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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

スーツに未来はあるか!?

こんにちは!
本日は「スーツに未来はあるか?」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■聞こえてくる、紳士服苦戦の悲鳴
昨日Yahoo!のトピックスに「スーツ販売が低迷、紳士服大手が抱える苦悩」と言う東洋経済オンラインの記事が転載されており、1600以上のコメントが付くなど結構な反響のある内容となっておりました。

内容としては、クールビズや仕事着の多様化と言った流れによってスーツの需要が低迷。その結果、各家庭の背広服(スーツ)への支出が大きく減少していると言う市場の縮小に加えて、ファストファッションブランドによるビジネスウェアへの本格参入などによって競争が激化。これにより大手紳士服メーカーの業績も低迷しており、異業種への進出が進んでいると言うもの。

企業が成長戦略を描く際の1つの考え方として、、イゴール・アンゾフ氏が1957年に提言した成長戦略のモデルがあります。詳しくはgoogle先生に聞いて頂きたいのですが、ざっくり言えば、横軸に「製品・サービス」、縦軸に「市場」を取り、それぞれ「既存」と「新規」の4象限に分けて、成長戦略のオプションを整理したものです。

例えば、既存の市場に対して、既存の取り扱い製品・サービスで勝負をするオプションを採用するのであれば、新規顧客の開拓や競合他社からのマーケットシェアを奪うなどの具体的な方法があります。

他には顧客は既存のまま変えずに、既存顧客に対して新たな製品やサービスを投入する、つまり新製品や新サービスの開発を行うと言うアプローチや、製品やサービスは変えずに、新しい顧客層の獲得を目指す方法。そして製品やサービス、顧客の両方を同時に変え、新しい事業領域に進出すると言う多角化も戦略オプションの1つとして存在します。

大手紳士服メーカーで言いますと、『青山は2015年に靴修理店「ミスターミニット」の運営会社を買収。AOKIも結婚式場「アニヴェルセル」のほか、カラオケやマッサージ店を展開』していると上記記事内には記載がありましたので、「既存の男性と言う顧客に対して紳士服と言う製品を販売する」と言う事業領域ではなく、全く新しい顧客に対して、新しい製品やサービスを提供する多角化に乗り出していることがわかります。

つまり、ある意味におきましては”紳士服の販売に見切りをつけている”と言えるのかもしれません。なぜなら、企業は事業活動を通して得た収益を自らの成長のために再投資を行うはずですが、既存のビジネスが良好、もしくは将来的な成長の見込みがあれば、既存のビジネスに投資をするはずです。

しかしながら上記大手紳士服メーカーは既存の事業ではなく、他分野の事業に投資をしていることを考えますと、既存の事業である紳士服の販売事業の将来性に対してネガティブな判断をしている、と言うことが言えそうです。

まさに、既存の紳士服販売が苦戦しており、将来性の観点も踏まえると、他分野に進出せざる負えないと言う悲鳴なのかもしれません。。

ちなみに、先日ファッションビルを運営する丸井グループが証券事業に進出すると言うニュース(※)がありました。丸井は私が大学生の頃からクレジットカード事業に力を入れており、現在では収益の多くを金融事業が稼ぎだしていると言う話もあります。
※「丸井グループ、証券事業参入へ

よって、本件は多角化と言うよりも、既存の顧客に対して、新たな製品・サービスを提供する成長オプションを採用したと言えそうですが、それでもファッション以外の分野に投資をしていると言う意味におきましては、ファッション事業の将来性にネガティブなんだなと感じております。

これらのような事実を見聞きするにつけ、紳士服の未来は本当に大丈夫だろうか!?と言う不安感が頭をよぎります。

■スーツに未来はあるか!?
さて、そんな厳しすぎる!?紳士服(スーツ)の状況を目の当たりに致しますと、私の好きなスーツに未来はあるのか!?と感じることがあるわけですが、基本的には今より良くなることなない、と個人的には考えています。つまり、ネガティブであると。

恐らく、今後はスーツやネクタイをして仕事をする人はもっと大幅に減ると思っています。

例えば、あまり論理的ではないのかもしれませんが、スターウォーズなどの人間の未来を描いたSF映画なんかを思い浮かべてみますと、スーツ(軍服)にネクタイをしているのは兵士を統率する将校(リーダー)のみであり、他の一般的な人はボディースーツ(全身タイツ?)のようなものを着ていることが多いように思います。

私が生きているうちにここまでの大きな変化があるのかどうかまでは分かりませんが、少なくともスーツやネクタイを締めて仕事をする人は、社会的にごく”限られた人々のみ”になるだろうなと想像しています。

ちなみに、私は今現在(2018年5月末時点)においてスーツやネクタイをしめて仕事をしておりますが、これは自身の職業がら車移動が圧倒的に多いからであり、もし電車での移動が前提であれば、世間がクールビズ期間である中、一人でネクタイをしめて頑張れるのかどうか、正直自信がありません・・・。

やはり汗だくで服が体に張り付くような不快さを感じながら仕事を行うよりも、軽装で快適な状況で仕事をこなした方が、パフォーマンスが上がることが容易に想像出来るからです。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない!(やってはダメですよ!)」

ではないですが、みんなでクールビズをしていれば、ビジネスにおいて軽装であったとしても変な目で見られることもないですし、そちらの方が快適に働くことが出来、パフォーマンスも出せるのであれば、採用しない理由はないですよね・・・。(汗)

更に、大人たちがスーツを着て仕事をしている姿を見ていない今の子供たちが大人になった際にも、カッコイイからスーツを着て仕事をしたい!とはならないことは、火を見るより明らか・・・。

そう言う意味では現時点で私の中に、「スーツの将来を明るく照らすための処方箋」があるわけでもなく、またヒントらしきものがアイデアとしてあるわけではございません。

ただ、一服好き、スーツ好き、ネクタイ好きとして、スーツの未来のために何が出来るのか!?を日々考えながら、正統なメンズクラシックファッションの文化を次の世代に残し、繋げらるように、自分が出来ること、行動出来ることを見つけて行きたいと思っています。

さて、服好きの皆さんはどう考え、どう言ったアクションを取られますか!?良いアイデアがあれば、是非ともご教授くださいませ!





上品さと堅牢さと、実用性のバランス。:CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)

こんにちは!
本日は久しぶりにバックを購入しましたので、これを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■愛用するビジネスバックの摩耗
さて、私がビジネスバックとしてこれまで愛用してきましたのは、普段お世話になっている南青山に店舗を構えるセレクトShop、Sharonさんでも取り扱いのあるマウロ・ゴヴェルナのビジネスバック。3年ほど前に購入し、記事(※)としても取り上げておりました。
マウロゴヴェルナのビジネスバック
※「MAURO GOVERNA(マウロ・ゴヴェルナ)のビジネスバックを購入!

