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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(後編):Solito house exclusive per Sharon

こんにちは!
本日は、この2017年SSに購入した大物アイテムである、Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツのご紹介記事の後編と言うことで、購入したスーツのディティールや前編の最後で触れました、私が”感動した”理由などをお送り出来ればと思います。

それでは、まいりましょう。

■一見すると外見は一緒。でも、中身は別物。
さて、Sharonさんでソリートの取扱が始まった2016年SSのファーストシーズンから1年が経過した2017SSですが、ヴィジュアル面における大きな変化はあまり無いように思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑯

Sharonさんのエクスクルーシブモデルである「Solito house exclusive per Sharon」のベースとなっているスタイルは父であるジェンナーロ・ソリート氏ではなく、息子であるルイージ・ソリート氏の持っているスタイル。ジェンナーロ氏とルイージ氏の持つスタイルでは、若干ゴージラインの雰囲気が異なります。それでも、どちらにしてもベーシックなスタイルであることには変わりはありません。

「Solito house exclusive per Sharon」では、ラペルがややワイドになっている程度で、その他のヴィジュアル的なディティールはサルトリア・ソリートの持っているハウススタイルを踏襲しております。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑰

ラペルが返る位置やロールの仕方。ラペルからフロントカットに繋がっていくラインは、私が好きなもう1つのサルトであるサルトリア・ナオイ(直井茂明氏)の持つ美意識とは異なります。私はソリートに対して「ザ・ベーシック」以外の言葉が見つからないのですが、この「ベーシックの中に美を見出す」と言うのは結構難しいようにも思っておりますので、そのあたりが魅力の1つでしょうか。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_③

また、ラペルの雰囲気とともに個人的に気に入っているのが、このナチュラルなショルダー。シャマットのような唯一無二のスタイルを表現するショルダーでもなければ、サルトリア・ナオイのように体の動きやすさを追求するための機能美とも違う、独特の美しさがあるように感じております。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑦

「美というのは、すでに存在しているものであるが、やはりそれは誰かによって見出されるものである。」

と言ったのは、日本の哲学者である梅原猛氏ですが、一見すると見逃してしまいそうな、この普通過ぎるショルダーの作り方にも”美は確実に存在している”ように感じており、私としましては、まさにそこに”美しさを見出している”のです。(笑)
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑱

フロントのダーツはフロントポケットを貫通して抜けていきます。シルエットもそうですが、生地の表面に表れてくるダーツなどのラインもヴィジュアル的に大きな影響を与える要素の1つだと思っております。そう言う意味では、ソリートのフロントダーツは服を体に沿わせるように立体化すると言う目的の達成はもちろんですが、男性らしいボディラインとして魅せる効果も担っているようにさえ感じます。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑧

一見すると太いように見える腕周りですが、人体が中に入りますと不思議とバランス良く見えます。実際袖口はそれなりに絞られておりますので野暮ったさはなく、むしろ豊かなチェスト周りとのバランスでみるとちょうど良いのです。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑩

ただ、これまで見てきたビジュアル的なディティールは、冒頭に記載しましたようにファーストシーズンからの変化は無いと思います。それこそ、ジェンナーロ・ソリート氏ご自身はサルトの中でも最高位に位置するサルト・フィニートであり、この道60年以上のご経験をお持ちの方でありますから、サルトリア・ソリートのスタイルとしては既に完成されていると考えるべきかもしれません。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_①

そのような中で、この2017年SSで最も大きな”進化”があったのが、肩、腕周りの造りです。ファーストシーズンのモノと比較しますと、”着心地が劇的に良くなっている”ように私は感じました。プロがその変化に気付いたのではなく、素人の私でさえその変化に気付くくらいですから、これは相当な変化(進化)だと思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_④

特に変わったのは、肩、腕周りの運動性の大幅な向上。ファーストシーズンでも十分満足出来るレベルを有していたのですが、この2017年SSシーズンでは、袖を通して肩、腕を動かした瞬間に「これはス・ミズーラ!?」と勘違いしてしまう程の”感動的な着心地の良さ”がありました。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑤

その進化の具合に驚き、オーナーのK氏にお伺いしてみますと、やっぱりパターン等に修正を加えておりました。背幅を若干調整したり、脇下にあたるカマの位置や角度など、顧客からの声を踏まえた着心地の改善に加えて、日本人体型に合わせて前肩仕様を強めると言った調整、更にはたすきジワを出にくくするなどの修正を行ったとのこと。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑲

正直私の知識レベルでは、修正の方法や効果がイメージ出来るものと出来ないものがございました。ただ、例え「理論」では分からなくとも、「感覚」でその変化を十分体感出来るほどの変化があったことに大変驚くとともに、感嘆した次第です。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_②

今回私がK氏にお伺いしなければ、「パターン等の細かい修正を施した」と言うお話は伺えなかったと思っております。

顧客から見えないところに時間と労力をかけ、より良いものを提供すべく努力をする。この姿勢は私自身非常に学ぶべきものがありますし、自分自身のビジネスでも実践すべきだと強く感じた次第です。

と言うことで、外見はファーストシーズンから大きな変化はないものの、中身は別物と評しても良いくらいに劇的に進化していた「Solito house exclusive per Sharon」。スタイルがお好きであれば、2017年SSモデルは間違いなく「買い」だと個人的には強く確信した次第です。

■その他のディティールなど
なお、今回の生地はサルトリア・ソリートがお気に入りであると言う、ロロピアーナの代表的なファブリックである「タスマニアン」から、平均16ミクロン以下の細さのウール原毛を100%使用したSUPER150'S を使用しています。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER140'S シングル3Bスーツ_2017ss_21

生地を見た瞬間に、上質でエレガントな光沢感を有している事に加えて、しっとり、もっちりとした触り心地に一目ぼれ。

ファーストシーズンで購入したSUPER160'Sのネイビーソリッドのスーツは、若干艶感が気になる瞬間と言うのが無いわけでは無いのですが、今回購入致しましたSUPER150'Sは絶妙な光沢感で、より使いやすい印象を個人的には持ちました。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER140'S シングル3Bスーツ_2017ss_22

また、ジャケットの組下となるパンツの縫製は本Blogの読者様であればお馴染みの!?手縫いのパンツであるLe Spade(レスパーデ:※)を仕立てているパスクワーレ・モーラ・テイラーによるもの。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑬

Le Spade(レ・スパーデ) ノープリーツ トロピカル・ウールパンツを購入!
アイテムとしてのパンツを再評価する!:Le Spade(レ・スパーデ) ノープリーツ トロピカル・ウールパンツ

ただ、1本あたりの工賃の違い等に起因して、Le Spadeとは縫製の質などが明らかに異なります。(汗・笑)ステッチのラインやホールの処理など、かなり綺麗に造ってありますね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑭

このレベルでLe Spadeもやって貰いたい!と思う反面、そうすると生地にもよりますが日本円で7万、8万円と言う、日本人の職人さんによるパンツのス・ミズーラが出来てしまう程の価格になってしまうと思われます。。Le SpadeにはLe Spadeの良さがあり、あの価格で手縫いのパンツが手に入ることはまずないと思いますので、そのあたりは”使い分け”が良いのかもしれませんね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑮

ちなみに、パンツもファーストシーズンに比べると、シルエットに若干余裕を持たせるパターンに修正をしているそう。ソリートはクラシックなスタイルを有しておりますので、もともと足に張り付くような細さのパンツではないのですが、2017年SSではトレンドを程良く取り入れたシルエットになっていると理解するのが良いのかもしれません。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑪

もちろん!?圧がかかるとウエスト部分が縫製箇所を中心が伸びるような、1世紀にも渡って受け継がれてきたモーラ家伝統の縫製技術はLe Spade同様に惜しみなく注ぎ込まれておりますから、履き心地は抜群に良いです。ナポリの著名なサルトでもパンツの縫製を外注しているサルトのほとんどがモーラかアンブロージだそうですから、クオリティの高さはお墨付きと言ったところでしょうか。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑳

と言うことで、ファーストシーズンから着心地面を中心に大幅な進化を遂げた、2017年SSのサルトリア・ソリート(Solito house exclusive per Sharon)のスーツをご紹介致しました。

これからG.Wを過ぎると気温がどんどん上がってまいりますので、早速先日着用してみたのですが、私の所有している吊るし(既成品)の中では、最高の着心地を実現しており、かつ中庸の美を感じるソリートのスタイルにも大満足でした。

また、どこかのタイミングで着用イメージなどはご紹介出来ればと思います。







Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(前編):Solito house exclusive per Sharon

こんにちは!
本日は、2017年SSの大物を購入致しましたので、ご紹介差し上げたいと思います。

それは私が今、最も気に入っているサルトリアの1つであるSartoria Solito(サルトリア・ソリート)のスーツ。もちろん「Solito house exclusive per Sharon」レーベルとなりますので、日頃から私がお世話になっております南青山に店舗を構えるセレクトShopであるSharonさんのエクスクルーシブモデルです。

サルトリア・ソリートや「Solito house exclusive per Sharon」につきましては以前も記事(※)としてお伝えしておりますので、本日は早速実物をご覧頂こうと思います。
※「ナポリ仕立ての最高峰!Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)がSharonさんに降臨!

それでは、まいりましょう。

■Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツをご紹介
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_①

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_②

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_③

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑤

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑥

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑦

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑧

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑨

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑩

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑪

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑬

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑭

Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑮

■THE SIMPLE SUIT
ご覧頂きました通り、今回購入致しましたのはソリッドのグレーカラーのスーツ。もともと2017年のSSでは、私のワードローブでは層の薄いグレーカラーのスーツを買い足したいと考えておりましたので、計画通りの投資活動です。

Sharonさんでソリートの取扱が開始された昨年SSのファーストシーズンでは、同じくソリッドのネイビーカラーのスーツ(下記画像)を購入しておりました。個人的には今回購入したグレーと昨年購入したネイビーのスーツの2着さえあれば、基本的にはどんなビジネスシーンにも対応出来るかなと思っております。
無意識の意識化と意識の無意識化
※購入記事
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツを購入!(前編):Solito house exclusive per Sharon
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツを購入!(後編):Solito house exclusive per Sharon

ただ、私は外部の方と常に商談等を行う必要のある職務では無い上、比較的服装の自由度も高いので、ストライプやチェック柄のスーツを着ることの出来るタイミングはございます。また、私もそう言った柄物が着たくなることはございますので、今後もきっと購入はすると思います。

とは言え、仕事で外部の方とお会いする際に使うスーツはシンプルかつベーシックな、”普通”のスーツが一番良いと考えるようになっておりますので、私のワードローブ作りではソリッドの”普通のスーツ”を中心に添えていきたいと考えております。

そう言う意味では、サルトリア・ソリートが持っているスタイルは、私の中では”理想の普通さ”でありますから、今後も自分のメインのスーツとして活躍してくれるのではいかと期待しています。

ちなみに、この2017年SSの「Solito house exclusive per Sharon」ですが、個人的はファーストシーズンで初めて出会った時と同じような感動、いや、ある意味おきましてはそれ以上の感動を覚えることとなりました。

その理由は、次回ディティールのご紹介とともに、ご伝え出来ればと思います。







次世代の折り畳みチェア!?:HINTON 低椅子Futon

こんにちは!
本日は、久しぶりのインテリアカテゴリの記事をお送りしたいと思います。

今回ご紹介致しますのは、折り畳みチェアです。もちろん!?普通の折り畳みチェアではございませんよ。”次世代の折り畳みチェア”と言ったら言い過ぎかもしれませんが、とても面白いアイデアをもとに作られたチェアなのです。

それでは、早速まいりましょう。

■二兎を追う者は二兎をも得る!?
さて、突然ですが折り畳みチェア(椅子)はなぜ生まれたのでしょうか!?

折り畳みチェアと言いますと、多くの方が「パイプ椅子」を思い浮かべると思います。wikipediaによりますと『1925年にドイツの建築家、マルセル・ブロイヤーが製作したワシリー・チェアが、現在のパイプ椅子の原型とされている』そうです。

更に、『安価で大量生産が可能なこと、また折り畳んで板状に出来る機構を加えたことから収納が容易となり、会議場や集会場には必須の椅子となった。』とありますように、

①普段はスペースを広く(別の用途として)使いたい
②必要な時にだけ椅子を使いたい

と言うような課題を解決するソリューションとして最適だったのが、折り畳みチェア(パイプ椅子)だったわけですね。

ただ、実際ご自宅で会議や集会をする、と言うことは”普通は無い”と思います。もちろん家族”会議”などはあるでしょうけれど、家族分の椅子は既に揃っていることが一般的であるかと思いますので、問題は発生しませんよね!?

では普段のライフスタイルにおいてどう言った際に追加の”椅子が必要になるのか”と言ったら、それは来客時だと思います。

特に小さなお子様をお持ちのご家庭ですと、子供の繋がりでママ友だったり、友人のご家族が自宅に遊びに来たりするわけです。事実、私もまさにそのような境遇におりますので、ダイニングチェアは家族分以上に増やして対応可能なようにしたものの、ソファーは大きくするわけにもいかず、若干困った経験がございます。

広いご自宅で、大きなソファーや来客用の椅子を常時完備出来る環境であれば”悩みは無い”と思うのですが、現実問題なかなかそう言った環境で優雅な生活を送ることは難しかったり致します。

そんな時に欲しくなるのが、普段は収納可能で、いざと言う時に活躍してくれる”パイプ椅子”なわけです。

最近はお洒落なパイプ椅子等も沢山世の中には出回っておりますが、やっぱり原形はパイプ椅子のまま。もう少し洒落た佇まいで、更に子供たちが喜ぶような仕様の折り畳みチェアがあれば、全ての問題が一気に解決するかもしれません!?

