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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

rm55的スタイリング:2018年SS_24:仕立てと生地のちょうど良い関係!?

こんにちは!
本日は第24回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
さて、この日は気温も落ち着きだした9月上旬の装いです。ただ、気温は落ち着ていましたが小雨がぱらついておりましたので湿度は若干高め。そして打ち合わせがありましたので、こんなスタイルで出かけておりました。
rm55的スタイリング:2018年SS_24:仕立てと生地のちょうど良い関係!?_③

着用したスーツはSharonさんにおけるマシンメイドのパターンオーダーラインであるIL Mare(イルマーレ)にて2015年に仕立てて頂いたモヘア混(カチョッポリ)のブルースーツに、Shibumiにてビスポークをしたサックスカラーのシャツ。これに同じくShibumiのブロックストライプ柄ネクタイをして、ジイングレーゼの刺繍ポケットスクエア(サックス)を合わせています。
rm55的スタイリング:2018年SS_24:仕立てと生地のちょうど良い関係!?_①

そして足元は雨用の靴であるグレンソンの外羽根のストレートチップ(メダリオン付き)を合わせました。
rm55的スタイリング:2018年SS_24:仕立てと生地のちょうど良い関係!?_④

■あとがき
今回は気候と言う観点で言えば高い湿度に対応するためにモヘア混の生地を選んだことがポイントなのですが、付き合いの長い方とは言え外部の方との打ち合わせがありましたので、オケージョンと言う観点ではやや明るめのブルーカラーながらスーツを選びました。

そしてこの時意識をしたのが「シャープさ」でした。選んだスーツは上述の通りSharonさんにて扱うマシンメイドのパターンオーダーであるIL Mare。このスーツの持つヴィジュアル的な特徴は、柔らかい風合いを持つハンドメイドのスーツに比べると構築的で、シャープさがあると言う点です。
rm55的スタイリング:2018年SS_24:仕立てと生地のちょうど良い関係!?_②

そんなシャープさを持つ仕立てに加えて、選んでいる生地はカチョッポリのモヘア混。実際のミルはモヘア混では有名なウィリアム・ハルステッドの生地ですので、ハリ感や光沢感が抜群です。よって着た際にシワが入りにくいことに加えて、独特の光沢感がマシンメイドと言う仕立ての特徴と相まってシャープさが前面に出るのです。

こう言ったシャープな雰囲気を持つスーツは現在私のワードローブの中ではあまりないので、もう3年以上も前に仕立てて頂いたスーツですが、唯一無二のスタイルに惹かれて今でも現役で登場します。

本Blogでは現在の私の趣向に基づき、ハンドメイド、手縫いの服を取り上げる回数が多いのが実情です。それでも、どちらが良い、悪いと言う話しではなく、シーンや目的、気分等に合わせて最適な仕立ての物を選ぶことが出来ると言う点が幸せなことなのだと思っています。

そう言う意味でいえば、私が所有するIL Mareのスーツはマシンメイドと言う仕立てと選んだ生地の相性が良く、仕立て映えのする組合せだったのかなと。

今回はマシンメイドとハンドメイドと言う仕立てを比較しておりますが、マシンメイドでも仕立てるショップによっては差異がありますし、またハンドメイドでも職人さん、サルトによっては雰囲気が違いますよね。

恐らくマニアな方ですと好みのショップやサルト、職人さんを抱えており、この生地はここで仕立てるのが一番良い!と言う、「仕立てと生地のちょうど良い関係」の基準を持っているのだと思います。そう言った独自の基準を自分の中に作るためには数を作って経験を重ねるしか方法がないと思いますが、もしそんな点にまでこだわれたら、また新しい服の楽しみ方が出来るのかなと感じています。

と言うことで、皆さまもオーダースーツやジャケットを仕立てる際には是非、そんな「仕立てと生地のちょうど良い関係」と言う観点を頭の片隅に入れながら、仕立てて頂くショップや職人さん、サルトを選んでみると幅が広がって面白いかもしれませんよ。






※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。

il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編

こんにちは!
靴よりも服に興味のある私に、ビスポークシューズの魅力を教えてくれた久内 淳史(きゅうない あつし)氏が手掛けるil Quadrifoglio(イル・クアドリフォーリオ)。先日Sharonさんにおいてトランクショーが開催されており、自身3足目となります靴の仮縫いに行ってまいりましたので、本日はこれをテーマに添えてお送りしたいと思います。
・1足目の納品記事:「il Quadrifoglio(イル クアドリフォリオ)のトランクショーに参加っ!:納品編
・2足目の納品記事:「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)にて2足目をビスポークしてみた!:納品編

それでは、まいりましょう。

■イル クアドリフォリオに首ったけ!
さて、過去に『自分の革靴に対する価値観、世界観が変わってしまうほどの衝撃』を受けたと表現したこのあるイルクアドリフォリオのビスポークシューズ。

冒頭記載の通り、私は靴よりも服の方が好きなのですが、それでもビスポークをするのであれば服よりも靴が先の方が良いのでは!?と今では考えていたりします。その理由は、明確です。

圧倒的に歩きやすく、1日中履いても痛くならないために仕事に集中出来るから。

体にぴったりと寄り添うビスポークされたスーツもビスポークシューズと同じように心地良さを提供してくれますが、全体重が乗る靴と比べますとかかる負荷の差は歴然です。

ところで、私がビスポークの経験を有する靴はイルクアドリフォリオしかないのですが、海外、国内のメーカー、職人さんによるビスポークシューズのご経験がある方のお話をまとめますと、「必ずしもビスポークシューズだから歩きやすく、1日履いていても痛くならないわけではない」と言います。

それはメーカー、そして職人さんの目指すべき理想が異なるからと言うもの。

多少履き心地を犠牲にしたとしても、まるでアートのような曲線や美しさを求める職人さんの靴は、時として歩きにくく、痛くなることもあると言います。それでもクライアントがそう言ったメーカー、靴を求める背景には、その独特の美意識をまとうことが何よりも優先されるからと言う理由があるわけです。

このような中で久内氏が手掛けるイルクアドリフォリオの靴は、久内氏ご自身がフィレンツェに留学して靴を学んでおり、更にはイタリアの巨匠であるロベルト・ウゴリーニ氏に師事したと言う背景があるため、靴の持つ雰囲気としては色気や艶感があるイタリア靴がベースにあることはすぐに理解することが出来ます。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォリオ)のトランクショーに参加っ!:納品編②

ただ、これは日本人ならではの感性と言いますか、久内氏独自の感覚が反映されていると言うこともあるのでしょう。イタリア靴ならではの強烈な個性と言うのが程良く抑えられていると言いますか、角が適度に丸くなっている点が個人的には気に入っています。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォリオ)のホールカット⑥

私はそもそもイタリア靴よりもイギリス靴の雰囲気の方が好みです。強い個性を主張せず、質素ながらも美しい佇まいで足元に鎮座するその姿には、まさにジェントルマンの国イギリスの思想を垣間見ることが出来るわけです。

よって色気あるイタリアがデザインのベースにありながらも、どこかに落ち着いた雰囲気を感じる久内氏の手掛けるイルクアドリフォリオには、イギリス靴が好きな私であっても強い魅力を感じるのです。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォリオ)のホールカット⑧

ただ、”イルクアドリフォリオに首ったけ”な理由は、そんな独特の感性を持つ魅力的な美しさを持ちながらも、上述の通り「圧倒的に歩きやすく、1日中履いても痛くならない」と言う点に強烈に惹かれているから。それ故、夕方になっても靴ひもを緩める必要性はないですし、帰宅後の足のダルさ、疲れ方が全然違います。
イルクアドリフォーリオによる内羽根のストレートチップ_②

かかとをしっかりと包み込むヒールカップは、これまで歩く際には無意識の内に足に力を入れていたことに気付かされるくらい、自然と靴が足に吸い付いてくれる感覚を教えてくれました。
イルクアドリフォーリオによる内羽根のストレートチップ_⑤

そして自分の足の形に削られた木型をベースに縫い挙げられた靴は、足の指が窮屈な思いをし、足の爪が割れたり、色が変わってしまうようなことも全くありません。
イルクアドリフォーリオによる内羽根のストレートチップ_⑥

自分の足にぴったりとフィットするように仕上げて頂いた靴を履いてみて初めて、既成靴のどのラストのどこが自分に合っていて、どこが合っていないのかを正確に把握することが出来たわけです。つまり、最適にフィットしている状態を知らないと、フィッティング関する正確な判断が出来ないことを学んだわけですね。
イルクアドリフォーリオによる内羽根のストレートチップ_⑬

ただ、もちろん私が大好きなエドワードグリーン、そしてジョンロブやオールデンなど、そのメーカー独自のスタイルを装いに取り込みたい日もありますので、これからも所有する靴は大切に使って行きたいと考えています。ただ、1度この履き心地を体験してしまいますと、既成靴に多額のお金を使うことを躊躇してしまう自分がいるのも正直な感覚です。

と言うことで、最初はお付き合い!?お試し!?的な位置づけで1足だけ!と言うことでお願いしたイルクアドリフォリオのビスポークシューズですが、今ではその凄さ、素晴らしさに魅了され、気がつけば前のめり気味に3足目の仮縫いを行って頂くまでになっておりました。

イル クアドリフォリオに首ったけ!