大容量かつ、ポケットが沢山付いていることから荷物が多い私にとっては大変便利で実用的。それでいてグレートーンの上品な色合いと、角ばっていない柔らかなフォルム。そしてキメの細かい革の表情は私好みの上品さを有しており、自身のビジネススタイルとも大変にマッチしている気がしていたので、とても気に入っておりました。

ところで私はその日のスタイルによってバックを変える、と言うことはほとんど致しません。ごくたまに、荷物が少なくても良い日に限ってクラッチバックを使う程度であり、それ以外の日は全て同じバックを使ってまいりました。

スタイルによって使い分けた方が全体のコーディネートとしてはより良いのでしょうし、バックも服や靴と同じように、ローテーションをさせることで消耗度合いを遅らせることもまた出来るのだと思っています。

それでも面倒くさがりである私にとりましては、バック内の荷物を日々のスタイルに合わせて移動させることは大変におっくうですし、継続出来る気が全く致しません。

と言うことで、上述しましたように毎日同じバックを使っていたわけです。ただ3年間も使ってまいりますと、さすがに色々なところにヘタリが出てきてしまいます。
マウロゴヴェルナのビジネスバック_現在①

例えば、持ち手の部分はご覧の通り革が剥がれてきてしまっておりますし、
マウロゴヴェルナのビジネスバック_現在②

便利な外側のポケットのファスナーの金具をどこかに落としてしまったようで、とても開けにくい状態・・・。
マウロゴヴェルナのビジネスバック_現在③

更に、服や靴は悪天候用をいくつか準備していたりするのですが、バックにつきましては準備をしていませんので、日の光や雨等にうたれることで色が落ちてきてしまっております。
マウロゴヴェルナのビジネスバック_現在④

恐らく靴のように、使用後のメンテナンスケアをしっかりとしていればもう少しダメージを和らげることが出来たのかもしれませんが、週に1回使う靴と毎日使うバックとではメンテナンスに対する意識の違いもあり!?気づいた時にはバックがだいぶ劣化をしてしまっておりました・・・。

と言うことで、流石にこの状態では装いをいくら小奇麗にまとめたとしてもバランスが悪い!?と考え、代用出来る新たなバックを購入することにしたのです。

■上品さと堅牢さと、実用性のバランス。
マウロゴヴェルナの雰囲気は大変気にいっておりましたし、使い勝手も相当に良かったので次のバックもゴヴェルナを!と言うのが普通の流れ。Sharonさんには新作としてバックも数モデルほど入荷しており、
マウロゴヴェルナの新作バック①

デザインや雰囲気、実用性の観点では魅力的なモデルもあったのですが、お値段にかなりのパンチが効いております。。
マウロゴヴェルナの新作バック②
※ゴヴェルナの新作バックの画像はSharonさんの公式HPより拝借致しました。

最近の私の懐事情を考慮するのであれば、もう少しリーズナブルに準備したい・・・。と言うことでリサーチした結果、私のスタイルに合わせやすい柔らかさや上品さを有していながらも、堅牢性があり、その上実用性もあると言うバランスの良さで選んだのが、現在はクラッチバックを2つほど所有しているシャンボールセリエのトートバックであるCinon(シノン)のグラファイトカラー(グレー)でした。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_①

堅牢性を求めようとすると、それと相反するように上品さ、エレガントさの要素が削られて、どうしてもカッチリした雰囲気やガッシリとした質実剛健な雰囲気になりがちです。このような中で、メイド・イン・フランスのシャンボールセリエはフランスらしい上品さをしっかりと纏っていながらも、
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_②

フランスを代表するラグジュアリーブランドであるエルメスがそうであるように、作りもしっかりとしており、私の求める堅牢性を十分に担保してくれる気がしております。ご覧の通り、持ち手の部分もしっかりとした芯材が入っており、丈夫そうです。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_⑥

また、私はiPadや書類の束を持ち歩くことがありますので、底がしっかりしていることも条件の1つだったのですが、ご覧の通りかなりしっかりとした底板が入っているようで、重い荷物にも十分に耐えることが出来そうな雰囲気です。しかも、底には鋲がうってありますので、自立も問題なし。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_⑤

ビジネストートとしては容量も最大級?で、十分なモノが入りそうですね。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_⑦

しかも、サイドについている釦を外すことにより、開口部が広がります。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_⑨

これはデザイン的な側面もありますが、書類のファイルの出し入れが多い私にとしましては実用的な機能の1つです。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_⑩

ご覧頂きましたように堅牢性があって、実用的でもある。その上、シンプルでベーシックなデザインでありながらも、描くシルエットが直線的ではなく、曲線を用いていることから柔らかい雰囲気になりますね。更に革の表情も上品なので、イメージ通りのエレガントさがあるあたりは、探した中では私にとって一番イメージに近いブランドがシャンボールセリエでした。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_④

ただ、残念ながら流石にパーフェクトではありません・・・。ビジネスバックとして開口部分が大きく、フラップやファスナーがないのはセキュリティ面で不安な部分もありますし、雨の際にも気になります。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_③

そして、収納の少なさも気になるところ。これまで使ってきたゴヴェルナはポケットが多く、様々なモノを収納するのに困らなかったので、仕切りがなく、かつポケットは内部にある1つだけ、と言うのは正直心許ない気がします。
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_⑧

とは言え、この辺りの気になる点はバックインバックを使ったりすることで乗り切ることが出来るかなと考えています。世の中にパーフェクトな品物は存在しませんので、欠点を補強出来る方法があれば大きな問題にはならないのかなと。

つまり、100点満点ではないものの、それでも今回購入したシャンボールセリエのバックは、上品さと堅牢性、そして実用性のバランスが私にとっては最も高く、その上ファミリーセールサイトにて定価の約半額で購入することが出来ましたので、ゴヴェルナの代用バックとして十分なチカラを発揮してくれるものと思っておりますょ!
CHAMBORD SELLIER(シャンボールセリエ)のトートバック(Cinon/シノン)_⑪

なお、ゴヴェルナのバックは相当気に入っておりますので廃棄するのではなく、修理や色を塗り直して貰うことで長く使い続けたいなと思っています。と言うことで、これから革小物の修理が上手く出来るショップを探す必要がありますね。

もし読者様の中で、東京近辺でバックの修理や塗装が出来るおススメのショップがありましたら、是非ともご教授くださいませ。タイミングを見て、持ち込みをさせて頂けばと思います!








カチッとした雰囲気になりがちなブリーフケースも柔らかくてエレガントな雰囲気が漂います。




クラッチバックの雰囲気も好みです。シンプルですがスタイルがあり、やり過ぎ感のないデザインが秀逸!




rm55的スタイリング:2018年SS_12:ニットポロ×タックイン

こんにちは!
本日は第12回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
本日取り上げますのは、4月中旬のとある週末のオフスタイルです。今年は例年以上に暖かくなるのが早かったように思いますが、この日も4月にしてはだいぶ気温が高かったので、購入していたとある夏用のアイテムを早速取り入れてみたのです。

それが、こちらのジョンスメドレーのニットポロ(XS:ブラック)であるADRIAN。ただ、半袖では流石にビジュアル的にも寒々しい時期でしたので、これにディ・マエストロのコットン素材のスタンドカラーニットカーディガン(44:ブラウン)を羽織り、パンツにはレスパーデのコットンストレッチチノ(44:ベージュ)を合わせました。
rm55的スタイリング:2018年SS_12:ニットポロ×タックイン_①

そして足元には、エンツォ・ボナフェのスエードコインローファー(ダークブラウン)を素足(※)で。ちなみに外出先が室内だったので問題はありませんでしたが、外部ですとまだちょっと寒かった記憶があります。(笑)
rm55的スタイリング:2018年SS_12:ニットポロ×タックイン_②
※実際には、インビジブルソックスを履いています。

■あとがき
さて、購入後に家で着用した際にも感じたのですが、シーアイランドコットンのニットポロは物凄く着心地が良いですし、スポーツを起源に持つポロシャツとは思えないほどの上品さがありますね。

