージャケットともに普段のコーディネートに取り入れていらっしゃる方がおりましたら、是非ともアドバイスを頂きたいとことでございます。

■グリーンジャケット meets ビジネススタイル!
さて、それでは、ようやく本題です。(笑)
本日はグリーンジャケットのビジネススタイル、ということですので、ご覧頂きたいと思います。

まずは、カジュアル色の強い、チノパン合わせ。
シャツはヴィンツェンツォ・ディ・ルジェッロのウォッシュド・コットンシャツ(37)、タイはウルトゥラーレのチェックタイ、チーフはISAIAのペイズリーチーフで、パンツはレ・スパーデのストレッチ・コットンチノ(42:お直し済み)、足元はボナフェのローファーです。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑦
※172cm 59kg ウエスト76cm

グリーン×ベージュ×ブラウンということで、少し秋っぽいカラーリングでしょうか。個人的には結構気に入っており、秋口にかけて多用したいコーディネートの一つです。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑧

インスタでよく見るポージング。(笑)
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑨

一応バックスタイルも。
少し前まではジャケットの着丈は若干短めが好みでしたが、今はヒップまでしっかり隠れるクラシックな着丈が気分です。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑩

こちらはアップ画像。しかし、チーフがいくらなんでも暴れすぎですね・・・。(笑)
ずぼらな一面が出てしまいました、大変失礼致しました。(汗)
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑪

若干ボケ気味のこちらの画像。
タイはフランチェスコ・マリーノのジャカードタイに、チーフはアトリエF&B、パンツはレ・スパーデのウールパンツ(44)です。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑬

グレーに合わせてみても、グリーンのジャケットは普通に使えそうですね。
まぁ、さすがにネクタイのタックインや、ノーベルトは普段のビジネスではあまりやりませんが・・・。(汗)
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑭

グリーン×グレー×ブラウンに、差し色でオレンジという組み合わせ。
こちらも私の会社であれば普通にOKかなと思います。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑮

一応こちらもアップ画像を。
ミッドセンチュリーを想起させる!?グリーン×オレンジも、好きなカラーコーディネートの一つです。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑫

最後は、インコテックスのブラウングレーのシャンブレーパンツ(44)を合わせてみました。グリーン×ブラウンのグラデーションです。タイはISAIAのシルク×リネンのニットタイ、チーフは、ジ・イングレーゼです。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑯

こちらもアップ画像を掲載しておきます。
シャツはホワイトに見えますが、実物はサックスブルーです。グリーン×ブラウンは、もはや鉄板!?のカラーコーディネートだと思いますので、今後も積極的に合わせてみたいと思います。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑰

ということで、グリーンのジャケットをビジネススタイルに取り入れる、ということでお送り致しました。職種や業界、お勤めの会社によっては、まったくもって受付けないコーディネートかもしれませんが、ある程度融通のきく環境であれば、グリーンのジャケットが1着あると、新鮮な気分を味わえるかもしれませんね。

本日のコーディネートを見て、これなら自分でもできる!と思われた方は是非ともチャレンジ頂き、もっと良いコーディネートをこっそりと、私までご教授頂ければ幸いです!








秋冬のグリーンジャケットなら、リングジャケットさんのNew Balloonジャケットがおススメです。カラートーンも落ち着いていて渋いですし、税抜き6万円代で、このクオリティならお買い得ではないでしょうかっ!?




Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイを購入!

こんにちは!
本日は、2015年AWアイテム第一弾!と行きたいところですが、なぜかまた春夏素材のアイテムです。。

とその前に、1つお知らせです。シャロン×rm55Blogである「Think elegant!」更新致しました。本Blogほど長文ではございませんので、サラッとお読み頂けるかと思います。是非ご覧くださいませ!

さて、本題に戻りましょう。今回購入しましたのは、Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ。ウ、ウルトラマン!?(笑)ウルトゥラーレ!?あまり聞かないブランドかもしれませんので、いつもの通り、軽くブランドから触れてまいりましょう。

■Ulturale(ウルトゥラーレ)とは
ブランドとしての設立は2004年だそうですが、もとは1980年代にナポリのサルトリアとしてネクタイを作っていたという、ウルトゥラーレ社による自社のネクタイ専業ブランドです。

もちろん!?ウルトゥラーレのネクタイは、ハンドメイドで仕立てられており、その制作工程においては、布の裁断から仕上げまで、昔ながらの手法を用いて、全ての工程を手作業で行っているというこだわりよう。

生地についても良質な生地、例えばイタリアはもちろん、英国から取り寄せるアンティーク生地などを使い、優美かつ、クラシックなナポリならではのスタイルを表現していると言います。

また、セッテピエゲなどの上級ライン!?になると、唐辛子のチャームが付いていたりと、遊び心もわすれません!?
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチャーム

ちなみに、卸のマーケットとしては、なんと”日本”の市場を中心にしているようで、トゥモローランドさんやBEAMSさんの名前が公式サイトにも記述されておりました。あまりセレクトShopのネクタイをじっくりと見たことがない私ですが、日本でも結構展開されていたのですね。

なお、自社としては2014年秋にイタリアはミラノの高級ブティックが立ち並ぶモンテナポレオーネ通りに直営ショップをオープンしたそうで、この2015年はより世界に向けて発信をしていくようですよ。

■代理店を調べる
さて、初めて購入を検討するブランドであり、かつ直接そのモノを手にとってみることができない場合、皆さんはどのようにされていらっしゃいますか!?

もちろん金額の大きいジャケットやコートなどを試着なしにネットで購入、と言うのはあまり例としてはないのかもしれませんが、シャツや小物系などであれば、私はネットで初めてのブランドを購入することも、過去ございました。特に私のように、小さな子供がいて、なかなか自由にShopめぐりが出来ない方などは、ネットで初めてのブランドを購入する、と言う方も多いと思います。

その際、もちろん本BlogのようなファッションBlogを参考にされる場合もあると思いますが、私の場合、取扱代理店を調べてみる、ということも一つの手段として取り入れております。

今回の場合、ウルトゥラーレを扱っていらっしゃるのは、イタリア語で“赤い糸”を表すFilorosso (フィロロッソ)さん。代理店さんのHPも最近では業界関係者だけではなく、素人がみても楽しいページになっていることが多いのですが、セレクトの基準と言いますか、哲学、考え方のようなことが記載されていることが結構あったりするのです。
filorosso_HP
※フィロロッソの公式HPより拝借致しました。

従って、そんな代理店さんの”モノをみる視点”を参考にしたり、一番分かりやすいのは、他にどんなブランドを扱っているのかをチェックする、ということですね。例えばフィロロッソさんであれば、私も今年の夏に購入したダルクォーレや、初めて購入したロングホーズであるアドリアン。更に、有名どころですと マリア・サンタンジェロなんかも扱っていらっしゃいます。

そう言った他の取扱ブランドを調べてみると、こういうテイストなんだ、とかこういう品質のブランドを扱っているんだ、と言うことが分かり、初めてのブランドであっても、なんとなくこういうブランドを扱う代理店さんが取り扱っているのであれば、良さそうだな、という”安心感”に繋がります。(笑)

■Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイをご紹介
と言うことで、そんな”安心感”を持って、ネットで購入したウルトゥラーレのチェックネクタイ。それでは実物をご紹介したいと思います。購入しましたのは、こんなブラウンカラーのチェックネクタイです。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ①

素材は、ウール×シルク×リネンの3者混で、マットな質感の中にも、シルク混ならではのほど良い光沢感、そしてリネン特有の擦れ感があるという、私好みの生地感です。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ②

仕様としては、スタンダードなトレピエゲ(3つ折り)ですが、ハンドロール仕立てのため柔らかさが見られます。さらに、裏地なしのスフォデラート仕様のため、軽い表情がナポリらしくて良いと思います。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ③

あまりメジャーなブランドではないのかもしれませんが、とても良いネクタイのように思います。閂止めも美しい。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ④

小剣からは、ハンドメイドネクタイの証でもあるスリップステッチがのぞきます。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ⑤

ディンプルの表情もよさそうですね。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ⑥

先日セールで購入した、リングヂャケットのウォーターリネンのグリーンジャケットなんかに合わせたいと思っておりますが、記事の執筆時点では袖の修理がまだ戻ってきておりませんので、アルフォンソ・シリカのリネンジャケットにあわせてみました。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ⑦
※シャツ:ヴィンツェンツォ・ディ・ルジェッロのウォッシュドコットンシャツ チーフ:イザイア

シルクが入っていると、上品な表情になるのが良いですね。
個人的はとっても気に入りましたよ。
Ulturale(ウルトゥラーレ)のチェックネクタイ⑧

ちなみに、こちらのウルトゥラーレのネクタイは8640円(税込)。
楽天の期間限定ポイントを使う必要があり、前から気になっていたウルトゥラーレのネクタイを購入した、という背景が実はありました。実質的なキャッシュアウトは更に少ないので、大変良い買い物ができたのではないかと思います。今後も機会をみて、気に入った柄があれば買い足したいですね。

気軽にナポリのネクタイを楽しむには、非常にコストパフォーマンスの高いブランドだと思いますので、気になる方は是非チェックされてみてください!!













シューズインソックスならこれ!:ユニクロのベリーショートソックス

こんにちは!
本日は夏場に活躍する、買い足しアイテムのご紹介です。

■夏場アイテムは消耗度が高い!?
さて、8月は買い足し系の記事が2つ目になりますね。
一つ目の買い足しは、「ボタンを開けても見えないインナー(下着)!?:BODY WILD BizCutフライス素材 Vネック半袖Tシャツを買い足し!」と言う記事でご紹介した、インナーアイテムでした。
BODY WILD BizCutフライス素材 Vネック半袖Tシャツ_2015③

夏場はノータイで出勤することも多く、その際は第2ボタンまで開けた方が涼しいうえに、見た目のバランス感も良いことが多い為、TPOを踏まえて、第2ボタンまで開けることにしております。しかし、その際にインナーが見えると周りにも失礼ですし、自分も嬉しくはありませんので、上述したBODY WILDのインナーを活用しますと。

しかし、これまでは深いVネックラインのインナーを1枚しか所有していなかったために、もう1枚買い足した、と言うのが上記の記事でしたね。ちなみに、今年はG.W後くらいから、今の今まで、毎週のように活躍してくれている、費用対効果がとても高い、優秀なアイテムです。

なお、毎週のように使う、と言うことは、当然ながら毎週のように洗濯をするわけです。そうしますと、伸びたりしたり、多少なりとも消耗をするわけでですよね。

つまり、申し上げたいことは、夏場によく使うアイテムは、洗濯にかける回数も増えるため、消耗具合が激しくなりませんか?と言うことです。この流れを意識した上で、上述したインナーアイテム以外に、もう一つ夏場に良く使うアイテムが、本日の主役です。それが、タイトルにもございます通り、「シューズインソックス」なんです。

■シューズインソックス界の総合力No.1!
さて、「シューズインソックス」と言えば、以前、無印良品やユニクロ、そしてチョッカのインビジブルソックスを使い、フェランテ、エドワードグリーン、オールデンのローファーを履き比べた記事である「無印良品のシューズインソックス(フットカバー)はどうなの!?」をお届けしておりました。

ご覧頂いてもお分かり頂けると思いますが、履き比べた結論と致しましては、チョッカが、インビジブルソックスの名に恥じない結果(外から見えない)となったわけですが、本日ご紹介しますのは、もはや世界のユニクロといっても過言ではない、ユニクロの「ベリーショートソックス」です。

上記の履き比べの記事でも登場しておりますが、ユニクロの「ベリーショートソックス」は、価格や履きやすさ、耐久性や機能性、そして外から見えないという重要なポイントを、相当高いレベルでバランスさせていると感じております。そのような意味では、まさにシューズインソックス界の総合力No.1ではないかと。

と言うことで、この度使っていたユニクロの「ベリーショートソックス」がヘタって参りましたので、追加で買い足した次第です。

■3足で690円(税別)は驚異的!
購入したのは、とある夏の日曜日。通常は1足330円(税別)だそうですが、この日はなんと3足で690円(税別)という驚異的な価格でした!1足230円。。驚き以外の何者でもない価格です!

購入したのは、ブラック、ネイビー、そしてブラウン!!
ブラウンカラーのシューズインソックスってなかなか見かけないのです。(と言っても私のリサーチ不足かもしれませんが・・・。)所有するローファーはブラウン系が多いので、例え見えたとしても目立たない同色系カラーのシューズインソックスは助かります。
ユニクロのベリーショートソックス2015_①

1足230円のユニクロのベリーショートソックス。
私が「シューズインソックス界の総合力No.1」であると申し上げる、最大の理由の一つが、このヒール部分にございます。
ユニクロのベリーショートソックス2015_②

それがこちら。ゴムの滑り止め!
やはりローファーなどに合わせると、どうしても歩いている際にずれてしまうことが多いのですが、この滑り止めのお陰で、ユニクロのシューズインソックスはずれ落ちません。これで230円ですよ!?もはや最強かなと思っております。
ユニクロのベリーショートソックス2015_③

さっそくブラウンカラーはデビューさせました。
開き口も大き目なので、大抵のローファーには合わせられます。
ユニクロのベリーショートソックス2015_④

生地の厚みも薄いので、タイトフィットなシューズにも合わせやすいと思いますよ。
ユニクロのベリーショートソックス2015_⑤

少し見にくいですが、同色カラーなので、例え見えても目立ちません。
ユニクロのベリーショートソックス2015_⑥

と言うことで、既に使っていらっしゃる方も多いであろう、ユニクロのシューズインソックス(商品名は、ベリーショートソックス)のご紹介でした。私はTPOが許す範囲で、寒くなければ踝を出すスタイルが好きなので、10月頃までは使えるかなと思っております。

まだお試しでない方は、是非週末にユニクロに行って、試されてみてください!