■3足目の仮縫い
1足目のホールカット、2足目のストレートチップに続いて選んだモデルは、内羽根式のセミブローグです!その理由は、ビジネスで利用する際には”最も懐の深いモデル”であると理解しているからです。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_①

ストレートチップだとちょっと硬い。それでもフルブローグだとカジュアルだし、重さが出てくるなと言う際に、ドレッシーにもカジュアルよりでもカバーしてくれる(と考えている)のが、内羽根式のセミブローグなのです。今回は仮縫いのためにトゥキャップにメダリオンは入っていませんが、納品時にはもちろん入ります。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_⑩

個人的には2足目でほぼシューレースタイプのマイ・ラストは完成した!と理解していたのですが、それでも久内氏に言わせると微修正ながら改善の余地があるとのこと。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_②

私が準備された靴を履いている様子を見たり、直接手で触ったりしながら、足と靴との間の空間をみたり、シワの入り方をチェックしながら修正用のマーカーで仮縫い用の靴に修正点が書き込まれていきます。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_③

ちなみに夏場は畏まった場を除いて、どうしてもローファーを多様してしまいますので、この足にぴったりと合った感覚と言うのは久しぶり!?な気がして、仮縫いが済んだあとも嬉しくて履いたままウロウロしていましたよ。(笑)
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_④

ところで、1足目、2足目はブラウンを選んでいたのですが、今回は基本となるブラックで作って頂くことにしました。選んだ革は久内氏がおススメだと言うカール・フロイデンベルグのボックスカーフ。かなりキメが細かく、美しい自然な光沢感を放っていることに加えて、柔らかい表情が特長です。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_⑤

通常の革(アノネイ?)と比べると、その違いは歴然。向かって左側が通常の革で、右側が今回選んだカール・フロイデンベルグの革です。柔らかいので若干シワは入りやすいと言うことでしたが、革の表情が気に入りましたのでおススメ頂いたカール・フロイデンベルグでお願いすることにしました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_⑥

個人的には平日に仕事で使う靴は早く揃えておきたい!と考えておりますので、ちょっと気が早いもののサンプルとして並べられていた靴の中から4足目の候補となるモデルを物色。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_⑨

il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_⑧

そして選んだのが、こちらです。同じ内羽根式のセミブローグですが側面やヒールまわりのデザインが若干異なります。と言うことで、4足目はブラウンカラーのセミブローグをお願いしたいとな思っていますょ。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)に首ったけ!:3足目の仮縫い編_⑦

服でもそうですが、ビスポークも数を重ねると着実に、確実に自分にとっての完成度があがり、とてもスムーズに事が進みます。今回もお陰様で無事に仮縫いが終わりましたので、与えられた時間枠の余った時間は久内氏との有意義な歓談に使わせて頂きました。

ビスポークは機械ではなく、人間が手作業で行うもの。よって私のように1着目、1足目から必ずバチッと合う!とは限らないと思います。それでも、この人!と言う職人さんに出会う事が出来たのであれば、是非数を重ねる事でお互いの距離感を縮め、一緒により良い1着、1足を目指す事をオススメ致します。

かけた時間は決して無駄にはならないと思いますよ!






ドレスチノが欲しい!?

こんにちは!
本日は、「ドレスチノが欲しい!?」と言うテーマ!?を掲げてお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ガンガン洗えるドレスチノ求む!
さて、ここ最近仕事状況が変化しており、スーツを着用しなくてはならない日が減っていることは最近どこかの記事でも書いたかと思います。もちろんスーツを着て仕事をする事に問題はないのですが、いわゆる外出をしたり、外部の方との打ち合わせが以前に比べると減っておりますので、「仕事を行うにあたってスーツの着用が必須ではない」と。

このような流れもあって、先日サルトリアシャロンにて自身初となるチェック柄のカジュアルジャケットを仕立てて頂いたわけですが、今現在最もワードローブに加えたいアイテムと言えば、「ドレスチノ」です。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_⑥
※上記はゼニアのウール×シルク×リネンのチェック柄ジャケットをサルトリアシャロンで仕立てたもの

もともとチノパンは19世紀半ばにインドに駐留をしていたイギリス軍隊の部隊長が考案したと言われております。当初イギリス軍の兵士は白いパンツを着用して任務をこなしていたようですが、当然白ですから汚れますよね!?

そこで当時の駐留先であったインドの環境に合わせて汚れが目立ちにくいように、泥や埃っぽい色合いである「カーキ」カラーのパンツを生み出したと言われています。ちなみに「カーキ」とはヒンズー語で「泥・埃」と言う意味になります。

その後、軍隊の制服としての「カーキ」カラーの有用性が認められ、イギリス軍隊の軍服はパンツだけではなく、ジャケットを含めた上下ともに「カーキ」カラーが採用されて行くことになります。

そんな「カーキ」カラーの軍服はイギリス軍のみならず、多くの国の軍隊に採用されて行くことになるわけですが、そんな軍服であったカーキのチノパンを日常着として持ち込んだのは、アメリカ。2次大戦後に本国に帰郷したアメリカの兵士たちは、汚れが目立ちにくく、丈夫な上、シワ等も気にならないと言うケアのし易さも相まって日常生活でもチノパンを使い続けたと言います。

そのような流れを踏まえて、軍服としてのチノパンをドレスよりに昇華させてファッションアイテムにしたのが、ラルフローレンであり、ブルックスブラザーズなのです。

詳細は省いておりますが、ざっくりと上記のような経緯でドレスチノが生み出されたので、ネイビーのブレザーにドレスチノを合わせ、中にはボタンダウンのシャツを着てレップタイをすると言うスタイルがアメリカントラッドのスタイルの象徴のようになっていったわけです。

そんな経緯で生まれたドレスチノ。あまり細かい事を考えずに洗濯機に放り込み、自宅で気軽に洗えると言う手軽さや、ネイビーのジャケットにさらりと合わせるだけで、それっぽく見えると言うことでカジュアルなスタイルで装いたい時には結構重宝するのですよね。ただ、私にはガンガン使える手持ちのドレスチノがない・・・と言うことに、この夏気づきました。(笑)

ここ最近はレスパーデをはじめとした手縫いのアイテムを好んで着ているため、夏場でも汗や汚れを気にせずに着用することが出来、かつジャケットと合わせても違和感のないと言うドレスチノはあまり持っていないのです。

と言うことで、ジャケットに合わせることが出来、かつガンガン自宅でも気にせず洗えるマシンメイドのドレスチノを是非ともワードローブに向い入れたいと思っていたりします。

■候補は・・・
このような中で真っ先に候補として頭に浮かんだのは、パンタロナイオとしてご活躍されている尾作隼人氏の監修する既成のパンツブランドである「m039」。以前ブログ仲間(現在は休止!?中)であるシロさんが穿いていらっしゃったのを記憶しており、そのクリーンな表情はドレスにもカジュアルにも、イタリアンにもアメリカンよりにも使えそうな印象がありました。
m039のドレスチノ
※上記画像は、シロさんによる過去のブログ記事より拝借しております。

