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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

シンプルなのに華やか!?:Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ(Solito house exclusive per Sharon)

こんにちは!
本日は、少し前にご紹介(※)しておりました、サルトリア・ソリートのSUPER150'S シングル3Bスーツの着用イメージをお届けしたいと思います。それでは、早速まいりましょう。
※ご紹介記事
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(前編):Solito house exclusive per Sharon
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(後編):Solito house exclusive per Sharon

■Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを着てみた!
まずは、正面やや下方向から撮影した画像から。サルトリア・ソリートのスタイルは既に述べてまいりましたように、紳士服の聖地たるサヴィルロウを有する英国の流れを汲んでいる、正統なクラシックなスタイル。これにナポリ仕立てを生み出したアットリーニの手法を取り入れておりますので、英国仕立てに比べますと柔らかい雰囲気を肩、ラペル周り中心に感じとることが出来ます。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ①

また、レーベルは世界に唯一のサルトリア・ソリートの吊るし(既製品)であるSolito house exclusive per Sharon。パンツのシルエットはクラシック回帰の流れをやや反映させて、若干のゆとりを持たせております。よって、着用時に感じる印象としてはスタイリッシュや若々しさと言うよりも、大人ならではの余裕のある渋い雰囲気です。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ②

パンツはナポリにおける伝説のパンツ職人家であるモーラ家が担当。それでもカッティングなどはジェンナーロ氏が行っており、縫製のみがモーラ家に委託されているようです。パンツはファーストシーズンから1プリーツ(アウトプリーツ)の仕様で、それは今期モデルも継承しています。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ③

生地が柔らかいこともありますが、やはりスミズーラに比べると若干のシワなどが出ています。それでも着用感は全く問題なく、モーラならではの心地良さがあります。ちなみに、しりぐりまで手縫いでしっかりと縫製しているのは、数あるナポリのパンツ職人の中でもモーラ家ぐらいなもので、それ以外はほとんどマシンで仕上げているようですょ。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ④

こちらは上半身のアップです。ソリートのハウススタイルに比べると、ややワイドなラペルが男らしさを演出する一方で、ナチュラルな袖付けやラペルのロール、そしてロロピアーナの艶感ある生地が男臭さをうまい具合にコントロールして、エレガントさを演出してくれているようにも感じます。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑤

特徴が無いと言えば無い、普通なスタイルです。それでも好きな方が見ますと、肩の雰囲気やラペルの感じで一目でサルトリア・ソリートだと分かると言うあたりが、とてつもなく凄い事だと思っています。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑥

ドレッシーな生地ですので、ディティールの仕様もドレスです。ステッチもシングルですし、バルカポケットに切りポケ(セットイン・ポケット:フラップは無し)。生地の持つ雰囲気に対して本来あるべき仕様になっていると言う、正統なスタイルを個人的には大切にしています。”はずし”や”ミックス”も好きですが、それは私が考えるエレガンスとは異なる種類のカッコ良さのように思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑦

もちろん見た目のカッコ良さだけではなく、着心地もファーストシーズンに比べて大幅に進化していることは、ご紹介した際の記事に記載した通り。カマと言われる脇下もしっかりと腕に沿っておりますから、吊革を持っても脇下の生地がひっぱられることはありません。これは肩、腕の可動性(着心地)に影響してきますので、着心地の良さと言う観点で言えば、重要なポイントです。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑪

他にも背幅を出したり、カマの角度を調整したりと細かい仕様の変更を行っており、吊るしの持つ着心地としては最高峰ではないかとさえ感じております。少なくとも私がこれまで購入、試着をしてきた中では間違いなくトップレベルですので、気になる方は店頭にてご試着をされてみてください。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑫

■シンプルなのに華やか!?
さて、ご覧頂きましたようにサルトリア・ソリートは、シャマットのような特徴的な袖付けやアルフォンソ・シリカのように手縫い感溢れるステッチングと言った、特に目を引くようなディティールはございません。それでも、そんなソリートのスーツを着ている際に、インスタグラムで交流をさせて頂いている方から大変嬉しくなるお言葉を頂きました。それは、

「シンプルなのに華やかですね。」と言うもの。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑧

通常「シンプル」であると言うことは、「飾り気がない」状態であったり、「地味」であることを想起させる場合も多いと思うのですが、そこに「華やか」と言う、ある意味におきましては「シンプル」とは対極的に位置するようなお言葉を頂いたことを大変嬉しく思ったのです。

なぜなら、”二律相反する要素を感じること”こそ、ソリートの魅力ではないか!?と個人的に感じていたりするからです。

ところで、ソリートはクラシックであると言いましたが、クラシックとは以前記事(※)でご紹介さしあげた落合正勝氏の定義が個人的には腹落ちしております。

『クラシックスタイルとは、昔からの伝統を受け継ぐ正統なスタイルという意味だ。昔ながらのスタイルということではない。スーツスタイルの正しいルールを継承した、時代時代を代表するスタイルである。』
※「スーツの正しい着こなし方、ご存知ですか!?:男の服装術

サルトリア・ソリートは、その仕立ての手法においても、ヴィジュアル的なスタイルにおいても、英国に起源を持つメンズクラシックドレスウェアの正統な流れを汲んでおり、加えて、時代時代のトレンド感を取り入れる塩梅も絶妙だと思っています。

1人の天才的な職人の技術やセンスの上にたつのではなく、何人もの優秀な職人の技術やセンス、そして「時」と言うある意味では最高のフィルタリングを伴って受け継がれてきたものをベースに、ジェンナーロ・ソリート氏とルイジ・ソリート氏が率いる工房で、職人さんが黙々と仕立て上げる。

そこで生まれたものに、自然と”華やかさ”が宿ると言うことは、もしかしたら必然なのかもしれません。

更に、私がこれまで購入させて頂いたソリートのスーツの生地は、ネイビーもグレーもロロピアーナ。ロロピピアーナと言えば、エルメネジルド・ゼニアと並んでイタリアを代表する2大生地メーカーですよね。そしてその生地の特徴は、イタリアらしい柔らかく、心地良い肌触り、それでいて上品で、どこか色気を含んでいるような雰囲気にあるように感じます。

よって、見方によっては男性的な風合いのある英国の生地メーカーに比べますと女性的で、優雅な風合い。

そんな生地の持つ風合いの影響もありますし、SUPER150'Sと言う、繊細な極細のウールならではの光沢感から放たれる雰囲気も、もしかしたら仕立てとあわせて”華やかさ”に、貢献してくれているのだろうと感じております。

「シンプルでベーシックなスタイル」

を標榜している私ですが、時には「華やか」であったり、また時には「色気」があったりと、「シンプルでベーシックな」なスタイルをベースに持ちながら、TPOや気分などによって、様々な雰囲気を着こなし等でプラスすることが出来たら理想かなぁと今は思っていたりします。

肩や袖の付け方、ラペルやポケット、ボタンの位置と言った全体のバランス感こそ、ベーシックで正統なクラシックスタイルを持つサルトリア・ソリートですが、用いる生地はもちろんのこと、着こなしによっては様々な雰囲気を醸し出せる可能性を秘めているように感じております。

そういう意味では、ベーシックさをスタイルの中心におきながらも、「どうありたいのか」を、常にそれを着る本人に委ねてくれるのがソリートであるように思います。よって、自分の努力次第では、二律相反する要素を内包しつつ、もっと素敵になれるのではないか!?と言う淡い期待を持っておりますから、これからも理想の姿に向かって鋭意努力する所存です。






Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた!