UCHINO(ウチノ)のタオル

こんにちは!
最近はファッションに関する熱い記事!?(笑)が続いておりましたので、本日は雑貨カテゴリの記事で、少しクールダウン致しましょう。本日のテーマは、「タオル」。皆さんも毎日使われていらっしゃる、日常的なアイテムが本日の主役です。

■人生を豊かにする仕掛け!?
さて、本Blogでは記事数こそ少ないものの、Blogの開設以来、雑貨カテゴリの記事を執筆してまいりました。そのような中で、日常生活をちょっとだけアップグレードするのに最適なのが、「毎日使う雑貨にこだわる!」という考え方です。

以前も「手を洗う時間をちょっとリッチに。」という記事で、アッカカッパのハンドソープをご紹介させて頂きましたが、きめ細かな泡立ちや、洗い流したあとにほのかに残るウッディフローラル系の香りが、ちょっとリッチな気分にさせてくれるのです。その香りが、せわしく過ぎる日常生活の中で、一瞬だけ非日常的な世界に誘ってくれるわけですね。

いやいや、毎日使うものに、そんなお金はかけられないよ!ということも1つの考え方としてはありますし、キャッシュマネジメントを行うことはとても大切です。

ただ、皆に平等に訪れる24時間という時間の中で、デイリールーティーンとして必ず行うべきことがあるのであれば、少しでも”気分が良い時間を増やしたい”と考えてみると、どうでしょうか!?そんな気分が良い時間の積み重ねが、きっと人生を豊かにしてくれる、そんな想いをもって、小さなものにもこだわりを持ってセレクトしております。

中でも、タオルのように毎日使うものだけれど、繰り返し使えるアイテムには、多少お金をかけてでも良いものを選ぶと、そんな豊かな時間が増えるのではと思っておりますし、実際これまでも、ヒポポタマスやコンテックスのフラックスラインなど、ちょっとだけこだわったタオルを購入してまいりました。

■UCHINO(ウチノ)のタオル
そこで本日ご紹介するのは、1937年に繊維業として創業した、内野株式会社のブランドであるUCHINO(ウチノ)のタオルです。創業以来、「タオル」にこだわり、日本で初めてジャガードで名入れをし始めたり、世界初のプリントタオルを商品化したりと、何気に凄い企業です。

その後も、メゾンブランドのタオルのライセンス販売を行ったり、日本で初めてスポーツタオルを販売したり、タオル素材のマフラーや甚平を販売したりと、「タオル」という軸を一切ぶらさず、愚直にこれまで経営を継続されていらっしゃいます。

特に有名なのは、2011年に販売を開始した「マシュマロ・タオル」でしょうか。名の通り、マシュマロのような”ふわっふわっ”とした触り心地が特徴のタオルです。2003年、UCHINOは直営店である「 TOUCH 」を六本木ヒルズにOPENしておりますが、私がこのマシュマロ・タオルと出会ったのも、この六本木ヒルズのShopだったと記憶しております。



決してタオルマニア、ということではございませんので、狙って訪問したわけではなく、たまたま訪問した際に出会ったわけですが、非常に柔らかく滑らか、かつ心地良い触り心地に大変驚きました。海外のホテルのタオルなんかは結構硬いものが多いように感じておりますが、やはり風呂文化が発達!?しているからか、日本のタオルのクオリティは、世界一かもしれません。

そんな私のタオル好きを知ってか、知らずか、この度ありがたいことに、仕事で関わった方からギフトを頂戴する機会がございました。開けてみると、なんと、ウチノのタオル!!開けた瞬間、思わず声をあげて喜んでしまいました。

つまり、お金をかけてでも良いものを!と述べておきながら、本日ご紹介するのは”頂き物”なんですっ。(汗・笑)

■実物のご紹介
日本は世界にもまれにみる!?ギフト文化が発達した国の一つだと思いますが、その中でも「タオル」は、長らく続く、人気の贈答品の一つかもしれません。

ギフトと言うのは、「自分ではなかなか買わないけれど、あったら嬉しい!」という視点で選ぶと良いよ、と大学生の時に友人からアドバイスをされたことがありますが、十数年たった今も頭に残る名言です。(笑)

”高品質なタオル”、というのはそんな友人のアドバイスにどんぴしゃで当てはまるアイテムですね。日常的に必ず使うものの、”日常品”であるが故に!?、あまりこだわって購入するものでもなかったり致します。つまり、高品質なタオルは、なかなか”自分で購入する機会はない”ものの、もらったら”必ず使うので嬉しい”アイテム、であるということです。

さて、そんな貰ったら嬉しい、高品質なタオル。
今回は、様々なの種類のタオルをセットにして頂きました!
UCHINO(ウチノ)のタオル①

創業以来、新商品の開発に余念がない内野株式会社。
こちらは空気を含んだ、エアーワッフル。驚くほどの軽さです。
UCHINO(ウチノ)のタオル②

画像を通しても、その”軽さ”が伝わるような素材感ですね。
実際使ってみましたが、空気に包まれているような、そんな感覚。これは気持ち良いですよ!
UCHINO(ウチノ)のタオル⑤

そして、同社の名作である「マシュマロ・タオル」。
今後も、タオルの名品として長らく語り継がれることになるのではないでしょうか。
UCHINO(ウチノ)のタオル③

ちなみに、調べてみると今年、2015年4月に「マシュマロ・タッチタオル」として特許を取得しておりました!創業以来80年に渡って”タオル”を研究し、新商品を生み出し続け、進化する。これは大変驚くべきことです。
UCHINO(ウチノ)のタオル④

もちろんマシュマロ・タオルもデビュー済み。
毛足が長く、触るとふわっふわですが、水分をふき取る際には体に吸いつくような感覚になる。これまたとても新鮮でしたっ。
UCHINO(ウチノ)のタオル⑥

他にもエアガーゼという新作も。こちらも2015年4月に特許を取得しているようです。更に、マシュマロ・タオルで培った技術を組み合わせ、「マシュマロ・ガーゼ」というアイテムも昨年発表したそうですよ。こちらは、おもてなしセレクションの金賞を受賞(2014年)するなど、評価もとても高いようですね。
UCHINO(ウチノ)のタオル⑦

なお、エア・ガーゼはまだ未使用ですが、子供の専用タオルにしても良いかな、と思っております。
UCHINO(ウチノ)のタオル⑧

そんな魅力的なタオル製品を生み出し続けているUCHINOですが、もちろん楽天にも「UCHINOタオル&バスショップ」を展開されておりますし、直営店取扱Shopも豊富です。

ギフトとしてはもちろんのこと、人生を”少しだけ”豊かにするための1つの手段として!?、高品質なタオルを毎日使ってみる、と言うのも良いのではないでしょうか。ピン「!」と着た方は、是非試してみてください!