時間を見つけて実物を見てみたいと思っていますが、今回はプリーツ入り(出来ればワンプリーツ)を希望しておりますので、そう言ったモデルがあるのかどうか!?も含めてリサーチしてみたいなと。

そして次の候補は、私がクラシコイタリアの世界に入るにあたって大変お世話になったINCOTEXからワンプリーツのドレスチノをセレクト。現在も多くのショップで取り扱いのあるブランドですが、展開されている多くのブランドの中ではやや武骨と言うか、程良い土臭さがあるように思います。




アメトラ風に着こなすことを想定しているわけですが、所有するジャケットがほぼすべてイタリアンですので、ガチのアメリカンなブランドのチノパンよりも、イタリアベースの方が合わせやすいかなと言う目論見があったりします。

と言うことで、INCOTEXを候補としてあげれば当然!?PT01も検討しなくてはなりません!?INCOTEXに比べると作りは若干荒い?甘い?と言う印象を持っておりますが、INCOTEXが男性よりであるとすれば、PT01は女性よりの艶感ある、綺麗な雰囲気がある気がします。



他にも、個人的に好きで、未だに穿くことも多いSIVIGLIAのコットンパンツも候補に入れていたりします。やや細身のシルエットがとても綺麗で、ストレッチ混のために動くのも楽ですね。ただ、若干カジュアルよりの位置づけになりますので、そのあたりは利用シーンも踏まえて検討した方が良いかもしれません。



なお、チノではなくギャバジンですが、ちょっと興味深いなと思っているのが、スナップなどでよく拝見するファッショニスタのアレッサンドロ・スクアルツィ氏によるFORTELA(フォルテラ)のパンツ。ヴィンテージ、アメリカンと言う要素を感じる雰囲気ながら、イタリアンブランドなので使いやすそうと言う印象があります。



本日上記にて候補として取り上げたのは「m039」を除いて全てセール商品なので、価格も1万円代中盤から2万円前半と言うのも嬉しい点。m039も2万円前後くらいだったと思いますが、それくらいで購入出来ると嬉しいですね。

と言うことで、もしイタリアンジャケットに合わせられる雰囲気を持っており、自宅でガンガン洗えるプリーツ入りチノパンで良いブランドをご存知の方がいらっしゃいましたら、是非とも教えて頂きたいですっ!どうぞ宜しくお願い致しますっ。






絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)

こんにちは!
本日は、私rm55おススメする雑貨アイテムを取り上げたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■収納のコツ
さて、服好きの方であれば共通して持つ悩みの1つだと思われるのが、収納問題です。気に入って購入するのは良いけれど、収納する場所がない!と言う方はとても多いように思います。

そんな私も収納にはかなり頭を悩ませている1人でして、これまでも様々な収納グッズやアイテムにトライしてきました。

ところで、収納を考える際に案外見落としがちなことがあります。それは、”収納は「取り出す」と言う前提のもとに考える必要がある”と言うこと。

つまり、何でもかんでも収納出来れば良い!と言うことではないのだと。購入した服は「使う」ことを前提にしておりますので、コレクションをするのであれば別にしても、「使う」のであれば、取り出すこと。取り出しやすいことを前提に収納をしなければ、私の経験上は「箪笥の肥やし」と化してしまいます。

このように「取り出す」と言うことを前提に収納を行う際のコツが、

見えるように収納する

と言うことです。もっと言ってしまえば、”手を伸ばせば届く位置に旬のアイテムを置いておく”と言ってしまっても良いかもしれません。

突然ですが、私がインターネットに初めて接続をしたのは1998年。ウィンドウズ98が世の中に出て、一般の方にもインターネットが使いやすい状況ができ始めた!?頃でした。

その頃にPCのスペックを語る際のキーワードと言えば、「CPU」「ハードディスク」「メモリ」と言うのが一般的だったように思います。

例えるのであれば、CPUは仕事の際にデスクの前に座っているあなた自身の「脳みそ」。ハイスペックな「CPU=脳みそ」であればあるほど、物事を同時並行的に、素早く、正確に処理をすることが可能になります。

そして「ハードディスク」はさながら机に付属する「引き出しの大きさ」とでもいいましょうか。容量が大きければ大きいほどデータを収納することが出来る、つまりは「引き出しが大きい=沢山書類を入れて置くこととが出来る」と言うことになります。

最後の「メモリ」は机の広さ(大きさ)にあたります。机が広ければ広いほど様々な書類を引き出しから取り出して机の上に並べ、平行して処理が出来るわけですから、「メモリ容量が大きい=机が広い」ほど仕事は早くなりますね。

そんなPCのスペックを例に、ちょっと強引ですが!?服の収納を考えてみましょう。まず、普段仕事で使う書類は「引き出し」に入れてありますよね。そして仕事をする際には机の上に書類を広げるわけです(最近はPCですが・・・)。そして仕事中は机の上に書類を出しっぱなしにして、その仕事が完了したり、帰宅する際には”改めて引き出しに戻す(収納する)”わけです。

服もこれと”似たような考え方で収納を考える”と、意外に良かったりします。どう言うことか!?と言いますと、シーズンオフの物や、平日に利用頻度が低いアイテムはワードローブ(=引き出し)に収納をします。

これに対して、シーズン中の物や平日に仕事で頻度高く使うようなアイテムはワードローブには収納せずに、以前ご紹介をした壁面を収納化するハンガーラックや可動式ハンガーラック、ドアハンガー(=机の上)などに掛けておくと、使いたいアイテムをすぐに手にすることが出来ますし、見えるので使わずに眠ってしまうアイテムが減ることに繋がります。
※「壁面を収納化!:上下カーテン付き突っ張り頑丈ハンガーラック
※「おススメの洋服ハンガーラック(2段)はコレ!:Luminous ハンガープロ シングル2段 100Wを購入!
※「収納を増やす!?禁断の秘儀:ドアハンガー(折りたたみ式)

実際私もオンシーズンのアイテムはハンガーラック(=机の上)にかけて収納をしておくことで、ワードローブ(=引き出し)の奥から都度引っ張り出すようなこともなくなり、着たいものをストレスなくスムーズに取り出し、収納することが出来るので大変に便利なのです。

前置きが大分長くなりましたが、このような中で本日ご紹介したいのが、「適度に滑らないハンガー!」なんです。

■適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)
これまで私が使っていたのは、過去に大量購入をした無印良品のアルミハンガーや、
アルミハンガー

クリーニングに出し、戻ってくる際に付属する白洋舎のハンガーでした。
白洋舎ハンガー

とりあず家にあるハンガーを活用するのは自然な流れだったのですが、実は大小様々な問題があったり致します。例えば、人さまには見せないまでも、見える場所に様々な形状のハンガーが混在していると、見た目的に美しくはありません。(笑)
様々なハンガーが混在

そして、アルミハンガーなんかは特に表面がツルツル滑りますので、ある程度密着した状態で出し入れを行いますと、ご覧のようにかけている衣類がずれてしまい、変なところにシワがよってしまったりします。
アルミハンガーの課題①

更に、ニット類はもっと問題で、自らの重さゆえにツルツルと滑るハンガーですとネック周りが伸びて着てしまい、
アルミハンガーの課題②

下手をすると床に落ちてホコリがついていたり・・・と言うことも現実問題として発生しておりました。
アルミハンガーの課題③

もちろん中には掛けているものが滑りおちないようにするための起毛しているハンガーも存在するのですが、
起毛ハンガー①

一定の頻度で使っていると起毛部分が剥がれて来てしまったり、私は経験がないのですが、起毛しているものが服に付着したり、色移りを起こしてしまうと言うこともあるようです。
起毛ハンガー②

このような中で私が選んでみたのが、「”適度に”にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー)」なのですっ!何だかどこかのTV番組名のようですが、本当に使える、真面目に作られたハンガーです。(笑)
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_①

この「適度ににすべらないハンガー」ですが、服に触れる個所の素材はABS樹脂のラバー素材が使われています。このマットな質感からご想像頂けるかもしれませんが、本当に絶妙に、適度にすべらない!のです。(笑)
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_②
※色はブラックをセレクト