こんにちは!
本日は、先日「Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイ」と言う記事でご紹介致しました、2002年にPerfetto Benedetto氏によって設立されましたイタリアはフィレンツェ発のブランドである、Shibumi (シブミ)のネクタイの着用イメージや、その着用感等をご紹介差し上げたいと思います。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_①

それでは、まいりましょう。

■サンプルモニターをお引き受けした理由
さて、ネクタイをご紹介させて頂いた記事でも記載しておりましたが、今回私はShibumi (シブミ)さんのご厚意により、サンプルモニターと言うことでネクタイを無償にてご提供を頂いております。

ただ、無償で商品を提供頂くと、どうしてもBlogの記事において広告的な要素が強くなってしまうなど、自分の書きたいことが書けないと言うリスクが出てきてしまいます。

その一方、自分のお金で購入をしていれば、自分の感じた事、思ったことを自由に書くことが出来ますし、様々な制約に縛られることなく、自分のペースで書くことができますね。

また、購入したアイテムに対して自分が良いと感じる点が一切見いだせないのであれば、記事として取り上げないと言う選択も自分の意思で判断することが出来るわけです。よって、これまでも無償でアイテムを提供するので記事としてアップして欲しいと言うブランドやメーカー等からのお誘いは全てお断りしてきた経緯がございます。

もちろん中にはアイテムとしては良いなぁと感じるものをご提案頂いたことはあったのですが、自らの目で確かめたりする中で、アイテムとしては良くとも自分のスタイルと異なるが為に断念したこともございました。

このような中で今回Shibumi (シブミ)さんのサンプルモニターを引き受けさせて頂いのは、私が好きなネクタイであったことに加えて、アイテムの無償提供における唯一の条件が「着用イメージをインスタグラム(ID:NFLD_rm55)にポストする」と言う点のみだったからです。
※サンプルモニターとしての提供である旨の表示と、Blogへの記事アップについては事前にご了解を頂いております。

そのようなご提案であった為に、もし私の未熟な能力や感性ゆえに、その良さが見いだせないのであればBlog記事としての取り扱いをせずに、インスタグラムに掲載するだけと言う判断を自分ですることが出来ますよね。よって、今回は双方にとって無理が無いなと思ったわけです。

しかしながら、今回は私のそんな心配はまったくの無用でありました。なぜなら、Shibumi (シブミ)のハンドメイドネクタイの出来栄えはとても良く、また私自身の好みのネクタイであったからです。造りなどの詳細は既に記事としてお送りしておりますので、本日は上述しましたように着用イメージや、個人的な感想をご紹介したいと思います。

■ノット良し、ディンプル良し、しめ心地気良し
今回は2本ほどネクタイをご提供頂いたのですが、まずインスタグラムにてご紹介差し上げたのは、イタリアのシルクの名産地であるコモのシルクを使ったストライプのメッシュ調ネクタイ(レップタイ)です。遠目にもその折りの表情がわかる様な清涼感のあるネクタイでしたので、ジャケットにもざっくりとした表情のホップサックジャケット(サルトリアシャロン製)を合わせました。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_②

私のネクタイに対する好みは本Blogでも何回も記載しているのでお分かり頂いている方も多いと思いますが、まずはノットを小さく絞り込むことが出来ると言う点を大切にしています。私は基本プレーンノットでしかネクタイを結びませんので、このプレーンノットで締めた際に、結び目が小さく、出来れば縦長になるのが理想です。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_④

そして、ディンプルの表情。特段かしこまった場でもない限りは、華やかさのあるダブルディンプルを好んでつくっております。個人的には、このディンプルの表情にしっかりと凹凸があり、美しい陰影が出来るか否か、と言う点が2つ目に大切にしている点です。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_⑤

最後に、重要な締め心地。上記2つのヴィジュアル的要素を満たしているネクタイは締め心地もたいてい良いのですが、今回も例にもれず、Shibumi (シブミ)のネクタイは心地よく締めることが出来ました。更に、この日は恐らく10時間以上は締め続けておりましたが、自宅に帰るまで緩むことなく、しっかりと首元に納まっていてくれましたょ。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_③

そういう意味では、私が考えるネクタイにおける理想をしっかりとクリアしており、私にとりましては”とても良いネクタイ”である!と言う印象をまずは持ったわけです。

そして、次に試したのは英国産の打ち込みのしっかりしたシルクを使ったプリントシルクタイ。ネイビーベースにオレンジの花小紋柄が入るデザインです。クラシックな雰囲気はありつつも、色柄がちょっと可愛かった!?ので、手縫いならではの柔らかな雰囲気を持ちながらも、私が持つシリカの中ではドレッシーな風合いがあるグレーカラーのストライプスーツに合わせました。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_⑥

もちろん、ノットのサイズやディンプルの表情は既にご紹介したストライプ柄のネクタイとほとんど変わりません。ただ、個人的にはどちらかと言いますと、ストライプ柄のタイよりもシルクプリントタイの方が今の気分に近いかもしれません。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_⑦

英国産ならではのハリ、コシのある生地の風合いや締め心地、ネクタイを締めた時の装い全体の雰囲気などがたまりません。今回は手縫い感溢れ、土臭さを感じるシリカに合わせることで全体のドレッシー度を上げるような試みをしたわけですが、本来持っている雰囲気からしますとソリートの持つクラシックなスタイルの方がより合うかもしれませんね。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイを使ってみた_⑧

あくまで個人的な好み、感覚の範囲ですが、ウーステッド(梳毛)の生地で、ドレッシーな雰囲気で装いたいのであれば、英国産のシルクを使ったシルクプリントのネクタイが合う(おススメ)ように思いました。

■Shibumi (シブミ)のハンドメイドネクタイを購入する方法
と言うことで、個人的には想像以上に自分好みで、とても良いネクタイだと感じたShibumi (シブミ)のネクタイ。今の為替ですと、ネクタイ1本あたり凡そ12000円前後(※)くらいかなと思いますので、クオリティと価格を考えますと大変魅力的です。
※カードですと現地通貨決済のため、為替により若干の変動あり

ただ、現在(記事執筆時点)は日本における取扱代理店、小売店ともに存在しない為に、日本に居ながら入手する方法は2つ。

①本国のオンラインShopから購入する
②日本で開催されるトランクショーにて購入する

前者はイタリアのブランドながら日本語対応(※)も可能ですので安心して購入することが出来るうえ、自分が欲しいタイミングで購入することが出来ると言うメリットがございます。その一方で実物を直接見ることが出来なかったり、購入額が€350以下(ネクタイの場合は凡そ3本以下)ですと送料が別途必要(€15)になるというデメリットがあります。
※問い合わせ先:「info@shibumi-firenze.com 」

後者は逆に日本においてじっくりと実物を直接見ながら選ぶことが出来、かつ1本単位で購入することが出来ます。ただし、全てのデザイン、色を持参されていらっしゃるわけではないので、選択肢が限られる上、購入はトランクショー開催時のみに限られます。更に開催場所(前回は東京)でしか購入できないと言うデメリットがありますね。

ただ、例えば前者であれば、インスタグラムで有名な方々がShibumiのネクタイをされてポストをされていらっしゃいますので、ノットやディンプルの表情、生地感や雰囲気などはかなり正確に確認出来ますし、もちろんオーナーである Benedetto氏shibumifirenzeのインスタグラムのアカウントで詳細を確認することも可能です。

更に、1人でネクタイ4本以上を購入することはハードルが高くとも、ご友人とともに購入されればそのハードルも下げることが出来ますので、方法によっては現実的かなと思います。

また後者の場合、東京のトランクショーに参加可能な方であれば事前にオンラインShopをチェックし、気になる物をトランクショーに持って来て頂くよう事前に依頼したり(※)、来日時はBenedetto氏がお気に入りだと言う京都に行かれることが多いようですので、関西方面の方はそちらでアポイントを取ることが出来れば(※)、日本にいながら1本単位で入手することが可能かもしれません。
※あくまで私のアイデアベースで、実際にご対応頂けるかどうかは未確認です。

現状提供されている上記①②の方法であっても、デメリットを抑える方法は上記のとおり見つけられそう気も致しますので、気になる方は是非チャレンジされてみてください。

ちなみに個人的にはとても気に入っておりますので、次回のトランクショー時に良いものと巡り逢えれば購入してみたいと思っています。






SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート):Solito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネン 3パッチ・チェック柄ジャケットを購入!

こんにちは!
本日は、自分の中における”好みの枠を超える”こととなった1着をご紹介差し上げたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■自らの可能性を広げる
さて、自分がカッコ良いと感じる”スタイルをみつけ”、それを日々追及してまいりますと、着こなしにおける好みと言うのが自然とはっきりしてくるように思います。

私の場合は、「シンプルでベーシック」と言うキーワードを自らのスタイルの中心に沿えて、更には「エレガント」な着こなしが出来るように日々努力をしているわけでありますが、そうなりますと選ぶアイテムと言うのも、自然と自らが好むスタイルや着こなしに沿ったものになってきます。

これは当然のことだと思うのですが、自らのスタイルが出来てくると言うのは非常に喜ばしい一方で、私のように知識、経験ともに少ない若輩者にとりましては、「自らの可能性を排除してしまう」と言う側面も持っている気がしております。

知識、経験を積み、世界が広いと言うことを知っている方が自らのスタイルを築き上げるのと、そうでないのとでは、「自らのスタイルを持っている」と言う意味あいや深さなどが大きく異なってくることは想像に難くありません。

しかしながら上述しましたように、世界が広いことを肌感覚で分かっていない私のような人間は、自分が見てきた、または今見えている世界が全ての世界だと勘違いしてしまうが為に、その視野をもっと広く持とうとする意識が希薄になってしまうように感じております。

事実私は、自らの好みのスタイルがようやく出来て来た(と勘違いしている)と感じていたため、自らの好みの枠を超えるスタイルやディティールのものにつきましては、特に最近は意識的に選択肢の中から排除していたように思います。