エアーワッフル。世界のNIKEも真っ青なネーミングです。(笑)


柔らかいタッチは小さいお子さんにもおすすめですね。


服好きは、素材にこだわる!?:メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編

こんにちはっ!
本日は、久しぶりの書籍紹介です。

■服好きは、素材にこだわる!?
以前、私がコーディネートをする際に気を付けているポイントを、私の失敗談を元にして執筆した「アイテムの”パワーバランス”を、考える」という記事にてお伝え致しました。そのポイントはとは、もともと気をつけていた下記3つに、「アイテムどうしのパワーバランス」を考慮するというものでした。

①シルエット(トータルバランス)
②カラーリング
③素材感

これに加えて、コーディネートの方法(アプローチ)と致しましても、以前に記載しておりましたね。
具体的には、下記の通りです。

①制約条件(天候やTPOなど)を確認する
②制約条件を踏まえた上で、主役となるアイテムをセレクトする
③主役となるアイテムを中心に、全体をコーディネートしていく

正直偉そうなことを言えるほどのセンスは持ち合わせていないのですが、現状は上記のようなアプローチでコーディネートを考えております。

このような中で、最近、私の”着こなしに関する考え方”を端的に言い表しており、納得感が高い表現をされていらっしゃる方がおりました。その方は、イタリア国内に11の支部をもち、約380名のメンバーを擁するイタリアきっての紳士クラブの騎士団長を務められているという、Giancarlo Maresca氏です。

元々弁護士をされていたそうですが、着こなしに関する造詣も深く、本場イタリアにおいて影響力のある雑誌にも、毎号のように寄稿されていらっしゃるという、イタリア・ファッション界においても高名な方だそうです。
※元記事は、THE RAKE JAPANのWebサイトのコラムです。

そのマレスカさんが仰った言葉を、そのまま転載致します。

『大切なのはStagione(季節)とOccasione(オケージョン)。
ワードローブは季節によってわけられていますし、場にふさわしい格好というものがあります。
その2つを踏まえることは絶対です。そのうえで個々の着こなしを楽しめばよいのです。』

個人的には、季節に適した”素材”と、場にあった、つまるところマナーとしてのTPOを考慮して、個々に着こなしを楽しみましょう、と言うことである、と解釈致しました。

私も上述しました通り、季節に適した”旬”の素材、をコーディネートに取り入れ、楽しむようにしております。例えば、今年のSSの買い物の中でも最も気に入っている、シャロンさんにてス・ミズーラ(パターン・オーダー)して頂いたウール×モヘアのスーツ。
E. MARINELLA (エウジェニオ マリネッラ)の小紋柄セッテ・ピエゲのネクタイ_利用イメージ①

「夏はやっぱりモヘアだよね~。」などは思いつつも、実は「モヘア」については表層的な事しか知らない私がいるわけです。そこで、前前から気になっていはいたものの、ちょっと高かったので躊躇していた書籍が、本日ご紹介する書籍なんです。ちなみに、「楽フェス」に乗じて購入し、買い回りポイントを稼ぎました。(笑)

■メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編
さて、服好きな方には有名な本のようで、既にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。著者は、大西基之氏。メンズファッション研究所を卒業された後、デザイナーを経て独立。アパレル製品の商品企画コンサルタント、紡績、毛織メーカーのテキスタイル・デザインなどを手掛ける、この道40年を誇る、プロ中のプロです。

そんなメンズファッション、とりわけ素材のプロフェッショナルでもある大西氏が「毛織物」という、メンズ・ウェアの中でも、テーラード・クロージングに大きくかかわる素材に対象を絞ることで、より私のような素人にとっても読みやすく、かつ理解しやすい書籍となっているのが、本書「メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編」というわけなんです。
メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編①

本書ですが、大きく2部構成となっております。
第1部は、「基礎知識編」ということで、「繊維」ってそもそも何?、どんな種類があるの!?という基本的な内容からスタートし、「番手」や「スーパーXXという表示」についてなど、ス・ミズーラをする際には少なからず話題に出る言葉の意味、由来などが詳細に説明されております。
メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編②

その後も、「織物の組織の基本形」や「織物の目付」について、「羊毛と獣毛の種類」など、私が今まで記事を執筆するなかで、知りたかったことをとても詳しく、しかも大変分かりやすい表現で記述してあり、とても感激致しました!もっと早く購入すべきであった、そのように思ったほどです。

なお、第2部は、「服地の辞典」を名乗っている通り、様々な生地の名称や由来、その特徴などをカラー写真付きで解説しており、とっても重宝するパートです。
メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編③

ちなみに、シャロンさんでス・ミズーラ(パターン・オーダー)頂いたスーツは、ウール×モヘアという混紡生地ですが、たて糸にモヘアを用いた生地を、正確には「トニック」と言うようです。いやぁ、色々と勉強になりますね。

ファッションが好きな方は、皆さんスーツやジャケットにしても、靴にしても、最後はス・ミズーラ、ビスポークに辿りつくと聞きますね。そんな時、お気に入りのテーラーの方と相談する際に、生地の特徴などがしっかりと頭に入っていると、より自分がつくりたいアイテムが明確になり、満足度の高いス・ミズーラができるのではないでしょうか!?

素人の私にも十分読み進められる内容でしたので、服好きには是非お勧めしたい一冊です!






メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編

メンズ・ウエア素材の基礎知識 毛織物編
価格:3,780円(税込、送料込)


グリーンジャケットを着こなす!?:RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット

こんにちは!
本日は、「RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケットを購入! 」の記事にてご紹介致しました、2015年SSセール最後のアイテムである、リングヂャケット・ウォーターリネンジャケットの着用イメージをお届け致します。

■意外に使える!?グリーン・ジャケット
グリーンのジャケットで最も世界で有名なジャケット、と言えばゴルフのメジャー選手権の一つである、マスターズ・トーナメントの優勝者に与えられる、「グリーン・ジャケット」ではないでしょうか!?(笑)ゴルフを全く知らない私でさえ知っているくらいですから、やはりその知名度は絶大。

もちろんファッションとしてではなく、栄誉の象徴としてのジャケットですから、マスターズのグリーン・ジャケットのディティールを取り上げて語るのは、ナンセンスですよね!?

そんなグリーンのジャケットですが、私が初めて購入したのは昨年のBEAMSさんのセールでした。ブランドはご存知、スティレ・ラティーノ。ブークレ調の特徴ある生地に、ダブルウィンドペンというちょっとクセのあるジャケット。
Stile Latino(スティレ・ラティーノ )のブークレ調ウィンドペンジャケット_デニムスタイル②

ただ、カラートーンは落ち着いておりますので、思ったよりも着こなしに悩むことがなかったジャケットです。
Stile Latino(スティレ・ラティーノ )のブークレ調ウィンドペンジャケット_デニムスタイル③

もちろんビジネスの場で着用する、となりますと職場の服装規定やTPOを選ぶことになりますが、カラーバランスさえ間違わなければ!?、十分活躍してくれるジャケットであると感じております。
Stile Latino(スティレ・ラティーノ )のブークレ調ウィンドペンジャケット_ドレスコーデ⑥

そんなグリーン・ジャケットの活用のし易さを身を持って体感し、今度は春夏もののグリーン・ジャケットとして目をつけたのがリングヂャケットのウォーターリネンのジャケットでした。他にも、着心地に影響を与える個所をハンドで仕上げたマイスターラインにおいて、渋いグリーンの生地を使ったウィンドペン柄のジャケットがありましたが、こちらはOnline Shop上ではセール対象外。

私は、チャレンジ要素のあるアイテムやカラーはセールで購入する、という基本的な買い物の方針がございますので(汗)、今回もセールを待っての捕獲となりましたことは、購入記事でもお伝えした通りです。