今回はオフと言うことで特段TPOを気にする必要はないシーンでしたが、節度をもったカジュアルスタイリングをする際には持ってこいのアイテムではないかと改めて感じました。今期私はジョンスメドレーのニットポロを2着購入しておりますが、今回用いたのはADRIANと言うモデル。

シルエット的には着丈がやや長いのですが、そこを逆手にとって!?あえてタックインをする着こなしにチャレンジ致しました。合わせたパンツは股上が深めのパターンを持つレスパーデのチノパンでしたので、相性もとても良いように感じています。
rm55的スタイリング:2018年SS_12:ニットポロ×タックイン_④

ジョンスメドレーのニットポロはエレガントに見える一方で、編み物故に襟立ちが良いとは言えません。よって、本格的なテーラードジャケットなどに合わせるよりは、ニットカーディガンなどの緩さをもったアイテムの方がバランスは良いかなと思っています。
rm55的スタイリング:2018年SS_12:ニットポロ×タックイン_③

ちなみに、本テーマとは少しずれてしまうのですが、少し前にインスタグラムにて「スエード」素材の靴の着用時期に関するご質問を頂いたことがありました。

本来「スエード」は秋冬の素材だと思うのですが、春夏でも気にせず使っていますか!?と言う趣旨だったと記憶しています。

確かに「スエード」の持つ起毛感は秋冬らしい表情だと思うのですが、雑誌などの影響もあるのか、個人的には「スエード」そのものに季節感を強く感じなくなってきていると言うのもまた事実です。

ヨーロッパではやっぱり「スエード」は秋冬の素材なので春夏に使っている人はおらず、似たような素材感だけれどより毛足の短い「ヌバック」を春夏には使うと言う話をどこかで見聞きしたように思います。ただ、今現在の日本におきましては、少なくとも靴の素材としては「スエード」が1年を通して用いられているように感じますが、皆さんはいかがでしょうか!?

そんな「スエード」に対して持っている季節感の変化故に、私自身はスエードは秋冬だけ!と言う感覚ではなく、春夏でも雨の日であったり、他のアイテムとのバランスを見て取り入れております。

と言うことで、最後はちょっとテーマと異なる内容になってしまいましたが、ニットポロをタックインで着てみると言うスタイリングのご紹介でした。今回はチノを合わせておりますが、ウールパンツであればより上品な雰囲気に仕上がると思いますので、気になる方は是非トライされてみてくださいっ!






ジョンスメドレーのシーアイランドコットンを使ったクルーネックニットも狙い目!?




※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。

オリジナルの魅力:RayBan(レイバン) WAYFARER(ウェイファーラー) RB2140A 902

こんにちは!
本日は「オリジナルの魅力」と言うテーマで、この時期には特に欠かすことの出来ないサングラスを取り上げながらコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■オリジナルの魅力
さて、日差しが強くなり始めるこの時期に活躍してくれるアイテムと言えば、サングラスですよね。

ちょうど4年前のこの時期にも新しいサングラスを購入しており、記事(※)として取り上げておりました。その際に購入したのは、アメリカ発のメガネレンズメーカーであるレイバンの代名詞的な存在でもあるウェイファーラー。ウェリントン型のサングラスとして最も有名なモデルの1つだと思います。



※「RayBan(レイバン) WAYFARER(ウェイファーラー)購入!:RB2140A 901

もちろん!?その際に購入したのはオリジナルのモデルであり、現在はメーカー廃番となっている「RB2140A」。今は「RB2140F」と言うことで、フルフィットを意味する「F」が付く品番が現行モデルになっています。



オリジナルとの違いは、大きく3点。

①フレームの傾斜角度を変更
フレームの傾斜角が従来よりも緩やかな角度になっています。この改良により、頬にレンズがあたると言った問題が改善されています。

②ノーズ部分の形状を変更
ノーズ部分をより丸みを帯びた形状に変更することにより、フィッティングの改善がされています。

③テンプルの変更
オリジナルのややストレート気味であったテンプルにカーブをもたせることで頭部とのフィッティングに改良を施し、よりずれにくく、快適な掛け心地を実現しています。

つまり、オリジナルのデザインに対してフィッティングを中心に改良を行い、”掛け心地を向上”させたのが現行モデルである「RB2140F」の大きな特徴だと言うことが出来ますね。

確かに掛けてみると”納まり感”がとても良くなっていることはすぐに理解出来るのですが、個人的にはオリジナルのモデルである「RB2140A」の方が好みです。その大きな理由は、ウェイファーラーの特徴でもあるやや吊り目がちなウェリントンモデルのシャープさをより感じるからと言うもの。

現行の「RB2140F」はフィット感を向上させるために人間の体の形状に合わせて”丸み”や”カーブ”をそのデザインの中に取り入れていることは上述した通りなのですが、これがオリジナルのウェイファーラーの特徴であるシャープさにマイルドさを与えてしまっている気がしており、なんだかしっくりこないのです。。

もちろんサングラスにおけるフィッティングはとても重要だと思うのですが、1952年のデビュー時には今現在のようなレベルでのフィッティングは求められなかったでしょうし、きっとそれ以上に大切にしたものがあって、今のデザインが生まれたのだろうと想像致します。

世の中の声や技術進化によって改良を重ね、より輝きを増すものもありますが、個人的にはモノが生まれる際には、時代性やその時の価値観、思想と言った相応の理由が必ず存在し、同時に、オリジナルが数十年にも渡って愛され続けた中にも必ず理由があると思っています。

形状に代表されるデザインは表面的なものと解釈されがちですが、その裏側にはモノづくりにおける時代性や精神、思想があると考えています。よって、そう言った”見えない部分”にこそオリジナルの本質や魅力が隠れていたりすると思いますので、オリジナルを変更する際には、そんなことを大切にしながらアップデート出来たら良いなと思うのでした。

■レイバンのウェイファーラー RB2140A 902
ところで、実は大学時代からの友人が現在日本でレイバン等を取り扱っているミラリジャパンに勤務しておりまして、先日開催されたサンプル?セールにご招待を頂いており、15分だけ顔を出してきたのです。(笑)

私が訪問したのは2日間あるうちの2日目で、友人からは「初日に比べると数はだいぶ少ないと思う」と言うことを言われておりました。よって、正直期待はしていなかったのですが、なんとウェイファーラーのオリジナルモデルである「RB2140A」が1本だけあるではないですかっ。しかも、ちょっと欲しいなと思っていた「902」のべっ甲カラーです。
RayBan(レイバン) WAYFARER(ウェイファーラー) RB2140A 902_①

もちろんファミリーセールプライスと言うこともあって即決でした。
RayBan(レイバン) WAYFARER(ウェイファーラー) RB2140A 902_②

今ではオリジナルモデルの新品はメーカー廃番品と言うことでプレミア価格が付くこともありますし、このモデルは「Made in Italy」。レイバンはアメリカ発のブランドですが、今ではペルソールなどと同じイタリアはLuxottica社の傘下に入っておりますので、製造はイタリアなんですね。
RayBan(レイバン) WAYFARER(ウェイファーラー) RB2140A 902_③

もしかしたら初日にはもっと本数があったのかもしれませんが、私が購入したのが最後の1本と言うことで、今回は買い物の神様が降りてきてくれたようです。(笑)
RayBan(レイバン) WAYFARER(ウェイファーラー) RB2140A 902_④

なお、せっかくなので眼鏡フレームも合わせて購入しました。こちらも同じくべっ甲フレーム。ブラックカラーに比べますと顔の表情を柔らかく見せてくれるので良いかなと。
RayBan(レイバン)_眼鏡

