JACKET REQUIRED(ジャケットリクワイヤード)さんが閉店・・・
こんにちは!
本日はちょっと気になるニュースを少しだけ・・・。
■ジャケットリクワイヤードさんが閉店・・・
既にご存じの方も多いかと思いますが、本Blogでもピッティの動向やセール情報などを中心に取り上げてまいりました、東京は表参道、大阪は梅田に実店舗を構えていらっしゃるジャケットリクワイヤードさんが、2018年2月28日をもちまして実店舗を閉店することとなったそうです。
※ライトアップショッピングクラブのニュースリリースより
※画像は公式ページより拝借致しました。
私は表参道ヒルズにBEYES(バイズ)と言うショップ名で展開をされていらっしゃった頃から存じ上げておりましたので、このニュースを拝見した際にはかなり驚きましたし、クラシコイタリアを扱うショップの閉店情報にとても残念な気持ちにもなりました。
ちょうど昨年末には、ここ数年トレンドと言うことで取り上げられていたイタリアを代表する老舗帽子メーカーである「Borsalino(ボルサリーノ)」が破産手続きを申請したこと(※)が明らかになったと言うことで、私はボルサリーノの愛用者ではありませんが、こちらも相当に驚いていたところでした。
※事業自体は継続の模様!?
ところが今回は自分が実際に訪れていたことがあり、かつ定期的にチェックしていたショップだっただけに、より驚いたと言いますか、ショックであったと言うのが正直なところでしょうか。
最近では、某国産メーカーが中国資本に買われた!?と言う話や、某セレクトショップが売りにでており、これまた某大手商社が支援を検討している(していた)と言った話をチラホラと耳にします。実際、私自身がその話の裏を取れておりませんので名前は差し控えさせて頂きますが、厳しいと言われているアパレル業界を象徴するようなお話ばかり目につきます。
■「所有」から「利用」の時代だからこそ出来ること!?
事実、”顧客の価値観が変わった”とはアパレルに限らずよく聞くお話で、今は「所有する」のではなく、「利用する」時代なのだと言います。
これまでは新品を購入し、自ら「所有をする」と言うのがある意味ではステータスであり、それが良しとされてきた時代であったと。ところが今は、一定期間所有して楽しんだら手放して、更に他のアイテムを楽しむ。もしくは、所有さえせずに、カーシェアリングのように借りて使うだけ。つまり、「所有」と言うよりは、一定期間だけ「利用する」と言う感覚の方がより実態に合っているのではないかと言うことですね。
実際、私が大学生の頃にはブランドの中古を買うなら「RAGTAG(ラグタグ)」、と言うくらいしか品数が充実しているショップの選択肢はなかったと記憶しておりますが、今や相当数のブランド中古品を扱うショップが存在致しますし、フリマアプリやオークションと言った個人間における売買マーケットも急速に拡大している状況です。
※スタイリストが選んだ服のレンタルサービスであるleeapのようなものもある
価値観の変化に加えて、中古を手軽に、気軽に購入することの出来るチャネルが増えたともなれば、欲しいアイテムが安価に手に入ると言う手段を利用しない理由はなくなりますねと言うことでしょうか。
そうなりますと、よほど欲しいアイテムであったり、中古市場では見つけられないようなアイテムを除いては、中古市場で安く購入し、一定期間”利用”したら、それを手放して新たなアイテムを購入(利用)すると言う合理的な行動をとる消費者が増えるのも非常に納得出来るわけです。
ただ、その結果として新品の物が売れなくなったり、価格競争によってアパレル企業の体力が消耗しているのだとしたら、短期的には我々服好きにとってはありがたい!?状況であったとしても、中長期的には決して明るい未来ではないような気も致します。
とは言え、例えそうだとしても、私のような小さなBlogで素人が騒いでも何か出来るわけではないのが歯がゆいところです。
それでも常々思っていることは、是非お気に入りのショップの見つけて、そこを支援すると言ったらおこがましいのかもしれませんが、自身のファッションライフを共に歩みたいと思えるショップを応援すると言う意識を持つことは大切かなと。
「所有」から「利用」へ、そして実店舗からネットへと、人(販売側)と人(購入側)との関係性が希薄化しそうな時代だからこそ、人と人との関係性をしっかりと感じることの出来るような「マイ・ショップ」を大切にして、そう言うショップ(人)と末永く、良いお付き合いが出来るようになりますと良いのかもしれません。
ちなみに、現在ジャケットリクワイヤードさんが行っている最大80%Offのファイナルセールは、明日1月31日(水)までです。2月の間は実店舗では閉店セールを行うようですが、オンラインショップでの実施有無は現時点では不明です。
いずれにせよ、もし気になるアイテムがありましたら花道を飾る意味でも是非購入されてみてはいかがでしょうか!?私も時間がありましたら、是非、実店舗に伺ってみたいと思います。