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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

rm55的スタイリング:2018年AW_28:柄を多用する際はワントーンで仕上げる!?

こんにちは!
本日は第28回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
本日取り上げますのは、11月中旬のとある平日のスタイリング。この日は外部の方との打ち合わせ等もございませんでしたので、少し明るめのトーンのスーツを用いて、遊び心を伴った装いで出勤することと致しました。

そんな日のスタイリングがこちらです。カルロ・バルベラのブルーベースのウィンドウペン柄生地を用いたスーツはリングヂャケット製(サイズ:44)で、ブルーのロンドンストライプ柄のシャツはBEAMSFのオリジナル(37)。ブルーの小紋柄ウールタイはジュストビスポーク、ブルーグレーのウールチーフはティトアレグレットで、インナーのネイビーカラーのニットジレはグランサッソ(44)です。
rm55的スタイリング:2018年AW_28:柄を多用する際はワントーンで仕上げる!?_②

これに足元はブラックカラーのエドワード・グリーンのドーバー(Uチップ)を合わせました。
rm55的スタイリング:2018年AW_28:柄を多用する際はワントーンで仕上げる!?_④

■あとがき
「装いを考える」シリーズの記事には記載しておりますが、色は明るいトーンになればなるほどカジュアル色が強くなります。更に柄も無地→ストライプ→チェックと言う順にカジュアル要素が強まりますし、生地も目が細かく、ツルッとした表情から目が粗く、起毛感のある生地になればなるほどカジュアルになりますね。

そう言う意味ではブルートーンがベースカラーであることに加えてウィンドウペンと言うチェック柄が乗っており、毛足は短めながらも起毛したバルベラのサキソニー生地のスーツは明らかにカジュアルよりですので、社外よりも社内向けの1着かなと思っています。
rm55的スタイリング:2018年AW_28:柄を多用する際はワントーンで仕上げる!?_③

そしてせっかくそんなカジュアルよりのスーツを着るのであれば!?遊んでみようと言うことでトライしたのがVゾーンを構成するジャケット、シャツ、ネクタイの3大アイテム!?に全て柄物を用いてみると言う試み。ジャケットは上述の通りウィンドウペン柄でしたが、これにストライプ柄のシャツを合わせて、ネクタイには小紋柄を持ってきます。
rm55的スタイリング:2018年AW_28:柄を多用する際はワントーンで仕上げる!?_①

これらをブルー/ネイビーと言うワントーンのグラデーションで仕上げますと、柄と柄とのぶつかり合いを軽減してくれ、ガチャガチャ感が程良く!?抑えられますので大人の方にはおススメですし、昼間のビジネス街であったとしても目立ちはしますが、、、強い違和感を感じることはありません!?(笑)
rm55的スタイリング:2018年AW_28:柄を多用する際はワントーンで仕上げる!?_⑤

もちろんワントーンで仕上げると言うアプローチ以外にもジレには無地を用いて、更に足元は茶靴ではなく黒靴にすることで全体を締めつつ、遊び感が強くなり過ぎないようにコントロールすると言うことも意識しておりました。

ちなみにUチップはその起源がカントリーシューズにありますので、一般的にはドレスシューズではありません。しかし日本におきましてはその点が意識されることなく使われておりますし、エドワードグリーンのドーバーは人気も高いことからよりドレッシーなスーツに合わせていらっしゃる方も沢山お見受け致します。

ただ、個人的にはそんなモデルの起源を尊重して!?、Uチップの靴はジャケパン合わせを基本としており、スーツに合わせる際は今回のようにカジュアルよりのスーツに合わせるのが小さなコダワリだったり致します。ま、恐らく誰も気付かないですし、気にしないので自分だけの小さな満足なのですが、そんなことも密かに!?楽しんでいたりします。

年を重ねるとなかなかトリッキーな装い!?をすることに抵抗を覚えてしまいがちですが、TPOを踏まると言う前提で、アレンジを楽しむ気持ちも忘れないでいたいなと思うのでした。





これくらいのトーンですとより使いやすいですね、


ネイビーストライプ柄は1枚あると便利です。


正確には小紋柄ではないですが、今季らしいクラシック感のある柄を合わせたいですね。




※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。

衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!