早々にデビューさせるべく、現在袖の処理をお願いしておりますが、修理に出す前に着用イメージだけでも、と思って撮影した画像がございますので、本日ご紹介したいと思います。

■グリーン・ジャケットを着こなす!
さて、「着こなす!」とはなんとも自信満々なサブタイトルですが、言いすぎました。。まだ袖の修理もしていない状態での撮影でしたので、とりあえず着用感だけでもお伝えしたいと思います。

まずは、ヴィンツェンツォ・ディ・ルジェッロのウォッシュド・コットンシャツ(37)と、レ・スパーデ(42:お直し済み)、エンツォ・ボナフェのスエードローファーにあわせてみました。グリーン×ベージュは、お気に入りのカラーコーディネートの一つです。ちなみにチーフはジ・イングレーゼです。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ①
※172cm 59kg ウエスト76cm

リネンがベースですが、シルクがブレンドされているため、ほど良い光沢感があり、それがドレッシーさを醸し出します。本日はカジュアルなスタイルのご紹介となりますが、袖直しが戻ってきたら、ビジネス・スタイルにも挑戦したいと思っています。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ②

さて、続きましてはグリーン×ネイビー。本日は、着用感ということで、パンツだけ変えていくというスタイルでご了承くださいませ。ネイビーのストレッチチノは、もちろん同じくレ・スパーデ(42)。グリーンとネイビー(ブルー)のカラーコーディネートは、前回のピッティでもよく見られたカラーリングの一つですね。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ③
※チーフのみ、ISAIAのペイズリーチーフに変更

グリーン・ジャケットと言いましても、トーンが抑えられているために、派手さや”キワモノ”感はあまり感じられないと思います。上級者は!?柄物のパンツなんかを合わせている方もお見かけ致しますが、私のような初心者はカラージャケットには無地のパンツを用いると、まとまりやすいかなと感じておりますよ。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ④

最後は白パン、PT01のBUSINESS(42:お直し済み)です。
なんでも合わせられるホワイトは便利な色ですね~。パンツにホワイトを持って来た時は、シャツで遊ぶと良いかもしれません。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑤

ちなみに今まではタイトフィッティングシルエットを好んでいたため、172cm 59kgで「42」をセレクトすることが多かったのですが、今年は大人の余裕を演出するために!?、ジャケットの正しい!?サイズ感に近い「44」をセレクトすることが多いです。今回購入したリングヂャケットのウォーターリネンジャケットも「44」。
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット_着用イメージ⑥

と言うことで、2015年SSの最後のセール戦利品である、リングヂャケットのウォーターリネン3Bシングルジャケット着用イメージをお届けいたしました。

実際ご紹介した画像をご覧頂くとお分かり頂けるかと思いますが、普通のリネン100%のジャケットに比べると、ハリ感があるために、腕の辺りに入るシワも浅いように感じます。これがシワが入りにくい、と謳われているウォーターリネンの特徴の一つですね。実際、ボディ部分なんかはもっとシワが入りにくい気が致します。

また、もう一つの特徴でもある”伸縮性”。まだ長時間に渡って着用したわけではございませんので、なんとも評価がしずらいところですが、同じリネンのジャケットに比べると、腕の稼働がスムーズです。所有するカンタレリやボリオリのリネン・ジャケットは、やっぱりツッパリ感と言いますか、引っかかり感はどうしてもありますからね。

生地感も、一見ホップサックのような、変形バーズアイのような凹凸感が、良い塩梅。ネイビーなんかは人気のようで完売しておりますが、他にもウォーターリネンのジャケットはセールになっておりましたので、気になる方は是非チェックされてみてください。グリーンカラーであれば、秋口あたりまで使えると思いますよ!?
RING JACKET(リングヂャケット)ウォーターリネン3Bシングルジャケット④






グリーンカラーは難しそう!と言う方のために!?、使いやすいサックスブルー(サックスといってもかなり使いやすそうなカラーリングです。)もありましたし、



今季のトレンドカラーであるブラウンも。
ウォーターリネンの風合いがとても気に入った私と致しましては、ブラウンカラーも気になります。



Sciamat(シャマット)日本、本格上陸!!:後編

こんにちは!
本日は、前回に続く「Sciamat(シャマット)日本、本格上陸!!:後編」をお届け致します。

さて、本日は私が大変お世話になっているセレクトShopであるシャロンさんにて、世界のウェルドレッサーを虜にしているというブランド、Sciamat(シャマット)を扱うに至った経緯やその裏側などを、私rm55独自の視点と切り口にて捉えてみたいと思います。

■シャマットの哲学
まず、既にシャロンさんの公式HPにおいては、シャマットの特集ページが組まれておりますが、ご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか!?8月14日(金)にアップされると伺っておりましたので、出来たてホヤホヤでございます。(笑)
シャロンHP_シャマット
シャロンさんの公式HPより拝借しました。

前編に記載させて頂きました、シャマットのブランド・プロフィールの内容も、シャロンさんの特集ページとオーナーK氏のお話を踏まえて私が執筆させて頂きました。注目すべきは、この特集ページにはバイヤーであり、オーナーでもあるK氏によるシャマット取扱に関する経緯が、”バイヤーズ・コメント”として記載されていることです。
シャロンHP_シャマットK氏コメント

これによりますと、何年か前に日本に初上陸した際、シャマットには3つのラインが存在したと言います。

・ファーストラインはフルハンドラインである、「Valentino Ricci」
・セカンドラインは、8割がハンド仕上げである、「Sciamat」(サードラインとは異なる色のタグ)
・サードラインは、見える箇所のみハンド仕上げの「Sciamat」(オレンジタグ)

このうち、日本で展開されたのは、サードラインのみで、ジャケット単体のお値段が25万円~30万円程度という価格。一方のファーストラインであるフルハンドで仕上げた「Valentino Ricci」のスーツは、100万円越え・・・。さすがにこの価格ではごく一部の方しか購入することはできませんね。

当時は代理店がついていたそうですが、日本に展開されたのはサードラインのみ。そして、見える箇所のみがハンドになった理由は、「プライスを下げるために本意ではないが、そのような仕様になった。」と言うことだったようです。

確かに代理店というのは物量を増やすことで、売上が上がるわけですから、数を売るためには、”仕様を落としてでも、価格を下げる”ということは、ビジネス的にとらえれば十分に理解ができるわけですね。

しかし、現在シャマットは、全て「Sciamat」になったと。
つまり、セカンドライン、サードラインの展開を辞めて、全てファーストラインのフルハンドラインに統一されたそうです。

シャロンさんによるシャマットの(ちょっと紛らわしい!?・笑)ブランド・プロフィールには、下記のような記載があります。

『ブランド名の「Sciamat」は、ペルシャ語で「チェックメイト」を意味し、ブランドを常に洗練向上させて行く姿勢、そしてお客様への最上級の心配りへの思いが込められています。

Sciamat(シャマット)は、サルトの伝統なハンドメイド技術と、物作りへの教えを継承し、時代に左右されない、着る人の魅力を内から引き出すことのできるコレクションを展開しています。』