実は白山眼鏡店を大学生の頃に購入し、今でも帰宅後にコンタクトをはずした後にかける眼鏡として愛用していたのですが、寿命だったのか、先日ノーズ部分が折れてしまったのです。と言うことで、今回は入れ替えにはちょうど良いタイミングだったのかもしれません。
RayBan(レイバン) WAYFARER(ウェイファーラー) RB2140A 902_⑥

サングラスにも他のアイテムと同じように、そのお国柄やデザインテイストに特徴があり、長らく続いているブランドには確立されたスタイルが存在します。

私がサングラスを掛けるのはドレススタイルよりも圧倒的に週末などのカジュアルスタイルの際が多いのでレイバンを好んで掛けておりますが、シーンが変われば選ぶスタイルも変わるのかもしれません。イタリアにはレイバンと同じくらいの長い歴史を持つペルソールもありますし、是非日差しの強くなる前に、お気に入りのスタイルを持つサングラスをワードローブ加えてみてはいかがでしょうか。

ビジュアル的なカッコ良さはもちろんですが、良質なメーカーのサングラスであれば、目の疲れも軽減してくれると思いますよ!






ペルソールもカッコ良いので、1本は欲しいなと思っていたりします。



この夏はロゴTで!:NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ

こんにちは!
本日は私にしてはかなり珍しくもあり、かつ同年代の方にとりましては懐かしくもある!?アイテムを購入しましたので、これをとりあげてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ロゴTシャツ
さて、ロゴTシャツと言えば90年代のストリートファッション全盛期の人気アイテムとして一世を風靡したことがあったかと思いますが、ここの最近、ロゴアイテムに改めて注目が集まっているように思います。

今現在私はファッション雑誌を定期的に購入することはありませんので、メディア的に言うトレンド情報にはかなり疎いのですが、それでも服好きゆえに、時間がある時にはスタイルを問わず様々なショップのオンラインショップをウィンドウショッピングすることは多々ございます。と言いますか、むしろ趣味の1つとさえなっております。

そしてウィンドウショッピングを楽しむことで、各メーカーが発信する新作アイテムの傾向等からトレンドを教えて貰うことになるわけですが、このような中で90年代にモテたい一心で!?服にお金をかけていた頃の記憶が蘇ったのが、上述したブランドのロゴが入ったTシャツ、通称ロゴTです。




私の若い頃は、それこそストリート系やスポーツ系のブランドのみならず、多くのジャンルのブランドからロゴTが販売されておりましたが、ここ最近もその頃と同じようにラグジュアリー系ブランドがコレクションでロゴをデザインに取り入れたアイテムを発表したり、ストリート系、スポーツ系を問わず、多くのブランドからロゴアイテムが提案されているようです。

そしてその傾向として注目すべきは!?ロゴのサイズが大きいこと。



実際、インスタグラムで交流をさせて頂いている方の中には、昨年くらいから早々にロゴアイテムを取り入れていらっしゃる方を拝見しておりましたが、その方も比較的大きめのロゴがあしらわれたコーチジャケットを着ていらっしゃいました。

それでも私自身、ここ最近はオフでもクラシコイタリアなアイテムを着用することが増えておりますので、自分がロゴTシャツを着るシーンと言うのはなかなかイメージ出来ませんでした。ただ、若い頃にロゴTシャツをはじめとしたロゴ物アイテムを楽しんだ記憶があるからなのか、様々なブランドが提案しているロゴTを見るにつけ、なんだか着てみたくなったのですから不思議なものです。(笑)

■NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ
自分でも着てみたくなって色々なブランドのロゴTを見ていたのですが、ラグジュアリーブランドやストリート系、またはそれらのコラボTシャツなんかはとてもカッコ良いのですが、値段も高いですし、あまり着こなせるイメージが出来ません。

このような中で、このシーンでなら問題なく使える!?と考えたのが、この5月、6月と言う時期に多い子供の運動会。(笑)昭和生まれの私としましては、運動会と言えば10月と言うイメージが強いのですが、ここ最近は5月、6月に開催されることも多くなっているようです。

そして小さなお子さんをお持ちのパパさんであればお分かり頂けるかと思いますが、幼稚園などの運動会は親も参加するタイプの競技が多いのです。よって、ジャケットやシャツなんかを着用していったら場違いで、子供をおんぶして走り回ったり、親同士の綱引きなんかもあったりします。

私は2年前に参加した長女の運動会で綱引きにひっぱりだされ、運動不足故に足がつると言う大変苦い経験を致しましたので、昨年からはしっかりと”準備”をして臨むようにしております。(笑)

と言うことで、子供たちの運動会の際に着用すべく違和感のないスポーツブランドの中から私が選んだのが、子供の頃からお世話になっているNIKE(ナイキ)のロゴTでした。もっと正確に言いますと、選んだのは2002年に創設され、多くのスケーターから支持を集めていると言う、ナイキスケートボーディング「NIKE SB」のロゴTシャツです。
NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ_①

色は使いやすいホワイトベースにブラックのロゴが入る、最もプレーンなデザインのものを選びました。子供の運動会で変に目立ってしまってもアレなので。(笑)
NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ_②

しかし、何年たっても色褪せないナイキのロゴであるスウッシュは秀逸ですね。これにスケートボーディングの略である「SB」が入りますが、ストリート感も感じますし、これも結構良いのではないでしょうか。
NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ_③

素材はナイキお得意のDRI-FITテクノロジーを用いたコットンとポリエステルの混紡生地で、快適な状態をキープしてくれると言う流行りの!?機能性素材。運動会は冷房の効いた部屋の中でやるわけではないので、ちょうど良いですね。
NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ_④

もともとDRI-FITテクノロジーは蒸発散性や速乾性に優れていることで知られておりますが、生地厚も薄いので、運動時に使うには便利な1着になるかもしれません。
NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ_⑤

ちなみに、172cm60kgの私がサイズ「S」を着用しますと、こんな感じです。若い頃にはオーバーサイジングなシルエットを楽しんでいたように思いますが、もう年も年ですから今回はジャストサイズを選びました。
NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ_⑥

これで子供の運動会の準備も万端!あとは、足などがつらないように、適度な運動で体を慣らしたいと思っています。(笑)
NIKE SB (ナイキエスビー)DRI-FIT Tシャツ_⑦

運動をする際はもちろんですが、週末のリラックスタイムを過ごすには便利な1着になりますし、同年代の方であれば、あの若かりし頃の記憶が蘇る、ちょっとテンションが上がるロゴTだと思います。私は運動会の後は、ここ数か月行けていないジムでも使う予定です。(汗)

と言うことで、お手頃なTシャツですし、気になる方は是非チェックされてみてください!