こんにちは!
本日は「衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!」と言うタイトルで、メンテナンスカテゴリの記事をコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■衣類スチーマーはアイロンの代替品にあらず!?
さて、皆さまの中にはアイロンが既に自宅にあるから「衣類スチーマー」はいらない!とお考えの方はいらっしゃいませんか!?

この「衣類スチーマーはアイロンの代替品である」と言う捉え方は考えようによっては正しいのですが、別の見方をすると衣類スチーマーの持つ”効能を見落としている”場合があると思っています。

確かに”衣類のシワをとる、プレスをする”と言う点に絞って言えば、衣類スチーマー、アイロン共に同じような機能を提供しておりますので、アイロンがあれば衣類スチーマーは不要と言う捉え方は正しいのかもしれません。
衣類スチーマーでシワとり_④

ところがシワ取りと言う観点でみても”素早く”気になる箇所のシワをとると言う「時間軸」を持ちこんでみますと、アイロンでは提供することが難しい効能を衣類スチーマーは提供してくれたり、以前も記事としてお送りしましたように保管時に潰れてしまったジャケットのラペルロールを”手軽に復活させる”ことも出来たりします。

更にはメーカー指定の適切な使用方法で衣類スチーマーを用いることで、脱臭や除菌効果も発揮してくれますので、クリーニングや洗濯がしにくいコートやジャケットなどのアイテムや、ビスポーク等の手縫いのアイテムにとっては大変魅力的な機能を持ったアイテムだったりするのです。

そういう意味では「衣類スチーマーはアイロンの代替品ではない!」と言う捉え方をすることも十分可能だと感じておりますので、服好きの方であればメンテナンスギアとして衣類スチーマーを揃えておく、と言うのは服のケアと言う観点でみても良いことではないでしょうか。

そんな今や服好きの必須ケアアイテム!?とさえ個人的には感じている衣類スチーマーですが、先日も衣替え直後の服のトラブル!?を解決するのにチカラを発揮してくれましたので、ご紹介したいと思います。

■衣替えシーズンの悲劇を救う!?
服好きの方であれば重ね着が出来たり、アイテム数が増えることでコーディネートの幅が広がり、その上素材感も豊富となる秋冬への衣替えはワクワクされる方も多いのではないでしょうか!?

私もそんな秋冬のコーディネートを楽しみにしている服好きの1人なのですが、先日出勤時に着用しようと思ったスーツを衣替え直後のワードローブから取り出したところ、その悲劇が待っていたのです。。

なんと、取り出したスーツのラペルが見事に折れてしまっており、とても着て行ける状態ではありませんでした・・・。
衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!_①

収納力を強化したとは言え、既に収納量の限界を超えており!?掛けているスーツやジャケット同士が密着状態と言う、服の保管状況としては好ましくはない状況がそこにはあります。とは言え、既に1部屋を丸ごと衣装部屋として”頂いている”状況を考えますと、これ以上の増設は現実的ではないですし、更に増やすとなれば鬼の形相をした嫁さんの顔が目に浮かびます・・・。(汗)

よって現状の中でなんとかやりくりをしなければならないわけですが、そうすると気を付けていてもこんな状況になってしまうことがあるわけです。衣替えのタイミングでは気付かなかっただけに、朝、着用しようとして取り出した瞬間にはさすがに焦りました。
衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!_②

それでも、ここまでは酷くはないものの、以前も同じようにラペルのロールを復活させたことがありましたので冷静、沈着かつ早急に衣類スチーマーを準備する私がおりました。
Panasonic(パナソニック)衣類スチーマー NIFS530_②

私はパナソニック ハンディスチーマーを嫁さんと共同で使っておりますが、水を入れて電源を入れたら約24秒で使える状態になりますので、時間のない朝であっても素早く使える点はとても重宝しております。もちろん通常であれば時間的余裕があるタイミングで使っておりますが、今回のような突然のトラブルであっても対応可能なわけですね。

使い方は簡単。折れてしまったラペルの裏側・表側から準備がスチームを噴射させ、”折れ目”をとるだけ。
衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!_③

ご覧ください、この美しいラペルロールを取り戻した表情を!下記画像の撮影時間を見てみますとスチームを噴射している上記写真の1分後になっておりましたので、ラペルを復活させるのにかかった時間は、実質的には1分以下だと思われます。
衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!_④

前身頃側にも折り目が出てしまっておりましたので、そちらも整えて、この通り!
衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!_⑤