そんな、普段はコンパクトな形状で収納可能な機能性を有しつつ、洒落ていて、ちょっと気の利いたデザイン性の高い佇まいを有すると言う、まさに「二兎を追う者は二兎をも得る!」と言うような理想の折り畳みチェアが本日ご紹介致します、

HINTON 低椅子Futon

なのです!論より証拠、ではないですが、実物をご覧頂いた方が話が早いと思いますので、ご覧頂こうと思います。

■HINTON 低椅子Futonの実物をご紹介
まずは、コンパクトに”畳まれた”状態をご覧頂きましょう。縦が29cm、横が21cmほどの大きさで、iphoneを横に置いておりますが、だいたいA4用紙に納まる位の大きさだとご理解頂いた方が話が早いかもしれません。
HINTON 低椅子Futon_①

板面はリアルウッド。側面などはヤスリ加工がしてありますので子供が触っても安心です。
HINTON 低椅子Futon_②

厚みはおよそ10cm弱。9.6cm位でしょうか。ブックシェルフなどがあれば、そこに納めておける位のサイズ感ですね。
HINTON 低椅子Futon_③

ここまで来て「?」、何これ?折り畳みチェアの話じゃなかったっけ!?と思われていらっしゃる方も多いかも知れませんが、ご安心くださいませ。そのまま読み進めて頂ければ、ちゃんと「着地」します。(笑)

そんな板面と板面の間にあるのは、クラフトペーパー。イメージとしてはアコーディオンのような形状になっているのです。
HINTON 低椅子Futon_⑤

クラフトペーパーに強度を持たせるためでしょうか。ハニカム構造のようなカタチになって折り畳まれております。
HINTON 低椅子Futon_⑥

このアコーディオンをぐるっと開きますと、こんな感じになるわけです。ウッドの盤面にはマグネットが仕込まれておりますので、板面同士がくっついて、クラフトペーパーがアコーディオンのように開いてローチェアに早変わり。しかも「紙」なのに、なんかお洒落な感じがしませんかっ!?
HINTON 低椅子Futon_⑧

この上に、付属されていたマットをのせます。
HINTON 低椅子Futon_⑪

マイクロファイバーでしょうか。独特の気持ち良さがありますね。
HINTON 低椅子Futon_⑫

裏面には滑り止め加工がなされておりますので、ずり落ちてしまうこともありません。
HINTON 低椅子Futon_⑬

これを先程の上にのせますと「なんと言うことでしょう」と言う感じで、某TV番組ではありませんが、ローチェアが出来てしまうわけです。これを子供たちが集まっている場に出せば、きっとちょっとしたヒーローになれますし、子供たちの笑顔が見れること間違いなし!(笑)
HINTON 低椅子Futon_⑨

しかも、トップが少しくぼんでいる為に座面がヒップに綺麗にフィットして、座り心地も驚くほど良いのです。
HINTON 低椅子Futon_⑩

他にも数パターン程形状を変化させることが出来るようで、
HINTON 低椅子Futon_⑭

この上に天板、または天板に代わる物をのせればローテブル、コーヒーテーブルとしても使えてしまうみたいです。
HINTON 低椅子Futon_⑮
※この形状ではチェアとしてはつかえません。

テーブルの高さも高め、低めと調整出来ますから用途に合わせて選べるのは嬉しいですね。
HINTON 低椅子Futon_⑯

以下の形状はテーブル用のようで、大人が座るとさすがにクラフトの強度が足りずに凹んでしまうので、注意が必要です。
HINTON 低椅子Futon_⑰

と言うことで、木とクラフトペーパーと言うエコな素材でありながらも、使わない時にはA4用紙サイズほどにコンパクトになって収納可能。その上、いざと言う時にはちょっとしたエンターテイメント性を発揮しつつ、お洒落なローチェアに早変わりしてしまうと言う、高いデザイン性と機能性を有した次世代の折り畳みチェアである「HINTON 低椅子Futon」のご紹介でした。

ちなみに、クラフトペーパー部分は水にも多少強く出来ている(※防水加工)ようですので、子供たちが飲みモノをこぼしてしまっても、しっかりと乾かせば強度が維持できるようになっているみたいです。
※ただ、当然ながら風呂場など、水場で利用することは出来ません。

■こんなシーンにおススメ!?
①ご家庭内の来客対応用として
私の場合は上述しましたようにダイニングチェアは家族の人数以上の椅子を常備しておりますが、ソファーは家族の分も足りない位の状況です。よって、来客時に食事などが終わってソファーでリラックスして談笑する際などを想定して、今回はローチェアをセレクト致しました。

他にも座面が高く丸椅子として使える商品も存在しますので、現在抱えているライフスタイル上の”悩み”に合わせて最適なチェアをセレクトするのが良い、と思っています。



②屋外でのレクレーション用として
バルコニーや芝生の上など、屋外でも利用可能なようですので、ご自宅に大きなバルコニーや庭がある場合やピクニック又はキャンプなどの際に活用する、と言う方法もあるようです。

ただ、持った感じそこそこの重量を感じましたので、気軽に持ち歩くと言う使い方は難しいかなと思います。
stool01_04[1]_HINTON

③オフィス用の来客対応用として
オフィスなんかですとソファやチェアは常設していることの方が圧倒的に多いと思うのですが、同じシリーズでソファなども発売されているようです。



形状もかなりアレンジ出来るようですし、ミーティングスペースなどに設置しておきますとクライアントと話のネタになって盛り上がり、商談も上手くいく!?かもしれません。(笑)
sofac02[1]_HINTON

また、スモールオフィス等の方は来客時の際のみミーティングスペースなどどして活用することも出来るようですので、かなり便利かなと言う印象を持っています。
sofac19[1]_HINTON

と言いますか、ここまで来ますともはや”折り畳みチェア”の粋を超えてしまっているようにも感じますし、必要な時にだけ椅子として活用すると言う観点から、必要に応じて必要な形状にアレンジすると言う、”魔法の椅子”のような様相まで呈してきておりますね。(笑)

実際に家で使っていると何かと便利ですし、座り心地も良いので、現在新設を検討しているスモールオフィスに使っても良いかも!?なんて言う印象も持っております。

ご自身の抱える悩みを解決出来そうなアイテムであれば是非!チェックされて見て下さいっ♪






[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットハーフパンツを購入!

こんにちは!
ここ最近は急激に暖かくなって、春と言うよりも初夏!?と感じる日もあったり致しますね。寒暖の差が激しい日が続きますと体調も崩しやすくなってしまいますので、皆様も体調管理にはくれぐれもお気を付けくださいませ。

さて、本日は3年ぶり位に購入致しましたスイス発のブランドである[sn] super.natural(スーパーナチュラル)から、ワンマイルウェアとしてのスウェットハープパンツをご紹介したいと思います。それでは、まいりましょう。
※以前の購入記事:「[sn] super.natural(スーパーナチュラル)パーカーを購入!
[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットハーフパンツ②

■極上のリラックスウェア
前回パーカーをご紹介させて頂いた記事には記載致しましたが、ブランド名の由来は『「Super」はハイテク・ファイバーの持つ機能性を意味し、「Natural」は上質な天然繊維(メリノウール等)の持つ快適性を表現』してると言います。

具体的には、ハイテク技術と天然繊維とをハイブリッドに活用することで相互のメリットを引き出し、最高の快適性、機能性、スタイリングを兼ね備えた究極のEASY WEARと言うのがスーパーナチュラルのアイテムの根底にあるコンセプトなわけです。

個人的には天然繊維の持つ魅力に大きく惹かれているのですが、肌触りが良かったり、心地良い天然素材と言いますのは得てして扱いに繊細さが求められるうえ、耐久性とは無縁の世界。

