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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

2018-2019年 インポートファッション セール情報まとめ!

こんにちは!
毎年?毎期?恒例ともなっております、セール情報のまとめ記事。現在開催中であったり、年始にかけて本格化する2018年AWのインポートファッションのセール情報をまとめてお送りし、本年も締めたいと思います。なお、本記事は随時アップデートを行っていく予定です。

それでは、まいりましょう。

■更新情報
3/4:粋な着こなし:楽天スーパーセール連動イベントがスタート!!
3/3:楽天スーパーセール関連
ginlet(ジンレット)ring(リング):スーパーセールに合わせて、超絶お得な(最大半額)ストックセールを開催!あのブランドも!?対象♪
ラグラグマーケット:スーパーセールに合わせて「半額」以下のアイテムなど多数!チェックの価値あり♪
VIAJERO 本店:対象商品が最大40%オフ!更にスタートダッシュ5%オフクーポンも発券!
リングヂャケット:全品ポイント10倍!新作も対象なので、買うなら今でしょ!?
リタリオリブロ:対象商品がポイント10倍であったり、更なる割引。また割引クーポンも発券予定なので、欲しいアイテムは早めにチェックしましょう!
Import select Piedi:スーパーセール連動のクリアランスセールを開催!
AMALFI:スーパーセール連動イベントが開催!ムーレーやヘルノなどを底値で狙いたい方は要チェック!?



2/20:リタリオリブロ:本日19時より対象商品ポイント20倍などのウィンターファイナルSALE!
2/16:粋な着こなし:2018AWファイナルセールがスタート!!
2/4:A&SHOP:サイズ合えば、超お得なファイナルセール開催中!
2/4:Le acca:クリアランスセール開催中!
2/4:giotto(ジオット):2/3より2018AWファイナルセールスタート!
2/2:粋な着こなし:ルイジボレッリのファイナルセールがスタート!!
1/26:リタリオリブロ:本日19時よりモアセールスタート!
1/26:スガワラ靴店:昨日より2018AWファイナルセール開催中!
1/24:粋な着こなし:本日20時より全品ポイント7倍!&お得なクーポンも発券中!
1/23:ラグラグマーケット:決算売り尽くしセールがスタートしてます!
1/18:粋な着こなし:本日19時よりモアセールスタート!
1/18:Le acca:在庫一掃売り尽くしセール開催中!
1/15:EXCLUSIVE:2018AWのモアセールが開催中!
1/15:ナカガワ1948:2018AWのモアセールがスタートしてます!
1/15:giotto(ジオット):1/14より2018AWモアセールスタート!
1/11:リングヂャケット:本日11時よりモアセールスタート!
1/10:Sharon:2018AWのモアセールスタート!最大半額!シリカ、ダルクォーレ、レスパーデ、フェデリなど更にプライスダウン!今期物も!
1/10:ginlet(ジンレット)ring(リング):本日20時よりモアセールスタート!
1/10:luccicare(ルッチカーレ):セール対象商品の拡大など、モアセールがスタートしています!
1/9:粋な着こなし:最大40%オフとなるルイジボレッリのセールが本日20時よりスタート!【1週間限定】更にセール品を含めて全品ポイント10倍!
1/9:リタリオリブロ:一部商品の価格を見直して、セール再スタート!
1/6:ROOTWEB:期間限定の2018年AWのクリアランスセール開催中!
1/6:A&SHOP:超!?お得なウィンターセール開催中!
1/5:粋な着こなし:4日より4日間限定 ラストワンセール開催中!
1/5:ナカガワ1948:2018AWセールスタート!
1/3:スガワラ靴店:2018AWセール開催中!
1/3:Import select Piedi:プレセールからウィンターセールに移行、開催中!
1/3:グローリーガイ:2018AWゆく年くる年セール開催中!
1/3:Edit by edit:2018AWセール開始!
1/1:Sharon:2018AWセール開始!レスパーデやフェデリも対象!
12/31:記事公開!


