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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

プロデュース力にみる、世界観の違い:DeSoto CLOTHING COMPANY

こんにちは!
本日は「プロデュース力にみる、世界観の違い」と題しまして、ちょっと気になるShopを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■SNSのメリット
さて、私がインターネットと本格的に出会ったのは2002年。そこから15年と言う年月が流れているわけですが、当時は想像すら出来ない位の爆発的な成長を遂げ、更にはSNSをはじめとした新たなサービスが続々とリリースされている今日この頃。

今やインターネット、SNS無しでの生活は考えることが出来ない!と言うほどネットやSNS等に依存した生活を送っていらっしゃる方も多いのではいかと想像致します。

このような中で、どんな物事にも必ずメリット・デメリットは存在するわけですが、SNSのメリットとして1つ挙げることが出来るのが、これまでのリアルワールドでは出会う事が無かったであろう「ヒト」や「モノ」との出会いが物理的な障壁を超えて比較的容易に実現されている点かなと思います。

私はSNSの中で唯一やっているのがインスタグラム(ID:NFLD_rm55)です。もちろん他のSNSのアカウントも有しているのですが、現在はログインさえもしておらず、ほぼ放置状態。

このような中でインスタグラムにおきましては、お陰様で素敵な「ヒト」や「モノ」と出会うことが出来ているのですが、本日もそんなインスタグラムをきっかけとして知ることとなったShopを取り上げたいと思います。

■DeSoto CLOTHING COMPANY
本日取り上げさせて頂くShopは、長崎県の大村市と言うところに店舗を構えていらっしゃると言う「DeSoto CLOTHING COMPANY」さん(以下、「DeSotoさんと記述」)です。
Desoto_HP
※画像は公式HPより拝借しております。

たまたまインスタグラムにて下記の画像を拝見し、その雰囲気に惹かれてプロフィールを見たことで、DeSotoさんと出会うことになりました。
Desoto_inst01
※画像はインスタグラムアカウント:ik.desotoより拝借しております。

このDeSotoさんですが、店舗をオープンされたのは2014年9月13日と言いますから比較的新しいShopです。何のShopかと言いますと、ハイクオリティなメンズとレディースのアパレル商材を販売する、セレクトShop。

ではどんな商材を扱っているのかと言いますと、ヴィンテージアイテムをはじめとして、日米英、そして伊(イタリア)のアイテムをオーナーさん独自のフィルターを通してセレクトし、提案していると。イメージ的には、東京で言うところの「Bryceland's(ブライスランズ)(※)」さんに近い雰囲気と言ったら、お分かり頂けるでしょうか。
※「注目のShop 「Bryceland's Co」に行ってみた!
Desoto_inst02
※画像はインスタグラムアカウント:desotoccより拝借しました。

と言いましても、実際にはブライスランズさんよりも1年半くらい前にオープンしているので、「ブライスランズに近い」と表現をしてしまうとDeSotoさんに失礼かもしれませんが・・・。

本Blogをお読み頂いている方であれば、私はシンプルでベーシック、そして大人のエレガンスを感じる、柔らかい雰囲気の服を仕事では特に好んで着ていることはご存知のことと思います。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ブラウンカラーのスーツ⑮

その好みを体現する服として、主に職人さんによる手縫いのスーツやシャツ、ネクタイなど、柔らかな雰囲気を持った”イタリアンエレガンス”と言うスタイルを持つ服を選び、そして普段お世話になっているセレクトShopであるSharonさんにそのようなスタイルを教わりつつ、個人的に追及しているわけですね。

では、普段好んで着ている服以外は好きではないのか、カッコ良いと思わないのか、と言いますと全くそんなことはないわけです。

そもそも服自体がとても好きですし、自分はしない、もしくは予算等の都合上で着れなくても”カッコ良い”と感じるスタイルや服は沢山あるわけで、本日ご紹介しているDeSotoさんも私の普段の装いとは異なるものの、純粋にカッコ良いスタイルだなと感じたわけですね。

と言うことで、DeSotoさんの事がとても気になりましたのでインスタグラムや店舗のHPなんかを色々と拝見したのです。すると、これまた偶然なのですが、私が現在好き好んで着ているナポリのカミチェリアであるモンテサーロのシャツがセレクトされているではありませんかっ。
Desoto_montesaro
※画像は公式HP内のOnlineShopより拝借しています。

他にも、以前本Blogでも取り上げたことがあります、「Gabo ( ジ アーボ ) (※)」を、店舗のスタッフの方が着ていらっしゃったり、
※ご紹介記事:「Gabo ( ジ アーボ ) !?
Desoto_inst03
※画像はインスタグラムアカウント:ik.desotoより拝借しております。

なんだか勝手に親近感を覚えたわけですが、同時に私が知っているモンテサーロやジアーボの雰囲気では”ない”ことに大変に驚いたのです。

■プロデュース力にみる、世界観の違い
Sharonさんは、それこそイタリアンエレガンスを体現するようなShopであり、私はそのSharonさんのフィルターを通して、モンテサーロやジアーボと出会っておりました。よって、両者のブランドやスタイルとしての位置づけは完全にイタリアンエレガンスであると言う理解だったのです。

ところが、DeSotoさんで扱われているモンテサーロ(一部はDeSotoさんによる別注仕様)や、ジアーボの着こなしなどを拝見しておりますと、そこにはイタリアンエレガンスと言う雰囲気はなく、DeSotoさんのフィルターを通ることによってSharonさんで扱うモンテサーロとは別物のスタイル、具体的に言えばヴィンテージ感やワークテイスト、アメリカンカジュアルの香りを感じたのです。

モノを生産するメーカーは同じ工房であったとしてもプロデュースをする方のセンス、技量によっては全く別物のスタイルになり得ると言う事実に大変驚きましたし、着こなしによる雰囲気の違いにもとても興味を持ちました。両者ともに大変美しいのですが、その美しさの”質が異なる”と言いますか、なんと言いますか。。

偶然にも経験した今回の出来事によって、ある意味ではその店舗のプロデュース力、独自の世界観の確立こそが、それぞれのセレクトShopの存在意義であり、顧客を引き付ける魅力の源泉なんだろうなと強く感じた次第です。

長崎県と言いますと個人的に真っ先に思い浮かぶのは、「出島」。日本が鎖国を行っていた約200年の間、唯一世界と通じていた貿易の窓口だった場所です。

以前、と言ってもだいぶ昔ですが、長崎に旅行をした際に和洋折衷、様々な国の文化が混ざり合い、独自の発展を遂げていた街並みや雰囲気にとても魅了された思い出があります。

そんな長崎の持つ、様々な国の特徴が混ざり合ってきた歴史的、文化的な背景がDeSotoのオーナーさんの審美眼、フィルターの構築に影響しているのかどうか分かりませんが、個人的にはとてもワクワクするスタイル、そして品揃えでしたっ。残念ながら私は気軽に訪問出来る距離にはないのですが、機会があれば是非行ってみたい!と思った次第です。

もしお近くの方で興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非遊びに行かれてみてはいかがでしょうか!?そして、ご感想を教えて頂ければ嬉しいです!







G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツをおかわり購入!

こんにちは!
10月も中旬を過ぎますと日に日に気温が低下し、いよいよ秋、そして冬の気配を感じさせる気候となって来たように感じます。

本日はちょっと早いですが!?、そんな気温の低下とともに冬支度をすべく、秋冬ならではのアイテムをご紹介したいと思います。なお、スーツやジャケット、ネクタイと言ったドレス系のアイテムが多い私にしては珍しいカジュアルアイテムです。

それでは、まいりましょう。

■ここぞ!?と言う時の、上質なカジュアルアイテム
さて、本日ご紹介致しますのは、実は昨年購入し、今年の頭に「G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツを購入!」と言う記事にて取り上げておりました、モンテサーロと並んで私のお気に入りのカミチェリアであるG.Inglese(ジ・イングレーゼ)のカジュアルシャツの”色違い”です。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ

ただカジュアルと言いましても、ウール85%にカシミアが15%ほど混紡されており、ドレッシーな雰囲気で用いることが出来ますので、ドレス・カジュアルと表現した方が正確かもしれません。

ところで、ここ最近の私の休日の装いは、小さな子供達と気兼ねなく思いっきり遊べるように!?、8割、9割方はカジュアルなスタイルが多いのことは皆さまご存じ!?かと思うのですが、
カジュアルスタイル2017AW

それでも残りの1、2割、具体的には1人で行動出来るタイミングがある際には、オンと同じようにシンプルでベーシック、かつ大人のエレガンスを感じることの出来るような装いを楽しんでいたりします。
ドレスカジュアル_2017AW

このような中で、昨年購入したイングレーゼのウール×カシミアのフランネルシャツが雰囲気としても、また着心地の観点でも満足度が高かったことから、色違いでおかわり購入をしておりました。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ⑮

現状はなかなかこう言ったスタイルをオフの際に気兼ねなく愉しむことが出来るライフスタイルではないのですが、だからこそ!?、気兼ねなく上質な素材を楽しむことの出来るタイミングが来たら、”ここぞとばかりに”お気に入りの上質なアイテムで装いたいと言う欲求が強いようです。(笑)

