プロデュース力にみる、世界観の違い:DeSoto CLOTHING COMPANY
こんにちは!
本日は「プロデュース力にみる、世界観の違い」と題しまして、ちょっと気になるShopを取り上げてみたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■SNSのメリット
さて、私がインターネットと本格的に出会ったのは2002年。そこから15年と言う年月が流れているわけですが、当時は想像すら出来ない位の爆発的な成長を遂げ、更にはSNSをはじめとした新たなサービスが続々とリリースされている今日この頃。
今やインターネット、SNS無しでの生活は考えることが出来ない!と言うほどネットやSNS等に依存した生活を送っていらっしゃる方も多いのではいかと想像致します。
このような中で、どんな物事にも必ずメリット・デメリットは存在するわけですが、SNSのメリットとして1つ挙げることが出来るのが、これまでのリアルワールドでは出会う事が無かったであろう「ヒト」や「モノ」との出会いが物理的な障壁を超えて比較的容易に実現されている点かなと思います。
私はSNSの中で唯一やっているのがインスタグラム(ID:NFLD_rm55)です。もちろん他のSNSのアカウントも有しているのですが、現在はログインさえもしておらず、ほぼ放置状態。
このような中でインスタグラムにおきましては、お陰様で素敵な「ヒト」や「モノ」と出会うことが出来ているのですが、本日もそんなインスタグラムをきっかけとして知ることとなったShopを取り上げたいと思います。
■DeSoto CLOTHING COMPANY
本日取り上げさせて頂くShopは、長崎県の大村市と言うところに店舗を構えていらっしゃると言う「DeSoto CLOTHING COMPANY」さん(以下、「DeSotoさんと記述」)です。
※画像は公式HPより拝借しております。
たまたまインスタグラムにて下記の画像を拝見し、その雰囲気に惹かれてプロフィールを見たことで、DeSotoさんと出会うことになりました。
※画像はインスタグラムアカウント:ik.desotoより拝借しております。
このDeSotoさんですが、店舗をオープンされたのは2014年9月13日と言いますから比較的新しいShopです。何のShopかと言いますと、ハイクオリティなメンズとレディースのアパレル商材を販売する、セレクトShop。
ではどんな商材を扱っているのかと言いますと、ヴィンテージアイテムをはじめとして、日米英、そして伊(イタリア)のアイテムをオーナーさん独自のフィルターを通してセレクトし、提案していると。イメージ的には、東京で言うところの「Bryceland's(ブライスランズ)(※)」さんに近い雰囲気と言ったら、お分かり頂けるでしょうか。
※「注目のShop 「Bryceland's Co」に行ってみた!」
※画像はインスタグラムアカウント:desotoccより拝借しました。
と言いましても、実際にはブライスランズさんよりも1年半くらい前にオープンしているので、「ブライスランズに近い」と表現をしてしまうとDeSotoさんに失礼かもしれませんが・・・。
本Blogをお読み頂いている方であれば、私はシンプルでベーシック、そして大人のエレガンスを感じる、柔らかい雰囲気の服を仕事では特に好んで着ていることはご存知のことと思います。
その好みを体現する服として、主に職人さんによる手縫いのスーツやシャツ、ネクタイなど、柔らかな雰囲気を持った”イタリアンエレガンス”と言うスタイルを持つ服を選び、そして普段お世話になっているセレクトShopであるSharonさんにそのようなスタイルを教わりつつ、個人的に追及しているわけですね。
では、普段好んで着ている服以外は好きではないのか、カッコ良いと思わないのか、と言いますと全くそんなことはないわけです。
そもそも服自体がとても好きですし、自分はしない、もしくは予算等の都合上で着れなくても”カッコ良い”と感じるスタイルや服は沢山あるわけで、本日ご紹介しているDeSotoさんも私の普段の装いとは異なるものの、純粋にカッコ良いスタイルだなと感じたわけですね。
と言うことで、DeSotoさんの事がとても気になりましたのでインスタグラムや店舗のHPなんかを色々と拝見したのです。すると、これまた偶然なのですが、私が現在好き好んで着ているナポリのカミチェリアであるモンテサーロのシャツがセレクトされているではありませんかっ。
※画像は公式HP内のOnlineShopより拝借しています。
他にも、以前本Blogでも取り上げたことがあります、「Gabo ( ジ アーボ ) (※)」を、店舗のスタッフの方が着ていらっしゃったり、
※ご紹介記事:「Gabo ( ジ アーボ ) !?」
※画像はインスタグラムアカウント:ik.desotoより拝借しております。
なんだか勝手に親近感を覚えたわけですが、同時に私が知っているモンテサーロやジアーボの雰囲気では”ない”ことに大変に驚いたのです。
■プロデュース力にみる、世界観の違い
Sharonさんは、それこそイタリアンエレガンスを体現するようなShopであり、私はそのSharonさんのフィルターを通して、モンテサーロやジアーボと出会っておりました。よって、両者のブランドやスタイルとしての位置づけは完全にイタリアンエレガンスであると言う理解だったのです。
ところが、DeSotoさんで扱われているモンテサーロ(一部はDeSotoさんによる別注仕様)や、ジアーボの着こなしなどを拝見しておりますと、そこにはイタリアンエレガンスと言う雰囲気はなく、DeSotoさんのフィルターを通ることによってSharonさんで扱うモンテサーロとは別物のスタイル、具体的に言えばヴィンテージ感やワークテイスト、アメリカンカジュアルの香りを感じたのです。
モノを生産するメーカーは同じ工房であったとしてもプロデュースをする方のセンス、技量によっては全く別物のスタイルになり得ると言う事実に大変驚きましたし、着こなしによる雰囲気の違いにもとても興味を持ちました。両者ともに大変美しいのですが、その美しさの”質が異なる”と言いますか、なんと言いますか。。
偶然にも経験した今回の出来事によって、ある意味ではその店舗のプロデュース力、独自の世界観の確立こそが、それぞれのセレクトShopの存在意義であり、顧客を引き付ける魅力の源泉なんだろうなと強く感じた次第です。
長崎県と言いますと個人的に真っ先に思い浮かぶのは、「出島」。日本が鎖国を行っていた約200年の間、唯一世界と通じていた貿易の窓口だった場所です。
以前、と言ってもだいぶ昔ですが、長崎に旅行をした際に和洋折衷、様々な国の文化が混ざり合い、独自の発展を遂げていた街並みや雰囲気にとても魅了された思い出があります。
そんな長崎の持つ、様々な国の特徴が混ざり合ってきた歴史的、文化的な背景がDeSotoのオーナーさんの審美眼、フィルターの構築に影響しているのかどうか分かりませんが、個人的にはとてもワクワクするスタイル、そして品揃えでしたっ。残念ながら私は気軽に訪問出来る距離にはないのですが、機会があれば是非行ってみたい!と思った次第です。
もしお近くの方で興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非遊びに行かれてみてはいかがでしょうか!?そして、ご感想を教えて頂ければ嬉しいです!