■2018-2019年セール情報まとめ
■SALE開始済み
粋な着こなし
取り扱いブランド、アイテムが充実しており、選択肢が多い事も魅力的。ムーレーやヘルノ、タリアトーレ、ラルディーニなどの定番系アイテムはセレクトの幅が広く魅力的ですし、ルイジボレッリやティトアレグレットなど、ナポリのブランドも充実。その上、独自に!?見つけ出したコスパの高いブランドも扱っています。現在ウィンターセール開催中で、30%Offが中心です。

luccicare(ルッチカーレ)
人気ショップの1つであるルッチカーレさん。昨年同様プレセールの段階から本セール並みの30%と言う値引き率が目立っておりました。ラルディーニやタリアトーレ、インコテックスにPT01と言う定番のブランドに加えて、チルコロ、ベルウィッチ、ドッピアアーなどの近年取り扱いが始まったブランド。その他、ストーンアイランドやレミレリーフなどのストリート色の強いブランドまで。なお、本日18時からは破格にお得な均一セールも開催予定なので要チェックです!

EXCLUSIVE
現在2018AWセールを開催中!ムーレーやペトリロ、ティトアレグレット、L.B.M.1911、パオローニ、サルトリアラトーレなどが30%オフになっています。サイズも比較的ありそうですので、気になる方は早めのチェックがおススメです。

agio
もともと並行輸入品を扱っているため、代理店を通した国内プロパー価格よりもお買い得。先日からセールが始まりましたが、フィナモレやバルバなんかは1万円代中盤から後半、ザノーネのニットは1万円代後半からとかなりお買い得。今期から取りか使いが始まったタリアトーレのジャケットも4万円中盤からとお買い得ですので、要チェックのShopです。

camisimo 楽天市場店
現在最大50%オフとなるウィンターセール開催中!手縫いとマシンのハイブリッドであるバルバの重衣料ラインもセールになっており、人気のエンメティやクルチアーニ、ARCHIVIO、グランサッソなどもプライスオフ!一部売り切れも出ておりますので、早めのチェックがおススメです。

Import select Piedi
デ・ペトリロやタリアトーレ、チルコロと言った今が”旬”なブランドを取り扱うセレクトShop。現在はプレセールをスタートさせており、20、30%が中心ですが中には半額!と言う破格の値引きで販売されていたりします。セール価格からさらに最大2000円引きとなるクーポンも発券中ですので、気になる方はチェックされてみてください。

リタリオリブロ
現在ゆく年セールを実施中の同店舗。新品や新品アウトレット品に加えて中古品などを安く販売していますので常時お買い得なのですが、そこから更に値引きが入りますので、相当にお買い得。1点物も多いので、サイズがあって気に入ったら早めの確保をおススメします。また、年明けから始まるくる年セールにも注目ですね!

VIAJERO 本店
ムーレーやベルヴェストをはじめとしたグレードの高いブランドから、ノースフェイスと言ったスポーティなアウトドアブランドのアイテムもセレクト。よくよく見てみると、意外なブランドやアイテムがお安くなっていたりしますので、細かくチェックしたいところです。現在はプレセールに続いて15%オフとなるスペシャルクーポンも発券中です!

giotto(ジオット)
オリジナル商品も作り、セレクトも他店とはちょっと違ったアプローチが魅力です。特にスポーティなアイテムを取り入れた着こなしが特徴で、そう言ったスタイルがお好きな方には特におススメです。現在は対象商品が30%Offとなるプレセールがスタートしておりますので、今後更なるブランドやアイテムの投入、値引き率の拡大が期待されます。

cavalleria
E.G.カペッリやドッピアアー、フォルテラ、サルトリアラトーレ、ヘリテージなど、独自のセレクトセンスが光ります。現在は最大半額となる2018AWセールを開催中です!