もちろんリラックスウェアにもカシミアやシルクを使ったものも存在致します。ただ、そう言ったアイテムはお値段が高い上に、長く使うとなりますと慎重な扱いを求められますので、価格の問題だけではなく、今の私のライフスタイルですとちょっとミスマッチを起こしてしまいそう。

そんな時に、適度に化学繊維を用いることで機能性を高めながら扱いやすさや一定の耐久性をも備える事が出来るのであれば、それもまた良しかな、と思っていたりするわけですね。

実際パーカーを購入してからと言うもの、旅行の際はもちろんですが、家の中や家の周辺を出歩く際には結構な頻度で使ってきましたので、生地面には若干の毛羽立ちが見られるようになりました。が、それでも大きな型くずれはないですし、サラッとした心地良さは健在でして、まさに私の持っている中では”極上のリラックスウェア”。
[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットパーカー②
※パーカーの生地の表情

そんな使い勝手の良さを経験しておりましたので、これからの気温が上がってくる季節に向けてこの度買い足したのがパンツです。しかも暑さをに強い!?ハーフパンツと言う仕様。

年齢を重ねますと足を出すことに抵抗を覚える方もいらっしゃるとは思うのですが、あくまでリラックスウェア、ワンマイルウェアと言うことで人様に足を見せる前提のウェアではないですし、ジムなんかでも使えますので夏前に揃えておいても損はないのが、ハーフパンツかなと思います。

それでは、そんな極上のリラックスウェア、ワンマイルウェアとして購入したスーパーナチュラルのスウェットハーフパンツの実物をご覧頂こうと思います。と言っても、そんなたいした内容ではございませんが・・・。

■[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットハーフパンツをご紹介
この度購入しましたのは、こんなベーシックなグレーカラーのハーフパンツです。実はパーカーと同じ色ですので、セットアップで使う事があるのかどうか別として、上下合わせて使うことも可能なようにしておきました。
[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットハーフパンツ①

サラッとした心地良い肌触りはパーカーと全く一緒。日本の夏は湿度が高いくてジメジメ致しますが、そのような中でも快適に過ごすことが出来そうな生地感です。
[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットハーフパンツ③

品質表示タグを見ますと、ウールの他に、ポリエステルとポリウレタンが入っています。スウェットパンツやパーカーですとコットンを想像してしまいますが、ウールに化繊を加えているのが、サラッとした心地良さを実現しつつ、扱いやすさを実現している理由かもしれません。
[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットハーフパンツ④

ちなみに、こちらが3年程前に購入したパーカーです。ジッパーテープがホワイトの為にヴィジュアル的にも清涼感が漂う1着となっており、Tシャツの上などから羽織りますと至極心地良くて気に入っております。
[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットパーカー①

上下で合わせるとこんな感じです。海外のセレブがジムやリラックスウェアとして上下ジャージで過ごしているのを見かけると、妙にお洒落に感じてしまうのは私だけでしょうか!?ま、真似してみたところで全然違う雰囲気であることは否めませんが(泣)、心地良さだけは100点満点です。(笑)
[sn] super.natural(スーパーナチュラル)のスウェットハーフパンツとパーカー

なお、今回購入しましたのは、以前もご紹介させて頂いたファミリーセールサイトのGILTさん(※)。昨日はパンツを中心とした某人気ブランド出品されておりましたし、本日も人気ブランドの代理店を務め、東京にフラッグシップショップを構える某セレクトショップのセールが開催されたりと、最近はクラシコイタリアなブランドも多く出品されることから結構な頻度でチェックしていたりします。
※ちなみに私が本日ご紹介したアイテムを購入したのは、大分前です・・・。

もちろん、人気セレクトショップはほとんどと言って良い程出店している同じくファミリーセールサイトであるGLADD (gladd.jp)も併用しながら、チェックしておりますよ。

ファミリセールサイトはそのほとんどがキャリー品だと思われますが、それでも通常のファイナルセールと同等、もしくはそれ以上の割引率で販売されることも多い嬉しい存在。定期的にチェックしていると欲しかったあのアイテムが出品されるかもしれませんし、子供の服や雑貨など、お得にライフスタイルを充実させることが出来ますので気になる方は是非チェックされてみてください!







TITO ALLEGRETTO(ティトアレグレット)に注目です!?

こんにちは!
本日は、2年ほど前に「Tito Allegretto(ティート・アッレグレット)のウール小紋柄チーフを購入!」と言う記事でもご紹介しておりました、イタリアはナポリ発のブランドであるTITO ALLEGRETTO(ティトアレグレット)を取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■日本でも本格展開開始!
さて、本日ご紹介するTITO ALLEGRETTO(ティトアレグレット)ですが、そのブランドを一言でご説明致しますと、

『VMDのスペシャリストであるTITO ALLEGRETTO(ティト・アッレグレット)氏が自身の名を掲げて立ち上げたブランド』です。

ちなみに「VMD」とは「ヴィジュアル・マーチャンダイジング」の略であり、お客さんが見やすくて、選びやすくて、更に買いやすい売り場環境にするための仕組みを提供すると言った内容です。

このVMDをロンドンハウス(現ルビナッチ)やイザイア、アットリーニと言ったナポリ仕立ての中心的なショップで提供し、活躍してこられたご経歴があるのが、ブランド創設者であるティト・アッレグレット氏なわけです。つまり、これまで私が取り上げてきた多くのブランドのように服や靴を仕立てる職人ではない、と言う点がちょっと新しい側面かもしれません。

そんなアッレグレット氏が立ち上げたTITO ALLEGRETTO(ティト・アッレグレット)。日本での展開が始まって以来、少し時間が経過致しましたが、徐々にその販路を広めているようです。

私も昨年のSSにSharonさんで数モデルのみ展開した際に、袖を通しておりました。

スタイルとして近いと感じたのは、デ・ペトリロ(旧ガイオラ)です。ペトリロはマシンメイド主体ですが、適所に手縫いを用いることで着心地の良さを実現し、ナポリ仕立ての雰囲気をより手軽に味わうことの出来るブランドですが、これに近いような着心地の良さと雰囲気がティト・アッレグレットにはあるように感じました。

ではどこが違うのか!?と言いますと、ペトリロに比べますと若干モダンな雰囲気があるように感じた点でしょうか。

以前サファリジャケットが気になると言うことで、ティトのアイテムを取り上げたことがありましたが、土臭さやミリタリー感よりも前に上品さを感じるモダンさがありました。
TITO ALLEGRETTO_サファリジャケット
Sharonさんの公式HPより拝借しました。

ナポリ発ながら土臭い雰囲気ではなく、モダンさと上品さを兼ね備え、かつ着心地の良さを実現しているのがティト・アッレグレットの持つスタイルのように感じるのですが、最近チラホラと多くのShopで見かけるようになりました。

中でも個人に凄く良いと感じているのが、圧倒的なコストパフォーマンス。参入間もないブランドであると言う点やマシン(ミシン)を効果的に活用していること、母体が有名ブランドのように大きくはないので経費を抑える事が出来る点など、色々な理由はあるかと思いますが、このスタイルと着心地を持ってしてスーツが10万円前半、ジャケットで10万円以下と言うのは、私が知る限り最もコスパの高いブランドであると思います。