予定通り、問題なく着用して出勤することが出来ました♪
衣替えシーズンにも大活躍!?服好きなら持っておきたい衣類スチーマー!_⑥

もちろん接着芯を使っているスーツ/ジャケットであったり、化繊混の生地を使っておりますと元通りに戻るどころか状況が悪化してしまう可能性もありますし、必要な箇所以上に高温のスチームを長時間当てたりするとアイロンによるクセとり等が取れてしまう可能性がありますので、そこは注意が必要です。

ただ適切に用いればシワ取りだけではなく、服のメンテナンスにおいては様々なシーンで活躍してくれますし、今回のような衣替えシーズンの思わぬ!?トラブルにも対応してくれますので、まだお持ちではない方は是非、このクリスマスのご自分へのプレゼントにしてみはいかがでしょうか!?

私はパナソニックの衣類スチーマーを使っておりますが、他のメーカーも色々と出しておりますので、ご自分の要件に合うものをご購入されるのが良いかと思います!















感性は常に変化する

こんにちは!
本日は「感性は常に変化する」と題しまして、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■デニムにタイドアップと言うスタイルに感じた違和感
さて、本Blogの読者様の中で「デニムにジャケットを合わせてタイドアップをする」と言うスタイルを仕事上で楽しむことが出来る方はなかなかいらっしゃらないと思いますが、私の場合は比較的自由に服装を決めることが出来ますので、社外の方との打ち合わせ等がない限りにおきましては私にとっては問題のない合わせ方だったり致します。

とは言え、装いが人の精神に与える影響は小さくはないと考えていたりしますので、普段は外部の方とお会いする予定がない中でもスーツやジャケパンにタイドアップと言うスタイルで仕事に臨むことが少なくありません。

それでも金曜日だけはカジュアルフライデーと言うことで!?自分の中でも比較的リラックスしたスタイリングであったり、普段は中々出来ないスタイルを楽しむことがございます。

このような中で先日まさに「デニムにジャケットを合わせてタイドアップをする」と言うスタイルで出勤をした日があったのですが、なぜか大きな違和感と言いますか、気恥ずかしさを感じてしまったのです。

もちろん、このようなスタイルは今回が初めてと言うことではございません。これまでも「rm55的スタイリング:2018年SS_10:ジャケット×デニムスタイル」と言う記事にてお送りしましたように、休日出勤の際にデニムにジャケットを合わせてタイドアップすると言うスタイルは楽しんでおりましたし、
rm55的スタイリング:2018年SS_10:ジャケット×デニムスタイル_①

休日ではなく、カジュアルフライデーであっても同じくデニムにジャケットを合わせてタイドアップすると言うスタイルで出勤をした日もあったのですが、今回私が感じたような強い違和感を感じたことはありませんでした。
感性は常に変化する_デニム×ジャケット(タイドアップ)④

正直、そんな違和感と気恥ずかしさを感じてしまった自分自身に当初は驚きを隠すことが出来ず、また多少の戸惑いも感じたわけですが、その原因を探るべく!?今回のスタイルや状況を振り返ってみたのです。

今回は確かにこれまでにはない、タイの中では最もドレッシーなシルクタイを合わせると言うことをしていたのですが、柄はアメリカントラッドを代表する右下がりのストライプを有するレップタイですし、色もレッドとグリーンと言うことで、シルクタイの中でも比較的カジュアルよりです。
感性は常に変化する_デニム×ジャケット(タイドアップ)①

また、これまでのデニムにジャケット、タイドアップと言うスタイルの際には素足(シューズインソックス着用)にオールデンのローファーと言うスタイルで足元もカジュアルより、かつ一般的にはやや前衛的なスタイルでしたが、今回は同じオールデンながらヌバックのUチップを靴下着用の上で履いておりました。
感性は常に変化する_デニム×ジャケット(タイドアップ)③

従いまして、これまでとは異なるシルクタイを使ったことが”違和感や気恥ずかしさ”の原因とは思えません。ではその原因は一体何なのか!?改めて探ってみたのです。

■感性は常に変化する
実は、今回は所用があった為に”車”ではなく”電車”での出勤だったのですが、これが違和感や気恥ずかしさを感じる大きな要因の1つになっていたことは間違いないように思います。
感性は常に変化する_デニム×ジャケット(タイドアップ)②