DUE
全商品ではないようですが、店内一部が最大半額となるウィンターセールを開催中。ザノーネやドルモア、フィナモレ、チルコロ、ヴィガーノ、ベルウィッチなどの人気ブランドを多く扱っています。

A&SHOP
こちらは通年でプロパー価格から30~40%前後の値引き率で販売しているショップ。特にリングヂャケットには強みを持っており、先日も秋冬生地のコートやジャケット、シャツが大量に入荷していました。セールになると更に値引きが行われますが、人気商品は足が速いので、気になったら抑えておくのがベストです。ちなみに、最近はラティーノなんかも扱っていますが、こちらは意外にもちょっと高めな印象です。

インポートアウトレット musee
現在はウィンターセールも開始中です。ムーレーやヘルノ、タトラス、マッキントッシュのアウターアイテムなどは既にお得なプライスですが、個人的には1万円台前から購入可能なジョンスメドレーのニットがおススメです!

AMALFI
最大76%オフとなる冬の大感謝祭が始まっています。ムーレーやエンメティ、ヘルノ、タトラスなどのアウター系が充実しており、更にお買い得プライスですのでアウター狙いの方は要チェックだと思います。

ラグラグマーケット
現在は最大半額となるウィンターセールを開催中。エンメティやラルディーニやタリアトーレ、ベルウィッチ、PT01、チルコロ、ソリードと言った人気アイテムが、比較的バリエーション多く展開されています。半額のモノはキャリー品が多そうですが、サイズがあればかなりお得なのでチェックしてみる価値はありそうです。

Le acca
プレセールからNEW YEAR HOLLIDAYSセールに以降しています!ラルディーニやL.B.M.1911、ムーレー、ザノーネ、インコテックスなどの定番系ブランドが多いですが、ルイジヴィアンキマントバやガブリエレバジーニなんかも扱っています。もとはカジュアルテイストのアイテムセレクトが得意のようですが、最近はドレス系も充実しており、合わせて使える1000オフクーポンも発券中でした!

Legare
金沢に実店舗を持つセレクトShop。現在最大80%オフとなるプレセール中で、ギローバーのシャツは1万円代、アントレアミのパンツは2万円代など、キャリー品なのかもしれませんが、かなりお買い得!サイズが合えば抑えておいても良いかも知れません。

TRE STYLE
現在最大60%Offとなるウィンターセールを開催中。クラシコイタリアだけではなないので探しにくいですが、それでもムーレーやヘルノ、ラルディーニやタリアトーレ、フィナモレやPT01・PT05と言った定番系のインポート・ファッションブランドが相当に安くなっています!場合によっては穴場Shopの一つかもしれません。

GRANDPERE
手の届き易い価格であるBARBATIやFESTA、DI MELLA、PERTINIやROYAL ROW、B SETTECENTO、MR.RICK TAILOR、BAFY、BERWICK、GERMANOと言ったブランドを数多く扱っております。現在は2019 NEW YEAR SALEを開催しておりますが、ブランドによってセール開始日が異なるようですので、気になるブランドがある場合はチェックされてみてください。

タイムクラブ
クラシコイタリアのインポートブランドは少ないのですが、ムーレーやヘルノ、タトラスなどの新品がかなり安いです。恐らく並行輸入品など思われますが、国内代理店経由の商品にこだわっていなければ、安いのでアリだと思います。

TOKYOlife
現在最大40%オフとなるプレセールを開催中。今季物は既に30%オフになっており、本セールからは更なる値引きが期待されますね。ブランドのセレクトは定番系が中心なので、新鮮味は少ないですが使えるアイテムが多く、安定感を感じます。そう言う意味では長く利用出来るアイテムが多いので、セールでお得に購入されるのは良いかも知れません。

GLOBER
現在ウィンターセールを開催しており、対象アイテムが最大60%Offになっています。GLOBERのオリジナルサイトは来年1月25日を持って閉鎖するそうなので、ポイントを保有されている方はこのセールを上手く使って消化するのが良いかもしれません。
※現金での返金も可能とのこと。