と言うことで、そんな”おかわり購入”をしておりました、ジ・イングレーゼのウール×カシミア フランネルシャツをご覧頂こうと思います。

■G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツの実物をご紹介
前回ワードローブに向かい入れましたサックスに加えてこの度購入しましたのは、使いやすいベージュカラーのフランネルシャツです。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ①

襟型は大好きなカッタウェイ。ドレスカジュアルと言ってもネクタイをすることはほぼないと思っておりますので、ノーネクタイの際に綺麗な襟の開き方をするカッタウェイは私の使い方にピッタリの襟型です。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ②

ドレスシャツに比べますとやや手縫いの工程は減っておりますが、それでもカジュアルシャツとしましては必要十分、とても贅沢な仕様です(※)。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ③
※仕様等の詳細は、前の購入記事をご覧ください。

生地はウール×カシミアのフランネルと言うことで、やや起毛した、優しい肌触り。10月ですとちょっと早いですが、もう少し気温が低下してきたら心地良く着ることが出来ると思います。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ④

カフはモンテサーロと同じく、台形型のカフを採用。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑤

釦付けやホール関係は全て手縫いで処理されています。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑥

一応カラーキーパーは付いておりますが、私は普段使用することはほぼありませんので抜いてしまいます。それでも、カジュアルシャツであってもタイドアップでビシッとした装いをしたい時などにはカラーキーパーがあると便利ですよね。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑦

■ジ・イングレーゼのウール×カシミア フランネルシャツを着てみた!
それでは最後に、着用イメージをご紹介しておきたいと思います。なお、私の体型(172cm、59kg)で着用しているのはサイズ「37」です。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑧

袖付けは程良いマニカカミーチャ具合で、モンテサーロに比べるとやや落ち着いた印象です。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑨

シャツは襟!とはよく言いますが、非常に美しく、エレガントな襟の表情かなと思っています。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑩

腕やボディまわりのシルエットはモンテサーロの吊るし(既製品)に比べますとややゆとりある、余裕のあるシルエット。カジュアルシャツですとこれくらいの方が良い!と言う方も多いかもしれません。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑪

カフの表情や、ダーツの入り方も良いですね。ちなみに、袖丈は直さず、釦移動だけで対応しています。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑫

好みにもよりますが、直立した状態で袖丈を合わせると、腕を伸ばした際にかなり短く感じてしまうのが私は苦手です。よって、余程長さが気にならない限りは、釦移動によってカフを絞る方法で対応しております。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑬

不均衡に寄せられたバックヨークのギャザーの表情も好きな方にはたまらない雰囲気かもしれません。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑭

と言うことで、サックスに続いてベージュを追加した、ジ・イングレーゼのドレスカジュアルシャツ。今年もここぞ!と言うタイミングでは、こんなちょっと贅沢なシャツを堪能しながら、オフの時間を楽しんでまいりたいと思います。
G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウール×カシミア フランネルシャツ_ベージュ⑭
※本日ご紹介差し上げたイングレーゼのシャツは、SharonさんのOnlineShopでご覧頂けます。

さて、皆さまは今年の冬支度にどんなアイテムをご購入される予定ですか!?






カシミア混ではなくとも、コットンの起毛シャツなんかでも肌触りは良いですし、優しくソフトな表情を作ることが出来ますので、1枚あると便利だと思いますよ。




本質!?

こんにちは!
本日は、「本質!?」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ニトリが沈むアパレルにあえて参入する意味
さて、なんだか気になるサブタイトルですが、同名のタイトルの記事がちょうど1か月ほど前に「東洋経済Online」に出ておりました。執筆者は以前も文章を引用させて頂いたことがあります、ファクトリエ代表の山田 敏夫氏。
東洋経済記事_ニトリ
※画像は記事本文より拝借しています。

アパレル業界内部から「ニトリが沈むアパレルにあえて参入する意味」を考察してみると、そこには今後アパレル企業が生き残っていくためのヒントがあると言います。
※以下、『』内は記事の引用です。

まず、『2008年に9兆8280億円だったアパレルの市場規模は、2018年には9兆0540億円への下落が予想されているように(矢野経済研究所推計)、マーケットは緩やかに縮小』しているそうです。

この原因を山田氏は、景気などの外部的要因だけではなく、アパレル業界にあった”売り手都合”と言う内部的な要因があると考察されていらっしゃいます。具体的には、

『利益を出すために原価を下げたり、デザイン性だけを追い求めたり、売れ筋商品に製造を集中させたりと、顧客に対して一方的なコミュニケーションを図っていました。』

更に、『売り上げが下降線をたどりはじめてもなお、「セールで売れば買うでしょ」という怠慢』があったがために、しっかりと顧客のことを真剣に考えてこなかったのが、今のアパレル企業なのだと厳しい言葉を並べます。

このような中で、ニトリやライザップなど、縮小するアパレル業界への参入を近年表明した異業種の企業は、『価格以上の品質を得られることを明確な言葉で顧客に伝え』ていることに加えて、『そこに本質が伴われている』からこそ、決して好況とは言えない景気の中においても顧客からの支持を得ているのだと主張します。

つまり、自分たちの価値観や都合を顧客に一方的に押し付けるのではなく、顧客のことを知り、そして顧客の期待を上回るような価値を提供していくと言う、ビジネスにおける極めて本質的なことを愚直にやり遂げれば、まだまだアパレル業界では売上をつくることが出来る!と、ニトリやライザップは考えているはずで、これがアパレル企業が今後生き残るためにすべきことだと。

そんな山田氏の考察を裏付ける事実がありました。

■カスタマーファースト
不況と言われるアパレル業界において、快進撃を続けていると言う企業にTOKYO BASEがあります。そのTOKYO BASEが運営を行うセレクトショップである「STUDIOUS」が提供するプライベートブランドが、「UNITED TOKYO」です。

『一般的な大手セレクトショップのオリジナルアイテムの原価率は12〜18%にとどまる。圧倒的な安価でアパレル業界を席巻するファストファッションブランドでも原価率は35%程度と言われている。』そうなのですが、UNITED TOKYOは国産に拘りなががら、『アイテムを「原価率50%以上」で提供している』と言うのです。
※上記『』内は、「原価率50%以上の国産ブランド“UNITED TOKYO”:時代はファッションも「地産地消」へ」より引用

個人的には原価率と服としての良し悪し(魅力度)は必ずしも「=(イコール)」ではない、と言う思いを持ちながらも、広告費や販売促進費等ではなく、モノづくりにお金をかけていると言う姿勢には共感を抱くとともに、敬意を払うべきだと感じますし、購入されているお客さんもきっと、肌感覚で価格と品質のバランス感の良さを感じ取っているからこそ結果が出ている(売上が拡大している)のだと想像致します。

他にもアパレル企業ではないのですが、同じく休刊が相次ぎ、出版不況が叫ばれる雑誌業界の中で販売部数を拡大している女性誌の例があります。

その雑誌は、「テストする女性誌」がキャッチコピーであると言う女性誌の『LDK』(晋遊舎発行)。内容としては、コスメや日用雑貨、時には金融商品など、ターゲットとなる30代、40代の主婦層が気になる「モノ」や「コト」を取り上げ、徹底的に比較、検証し、その検証結果を記事として提供すると言うもの。

他の雑誌でもよくありそうな内容なのですが、大きく異なる点があると言います。それは、

『さまざまな企業から、タイアップ記事の依頼もくるということですが「それをやってしまうとおしまい。あえて“いばらの道”を進んでいるようなものです」』

と、編集長である木村氏は、「徹底した“ユーザー目線”で右肩上がり! テストする女性誌『LDK』好調の秘密」と言う記事の中でお話をされていらっしゃいました。

広告もほとんどないと言うLDK。一般的な雑誌は読者が購入することによる販売の売上よりも、スポンサーと言われる企業からの広告やタイアップ記事などによる収入の方が大きいと言います。実際、雑誌をめくれば2ページに1ページは広告が入っているようにさえ感じますよね。

しかし、広告を受け入れてしまうと広告主に頭があがらなくなる。つまり、広告を出稿してもらったり、タイアップ記事をつくってしまうと、「良い評価をせざる終えなくなる」と言うわけです。そうなると読者に対して公平な検証結果が提供出来なくなり、結果として読者の為にならず、読者からの信頼を失ってしまいます。

だから、テストするための商品は自分たちのお金で買うのだと。

良い品質の商品を適正価格で提供するために国産に拘り、原価率50%を超えるような商品を販売している「UNITED TOKYO」と共通するのは「カスタマーファースト」と言う、顧客本位を軸に添えてビジネスを行っていると言う点であり、「UNITED TOKYO」や「LDK」を顧客が支持するのも納得出来る気が致します。

■本質
正直、アパレル業界縮小の要因に山田氏の言う『”売り手都合”と言う内部的な』ものがあるのかどうか、それは私自身としては分かりません。

ただ、自身の仕事を振り返ってみますと、新人時代に先輩から

「何が顧客にとってベストなのか、その視点を忘れるな」

と言うことを口酸っぱく言われてきました。そして、しっかり実践出来た時には顧客に喜ばれ、結果的に社内的評価を獲得することも出来た一方で、自分、自社の都合を通してしまった時は逆の結果が待っていたようにも思います。