そんなティト・アッレグレットですが、粋な着こなしさんにて取り扱いが開始され、更に4月28日の13時59分までポイントが10倍と言う嬉しいイベントを行っているようですので、本日は数モデルほど取り上げてご紹介差し上げたいと思います。

■このプライスゾーンでは頭2つリード!?注目のTITO ALLEGRETTO(ティトアレグレット)!
まず個人的にドレッシーで良いなと感じたのが、ロロピアーナのウールフレスコ生地を使ったウィンドウペーン柄のスーツ。ドライな肌触りはこれからの季節にピッタリですし、チェックも控えめかつ色も良いので日本のビジネスシーンではかなり幅広く使えそうです。しかも税込、送料込みで15万円以下、かつポイント10倍ともなりますとかなり魅力的。普通にカッコ良いですよね。

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ティトアレグレット TITO ALLEGRETTO / 【国内正規品】17SS!...
価格:144720円(税込、送料無料) (2017/4/22時点)



そして少しカジュアル感は漂いますが、同じロロピアーナのウール×シルク×リネンのストライプスーツは、グレイッシュなネイビーで清涼感が漂う1着。パンツは1プリーツでトレンドも抑えており、長く着用出来そうです。最近はペトリロも同じような価格帯から大分値上がりしてしまいましたので、10万円代では最もコストパフォーマンスが高い1着だと思います。

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また、ヘリンボーン好きにはたまらないのがグレーカラーの清涼感漂うリネン100%のスーツ。生地はロロピアーナで、ネップ調の表情がある点も好きな人には刺さる1着ですね。こちらは税込、送料込みでも12万円位とリネンであることを考慮してもお買い得感が漂います。

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お次は、春夏のスタイルには欠かせない!?ネイビーの単ジャケ。グレーのパンツを合わせて、王道のジャケパンスタイルの完成です。こちらはウールに1%ほどポリウレタンが入っていると言うストレッチの効いたホップサックジャケット。ワードローブには必ず1着は欲しいのが春夏のホップサックですが、自然素材ではないと駄目!と言うコダワリが特になければおススメの1着。

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最後は同じく1%ほどポリウレタンが入ったウールフレスコのグレンチェックジャケット。職場によってはオンでもいけますし、オフでも使える雰囲気ですね。オンならグレーのパンツをあわせて、オフなら白パンなんかでも良いかもしれません。

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と言うことで、注目のティトアレグレットのアイテムをご紹介致しました。

細かなディティールを除けば、正直20万円代のスーツにも遜色ない着心地とスタイルの良さを持っているように感じておりますので、気になる方は是非チェックされてみてください!







CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)を日本製に買い替える!

こんにちは!
本日は私が所有しておりました、スニーカーにおける永遠の定番であるCONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)をこの度”日本製”に買い換えましたので、ご紹介差し上げたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■永遠の定番 コンバースのオールスター
さて、コンバースと言えばスニーカーの代名詞のようなメーカーでもあると思うのですが、その誕生は1908年と今から100年以上も前のアメリカはマサチューセッツ州にて産声を上げたと言う、老舗中の老舗のシューメーカーなのです。

マサチューセッツ州は降雪量が多く、深い森や湿地帯が多いと言う特徴を持つ州と言うことで、創業者であるマーキス・M・コンバース氏は創業地の気候を踏まえて、『雨や雪の中でも作業できるラバーシューズの製造』に注力したそう。すると、これが大当たり!機能性に加えて品質も高いと顧客から大きな支持を受け、会社は急拡大したそうです。

ラバーシューズはその機能性から雪の多い冬場に販売が集中していたようなのですが、売上の波を平準化したいと考えたコンバース氏が着目したのが、冬場のスポーツとして考案されたバスケットボール。そのバスケットボールをする際の専用シューズとして誕生したのが、「キャンバス オールスター」なわけですね。
キャンバス オールスター
コンバースオールスターの100周年記念公式HPより拝借しました。

誕生時に既に今現在のモデルと大きく変わらないデザインとフォルムを有していたと言う事実に大変驚くわけですが、それほど完成度の高いデザインで生まれたと言うことだと思っています。

ちなみにこの「キャンバス オールスター」ですが、足首を保護するハイカットのデザインは斬新だったようで、当時のバスケット界のスタープレイヤーであったチャールズ・H・テイラー氏がその品質の高さを大変気に入り、現役時代を通じて愛用するとともに引退後もバスケットボール、そしてオールスターの魅力を伝える伝道師として活躍したのだとか。

そんな経緯もあって、1946年からハイカットモデルにある踝を保護するアンクルパッチに彼の偉大な功績を称えて彼の名が入るようになったそうです。なお、1960年から70年代に作られていたモデルを復刻し、VIBRAMソールを採用するなどのスペックアップを行った「Chuck Taylor」は人気が高く、今でも入手が結構難しいと言います。
コンバースの歴史は公式HPを参考に記載

ところで、このオールスターが誕生したのは創業から10年程経過した1917年だそうで、まさに2017年である今年がコンバース・オールスターの誕生から100年!と言う記念の年なのです。もちろん!?その100周年を祝うべく、100周年限定モデルなどが発売されておりますょ。

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そのような中で、奇しくもコンバース誕生100周年と言う記念すべき年に、私がこれまで愛用してきたコンバースオールスターのローカットモデルが壊れてしまいまして、買い替えを検討することになったのです。

■MADE IN USA
私がこれまで愛用し続けてきたオールスターは「MADE IN USA」。今ではフィリピンやインドネシアなどのアジア圏の国で通常ラインは生産されていると思うのですが、1990年代あたりまではアメリカで生産されておりました。
コンバースオールスター_MadeinUSA①

インソールなどから判断するに、恐らくは90年代後半位に購入したもの。つまるところ、少なくとも15年以上前に購入していたもののようです。
コンバースオールスター_MadeinUSA③

コンバースのオールスターはお世辞にも耐久性が高いスニーカーとは言えないと思いますので、15年以上も使っている方と言うのは、なかなかレアなようにも思います。個人的にはスニーカーの中では一番好き!?なモデルでもありますので、大切に履いてきたのですが、この度ステッチが切れてしまいまして、そろそろ買え時かなと思ったわけですね。
コンバースオールスター_MadeinUSA④

もちろんヒールラベルもご覧の通り・・・。原形をとどめておりません。。
コンバースオールスター_MadeinUSA②

個人的には服や靴は好きですが、全てのファッションアイテムに「こだわり」を持つ、と言うようなほどのマニアではございません。よって、通常ラインを購入すると言う選択肢もあったのですが、せっかくであれば日本製も試してみようと思い、この度「MADE IN JAPAN」モデルを購入した次第です。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_①

■MADE IN JAPAN
もちろん!?買い直したのは同じローカットのブラックカラー。1足はあると何かと便利なモデルだと思います。15年以上も履き倒したUSAモデルと比較するのもアレですが、明らかに質感が異なることにまずは驚きます。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_②