これまでのように車通勤であれば自宅から会社に入るまで人と交わることがほぼありません。しかしながら、電車通勤ではそうはいきませんよね。しかも朝の通勤時間帯は一般的なスーツやジャケパンと言うスタイルにタイドアップをして、足元に黒や茶の革靴を合わせると言うスタンダードなビジネスウェアで装った方が大多数なわけです。

よってデニムにジャケットを羽織り、しかもネクタイをしている人と言うのは私以外は見当たりません。(汗・笑)つまり、朝の通勤時間帯の電車の中では、私の”独特のスタイル”は、完全に浮いてしまう状態だったのです。

ただし、それだけではないと思っています。

例えば学生時代にはコムデギャルソンのコレクションラインであり、独特なデザインを有するプリュスの服をなんら違和感なく着用し、電車に乗って大学に通っておりましたし、ここ最近であってもデニムにジャケットを合わせてタイドアップをするスタイルで人の目にさらされることになるランチ時間帯も外に出ていたわけですから、違和感や気恥ずかしさを感じるタイミングは存在したはずなのです。

確かに今回は電車通勤と言う、”普通のビジネススタイル”が大多数を占める中で浮いた格好をしていたことが違和感や気恥ずかしさを私に大きく感じさせるに至った可能性も十分あるのですが、それでもそれ以上に自分の感性、感覚が変化しており、そこに根源的な原因を見出すことが出来るのではないかと言う結論に至っております。

それこそ大学生の頃であれば”周囲との調和”よりも、”個を際立たせる”ことに重きを置いていた節があるように思いますし、オシャレと言われたいとか、カッコイイと褒められたい、モテたい!と言う願望が強かった時期も正直否定しません。(笑)もちろん今でも褒められればとても嬉しいのですが、それ以上に今は服が前に出すぎることなく、TPOをわきまえた、落ち着いた大人の雰囲気が出せればそれが一番心地良い状況だと思っています。

歳をとったのだと言わればそうなのかもしれません。

しかし、過去の自分の感性、感覚があるから今があると思っておりますので、感性や感覚が年齢とともに変化することを恐れずに、また、その変化を受け入れながら、経験や年齢を重ねる中で変化する「自らの感性と装いとの関係性」をも楽しんでいければと考えています。

と言うことで、次回デニムにジャケット、そしてタイドアップと言うスタイルをすることがあれば、その際は必ず車での移動日にしたいと思います。(笑)






なぜ、SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)なのか!?

こんにちは!
本日は「なぜ、SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)なのか!?」と言うテーマでコラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■何気ない一言にたじろぐ
先日、私が普段お世話になっているセレクトShopであるSharonさんに訪問した時のことです。最近新しく入ってこられたスタッフの方から、こんな質問を受けました。

「rm55さんはソリートの服をよく着ていらっしゃいますが、なぜソリートがお好きなんですか!?」

”なぜソリートが好きか!?”

シンプルですが、あまりに直球な質問に思わず思考が停止してしまいました。確かにSharonさんのファンになってからと言うもの、これまで様々なサルトの服をご提案頂き、その中から自分で良いと感じたものを選んで購入をしてきたわけですが、現時点で私のワードローブ内において最も面積を占めているのはサルトリア・ソリートによって仕立てられた服です。
rm55style_2017_仕事始め①

正直、服は頭で考えて購入するよりも感覚で決断しておりますので、改めて「なぜソリートが好きなのか?」と言う理由を問いただされますと、一瞬たじろいでしまう自分がおりました。

それでもその時は「絶妙なバランス感のある美しさが好きだから」と言うような趣旨の回答をさせて頂いたのですが、何気なく頂いたご質問が頭の中に残り、改めて「なぜ自分はソリートが好きなんだろう?」と考えるようになりました。

メンズドレスファッションにおける「着こなし」と言うことであれば、そこには長い年月を経て構築されたルールや価値観がベースにありますので、「着こなし」における方法は理論的に大よそ決まってくるように思います。従いまして、「なぜそのように着たのか?」と言う理由を求められれば正しいか否かは置いておいて、ある程度の論理的説明は出来るように思います。

ところが、「好き」な理由ともなりますと話は変わりますよね。”人を好き”になるのも”物を好き”になるのも、基本的には「頭」ではなく、「心」が決めている部分が大きいと思います。よって改めて好きな理由を論理的に説明しようとすると、スムーズに回答が出来る方は意外に少なかったりするのではないでしょうか。