ショルダー部分には凹みがあり、私は使いませんが女性のキャミソールなんかをかけておくには便利そう。
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_③

サイズはヨコが42cm(38cmサイズもあり)、高さが22.5㎝、幅が0.6㎝とかなりスリム。
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_④

実際にハンガーにかけるとご覧の様に、統一感ある美しい光景を目の当たりにします!(笑)
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑤

そしてシャツをかけてみると、こんな感じ。
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑥

サイズは42cmを選んでいますので、一般的な日本人男性の体型(肩幅)にもフィットします。よって、シャツなどをかけてもちょうど良い。
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑦

カットソーなどは畳んで収納をしておくとシワになってしまいますが、オンシーズンの中でも頻度高く使うお気に入りのアイテムはかけておくとシワもよらず、もちろんズレ落ちる事も無いので便利ですし、
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑩

今年の夏はポロシャツもかけてみましたが、ある程度密着した状態で前後のものを取り出してもズレないのは本当に嬉しいですっ♪
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑪

そして個人的に特におススメなのが、ニット類をかけるのに用いること。ニットはその構造故にどうしても伸縮がありますので、ハンガーにかけている際に首元が伸びしてしまうのは気が引けますよね。それでもこの適度にすべらないハンガーを使えば、ご覧の通り”適度に”すべらないので、首元もしっかりと理想の形状をキープ。
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑨

もちろん今年活躍したジョンスメドレーのニットポロも安心してかけておくことが出来ます♪
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑫
※襟元の型崩れ防止のため、一番上の釦まで止めておくとより効果的!?

今回は100本セットと言うことでしたが、思いの他、一気に使い切ってしまいました。。

正直自分の服の多さを反省した面もあったのですが(汗)、見えるところにあれば同じようなアイテムを重複して買うこともありません。また服にとって負担が少しでも少ない状態で保管出来れば長く使うことに繋がりますし、ズレたり、伸びたり、床に落ちたりすることも無くなると思いますので選んで正解だった!と思っています。
絶妙な使い勝手の良さ!適度にすべらないハンガー!(スリムマジックハンガー 42cm)_⑬

流石にジャケットなどは難しいですが、シャツやカットソー、ニットなんかをかけておくのには最適なハンガーだと思いますので、気になる方は是非チェックされてみてください!






安心・安全・心地良さ。ときどき耐久性。:ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル

こんにちは!
本日は、日常的に扱うアイテムの中でも私がとりわけこだわり!?を持っているタオルを取り上げたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル
さて、これまでもタオルにつきましては、いくつか記事をお送りさせて頂いておりました。やはり毎日必ず使うアイテムですし、顔や手と言った感覚に敏感な箇所が触れるものですので、吸水性の高さと言う基本的な機能は当然有していることを前提としても、見た目や心地良さ、そして耐久性。更には子供が出来てからは安心、安全に使うことの出来る素材なのか否かやその製造工程にまでが気になったり致します。
・「毎日使うものだからこそ、いいものを。:今治タオル
・「ヒポポタマス VS コンテックス フラックスライン!
・「UCHINO(ウチノ)のタオル

なお、記事としてはお送りしていませんが、他にも無印良品であったり、マークスアンドウェブであったり、ライフスタイルブランドのタオルは試しに購入し、使っております。

このような中で本日取り上げますのは、ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)と言うポルトガル生まれのタオルとマットのブランドです。『1980年に1人の職人がハンドメイドでマットの製造を開始し、アメリカ・ニューヨークに第1号店をオープン。その品質が話題となり、現在は世界の主要都市に多数の店舗を展開する一大ブランドに成長』したと言います。

もしかしたらご旅行好きな方はご存知かもしれませんが、ザ・リッツ・カールトンUSAのスイートルームを始め、世界の5ッ星ホテルのスイートルーム等で数多く採用されている、ラグジュアリーなタオルブランドがアビスアンドハビデコールだったりするのです。

その為使われる素材は当然厳選されたものを使っており、コットンの中でも耐久性や吸水性に優れていると言われている最高級の「エジプト綿 GIZA70」をはじめ、オーガニックのコットンや上質なリネン、シルク等が選ばれています。

更に、製造はその全てを管理する為にポルトガルにある”自社工場のみ”で行っていると言い、生産される全ての製品は国際的な安全検査である『OEKO-TEX Standard 100』をクリアしているため、化学物質やアレルギー性物質、発がん性物質などの心配がありません。

普段生活をしていると、日本で購入出来るものであれば”きっと安全だろう”と言う根拠のない!?思い込みがあったりするものですが、メディアでは報道されない”不都合な真実”が実は結構あったりしますので、しっかりと自己防衛をする意識を持っていても良いのかなと感じています。

と言うことで「安心」・「安全」な上に日々の小さな幸せを感じることの出来る「心地良さ」を有しており、その上、タオルの利用頻度の高い一流ホテルと言うシーンにおいても支持される実績を誇るほどの「デザイン性」と「耐久性」と言う高い品質を誇っているのが、アビスアンドハビデコールのタオルなのかなと理解しています。

■アビスアンドハビデコールのフェイスタオル:MANDARIN
このような中で、今回私が選んだ色は見るだけで元気がでそうな!?MANDARIN(マンダリン)と言うカラーリング。色は全部で45種類もありますので迷ってしまいそうですが、比較をしてみたいと言う意図もあり、以前ヒポポタマスでも選んだような色を選びました。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_①

商品はSUPER PILE(スーパーパイル)と言う、日本で言うところのフェイスタオル。ただサイズは約40×75cmと海外ブランドサイズなので少し大き目です。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_③

染色する商品はその製造工程で必ず工業廃水が発生してしまいますが、アビスアンドハビデコールはその全てをろ過、洗浄した上で排水し、自然へと還元していると言います。ポルトガルは自然豊かな国としても知られておりますが、そんな姿勢も一流ホテルに支持される理由の1つなのかもしれません。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_②

ちょっと見えにくいですが、商品タグにはエジプト綿を100%使用していることが記載されています。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_⑤

それ故、この表情。綺麗な発色に自然な光沢感。パイルは長めでふかふかの柔らかさと適度にコシのある風合いはまさに心地良さだけではなく、耐久性があることを感じさせます。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_⑥

以前購入したヒポポタマスのタオルと比べてみます。画面向かって上がアビスアンドハビデコール、下がヒポポタマスです。ヒポポタマスの方が日常でかなり使っておりますので風合いが増していますが、色の違いには日本と海外との感性の差を個人的には感じましたが、いかがでしょうか!?
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_⑧

そしてタオル表面の表情を見てみます。こちらがアビスアンドハビデコール。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_⑦

そしてこちらがヒポポタマス。ヒポポタマスはパイル組成をオーガニックコットンと再生竹繊維半々にして織り上げているのでコットン100%ではありません。よって触り心地はヒポポタマスの方がフワッとした柔らかさがありますが、パイルの長さはアビスアンドハビデコールの方が長いので吸水性は高そう。また水分を含んだ際の触り心地と言う観点では好みが分かれるかもしれません。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_⑨

アビスアンドハビデコールのタオルは一流ホテルで使われていると言うこともあり、安全性や心地良さだけではなく、耐久性がしっかりと考えられています。よって、全ての縁にはパイピングが施されている点も見逃せません。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_④

こちらはヒポポタマスのタオルですが、流石に数年間も使っておりますと、どうしても縁が解れてきます。これはパイルと言う特性上しょうがないことなのですが、上記のアビスアンドハビデコールのようにパイピングがありますとこういったこともなさそうですね。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_⑪

この辺りはデザイン的な観点と耐久性との取り合いになりますので、購入される側が何を重視するのかによって選ぶタオルが変わるのだと思います。

ところで既に数回ほど使っておりますが、やはりパイルの長さが影響しているのでしょうか。素人レベルでも一般的なタオルに比べて吸水性の高さを実感出来るくらい違います。更にふかふかなので気持ちも良いですし、口コミでも高評価である理由が分かりました。