HIGH FASHION FACTORY
GLOBERさんの楽天市場内の店舗であるHIGH FASHION FACTORYさんも現在はウィンターセール中で、こちらは最大70%Off。こちらは店名を変更し、営業自体は継続されるようですよ。ちなみに人気アイテムは値引き率がまだ低いので、よほど狙っているブランド、アイテムを除いては、もう少し様子見と言ったとことでしょうか。

■12月31日【本日】スタート
luccicare(ルッチカーレ)
既に今季物が30%オフとなるウィンターセールを開催している同ショップですが、本日の18時より、恒例となっております新春お年玉均一セールを開催します!秋冬物だけではなく、春夏物も対象で、既に対象商品と価格はオープンになっておりますので、事前にチェックし、争奪戦に参加されてみてはいかがでしょうか!?

M&M(エムアンドエム)
ムーレーやキーレッド、マンツォーニ、クルチアーニと言った独自の視点で大人のエレガンスを感じるブランド、アイテムのセレクトが上手いショップで、個人的には好きなスタイルが多いです。気になるアイテムもありますので、本日20じからのセールの値引き率次第では!?(笑)

ginlet(ジンレット)
ラルディーニやタリアトーレ、リングヂャケットなど王道ブランドを多数扱う、言わずと知れた人気Shop。本日18時からいよいよウィンターセールが始まります。ブランド、アイテム数ともに楽天市場内ではトップレベルの幅の広さと量があり、今季物キャリー品合わせて最大50%オフ!だそうですので是非ともチェックしておきたいショップの1つでしょうか。

ring(リング)
スティレ・ラティーノやルカ・グラシアに加えて、アルフォンソ・シリカやダルクォーレと言ったナポリの手縫いを用いたブランドの取り扱いが増えておりますが、セール対象になるのかは現時点では不明です。ただ他にもラルディーニやボリオリ、インコテックスにPT01と言った王道系のブランドも扱っておりますので、ジンレットさんとともに本日18時からスタートするセールは要注目かなと思います!

guji outlet
gujiさん、ringさんの共同アウトレットショップ。定期的に新商品が投入されておりますが、本日18時から最大60%オフとなるセールを開催予定!?

■1月1日スタート
リングヂャケット
1月1日の午前0時より2018年AWアイテムのセールが始まります!最近は昔に比べると全体的に値上がり傾向ですが、セール価格ですとより価格とクオリティとのバランスが良くなりますね。人気商品は直ぐに完売するので、事前に欲しいものをチェックしておかれることをおススメ致します!

RINGJACKET OUTLET
リングヂャケットのアウトレットショップ。ラティーノのジャケットなども既にアウトレット価格ですので販売価格からの更なる値引きは見たことはないのですが、リングヂャケットのセールに合わせてクリアランスセールを開催!とのことですので相当にお買い得になるのかもしれません!?

リタリオリブロ
19時より「くる年セール」を開催!更なる値下げに加えて、対象アイテムはポイント10倍!最近は中古だけではなく、新品や未使用アイテムも多数販売されております。特に人気アイテムは足が速いので、こまめにチェックされることをおススメ致します。

モダンブルー
普段から並行輸入品を多く取り扱っているため、国内のプロパー価格よりもお得です。ラルディーニやバルバ、グランサッソ、ドルモア、インコテックスやGTAと言った定番系のブランドが数多く揃っています。レビュー記載で500円引きとなるクーポンもありますので、お買い物された方がある方はレビュー投稿の上、忘れずに使いたいところです。

TOKYOlife
現在プレセール中ですが、1月1日0時からは最大半額となるウィンターセールが開始されます。プレセールで買うか、本セールまで待つのか。非常に微妙なところですが、絶対抑えたいアイテムはプレでも買っておく価値があるかもしれませんが、2019年の運だめとして勝負に出るのも!?(笑)