人の足やシューキーパーが無くてもしっかりと形状を維持するほどの目の詰まった上質なキャンバスをアッパーに使っていることが分かりますし、丁寧に、しっかりと作られた感を凄く感じます。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_③

更に、要所に入るステッチも非常に精緻な感じがしており、正直同じモデルとは思えないような雰囲気の違いが存在します。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_④

いずれすり減ってしまうであろうヒールラベルには誇らしく「MADE IN JAPAN」の文字が。また、フォクシングテープもかなりしっかりと圧着されていることが分かるように思います。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_⑤

現在の通常ラインはシューレースに合成繊維を使っているのですが、日本製はしっかりとしたコットンを使っている為にハリ感を感じ、これが上質な雰囲気を醸し出します。たかがシューレース、されどシューレースと言ったところでしょうか。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_⑥

トゥキャップやトゥガードもご覧の通り。明らかに通常ラインとは異なる雰囲気ですね。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_⑦

ちなみにインソールにも「MADE IN JAPAN」の文字が。ま、こちらも使い続けるとすり減ってしまいますが、ちょっとした「特別感」を味わいたい方には嬉しいディティールだったりするのかもしれません。ただ誤解の無いように補足致しますと、「MADE IN JAPAN」の文字だけではなく、インソールのクッション性も凄く良くなっていました。これは快適ですね♪
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_⑧

ソールにはVANSなんかでも採用されているヴァルカナイズド製法と言う、化学変化でソールを圧着する方法を採用しています。国内でも世界を見ても、熟練の職人を要するヴァルカナイズド製法を行える工場自体が少ないようですが、このコンバースオールスターの日本製は、老舗シューズブランドであるムーンスター社が福岡県久留米市の向上で製造を請け負っているそうですょ。
CONVERSE CANVAS ALL STAR(コンバースオールスター)日本製_⑨

と言うことで、15年以上も連れ添った「MADE IN USA」のオールスターには今後お休み頂くこととし、次の15年は、質感や耐久性の向上が感じられる「MADE IN JAPAN 」のオールスターと共に歩んで行きたいと思います。

全くの偶然でしたが、今回オールスター誕生100年と言う記念すべき年に入れ替えが出来て良かった!?と個人的には感じました。もしオールスターの購入や買い替えをご検討されている方は、この「MADE IN JAPAN 」モデルも選択肢に入れて、ご検討されてみてはいかがでしょうか!?きっとコスト以上の満足感を得る事が出来ると思いますよ。






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ハイカットモデルを買い替える際にも、日本製にしようと思っています。


Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)を購入!

こんにちは!
本日も、シーズン途中にも拘わらず買い足してしまった小物アイテムをご紹介出来ればと思います。

それは、Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイです。あれ!?最近はE&G CAPPELLI(イージー・カペッリ)のネクタイが最も気に入っていると先日の記事(※)で言っていなかったっけ!?と思われた方は、相当に本Blogを読み込んで頂いている方かもしれません。ありがとうございます!(笑)
※「E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ)のリネン×シルク ソリッドネクタイ(2017SS)を購入!

実際気分はカペッリなのですが、なぜ今ここでカペッリではなくマリーノなのか!?その理由(言い訳)を踏まえまして、本日はお送り出来ればと思います。(汗)それでは、まいりましょう。

■夜に合うネクタイ!?
まず最初にその理由を率直に申し上げますと、「強い色気を感じるオトナのネクタイだったから」と言うのが、今回マリーノのネクタイを買い足した、最大の理由です。

最近はクラシックで渋い雰囲気のあるイージー カペッリが気分である、と言うのは嘘偽りのない事実ですし、派手さはないけれども、その英国生地ならではのハリ、コシのある生地や美しい仕立てには何とも言えない魅力を感じております。

ただ、イージー カペッリやもう1つのお気に入りのネクタイであるジュスト・ビスポークでも出すことの出来ないような、モダンで色気のある雰囲気を持っているのが、フランチェスコマリーノだと思っています。

今季の初めに唯一購入していたフランチェスコマリーノのシルクタイも、ちょっと強めの光沢感あるシルキーな表情がモダンで、他の2つのブランドにはない独特の色気を放っている気がしております。実際に先日インスタグラム(ID:NFLD_rm55)にポストした際にも、結構お褒めのお言葉を頂戴したお気に入りのネクタイだったりするのです。
フランチェスコマリーノのシルクネクタイ2017SS

しかし、この度購入しましたシルクジャカードのペイズリー柄ネクタイは、私がこれまで見て来たネクタイの中では、最も強い色気を感じる、”オトナのネクタイ”だったのです。

そう言う意味では、まさに「夜に合うネクタイ」と申したら良いのでしょうか。理由もなく、夜のパーティに行きたくなってしまうほどの色気を個人的には感じております。

ちなみに、今回購入しましたのは本Blogではおなじみの粋な着こなしさん。粋な着こなしさんは、母体となる会社がルイジ・ボレッリの代理店にもなっているために!?かどうかまでは分かりませんが、これまでマリーノの扱いはありませんでした。が、この2017年SSより取り扱いが始まり、マリーノファンとしましてはとても嬉しく思っていたわけです。

ただ、普段お世話になっているSharonさんで扱うマリーノはクワトロ・ピエゲ(4つ折り)。マリーノのイタリアらしい柔らかい生地ですとクワトロ・ピエゲの方が私の好みのディンプルをつくるには相性が良いので、粋な着こなしさんをはじめ、トレピエゲ(3つ折り)のマリーノを扱うShopからはこれまであまり購入したことが無かったのです。

今回購入したシルクジャカードのペイズリー柄ネクタイもSharonさんで取扱いがあったのですが、申し上げましたように、クラシックで渋い雰囲気が今の私の気分ですので、気にはなりつつも最初に購入するネクタイとしては見送った経緯があったのです。

が、そんなこんなしているうちにSharonさんでは早々に完売!

まぁ、完売するだろうなと思っていたので特に驚きはしなかったのですが、完売すると無性に欲しくなるのも、服好きの性ですね。。そのような中で同じ生地・柄のネクタイを見つけたのが、粋な着こなしさんだったわけです。仕様はトレピエゲでしたが、プリントタイではなくジャカードであることに加えて、生地厚もありましたのでアリかなと思って購入してみた次第です。

それでは、そんな私にして「夜に合うネクタイ」と言わしめた!?強い色気を放つ(ように感じる)マリーノのシルクジャカードのペイズリー柄ネクタイの実物をご覧頂こうと思います。

■Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイをご紹介
それが、こちらのネイビーベースにブラウンのペイズリー柄が入る、ジャカードのシルクタイ。影のように入るペイズリー柄は一見すると派手さは無いのですが、それでも逆にそのペイズリー柄の存在感が強く伝わってくるような印象がございます。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_①

ジャカードのためにやや立体感を感じるペイズリー柄。サテンですので、より艶めかしい光沢感があり、これがマリーノの持つ独特の色気を更に強めているようにも感じます。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_②

仕様はもちろん剣先のみ芯無しのスフォデラータ(裏地無し)で、トレピエゲ(3つ折り)です。プリントタイのスカーフのような風合いに比べますとジャカードのためにやや地厚な生地となりますので、生地そのものの表情がより豊かなように感じます。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_③