更に、仮に論理的な説明を心がけたとしても”後付け感”が出てしまうようにも感じます。それでも、あえて見えないものを見えるように言葉として表現してみることは大切ではないか!?と考えましたので、この度私rm55がソリートを好きな理由を整理してみることにしました。(笑)

■なぜ、SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)なのか!?
結論から申し上げますと、「着ていてこんなに安心感を抱く服はないから」と言う言葉に尽きるのかなと感じています。どう言うことなのか!?について、ちょっと言語化を試みてみたいと思います。

まず、Sharonさんにてソリートの取り扱いが始まるよりも前に、以前もご紹介を差し上げた「「ナポリ仕立て Sartoria Napoletana -奇跡のスーツ」と言う書籍を読んでいてカッコ良い!と感じたのが、サルトリアソリートであり、アントニオパニコでした。

よって実物を購入するよりも前に強い憧れを抱いていたと言う事実はあったのですが、私が初めてソリートの服に袖を通した時に感じたことは「意外に普通だな」と言う感覚だったことは以前にも記載したかと思います。

確かに着心地は凄く良いですし、ナチュラルな肩のラインやラペルロールの美しさ、全体としての圧倒的なバランス感の良さ等には目を見張るものがあったのですが、ソリートよりも少し前に購入をし、当時熱狂をしていた独自のスタイルを持つシャマットと比べてしまいますと「普通感」を強く感じたことを今でもはっきりと覚えております。
rm55的スタイリング:2017年AW ③:ベージュ×グレー①

それでもシャマットやシリカ、ダルクォーレ等の素晴らしい手縫いの服が他にも選択肢としてある中で、それらではなく私がソリートを買い続けた理由の一番根底には、やはり「安心感」があったからだと思うのです。

シャマットのようになんとも言えない高揚感があるわけではないですし、シリカのような手縫い感溢れる柔らかさがあるわけでもない。また、ダルクォーレのようにインターナショナルな端正さを有するわけでもないのですが、ソリートは過渡に主張するのではなく、かと言って没個性的でもないスタイルを持ちながら、着ている本人が気張らずに自然体で居ることが出来る。

私も皆さまと同じように服が大好きで、物心が付いた頃から自分が着る服にはこだわり、様々なブランド、メーカーの服を着てまいりましたが、サルトリアソリートほど着ている本人が主役になれると言いますか、肩肘張らずに、良い意味で着ている服に意識が行かない服もないように思います。

その理由の1つには、やはり圧倒的な着心地の良さがあるのだと感じています。肩をしっかりとホールドしながらも矯正するような硬さはなく、高く、コンパクトなアームホールは肩の動きにナチュラルについてきますし、首筋には上襟が優しく寄り添います。
SARTORIA SOLITO(サルトリア ソリート)のダブルブレステッドスーツ2017AW_⑦

そして背中は気持ち良くフィットし、優しく手を添えられているかのようなウエスト周り。腕はナチュラルに腕に沿ってカーブしており、腕の稼働を妨げません。それでもタイトフィットなわけではなく、必要十分な空間が服と体の間には存在します。

ちなみにビスポークでは体重がたった「2kg」違うだけでも着心地に変化を感じるくらいの”精度”で仕上げてくださいますので、カッティングを行っているマエストロのジェンナーロ氏、ルイージ氏に対して私が言うのもおこがましいのですが、服と体とをフィットさせるべきポイント、逆に空間を開けておくべきポイントを熟知していらっしゃるのだと思っています。

そんな圧倒的な着心地の良さを有することに加えて、着ている本人を”盛り過ぎない程度”に男前に見せてくれる中庸なスタイルを持っている点が、私がソリートに対して安心感を覚える2つ目の理由ではないかと感じています。
rm55的スタイリング:2017年AW ④:ザ・ドレススタイル_①

男性らしい豊かなチェストを演出しながらも、ウエストを絞りこみ過ぎることはありません。また、首から肩、腕へとナチュラルに繋がっていくシルエットは英国的な威厳、威圧感ではなく、経験を積んだ大人の男の持つ寛容さを感じます。