よって、自らのスタイル(好み)の枠の外側にあるアイテムに魅力を感じてしまうことがあると大変驚く(滅多にない)わけですが、この度、そんな驚きを感じさせ、「まだまだ自分のスタイルうんぬん言うのは早いよ」と、諭されているようなアイテムと大変幸せなことに!?出会うことが出来ました。

■パッチポケットとチェック柄の逆襲
それはタイトルにもございますように、私が現在自らのスーツスタイルの中心に沿えている、サルトリア・ソリート(Solito house exclusive per Sharon )の3パッチのチェック柄ジャケット。

これは良い、悪いではなく、完全に好みの問題なのですが、個人的にスーツの場合は「バルカ・ポケットに切りポケット(セットイン・ポケット)」。ジャケットの場合は、基本は「バルカ・ポケットと2パッチ・ポケット」と言う仕様のものを好んで購入しております。

もちろん公式のように当てはめているわけではございませんので、スーツでもカジュアルなチェック柄等であれば「切りポケット(セットイン・ポケット)」ではなく、「パッチ・ポケット」を選ぶことがあるように、どういうシーンで着たいのか、突き詰めればどんな生地を選ぶのかに合わせて調整しております。

それでも、「ドレッシー」な着こなしであっても、「カジュアル」な着こなしであっても共通しているのは、チェスト(胸)のポケットは必ずバルカ・ポケットにすると言う点です。

自分の好みが明確になる前は、チェストにパッチポケットを採用しているジャケットも所有していたのですが、好みが明確になってからは必ずバルカポケットのものを選んだり、スミズーラであればバルカに指定をしております。

と言いますのも、チェストのポケットがパッチポケットと言うのはカジュアル感が強くなってまいりますので、自分のスタイルや着こなしを踏まえると”少し違うかな”と言うのが自分の中にあったのだと思います。

しかし今回購入したジャケットは、なんと「3パッチ」とありますように、チェストのポケットもパッチポケットの仕様。入荷前のお話の段階では全く気にも留めていなかったのですが、実物を見た瞬間、これはカッコ良いと。更に試着をした段階で、既に行く末は決まっていたようなものでした・・・。(汗)

更に、チェストのポケット以外にこれまで購入してきたアイテムと異なるのは、チェック生地であると言う点。恐らく私の記憶を遡ってみますと、Sharonさんでチェック柄のジャケットを購入させて頂いたのは今回が「初めて」だと思います。ポケットの仕様と合わせて、それくらい珍しいお買い物となったわけです。

チェック柄は決して避けていたわけではございませんし、個人的は過去にはよく着用しておりましたので特段自分の中にハードルがあるわけではないのですが、「これは!」と言う自らをトキメかせるようなものと出会っていなかったのかもしれませんし、出会っていてもその魅力を感じる能力を有していなかったのかもしれません。

それでも今回は、避けていた「パッチ・ポケット」に加えて、久しぶりに購入した「チェック柄」の生地のアイテムと言うことで、”パッチポケットとチェック柄の逆襲”ではないですが、自らの未熟な物差しで物を選んでしまうと自らの成長の可能性を失ってしまうと言うことを教えて貰った気が致します。

と言うことで、そんなこれまでの自らの好みの枠を超えた、SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケットをご紹介したいと思います。

■サルトリア ソリートのウール×シルク×リネンの3パッチのチェックジャケットをご紹介
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_①

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_④

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑥

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑤

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑦

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑧

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑨

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑩

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑪

SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のSolito house exclusive per Sharon のウール×シルク×リネンの3パッチのチェック柄ジャケット_⑫

いかがだったでしょうか!?ブラウン(グレー)ベースにブルーやオフホワイト!?のチェック柄がうっすらと入り、派手すぎず、地味すぎずの絶妙なバランス感。パッチポケットも柄あわせが完璧に行われておりますので、チェストのパッチポケットも悪目立ちすることなく、自然と受け入れることが出来ました。生地的にもまさに旬!?な感じですので、これからガンガン着ていきたいと思っています。

皆さんも好みのスタイルや着こなしと違うアイテムにもし「ビビッ」と来ることがございましたら、是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか!?それが自分の可能性を大きく広げてくれるアイテムになるかもしれませんよ!?






ライブハウスを持ち歩く!?:Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker

こんにちは!
本日は「ライブハウスを持ち歩く!?」と言うテーマで、特にこれからの時期には是非揃えておきたいアイテム!?をご紹介差し上げたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■変化に適応出来ないモノ
さて、突然ですが、皆さんはご自宅で音楽をどのように楽しまれていらっしゃいますか!?

音楽がお好きな方であれば、ご自分の趣味、趣向にあった音質を持つオーディオ機器一式を揃えて楽しんでおられるかと思いますが、音楽が趣味ではないような方は、ipodやiphone用のスピーカー機器を連携させて音楽を聞いていらっしゃる方も多いのではないかと想像致します。

私は過去に購入したCDプレイヤーとスピーカー、ウーハー機器などがセットになったオーディオ機器が自宅にあるのですが、ipodやiphoneが我が家に来てからと言うもの、音楽はそれらと連携させるスピーカーにて楽しんでいたのが実際のところです。

ただ、実は私、大変お恥ずかしながらこれまで使っていた音楽(ipod/iphone用)スピーカーは、コンセント式のドッキングタイプ時代のもの。よって、当然ながら”設置できる場所は、室内かつコンセントがある場所に制限”されてしまいますし、音が出る方向も”一方向のみ”。その上、ipodやiphoneの世代が変わってコネクタの仕様が変わったりすると、場合によっては”変換コネクタが別途必要”になったりする、大変に使い勝手の悪い状態でした。

しかも、小さな子供がおりますと外に出かけることが多くなりますが、もちろん外に持って出ることも出来ませんし、そもそも精密機器なのであまり子供の手に触れる場所には置いておきたくない。。子供と一緒に良い音で音楽は聞きたいけれど、現状のスピーカーは登場機会に恵まれなくなっていたのが実情でした。

もちろんこれは、そのスピーカー自体が悪いわけではございませんね。購入時は自分のライフスタイル上ベストだと判断して購入したものの、月日が流れる中で自分のライフスタイルの変化がおき、また電子デバイスが技術の進歩によって性能等が変化する中で、これらの変化に適応しきれなくなってしまったに過ぎないわけです。

ただ、そう言ったライフスタイルの変化に適応出来なくなったモノは、人は自然と使わなくなってしまうもの。よって、私の家には音の出ることのないスピーカーが、”インテリアとして”置いてあるのみでした。

このような中で本日ご紹介するアイテムは、私が現在のライフスタイルにおいて抱えていた音楽スピーカーに対する”悩みを全て解決してくれる”と言う”優れもの”なのです。

■様々な悩みを解決する、Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker!
そんな優れもののスピーカーが本日ご紹介致します、Bose(ボーズ)の「SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」です。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_①

Boseは1964年にアメリカで当時マサチューセッツ工科大学の教授をしていたアマー・G・ボーズ氏によって設立された、老舗の音響機器メーカーです。ただ、老舗とは言ってもアメリカやヨーローッパでは今もなお音響機器マーケットにおいてはトップシェアを誇っている一流メーカーであり、プロ、アマ問わずに高い評価を得ていることから、ご存知の方も多いと思います。

そして、このBoseから先月末に発売された新製品が「Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」なのです。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_②

『自然なサウンドが拡がるボーズ史上最高峰のポータブルスピーカー』とメーカーがうたっている実力やいかに!?と言うことなのですが、音質等は好みもございますし、音楽に対する造詣の有無にもよると思いますので、今日はどんな悩みを解決してくれるのか!?と言うハード面を中心にご紹介したいと思います。

①ポータブル(Bluetooth )かつコンパクト
「 SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」」は、ポータブル・スピーカーです。よって、充電さえしてあればコンセントに接続することなく使えますし、Bluetooth 接続ですので、iphoneなどをドッキングさせる必要はありません。

つまりiphoneは手元にありながらも、リビングのサイドボードやキッチンのカウンター、ダイニングのテーブルだったり、時には子供部屋など、設置場所は想いのまま。しかも、Bluetooth 接続ゆえにiphone等と物理的な接続は不要ですので、製品のアップデートによるコネクタの仕様変更の有無を心配しなくても良くなりました。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑩

もちろん、屋外にだって持って行けます。しかも外寸は「105(W) x 184(H) x 105(D)mm」とコンパクトかつ、本体は1㎏を切っておりますのでとても軽い。レイバンのサングラスと並べてみても、さほど大きさを感じません。この持ち運びの手軽さは嬉しいですね。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_③