つまり、シャマットとしても、自分たちのブランドのコンセプト、考え方、これを表現できるのはフルハンドラインのみである、という判断をくだしたのではないか、とも思うのです。やはり売上の追求を第1に考えれば、仕様を下げてでも単価の低いラインをつくることは、取引量の増大に結びつきますから、企業と言う営利を追求する団体としては当然の選択肢だからです。

しかし、シャマットは売上の拡大を第一とせず、モノづくりとエレガンスの追求を第一とした。

そして、自分たちの良さを本当に理解してくれるパートナーと一緒にやっていく。その決意の表れこそ、ファーストラインへのブランド統合ではないか。

私は勝手に、そのように解釈致しました。

■シャロンさんの哲学
私は仕事柄、自ら企業を創業された、”創業経営者”と言われる方々に出会い、お話を伺う機会がこれまでも多々ございました。皆さま様々なタイプの方がいらっしゃいますが、共通しているのは強い「想い・こだわり」が明確にある、と言うことです。

そして、よく伺うお話が、売上を上げるため(収入を増やす)”のみ”であれば、別に独立する必要はなかったのだと。しかし、自らの”想いやこだわり”を実現する手段として、結果的に「起業」するに至った、というような趣旨のお言葉です。「起業」は”目的”ではなく、”手段”にすぎないと。

シャロンのオーナーであるK氏も、「まさか自分が起業するとは思っていなかった。」と以前仰っておりました。自らのファッション業界での長い経験を踏まえて、本当に良いと思うものを、出来るだけ現地価格に近い感覚で提供し、ブランドや職人の生き様やスタイルを、直接日本の顧客に届けたい。この想いを実現する”手段”こそ、シャロンの開業だったわけです。

K氏とはファッションに限らず、ビジネスを含めて色々なお話を伺う機会を幸いにも頂いておりますが、色々とお話を伺う中でも、「ブランドの良さを大切にする」というお言葉が非常に印象に残っています。

どういうことか。

例えば、シャロンさんで扱うアイテムの中には、シャロンさんが企画したエクスクルーシブなモデルというのが多々存在します。私が2015年SSで購入させて頂いたレ・スパーデのストレッチ・チノパンもそうですし、先日ポケット・チーフを購入したことをご紹介致しましたジ・イングレーゼのシャツジャケットやそれをベースとしたスーツなどがそうですね。

こういった独自の企画を起こす際、最も大切にするのは、「そのブランド、職人さんに敬意を払い、その良さ(強み)をしっかりと残すこと。」というような趣旨のことを仰っておりました。

具体的に申し上げますと、日本のマーケットに展開する際に、サイジングと言った必要な個所の指摘はするけれども、こうした方がもっと売れる、ここの仕様はマシンにして値段を下げたい、といった所までは指示をしないのだと。色々と指摘をすると、それはそのブランドのモノではなく、指示をした側のモノになってしまうと。

つまり、ブランドのアイデンティティのみならず、イタリアの服飾文化や伝統的に引き継がれてきた職人さんの手仕事の素晴らしさに敬意を払いながら、彼らの持てる力を最大限引き出していくことが、シャロンさんの哲学なのかなと。

「本当に良いもの」を、「現地に近い価格で提供し」、それらを更に「ビジネスとして成立させる」という姿勢には、個人的に感動すら覚えます。正直こう言った「想い・こだわり」と「ビジネス」を両立させるのは、「至難の業」である、と自分自身のビジネス経験を踏まえて理解しておりますが、それを追求しているのがシャロンさんなんですね。

■シャロン meets シャマット
そして、そんな「想い」と「こだわり」を持った両社が出会ったわけです。
バイヤーズ・コメントの中でK氏は、下記のように記載しています。

『Sciamatのミラノのショールームへ訪れた時、彼らは「やっと来てくれたか!君たちの様な人が来るのを、本当に待っていたんだ!」と言って、シャンパンを開けてくれました。

彼らは、自らクオリティーを落として日本のマーケットに参入するのではなく、自分達のやっている事を『理解してくれるパートナーが必ずいる。』とずっと思っていたそうです。』

これには一服好きとしてだけではなく、一ビジネスマンとしてしびれました。
最高の物を、最高の状態で日本に持ち込む。この意思決定は早々にできるものではありません。

なぜなら、お話の流れの通り、シャロンさんで扱うシャマットは最高の生地と品質をを持ったフルハンドのファーストライン。つまり、代理店が入って、日本に持ってきて販売した場合は、ジャケットでも60~70万円、スーツですと70~80万円、コートに至っては3ケタ近くにもなる至高のアイテム。

これらを、直で輸入し、出来るだけ現地価格に近づけるため、更に大きな意思決定をされております。それは、K氏のコメントをお借りすれば、下記の一言に尽きます。

『要は、Sharonで展開するSciamatは利益が殆ど無いのです。』

私は、店頭で価格を見ましたが、本当に驚きました。素人ながら逆算をしていくと、「利益がない」と言うのは、パフォーマンスでもなんでもなく、「事実」だからです。恐らくファッション業界の方が見られたら、ぶっ飛ぶ!?のではないでしょうかっ。それくらい驚異的なプライシングなんです。

もちろん服の価格としては、安くはありません。ただ、既述した前編、後編に渡ってお伝えしてきましたシャマットの魅力、そして最高の生地と職人による手仕事の結晶がこの価格で購入できる、と考えると、ありえない位に魅力的な価格である、とも同時に
思うのです。

マネージャのD氏も、「現状の原価率をこのまま維持するのは難しいと思う。」と仰っていたように、現在の価格は、採算性というビジネス上の理論を度外視した、「想い」によるプライシングです。来期以降は、きっと本来あるべき採算性を考慮した価格になっていくと思われます。

恐らくコート、スーツ、ジャケットの各アイテムは、サイズ毎に1着のみの入荷だと思いますので、シャロンさんの「想い」を受け取りたい方は、是非とも店頭にて、ご自分の目でお確かめください。そして”感じて”ください。きっと驚きの世界が開かれることと思います。(笑)

もちろん私も、そんなオーナーであるK氏、そしてシャロン関係者の方々の「想い」をしかと受け止めました!!(笑)









Sciamat(シャマット)日本、本格上陸!!:前編

こんにちは!
本日は、服好きの方への非常に貴重な!?ファッション情報をお届けします。

ところで、昨日シャロンさんと私rm55との新しい取り組みをご紹介させて頂いた「Sharon(シャロン)×rm55 ブログ、はじめましたっ!」という記事ですが、恐ろしいまでの反響を頂きました。正直、セール情報以上、過去最高の反響だったように思います。

皆さま、本当にありがとうございます!!