そしてスタイル的には、語弊を恐れずに言えば「普通」です。このような分野の服を着慣れている方、見慣れている方からすれば、ソリートのスタイルを形容する方法はいくらでもあると思うのですが、少なくとも十数年もの間ビジネスの世界に身を置いてみて感じていることは、そこまで服に興味を持っているビジネスマンは多くはないと言うことです。

よって、一般的な!?ビジネスマンからすればシャマットの持つ独特なシャマットショルダーであったり、アルフォンソシリカの持つ、手縫い感ある表情に何かを感じ、気づく方はいても、ソリートを見て何かを思う方は皆無かと思われます。仮にいたとしても、ビジネス的な影響はゼロだと思います。つまり、客観的に見れば「普通」に見えると。

ソリートの服は、これを着用することで威厳ある、出来る男に変身させてくれるような感覚ではありません。それでも着ている本人よりも服が前に出ることはなく、着用者の持つ魅力をしっかりと引き出しながら適度な自信を与えてくれる。だからこそ着用者が必要以上に服を意識することなく、素の自分のままで居ることが出来ることが安心感に繋がっているのかなと感じています。

ところで、そんな「安心感」を確固たるものにしたのは!?、トランクショーの際に来日されたジェンナーロ・ソリート氏のお人柄やお考えを含めた高貴な人間性に触れさせて頂いたことや、毎回丁寧かつ誠実にご対応頂いているルイジ・ソリート氏との交流が多分にあるのだと思っています。
サルトリアソリートのトランクショー201702_⑦

国籍や言葉、職業は違えど、尊敬し、心から信頼することの出来る方々に自ら着る服を仕立てて頂けると言うのは大変に幸せなことだと思っております。「服」とは言え、その裏側には「人」がいます。これからも、思わず手が伸びてしまうような「安心感」のあるサルトリアソリートの服を着て行きたいと改めて感じた次第です。

と言うことで、何気ない一言がきっかけとなって執筆することになった本記事ですが、改めて自身の原点を見つめ直すことが出来たように思っています。そんな機会を頂いたSharonスタッフのYさんありがとうございました!今度お会いしたら、私がソリートを好きな理由を”しっかりと”ご説明さしあげたいと思います。(笑)

皆さんも自分がなぜ今の服が好きなのか!?是非、お時間ある際に振り返ってみてはいかがでしょうか。服と自分との関係性を見つめ直すことで、改めて原点に立ち戻る貴重な機会となるかもしれませんよ!?






シャツで着こなしの幅を広げる!?:LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)

こんにちは!
本日は「シャツで着こなしの幅を広げる!?」と言うテーマを掲げながら、少し前に購入をしていたシャツを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■タブカラーにチャレンジ!
さて、本Blogではこれまでも記述してきたことですが、服の事が好きになって数十年。大変お恥ずかしながら、ここ数年でようやく自分の好きなスタイル、自分なりのスタイルと言うのが徐々にですが見えて来た気がしております。

それでも自信を持って「これが自ら確立した自分のスタイルです!」とは言えず、日頃からお世話になっているSharonさんをはじめ、インスタグラム等で交流をさせて頂いている服好きの皆さまのスタイルから大きな影響を受けつつ、自分の好みが固まって来たと言うのが正直なところ。

よって、自分なりの確固たるスタイルを早く確立したいと願う一方で、あまり現時点のスタイルに固執し過ぎず、まだまだ高い視点、広い視野を持ってまだ見ぬものを取り入れるチャレンジ精神!?を失う事なく行きたいなと思っている自分もいたりします。

つまり、もっと着こなしの幅を広げてからでもスタイルの確立を目指すのは遅くはないとも考えているわけです。

従いまして、今回は私が好みだとこれまで公言をしてきたシャツのカラーであるカッタウェイやワイドスプレッドではなく、あえて自身初のチャレンジとなるタブカラーのシャツを購入し、シャツと言うアイテムから着こなしの幅を広げてみよう!と言うことに挑戦をしてみました。

チャレンジは何歳になってもドキドキ、ワクワクするものですが、同時にリスクもありますね。服を購入すると言う観点であれば、これまでにはない新しいアイテムを買ってみたけれど、着こなせなかった。好きになれなかった。箪笥のこやしになってしまった等々、結局使わずじまいと言うのがそれにあたります。

そんなことを想定して!?新しく挑戦をするアイテムの多くは「セールでお安く購入する!」と言うのが私が取っているアプローチの1つです。セール価格で買っていれば諦め!?もつきやすいですし、手放したとしても損失額!?を少なくすることが出来ますよね。