下記は3回ほど洗濯した後の表面ですが、使用前と全く変わらずパイルもしっかりしていますよね。ふかふかな心地良さを求めますとどうしても耐久性は犠牲になりがちです。それでもアビスアンドハビデコールは手に持った感じでもコシと言いますか、しっかりとした厚みを感じますので、恐らく長く使ってもへタレなさそうな感じがします。
ABYSS&HABIDECOR (アビスアンドハビデコール)のフェイスタオル:MANDARIN_⑫

実際に自分で使ってみて想像以上に良かったので、お値段はそれなりにしますがバスタオルも試してみたい!と言う気持ちになりましたし、色も選べますので出産祝いなどのギフトにして送っても喜ばれるのではないかと感じています。

タオルと言うとどうしても消耗品と捉えてしまい、ヘタったら雑巾にして捨てれば良いと言う感覚で安いものを選びがち。それでも小さなお子さんがいらっしゃるご家庭であれば安心、安全と言う観点をしっかりと意識をした方が良いと思いますし、更には心地良さと耐久性のレベルを踏まえて、自分好みのタオルを選びますとより豊かな日常を送ることが出来るのではないでしょうか。

比較検討をされる際には是非、本日ご紹介したアビスアンドハビデコールのタオルも候補の中に入れてみてください!









Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)にてドレスシャツのビスポークにリトライ!(サイズ確認編)

こんにちは!
先日7日~8日にかけて東京はヒルトンホテルにて開催されておりましたShibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーに短時間ながら参加させて頂きましたので、本日はその時のことをテーマにお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■Shibumi STYLE
さて、私がShibumiと出会ったのが昨年2017年の4月。そこから約1年半が経過したわけですが、だいぶShibumiらしさと言いますか、オーナーであるベネディクト氏のスタイルが展開されるアイテムにも色濃く出てきたように感じております。

もともとベネディクト氏は日本通。ブランドネームは日本語の「渋み」に由来しておりますし、来日トランクショーの際には必ず京都に訪問し、着物をはじめとした日本文化に触れられております。実際今回も東京開催に先立ち、8月31日、9月1日と大阪にてトランクショーを開催されており、その後京都の街を楽しんだと言います。

そんな日本文化に魅せられていると言う点もあるのだと思いますが、Shibumiが展開するネクタイの色はイタリアのネクタイブランドながら発色が程良く抑えられていて、まさに「渋さ」を感じるものが多いように思います。
shibumi_ts2018aw

もともとイタリアの中でもShibumiの拠点であるフィレンツェは自然由来の落ち着いた色あいが多いことでも知られておりますが、独特の色使いに加えて特徴的な「花小紋柄」を筆頭に、そこにはShibumiらしいオリジナルなスタイルを見てとることが出来ます。
shibumi_tie2018aw

また、ベーシックなネクタイとは対照的にポケットスクエアにはイタリアのブランドらしい遊び心が表れており、更に着物のシルクを使った和を感じさせる色、柄のものを展開されていらっしゃるあたりにはブランドの世界観と言いますか、ベネディクト氏が好きなスタイルを感じますよね。
shibumi_ps
※上記2つの画像は、Shibumiのインスタグラムアカウントより拝借しています。

ところで今回はSANTA MERCEDA(サンタ・メルチェーデ)と言う靴のメーカーとともにトランクショーを共同開催しておりました。
SANTA MERCEDA(サンタ・メルチェーデ)_HP
※画像は公式HPより拝借致しました。

基本的にはMTM(メイドトゥメジャー)の展開で、イタリア製と日本製の靴のラインがあるそうですが、Shibumiとのトランクショーで展開されていたのは日本製のラインでした。パターンや仕立てを行うのはビスポーク等を行っている日本人の職人さんとのことで、ビスポークまではいかないけれど、RTW(既成靴)よりもフィッティングの精度を上げて、高品質な靴を目指していると言います。
SANTA MERCEDA(サンタ・メルチェーデ)_001

ベネディクト氏は英国の靴を扱う某ブログに掲載されたSANTA MERCEDAの靴を見て気に入り、アプローチをしたのだとか。
SANTA MERCEDA(サンタ・メルチェーデ)_002
※上記2つの画像は公式サイトより拝借しております。

SANTA MERCEDAはフィッティングが特に難しいローファーを中心に展開しているようで、扱う革(アノネイ他)にもこだわり、これから本格的に展開をしていきたいとご担当者の方は仰っていましたよ。
SANTA MERCEDA(サンタ・メルチェーデ)_003
※上記画像は、公式インスタグラムより拝借致しました。

なお、価格は12万円前後~と言うことで、既成靴がかなり高額化している中ではMTMとしては良心的。私は今回も20分程度しか滞在時間がとれなかったので試着は出来なかったでのすが、縫製も綺麗で、イタリア的なデザインの中にもクリーンな表情を持っている靴のように感じました。

気になる方は是非チェックされてみてはいかがでしょうか。
公式サイト: https://santamercede.com/index.html

あれっ!?ビスポークシャツの話は!?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。。実は今回はサイズチェック用と言うことで、生地なども端切れの物だったので画像でご紹介するにはちょっと・・・(笑)と言う感じでしたので詳細は割愛させて頂きます。

それでも1着目のビスポークシャツに対しては大きな改善が施されていることを確認することが出来ましたので、次回の納品を楽しみに待ちたいと思っています。

■Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り
ところでShibumiのトランクショーと言えばネクタイを購入することが恒例!?になっておりますが、今回も例に漏れず1本ネクタイをお持ち帰りさせて頂きました。

今回選んだのは、こちら。バーガンディとベージュ、アイボリーのブロックストライプ柄のシルクタイです。現在の私のワードローブの中にはなく、また現在好んで締めている他のネクタイブランドではないような柄、雰囲気の物をあえて選んでみました。
Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り (2018SS)_①

シルク100%ですが、マットな表情でブラウン系のジャケットやスーツに合わせるイメージでセレクトしてみました。ストライプの幅も太いので、フレッシュ感が出ますかね。
Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り (2018SS)_②

私は普段、Shibumiのトランクショーに参加させて頂く前には事前にサイトをチェックして、実際に見てみたいネクタイをお伝えしてトランクショー時に持参頂いています。そこで気に入って購入をすると(現金又はクレジットカード一括)、送料がかからないのです(※)♪今回はセール品だったので€80ほど。当日のレートで約1万円位でしょうか。
Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り (2018SS)_③
※トランクショーで展開しているのはサンプルのため、後日郵送対応(送料別途)対応となることがほとんどです。

ちなみに仕様はトレピエゲ(3つ折り)かつスフォデラータ(裏地無し)、剣先のみ芯無し。大剣幅は私が所有するスーツやジャケットのラペル幅に合わせて9㎝のものを選んでいます。
Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り (2018SS)_④

実際の着用イメージはこんな感じ。サルトリアシャロンで仕立てて頂いたチェック柄のジャケットがちょうど撮影用に準備してありましたので合わせてみましたが、いかがでしょうか。
Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り (2018SS)_⑤

Shibumiのシルクタイのシルクは英国(恐らくヴァナーズ社)のものとイタリアはシルクの産地であるコモのものを使っておりますが、こちらはコモのシルクだと思います。
Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り (2018SS)_⑥

これまで持っていないような雰囲気ですので、セールと言うこともあってチャレンジしてみました。カジュアルなネクタイですが、近日中に早速使ってみようと思っています。
Shibumiのブロックストライプ柄シルクネクタイをお持ち帰り (2018SS)_⑦

と言うことで、Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショー参加レポートでした。次回は第2段のビスポークシャツが仕上がって来る予定ですので、自分のフィッティングのフィードバックの精度が試されますね。ちょっとドキドキですが、納品編ではそのあたりの感想もしっかりと記載してお送りしたいと思いますっ!













Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!