また、持ち運びがしやすいように、ハンドル(布製)がついていると言う点も見逃せません。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑧

ちなみにフル充電で約16時間程度の連続再生が可能とのことですから、使い方にもよりますが、週末にレジャーで屋外に持ち出したとしても、安心して使うことが出来ちゃいます。別売りですがクレードルがあると上から本体を置くだけで簡単に充電ができますので、あると便利ですょ。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑤

Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑥

クレードルがない場合は、付属する電源コードを直接本体に接続して充電します。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_④

②防滴仕様&高い耐衝撃性能
完全防水ではなく、防滴仕様ですので海やプールの中に入れられるわけではないですが、それでも水が多少かかるくらいは問題ないようです。さすがにシャワーをかけたりはしておりませんが、風呂場において使って(あまりじゃぶじゃぶ水がかからない場所に設置)みましたが問題なく音楽を楽しめ、いつもとは違う極上のリラックスタイムになりました。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑨

また、コップを倒してよく飲み物をこぼす我が子の近くにも気にせず置くことが出来そうですので(笑)、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭であっても安心な仕様ですね。

更に防滴だけではなく、もともとアウトドアなどで使うことを前提に設計してあるようで、耐衝撃性にも優れているとか。ボディ部分にもステンレスなどの堅く、傷がつきやすい素材だけではなく、手触りの良い柔らかいゴム?シリコン?のような素材が使われていると言う点も、小さなお子さんがいるご家庭にお勧めしたい理由です。お子さんが倒しても、簡単には壊れません!?

③主張しすぎず、シーンに溶け込むデザイン性の高さ
音質だけではなく、デザインにも定評のあるBoseのスピーカーは主張しすぎることなく、インテリアに自然に溶け込むような高いデザイン性を有していると言う点も思わず選びたくなる理由でした。室内に置いてある際は、その物理的存在を強く感じさせないままに、心地良い音楽を提供してくれる。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑫

他方で外に持ち出せば、お洒落で高品質な機器であることは一目で分かります。それでも一見スピーカーらしくないその佇まいをネタに、話を盛り上げる機会も提供してくれそうですね。

④まるでライブハウスのような音の広がりと力強さ
私は昔からBoseのファンですので、若い時にはそれこそ車に積んでいたスピーカーやサブウーハーはBose製でしたし、これまで使って来たオーディオ機器の多くもBose製。

重厚な低音の出方には特に高い評価を得ることの多いBoseですが、今回は360度スピーカーと言うことで自然な音の広がり方やコンパクトながら迫力のある音の出方には家族で驚いてしまいました。夕食時に「Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」を使って音楽を流していたら、「生演奏を聴きながら食事をしているみたい!」と思わず嫁さんがこぼしたほど。

部屋の中央に置いておけば、どこに人がいようと同じような音質で臨場感ある音を楽しむことが出来ますし、部屋の隅においてみても、壁に音が反響して部屋中を音で包みこみ、まるでライブハウスにでも来たかのような感覚があったのには、ただただ感動するあまり。確かに『ボーズ史上最高峰のポータブルスピーカー』の言葉に偽りなし!だと強く感じました。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑪

■ライブハウスを持ち歩く!
日本におけるG.W前後から盛夏前までの季節は気候的にも過ごしやすいので、家にいても窓を開けて心地良い風を通したくなったり、天気の良い週末には山へ、海へとレジャーに出かけたくなる季節であったりしますよね。

子供がいない頃は嫁さんとデートをしたブルーノートやコットンクラブも、小さな子供がいるとなかなか行くのは難しい。それでも、この「Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」があれば、部屋の中であったとしても、まるでライブハウスに居るかのように空気を伝わる音の心地良い振動を子供と一緒に感じることが出来ますね。しかも、部屋の窓を開けて風を通すと更に気持ち良い!

また、天気が良い日は近くの公園にピクニックに行ったり、ちょっと車で遠出をして自然の中で子供と思い出作りをしたりしておりますが、そんな際にも屋外に気軽に持ち出せる「Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」があれば、時にはBGMの様に背景に溶け込んでくれ、また時には屋外ライブに来たかのような楽しい音楽的演出をもしてくれそうです。

お子さんがいらっしゃらない方や、独身貴族を楽しんでいらっしゃる方は、キャンプやBBQなんかの際にも活躍してくれそう。私も子供がもう少し大きくなったら、キャンプ道具一式に「Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」を携えてキャンプに行きたいと思っています。

と言うことで、個人的には「選ばない理由がない!」程に大満足した「Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker」。
Bose SoundLink Revolve+ Bluetooth speaker_⑦

部屋にいても、屋外に遊びに出たとしても気軽に「ライブハウスを持ち運ぶ」ことが出来ますので!?、楽しい思い出に花を添えてくれる良質な音楽をもっと自由に楽しまれてみてはいかがでしょうか!?






高品質な割に、高すぎない価格設定も魅力です!



外形寸法が、「82(W) x 152(H) x 82(D)mm」と更にコンパクトな製品も出ているようです。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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装いをどのように位置づけるのか!?

こんにちは!
本日は、「装いをどのように位置づけるのか!?」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■視座の変化
さて、本Blogは一応ファッションブログを名乗っております。その中でも、メンズファッションに重きを置いており、更には仕事などで着ることの多いドレスファッションが昨今の主流のネタでございます。

メンズドレスファッションの主役のアイテムと言えばスーツ(ジャケット/パンツ)だと思います。中には「いやいや、主役は靴でしょ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、とりあえず話の展開上、スーツにさせてください。(笑)
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑧

そんなメンズドレスファッションの主役であるスーツですが、私が自らの人生におきまして本格的に着用することになったのは、当然社会人になってから。スーツを着用すると言うことに何ら疑問を挟む余地はなく、新卒で入社する企業にてスーツを着用することになっていたから着るようになったわけです。

ただ、大学生の頃は自らの好きな服装を、好きなように着ておりました。その装いの目的も、「女の子にモテるため」であったり、仲間と同じようなスタイルをすることで「一体感、連帯感を感じるため」であったり、ラグジュアリーブランドを取り入れることで、「ちょっとした優越感を得るため」であったりと、様々な理由があったことは以前も記事(※)で書いておりましたね。
※以前の記事
ファッション・スタイルとマズローの欲求段階説!?
人はなぜ装うのか!?

上述しましたように、私は学生時代に好きな服を好きなように着ておりましたので、社会人となり、スーツを着るようになったとしても、その選択の基準は”自らがカッコ良いと感じるのか否か”と言う観点だけでアイテムを購入していたように思います。

まぁ、カッコ良いと感じるか否かという観点で物を買っているのは今でも何ら変わりはないのですが(汗)、今思えば、仕事での装いを考える際には、「視座」を変えるべきであったと。

「視座」と言うのは、「誰の立場で物事を見るのか、捉えるのか」と言った内容ですが、仕事における装いは「自ら」の視点だけで選ぶのではなく、「相手」、つまるところお客さんであったり、上司であったり、同僚であったりと、「他人」から見た自分がどのように映るのか、と言う点も意識して選ぶ必要があったなと思うわけです。

大学生の頃は、通学する際の装いにおいて女の子からの視線を意識することはあったとしても(笑)、「相手:仲間」からの視線を意識することはあまりないですよね!?それは、誰のためでもなく、「自分のため」に装っているわけですから、ある意味におきまして当然のことのように思います。

しかし、社会人ともなりますと、「(1人で)勉強する」ことが本業になるわけではなく、「仕事」、つまり「人」や「事」に仕えて、その対価として給与を頂くことになるわけですから、「相手」が存在するわけです。そうなりますと、自然と仕事における「装い」の「視座」も、大学生のころの「自分」から、上記に挙げたような「相手(他人)」から見た際の評価を多少意識する必要性はありますね、となるわけです。

■装いのビジネスツール化
このような中で、ようやく仕事における装いの「視座」を「自分」から「相手」にすることの大切さを理解し、実践出来るようになってきた私でございますが、「装う」上で意識していることが1つあります。それは、

「信頼できる(誠実な)人間に見られるかどうか。」

と言う点。何も仕事だけではないのかもしれませんが、長きにわたって良好な人間関係を築くための土台こそ、相互における信頼かなと思っています。

よって、(もちろんその他の要素が相互信頼に影響を与えることは多分にあることは理解しておりますが)「装い」と言う観点で「マイナス点」を貰ってしまうのはモッタイナイと思いますので、TPOや相手を踏まえながら、自分なりの「装い」における微調整を行っているつもりです。
スタイル_シリカ

そう言う意識をようやく持つことが出来てきた中で、先日「ハッ」とさせられる出来事がございました。それは、「クールビズ(COOL BIZ)を考える」と言う記事に対して読者の方から頂いたコメントにありました。それが、