ジャケットは肩で着る!?:Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)

こんにちは!
本日は、「ジャケットは肩で着る!?」と言うテーマとともに、この2018年SSの大物をご紹介させて頂こうと思います。

それでは、まいりましょう。

■肩の入り方で判断する!
さて、この度購入しましたのは、ナポリのサルトリアにおけるビッグ4の一角を占めるサルトリアソリートが、世界初の試みとしてSharonさんと開発したプレタポルテ(既成服)のラインであるSolito house exclusive per Sharonのスーツです。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_①

昨年の秋冬から納品を頂いたビスポークのスーツやジャケットをようやくしっかりと着込むことを始めた私ですが、少ない経験の中でも、幸いにして同じサルトの手がけたビスポークとプレタポルテの服を着用する機会に恵まれたことから、ヴィジュアル的なシルエットや着心地の観点におきまして、その両者の”違い”と言うのを身を持って体感出来ております。

このような中で、自己満足に限りなく近いのだと理解しておりますが、ビスポークならではのシルエットの美しさや心地良さは、やはりプレタのそれとは異なるように感じております。

具体的には、例えばビスポークは自身の体型に寄り添っている故にシェイプをかけることができ、ラインが綺麗に出ているように思いますし、着心地面で言えば、特に肩の入り方が大きく違うように思います。これにより、腕を動かした際に服が付いてくる感覚がグッと高まると。

それでも見る人が見なければ分からない程度の差異だと思いますし、着心地面におきましても肩を入れた瞬間こそ「おっ」と言う違いを感じるものの、仕事をしている中で大きな差を感じることはありません。

それでも、このビスポークならではの良さに魅了されてしまうあたりが服を愛してしまったモノとしての弱みなのでしょうか。(汗)これまでは着用期間の長い秋冬を中心に仕立てて頂いていたビスポークの範囲を春夏ものにも求めてしまいそうな自分がおりました。

そんなビスポークに対する想いが強くなっていた中で、この2018年のSSもワンシーズンあたり25着限定で仕立てていると言うSolito house exclusive per Sharonの新作の入荷連絡を頂いたわけです。

今回は上記のようにビスポークに想いが傾きつつありましたので、入荷した新作を見る際には基本的に見送るスタンスで拝見し、もし肩の入り方に満足感を覚えたら購入を考えよう!と言う強い気持ちを持って臨んだのです。(笑)

そうです。つまり、プレタポルテのスーツ(ジャケット)の購入基準は、「肩の入り方」が重要です!と。

■勝負は一瞬
今期も魅力的なスーツが並んでおりましたが、個人的に最も惹かれたのがこちら。英国の名門マーチャントであるホーランド&シェリーのウール生地を使ったストライプ柄のスーツ。スーパー120’sの目付250g前後位だったと記憶しておりますが、サラりとしながらも程良い生地厚なので春夏に加えて秋口も使えそうな1着です。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_③

色は落ち着いたミディアムグレーに幅15mm程度のペンシルストライプが入ります。糸を強く撚っているのか、ハリコシのある生地感で端正な英国紳士を想起させます。(笑)
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_②

実はもう少し明るめのグレー、かつ幅が狭いストライプ柄でアルフォンソ・シリカのスーツを持っているのですが、肩から胸周りにかけてタイトさを感じることや、シリカにはない、この大人っぽい色気を感じる雰囲気に惹かれてしまいました。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_⑤
※上記画像は全て、Sharonさんのスタッフブログより拝借致しました。

それでも当初抱いていた基準を忘れずに、気を強く持っていざ試着。すると、結果は一瞬で出たのです。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_④

私はSolito house exclusive per Sharonが展開され始めたファーストシーズンから購入をしておりますが、流石にソリートとは言え人の手で縫いあげておりますので、毎シーズン寸分違わぬサイズ感で仕上がってくるわけではございません。よって、シーズンによっては肩周りが若干大きかったり、腕周りがやや太めに感じたりと言うこともあるのです。

それでも、今シーズの仕上がりは、お世辞抜きで完璧でした。いや、正確に申し上げますと、私の体型にはかなり良いフィット感で仕上がってきておりましたので、袖を通し、肩をおさめた瞬間にもう勝負!?はついていたのです。。

これは買いだ!と。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_⑥

プレタポルテのスーツを評価する基準や方法は人によって様々で、唯一絶対的に正しい方法と言うのは存在しないのかもしれませんが、私個人に限って言えば”肩幅を含めた肩の入り方”がジャケットのフィッティングでは一番重要だと考えています。

肩がしっかりと納まりますと、背中や胸まわりに余計なシワが入りにくく、ラペルロールも綺麗に落ちて行くように感じますし、腕を動かした際のシルエット、シワの入り方もこれまた美しいのです。もちろん!?着心地は言うまでもなく快適です。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_⑨

以前、『本当に欲しいものはオーダーで、必要なものは既成服で。』と言った趣旨の発言をされていらっしゃる方がおり、なるほど!と強く共感したことを覚えておりますが、既成服でもここまでしっかりと肩が入るフィッティングが実現すれば、”本当に欲しい服”として購入するのもアリかもしれない、と感じた今日この頃です。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_⑧

なお、上記にSharonさんによる画像を使わせて頂きましたのは、お恥ずかしながらここの所週末を含めて多忙気味で、写真を取る余裕がなかったと言うことがその理由です。しっかりと自分の時間をコントロール出来るように精進しなければなりませんね・・・。

と言うことで、プレタポルテのスーツやジャケットのシルエットや着心地がイマイチ!?と感じていらっしゃる方は、是非肩の入り肩がピタッと来るメーカーのモノを選んでみてはいかがでしょうか。もしかしたら、プレタポルテとの新しい付き合い方が始まるかもしれませんよ!?
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_⑦






イタリア的な解釈を加えたアメトラなネクタイ!?:Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のストライプ柄ネクタイ

こんにちは!
本日は、先日参加をさせて頂きましたShibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーにおきまして購入したネクタイをご紹介させて頂こうと思います。

それでは、まいりましょう。

■ビスポークシャツに加えて購入したネクタイ
さて、前回の記事でもご紹介させて頂きましたように、今回のトランクショーでは自身2着目となるシブミのビスポークシャツをオーダーさせて頂いたわけですが、これに加えて大好きなネクタイも購入しておりました。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_シャツ生地①

もとは気になるネクタイを数本ほど事前にご連絡させて頂き、実物を拝見させて頂いた上で購入の有無を検討しようと思っていたのですが、トランクショーならではの雰囲気やオーナーであるベネディクト氏との会話によってテンションが上がってしまい、思わず!?シャツをビスポークしてしまったことは既にお伝えした通りです。

このような中で、もともと購入を検討していたネクタイの中でもイメージ通りで、自分のワードローブ内にはあまりないスタイルを持ったネクタイを購入させて頂きました。そのネクタイが、こちらです。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のストライプ柄ネクタイ_201805①

私にしてはちょっと珍しい!?テイストかなと思っています。ネイビーベースにボルドーとグリーンのストライプが入ります。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のストライプ柄ネクタイ_201805②

もう少しよく見てみますと、ボルドーとグリーンのストライプにあわせて、イエローとライトブルーのストライプが並行していると言うデザイン。ちなみに、ストライプ柄でも右上がりのものがレジメンタルタイと言うことで英国に起源を持つ柄であり、右下がりになっているものはレップタイと言い、アメリカにその起源があると言われております。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のストライプ柄ネクタイ_201805④
※参考:「レジメンタルタイは右上がり!?右下がり!?