そう言う意味ではアパレル業界に限らず、仕事と言われる分野において最も重要かつ本質的なことは、

「自分のやっていることが顧客にとってベストな結果につながるのか」

と言うことを追求することなのかもしれません。

十数年も仕事をしておりますと、どうしても「慣れ」が出てきてしまい、自分(または自社)にとって都合の良いほう、楽な方に流されてしまいがちです。それでも山田氏の記事を読んで、改めて自分の仕事に対する姿勢(仕事の本質)を見つめ直すととともに、服好きのために頑張ってくれている企業をこれからも応援していこう!と思うのでした。







釦付けに挑戦!~手をかけるほど愛着が増す~

こんにちは!
本日は「釦付けに挑戦!~手をかけるほど愛着が増す~」と言うテーマで、ここ最近は記事のカテゴリとしてお送りすることの多いメンテナンス記事をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■そうだっ、自分で釦をつけてみよう!
突然ですが、最近引退させるか(廃棄するか)どうかを悩んだアイテムがありました。

それは、数年前に購入したBEAMS Fレーベルのサックスカラーのドレスシャツ。私のドレススタイルにおきましてはホワイトではなくサックスをシャツのベースカラーに据えておりますので、これまでもかなり頻度で着用してきたシャツの1つが、このシャツでした。
釦付けに挑戦!_①

購入をしてから大分使い込んだと言うこともあり、襟やカフまわりの「スレ」がちょっと気になるようにりつつ、また最近はそんなことから登場回数も減っている状態だったのです。
釦付けに挑戦!_②

更に、このような使用に伴う劣化や登場回数の減少に加えて、この度左手のカフの釦が取れてしまいました。。
釦付けに挑戦!_④

ちなみに、BEAMS Fレーベルのシャツはマシンメイドのため、縫製は結構がっちりと縫い付けられております。従いまして、ボタンが取れたのは購入してからの数年間を通して今回が初めてです。

そんな背景や経緯もありましたので今回引退させるかどうかを悩んだのですが、このシャツはサックスがベースカラーながら、白糸を用いた織りの表情が、現在所有するサックスカラーのシャツにはない表情を有していたのです。
釦付けに挑戦!_③

そこで、見すぼらしさを感じる程に襟やカフまわりが擦れているわけではなかったことから、今回は釦を付け直してもらい、もう少し使おうと考えたわけです。ただ、ここの所ちょっとバタバタすることが多く、なかなかお直しに出すことが出来ずに部屋のハンガーに掛かったまま放置されておりました。。

そんな時にふと思ったことが、「そうだっ、自分で釦をつけてみよう!」と。そこで、この度週末の時間を使って自らボタンを付けてみることに挑戦致しました。正直、裁縫は小学校か中学校の家庭科の授業以来のようにも思いますので、「針」を手に持つのは相当に久しぶり。

それでも、以前ブログやインスタなどで親しくさせて頂いていた方がご自分で釦付けなどをされているお姿を拝見しておりましたので、そんなことも今回自分でチャレンジしようとする背中を押す要因にもなりました。

■釦を自分でつけてみる!
まず準備したのは、嫁さんが持っていた裁縫箱。針と糸さえあればなんとかなりますので、これで十分ですね。
釦付けに挑戦!_⑤

そして、取れてしまった釦を準備します。
釦付けに挑戦!_④

切れてしまった糸を取り除くと、縫い付けられていた箇所に穴があいています。この場所を目安として、ボタンを付ければ良いわけですね。
釦付けに挑戦!_⑥

仕様は左右で揃えておいた方が気持ちが良いので、右側のカフの釦を確認します。すると、クロス掛けになっていることが分かります。
釦付けに挑戦!_⑦

また、根巻はしていませんので、初めての釦付けにトライするにはちょうど良い!?仕様です。
釦付けに挑戦!_⑧

仕様を確認したところで、針に糸を通して作業を開始します。
釦付けに挑戦!_⑨

玉止めをし、余計な部分はカットします。
釦付けに挑戦!_⑩

そして、表生地から針を入れて、玉止めが表側になるようにします。
釦付けに挑戦!_⑪

あとは裏から既に生地に穴があいている個所をめがけて針を入れて、釦の穴に通します。
釦付けに挑戦!_⑫

この時ボタンと生地との間に空間を設け、ボタンを掛ける際のスペースを設けておくことがポイント。でも、意外にこれが難しく、糸のテンションを張りすぎると釦と生地とが密着してしまうので、ちょっと苦労しました。
釦付けに挑戦!_⑬

今回はクロス釦掛けですので、表から見た際に「十字」になるように縫い付けていきます。
釦付けに挑戦!_⑭

終わったら玉止めをして、
釦付けに挑戦!_⑮

表に糸を持って来て、根元で糸をカットします。
釦付けに挑戦!_⑳

慣れないながらも思ったより簡単に、かつ楽しみながら!?釦を付けることが出来ましたょ。
釦付けに挑戦!_⑯

向かって左側は当初の仕様。右側が私が付けた方ですね。穴が開いている箇所をうまく使いながらボタンをつけることが出来ましたので、釦を付けた場所も違和感なく仕上がっています。
釦付けに挑戦!_⑰

実際に止めてみましたが、特段きつすぎず、緩すぎることもなく、ちょうど良く仕上がりました。
釦付けに挑戦!_⑱

ここで調子に乗った私は、同じくボタンが取れてしまい、お直し待ちであったビンツェンツォ・ディ・ルジェッロのシャツの釦付けにもチャレンジすることにしました。
釦付けに挑戦2_①

こちらは鳥足釦付け(ザンパテ・グリアート)、
釦付けに挑戦2_②

かつ、根巻がしっかりとしてある仕様ですので、ちょっとレベルがあがります!?
釦付けに挑戦2_③

同じように切れてしまった糸を外して、ボタンをつける位置を確認。
釦付けに挑戦2_④

後は、ネットで見つけた鳥足付けの方法に従い、縫いつけます。
釦付けに挑戦2_⑥

もちろん、鳥足付けと言うことで重心が1点によりますので、釦の傾きも斜めになっています。
釦付けに挑戦2_⑤

これに加えて根巻もしましたので、釦が傾きかつ釦が浮くことで、釦がかけやすくなっています。
釦付けに挑戦2_⑦

裏側の処理も、コンパクトにまとまりました。
釦付けに挑戦2_⑧

実際に釦をかけますと、ご覧の通り。特に違和感なく仕上がっているように感じます。
釦付けに挑戦2_⑨

今回は縫い付け方を確認しながらの作業でしたが、それでも1つ釦を付けるのに5分~10分程度で出来たように思います。完成度としてはプロが仕上げるレベルにはないと思いますが、自分で着用し、普通に使う分には問題の無いレベルにはなっているかなと。

釦付けはお直しに出しますと1つ300円前後。また店舗に持って行って修理をして貰い、引き取りに行くと言う手間と時間を考えますと、1つ5分~10分で出来るのであればシャツの釦は自分で付けるも良いなと感じた次第です。

■手をかけるほど愛着が増す
と言うことで、事前に想定したよりも手軽に釦付けの修理を行うことが出来たわけですが、お直しにかかる費用や時間と言った観点よりも気になったのは、

「手をかけるほど愛着が増す」

と言う事実です。(笑)

私は基本的に服に限らず物が大好きですし、比較的物持ちは良い方だと思っています。それは値段の高低、ブランドの有無等に拘わらず、物を大切に使うことが自分なりの物に対する愛情表現の1つだと考えているからです。

それでも、「諸行無常」。形あるものは必ず壊れる、ではないですが、使っていれば、どんなにケアをしていても物の劣化を避けることは出来ません。

そんな自然の摂理を踏まえますと、やむを得ず引退をさせる、引退をさせようと考えるアイテムも出てきてしまうわけですね。

それでも今回は自ら釦付けをしたことにより、なんだか”より愛着が深まった”と言いますか、これからも出来るだけ長く、大切に使おうと言う気持ちが”改めて芽生えた”のですから不思議なものです。

その日に着用した服のブラッシングやアイロン掛け、靴磨きと言ったメンテナンスもそうですが、プロのように高いレベルでは行えないにしても、愛情を持って自ら手をかけることで愛情がより深まり、それがもっと物を大切にする心に繋がっていくのかもしれません。

もし「物持ちが悪い!」と言う方は、まずはご自身でメンテナンスやお直しをすることにトライしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、そんな小さなきっかけが日々の物の扱い方を変えて行くことに繋がるかもしれませんよ。







スタイルは進化する!?