『ただ、関係性が出来上がってからは、より深める"カード"としてカジュアルダウンすることがあります。』

と言うお言葉。この読者様は普段、仕事においてカウンターパーソンとなる相手方が経営者であったり、管理職であることが多いがゆえに、夏場であってもスーツを着用されていらっしゃるそうです。

これには当然、”相互信頼”を構築する上で”マイナス点を貰わない”ためのアプローチの1つであると思うわけですが、一旦ベースとなる関係性、つまるところ相互信頼の基礎が出来上がった後には、よりその”相互信頼を深めるカード”としてカジュアルダウンと言う手法を用いる、と言うことなわけです。

まさに「装い」を”ビジネスにおける戦略的ツールとして位置づけて”、有効に活用されていらっしゃる事例だと感じ、正直ドキッと致しました。

スーツにタイドアップと言う装いは、確かに「ちゃんとした(信頼出来る)人間」であることを(表層的には)静かに語りかける一方で、相互に一定の距離感、緊張感を同時にもたらす場合も多々ございますね。

このよう中で、その緊張感を緩和し、距離感を縮める1つのアプローチとして、ノーネクタイであったり、ジャケパンスタイルであったりと言う”カジュアルダウン”を戦略的に使われていらっしゃると言う事例には、改めて「装いを自分の中でどのよう位置づけるのか」、その大切さに気づかせてくれたように思います。

もちろん本日私が記載したことだけが正しいとは全く思いませんが、自分の中で「装いをどのように位置づけるのか」と言うことを改めて考えてみますと、「装い」を”自己表現におけるファッション”としてだけではなく、より有益なものとして使えるのではないか、と感じた次第です。

さて、皆さんは「装い」をご自分の中でどのよう位置付けますか!?






SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:番外編

こんにちは!
前回はSARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加させて頂いた際のことをテーマに「中縫い編」と言うことでお送りしておりましたが、本日は”番外編”と言うことでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■スタイルを提案されると言うこと
さて、私が普段お世話になっている南青山にあるセレクトShopであるSharonさんにおいてサルトリア・ソリートの取り扱いが始まってから早1年。

顧客の中でも好みによって購入されるものがだいぶ分かれてきたと伺っております。

例えばサルトリア・ソリートのように一見すると特に目立つ特徴があるわけではないのですが、「中庸の美」とでも云いましょうか。スーツの生みの親である大英帝国から受け継ぐ正統なメンズドレスファッションの系統も持ちながらも、時代時代の空気感を絶妙に取り入れながら、クラシックの王道を進んでいるスタイルが好きな方。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑦

他方で、独特の袖のつき方に代表される特徴あるディティールを持つシャマットのように、クラシックとは正反対にあるような美的感覚を有し、その唯一無二の世界観で顧客を魅了しているオリジナリティ溢れるスタイルに惹かれる方。
スタイル_シャマット

更にはアルフォンソ・シリカのように、一般的に想起されるナポリ仕立ての持つイメージである手縫い感がこれでもか!?と言うくらいヴィジュアルから伝わって来て、ナポリ特有の土臭さがありつつも、それでいて独特の優しい手のぬくもり感溢れる雰囲気に魅了される方。
スタイル_シリカ

他にもナポリとフィレンツェのスタイルを融合させ、まるで自らの皮膚のように自身の体にフィットすることから、これ以外は着ないと言うファンがついているような直井茂明氏によるサルトリアナオイのように、職人さん独自の美意識、技術力に魅力を感じる方など、好みは十人十色。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_③

やはりセレクトShopと言う形態をとっているShopにおける最も大きな魅力の1つは、そのShop独自の審美眼に基づいた「スタイルが提案されている」と言う点だと思います。

例えばSharonさんであれば、イタリアンエレガンスと言う1つのフィルター(審美眼)を通してアイテムがセレクトされております。よって、それぞれ独自のスタイルを持ったサルトリアのアイテムが提案されておりますが、そのもととなる審美眼に共感を覚えていれば、自らの好みに合うスタイルをその時々で選ぶことが出来ると言う点がとても幸せなことだと感じております。

そういう意味では、自分の好みにかかわらず、「○○らしい着こなし(雰囲気):○○の中はShop名」と言う表現がなされるShopであったり、独自のスタイルが前面に出ているセレクトShopと言うのはやっぱり凄いなぁと最近は特に強く感じるようになりました。

ちなみに興味深いのは、Sharonさんでは特定のブランドに大きく偏ることなく、ソリートが好きな方やシャマット、シリカ、サルトリアナオイが好きな方がそれぞれ一定数存在しており、中には私のように複数のサルトのファンの方もいらっしゃるようです。

それでも今回のソリートのトランクショーに参加した際には、50着以上とも言う仮縫いや中縫い待ちのスーツやジャケットが掛けられておりましたので、ソリートの人気も相当なものなのだと感じた次第です。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:中縫い編②
※Sharonさんに承諾を頂き、撮影させて頂きました。

■ドレッシーなジャケットをズミズーラ
ところで、ジェンナーロ・ソリート氏が来日された前回のトランクショーで、仮縫いのフィッティングを見て頂いた際に事件が!?起きておりました。

それは、夢にまで見た!?憧れのジェンナーロ氏に仮縫いを見て頂いたり、お話をさせて頂くことでテンションが上がってしまった私が、オーダーしているスーツが完成前だったにもかかわらず、ジャケットを1つ追加でスミズーラしてしまったこと。。憧れの方を目の前にしてしまうと、やっぱり財布の紐が緩んでしまいますね。。

ちなみに、今回のコンセプト!?は、ドレッシーなジャケット。ジャケパンスタイルと言うのは、どうしてもスーツに比べますとカジュアルな雰囲気が出てしまうことは、その歴史的経緯を考えても当然なわけです。そのような中で、ホップサック生地などは吊るし(既成品)などでもよくありますし、私も数着ほど所有しているのですが、ドレッシーな雰囲気を持つジャケットと言うのはなかなか見ない上、自身も所有しておりません。
サルトリアソリートへのスミズーラ_ジャケット生地①

と言うことで、そんなコンセプトとともにジェンナーロ氏やルイージ氏らと一緒に選んで頂いたのは、HOLLAND & SHERRYのバンチブックから。
サルトリアソリートへのスミズーラ_ジャケット生地②

表面が滑らかで、ドレッシーさが漂うウーステッドのウール生地。もちろん色はベーシックなダークネイビーで、グレーのパンツをあわせて何の変哲もない、普通のジャケパンスタイルをすることをイメージして選んでおりました。
サルトリアソリートへのスミズーラ_ジャケット生地③

よって、今回はスーツの中縫いに合わせて、ジャケットの仮縫いも行って頂きました。ダブルブレストのスーツの仮縫い時に比べますと精度がより高いフィッティングで仕上がってきておりましたので、そのあたりはさすがだなと。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:番外編①

今回はドレッシーなジャケットと言うことでフロントのポケットもパッチではなく切ポケにしたり、細かなディティールもイメージする着こなしに合わせて設定頂いておりますよ。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:番外編②

ちなみに、Sharonさんで開催されるサルトリア・ソリートのトランクショーにおいて初めてのスミズーラをする際には、納品まで1年弱程度が必要になるのですが、1度スミズーラをしますと次回から仮縫いを飛ばすことが出来るそうです。よって、私が今後スミズーラをする際には中縫いのみを実施し、だいたい半年程度で仕上がってくる(※)と伺いました。
※ただし、今後のオーダー数次第では多少変更になる可能性もあり

私のワードローブもだいぶベーシックなスーツやジャケットが揃ってきておりますので、今後はネイビーやグレーと言ったベーシックな色以外であったり、柄物も視野に検討をしていきたいと思っております。

決して安い買い物ではないですが、だからこそ1つ1つのスーツ(ジャケット)への思い入れも強くなりますし、より丁寧に着ていこうと言う意識が強く働きます。Sharonさんではおよそ3か月毎くらいの周期でソリートのトランクショーを開催しておりますので、気になる方は是非お問い合わせをされてみてください!






SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:中縫い編

こんにちは!
本日は、南青山にあるセレクトShopであるSharonさんにて先日開催されました、サルトリア・ソリートのトランクショーに参加してまいりましたので、その時のことをテーマにお送りしたいと思います。もちろん、昨年2016年の10月に開催された初のトランクショーにてオーダーしたスーツを今年の2月に仮縫いしておりましたので、今回は中縫いのための参加です。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:中縫い編①

それでは、まいりましょう。

■衝撃のフィッティング
さて、前回の仮縫い時の記事「SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:仮縫い編」には記載しておりましたが、サルトリアソリートの仮縫いのアプローチは、私が経験していた日本人の職人である直井茂明氏(インスタグラム:sartorianaoi)のそれとは明らかに異なっておりました。

それは、直井氏が各所のフィッティングを細かく丁寧にチェックしていたことと対照的に、最もジェンナーロ氏が注意を払っていた(ように私が感じた)のは、私が着用した際の全体バランス。よってフィッティングに関しましては、気になるところにチョークで線を入れ、また着用している仮縫いのスーツの上から手で触りながらまたチョークを入れると言う具合で、素人的に言えばとてもざっくりしたフィッティング確認のようにさえ思えていたわけです。
サルトリアソリートのトランクショー201702_⑤
※前回の仮縫い時の画像

そういう意味では、その道60年のご経験を持つ、サルトの中でも最高位に位置するサルト・フィニートであるジェンナーロ・ソリート氏にフィッティングを見て頂いているとは言え、私が経験していた仮縫いとは明らかに異なっていたがために、若干の不安を覚えてしまったことを、ここに正直に告白しておきます。

それでも、そんな不安が全くの杞憂であったことが、今回の中縫いにて明らかとなりました。

まずはパンツから穿いてみたのですが、既に完璧なレベルで仕上がっていたことに驚きました。腰周りにヒップ周り、全体の太さなど、全てのバランスが絶妙で、鏡に映る自分の姿を見て、美しいとさえ感じるくらい。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:中縫い編③

それでもプロからみると気になる点があるようで、今回来日されたルイージ氏(ジェンナーロ氏は都合により来日出来ず)によって、細かいチェックがなされ、私には既に完璧のように思えたパンツにも、チョークで印が入っていきます。

また仮縫い時と異なる、新しいアプローチによるチェックがありました。それは、パンツを穿いたまま歩いてみてくれと言われたこと。私の歩く後ろ姿と、前からの姿をチェックして、チョークで印が入ります。

それこそ、これまでのご経験の中でのべ数百人、または数千人!?のフィッティングを見てこられたご経験があるためか、静止している状態はもちろんのこと、歩いた際に出るシワや生地の表情によって、どこをどう直せばよりフィッティングが良くなる、または綺麗に仕上がると言うことを理解されているようでした。

次に、ジャケットを羽織ります。するとジャケットも、仮縫い時にぼやけていたピントが急激に合うようなフィッティングになっており、これまた大変驚きました。肩幅や胸幅、着丈のバランスなど、仮縫い時とはもはや別物。直井氏は仮縫いの時点でも相当な精度で仕上がってきておりましたが、サルトリアソリートは仮縫いから中縫いに移行する際のフィッティングの向上が著しいです。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:中縫い編⑥

ジャケットは大きな修正点と言うのはほとんどなく、私の好みに合わせてウエストを若干絞ったのと、着用した際の全体バランスをみてボタン位置を調整したくらいのものでした。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:中縫い編⑤

もちろんパンツの時と同様に、ジャケットを着用した際にも歩いた時の状態を見て頂き、動いている状態におけるフィッティング具合もチェックして頂きましたょ。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のトランクショーに参加!:中縫い編④

と言うことで、イタリアと日本、その仮縫いのアプローチは違えど、中縫い時におけるフィッティングの精度はどちらも綺麗にピントが合うように向上して仕上がってきておりました。スーツをス・ミズーラ(ビスポーク)するのも、登山をする際の山の頂へのアプローチが1つではないように、色々な方法があるのだなぁと実感した次第です。

■吊るし(既製品)とスミズーラとの比較が可能に!?
と言うことで、サルトリア・ソリートによる中縫いも大変スムーズに完了し、今後数か月程度でデリバリー頂ける予定です。

自身初のイタリアはナポリのトップサルトによるスミズーラ。既にかなり良い出来栄えであることは分かっておりますが、やはり納品はとても待ち遠しいですね。

そのような中で、個人的に密かに楽しみにしているのが、吊るし(既製品)とスミズーラ(ビスポーク)の間にある違い。

サルトリア・ソリートとSharonさんが送る、世界に1つだけのソリートの吊るしのラインであるSolito house exclusive per Sharon。その2017年SSのモデルは、ファーストシーズンのものと比較すると正直驚くほどのフィッティングの向上があったことは、既に記事(※)でお送りさせて頂いておりました。
※以下がお送りした記事
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(前編)
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER150'S シングル3Bスーツを購入!(後編)

吊るしとスミズーラとを比較すると言っても、実際はなかなか正確に比較できる事例と言うのは少ないように思います。

なぜなら、その両方を提供しているサルトと言うのが少ないためです。異なるメーカーの吊るしとスミズーラを比較しても、その違いを正確に比較したことにならなないと思っています。

よって、個人的には同じサルトが手がけた吊るしとスミズーラの間に、どんな違いがあり、またどんな共通点があるのか。それは個人的興味から非常に気になっておりました。

もっと言ってしまえば、Solito house exclusive per Sharonはスミズーラと同じ工程で仕立てられておりますので、その違いが明確に出るのは、パターン。Solito house exclusive per Sharonも日本人向けのパターンがベースとなっておりますので、かなりレベルの高いフィッティングを実現しておりますが、その両者の違いを体験出来ることもとても楽しみにしています。

今回はダブルのスーツのために正確に言えば若干の違いはありますが、納品後に着用してみた後に、また別途記事化出来れば良いなと思っています。

今後スミズーラをご検討されている方がいらっしゃれば、少しでもお役にたてる記事になれば幸いです。






G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエアを購入!

こんにちは!
本日は、久しぶりに購入した小物のアイテムをご紹介さしあげたいと思います。

それでは、早速実物からご覧頂きましょう。

■G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエアをご紹介
さて、この度購入しましたのは、真っ白かつ、無地であるリネンのポケットスクエア。ポケットスクエアの中では最もスタンダードであり、汎用性が高いアイテムだと思います。よって、本Blogをお読み頂いている方であれば1つは絶対に持っておいた方が良いアイテムではないかとさえ思っております。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_①

大きさは1辺が約30cmと、こちらもほぼ定番的な大きさ。もちろん!?手縫い好きの私でありますから、ヘム(縁)は手でまつり縫いが施されており、その縫いの強弱が絶妙な表情を見せている点も見逃せません。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_②

メーカーは、モンテサーロと並んで私のお気に入りのカミチェリアとなっております、ジ・イングレーゼ。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_④

こういう表情にグッと来てしまう方であれば、おススメのメーカーです。逆に言えば、特に何も感じなければ、スルー頂いた方が良いかもしれません。ブルーが好きか、グレーが好きかと同じレベルの、好き・嫌いの世界です。(笑)
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑤

リネン100%と言っても、メーカーによってその表情や触り心地は違うように思います。イングレーゼの使っているリネンは表情からもお分かり頂けるかもしれませんが、リネン特有のゴワゴワ感を感じることがなく、触り心地も柔らかい、コットンでも混ざっているのではないか!?と思ってしまうような触り心地があります。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑥

私はそもそもイングレーゼのシャツが好きですし、これまでもイングレーゼのポケットスクエアは購入してきておりますので、その流れで選びました。ただ、ホワイトカラーの無地、かつリネンのポケットスクエアは基本中の基本と言うことで多くのメーカーが出しておりますので、色々と見比べてみますとその”違い”がより分かってくるかもしれません。

ちなみに個人的には色々と見比べた中から、気に入ったメーカーの物を選ぶのが一番良いように思います。

■普通が一番!?
ところで、ポケットスクエアと言えば一時期は狂ったように!?とまで言えるかどうかわかりませんが、素材や色、柄、そしてメーカーなど、様々なものを購入してきたことは本Blogを長らくお読み頂いている方であれば、ご存知かもしれません。
ポケットスクエア_②

私の場合はVゾーンまわりをすっきりと見せたいと考えておりますので、タイやシャツの色や素材に合わせてポケットスクエアを用いることが多いです。

ただ、カジュアルの場合は別で、あまりジャケットやシャツの色や素材を意識することなく、色や柄を一つ足す感覚で選ぶことが多いかもしれません。

とは言え、、ビジネスにおいては上記の通り、スッキリと見せたいがが為にタイの種類(色、柄、素材)が増えれば、その分だけポケットスクエアも増えていくと言う、悪循環!?に落ちいっておりました。(笑)

そのような中で、ここ1年くらいでしょうか!?自分の感性におきまして大きな変化が生まれております。

それは、ポケットスクエアは無地、かつホワイトまたはサックスのリネン地(春夏)のものが一番カッコ良いと感じるようになってきたと言う変化。これまで多種多様なポケットスクエアを購入してきた私としましては、自分自身に大変驚くほどの変化でした。
ポケットスクエア_①