記事公開の前日にシャロンさんのHPにはアップさせて頂いたのですが、インスタグラムのアカウントやメールなどでも「見ました!」というコメントを大変ありがたいことに頂戴致しました。本当に嬉しく思うのと同時に、ご期待!?にそえるように頑張らねば!と思う今日この頃です。(笑)

それでは、本題に行きましょう。この度、タイトルにもありますように、本Blogの読者様であれば恐らくご存知であろうSciamat(シャマット)が、とうとう日本に”本格上陸”致しました!!上陸先は、もちろん南青山に拠点を構え、大人のエレガンスを追求するセレクトShopである、Sharon(シャロン)さんです。
シャマット_2015aw000
シャロンさんのBlogより拝借致しました。

なお、本テーマは前編、後編の2部作でお届けさせて頂き、前編ではシャマットというブランドに少し触れた上で、皆さまが最もご興味をお持ちであろう!?、アイテムを少しだけご紹介させて頂きます。

後編では、シャロンさんでシャマットの取扱いを始めた経緯などを含めて、コラム的な内容でお届けする予定です。それでは、まずはブランドから触れてまいりましょう。

■唯一無二の世界観を持つ、Sciamat(シャマット)
さて、冒頭の導入部におきまして「」がついた方もいらっしゃるかもしれません。Sciamat(シャマット)っていったいなんなんだ!?と。ご安心ください。これからご説明申し上げます。(笑)日本においては、何年か前に一度上陸したことがあったそうですが、その際は早々に取引が終了してしまった、幻のブランドです。

しかし、きっと下記の画像と共に、ニコラ・リッチ氏のお名前を出せば、「あー、あのピッティのSnap常連さん!」と頭に浮かぶ方は多いのではないでしょうか。
シャマット_リッチ兄弟
シャロンさんのHPより拝借致しました。
※左が、ヴァレンティノ・リッチ氏、右が、ニコラ・リッチ氏

このニコラ・リッチ氏、冗談でも嘘でもなく、私が初めてピッティで衝撃を受けた方でした。その理由は、皆さんご存知!?の非常に特徴のあるコーンケープドショルダーのジャケットを驚くほどエレガントに着こなしている、その類まれなセンス。

コーンケープドショルダーとは、下記の画像のように、首から肩先にかけてラインが湾曲し、肩の先が盛り上がったようなシルエットのことを言います。上記のリッチ兄弟の画像のショルダーラインにも注目です。
コーンケープドショルダー_シャマット
シャロンさんのBlogより拝借致しました。

この特徴あるショルダーラインに、柔らかいラペルロール。そして、それらの特徴あるアイテムを非常にエレガントにまとめあげる、ニコラ・リッチ氏のセンス。これには心から度肝を抜かれた思い出があります。

ただ、その時はシャマットというブランドがあること自体は知らず、きっとス・ミズーラでつくったのだろうくらいにしか思っておりませんでした。

しかし、今年に入ってから、シャロンのオーナーであるK氏より、今季AWより取り扱う予定のブランドとして、シャマットの名前を聞かされます。その時は、当然「?」という感じだったのですが、写真を見てみて大変驚きました。あの特徴的なコーンケープドショルダーのジャケットが写っているではありませんかっ!まさか、レ・スパーデに続き、シャロンさんでまた出会ってしまうとはっ!

このシャマットと言うブランド、実は創業は2002年と比較的歴史の浅いブランドです。創業者は、ヴァレンティノ・リッチ氏とその弟であるニコラ・リッチ氏、そしてヴァレンティノ氏の妻と幼なじみの4名です。

もともと富裕層の家庭で育ったというリッチ兄弟は、幼いころからス・ミズーラを経験するなど、一般の家庭とは異なる視点でファッションを捉えてきたと言います。そして、その生活の中で養ってきた独自のエレガンスへのこだわり、美的感覚とセンスは、明らかに特徴を持ったものでした。

オーナーのK氏は、これを「職人的な視点でとらえたエレガンスとは大きく異なる、上流階級だからこそ見れる視点から捉えたエレガンス」というような表現で、お話をされていたように記憶しております。

そんな、貴族的な!?エレガンスをまとったシャマットのスーツ・ジャケットは、世界のウェルドレッサー達を瞬く間に魅了したと言います。それは、リッチ兄弟の物の見方、捉え方、そしてそれらが表現されたエレガントでいて唯一無二の世界観が、世界に認められた瞬間だったのかもしれません。

そして、そんなシャマットのAWアイテムが入荷したと、先日マネージャのD氏よりご連絡を頂きました。いよいよかっ!と言う胸の高鳴りは、なかなかこの年では感じることの少ない感覚。言うなれば、少年時代に熱中したTVゲームの新作発売日に、おもちゃ屋さんに走る、あのワクワクした感覚そのものです。(笑)

しかも、D氏よりご連絡を頂いた翌日は、奇跡的に!?六本木で打ち合わせがあり、前の予定から逆算すると、打合せ前に1時間ちょっとは時間が取れそうではありませんかっ!ということで、打ち合わせに向かうため、スーツにタイを締めたまま、シャロンさんに訪問させて頂きました。

■Sciamat(シャマット)の衝撃!
さて、シャロンさんの店舗の階段をあがると、目の前に現れるのが、Sciamat(シャマット)そのものです。今回シャロンさんが2015年のAWアイテムとして扱っておりますのは、ジャケットが2型、シングルスーツが2型、ダブルスーツが1型、そしてコートが1型の計6型です。
Sciamat(シャマット)_2015AW①

その中でも本日取り上げさせて頂くのは、1型のみ入荷しているダブルブレストのスーツ。しかも4釦。訪問すると、トルソーにしっかりと着せられておりました。”しっとり”とした生地感のチャコールグレーに、サックスのクレリックシャツ。そして、ブラウンのシルクソリッドタイと、”ベーシック”、そして”エレガント”というシャロンさんの扱う商品を最も端的に表しているコーディネートです。
シャマット_2015aw001
※シャロンさんのBlogより拝借致しました。

見た瞬間、見とれてしまうほどのカッコ良さ。とりあえず、コーンケープドショルダーがどうのとか、ラペルの幅がどうのとか、ラペルの表情、そして返り方がどうのとか、そういったディティール以前に、まずカッコいい。これがリアル・シャマットです。(笑)

使われている生地も、当然ながら最高峰!

と、書きますと、とても気になる方がいらっしゃるかも知れませんが、それらのディティールに関しましては、おいおいご紹介させてください。(ひっぱってる!?・笑)

ダブルのスーツは両方のラペルにフラワーホールが施されておりますが、ジャケットやシングルスーツと比較すると若干形状も異なります。そんなところも、是非店頭にてご覧頂きたいポイントです。しかし、このラペルの風合い、そしてショルダーの雰囲気はヤバすぎます!?
シャマット_2015aw002
※シャロンさんのBlogより拝借致しました。

休日であれば、このトルソーを眺めながら、何時間でも話ができてしまいそうなほど”超絶的にカッコよすぎる”スーツです。今季は、ガイオラのホップサックスーツに始まり、シャロンさんでス・ミズーラ(パターン・オーダー)頂いたスーツ。そして、アルフォンソ・シリカのリネン・ジャケット、ダルクォーレのスーツと、素晴らしいアイテムとばかり出会わせて頂きました。

振り返りますと、都度、感動し、感激してきた8カか月だったわけですが、それでもまた鳥肌が立つほどの感動と感激と出会わせて頂いたこと、まずこのことに感謝しなくてはなりません。

Shop名である「Sharon(シャロン)」とは、「理想郷」という意味だそうですが、シャロンさんは、まさに私の”理想とするスタイル”が詰まったような、私にとっての宝箱のような存在です。今回はまさに、その”宝箱の中”で巨大な輝くダイヤモンドを見つけてしまったような感覚でした。つまり、それくらい、”シャマットの衝撃”は、大きすぎました。。

正直、”考えて文字に起こすよりも、感じる!”方が、その素晴らしさはご理解頂けるかと思います。まさに、

Don't think ! Feel.