こんにちは!
本日は前回に引き続き、先日納品を頂きました手縫いのパターンオーダーことSartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケット着用イメージをお届けしたいと思います。
※「Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)の新モデルでジャケットをスミズーラ!:生地セレクト編
※「Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)の新モデルでジャケットをスミズーラ!:仮縫い編
※「Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)

サルトリア・シャロンのオーダーを考えてはいるけれどファーストモデルとの違いが気になる方や、ナポリよりもフィレンツェのスタイルがお好きな方には特に!?お読み頂ければ幸いです。

それでは、まいりましょう。

■サルトリア・シャロンによるNEWモデルのジャケットを着てみた!
まず今回選んだ生地ですが、エルメネジルドゼニアによる自身初となるチェック柄の生地。素材はウール×シルク×リネンと言う三者混の生地で、私が所有するジャケットの生地としては最も薄く、軽やかな印象があります。
Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)の三者混

最近は以前に比べますと仕事で”スーツを着なければならい”日と言うのが若干減っておりますので、カジュアルよりのジャケットの追加を考えている際に目に留まったのがこの生地でした。

一般的にチェック柄はカジュアル要素が強くなりますが、ブラウンとオフホワイト(ベージュ)の色合いとチェック柄の細かさからすると、私の職場であれば仕事でも十分使うことが可能です。と言うことで仕立てて頂いたわけですが、早速カジュアルフライデーの金曜日にデビューをさせてみました。その着用感がこちらです。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_②

正直ナポリのハイゴージのラペルに慣れている私にとりましては、かなり新鮮な印象を受けました。ゴージ、ラペルの雰囲気が違うだけで着ている本人が感じる印象もここまで違うのかっ!と言うのはちょっとした発見っ!?でした。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_①

NEWモデルのスタイルはフィレンツェスタイルがベースになっていることは既にお伝え済みですが、その他の特徴の1つが高いノボリ。ジャケットはなで肩の方が着たときの方がカッコ良く見えますが、”なで肩ではない”私が着ても美しいノボリを描くようなパターンになっています。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_③

肩のラインに傾斜がつくと、やっぱりスタイリッシュですよね。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_⑧

また、前身ごろの丈はやや長めで、後身ごろの丈に行くにしたがって短くなります。これによりフロントカットのカーブがとても美しく見えると言う点もヴィジュアル面における大きな特徴の1つでしょうか。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_⑥

他にもファーストモデルと比べると肩幅が出ており、袖の付き方もよりクリーンな印象。イセの分量は確保しながらも、入れる位置を散らすことで端正な表情の袖付けになっています。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_⑦

なお、ナポリのスタイルがベースとなっているファーストモデルと比べますと、腕周りの太さが大分変化しています。腕周りがよりスッキリと見える(特に後ろから見ると顕著)ように削らておりますが、稼働域を確保するためにパターンが修正されたり、イセ込む場所などにも変化があるようです。
rm55的スタイリング:2018年SS_20:ワンピース(イタリアン)カラーでつくるクールビズスタイル_⑤
※上記画像ではファーストモデルのジャケットを着用

ただ、カマはしっかりと入っておりますので運動量を犠牲にすることはありません。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_④

電車のつり革を握っても、ジャケットのラインが大きく崩れると言うことはないですね。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_⑨

肝心の着心地ですが、肩の入り方や上衿の吸いつき方などは縫製を手掛けている工房の熟練度も上がったのか、非常に良い印象です。正直肩回りなんかはパターンの変更によって運動量が多少犠牲になるかなと想像していたのですが、そんな心配は全く必要なく、これまで同様に快適さはしっかりと確保されていました。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_⑤

実際、ジャケットに最も負荷がかかるであろう靴ひもを結ぶ動作をしても大きな違和感なくジャケットがついてくるあたりはちょっとした感動さえあるほどです。

もちろんまだ十分な時間を着たわけではないので着心地等に関しては気になる点が出てくるのかもしれませんが、最初の印象としては想像を超えており、大変満足しておりますよ。

■3着目に向けて
”スタイル的”にも”着心地的”にもとても満足度が高かったので、現在直井氏ご自身に仕立てて頂いているサルトリア・ナオイの納品後にはなってしまうと思いますが、サルトリアシャロンにて3着目となるスーツ/ジャケットも視野に入ってきております。
SartoriaNaoi(直井茂明氏)によるスミズーラの仮縫いに行ってきた!③
※上記はサルトリアナオイの仮縫いの様子

それまでにはもう少し着込んだ上でフィードバックを持ってオーダーに臨みたいと思うわけですが、これからオーダーを考えている方の為に、3着目では修正を検討しても良いかなと現時点で私rm55個人が感じていることを記載しておきたいと思います。

主にビジュアル面での内容となりますが、1点目はラペルに使われている芯材です。今回は生地がかなり薄く、軽かったと言うこともありますが、もう少し固めの芯材を用いることでラペルロールのシルエットを変えても良いかなと思っています。恐らくP.Oですと芯材云々の要望は通常対応出来ないと思いますが、サルトリアシャロンでは検討して頂けるだろう!?と思っています。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_①

とは言え、このあたりは選んだ生地とのバランスによりますので、ウエイトのある生地であったり、ハリ、コシのある生地の場合は現状の芯材でも表情が変わるかもしれませんので、一概に変えれば良いと言うわけではなく要相談かなと。

そして2点目は、肩幅と腕の太さです。現在のモデルでも運動性と言う観点で言えば全く問題はないのですが、あと5mm程度肩幅を広げるとともに、腕の太さをもう少し太くしても全体のバランスは良いかなと思っています。ラペル幅が結構ありますので、腕の太さは特にバランス感としては検討の余地ありかなと。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑫

最後の3点目は、ノボリの高さとツキジワとのバランスです。なで肩ではない体型の方の肩をパターンと芯材によって綺麗に見せようとすると、どうしても体と服との間に空間が生まれます。今回は生地がかなり薄く、軽いので、その空間に耐える強度の不足により、たまにツキジワが出てしまうことがあります。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑩
※上記はトルソーに着せ、イメージ写真のために意図的にツキジワを作っています。

ただ、たまに出てしまうツキジワは浅い?ので着用を続けると生地等が体に馴染んで消える可能性もあるのですが、この辺りは次回選んだ生地とのバランスも踏まえて直井氏にご相談してみたいなと思っています。

と言うことで、超個人的ではありますが、現時点で気になっているポイントを3つほど挙げさせて頂きました。直近でサルトリアシャロンのNEWモデルでのオーダーをご検討の方は、是非そんな点もチェックしながら検討を進めてみてはいかがでしょうか!?





次はハウンドトゥース柄で・・・




Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)

こんにちは!
本日は先日お送りしました手縫いのパターンオーダーことサルトリア・シャロンのパンツの納品記事(※)に引き続き、同時に納品を頂きましたジャケットをテーマに添えてお送りしたいと思います。
※「パターンオーダー(MTM)のその先へ:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のパンツ(納品編)

それでは、まいりましょう。

■Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル)
さて、昨今のメンズドレスファッションシーンにおいて最も勢いのある国と言えば、イタリア。スーツ発祥の地であり、威厳あるスタイルが特徴のイギリスや、カジュアル要素を取入れた独自のトラッド文化を有するアメリカとは異なり、イタリアは軽くて柔らかい上に心地が良い。それでいてナチュラルなスタイルが特徴です。

もちろん現代は情報テクノロジーの進化などの要因もあって様々な物事の国境がなくなってきておりますので、国と言う枠組みでスタイルを語ることに意味があるのか!?については議論のわかれるところですが、それでもクラシックになればなるほど、まだまだその国由来のスタイルは色濃く残っているように感じます。

そんな勢いのあるイタリアですが、特に注目されるスタイルとしては「ナポリ」と「フィレンツェ」があるかと思います。もちろん「ミラノ」や「ローマ」にも独自のスタイルがあるわけですが、インスタグラムを拝見していると、日本のみならず世界的にもクラシックなメンズドレスファッションにおけるイタリアのスタイルと言えば「ナポリ」か「フィレンツェ」が圧倒的に多いように感じています。

そして私の個人的な事を言えば、これまでは圧倒的に「ナポリ」のスタイルを好んでおりました。

ナポリスタイルのビジュアル的なポイントをいくつ挙げるとしたら、ハイゴージにワイドなラペルや
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_⑥

肩から袖にかけてナチュラルなシルエットを描く、ナチュラルショルダーも代表的な特徴ですね。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_④