特にスーツスタイルにおきましてはそれが顕著でして、タイの色や素材を拾うと言うよりも、基本は無地のホワイト。時々サックス、程度で十分だと言いますか、むしろ「ソレガヨイ」とさえ思いはじめております。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑧
※今回購入したジ・イングレーゼのポケットスクエアを着用

元々スーツも基本となる着こなしを私は全く理解をしておらず、これまで我流でやってきておりました。それでも、ここ数年色々と勉強させて頂く中で、なんとなくスーツたるものの基本的な着こなしと言うものが理解出来るレベルになってきたような気がしております。

そこに合わせて、ドレスファッションの原点回帰ではないですが、着こなしも奇をてらわず、流行りにのらず、ベーシックな基本(普通)の着こなしを意識してきたこともあり、色々なものがそぎ落とされていった気がしております。そんなこともあって、ポケットスクエアも無地のホワイトやサックスのリネンが一番良いと思うように至ったのではないか、と自己分析しております。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のリネン ポケットスクエア_⑦
※今回購入したジ・イングレーゼのポケットスクエアを着用

もちろん、大量にあるポケットスクエアをいかすべく!?ジャケパンスタイルの際には、これまで同様にネクタイやシャツの色、素材を拾いつつ、全体をすっきり見せる着こなしは続けていきたいと思っておりますょ。

ちなみに驚くべきことに、ホワイトの無地のリネン地のポケットスクエアを購入したのは、はじめて(※)です。(笑)これだけ色や素材、柄が豊富なポケットスクエアがありつつ、基本となる1枚を持っていなかったことを反省し、自らの理想となる着こなしの高みを目指して、今後も精進したいと思います。
※リネン以外の素材やリネンでも刺繍が施されているものは所有しています。

■おまけのセール情報!
importセレクトshopピエディ
:春の新作が最大40%FFとなるセール開催中!

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:格安なリングヂャケットの汎用性の高い2017SS新作ジャケットが入荷!約半額!?

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新作スーツやジャケットが早くも20%Off!!




無地だと硬すぎる!もしくは面白みを感じないと言う方には、刺繍が施されているものもございます。そう言ったポケットスクエアをお選び頂きますと、シンプルでベーシックながら、ちょっとした遊び心も取り入れることが出来るかと思いますょ。下記は、AD56のもの。
ポケットスクエア_③


5000円ちょっとのポケットスクエアとしては秀逸です!

Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーに参加!:後編

こんにちは!
本日は、「Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーに参加!」の後編と言うことでお送りしたいと思います。

あれ!?前半でシャツのスミズーラの話は完結していなかったっけ!?と思われた方。シャツのスミズーラに関するお話は確かに前編で完結しております。と言うことは・・・。(笑)

それでは、早速まいりたいと思います。

■シブミでジャケットをスミズーラする!
と言うことで、なんとこの度、初めて参加させて頂きましたシブミのトランクショーにおきましてシャツのスミズーラに続き、なんとジャケットまでスミズーラをしてしまいましたっ!

実は先日、

自らの審美眼を試す!?:前編
自らの審美眼を試す!?:後編

と言う記事で、自らのこれまで養ってきた!?審美眼を試すべく、イタリアのとあるサルト(※)のイベントに参加することになったと記載していたのですが、そのイベントこそ、今回参加させて頂きました”シブミのトランクショー”だったのです。
※正確にはサルトリアと言うよりも、クラシックメンズウェアのブランドです。

シブミはまだ日本の代理店も小売店も扱っていないため(本記事の執筆時点)、ブランドやアイテムの特徴等に関する(日本のファッション関係者によってフィルタリングされた)情報と言うのが存在致しません。

よって、実際にシブミのアイテムを自分の目で見てみて、「その良さを自らの感性が感じる(判断する)ことが出来るのか否か」と言う点が、私の中での1つの大きなチャレンジだったのです。

このような中で、実はトランクショーのために訪れたハイアットリージェンシー東京の部屋に入り、オーナーであるベネディクト氏の着こなしを拝見した瞬間、恐らく「シブミのスーツ(ジャケット)やシャツをスミズーラしてみたいっ!」と言う気もちが私の心の中には芽生えていたように思います。

もちろんベネディクト氏からシブミのジャケットやシャツに関する説明は受けましたし、私自身もそれぞれを手に取ってみてディティールを確認する中で理論、理性と言うアプローチによる魅力も感じてはいたのですが、「仕立てて頂きたいっ!」と欲する”心”と言うのは、そういった理論や理性によるものと言うよりは、感性や感覚的な部分に大きく依存するように思うのです。

自分自身の感性が「いいね!」と言ったシャツにつきましてはお値段が比較的手ごろであったこともあって直ぐに決断が出来たのですが、今回結果的にスミズーラを頂くこととなったジャケットにつきましては、さすがにちょっと迷いました。

それでも「カッコ良い!」と直観的に感じた自分の感性に加えて、試着をさせて頂き、感覚的にその良さを確認したり、ディティールも私の好きなスタイルであったこと。更には、2012年に誕生し、これから更に大きなブランドに育っていくであろうShibumiと言うブランドを率いるベネディクト氏のお人柄に惹かれて、今回のトランクショーでジャケットのスミズーラを頂くことと決心した次第です。(笑)

ちなみに、イタリアの職人さんによって仕立てられる価格としては、破格です!恐らく日本にいながら仕立てるイタリアンサルトのスミズーラの半額以下。結果的に、日本人の職人さんに仕立てて頂くのとほぼ変わらないですし、場合によっては少し安い位かもしれません。もちろんこれも、直接メーカーとやり取りが出来るメリット故ですね。

支払いは最初に代金の50%を納めて納品時に残額を支払うと言うスタイルで、私はシャツの代金と一緒にお支払い致しましたよ。もちろんクレジットカードも使えますので安心です。

詳細が気になる方は、是非「info@shibumi-firenze.com 」までお問い合わせをされてみてください!

■シブミのスタイル
さて、シブミはイタリアはフィレンツェ発のクラシックメンズウェアのブランドであることは既に別の記事で触れておりますが、それらのアイテムを仕立てているのは、ベネディクト氏がイタリア各地から選んだ密接な繋がりのあるファクトリー。そのファクトリーの一部門にシブミ専門の部署を設けてもらい、シブミのアイテムの生産を委託しているそうです。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_⑤

よって、シブミのアイテムの全てがフィレンツェで生産されているわけではないわけです。

もちろんこれはスーツやジャケットについても言えることでして、スーツやジャケットにつきましてはイタリアにおける手仕事の聖地である!?ナポリのファクトリーにて仕立てられております。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_①

そのような背景からシブミのジャケットの持つスタイルもゴージラインが低く、フロンドダーツが脇下から入ってくるフィレンツェ特有のスタイルではなく、ゴージラインが高めで、バルカポケットを採用し、フロンドダーツがフロントポケット抜けていくナポリのスタイルを採用しています。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_②

フラワーホールは私が好きなティアドロップ型。ダブルステッチも映えますね。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_③

フロンドの段返りする3つボタンの1番上のボタンは、表から見ても、裏から見てもボタンホールが綺麗に見えるような手間暇がかかる高度の技が使われています。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_④

肩のつき方もとてもナチュラル。程よくマニカカミーチャがみられます。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_⑥

袖ボタンは2つの平置き。こちらはシブミのスタイルと言うよりは、ベネディクト氏がお気に入りのスタイルのようです。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_⑨
※上記画像は全て、シブミのご担当者様に許可を頂き、撮影致しました。

上記のジャケットを実際に着用した写真がベネディクト氏のインスタグラムのアカウントに投稿されておりましたので、画像を拝借してご紹介したいと思います。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_⑦

ラペルの雰囲気や、ナチュラルな肩の付き方も私好み。もちろんジャケットは羽織らせて頂いておりますが、肩のパッドが入っていないことから非常に軽く、首筋へのフィット感も良い感じでした。感覚的にはアルフォンソ・シリカに近いような着心地のように感じております。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のスタイル_⑧

シブミはイタリアの京都とも言われるフィレンツェのブランドですが、ジャケットの持つベースのスタイルとしては、フィレンツェと言うよりもナポリのスタイルをベースに置いていることが特徴だと思います。今年の8月に1回目の仮縫いが予定されております。またその際には、その特徴をよりお伝え出来るかと思いますので少々お待ち頂ければと思います。

■シブミのスタイルを味わう
ところで、今回はベネディクト氏が個人的に好きだと仰っていた、1921年に操業した英国のマーチャント(※)であるSMITH WOOLLENS(スミス・ウーレンズ)の「Finmeresco」から生地を選ぶことと致しました。
※現在はハリソンズの資本傘下
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_⑫