一時期その魅力にハマったペイズリー柄。最近は強く惹かれることは少なかったのですが、今回はずっと気になっておりました。見えないようで見える、見えるようで見えないこのペイズリー柄の入り方に、その理由の一端があるようにも思います。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_④

「悩めるトルソー君」による着用イメージもご覧頂こうと思います。個人的にはホップサックなどのカジュアルなジャケットではなく、ウーステッドの無地のスーツに合わせたい気分なのですが、とりあえず手元にあったルイジ・ボレッリのホップサックジャケットをあわせています。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_⑤

光の当たり方によって表情を変えるペイズリー柄。かなり強い色気を個人的には感じてしまうのですが、いかがでしょうか!?あまりの強い色気にホップサックジャケットとのバランスが悪すぎるような気もしますが、そこはご愛敬・・・。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_⑥

ネイビーのスーツも良いですが、グレーなんかも合わせてみたいなと思っています。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_⑦

実際色気があるのとモテるかどうかは別問題ですし、色気があるのは本人ではなく、ネクタイと言うのが悲しい現実です。。それでも私のワードローブにはなかなか無かったような色気あるネクタイですので、ここぞ!?と言う際に使ってみたいと思います。(笑)
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ )のシルクジャカードペイズリー柄ネクタイ(2017SS)_⑧

と言うことで、今季2本目となりました、フランチェスコマリーノのシルクジャカードペイズリー柄ネクタイのご紹介でした。装いに色気をプラスしたい方には特におススメのメーカーですので、気になる方は是非チェックされてみて下さい!






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「Think elegant!」更新しましたっ。

こんにちは。
本日は、ちょっとしたお知らせを1つだけ。

■「Think elegant!」を更新しましたっ!
シャロンさんとのコラボBlogである「Think elegant!」ですが、この度またまた久しぶりに(汗)更新致しましたっ!

今回のテーマは、先日私自身がとある方の講演!?を聞く中で感じた、「目的(理由)があるものは美しい」と言うものです。

最近は手縫いのアイテムに魅力を感じている私rm55ですが、自分のことながら、なぜ手縫いのアイテムに魅力を感じるのか!?その理由の1つに触れたような気がした経験をもとに執筆しております。

毎回たいした内容ではなく恐縮ですが、お時間ある方は是非ご覧になって頂ければ嬉しいです。
それでは、宜しくお願い致します!

・おまけ
importセレクトshopピエディさんで、2017年の新作が10%Offになるクーポンを配布中♩

モダンブルーさんで決算売り尽くしせセール開催中!GTAのパンツが約1万円♩

A&SHOPさんに、リングヂャケットの2017年SSモデルが入荷!驚異の40%Off以上!?






無意識の意識化と意識の無意識化

こんにちは!
本日は、「無意識の意識化と意識の無意識化」と言う、ちょっと舌を噛みそうなテーマでコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■無意識の意識化
さて、皆様はご友人や仕事の同僚等でファッションについて語ることの出来る方(仲間)をお持ちでしょうか!?
無意識の意識化と意識の無意識化②

「YES!」の方は大変恵まれていらっしゃると思いますので、そういう繋がりは是非大切にされるのが良いと思うのですが、私の場合は、残念ながら「NO!」なのです。

もちろん普段お世話になっているSharonさんに訪問した際には、ファッションネタを心行くまで!?お話させて頂く機会はございますし、中にはコミュニケーションを取らせて頂ける顧客様も存在するのですが、友人や同僚のように気軽に話が出来るかと言うと、そう言うことではございません。

従いまして、少なくともリアルワールドにおきましては服や自身の着こなし等について話をする機会と言うのは無いのですが、幸いなことに私は稚拙ながらもこうしてファッションBlogを持っておりますし、またインスタグラムのアカウントを開設してからは、ヴァーチャルな繋がりではありますがファッションについてお話しすることの出来る方々と繋がることが出来ました。
インスタグラム_TOP画像
※ID:NFLD_rm55

「服が好き」と言う共通の価値観を持っている方々とコミュニケーションが取れる、と言うのは大変に幸せなことですし、色々なことを学ばせて頂けるチャンスでもあると感じております。

そのような中で最近、個人的に学びとなった体験をさせて頂く機会に恵まれました。それは私の記事に対するメッセージを定期的に頂ける方からのご指摘の中にありました。具体的には、最近の記事を踏まえた上で「それは、●●と言うことですよね。」と、私の文章から私の思考や趣向の変化を見事に分析頂き、的確に言語化した上でお伝え頂いた経験だったのです。

かなり的確に私の内面を言語化されていらっしゃっいましたので、読んだ瞬間に正直ドキッとしたほどでした。

考えていることを言語化する、つまり記事を書くと言うことは、私としては意識下の元に行っているはずなのですが、それでも自分の「無意識であった自身の変化」についてその方よりご指摘を頂き、自分で「意識化」出来たことは私自身にとりましては大きな学びと言いますか、気付きになった出来事でした。

他にも、インスタグラムで交流させて頂く中でも、日々「無意識であったことが意識化」されると言う経験は起きております。

私は日々代わり映えしないコーディネートを自身のインスタグラムにポストさせて頂いているのですが、大変ありがたいことに様々なコメントを頂戴することがございます。

コーディネートと言いましても、よほど服装に気を付けるべきイベントがある日であったり、新しくワードローブに仲間入りしたアイテムを使う機会でもない限りは、たいていその日の天気や気分でささっと”無意識”に選んでしまうことが多かったりするものです。

そんな”無意識化”に選び出したコーディネートについて、「●●が良いですね。」と言ったお言葉や、「■■が綺麗です。」と言うご指摘を頂きますと、自分自身として無意識に選んだコーディネートが言語化によって”意識される”こととなり、自分でも気づいていなかった自身のコーディネートの良い点について学ぶことが出来るわけです。

こう言う経験は、とっても素敵なことだと思いませんか!?1人では「無意識」のままになっていることが、「服が好き」と言う共通の価値観を持つ方との交流を通して「意識化」されることになるのです。

■意識の無意識化
そんな「無意識の意識化」が出来ますと、今度は自身のコーディネートの良かった点、素敵だと言って頂けた点の本質と言いますか、エッセンスを取り出す作業に入るわけです。

素材の組み合わせが良かったのか、色の組み合わせが良かったのか。それとも、写真を取る際にたまたま差し込んだ光の加減が良かったのか。

インスタグラムのコメントで良い点は、あまり深く考え過ぎずに瞬発的に感じたことをコメント頂ける点にあるように思います。もちろん中には思慮深くコメントを頂ける方もいらっしゃるのかもしれませんが、直感的に感じたことだからこそ、その装いの中で最も魅力的に感じて頂いた点が取り上げられるのかなと。

無意識に出来たことを一旦言語化し、その本質を取り出して公式化しますと、応用が出来るようになると言いますか、横展開が出来るようになるわけですね。

例えば、スーパー160s'の細い糸を使ったスーツとシルクの光沢感の強いネクタイとの組み合わせがドレッシーで良い!とお褒め頂いたのであれば、同じ素材の組み合わせの「色違い」を試してみることも出来ますし、逆に、ホップサックのように生地の組織の荒い生地のジャケットには、リネン混のネクタイを合わせると、「同じバランス」になって良いのではないか!?などの応用が効くようになると。
無意識の意識化と意識の無意識化