こんにちは!
本日は、「スタイルは進化する!?」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■スタイルは進化する
さて、「スタイルを持つ」と言うのは実はなかなか難しい事だと思っております。アイテムで言えば、一目でどこのサルトで仕立てたスーツ/ジャケットなのかや、どこのメーカーのアイテムなのかが分かるような特徴や雰囲気等を有していることだと考えています。また着こなしであれば、どんなスタイルをしても誰の着こなしであるのかが分かれば、きっとスタイルを有していると言えるのではないかと思っています。

例えばアイテムで言いますと、私が好んで着てるイタリアはナポリのサルトであるサルトリア・ソリートなんかは、極めてベーシックなスタイルの中にも、ラペルやラペルロールの表情であったり、
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑧

ショルダー、袖の付け方に特徴があるため、見る人がみると、言わずともソリートのスーツやジャケットであることが一目で分かるような、独自のスタイルを構築しています。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER140'S シングル3Bスーツ_2017ss_⑱

また、着こなしで言うならば、「●●的な着こなし」と言われるような着こなし。例を出せば、シンプルでベーシックな中にもエレガントさが感じられる「Sharon的な着こなし」であったり、最新トレンドを取り入れながら、程良いミックス感を絶妙にコントロールした「ビームス的な着こなし」と言われるスタイルがあるのは、それはやっぱり凄い事なのだと感じています。

このような中で、本日は「アイテムの持つスタイル」を取り上げてみたいのですが、実は「スタイルがある」とは言っても永久的に何も変わらないわけではなく、独自の中核的な要素は保ちつつも、微妙に変化・進化していたりするのです。

■スタイル進化のカギは、顧客にあり!?
では、少し具体的な例を取り上げてみたいと思います。

先日、「美しいラペルロールを復活させる方法!?」と言う記事の中で、イタリアはナポリのサルト(正確にはファクトリーの規模)である、アルフォンソ・シリカのスタイルについて少し触れておりました。

それは、ラペルロールの表情について。記事から当該文章を引用しますと、『もともとアルフォンソ・シリカはさほど立体的で弧を描くようなラペルロールを持つスタイルではない』と言うことを申しておりました。

実際、過去にご紹介しているアルフォンソ・シリカのラペルロールを振り返ってみますと、ちょっと分かりにくいですが、下記のようにラペルロールは弧を描くような、ふんわりとしたロールを持つスタイルではありません。
IMG_2965a[1]

これはジャケットのみならず、スーツも同様です。ラペルの返りがやや鋭角と言いますか、折り目を付けるような形で仕立てられているのが分かると思います。
アルフォンソシリカのラペルロール②

これは良い、悪いのお話ではなく、あくまで持っている独自のスタイルのお話です。

アルフォンソ・シリカは、作りのディティールこそ土着的なナポリメイドらしいハンドメイド感が前面に出ているのですが、全体としてのシルエットは細身であることから、モダンさも感じます。この土臭さとモダンさとのバランス感が上手い具合にミックスされている点がシリカの魅力の1つだと個人的には解釈しており、ラペルの表情やラペルロールにも、そんなモダンさが出ているように感じるわけです。

ところが、先日いつもお世話になっている南青山にあるセレクトShopであるSharonさんにお伺いし、シリカの2017年秋冬の新作を拝見したところ、このラペルロールの表情が劇的に変わっており、とてもびっくりしたのです。

その実物が、こちらです。なお、以下の3枚の画像はSharonさんの公式スタッフBlogより拝借しております。
アルフォンソシリカ_2017AW_Sharon①

ご覧の通り、ラペルロールが明らかにふんわりとした返りに変化しており、綺麗な弧を描いてフロントカットにつながっているのがお分かり頂けますでしょうか!?
アルフォンソシリカ_2017AW_Sharon②

最初は、撮影のためにSharonのスタッフさんがスチームアイロンなどでラペルを修正したのでは!?(笑)と思うほどの変化だったのですが、当然事実は違いました。実際には今回の2017年秋冬モデルから、このラペルロールの仕様になったとのこと。
アルフォンソシリカ_2017AW_Sharon③

Sharonさんで扱うシリカは、日本人向けに前肩仕様を強めると言ったパターンの修正を行っております。また、薄めの肩パッド(副資材)が入っているのがシリカの標準的な仕立てですが、このパッドを取り除き、より柔らかな着心地(とビジュアル)を実現する工夫を行う、と言ったエクスクルーシブな仕様になっていることは既にお伝えした通りです。

これに加えて、このふんわりと返るラペルロールを実現するために、中に入れる芯材のアドバイスなどを今回シリカ側に提供したそうです。これにより、今回からこの新しい表情となって仕上がってきたと言うわけですね。

シリカ氏もこのラペルロールには大変満足していたと言いますから、もしかしたら今後アルフォンソ・シリカの標準的なラペルロールの仕様が、このような形に変わる可能性もありますね。

以上のエピソードは顧客の声(商品を仕入れる小売店であるSharonさん)を踏まえて、メーカー(アルフォンソ・シリカ)が、そのスタイルを変化、進化させたと言う1つの事例(現状はSharonさんのエクスクルーシブ仕様)だと思うのですが、実はスタイルの進化とは言わないまでも、顧客が作り手に影響を及ぼしたと言う事例が他にもございます。

それは、サルトリア・ソリートにて仕立てられたスーツやジャケット等に縫い付けられるタグ。私が出会ったころのサルトリア・ソリートのタグは、下記のようなものでした。色が違うものもありますが、それでもとてもシンプルなタグ。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_32

それがSharonさんと出会い、共同で作り上げた世界に唯一のサルトリア・ソリートの吊るしのラインである「Solito house exclusive per Sharon 」に付けられたのは、Sharonさんがデザインを提供したと言う以下のタグでした。同じくシンプルなタグですが、エレガントかつモダンささえ漂う雰囲気に仕上がっておりますね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のSUPER160'S シングル3Bスーツ_23

この「Solito house exclusive per Sharon 」のタグをジェンナーロ・ソリート氏、ルイージ・ソリート氏ともに大変気に入ったようで、現在はサルトリア・ソリートのタグが以下のようなデザインに変更になっています。「Solito house exclusive per Sharon 」のタグと非常に近いですよね。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のヴィンテージウール 小紋柄ネクタイ_④

実は以前、ジェンナーロ・ソリート氏がトランクショーで来日された際、採寸等の作業が終わった後に比較的ゆっくりとお話をさせて頂く時間を持つことが出来ました。

この時、トレンドや時代感について大変興味深いことをジェンナーロ氏がお話されていたことを強く記憶しているのですが、それは、以下のようなものでした。

『自らトレンドを追うようなことはしない。なぜなら、それはお客さんが教えてくれるから。私たちはとてもお客さんに恵まれており、紳士的な方がとても多い。そんなお客さんの要望を聞いていると、自然とトレンドや時代感と言うものは把握出来るし、その中から自分達でこれは良いなと感じたものは、自らのスタイルにも取り入れるようにしている。』

正確ではないものの、こんな趣旨のお話でした。

自ら作り上げたスタイルを頑なに守り、「変化(進化)を求めないと言うのがスタイル」だと考えるサルトや職人さんもいらっしゃいますし、それはそれで素晴らしいことだと思います。

ただ、独自のスタイルを構成する中核的要素は守りながらも、時代時代の空気感を取り込みながら変化、進化しているサルトリア・ソリートのスタイルが私はとても好きですし、クラシックなスタイルをベースにしながらも、モダンさ、新鮮さを感じるあたりに、そんなサルトリア・ソリートとしての物作りに対する姿勢が反映されているように感じました。

このようなお話からも、実は”スタイルが変化、進化するきっかけは案外顧客が提供していたりする”のかもしれない!?と思ったり致しますし、実は確固たるスタイルを持っていると見受けられるサルト、職人であっても変化しているのだなぁと興味深く感じた次第です。

■変化を恐れない
皆さんご自身はどのように考えていらっしゃるのかは分からないのですが、「スタイルが変わる」と言うことに対してネガティブとは言わないまでも、あまりポジティブなイメージを持っていなかった自分がおりました。

確固たる、変わらないスタイルを持っているのが良いことなのだと。

でも実際にはそうではなくて、変化を恐れず、良いと感じたものにはチャレンジをしてみたり、時には取り入れてみると言う柔軟な姿勢があっても良いのかなと思い直しております。

そして、その中から自分なりのフィルターを通して取捨選択をし、1度取り入れても不要であれば手放せば良いのかなと。きっと、一度取り込むことで得るものはあったはずだと思うからです。

以前、高校の恩師がこんなことを言っていました。

『チャレンジしないで後悔するより、チャレンジして失敗した方が、学ぶべきことがある。だから何事にも恐れずにチャレンジすべきだ』と。

30代とは言え私もよい年齢になってきましたし、家族も増えて守るべき物が出来てしまうと、なんでもかんでも恐れずにチャレンジをする!のは時には難しいこともあるのかもしれません。それでも、ルールとマナーを踏まえた上でのファッションであれば、そんな恩師の言葉を当てはめてみても良いのかもしれません。

と言うことで、今後も自分で良いなと感じるもの変化を恐れずに積極的にチャレンジして、時には取り入れてみる中で、自分なりのスタイルを変化、更に進化させて行ければ!と思うのでした。長文ながら、最後までお読み頂き、ありがとうございました!