今回は右下がりですので、正確に言うのであればレップタイ。つまり、アメリカに起源を持つストライプ柄と言うことになりますね。ちなみに、仕様としては3つ折りのスフォデラータ(裏地無し)、剣先のみ芯無しと言うものです。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のストライプ柄ネクタイ_201805③

■イタリア的な解釈を加えたアメトラなネクタイ
先日、「たかがネクタイ、されどネクタイ。:1本のネクタイのチカラ」と言うタイトルで記事をお送りしておりましたが、ネクタイ1本でスタイルそのものを大きく変える事が出来ると言う趣旨の話をしておりました。

私個人の好みで言えば、イタリアンエレガンスを感じるスタイルが今は一番好きなのです。しかも、あまり様々な国のテイストミックスさせるのではなく、直球系の正統なスタイルに近い方が安心感があります。

それでも服好きならではの”性”なのでしょう。たまには正統なイタリアンスタイルとは異なるスタイルも楽しみたくなるわけです。そんなこともありましたので、今年のGW谷間の平日には知人からアメリカ土産として貰ったアメリカントラッドな雰囲気を感じるネクタイをして出勤しておりました。
1本のネクタイのチカラ_アメリカンスタイル③
※こちらのストライプ柄は、レジメンタルですが・・・。(笑)

もちろんネクタイのみならず、ホップサックジャケットのの下にはボタンダウンのチェック柄シャツを合わせてみたり、パンツにはチノパンを合わせてみたり、
1本のネクタイのチカラ_アメリカンスタイル①

足元にはオールデンのタッセルローファーを履いてみたりと、自分なりのアメリカントラッドを意識したスタイルを心がけてみたのですが、これが想像以上に新鮮な感覚を与えてくれまして、スタイルではなくファッションですが、こう言う遊び方もアリかなと感じたわけです。
1本のネクタイのチカラ_アメリカンスタイル⑤

ただ、お土産で頂いたネクタイは私の好きなノットやディンプルを好みの形状に仕上げるのが困難でしたので、トランクショーを控えていたシブミのHPにて事前にネクタイを拝見させて頂きまして、個人的にアメトラを感じるデザインのものをセレクトさせて頂いていたのです。

中でも個人的に気に入ったのが、アメトラのど真ん中のテイスト、スタイルを持っているのではなく、アメトラをイタリア的に解釈したらこうなりましたっ!と言う雰囲気があった、今回のネクタイ。もちろん正統なアメトラスタイルを持つネクタイもカッコ良いと思うのですが、私のワードローブ内にはアメトラテイストのドレスアイテムはほぼありません。


よって、どうせならワードローブ内のアイテムをうまく活用したいので、イタリア的なテイストを持っていた方が色々悩まずに合わせやすいだろうと言う考えのもとで、今回はシブミのレップタイを購入をさせて頂くことにしました。

私が普段好んでしめているカペッリやマリーノ、ジュストビスポークなんかでは、アメトラの雰囲気を残しながらイタリアンな雰囲気に仕上げるのは難しいかなと思っております。

私の中でカペッリは英国クラシックをイタリア的に解釈したスタイルを持ち、マリーノはイタリアならではの艶感のど真ん中のスタイルを持っており、ジュストビスポークはイタリア的なのですが、マリーノのような艶感ではなく、モダンさが強く出ている気がしております。

よってアメトラをイタリア的に解釈し、その上でアメトラの香りをそこそこ残せるのは、私が好んでしめているネクタイの中ではシブミだけかなと思っています。

もちろん上記の解釈は私がこれまで経験してきた範囲での分類、分け方に過ぎないので、もっと豊富な経験、知識、別の感性をお持ちの方からしたら異なる分け方になるのかもしれません。それでも少なくとも私は現時点でそのように解釈していると言うことになります。

シブミと言いますと、最近はロゴにもなっている「シブミ・フラワー」の印象が強いのですが、英国産シルクを使ったり、今回のようにアメリカントラッドからインスピレーションを得たデザインのものがあったりと、スタイルの幅が広いのが特徴の1つかなと思っています。

今回購入させて頂いたのは新作ではないのですが、続々と新作デザインも加わっておりますし、公式HPも日本語対応をし、更に見やすくなっておりますので、気になる方は是非チェックされてみてください!






Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)にてドレスシャツのビスポークにリトライ!

こんにちは!
本日は先日参加させて頂きました、イタリアはフィレンツェ発のネクタイを中心としたクラシックメンズウェアのブランドであるShibumi Firenzeのトランクショーにてビスポークすることにしました、ドレスシャツを取り上げたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■元はネクタイの購入を希望も、結局ビスポーク・・・
さて、3か月ぶりに参加をさせて頂きましたShibumiのトランクショー。当初はネクタイの購入を希望しておりましたので気になるものを事前にご連絡の上でご持参頂き、直接見てから判断しようと考えていました。

それでも前回の記事にもありましたようにオーナーであるベネディクト氏とお話をさせて頂いたり、新作のRTW(既成服)のシャツやポロシャツ、バンチブックなどを拝見しておりますと、服好きとしてテンションが上がってきてしまう自分がおりました。。(苦笑)
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_004

その結果、トランクショーの参加前には考えていなかったものの、最近気になり始めていたホワイトベースにストライプ柄の生地にてドレスシャツのビスポークを”衝動的に”お願いすることになったのです。

ちなみに、オーダーをさせて頂くことにした背景には直近の為替レートの影響もあるのかなと思います。私はクレジットカード決済を行っておりますので、円ではなく€でのお支払い。よって為替レートの影響をモロに受けるわけです。ここ最近はユーロが売り込まれて円買いがなされており、1€/130円程度まで円高傾向になってきましたので、一時よりは良いレートかなと。

ところで、私は自らのドレススタイルではホワイトではなく、サックスをシャツのベースカラーとして用いているのですが、今期はなぜかホワイトが妙に気になります。そんなこともありまして、前シーズンにSharonさんにて購入をしたルカアヴィタービレのホワイトベースにネイビーのストライプが入るシャツがかなりお気に入り♪
LUCA AVITAVIRE(ルカ・アヴィタービレ)のツイル ドレスシャツ_⑥

ロンドンストライプやサックスベースにストライプが入るシャツはRTWでも結構あるのですが、ホワイトベースにストライプが入るシャツはあまり見かけません。

と言うことで、Shibumiのシャツ生地の中で最も自分のイメージに近かった生地を選んでみました。それが、こちらです。ホワイトベースに、ルカアヴィタービレのストライプよりも少し幅が広いネイビーカラーのストライプが入ります。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_シャツ生地②
※上から2つ目の生地

平織りのブロード生地で120番手の双糸。ブロードはもともと生地に光沢感がありますが、120番手くらいになりますと高級感もぐっと出てきますし、細番手のウール等を用いた光沢感あるスーツとのバランスもとりやすいかなと思っています。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_シャツ生地①

■仕様等について
Shibumiにてシャツをビスポーク頂くのは、今回で2回目です。よって、2月に納品を頂いたビスポークシャツを自分なりに着こむ中で気になったこと等を可能な限りフィードバックさせて頂きました。
rm55的スタイリング:2018年SS ⑨:Shibumi style_④

そのような観点で言いますと、どれだけ真剣にシャツと向き合うことが出来たのか。そして、そこで感じたこと、気づいたことをどれだけ適切にフィードバック出来ているのかと言う点が、今回シャツをビスポークにて仕立てて頂くこと以上に自分の中では重要なテーマ設定だったりするのです。
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)によるビスポーク ドレスシャツ着用イメージ④

なお、今回フィードバックさせて頂いたのはシルエットと言うビジュアル的な観点と着心地に関する観点の大きく2つ。たまたま当日は2月に納品を頂いたシャツを着用しておりましたので、実際の箇所等をベネディクト氏と共に確認をさせて頂きながら、説明を行いました。(細かい点の通訳を頂きましたYさん、ありがとうございますっ!)
shibumiのトランクショー参加スタイル2018年5月_001
※トランクショー当日のスタイル

