su mizura(ス・ミズーラ)への道のり:納品編
こんにちは!
昨年、Sharon専属の職人である直井茂明氏(インスタグラム:sartorianaoi)に注文をしておりましたsu mizura(ス・ミズーラ)のスーツ。本日はいよいよ1年以上に渡ってお送りしてまいりました「su mizura(ス・ミズーラ)への道のり」の完結編と言うことで、先日納品を頂いたスーツをご紹介出来ればと思います。
・「sumizura(ス・ミズーラ)への道のり:採寸編」
・「sumizura(ス・ミズーラ)への道のり:生地編 ESCORIAL(エスコリアル) 王家の羊」
・「su mizura(ス・ミズーラ)への道のり:仮縫い編」
・「su mizura(ス・ミズーラ)への道のり:中縫い編」
それでは、まいりましょう。
■最初の”経験は重要”です!?
さて、どんな物事であったとしても人生において最初に経験する”モノ”や”コト”と言うのはとても重要だと思っております。
例えば、人生で最初に購入する車(モノ)。
車の基本性能である、「走る」「曲がる」「止まる」と言う動作が、どう言ったレベルで行われているのか。ハンドルから伝わってくる車の1つ1つの挙動が知らず知らずの間に体に染みついていき、後々それが自身の車に対する重要な評価軸の基礎となっていたことに気づきます。
私は車好きはもちろんのこと、車に対してあまり詳しくない方であったとしても名前くらいは聞いたことがある、と言うほど名の知れた国産のスポーツカーが人生初の車でした。
当時は大学生でしたので決してグレードの高いモデルでは無かったですし、もちろん中古での購入でしたが、車の基本的な性能は今振り返っても一定のレベル以上でまとまっていたように、素人ながら感じております。
アクセルを踏んでから車が動き出すまでの感覚や、ハンドルを切った際に車がどういうラインを描いて曲がっていくのか。ブレーキを踏んだ時にはどのような挙動になるのか、と言った車の基本的な動きを私に教えてくれた車でした。よって、その後車を買い替える度に、「あの車」と比較して基本性能がどう違うのか!?と言うことを自然と考えていたように思います。
他にも、新卒時に最初に入社する会社(コト)。
私が新卒で入社した会社は決して大きな企業ではありませんでしたが、優秀な先輩方に叩きあげれ、時にはお客様にお叱りを頂きながら過ごしてまいりました。非常に大変な時期ではありましたが、その中で学んだ仕事の進め方や調整の仕方、コミュニケーションの仕方、人間関係の構築の仕方などは、今でも私の仕事力における基礎となっている気が致します。
私はその後数社ほど所属企業が変わっておりますが、新入社員の頃にかなり厳しく!?様々な物事を叩きこまれておりましたし、幸いなことに優秀な先輩と同期に恵まれましたので、その後も大変なことは多々あれど、これはもうお手上げ!と言う状態には追い込まれずに、”今のところは”済んでおります。(笑)
所属した企業の中には、仕事の進め方、詰め方が甘いと感じる企業もありましたが、そのような事に”気づくことが出来る”と言うことは、最初の企業の経験があってこそ。自ら気づくことが出来れば対応もできますから、大きなトラブルを回避することが出来ますね。
そんなことを考えてみるに、つまるところ最初に経験する”モノ”や”コト”は、自らの評価基準(感覚)や基礎を固める上で、とても重要な役割を果たすと思うのですが、いかがでしょうか!?
そのような中で今回は素敵なご縁を頂きまして、ペコラ銀座の佐藤英明氏に師事し、その後も一貫して職人畑を歩み続け、現在は南青山に店舗を構えるSharonさんの専属職人として活躍していらっしゃる直井茂明氏に人生”初”、となりますス・ミズーラ(ビスポーク)のスーツを仕立てて頂くことになりました。
ナポリとフィレンツェのスタイルをベースに、柔らかく、軽やかな印象のあるビジュアルに加えて、世界的に有名なブランドや日本の様々なテーラーで仕立てたご経験をお持ちの方であっても惚れ込んでしまうと言う程の圧倒的な着心地の良さがあると言う直井茂明氏の仕立てるスーツ。
この直井氏に仕立てて頂いたスーツが今後、私がスーツ等をスミズーラする際の全ての”基準”となりますので、私のファッション人生においては忘れる事の出来ない、重要な1着になることは間違いなさそうです。
と言うことで、それでは実際に納品を頂いたものをご紹介さしあげたいと思います。なお、本日は画像を中心にご紹介させて頂き、後日改めてその詳細につき、レポートをしてみたいと思います。
■直井茂明氏によるス・ミズーラ(ビスポーク)のスーツを写真でご紹介
さて、いかがだったでしょうか。
本日はジャケットを中心にご覧頂きました。次回、パンツも含めて、改めて取り上げてみたいと思います。