更にバルカポケットもナポリが発祥(正確にはアットリーニ氏考案)ですし、
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_⑤

フロントのダーツはウエストのポケットを貫通して裾まで達し、前下がりの前身頃やフロントカットの開き具合もイギリスやアメリカとは異なります。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)のシングル3B ピンストライプ柄スーツ(2018SS)_③
※上記トルソーの3つの画像は、Sharonさんの公式HPより拝借しております。

このような中で、自身としては初めて!?フィレンツェのスタイルに挑戦したのが、サルトリア・シャロンによるNEWモデルのジャケットでした。

フィレンツェのスタイルと言えばリヴェラーノを思い浮かべる方も多いかもしれません。ナポリに比べるとゴージラインが下がっており、スポーティさを感じるナポリのスタイルに比べると、ややクラシックかつドレッシーな表情が強くなる気がします。

また袖の付け方はナポリに比べるとやや構築的。基本的に北よりになればなるほど、英国のスタイルが色濃くなっていく気が個人的にはしています。それでも、鎧のような威圧感はなく、クリーンなショルダーラインを持つのはイタリアならではでしょうか。

そしてフロントのダーツは脇から斜めに入るので前面から見た際に見えにくく、柄物のジャケットなんかですと柄がズレないのでより綺麗に見えると言う特徴がありますね。

ただ、サルトリア・シャロンのパターンはSharon専属の職人である直井茂明氏が監修しておりますので、完全なるフィレンツェスタイルではなく、そこに直井氏ならではのエッセンスなんかも感じ取ることが出来るのです。

それでは、実際に納品を頂きましたサルトリア・シャロンのNEWモデルのジャケットをご覧頂こうと思います。

■Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケット
真っ先に目に入るのが、このゴージライン。ファーストモデルに比べますとゴージ位置、角度が変わっています。ラペル幅は変えていないそうですが、ゴージの位置と角度が変わっただけでだいぶ印象が異なりますね。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_①

このグッと曲げられた首筋に吸いつくゴージラインはまさに手縫いのジャケットであることを象徴する特徴の1つです。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑤

そしてここは直井氏ならではの美意識が反映されている箇所の1つだと思うのですが、ノボリが高くなるように設計されている点。腕から首に向かって富士山のようにノボッていくラインがとても美しいですね。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_③

袖付けはナチュラルかつクリーンな印象。イセ込む場所を散らしているので、ナポリっぽい雰囲気とされている極端なマニカカミーチャは表れません。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_④

胸のポケットは右に切れ上がっていくバルカ型ポケット。これも直井氏の感性が表れている場所の1つで、リヴェラーノなんかはボックス型でもっと水平についているように感じます。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑥

ゴージ以外にフィレンツェらしさを強く感じるポイントがフロントダーツ。ご覧のように脇から入っておりますので、前面からは見えにくく、柄ものの生地でもダーツによって柄がズレてしまう影響を最小限に抑えます。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑮

なお、王道であればこの生地ですとパッチポケットなのですが、「ドレスよりのモデルなので切りポケットでも良いのでは!?」と言うアドバイスを頂きましたので、カジュアルながらも切りポケットを採用しています。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑦

これに連動するかのように!?ラペルのステッチもシングルに。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑪

袖はご覧ように人体に合わせてカーブしております。太さはやや細め、これも直井氏のスタイルの1つかなと思います。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑫

ベントはサイドで切ってあり、
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑬

袖の釦は3つ。他の仕様を考えれば4つもアリなのかもしれませんが、ここは3つで。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑭

そしてフロントの身頃の丈はやや長めでクラシックな風合いを醸し出し、
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑧

後ろ身頃にいくに従って短くなっています。前下がりの形状が美しいフロントカットを描き出しますが、それもしっかりと計算された上でパターンが設計されています。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_⑨

今回は袖の釦数以外は全てサルトリアシャロンのNEWモデルの基本スタイルを踏襲しておりますので、特段の要望がなければこれとほぼ同じようなスタイルで上がってくるように思います。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_②

ただ更に最新のモデルでは芯材などを含めて若干のアップデートがあるようですので、多少の変化はあるかもしれません。なお、次回は実際の着用画像や実際に着てみた感想などをご紹介したいと思います。






本物を求める時代。

こんにちは!
本日は「本物を求める時代。」と言うテーマでコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■本物を求める時代
さて、私が個人的にボクシングが好きなことは以前もどこかで書いたかもしれません。ただ好きとは言っても特段詳しいわけではなく、野球やサッカーをテレビで見るのが好きな方がいるように、同じような感じでボクシングを見るのが好きと言う程度です。

ただテレビで放映される試合はもちろんですが、たまにYoutubeで過去の名試合を見ては気持ちを高ぶらせ、自らのやる気に変えていたりします。(笑)

このような中で、今日本、いや世界的にも非常に注目度が高い日本人選手の1人と言えば、日本最速3階級制覇王者の井上尚弥(大橋ジム)選手ではないでしょうか。世界の強豪が参加するバンタム級の賞金トーナメントであるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(通称:WBSS)に参加予定であり、優勝候補の筆頭に名前が挙がっている日本歴代最高の選手との呼び声も高い選手です。
井上尚弥(大橋ジム)選手
※画像はインタビュー記事の掲載元であるTHE ANSWERさんの記事より拝借しています。

先日そんな井上選手が所属するジムの会長である大橋秀行会長のインタビュー記事を拝読していたのですが、非常に興味深いことをお話されていらっしゃいました。
大橋秀行会長
※画像はインタビュー記事の掲載元であるTHE ANSWERさんの記事より拝借しています。

ボクシングには少なからず「無敗信仰」が存在しており、実際に「無敗」と言う言葉で商品価値が上がる傾向があると。よって対戦相手を選ぶ際にも、世界的に評判の高い強い選手は避け、極力所属選手が勝てそうな相手とのマッチメークを行う。これによって無敗記録を伸ばし、商品価値を高めていくと言う手法がとられることが結構あるわけです。

大橋会長は選手時代にご自身が世界的な強敵と戦い、負けてしまったけれど学ぶべきことが多かったと言うご経験から、選手本人の意思は大切にしながらも、黒星を喫するリスクよりも得るものが多いと言う考えのもと、積極的に強敵とのマッチメークを行うことで知られています。

そんな大橋会長がお話されていたことで、今の時代性を感じたことがありました。

昔は宣伝などで例えば相手を「タイ国強打者!」と言っておけば、周囲が「オー!」と思ってくれたけれど、今は通用しないと。なぜなら、選手の名前を検索すれば戦歴や試合の映像などの”情報が簡単に入手出来てしまう”ので、本当に強いのか否かがすぐに分かってしまうと。

だからこそ逃げずに戦った者は勝っても負けても賞賛され、人々の記憶に残っていく。けれども逃げることで「無敗」と言う記録を作った者は記録には残っても人々の記憶からは消えてしまい、本物だけが残る時代なのかもしれません。
※上記内容はTHE ANSWER「井上尚弥は逃げない 大橋会長が語るマッチメークの流儀「負けを恐れる必要ない」」を基にrm55にて執筆

時代は”本物”を求めている。

■本物と出会う方法
そんな大橋会長の記事を読み終えた後に考えたことがありました。それは、私が今現在好き好んで着ている職人さんによる手縫いの服こと。私自身がこの世界に足を踏み入れた際、当初は自分が好きなスタイルがよく分からなかったと言うこともあり、世間的に言う”最高の物”を着たい、”本物”を着てみたい!と言う欲求がとても強かったことを今でも覚えています。
サルトリアソリートのスミズーラ

それでも多少なりとも知識、経験ともに蓄積されて来た今に至っては、世間的に最高か否かには全く興味がなく、”自分が好きなものを着ることが出来る”と言うことに大きな喜びと感謝の気持ちを感じるように変化しています。
シャマットスーツ×花柄タイ

このような中で、自らの感性や感覚を養いながら自分自身が成長していく為には、当然ながらより良いもの、本物を見て、勉強し、自らの感性、感覚に取り込んでいくこともまた大切な経験だと感じています。