Vゾーンで季節感とトレンド感を演出する!:E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)

こんにちは!
本日は、「Vゾーンで季節感とトレンド感を演出する!」と題しまして、今季購入していたネクタイのご紹介と合わせましてコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ドレススタイルにおける肝はVゾーン!?
さて、毎日時間の長短はあれど、ファッションのことを考えない日は無いくらい!?、ここ数年間は服を通して自分自身と向き合ってきたように思います。そして、その中でも特に考えることが多かったのが仕事においての装い、つまるところドレススタイルです。

ドレススタイルにつきましては服は好きであっても、これまで真剣に考えたことはありませんでした。従いまして、「ドレスとはなんぞや」と言う基本さえも私は全く理解していなかったと思うのですが、ここ数年間は時間だけではなく、お金の部分でも大分投資をしてきましたので、そこから学ぶことが出来たことも多かったように思っています。

このような中で、紳士のドレスファッションにおいてその方の個性であったり、スタイルが最もあらわれる場所の1つが、「Vゾーン」かなと感じております。

もちろんスーツやシャツに”何を選ぶか(=スタイル)”であったり、”生地(色・柄)”であったり、また細かな”ディティール”なんかにも個性なんかは見てとることが出来ると思います。

それでも「Vゾーン」にはスーツやシャツ、ネクタイと言う多くの要素が凝縮されておりますし、例えファッションに対してさほど興味が無い方であったとしても、「Vゾーン」は顔に近い部分と言うこともあって自然と目に入ります。つまり、服が好きな方だけではなく、多くの方の印象に残りやすいのが「Vゾーン」ではないでしょうか。

そう言う意味では、万人に対して影響力のある「Vゾーン」は紳士のドレススタイルにおける”肝”ではないかとさえ、私個人と致しましては考えているわけです。

そんな多くの方の印象に残りやすい「Vゾーン」ですが、私はネクタイが大好きと言うこともありますので、「Vゾーン」をいかに作るのか!?と言うことが、1日のうちで行う”重要”、かつ最初の意思決定であったりするわけです。(笑)

そして、その「Vゾーン」作りにおいて個人的に強く意識しているのが、”季節感”と”トレンド感”です。

ここ最近はドレススタイルにおいてトレンドを私が強く意識することはありませんが、それでもファッションとトレンドとは切っても切り離せないと思っておりますし、トレンドと上手く付き合うのもファッションの醍醐味の1つだと考えています。

従いまして、個人的にネクタイを中心とした「Vゾーン」には自分なりに解釈をした”トレンド感”を取りいれつつ、そしてそこに色や柄、生地感などで”季節感”を取り込むようにしております。

今季のトレンドとしては英国調やヴィンテージ感と言うキーワードをよく聞きますが、色の中で個人的に気になっていたのが、素焼きの陶器(例:煉瓦)のような色合いを持つテラコッタであることは、「2017年AWの買い物計画を、考える!」と言う、この秋冬の買い物計画を記載した記事の中に記載しておりました。

実際、”ヴィンテージ感”とトレンドカラーの1つである”テラコッタ”の両取り!?をしたようなネクタイを、「SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のヴィンテージウール 小紋柄ネクタイを購入!」の中でご紹介させて頂いておりました。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のヴィンテージウール 小紋柄ネクタイ_②

くすんだオレンジのようなテラコッタカラーは、ここ数年感探していたネクタイの色でもありました。トレンドとして注目されますと、メーカー側もそれを意識して商品を供給しますので、選ぶ方としては選択肢が広がると言う嬉しい現象がおきます。

よって、ここ数年間はなかなか見つけることが出来なかったテラコッタカラーのネクタイですが、今季はトレンドと言うこともあって結構見かけることもありましたので、ここぞと言うタイミングでソリートのビンテージウールタイとともにワードローブに加えておきましたょ。

■E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ
今回購入しましたのは、私が現時点で最も気に入っているネクタイのメーカーであるE.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) の、ホップサック織!?のカシミア100%のネクタイです。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)_①

実際の色見はこちらが近いでしょうか。やや起毛した、ざっくりとしたホップサック調の表情が秋冬っぽい印象を与えつつ、ヴィンテージ感のあるオレンジのようなテラコッタカラーがトレンド感を感じさせます。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)_②

仕様はいつものようにトレ・ピエゲ(3つ折り)のスフォデラータ(裏地無し)、剣先のみ芯無しです。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)_③

カシミア100%ですが、カペッリですから英国産でしょうか。イタリア産のような柔らかく、ふわふわした表情と感触ではなく、ややハリのある、ウールに近い印象を持ちます。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)_④

ちょうど昨日デビューさせましたので、最後に着用イメージもご紹介しておきます。

■Vゾーンで季節感とトレンド感を演出する!
大雨だったら使うのはやめようと思ったのですが、小ぶりだったのでデビューさせちゃいました。(笑)サルトリオのウール×シルク×カシミアのチェック柄ジャケットでトレンドである英国感を感じさせつつ、ルジェッロのホワイトシャツで清潔感を保ちつつ、レ・スパーデのグレージュのウールパンツを合わせておりました。ちなみに、パンツとネクタイがやや明るめでしたので、全体をしめる意味で、ラルディーニのダークブラウンのジレを挟んでおります。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)_⑥

ブラウンベースと言う色合いはもちろんですが、生地にも季節感を盛り込みつつ「Vゾーン」を構築。テラコッタカラーが良い感じで映えているなぁと自画自賛。(笑)そこそこ評判も良かったので、上手く季節感を出すことが出来たのかなと感じました。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)_⑤

季節感とトレンド感。自己満足な部分が多分にありますが、忙しなく過ぎる毎日であったとしても移りゆく季節を感じながら、服が好きな方々と共有するトレンドを楽しみながら、毎日を過ごしていければ幸せかもしれません。
E.G. CAPPELLI(イージー カペッリ) テラコッタカラーのカシミアタイ(2017AW)_⑦






美しいラペルロールを復活させる方法!?:Panasonic(パナソニック)衣類スチーマー NIFS530

こんにちは!
本日も、前回に引き続きメンテナンスネタをお送り出来ればと思います。

それでは早速まいりましょう。

■衣替え後にガッカリすること
さて、10月も中旬を過ぎてまいりますと、気温も大分低くなってきますね。先日テレビで見たのですが、気温と装いとの適切な関係!?として、以下のような目安を提示していました。

25度以上:  半袖
20度~25度: 長袖
15度~20度: ジャケット
10度~15度: コート

イメージ的には、5度気温が低下する毎に装いを変えていく、と言う感じでしょうか。

今年は10月の第1週から第2週の前半こそまだ暑さを感じる日もあり、時には夏日!?と思えるような25度を超える日もありました。ただ、連休を超えた週の後半あたりから徐々に気温が低下し始め、今週は月曜日からコートを着てもおかしくないほどの冷え込みになりましたね。

そんな季節の変わり目に実施するのが、「衣替え」です。

私は先日の3連休の間に「衣替え」を実施しておりました。そんな衣替えをした際に、ちょっとガッカリすることが1つあります。それは、お気に入りのジャケットのラペルロールがつぶれてしまっていることがあること・・・。

私は最近、職人さんが手縫いにて仕立て上げたスーツやジャケットを特に好んで着ておりますが、その職人仕事の1つであり、職人さんの美学が現れる個所として、「ラペルロール」をあげることが出来ると思います。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_着用イメージ③
※上記は直井茂明氏(Sartoria Naoi)によるスミズーラのスーツ

ラペルやショルダーの作り方と同じように、この立体的かつ弧を描くようにしてフロントカットへと繋がっていくラペルロールには、それぞれの職人さんの美意識が宿っており、スタイルが如実に表れるポイントだと感じております。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)SUPER150'S シングル3Bスーツ_着用イメージ⑥
※上記はサルトリアソリートによる吊るしのスーツ

しかし、こんなにも芸術的で美しいラペルロールも、ワードローブにかけて収納しておく際に各々のスーツやジャケット間に十分な空間を保つことが出来ない場合には、ラペルロールがつぶれてしまうことがあります。

事実、私のように限られた空間に沢山の服を収納しようとすると、どうしてもスーツ/ジャケット間に十分な空間的な余裕を取ることが出来ず、満員電車状態とは言わないまでも、服と服がぶつかりあって収納される状態になってしまいます。

オンシーズンのように定期的に取り出す(着用する)場合であればまだしも、長きに渡って服と服とがくっついた状態ですと、どうしても上述しましたように立体的かつふんわりとした芸術的な弧を描くラペルロールがつぶれてしまうのです。

そんな時に活躍するのが、以前「衣類スチーマーは本当におススメなのか!?」と言う記事にて取り上げました、パナソニックの衣類スチーマーなのです!!