そんな「意識的」なコーディネートを日々こなしていきますと、いつしかそれが「無意識」に出来るようになるわけです。つまり、今度は「意識の無意識化」ですよね。

そうなると、ちょこっとだけ装いのレベルが上がったり、インスタグラムで頂く「いいね」が10個くらい増えるかもしれません。(笑)

自分一人では出来ないことも、共通の価値観を持つ方々との交流を通して出来るようになる。個人的には、Blogやインスタグラムを始めて良かったなぁと感じる大きな点の1つです。

なお、この「無意識の意識化」と「意識の無意識化」ですが、何もファッションのコーディネートに限ったことではなく、自分の生活であったり、仕事であったり、色々な分野で機会さえあれば使えるのではないか、と思っております。もし、「!」と思われ方は、是非色々と試されてみてはいかがでしょうか!?新しい世界が開けたりしちゃうかもしれませんよ!?(笑)






色を考える

こんにちは!
本日は「色を考える」と言うことで、若干メンズファッションの範疇を超えてしまいますが、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■色の起源
さて、普段コーディネートを考える際に欠かすことの出来ない要素の1つが「色」だと思います。

色は反射した光が私たちの目、より具体的には角膜や水晶体、網膜を通じて脳に届くことで認識が出来るわけですが、現代の私たちの生活には色が当たり前のように存在致しますので、普段ファッションを楽しむ中で「色」や「色の起源」等について考える事などは無いと思います。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ)のネクタイ祭り(2016AW)_①

例えば皆さんも過去に勉強したことがあるであろう、冠位十二階。今から1400年以上前の604年に聖徳太子によって定められたとされている、日本初の冠位制度、つまり能力によって身分が定められた身分制度が冠位十二階です。

名前は記憶にあると言う方も多いと思うのですが、冠位十二階の特徴の1つに、身分によって色分けをしたと言う点があります。中でも最も位の高い色として設定されていたのが、「紫」でした。

勉強をした当時はなぜ「紫」が最高位に設定されたのかを全く理解出来ませんでしたが、「紫」が最高位に設定された理由が試験に出ることはないので調べることもなく、冠位十二階と言う身分制度の名称と最高位は「紫」と言う事だけを機械的に記憶していたように思います。

ところで、皆さんはなぜ「紫」が最高位に設定されたのか、お分かりになりますでしょうか!?

その答えをまず申し上げますと、「当時は紫の希少性が高かったから」と言うのがその理由となります。希少故、なかなか手に入らないからこそ、身分が最高位の人間しか使う事が出来なかったのが、「紫」だったわけです。

では何故希少だったのか、と言いますと、「紫」と言う色が当時は簡単には出せなかったのです。

その昔、地中海東岸に位置する場所で採取された貝の分泌物が、紫色を出すための染料に用いられていたそうです。ただ、当然貝は1つ1つが非常に小さいですから、1つの貝の分泌物から染料に使える十分な量が取れるはずもなく、「紫」と言う色は作り出すのに非常に手間暇がかかる色だったわけです。

貝紫は、『ローマ帝国などでは非常に高価な染物として特権階級にふさわしいものともてはやされた』とウィキペディアには記載がありましたが、貝の採取が行われていた現地でさえそのような扱いですから、そこからシルクロードを経由して中国に入り、ようやく日本に到達したインポートカラーである「紫」が、いかに高価で希少性が高い色であったのかは、ご想像頂けるかと思います。

別に本記事では「紫」の希少性をお伝えしたいわけでないのですが、今では人工的に容易につくりだすことが出来る色も、その昔は生産方法が限られれるために貴重な色が存在したり、また、それぞれの色に起源があり、意味があった時代が存在したと言うことなんです。

■制服に紺色が多い理由
いやいや、そんな昔の話をされてもリアリティが無いし、と仰る方、まさに仰る通り!なのですが、中には昔ながらの色の起源が現代まで繋がっている例もあったりするのです。

例えば日の丸と同じくらい日本を代表する色として使われることの多い、紺色。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ)のシルク 小紋柄ネクタイ(2016AW)_⑤

野球の世界大会などでは日本のユニフォームには紺色がメインカラーとして使われておりますし、サッカーではサムライブルーとして藍色が使われていますよね。また、ファッションで言えば、日本は今や世界でも最高峰のデニムの産地として名を馳せているわけですが、デニムといえばインディゴ。つまり、藍染だったり致します。

紺、藍色は、日本人には古くから愛された色の一つです。もちろんその起源は日本が多くの事を学んだ中国から奈良時代に入ってきたようですが、日本では原料となるアイ(植物)が比較的容易に入手出来たことから、庶民や武士、大名など身分を問わずに広く愛された色だったと言います。

ところで日本の制服、例えば学生や駅員、バスの運転手の制服などに使われている色に紺が多いと感じたことはありませんか!?

実はこの背景には面白いエピソードがあるのです。

それは、確か明治時代に入った位だったと記憶しているのですが、時の日本政府が国の運営に”組織”を取り入れる為に欧米に学びに行ったことがあったそうです。その組織を学びに海外に渡った際に目にしたのが、ユニフォーム、つまり制服だったのだとか。

組織を使って人を管理、動かすには”制服が必要”だと。

ただ、当時の日本政府は財政的にとても厳しい状態にあったようで、欧米のような多色を用いた制服を作ることは難しい。さて困った、どうしようとなったわけですね。

そんな時に染料として注目されたのが、日本人に古くから親しみがあって染色のノウハウがあり、かつ安価に染料の原材料が手に入る藍染だったそうです。

よって、ここで制服=紺と言う、公式が作られることになったわけです。この話は生きて行く上で全く必要では無い知識ですし、知っていても決してお洒落になれるわけでは無いのですが、こんな事を頭の片隅に入れておきますと色との向き合い方が少し変わる気がしませんか?(笑)

■色を考える
と言う事で、色には起源や歴史があるということを、かなり乱暴な文章ではありますが、ザッと見てきたわけです。

私達が普段着ている服は、「”洋”服」と言いますように日本古来のものではありません。

よって、本ブログでも過去に少し触れた事がありますが、特にドレスウェア(タキシードやスーツ等)には、イギリスを中心として、イタリアやアメリカなどの海外の国によって作りあげられたルールが存在致しますね。

よって、私は洋服を着る際、その歴史やルールを尊重した着こなしを可能な限り意識をするわけですが、どこかで日本人としてのアイデンティティも表現出来たらな、と思うことがあったり致します。

ドレスの装いに自分の個性を出したい!とは全く思わないのですが、インスタグラムを通じて世界の服好きの方々と繋がる事が出来る世の中だからこそ、洋の服のルールの上で、日本人らしい色合いを使ってスタイルを発信出来たら面白いかなぁなどと思っています。

皆さまも是非、色について、または日本的な色遣いについてちょっと考えてみると、色との新しい関係性が構築出来たり、普段の装いの楽しみをより豊かな物に出来るかもしれませんよ!?