と言うことで今回私が選びましたのは、以前も「コスパの良いLUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のシャツを狙え!?」と言う記事でも取り上げておりました、ナポリの老舗カミチェリアであるルイジボレッリのタブカラーシャツ。ちょうどセールになっており、マイサイズがありましたので購入してみました。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_①

タブと言うのは”持ち出し”のことで、カラー(襟)の裏から持ち出しが出ております。そして、これをボタンで留めることで襟が固定されるようなデザインを持つシャツをタブカラーシャツと呼んでいます。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_②

ちなみにボレッリを選んだのは、もちろんセールでお安くなっていたと言うこともありますが、上記の記事でも記述しておりますように個人的には価格の割にはとても良く出来ており、自分の体型に合っているシャツだと感じているからです。タブカラーと言う新しい襟を試すのであれば慣れ親しんだブランドの方が安心感があるかなと。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑮

実際に、着やすさやサイズ感はこれまで同様の感覚でしたので安心しましたし、
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_③

今回はNEWモデルの仕様のシャツでしたので、これまでより2工程ほど手作業が増えておりました。具体的にはボタンホールと裏前立てがマシン(ミシン)から手作業に変更になっています。着やすさ等には全く影響はありませんが、個人的にはやはりNEWモデルの方が好みです。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑥

LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑤

ところでタブカラーの起源には諸説あるようですが、1900年代初頭にはそれらしきものが存在していたと言います。もともとはハードカラーと言ってシャツの襟はノリ付けをしてパリッとさせていたのですが、これが時代の流れとともにソフトな襟に変わっていきます。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑨

もちろん襟が柔らかくなれば首へのアタリが良くなりますから、着心地は良くなるわけですね。ただその一方、弊害も出てきます。それは、シャツの襟が体にフィットせずに跳ねてしまうこと。

最近ではシャツの襟を”あえて”跳ねさせてジャケットのラペルから出すと言う着こなしも見受けられますが、当時の価値観からすれば、それはもっての他だったわけですね。襟をノリ付けしていたハードカラーの時代は、当たり前ですがノリによって襟が固定されますので、襟が体に吸いつくようにおさまります。そしてこれが威厳であったり、礼節を保つ上でも重要だったと思われます。

ところがソフトカラーの時代になりますと襟が体につかずに浮いてしまうので、これをどうにかしたいと考えたことがきっかけとなり、タブカラーが生まれたとも言われているようです。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑧

もちろん!?言わずもがなだとは思いますが、装いにビシッとした威厳、礼節を求めるのはイタリアではなく、イギリスのお話です。(笑)

歴史的な事実としてタブカラーの起源や由来が確定しているわけではなさそうですが、意外にもネクタイのノットを浮かせ、立体的に見せると言うタブカラーの効能は副産物であり、襟を体にフィットさせると言うことが本来のタブカラーの目的だったようです。

いずれにせよ、ちゃんとした着こなしをする際に用いるのがタブカラーのシャツであると言うことが、その生まれた歴史的背景からも言えそうですね。

そのような歴史を頭に入れてみますと、今回購入をしたボレッリのタブカラーのシャツの襟が小ぶりな理由は体にフィットして固定しやすいからであると言う歴史的な背景を踏まえていることも想像出来ますし、シルクのような光沢感とドレッシーさを持つ細番手のコットンポプリンが生地として選ばれている理由も分かる気が致します。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑦

■タブカラーを実際に着てみた!
それでは、せっかくですので着用イメージもお届けしたいと思います。まずは、ネクタイをしないで着用してみました。これを見ればお分かり頂けると思いますが、クールビズであったり、ネクタイを外す可能性のある時期には向いていない襟型です。(笑)
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑩

襟から飛び出る持ち出しは、そのままだと決して美しいとは言えません。。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑪

ただ、ネクタイを締めてみますとあら不思議!襟がしっかりと体にフィットして固定され、ネクタイのノットが浮き上がることで首元に立体感が生まれ、本当に美しい表情に早変わり。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑫

個人的にはあまり期待はしていなかったのですが、試しに着てみてびっくりするほどの美しさでした。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑬

私はスーツやジャケットでは柔らかい仕立てを好んでおりますので、シャツの襟もフラシ芯であったり、カラーキーパーは抜いてしまうことが多いのです。それでも、ちょっとドレッシーに装いたい日であったり、お堅い打ち合わせがある際などにはぴったりの襟型ではないか!?と強く感じた次第です。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のタブカラーシャツ(FILIPPO)_⑭

まだ実戦には投入しておりませんが、この秋冬の間に是非使ってみたいと思います!