この衣類スチーマー、正直ここ最近購入した家電の中では”最も使える!”と思っているアイテムでありまして、服がお好きな方であれば「持っていて損はない!」と強く信じているくらい大活躍のアイテムなのです。

■美しいラペルロールを復活させる方法!?
まずは、こちらのジャケットをご覧ください。こちらはアルフォンソ・シリカのキャメルカラーのカシミアジャケットです。もともとアルフォンソ・シリカはさほど立体的で弧を描くようなラペルロールを持つスタイルではないのですが、それでも長期間隣のジャケットと接する形で収納していた為に、ラペルのロールがつぶれてしまっています。
美しいラペルロールを復活させる方法_①

拡大すると、こんな感じ。この状態のまま気にせずに着用しても全く問題はないのですが、個人的には少しでも自分自身のテンションが上がったり、気分が良くなるような状態で着用したいので、美しいラペルロールを取り戻したいと思うわけです。
美しいラペルロールを復活させる方法_②

そこで、上述しましたパナソニックの衣類スチーマーの登場です。収納してある場所から取り出して、専用カップで水を入れて、電源をON。そこから20秒で使える状態になりますので、1分もあれば準備完了と言った手軽さは素晴らしく便利です。
Panasonic(パナソニック)衣類スチーマー NIFS530_②

準備が出来ましたら、裏側からスチームを噴射しながら、ラペルロールを修正します。
美しいラペルロールを復活させる方法_③

続いて、表側からもラペルに折り目が強く付いてしまっている部分にスチームを噴射し、ラペルの曲線を取り戻します。
美しいラペルロールを復活させる方法_④

作業時間としては1分もかからない程度で、ご覧のように綺麗なロールが復活!
美しいラペルロールを復活させる方法_⑤

いかがでしょうか!?立体的で、ふんわりとしたロール具合が見事に復活していると思います。
美しいラペルロールを復活させる方法_⑥

私はスーツやジャケットを着用する際には、よほど畏まった場でもない限りは、フロントの釦を止めることはありません。従いまして、このように立体的かつ美しいロールを描くラペルロールは、自らの装いにおいて大切なポイントだと思っています。
美しいラペルロールを復活させる方法_⑦

更に!!この衣類スチーマーですが、着用したパンツのシワとりにも使えます!以下のパンツはちょうどひざ裏あたりにシワがよってしまっていますよね。
衣類スチーマーでシワとり_①

少し拡大すると、こんな感じです。
衣類スチーマーでシワとり_②

もっと醜い状態なのは、股部のシワ。私はデスクワークが多いので、どうしてもシワが付いてしまうのです。
衣類スチーマーでシワとり_③

着用後にブラッシングを行い、下記のようなパンツハンガーに吊るしておきますとパンツ自体の重みで脚部のシワは取れることが多いのですが、股部のシワは残念ながら(吊るしていても)自然にはとれることはありません。
パンツハンガー

そこで登場するのが、衣類スチーマーです。股部のシワがに気になるところに、生地を引っ張りながらシワを伸ばすようにしてスチームを当てて行きます。
衣類スチーマーでシワとり_④

脚部のシワも同様に、シワを伸ばすように生地をひっぱりながらスチームをあてます。
衣類スチーマーでシワとり_⑤

すると、どちらも1分以内の作業でこんなに綺麗になりました!ご覧の通り、股部のシワは綺麗にとれておりますし、
衣類スチーマーでシワとり_⑦

脚部もシワ一つ見当たらない、綺麗なラインが出ております。
衣類スチーマーでシワとり_⑥

洗濯後のシワ取りだけではなく、美しいラペルロールを復活させたり、パンツの脚部、股部などのシワも手軽かつ簡単にとれてしまうのが、衣類スチーマーなのですね!

ちなみに、衣類スチーマーのご紹介記事にも記載しましたが、使い方によっては脱臭、除菌機能も兼ねてくれますので、購入を迷っている方は是非とも手にして頂きたいですし、本記事をお読みいただくことで気になり始めた方は、是非店頭で手に取ったり、詳細な説明を伺ってみてはいかがでしょうか!?

最後に、本記事に記載した内容を実行する際の、簡単な注意点を記載しておきます。

■衣類スチーマーを使う際の注意点
利用における詳細な注意点は付属の説明書をご覧頂きたいのですが、本記事に執筆した美しいラペルロールを復活させる方法においては、接着芯を使ったラペルには利用を控えた方が良いと思います。

高温のスチームによって接着剤がはがれたり、場合によってはラペルにゆがみなどが出てしまう場合がありますので、十分お気を付けください。

また、ジャケットだけではなく、パンツなども自然素材100%かつ、動物性繊維(ウール等)であれば衣類スチーマーでのシワ取りは容易かつスピーディに行うことが可能だと感じています。

しかし、化繊が入っていたりすると生地を傷めることがありますし、更に植物性繊維(リネンやコットン等)の場合、深いシワまでは取りにくいように感じます。従いまして、そう言う素材にはやっぱり普通のアイロンを使ってプレスをする必要があると思っていますので、こちらもご注意くださいませ。

注意点を少し記載させて頂きましたが、正しい方法にて利用をすれば、衣類スチーマーは衣類のメンテナンスにはかなりの威力を発揮してくれると思いますので、そんな素晴らしいパートナーを向い入れることを個人的には強くおススメ致します!






フラシ芯の襟、カフを、自宅で綺麗にプレスする方法!?

こんにちは!
本日は、「フラシ芯の襟、カフを、自宅で綺麗にプレスする方法!?」がテーマです。これまで、なかなか上手くプレスが出来ずに悩んでいたのが、フラシ芯の襟とカフを持つシャツのプレスでした。今回は”個人的に”満足出来るレベルまで仕上げる方法を見つけました!?ので、その方法をご紹介したいと思います。
LUIGI BORRELLI (ルイジボレッリ)のコットン×リネン ストライプシャツ_ブルー⑰

それでは、まいりましょう。

■非接着芯(フラシ芯)と接着芯
本Blogをお読みの方であればご存じの方が多いかと思いますが、シャツの襟(とカフ)は使われている芯材の種類によって、大きく2種類に分けることが出来ます。1つ目は、襟の生地と中に入っている芯材とが接着されていない「非接着芯(フラシ芯)」。2つ目は、生地と芯材とが樹脂で接着されている「接着芯」です。

中には「半接着芯」と言うものも存在し、最初は生地と芯材とが接着されているのですが、洗濯等で水に浸かると接着剤が溶けだし、「フラシ芯」のように生地と芯材が接着されない状態になります。ただ、本日は「非接着芯(フラシ芯)」と「接着芯」の2つに絞って、取り上げたいと思います。

・フラシ芯のメリットとデメリット
まず「フラシ芯」からみて行きましょう。一般的に高級シャツと言われる類の物で使われることが多いのは、「フラシ芯」です。生地と芯材とを接着しないので、縫製に高い技術力が求められる上、手間暇がかかります。

襟に接着剤が使われておりませんので、襟やカフが生地の柔らかさに近い状態で肌に接するために、着心地は柔らかく心地良い。また、見た目にも高級感が出てきますし、クリーニング等による高温のプレスによっても接着剤が使われていない分、襟の縮み等がないと言います。

「フラシ芯」はビジュアル的にも柔らかさが出せますが、必要であればのり付けをすることで「ビシっ」とした表情も作ることが出来ますので、個人的にはおススメの仕様。ところが、唯一!?面倒なのがアイロンがけです。生地と芯材とが接着されていませんので、一気にプレスをすると必ずシワが出てしまいます。

・接着芯のメリットとデメリット
一方の「接着芯」は、生地と芯材とを樹脂で接着しておりますので縫製も楽ですし、当然比較的容易に仕立てることが出来ます。よって、製造コストも安い。

その分、「フラシ芯」に比べますと接着剤によって襟やカフが硬くなってきますので、肌への吸いつくような柔らかさはありませんし、クリーニングに出すことによる高温のプレスにて、襟などの縮みが出るリスクは高くなります。

「接着芯」はビジュアル的には硬さや「ビシっ」とした雰囲気が出てきますので、英国的な着こなしであったり、イタリアでもミラノなどの北よりの服とは相性が良いと思うのですが、全体として柔らかい着こなしをしたい場合には対応が出来ません。

とは言え、プレスはとっても楽ちんで、シワも綺麗に伸ばすことが出来るのが「接着芯」の良い点でもあります。

個人的なおススメは「フラシ芯」ですが、接着芯による精緻な美しさを出したいと言う日もあると思いますので、私自身は両方持っておいて、TPOやその日の気分、装い等で使い分けるのがベストだと思っています。

■フラシ芯の襟、カフを、自宅で綺麗にプレスする方法
このような中で、フラシ芯の襟、カフほど自宅でプレスするのが難しかったり、面倒なものはありません。仕立てるのが大変な仕様と言うのは、メンテナンスもそれなりに苦労がつきものなのかもしれませんね。

そんな生地と芯材とが接着されていない「フラシ芯」ですが、色々と試してみた結果、以下のような方法であればシワがよりにくく、個人的に満足のゆく仕上がりになる可能性が高くなると感じています。それでは手順を追って、その方法をご紹介したいと思います。

まずは洗濯、乾燥直後のフラシ芯を使ったシャツを準備します。今回は今年の夏のセールにて購入し、大活躍であったルイジ・ボレッリのコットン×リネンのブラウンストライプ柄のシャツを用意しました。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_①

洗濯直後に軽く引っ張ってシワを伸ばすような作業を入れているので、思ったほどシワだらけではないですが、接着芯のシャツに比べますと襟等にシワがよっていることが分かります。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_②

ここからがフラシ芯の襟をプレスする手順なのですが、まずはアイロン台の上に襟を広げて、外側から内側(台襟側)に向かって生地を寄せるように指を走らせます。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_③

このプレスの前の”ひと手間”が、結果的にフラシ芯の襟をプレスで綺麗に仕上げる「コツ」だと思っています。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_④

ちょっと分かりにくいですが、内側(台襟側)に生地がよって、浮いているのがお分かり頂けるかと思います。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑤

この状態で、まずは中心から”外側の襟のみ”プレスを行います。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑥

この時も外側から内側へと言う意識を持ちながら、アイロンを動かします。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑦

一気に襟全体をプレスしてしまいたいところですが、そこは我慢して丁寧に外側(から内側への意識で)のみをプレスします。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑧

外側が終わったら、今度は内側にたまっていた生地を外側に押し出すように指を走らせます。指の腹を上手く使って、外側に生地を追い出してください。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑨

イメージ的には、こんな感じです。今度は襟の外側に余っている生地が寄って膨らんでいるのがお分かり頂けますでしょうか。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑩

この状態で、今度は内側から外側への意識を持ちながら襟の”内側のみ”プレスを行います。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑪

この時、襟の「外側」に余っている生地をつぶしてしまいますと「シワ」が出来てしまいますので、プレスするのはあくまで「内側」だけにするように注意してください。なお、プレスが終わったら余っている生地を指で全体に散らして、馴染ませたら完了です!
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑫

同じ作業なので掲載しませんが、カフも同様です。まずは生地を内側に寄せて、外側から内側への意識でプレス。終わったら、内側の生地を外側に指の腹で押し出して、内側から外側への意識をもってプレス。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑬

正直かなり面倒なのですが、このように仕上げますと変なところに「シワ」がよらず、比較的綺麗に仕上がるように感じています。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑭

私自身は結構適当な性格ですので、あまり神経質になるほど綺麗にプレスしたい!と言うほどではありません。ただ、適度な綺麗さがあったほうが、シャツを気持ち良く着ることが出来ると思っています。毎朝のことですから、気持良く1日のスタートを切りたいものですよね!?
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑮

なお、今回使用したのはリネン混の生地のためにシワが完全にはとれていないのですが、コットン100%であればこの方法でかなり綺麗に仕上げることが出来ますよ!しかも、かなりの確率で。(笑)
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑯

なかなか良い仕上がりだと思いますが、いかがでしょうか!?
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑰

ちなみに、同じルイジ・ボレッリのシャツでも接着芯の襟の場合は、こんなに綺麗に仕上がります。面倒な作業は一切不要で、何も考えずにプレスをすればこの表情になりますので、とても楽ちんですね。
フラシ芯の襟、袖を、自宅で綺麗にプレスする方法_⑱

と言うことで、個人的に面倒かつ厄介だと感じていた、フラシ芯の襟を持ったシャツの襟やカフのプレス方法のご紹介でした。

なお、奥様やパートナーの方がシャツのプレスを行っている場合は、この方法を伝えてやってもらうと必ず!?「面倒だから、もっと楽なアイロンがけのシャツを買え!」とクレームがくると思います。(笑)

よって、そんな方はフラシ芯の襟、カフを持つシャツだけでも、「毎朝の小さな幸せのために!?」ご自分でプレスするように頑張ってください!(笑)

最後に、もしもっと良い方法(労力が少なかったり、仕上がりが綺麗)があるよ!と言う方は、是非ともご教授頂ければ幸いです。読者の方にとりましてもメリットがあるかと思いますし、何より私が喜びます。(笑)







Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:納品編

こんにちは!
これまでお送りした記事(※)にてご紹介させて頂いておりましたが、Sharonさんにおいて提供している手縫いのパターン・オーダーであるSartoria Sharon(サルトリア・シャロン)にて仕立てて頂いていたパンツが、この度無事に納品となりました!
※これまでの記事
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:採寸編
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)でパンツを仕立ててみた!:仮縫い編

従いまして、本日はその納品頂いたパンツをテーマに取り上げたいと思います。それでは、まいりましょう。

■サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツをご紹介
さて、本日は早速納品頂いたパンツをご覧頂こうと思います。今回はカノニコのウール素材を用いて、ワンプリーツ(アウトプリーツ)仕立ての、ドレスパンツを仕立て頂きました。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_①

もともと、昨年Sharonさんにて購入をさせて頂いたサルトリアソリートのヘリンボーン柄のカシミアジャケットや
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のカシミア ヘリンボーン柄ジャケット

アルフォンソシリカのキャメルカラーのカシミアジャケットなどに合わせて穿くパンツのバリエーションを増やしたい!と言うことを念頭に、Sharon専属の職人である直井氏にご相談をさせて頂いておりました。
Alfonso Sirica(アルフォンソ・シリカ)のカシミア 3Bシングルジャケット_着用イメージ⑤

よって、これらのジャケットに合わせて使いやすいように色はブラウングレーをベースに、起毛感の抑えられたハウンドトゥース柄の生地をセレクトしました。ブラウンですともっとカジュアル感が強くなりますし、ジャケットがもともと起毛感のある素材ですので、全体として”モコモコ感”が出ないようにとのバランス感を意識した感じです。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_②

ドレスでの利用をメインに考えておりますので、基本的なディティールはベーシックな仕様です。ベルトループもつけておりますし、プリーツはアウトプリーツで1つだけ。ポケットは一般的なスラントポケットを採用しています。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_③

フロントは個人的に好みであるボタンフライ。そして、フィット感を向上させるためにイタリア語で「腹巻き」を意味するパンチェリーナ仕様になっています。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_④

もちろん手縫い仕立てですので、ボタンホールも手かがりです。ただ、ホールの表情はSharonさんで扱っている手縫いの吊るし(既製品)のパンツであるレ・スパーデを仕立てる職人のモーラとは違って精緻かつ、綺麗です。(笑)日本人の職人さんならではの手仕事を感じますね。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑤

そしてこちらはバックサイド。ポケットは右側にボタン無しで1つだけ付けて頂きました。ドレスパンツのポケットには基本的に物は入れず、入れてもハンカチ程度のため、私のスタイル的にはこれで十分です。もちろん両方付けることも、ボタンを付けることも可能です。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑥

サルトリア・シャロンのベースパターンは直井氏が監修しておりますので、直井氏のス・ミズーラ(ビスポークの意)と同じくヒップのダーツは1本です。ダーツは立体的かつ凹凸ある人間の体に平面の生地を添わせるために入れるものですが、秀逸なパターンメイキングに加えて、アイロンワークをしっかり行うために1本でも十分フィットします。ただし、1本だから良いのではく、このあたりは職人さんの考え方や美意識にもよるのだと思います。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑦

最後に、実際に納品を頂いた際に撮影して貰った着用画像を少しだけご紹介致します。個人的にはイメージしていた以上に良い仕上がりで、大変満足致しましたっ!太すぎず、細すぎず、今の気分を反映した絶妙なシルエット。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑧

股上はやや深目が基本のスタイルで、腹やヒップまわりをしっかりと包み込む安心感がございます。もちろん吊るし(既成品)に比べますとクリースも綺麗に落ちますので、足も長く見える”気”がします。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑨

フィット感はもちろん良いのですが、腰周りの副資材がまったく気にならないほど”軽い”履き心地であることには驚きました。歩いても違和感がなく、座っても心地良いパンツ。その上シルエットもとても気に入りましたので、今後はお気に入りであるレ・スパーデでの展開が無いような生地を選んで、仕立てて行きたいと思っています。
サルトリア・シャロンのワンプリーツ ハウンドトゥース柄ウールパンツ_⑩
※着用画像は全てSharonさん了承のもと、スタッフM氏に撮影頂きました。

サルトリア・シャロンは定期的にトランクショーを行って(※)おりますし、随時オーダーも受け付けておりますので、気になる方はご予約の上、サンプルの試着などを行ってみてはいかがでしょうか。
※トランクショーの際は特別モデルのオーダーが可能になったり、特別な生地が準備される場合があります。

パターン・オーダーの中でも手縫い仕立て、と言うのはなかなか無いと思いますし、ス・ミズーラ(フル・ビスポーク)に比べれば納期も短く、また価格的なハードルも低いので、手縫いのスーツやジャケット、パンツなどにご興味がある方にもお勧めですょ。






ミリタリーが気になる!?:古着のM65フィールドジャケットを買う

こんにちは!
本日は最近の本Blogにしては珍しい!?、ど・カジュアルなアイテムを取り上げてみたいと思います。なお、最後にちょっとお得な情報もおまけで付けておきますので、カジュアルネタは不要!と言う方は、そちらへどうぞ。(笑)

それでは、まいりましょう。

■ミリタリーが気になる
本日ご紹介致しますのは、数あるミリタリージャケットの中でもMA-1と人気を二分する!?、M65フィールドジャケットです。

本Blogをお読み頂いている方の多くはクラシコイタリアを中心としたスタイルがお好きな方々だと思いますが、元々はアメカジからスタートしたM65も今では多くのクラシコ系ブランドから提案をされておりますので、実際に所有されている方や購入をご検討された経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

私もこれまでのファッション人生を振り返ってみますと、高校生か大学生の頃に古着でM65フィールドジャケットを購入したのが初めてで、更に数年前にはTATRASのM65も購入しておりました(現在は処分済み)。



ミリタリーアイテムは当然ながら戦闘(着)を前提としているわけですから、本来持っている雰囲気は武骨であって、上品さや色気などはありません。しかし、イタリアのブランドがそれらを再構築しますと、ブランド毎のフィルターを通ることで上品さやクリーンさ、中には色気さえ出てくるからものがあるから不思議です。例えばお馴染みのHERNOのM65には上品さを感じますし、