通常2着目以降のビスポークやパターンオーダーの場合は仮縫いは無しで納品まで行くのですが、今回は上述しましたように細かな修正点をいくつかあげさせて頂きましたので、仮縫いを入れて頂くことにしましたょ。

ちなみにデザイン的な仕様、スタイルは前回とほぼ同じです。「ほぼ同じ」と記載しましたのは、襟の形だけ変えたから。具体的には、初回はクラシックなワイドスプレッドカラーでお願いしたのですが、今回は生地を踏まえてスポーティな雰囲気のあるカッタウェイカラーでお願いしました。

イメージとしては、当日ベネディクト氏が着用していたシャツの襟型ですね。
カッタウェイカラー_shibumi
※画像は、ベネディクト氏のインスタグラムのアカウントから拝借しております。

なお、shibumiによるシャツのビスポークは日本円ですと4万円(※)。クレジットカード支払いですとレートにもよりますが3万円代で仕立てて頂くことも可能ですので、仮縫い付きのナポリのシャツ工房によるビスポークシャツとしてはかなり良心的な価格設定だと思います。

次回のトランクショーは3、4か月後の8月末から9月頭にかけてを予定されていらっしゃるそうですので、気になる方は是非チェックされてみてください!私も、今回のフィードバックがどのような形で仕上がって来るのか、楽しみに待ちたいと思います♪






Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)にRTWが登場!?:シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月

こんにちは!
本日は、昨日参加させて頂いたトランクショーネタをお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■シブミ フィレンツェがトランクショーを開催中!
本Blogでは既にお馴染みとなりました、イタリアはフィレンツェ発のネクタイを中心としたクラシックメンズウェアのブランドであるShibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)ですが、昨日、そして本日(2018年5月12日)はヒルトン東京にて、18日から19日にかけてはヒルトン大阪にてトランクショーを開催(大阪は予定)しております。

私はこの2月にシブミにてビスポークを頂いたホップサックジャケットを納品頂いており、この春夏には結構な頻度で着用をしていることは、私のインスタグラム(ID:NFLD_rm55)をご覧頂いている方であれば既にご存知のことと思います。
rm55的スタイリング:2018年SS ⑨:Shibumi style_③

やはりナポリのサルトBig4の一角を占めるサルトリア・ソリートのビスポークジャケットと比較してしまいますと着心地面での改善ポイントは感じられるものの、選んだ生地(SMITH WOOLLENSのホップサック生地(4PLY・ウエイト350gms))の風合いや色合い、そしてナポリの工房による仕立てながら、ややシャープなラインを描いているスタイルはお気に入り。
rm55的スタイリング:2018年SS ⑨:Shibumi style_②

と言うことで、今回のトランクショーも30~40分前後と短時間ながらお邪魔をさせて頂きました。もちろん!?この日のスタイルはジャケット、シャツはシブミにてビスポークを頂いたものに加えて、ネクタイもシブミと、オールシブミで参加させて頂きました。(笑)
shibumiのトランクショー参加スタイル2018年5月_001

shibumiのトランクショー参加スタイル2018年5月_002

■シブミ フィレンツェにRTWが登場!
トランクショーの会場に足を踏み入れますと、今回も新作のネクタイを始め、だいぶ充実をしてきたシブミオリジナルのメンズファッションのアクセサリー類が所狭しと並びます。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_001

シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_002

ところで、新作を拝見する前に少しだけですが私のつたない英語を使ってオーナーであるベネディクト氏とお話をさせて頂いたのですが、ビジネスの方もかなり好調のようで、昨年は大きく飛躍を遂げた1年になったようです。

事実、インスタグラムなどを拝見しておりましても日本人のみならず、海外でもShibumiユーザーさんが増加しているようで、積極的に世界各地でトランクショーをされていらっしゃるベネディクト氏の努力が実りつつあるのかなと感じます。

また、私が日本で開催された初めてのトランクショーに参加をさせて頂いた際には、ネクタイやポケットスクウェア、メガネケースなどのアクセサリーが数種類ほど並んでいる程度だったと記憶しているのですが、今や各アイテムのバリエーションも増えましたし、新たなアイテムの開発にも積極的に取り組まれていらっしゃいます。

今回もフィレンツェのあるイタリア中部で生産が盛んな革小物が新しく仲間入りをしており、フィレンツェらしい!?落ち着いた配色と柔らかい風合いの革で出来た小銭入れや財布、カードケースなどが並んでおりました。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_003

このような中で個人的に一番驚いたのが、シブミによるオリジナルシャツのRTW(ready-to-wear)、いわゆる既成品が新たにラインナップに加わっていたことです!もちろん、仕立てているのはビスポークのシャツを手掛けているナポリのシャツ工房と同じですから、しっかりと手縫い仕立てで生産されております。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_004

また、私が最も気になったのが手縫い工程を取り入れたオリジナルのポロシャツ!ちょうど昨日「ジャケット×ポロシャツスタイルを考える」と言うことで、ジャケットにも合わせやすいポロシャツについての記事をタイムリーながらお送りしておりましたが、あまりのタイミングの良さに自分でも驚いてしまいました。(笑)
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_005

ジャケットのラペルにも負けない、ややしっかりとした襟を持っておりますが、同じカッタウェイカラーでもシャツのそれとは表情を変えており、襟羽根を後方に若干カーブをさせることでポロシャツらしい柔らかく、優しい表情を作っている点などにベネディクト氏のコダワリを感じます。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_006

またサイドシームや裾の処理など、随所に手縫いを用いており、他の多くのポロシャツとの差別化が図られております。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_007

サイズ展開は38からと言うことで、私にはちょっと大きいかもしれないと言うお話があったのですが、せっかくですので試着をさせて頂きました。その画像がこちらです。172cm60kgの私ですが、肩幅や胸周り、袖丈などは思った以上にぴったりで良い感じ♪ただ、ご覧の通りウエストまわりには余裕がありましたので、背面でダーツを取って絞ると言うお直しは必要そうでした。
シブミ フィレンツェのトランクショー2018年5月_008

それでも思った以上の出来栄えに大きな魅力を感じ、お値段を聞いてみますと、これまた魅力的!その価格、なんと「€200」!今日のレートが1€/130円くらいでしたので、26000円くらいと言う計算になりますね。なお日本円での支払いも出来るのですが、しっかりと現在のレートに合わせて価格調整をされておりましたので、日本円で支払っても26000円(RTWのシャツ類は全て)です。

色はグレーと今回試着をしたボルドーの2種類。日本で展開されているインポートもののポロシャツは、マシンメイドでも3万円近くしますので、このクオリティと価格設定は競争力がありそうだなぁと感じました。

正直ギリギリまで悩んだのですが、今回はいったん見送り、私は別のアイテムを購入することに致しましたょ。

と言うことで、本日シブミのトランクショーに参加される方や、大阪で開催されるトランクショーに参加予定の方は、是非、今回から新しく加わったRTWのシャツをチェックされてみてください!

ちなみに、トランクショーには参加できない・・・、と言う方はShibumiの公式HP(日本語対応)でも販売を開始しておりましたので、気になる方はご覧になってみてください。






「ジャケット×ポロシャツスタイル」を考える

こんにちは!
本日は、「ジャケット×ポロシャツスタイル」を考えると言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ジャケット×ポロシャツスタイルはアリか!?
さて、皆さんは「ジャケット×ポロシャツスタイル」をご存知でしょうか!?