若干タブの釦の開け閉めが難しく、面倒な気がしますが、ビシッとしたい日であったり、クラシックな気分の日にはかなり良いと思いますので、まだチャレンジしたことがない方は是非タブカラーやボレッリのシャツにチャレンジされてみてはいかがでしょうか!?


















rm55的スタイリング:2018年AW_27:大人のハロウィンスタイル!?

こんにちは!
本日は第27回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
先日の記事にて、いつから秋冬物を着始めるのが良いのか!?と言う点について考察をしておりました。この中で「暦」の観点から10月中旬前後を1つのタイミングとする考え方と、「気温」の観点から最高気温が20度を切ったら秋冬物に切り替えると言う考え方の2つを提示しておりました。

奇しくも、本日取り上げます装いをした10月31日は先週に比べてまた1段と気温が下がりまして、秋冬物を着用するのに耐えうる「気温」となりました!?

そしてその10月31日と言えば、ハロウィンですよね!?元は秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事だったと言うハロウィン。今現在の日本におきましては本来の意味を失い!?さながら仮装をして騒ぐイベントのようになってきております。

このような中で私自身はなかなか「仮装をして渋谷へGO!」と言う気力と体力までは無かったのですが、幸いにして外部の方との打ち合わせ等はありませんでしたので、こんな大人!?のハロウィンスタイルで自分なりにハロウィンを楽しんでおりました。

着用しましたのは、サルトリオのウール×シルク×カシミアのグレンチェックジャケット(44)にアトリエF&Bのコットン×シルクのポケットスクエア(オレンジ)、BEAMSFのオリジナルシャツ(37:ブラウンストライプ柄)、カペッリのテラコッタカラーのカシミアタイにパンツはインコテックスのホームスパン(44:ベージュ)。
rm55的スタイリング:2018年AW_27:大人のハロウィンスタイル!?_①
※着用者172cm 60kg

これに足元は、エンツォ・ボナフェのブラウンスエードのセミブローグを合わせていました。
rm55的スタイリング:2018年AW_27:大人のハロウィンスタイル!?_③

■あとがき
ハロウィンスタイルとは言っても仕事だったが為にハロウィンを想起させる色合いを多様したと言う程度で、実際には”仮装”の要素は残念ながらどこにもありません。(汗)

ただ、それでもブラウンベースにブラックのチェックが入ると言うのがポイント!?で、ブラウンだけの色合いに比べますとよりハロウィン感が出るような気がしますし、ジャック・オー・ランタンをイメージしたテラコッタのネクタイやポケットスクエアが雰囲気を盛り上げます!?
rm55的スタイリング:2018年AW_27:大人のハロウィンスタイル!?_②

ちなみにほとんど見えませんが、時計も革ベルトがブラウンであると言う理由からIWCのエイトデイズをセレクト。コウモリやジャックオーランタンは嫁さんのピアスで、インスタ写真用のため、身につけてはおりません。(笑)
rm55的スタイリング:2018年AW_27:大人のハロウィンスタイル!?_⑤

装いと言いますのはフォーマル度、ドレス度が上がれば上がるほど個性や季節感、遊び心を取り入れる余地がなくなって行きますが、今回は上述の通り、社外の方と会う機会がなかったので比較的自由にハロウィンならではの装いを楽しむことが出来ました。

ただ、相手や状況によっては”あえて”話のネタになるように装いの中にネタを仕込むと言うのもありかもしれませんので、今回のハロウィンを装いに取り込み損ねた方は、クリスマスがありますので今から準備されてみてはいかがでしょうか!?(笑)装いを変えると気分も変わり、新たな気づき等があるかもしれませんよ!?
rm55的スタイリング:2018年AW_27:大人のハロウィンスタイル!?_④

ちなみにブラウンベースのチェック柄ジャケットはカジュアル感が強くなりがちですが、ブラックが入りますと全体が引き締まり、大人も躊躇なく!?着ることが出来ますし、ドレスよりにも使えますので1着あると便利だと思います。








※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。