ASPESI のM65は、上手い具合にミリタリーアイテムの持つ男くささを消しており、クリーンな雰囲気に仕上がっているように感じます。従いまして、合わせる服も選ばない汎用性の高さを発揮してくれそうです。



更には、エルメスなどのアイテムの生産も手掛けておりますSERAPHINにかかりますと、もはやその起源がミリタリーであることを忘れてしまうほどの色気あるアイテムに仕上がったりするわけです。(その分、お値段も凄いですが・・・。汗)



ちなみにwikipediaによりますと、M65の起源は、『アメリカ軍によって用いられた戦闘服で野戦用ジャケット』にあると言いいます。そして、『米軍MIL規格上は「フィールドコート」と表記』されていると言いますが、1965年に正式に採用されたことから、通称「M65」と呼ばれるようになったのだそうですょ。

このような中で、ドレス(ビジネス)スタイルにおきましては自分なりの目指したいスタイルが確立しつつある一方で、カジュアルなスタイルは予算的な制限もありますし、小さな子供2人を引き連れて過ごす時間が多いと言うライススタイル上の制約もありますので、流動的・・・。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ブラウンカラーのスーツ⑮

それらの制約に加えて、仕事においては思いっきりドレスにふったスタイルをすることが多いからでしょうか!?オフの日には(クラシコイタリアなスタイルをすることももちろん大好きなのですが)、思いっきりカジュアルだったり、少々ラフに感じるくらいのスタイルで羽を伸ばしつつ、オンとのギャップあるスタイルを楽しんでいる自分がいたりします。
カジュアルスタイル2017SS

しかも、カジュアルにふる時にはあまりクラシコアイテムとアメカジやミリタリーアイテムなどをミックスすることはなく、アメカジやストリートっぽいアイテムでまとめあげる位の着こなしの方が、スカッとして心地良いのです。(笑)
カジュアルスタイル2017AW

そんな私のカジュアルスタイル事情ですが、最近はやけに「ミリタリー」が気になります。

例えば襟の表情こそ違いますが、M65フィールドジャケットと近いデザインのサファリシャツ(ジャケット)に惹かれていたことは以前も記事(※)で取り上げておりましたし、


※実際の記事:「サファリジャケットが気になる!?

昨年の夏くらいからミリタリー発のグルカショーツを履いた方をインスタグラムで見かけたりする中で、自分もチャレンジしてみようかな!?と言う気持ちもあったりするのです。せっかくグルカサンダルも購入しましたし。(笑)



このような中で、とある週末に半日だけ自分の時間を嫁さまから”頂けました”ので、久しぶりに都内の古着ショップをざっと回ってみたのです。基本的にはアメカジやヨーロッパの古着を扱うショップをメインに足を運んだのですが、そこで偶然見つけたのが、本日ご紹介させて頂くM65フィールドジャケットなんです。

■M65フィールドジャケットのデットストック!?
その実物が、こちら。上述しましたように、個人的にはオフのスタイルにおきましてもミックススタイルをする機会は少ないですので、イタリアブランドによるM65ではなく、ガチのM65に惹かれました。(笑)
古着のM65フィールドジャケット_①

生地も軍用を想定した、ハリがあり、いかにも丈夫そうなコットン生地。色もミリタリーグリーンです。
古着のM65フィールドジャケット_③

お世辞にも丁寧とは言い難いディティールの作りですが、そこがまた良い味となって、雰囲気作りに影響します。
古着のM65フィールドジャケット_②

タグを見てみますと、見なれない文字が・・・。ギリシャ語ですかね。恐らく生産されたのは1974年。私よりもお兄さんです。(笑)それにしては使用感があまりないので、デットストックかもしれません。ミリタリーアイテムにしてはかなり小柄なサイジングで、172cm、60kgの私でちょうどから、ややタイトフィットなサイジング。軍人は大柄な人が多いので、使われなかったのかな!?なんて推測をしていると・・・
古着のM65フィールドジャケット_⑥

使われなかった理由が(恐らく)分かりました。それは、付いているボタンの9割方が、ボタンホールの不良により締められない。(笑)ボタンホールが半分位まで縫い付けられてしまっているので、ボタンが入らないのです。なので、私がカッターで切ってやりました!これで一応ボタンはとめられますね。。
古着のM65フィールドジャケット_④

でも、古着屋さんを色々と見てまわった中では一番ファッショナブル!?なディティールを有しているように感じました。例えばこんな襟の表情もミリタリーと言うよりは、ファッションアイテムとして見た方がしっくりとくる気が致しますし、
古着のM65フィールドジャケット_⑧

ポケットもM65に多いベローズポケットではなく、サファリジャケットに見られる意匠デザインであるプリーツポケットのため、やっぱりオシャレな気がします!?
古着のM65フィールドジャケット_⑦

また、ウエストで絞ることが出来るドローストリングなんかもシルエット調整に使えそう。とは言え、副資材はご覧の通り一切ついていないですし、何せタグがガチのものでしたので、恐らくギリシア軍、または周辺諸国の軍隊のデットストックの可能性が高いのかもしれませんね。
古着のM65フィールドジャケット_⑤

実際に「悩めるトルソー君」に着て貰いますと、こんな感じです。「悩めるトルソー君」もまさかM65を着させられることになるとは、きっと思っていなかったでしょうし、私も思っていませんでした。(笑)
古着のM65フィールドジャケット_⑨

個人的には軍払い下げ等のガチのミリタリーアイテムはボックスシルエットである印象が強いのですが、こちらはご覧の通り、あまりやぼったさを感じない、スマートなシルエットが気に入りました。
古着のM65フィールドジャケット_⑩

ポケットなどにアイロンをかけた上で、スリムフィットのパンツを踝丈で穿いてローファーなんかを合わせたら、クラシコイタリアのブランドだと言っても通用するかもしれません。(笑)
古着のM65フィールドジャケット_⑪

中に着ているシャツはトルソー君に着せてあったリングヂャケットナポリのホワイトシャツなのですが、武骨に着るならラルフローレンやINDIVIDUALIZED SHIRTSのオックスフォード地のものを合わせて、それにデニムでも履けばそのまま子供たちと公園で遊べそうなスタイルになりそうです。

なお、バックのシルエットもガチのミリタリーには見えませんね。これで税込4000円くらいでしたので、お買い得だったかなと。
古着のM65フィールドジャケット_⑫

ちなみに合わせたスカーフも同じ古着屋で見つけ、800円でした♪
古着のM65フィールドジャケット_⑬

今回古着屋を久しぶりに回ってみて、わくわくする自分に気付いたことで、やっぱりこう言う服も好きだなぁと。イタリアはナポリのサルトや手縫いの服だけはなく、そもそも服が好きなんだ!と改めて再確認した次第です。

カジュアルアイテムは購入しても最近はドレス色が強い本Blogではネタとして取り上げることはあまりなかったのですが、今後はちょっと面白そうなアイテムなど、ご紹介出来るものがあれば記事化してみたいと思います。

と言うことで、普段スーツやジャケットを着て仕事をされていらっしゃる方は、週末はちょっとテイストやスタイルを変えてみると、思った以上にリフレッシュ出来たりするかもしれません。

古着を活用すれば、安価に異なるスタイル・テイストの服を手に入れることが出来ると思いますので、服を使ったリフレッシュにチャレンジされたい方は、是非試されてみてください!


■おまけ:ちょっとお得な情報
Le acca
今期物を含めて、全品20%Off!になりオータムセールを開催中。また、キャリー品などは最大70%Off!イレブンティのスーツが3万円以下、ドルモアのタートルネックも1万円台前半など、サイズが合えば相当に買い得なセールです。

Import select Piedi
今季物を含めて使える割引クーポン発券中。こちらも対象商品が最大20%Offと言うプレセール価格ですので、気になる方は是非チェックを。なお、春夏ものなどは、最大80%Offのセールも開催中です。

A&SHOP
リングヂャケット系のアイテムが破格で提供されている同店ですが、なんとエルメスに革製品を供給しているセラファンのアウター類が10万円台前半と言うアリエナイ価格に。サイズが合えば、相当に良い、大人の雰囲気になるかと思いますので、レザーアウターをご検討の方はチェックされてみてはいかがでしょうか。

リタリオリブロ
PT01やアルテアのアイテムが、現在のリタリオリブロさん価格から更に20%Off!になるクーポン発券中!

agio
並行輸入品であることから、日本の代理店価格よりもリーズナブルな価格で購入することが出来る同店ですが、PT01やGTAなどのパンツ、クルチアーニやザノーネのニット類が大量入荷していましたので、狙っている方は要チェックです。

インポートアウトレット musee
本日20時より、タイムセール開催!ジョンスメドレーのタートルネックやVネックニットが17800円(税込)、オリアンのカジュアルシャツが9720円(税込)など、探している方には相当にお得な価格で販売されるようです。

インポートセレクトSHOPでらでら
現在創業祭セールを開催中で、アウターやジャケット、デニムなどの均一セールを開催しています。ヘルノやヤコブ、ラルディーニなどのお馴染みのアイテムがお得です。

モダンブルー
モダンブルーさんの価格から、更に割引になるクーポン発券中!グランサッソのニット類は20%Off!など、秋冬アイテムがよりお買い得に!