■12月30日15時時点ではセールの開催を私が把握出来ておりませんが、セールの実施が期待されるShop
スガワラ靴店
靴だけではなく、アパレルアイテムも豊富です!通常第一弾、第2弾と段階的にセール対象アイテムの追加やOff率をアップを行う傾向がありますので、定期的にチェックしたいShopです。

ナカガワ1948
クラシックかつ、安定感あるセレクト。スティレ・ラティーノの取扱数も比較的多め、クロケット&ジョーンズなども魅力的です。安定感のあるセレクトなので、大人な方も安心して購入出来そうですね。

インポートセレクトSHOPでらでら
年中セールを開催中です。並行輸入を扱うShopですが、フィナモレやバルバ、ヤコブコーエンやPT01と言った王道系のインポートブランドが充実してます。日頃からプロパー価格よりも安いので、プロパーで買い逃していたもののチェックをしてみるのもありかもしれません!?

Edit by edit
ペトリロやラルディーニ、フィナモレ、バルバ、グランサッソ、ザノーネ、インコテックス、ベルウィッチと言った人気ブランドの他にも、オリジナル商品の取り扱いも一部あるようです。春夏ものはセールになっておりますので、今後の秋冬もののセールも期待されます。


と言うことで、全体的なセールの前倒し傾向は今年も進んでいるようで、例年よりも全体的に若干早めにセールがスタートしたショップが多いような印象です。今後、本記事は新たなセール情報等が入り次第アップデート予定です。可能な限り、更新情報にアップデート情報を記載していきますので是非チェックされてみてください。

今年も本当にお世話になりました!記事数は減ってしまうと思いますが、2019年も楽しみながら服好きの皆さまとの時間を過ごすことが出来ればと考えておりますので、来年もどうぞ宜しくお願い致します。

それではセールでお目当てのアイテムが購入出来ますように!良いお年をお迎えください。





最高の靴とは何か!?

こんにちは!
本日は「最高の靴とは何か!?」と言うテーマで、先日納品を頂きました久内 淳史(きゅうない あつし)氏が手掛けるil Quadrifoglio(イルクアドリフォーリオ)によるビスポークシューズを取りあげがら考えてみたいと思います。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_①

それでは、まいりましょう。

■基準を持つこと、そして基準を磨き続けること
まず、服や靴に限らず、物事を評価する為にはその基準となる”物差し”が必要になりますよね。特に数字と言う定量的な評価をすることが出来ない分野は定性的に評価せざる負えず、人によってその評価の方法(基準)にバラつきが出ることが必然です。

よって本日のテーマである「最高の靴とは何か」を考えるに際しても、数字で評価が出来ない以上、自分なりの評価軸、基準を用いる必要があると思っています。

この時、最も単純な評価の切り口として設定出来るのが、下記の評価軸かなと。

①目に見えること
②目に見えないこと

まず、①の「目に見えること」と言いますのは、靴のデザインやスタイル、雰囲気、素材感、色、ステッチなど、言葉の通り目で見ることの出来るものを指しています。

他方②の「目に見えないこと」とは、一言で言えば履き心地です。足を入れた際の感覚や歩いてみた際のフィーリング。長時間履いてみた後に足がどんな状態になっているのかと言った、他人はもちろんですが、自分でも目に見えないもの、見えにくいものをイメージしています。

次に、評価の切り口(軸)が設定出来たとしても、各評価項目のウエイト付けをどうするのか!?と言うのは人それぞれですね。

例えば、見た目さえ最高にカッコ良ければ多少足が痛くても問題ないので、目に見えることを9割、目に見えないことは1割で評価すると言う人もいるでしょう。逆に、どんなにカッコ良くても足が痛ければ良い靴とは言えないので、見た目が2割、履き心地が8割と言う人もいらっしゃると思います。