の一言に尽きるのではないでしょうか。(笑)

気になる方は、是非急いで店頭にご訪問されることをおススメ致します。
シャロンさんの常連の顧客様たちも皆さん気になっているご様子でしたので、高額ながら結構サイズ欠けがあるかもしれません。

・Sharon Shop info
107-0062
東京都港区南青山6-6-21 グロービル青山1、2F
Online Shop
Tell:03-6418-5131(受付時間:12:00〜20:00)
Mail:info@sharon-shop.jp

ちなみにOnline Shopには9月中旬公開の予定だそうですょ。
※ブランド・プロフィールのページは、コチラ








Sharon(シャロン)×rm55 ブログ、はじめましたっ!

こんにちは!
本日は、ちょっとした”お知らせ”を、お届け致します。

その”お知らせ”とは、私が熱狂的なファンであり、大変お世話になっている南青山にあるセレクトShop、Sharon(シャロン)さんの公式HP内にて、なんと私rm55がブログ記事を執筆させて頂くことになりましたっ!!

これは私のようなファッション業界とは無縁の業界で働いてる素人から致しますと、とてつもなく凄いことだと思います!?

■コラボレーションの時代
さて、以前仕事において、「これからはコラボレーションの時代だ。」と仰っていた方がいらっしゃいました。ユニクロとビックカメラが新宿に共同出店した商業施設である「ビックロ」をOPENさせたことは記憶に新しいと思います。「素晴らしいゴチャゴチャ感」をコンセプトに佐藤可士和氏がプロデューサーとして入り、両社の売り場がシームレスに繋がっている売り場は当時かなり新鮮でした。

他にも、モスバーガーを展開するモスフードサービスと、ミスタードーナッツを展開するダスキンによる「モスド」なんかも飲食業界における企業同士のコラボレーションの例としてございますし、軽いコラボレーション例ですと芸能人プロデュースを謳う化粧品や飲食店なんかも存在しますね。

もちろん、それらのコラボレーションの背景には、様々な思惑があるのだと思いますので、これが理由で、コラボレーションが活発になっている、と言い切ることは難しいと思います。

そのような中で、個人的に”キーワード”として一つ思いつくのが、”創造性発揮の必要性”かなと。

よく言われることですが、昔のようにモノがない時代、不足している時代であれば、「無いモノ」や「不足しているモノ」を生産し、販売すれは自然と売れたわけです。

ところが、高度経済成長によって一般家庭への富の配分が進み、家庭内に「無いモノ」が”なくなり”、「不足しているモノ」が”なくなってきた”わけですね。すると今度は、商品のコア機能ではなく、新たな機能を付加したり、ブランドやデザイン性を謳ってみたりと、その付随機能や形態を変えて需要を喚起したわけです。

従来品に比べて「○○が出来るようになりました!」「こんなに小さくなりました!」「○倍速になりました!」「こんなにスタイリッシュになりました!」などが、その例だと思うのですが、今度は技術進化がひと段落してくると、高機能化やデザインによる需要喚起が難しくなってくる。つまり、モノが売れなくなるわけです。

そうなると正攻法でのアプローチによる新商品や新サービスの開発”だけ”では、売れるモノを生み出すことは容易ではなくなります。(本当か!?)

こうした中で、お互いの「お客さんを紹介しあいましょう」や「知名度を活用しあいましょう」「強みを生かして、新しい商品・サービスを開発しましょう」と言った、コラボレーションが生まれてくる。まさに”創造性の発揮が求められる時代”になったと。

かなり乱暴、そして強引な!?ロジックではありますが、「まぁ確かに最近コラボレーション増えたよねぇ。」位の事を感じて頂ければ、このパートはOKです。(笑)

■提供者(プロ)×使用者(素人)=思いもよらぬ、創造性!?
そんな時代的背景が後押ししたか!?は定かではないですが、私も小さいながらもファッションBlogを運営させて頂いておりますので、以前シャロンのオーナーであるK氏と談笑させて頂く中で、何気なく「シャロンさんのHPのBlogを書いてみたい。」といったようなことを申し上げました。

すると、太っ腹であるK氏は、快く承諾してくださったのです!!
なんの前触れもなく、シャロンさんと私rm55のコラボレーションが決まった瞬間でした。

私が、ファッション業界において、何かに精通した知識を有するプロであるならば分かりますが、これまでファッション業界に身を置いたこともない、ただの素人の服好きです。そんな私の戯言を拾って頂き、快諾頂けたことにはもう感激。せかっくそんな貴重な機会を頂くからには、ちゃんと考えたいな、と思い本日に至っております。

そもそもコラボレーションとは、「異なる企業や分野の異なる者同士が協力して、共通の目的を達成すること」ですね。

シャロンさんは、ファッション業界のプロとして、そして提供者として、独自の哲学に沿って本当に良いと思える、自信をもっておススメできる「ブランドや職人の生き様やスタイル」を直接お客さんに届けたいと考えていらっしゃいます。

一方の私は、服好きの素人として、そして服を購入し、使用する側の人間として、同じ趣味を持つ方々に、素晴らしいブランドやアイテムがありますよ!ということをお伝えしたいと考えております。

つまり、「プロであり、提供者であるシャロンさん」と、「素人であり、使用者である私rm55」によって、上述した両者共通の想いを実現するためのコラボレーションこそ、今回の新・Blogになるのかなと思っております。かなり大げさ、かつ大風呂敷を広げてしまった感が満載ですが、夢は大きく持った方が良いですよね!?(笑)

きっと「プロ×素人」のコラボレーションにより、思いもよらぬ”創造性の発揮”が出来るのではないか!?、そんなことを私自身も期待しております。

■Think elegant!
サブタイトルに持ってきました「Think elegant!」ですが、シャロンさんの公式HP内で始めさせて頂いた、私rm55の新・Blogのタイトルです。昨日2015年8月21日(金)に、最初の記事を公開させて頂きました!
sharon_journal

タイトルに込めた想い、と言ったら、これまた大げさですが、新・Blog内に記載しておりますので、ご覧頂けたら嬉しいです。

Sharon(シャロン)×rm55 ブログ「Think elegant!」

なお、2つのブログを運営出来なかったのに、rm55は大丈夫なの!?とご心配頂く方がいらっしゃるかもしれません。正直、私も心配です。(笑)ただ、今回はシャロンオーナーK氏のご厚意により、”仕事”としてではなく、私の”趣味”の延長といったら大変失礼ですが、そんなゆるさを持って執筆頂くことをご了承頂いております。

従いまして、最初は月1程度になるかもしれませんし、2週間に1度になるかもしれません。つまり、更新頻度はまったく決めていないのですが、せっかくの貴重な機会ですので、”最終的には”、週1回の更新を目標に、スタート出来たらと考えております。

今後、シャロンさんにおける新・Blog更新時には、本Blogにおきましても告知させて頂きたいと思いますので、読者の皆さま方におかれましては、今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2015年8月22日
rm55