そして私自身の数少ない経験ながら今感じていることは、本物と出会うためには2つのアプローチしかないと思っています。

1つ目は、自らが知識を身につけ、感性を養い、経験を重ねる。そうすることで、対象の物が「本物か否か」を判断出来る能力を自分自身が身につけること。

2つ目は、自らに変わって判断することの出来る知識や経験を有し、自らの感性と近しい”信頼できる”パートナーを見つけ、その方のアドバイスをもとに自分が判断出来るようにすること。

例えば上記大橋会長のお話であれば、ネット上の選手の戦歴や試合を見ることによって、その「対戦相手が本物なのか」、それとも「噛ませ犬なのか」と言うことを見る側が判断出来ると言う点が大切です。ボクシングのコアなファンは目が肥えている(自身に判断能力を備えている)ので、試合を見ればどの程度の技量を持つ選手であるのかは判断出来るわけですね。

以前はより良い服の情報を求めて雑誌を読んだり、ネットをみたり、私よりも断然豊富な知識と経験を持つ方々のお話を伺ったりする中で色々と勉強をしておりました。ただ今の時代は上述のように簡単に情報が手に入る分、自らにその”情報の価値を判断出来る能力”を持っていないと誤った理解をし、更にそれが誤った判断に繋がっていくリスクも同時にあるわけです。

実際、スポンサー(広告)収入をベースとする雑誌やウェブメディアは、私自身にとって最適な判断を下すための情報を常に提供してくれるわけではありません。

また、相当に詳しそう!と思って勉強をさせて頂いた個人ブログ?メディア?も、事実と異なることがあたかも事実のように記載されていたりすることが結構あったのです。。

例えば、雑誌やウェブ(ブログ含む)等で称賛されていた某サルト。もちろん私も存じており、カッコ良いと感じていたので1度仕立ててみたいと思っていたのですが、ビスポークとして宣伝され、料金設定もビスポーク料金ながら、現実にはMTMで仕上げていたり、着心地に影響を与える重要な個所を本来の仕上げとは異なる簡易的な方法で仕上げていたりと、正直お客さんが事実を知ったら憤慨するのでは?と思うようなことが横行していると聞きました。

私自身が実物を見たわけではないのですが、限りなく1次情報に近い情報源でしたので、まあ確からしいのかなと。

この手の話は残念ながら、実は数多存在します。。自分で判断できる能力を持っている方は実物を見て、着てみれば本物なのか、ブランドネームだけなのか否かを判断することが出来るので、本物ではなければ継続して購入することはないわけです。

昔であれば隠し通せたことも、人・モノ・情報の移動障壁が低くなった現代においては隠し続けることは困難です。必ずどこからか情報は漏れてしまいますし、日本では知る人は少なくとも、イタリア在住のアパレル関係者に言わせれば、どこのブランドがどこのファクトリーでいくら位で作っているのか?は分かってしまいます。

つまり、どんなに広告費をかけ、ブランディングを行ったとしても、アンテナを正しい位置に立てていれば!?それが本物か否かは時間とともに明らかになっていくと言うことなんだと思っています。

自分がイメージ(理解)したクオリティと実際のクオリティが等しく、そこに対して適正な対価であると感じたお金を払うことが「あるべき姿」なのだとしたら、その為には自身の判断能力を高める努力をし続けるとともに、本当に信頼できるパートナー/仲間を探すこと。それ以外に方法はないように思います。
Sartoria Naoi(サルトリア ナオイ) di Sharon By 直井茂明_②

と言うことで、色々な物、情報が溢れる時代だからこそ、”自分にとっての本物”を求め、出会うために判断能力を磨く努力をし続けながら、信頼できるパートナー/仲間とともに豊かなファッションライフを送って行くことが出来ればと思っています!






rm55的スタイリング:2018年SS_23:気持ちと季節のズレ

こんにちは!
本日は第23回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
さて、本日ご紹介するのは失敗例です。。自身の失敗から学ぶことは当然にしても、「他人の失敗から学べ」とも言いますので、もしかしたら誰かの参考になるかもしれない!と言う想いのもと、恥を忍んでお送りしたいと思います。

本日取り上げますのは暑さがピークを過ぎ、後退をし始めると言われている処暑(8月23日頃)あたりのスタイリング。実際この日の前日は風もあって涼しさを感じておりましたので、特にスーツを着用する必要の無い日ではありましたが、シャマットのスーツを着て花柄のネクタイでタイドアップ。ジャケットにネクタイと言う装いを楽しんでおりました。
シャマットスーツ×花柄タイ

翌日も予報では気温は上がっても30度程度と言うことでしたので、秋のカラーリングを多少意識しながら、同じくスーツにタイドアップと言う装いで臨みました。そんな日のスタイルがこちらです。

サルトリアソリートのウール×モヘアのスーツ(44:ブラウングレー)に、モンテサーロのコットン×リネンのストライプ柄シャツ(38:ブラウン×ホワイト)。これにマットなグリーンカラーのマリネッラの小紋柄シルクタイとジイングレーゼのトリミングポケットスクエアを合わせました。
rm55的スタイリング:2018年SS_23:気持ちと季節のズレ_①
※着用者:172㎝60㎏

足元は夏場は特にヘビーローテーションとなる、エドワードグリーンのローファー(ピカデリー:ブラウン)
rm55的スタイリング:2018年SS_23:気持ちと季節のズレ_③

■あとがき
恐らく今頃の季節と気温であれば特段違和感のないスタイリングなのかもしれませんが、その日は予報に反してぐんぐん気温があがり、昼頃には35度近くまで上昇。。外出の予定は無かったので救われましたが、ランチで外に出た際には汗がダラダラ。。本人はもちろんですが、恐らく色合いもあいまって、外から見ても相当に暑苦しかったと思われます・・・。

正直夏場のクールビズスタイルに飽きておりましたので、気温の低下を見計らってスーツにタイドアップをしてみたわけですが、想像以上の暑さに自身の装いと気温との大きなミスマッチを感じてしまいました。

また、真夏日にスーツ×タイドアップと言う装いのミスマッチのみならず、この日はカラーリングも失敗したなぁと猛省。。確かに立秋(8月7日頃~23日位迄)は過ぎておりましたし、予報よりも暑くなってしまったのは個人レベルでは予想出来なかったとしても、そこはまだ8月。一般的にはまだまだ「夏気分」ですよね。

スーツはモヘア混なのでハリ感や光沢感があり、そのドライな表情は合わせるアイテムによってはもっと清涼感を出せたと思うのですが、今回は合わせたネクタイがマズかった。同じグリーンでも、下記のShibumiのような光沢感のあるグリーンのシルクタイであれば良かったと思うのですが、
Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のシルクプリント花小紋柄タイ_2017AW②

残念ながら合わせたのはマットな色合いのグリーン。これが想像以上に「秋感」を演出してしまいまして、周囲の方の装いとのギャップに気恥ずかしささえ覚えました。。(笑・汗)
rm55的スタイリング:2018年SS_23:気持ちと季節のズレ_②

毎年8月も後半に差し掛かってきますと、服好きならではの性なのでしょうか。単調な夏服に飽きてしまい、早く秋冬ものに移行したいと言うはやる気持ちを抑えられなくなってきます。今回もそんな「気持ち」が先行してしまったわけですが、実際には「季節とのズレ」を気温的にも、色合い的にも強く感じた次第です。

今回は前日の気温などを踏まえて装いを選んだのですが、それでもまだ8月だと言う冷静な判断を鈍らせてしまうくらいに「秋服を着たい」と言う気持ちが強かったのだと思います。テクノロジーが進化した今の時代であっても天気予報は外れることもありますし、何より8月と言う暦をまずしっかりと頭の中に入れながら、”落ち着いて”着るものを選ぶ必要がありました。。

服好きですと7月、8月から店頭に並ぶ秋冬アイテムを購入し、早く使いたい!早く着たい!と言う強い思いもあるかと思います。しかし、そこは1度冷静になって暦や天気・気温、そして周囲の方の感覚を踏まえた上で着るものを考えると、「気持ちと季節のズレ」を回避し、より適切な装いが出来るのかもしれません。

毎年同じ反省をしている気もしないでもないですが、改めて勉強をさせて頂いた1日でした。






※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。