G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のホリゾンタルカラー200双糸マイクロストライプシャツを購入!
こんにちは!
ここの所カジュアルなアイテムのご紹介が続いておりましたが、本日は久しぶりに!?ドレスアイテムのご紹介です。
購入しましたのは、現在モンテサーロと並んで私のお気に入りのカミチェリア(ス・ミズーラのシャツ工房または職人)である、G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のマイクロストライプシャツです。無地系のシャツは充実してきておりますので、カジュアルだけではなく、ドレスも着こなしの幅を広げるべく、少しずつワードローブにはないアイテムの補充を測っている次第です。
それでは、本日は早速実物からご覧頂きましょう
■G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のホリゾンタルカラー200双糸マイクロストライプシャツをご紹介
シャツの顔は襟だと言いますが、何度見てもうっとりするような美しい襟を持っていることが、私がジ・イングレーゼに惹かれる理由の一つです。もちろん手縫いの工程が20以上もあることによって溢れ出る手縫い感や、着心地が良かったりと言う点も魅力的なのですが、ぱっと見で惹かれるかどうか、と言う感覚的な部分を私は結構大切にしております。
もう1つのお気に入りのカミチェリアであるモンテサーロに比べると、ややゆとりを持ったクラシックなボディバランス。先がすぼまるような形状の台形カフもそのクラシック感を強めている感じがして好みです。
襟の開き方が水平(ホリゾンタル)に近いことから、ホリゾンタルカラーまたはカッタウェイカラーと呼ばれているこの襟型。個人的には最も好きなシャツの襟型で、こちらにキュッと絞られたネクタイのノットを合わせ、そこからフワッと広がるようなダブルディンプルを合わせますと、最高に幸せな1日を過ごす事が出来ます。(笑)
台形型のカフは、その長さもバランスを保つ上では重要です。ほとんどのシャツメーカーのカフの長さは7cm以下なのですが、イングレーゼのカフは1cmほど長い、8cm。長ければ良い!と言うものではなく、大切なのはバランスかなと思います。
そして、今回は自身初のマイクロストライプのシャツです。遠目には無地のサックスにも見えますので、徐々に着こなしの幅を広げたいと考える私にとりましてはチャレンジしやすい柄ですね。
実際に「悩めるトルソー君」に着せますと、こんな感じです。
襟羽根に入る、ピッチが細かく精密に走る精緻なステッチに対して、台襟に入るいかにも手縫いであることを主張する星ステッチ。この180度も性質が異なるものが共存するあたりがたまりません。(笑)
ジ・イングレーゼのドレスラインのシャツには、様々な箇所に星ステッチが見られます。もちろん着心地には一切関係はありませんが、シャツの雰囲気を作る上で重要なディティールの1つだと思います。
釦はやや厚みのある白蝶貝に、ザンパテグリアートによる釦付け。釦ホールもしっかりと手縫いです。
星ステッチはバックヨークにも並び、美しいギャザーが目を引きます。細かい仕様はオーダー時に色々と設定出来るのだと思うのですが、イングレーゼ持つ強みや魅力を引き出すような仕様はさすがと言ったとことでしょうか。
もちろん、着ている分には99.9%の方はそんなディティールには気付きませんので、完全な自己満足の世界なのですが、それでもいかに気持ち良く、気分良く仕事に臨むのかと言うのは大切かなと。高いモチベーションで仕事に臨めるのであれば、個人的にはその方法は問いません。(笑)
今回も生地はCARLO RIVA(カルロリーバ)でしょうか。200双糸だけあってしっとりとして滑らかな手触りは極上そのもの。程良い光沢感と相まって、上質感が半端ないです。
トロトロとした心地良さは、1度体験してしまうと病みつきに・・・。こう言う心地良さに慣れてしまいますととても危険ですので(汗)、ここぞ!と言うタイミングで、合わせるスーツやジャケットも考えながら着ておりますよ。
ジャケットにシャツ、ネクタイにパンツ、そして靴など、メンズファッションにおけるドレススタイルを構成するアイテムと言うのは限られておりますね。その中でも吊るし(既成品)でここまでお気に入りのシャツと出会ってしまいますと、なかなかス・ミズーラ(ビスポーク)にチャレンジしよう!と言うモチベーションが刺激されないのですが、それでも今年中にはチャレンジしなきゃ!と言う想いは持っております。
■ジ・イングレーゼのシャツの魅力を改めて考える
さて、ジ・イングレーゼのドレスシャツですが、購入しましたのは昨年以来、約1年ぶりとなります。昨年はシーアイランド・コットンのサックスブルーの無地を購入していたのですが、今回は在庫のあった中から自身初のマイクロストライプシャツにしたことは上述した通りです。
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以前よりシャツの着心地は、「パターン×生地×縫製」と言う式の解で求められることは述べてきたと思うのですが、新しいジ・イングレーゼのドレスシャツを着てみますと、上記の式で表現される各要素が高いレベルでまとまっていることを改めて感じざるを得ません。
ややゆとりあるクラシックなフィッティングはシルエットと言う観点で言えば好みが分かれる点の1つなのかもしれませんが、それでも着心地において不満な点は一切なく、肩、腕周りの稼働域の広さは私がこれまで着てきたシャツの中ではトップレベル。
その上、生地は「生地の宝石」とも称されるCARLO RIVA(カルロリーバ)製の最高級生地を中心にセレクトしておりますので、動かずとも静止している状態で極上の心地良さを感じることの出来る贅沢なシャツなのです。
更に、精緻に縫い上げるところや手縫いならではの柔らかさを出すところ、おまけに手縫い好きを魅了するヴィジュアル的なアクセントなど、1枚のシャツの中に感じどころ、見所が満載である縫製。
ぱっと見の、思わず見とれてしまう程の美しい襟型に加えて、極上の着心地を提供するために高いレベルで「パターン×生地×縫製」がまとまっているともなりますと、毎年少しずつでも揃えたくなってしまうのが、ジ・イングレーゼのシャツなのです。
世の中には他にも素晴らしいシャツを仕立てるメーカーは沢山あると思うのですが、そんな数ある素晴らしいシャツメーカーの中でも、シャツが好きな方に自信を持っておススメ出来るのシャツメーカーの1つがジ・イングレーゼかなと思っています。特に、南イタリアの手縫いの香りが好きな方にはたまらないディティールを数多く有しているのではないでしょうか。
シャツもスーツやジャケットと同じく、良い悪い、と言うよりは、好きか嫌いかの世界かなと思っています。
好みのスーツやジャケットのスタイルには、どんな襟の表情を持つシャツを合わせるのが好きなのか。好みの襟型を持つシャツが見つかったら、その中から上記のような公式!?を当てはめてみて、自分なりの好みのシャツメーカーを絞りこんで行きますと、着心地も良く、高いモチベーションで仕事に臨む事の出来るような!?素敵なシャツに巡り合えると思いますよ!?