スーツやジャケパンスタイルのインナーにシャツではなく、ポロシャツを合わせると言う着こなしですね。特段目新しいスタイルではないものの、今季は改めて!?ジョンスメドレーのニットポロを始め、各ブランドから様々なポロシャツが提案されていることからも注目されているスタイルの1つだと思っています。
ジャケット×ポロシャツスタイル_001
※上記画像はring(リング)さんより拝借致しました。

セレクトショップではこう云ったスタイルをよく提案しておりますし、個人的にも意外と「良いかも!?」と感じたりするものの、実際街中でこのようなスタイルをされている方を拝見したことはまだないですし、「良いかも!?」と思っていても、実際に自分でやってみよう!と言うところまでは至っていないのが実際のところです。
ジャケット×ポロシャツスタイル_002
※上記画像はginlet(ジンレット)さんより拝借致しました。

なぜ「やってみよう!」と自分自身が思わないのかを少し考えてみますと、いくつか思い当たる節がありました。

まず第1点が、「着こなしとしてのバランス感に違和感がまだある」と言うもの。ここ最近、私は手縫いのスーツやジャケットを好んで着ておりますが、これらは正統なるメンズドレスファッションの歴史を継いでいるものと理解していることもあり、着こなしとしても出来るだけ正統な着こなしをしたい!と考えています。

よって色や柄で遊ぶことはあっても、手縫いのスーツやジャケットにはスポーツに起源を持つカジュアルなポロシャツを合わせると言う着こなしよりも、やっぱりシャツを合わせたいと思っています。もしリラックス感、清涼感などを表現したいのであればシャツを第2ボタンまで開けてみたり、もしくはイタリアンカラー(ワンピースカラー)のシャツを選ぶと言うアプローチが適切かなと。




続いて第2点目が、スーツやジャケットの袖が汚れるのが気になると言うもの。本Blogをご覧頂いている方であれば、シャツの袖はジャケットの袖よりも1.5cm前後長くしておくのが、スーツやジャケットの正しい着こなしであることはご存知かと思います。

今でこそ手軽なスーツやジャケットも目に致しますが、機械による量産化技術が出来る前までは全てのスーツやジャケットがビスポーク、いわゆる手縫いにて仕立てられていたわけですね。しかも今も昔も変わらず、手縫いのスーツやジャケットは高価なもの。よって、王族貴族や、余程裕福な方でもない限りは何着も仕立てるのが難しかったと思われます。

このような時代背景の中で生活の知恵として!?出て来た着こなしが、当時は下着としての位置づけであったシャツの袖をジャケットの袖よりも長くとり、ジャケットの袖が汚れるのを防ぐと言う着こなしだったと言われています。こうしておけば肌とジャケットが直接触れることがなくなるため、洗濯をするのはシャツだけでよくなるわけですね。

また、こうすることで袖の痛みを極力防ぐことが出来るので、子供にスーツやジャケットを引き継ぐことが出来たと言います。今でも仕立てなおしを前提とした名残がジャケットやパンツのディティールに残っていたりしますが、昔は数世代掛けて高価なスーツやジャケットを着ていたわけです。

今ではクリーニング技術も発達しておりますし、子供にスーツやジャケットを引き継ぐと言う服飾文化は少なくとも日本ではないように思いますが、個人的にはジャケットと肌が直接触れると言う着こなしは、あまり好きこのんではおりません。

過去に購入し、だいぶ着込んだマシンメイドのジャケットであったり、チルコロやTジャケットのようなカジュアルなジャージジャケットであれば気にならないとは思いますが、「ジャケット×ポロシャツ」スタイルをしたいがためだけに購入するのも・・・。(汗)



そして第3点目が、ジャケットのラペルとポロシャツの襟との関係性に、若干の違和感が残ると言うものです。ポロシャツはその名の通り、ポロ競技に起源を持つ(テニス競技と言う説もあり)スポーティなアイテムであり、今現在は夏場のリラックスウェアの1つとしても認知されておりますので、襟付きとは言え柔らかく、カジュアルな表情を持ちます。

この襟をジャケットの中に入れてしまうと、ジャケットのラペルに負けてしまいポロシャツの襟が綺麗に見えません。もちろん、上記の着こなしようにジャケットのラペルの外に出すと言う着こなしもありますが、子供の頃に見ていたTV?もしくは映画の影響なのでしょうか。どうしてもジャケットの外に襟を出す着こなしを見ると、チ○ピラをイメージしてしまい、個人的にはしっくりこないのです。。(笑)

と言うことで上記3点を持って、自分の中では「ジャケット×ポロシャツスタイル」がアリになりきれていないのだと理解しているのですが、皆さんはいかがでしょうかっ!?

■ジャケット×ポロシャツスタイルを「アリ」にするために出来ること!?
それでも様々ところで「ジャケット×ポロシャツスタイル」を目にするにつけ、自分もチャレンジしてみたいなぁと思ってしまうのは、もしかしたら服好きの性なのかもしれません。(笑)

このような中で、こう云う方法であればアリかも!?と個人的に考えているスタイルがあります。それは、手縫いに比べるとクリーングに出しやすいマシンメイド仕立ての植物性繊維を使ったスーツやジャケットに合わせると言うもの。



一般的に植物性繊維であるコットンやリネンは動物性繊維であるウールよりも安価に購入することが出来ますし、マシンメイドであれば尚更手が出しやすいですね。

更に素材の持つ雰囲気も、いわゆる正統なメンズクラシックのそれではなくカジュアルより。よってポロシャツなどのスポーティなアイテムも合わせやすいかなと。実際、冒頭にご紹介したring(リング)さんの着こなしは、コットンスーツを合わせていらっしゃいます。

これで私自身が課題と感じていた「着こなしのバランス感」に対する問題と、「肌が直接触れることによる袖の汚れ」に対しても解決策を持って望むことが出来るのかなと思うのです。

そしてジャケット、スーツ側での工夫に加えて、合わせるポロシャツ側でももう一工夫を施します。それは、襟に芯材を用いていたり、襟立ちがしっかりとしたポロシャツを選ぶと言うもの。

実は先日、普段お世話になっているSharonさんに訪問した際に手縫いのポロシャツであるモンテサーロのポロシャツや
モンテサーロポロシャツ001
※モンテサーロの手縫いのポロシャツ

現在最も気に入っているシャツであるルカアヴィタービレのロングスリーブポロシャツが入荷していたので拝見させて頂いたのですが、ジャケットに合わせても襟が負けない襟立ちの良さに加えて、綺麗に襟がロールするのでドレスシャツライクに着こなせると言う点に、とても魅力を感じました。
ルカアヴィタービレポロシャツ001

実際お客様からの反応も良いようで、ドレスシャツ並みにお高い価格ながら、既にサイズ欠けしているモデルも多々ありましたょ。私は予算上の関係もあって”一旦”見送ったのですが、こういった襟を持つポロシャツであれば上記に挙げた「ジャケットのラペルとポロシャツの襟との関係性」と言う3点目の課題も解決出来そうかなと感じた次第です。
ルカアヴィタービレポロシャツ002
※上記のモンテサーロ、ルカアヴィタービレのポロシャツ画像は、Sharonさんの公式HPより拝借致しました。

と言うことで、私も「ジャケット×ポロシャツスタイル」をデビューする日がもしかしたら近いのかな!?なんて思っていたりしますが、トレンドに敏感なファッショニスタの皆さまの着こなしから技を盗みつつ、来る日を楽しみに待ちたいと思います。(笑)








※上記はしっかりした襟を持つオリアンの格安ポロシャツ