ちょっと明るく映ってしまっておりますが、使いやすいスタンダードなネイビーカラーのホップサック生地をセレクト。英国生地だけに!?4PLYと言うしっかりとした生地で、ウエイトは350gmsと日本の盛夏にはちょっとキツイ。(笑)それでも、ベネディクト氏は英国のしっかりとした生地でナポリ仕立てのような軽い仕立てをするのが好みだそうで、今回はベネディクト氏おススメの生地に乗ってみましたよ。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_⑬

細かなディティールや生地など、今回はシブミのもつ世界観にどっぷりと浸かってみることに致しました。そのようにすることで、よりそのブランドの持つ特徴や感性と言うのが理解できるように思っています。

ちなみにメリノウール100%の少々肉厚な生地ですが、ガシガシとした、いかにも英国生地と言った硬さがあるわけではなく、程良い柔らかさも備えておりますし、ご覧の通り通気性も高そうな点も魅力的。

日本のように湿度が高い夏の場合は、モヘアやフレスコなどを選んでしまいがちですが、こんなメッシュ感が強いウール生地も良いかもしれませんね。

実はこのトランクショーではかなり長い間!?ベネディクト氏とお話をさせて頂いたのですが、日本が本当にお好きのようでした。もちろんブランド名に日本語の「渋み」を持ってこられた時点である程度は想像出来るのですが、それでも「詫び・寂び」と言う他の国の言語にはない感覚、感性と言うもの等に惹かれているようで、中でも京都が大変お好きなようです。

そう言えば、遊び心溢れるシブミのポケットスクエア(チーフ)には、日本の文化を想起させるような絵柄のものもありましたね。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_⑦

日本文化の持つ感性に魅力を感じるオーナーが、フィレンツェに拠点を置きながら、それぞれのエリアで特徴的な物づくりをするイタリアにて作り上げるシブミと言うブランドに、今後も注目していきたいと思います。

最後になりましたが、トランクショーにて大変素晴らしい時間を共に過ごすことの出来ましたベネディクト氏と、事前の細かいご調整、当日の翻訳等をご担当頂きましたTさんにはこの場を借りて深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。また、次回のトランクショーでお目にかかれることを楽しみにしております。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_⑪
※ベネディクト氏に事前に許可を頂き、掲載しております。






Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーに参加!:前編

こんにちは!
前回ご紹介差し上げました、イタリアはフィレンツェ発のネクタイを中心としたクラシックメンズウェアのブランドであるShibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)ですが、つい先日の5月12日~13日の2日間、日本初のトランクショーが東京で開催されておりました。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のハンドメイドネクタイ_⑮

実はネクタイのサンプルモニターのお声掛けを頂きました際にトランクショーのご案内も頂いておりまして、スケジュールの都合がついたのと、実物を拝見してみたいと言う興味を持ちましたので、この度予約を入れて伺ってまいりました!

本日はその時の様子をご紹介させて頂ければと思います。それでは、まいりましょう。

■Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーに参加してみる!
さて、この度シブミのトランクショーが開催されましたのは、高級ホテルであるハイアットリージェンシー東京の1室です。私はこれまでもトランクショーなるものは何回か参加させて頂いた経験はございますが、ホテルの1室で開催されるトランクショーに参加するのは初めてでしたので、ちょっと緊張の面持ちでお伺いさせて頂きました。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_①

事前に予約をさせて頂いた時間にお伺い致しますと、部屋にはビスポークのスーツやジャケットのサンプルや、
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シャツのサンプル。
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そして生地のバンチに加えて、
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_③

現在の主力製品であるという今季のネクタイのコレクションが豊富に並べられておりました。下記は英国産の打ち込みのしっかりしたシルクにプリントを乗せた製品。
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下記はイタリアのコモ産のシルクを使った製品。
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他にも、オリジナリティ溢れる絵柄が特徴的なポケットスクエア(チーフ)や
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_⑦

メガネケースなんかも並んでおりました。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_⑧

当日はオーナーであるベネディクト氏と日本のご担当者様であるTさんに迎えて頂き、Shibumiとしてのブランドの特徴やそれぞれのアイテムの特徴、またベネディクト氏の考えるスタイルについてなど、私のつたない英語と、Tさんの通訳を通して色々とお話をお伺いすることが出来ました。

実は、今回私がトランクショーに興味を持った大きな理由の1つは、シャツのスミズーラを試してみたいと思ったからです。価格はスミズーラ(ビスポーク)で35000円~、メイドゥトゥメジャーで30000円~と言う驚異のプライシング。
※選ぶ生地によって価格は変動

日本のシャツ職人さんにお願いするのと、ほとんど変わらない価格でイタリアのシャツのスミズーラを仕立てて頂けると言うことに、まずは大変驚きました。

もちろん現地でスミズーラをするのと比べると若干高くはなってしまうのですが、それでも間に代理店や小売店を通さずにダイレクトにやりとりをすることが出来るからこそ実現出来る価格です。

ちなみにトランクショーに参加させて頂くに際しまして、Tさんには自分が伺ってみたいことや疑問に思うこと等を一通りメールにて質問させて頂いておりました。かなり大量の質問であったにもかかわらず、1つ1つ丁寧にご回答頂くやりとりを重ねることで不安点が解消されましたので、この度トランクショーにて実物のサンプルを拝見させて頂くべく、お伺いさせて頂いた次第です。

色々とお話を楽しませて頂いておりましたので、シャツサンプルの詳細を撮影するのをすっかりと忘れてしまったのですが、襟付けや袖付け、バックヨークやボタンホールにボタン付け、剣ボロ、前立ての閂(カンヌキ)など7~8工程位が手縫いで行われているようです。

なお、準備されていた襟のサンプル数は多くはなかったのですが、個人的には好きな雰囲気を持っておりましたので、この度1枚スミズーラで仕立てて頂くことと致しました♪

■シブミでシャツをスミズーラ(ビスポーク)!
まず、あらためて整理を致しますと、シブミのシャツには2つの選択肢があります。
①スミズーラ(ビスポーク):35000円~
※デザイン上のオプションは無制限で対応可能(価格に含む)、かつ仮縫いが1度あり

②メイドゥトゥメジャー(MTM):30000円~
※デザイン上のオプションは無し、かつ仮縫い無し

MTMは価格的にはチャレンジがしやすく、おおよそ4~5か月ほどで完成して配送となるようですが、あまり大きい値段の差はありませんので、個人的にはスミズーラの方がお得だと感じております。

と言うことで、私は①のスミズーラを選びました。

そして、個人的にはまずはハウススタイルから入るのがベストのように感じておりますので、オーナーであるベネディクト氏が当日着用されていたシャツのスタイルをほぼ踏襲する形でご対応頂くことと致しました。

ちなみに選んだ生地は、以前Sharonさんで開催されたモンテサーロのトランクショーに参加させて頂いた際に選んだ生地バンチと同じものから、同じグレードの140番手(※)のサックスカラーのものを選びました。サックスカラーの無地シャツは私のドレススタイルにおける中心のシャツですので、何枚あっても困ることがありません。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー_2017SS_⑩
※スタート料金から若干の生地代アップによる価格の変動がありました。

また、着なれているサックスカラーだからこそ、シャツの作り手による違いが分かるような気がしているというのも選んだ理由の1つです。

生地を選んだあとには採寸を行って頂きました。すいませんが、こちらも撮影頂くことを忘れてしまいました・・・。

が、私が以前モンテサーロのトランクショーにて仕立てて頂いたのは、あくまでメイドゥトゥメジャー(パターン・オーダー:※)であり、スミズーラではありません。よって、今回のシブミのスミズーラの採寸の方が、明らかに採寸箇所が多岐に渡っておりました。
※実際にはかなり細かい調整を入れて頂いておりますので、パターン・オーダー以上、スミズーラ未満と言う感覚です。

その後、背中にダーツを入れるかどうかや、袖付けの形状(マニカにするか否か)などのデザインの基本となる部分を決めていき、第1回目の工程は完了です。

次回のトランクショーは今年の8月を予定されているとのことで、この時に1度仮縫いが入る予定です。フィッティングを確認して全体の雰囲気を確かめながら、具体的なデザイン上のオプションを入れるか否かのご相談などは出来ればと考えておりますょ。

ちなみに、今はインポートの吊るし(既製品)のマシンメイド主体のシャツであっても35000円前後はしますから、それを考えますとシャツをスミズーラ(ビスポーク)する経済的、心理的なハードルはかなり抑えられるように思います。次回は本Blogでも開催を告知(※)出来たらと思っておりますので、気になる方は是非チェックされてみてください。
シブミのインスタグラムのアカウントでも告知されると思います!