rm55的スタイリング:2018年SS_24:仕立てと生地のちょうど良い関係!?
こんにちは!
本日は第24回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■TPOとスタイリング
さて、この日は気温も落ち着きだした9月上旬の装いです。ただ、気温は落ち着ていましたが小雨がぱらついておりましたので湿度は若干高め。そして打ち合わせがありましたので、こんなスタイルで出かけておりました。
着用したスーツはSharonさんにおけるマシンメイドのパターンオーダーラインであるIL Mare(イルマーレ)にて2015年に仕立てて頂いたモヘア混(カチョッポリ)のブルースーツに、Shibumiにてビスポークをしたサックスカラーのシャツ。これに同じくShibumiのブロックストライプ柄ネクタイをして、ジイングレーゼの刺繍ポケットスクエア(サックス)を合わせています。
そして足元は雨用の靴であるグレンソンの外羽根のストレートチップ(メダリオン付き)を合わせました。
■あとがき
今回は気候と言う観点で言えば高い湿度に対応するためにモヘア混の生地を選んだことがポイントなのですが、付き合いの長い方とは言え外部の方との打ち合わせがありましたので、オケージョンと言う観点ではやや明るめのブルーカラーながらスーツを選びました。
そしてこの時意識をしたのが「シャープさ」でした。選んだスーツは上述の通りSharonさんにて扱うマシンメイドのパターンオーダーであるIL Mare。このスーツの持つヴィジュアル的な特徴は、柔らかい風合いを持つハンドメイドのスーツに比べると構築的で、シャープさがあると言う点です。
そんなシャープさを持つ仕立てに加えて、選んでいる生地はカチョッポリのモヘア混。実際のミルはモヘア混では有名なウィリアム・ハルステッドの生地ですので、ハリ感や光沢感が抜群です。よって着た際にシワが入りにくいことに加えて、独特の光沢感がマシンメイドと言う仕立ての特徴と相まってシャープさが前面に出るのです。
こう言ったシャープな雰囲気を持つスーツは現在私のワードローブの中ではあまりないので、もう3年以上も前に仕立てて頂いたスーツですが、唯一無二のスタイルに惹かれて今でも現役で登場します。
本Blogでは現在の私の趣向に基づき、ハンドメイド、手縫いの服を取り上げる回数が多いのが実情です。それでも、どちらが良い、悪いと言う話しではなく、シーンや目的、気分等に合わせて最適な仕立ての物を選ぶことが出来ると言う点が幸せなことなのだと思っています。
そう言う意味でいえば、私が所有するIL Mareのスーツはマシンメイドと言う仕立てと選んだ生地の相性が良く、仕立て映えのする組合せだったのかなと。
今回はマシンメイドとハンドメイドと言う仕立てを比較しておりますが、マシンメイドでも仕立てるショップによっては差異がありますし、またハンドメイドでも職人さん、サルトによっては雰囲気が違いますよね。
恐らくマニアな方ですと好みのショップやサルト、職人さんを抱えており、この生地はここで仕立てるのが一番良い!と言う、「仕立てと生地のちょうど良い関係」の基準を持っているのだと思います。そう言った独自の基準を自分の中に作るためには数を作って経験を重ねるしか方法がないと思いますが、もしそんな点にまでこだわれたら、また新しい服の楽しみ方が出来るのかなと感じています。
と言うことで、皆さまもオーダースーツやジャケットを仕立てる際には是非、そんな「仕立てと生地のちょうど良い関係」と言う観点を頭の片隅に入れながら、仕立てて頂くショップや職人さん、サルトを選んでみると幅が広がって面白いかもしれませんよ。
※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。