別にそれらの割合に正解、不正解はないですから、個々人の経験や価値観、好みで設定すれば良いだけのお話だと理解しています。

上述したような評価の切り口を採用した場合、現時点での私にとっての「最高の靴」とは、「履いていて痛くならない心地良さがあり、その上で、程良い色気のある靴」となります。仮にウエイト付けを数字で表現したら、「①目に見えること」が3~4割で、「②目に見えないこと」が6~7割程度と言った感じでしょうか。

既成靴を履いていた際には、”革靴は痛くなるのが当たり前”だと思ってずっと過ごしてきました。よって、ブランドやラストによって多少の差はあれど、重視していたのは「①目に見えること」の方になります。

しかし靴のビスポークなるものを経験してからは、自分の中での靴の評価軸が一変してしまいました。具体的には、”痛くならない革靴”が存在する!と言う事実をSharonさん、そして久内 淳史氏に教えて頂きましたので、まずは「目に見えないこと」である履き心地が良くないと、”私にとっては”最高の靴にはなり得ないと思うようになりました。

ただ服(靴)好きである以上、心地良いだけではだめで、当然ながら”自分にとってのカッコ良さ”がないと欲しくはならないと言うのが正直なところです。よって両者のウエイト付けこそ逆転したものの、依然として「目に見えること」をないがしろにするわけにはいきません。よって、自分がカッコ良い!と思えると言う靴であることもとても重要です。

上記は私個人の価値観、感覚に基づく評価軸ですが、大切なことは「自分にとっての最高の靴」を判断するためには”自分なりの軸を持つこと”だと最近は特に感じます。そして設定した軸を意識しながら経験を重ねることで、モノを見る目、感じる感覚がより養われ、(自分にとっての)本当に良いもの、最高の物を身につけることが出来るようになるのではないかと考えています。

従いまして、今の時点で私にとって「最高の靴」とは足が疲れにくく、痛くならない極上の履き心地を有しており、イタリアンエレガンスと言うスタイルが好きな私の服にマッチする大人の色気を纏ったイルクアドリフォリオの靴になることは間違いありません。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_④

ただ、これから時間をかけながら経験を重ね、自らの審美眼を磨き、そして感性、感覚を磨き続けて行ったあとには、また違うものが見える可能性も否定は出来ません。いずれにせよ、日々履いている靴と真剣に向き合い、対話を重ねながら、自分自身の基準を磨き続けたいと思っています。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑰

■最高を知ることで、評価基準が変わる
ところで、”何を持って物事を評価するのか”と言う切り口、評価の軸については、さほどバリエーションは多くはないように思っています。例えば靴に関して言えば、上述した「①目に見えること」と「②目に見えないこと」と言う切り口には網羅性があります。つまり、個々人による違いと言うのは評価軸と言うよりも、評価軸や切り口を踏まえて「どんな項目を設定するのか」だと思うのです。

ところが、それぞれの評価項目によって評価する基準やウエイト付けは、その方の体型(足型)や経験値、感性、感覚、好み等によって大きく異なります。なぜなら、今知っていることや、これまで経験したことを上回るような存在を知ったり、経験することで、例え同じ人間であったとしても、その基準が変化(進化)するからです。

例えば靴の履き心地。私が既成靴しか知らなかった時には、英国やイタリア、日本などのいくつかのシューメーカーの靴を試した中では、個人的にはエドワードグリーンのラスト202が最も自分の足にフィットすると感じていました。具体的には、歩きやすく、足や指が痛くなりにくいと言うもの。
EDWARD GREEN(エドワード・グリーン)Chelsea(チェルシー)①

それでもイルクアドリフォーリオによるビスポークシューズを経験しまった今、改めてグリーンの202ラストを履いてみますと、指のあたりや足と靴との隙間を感じ取ることが出来るわけです。これは、自分の足に最適に形作られたラストの感覚を知ったことで、自分に合っていると思っていたラストのどこが合っていないのか、を知ることが出来たと言うことですね。
イルクアドリフォーリオによる内羽根のストレートチップ_②

更に言えば、イルクアドリフォーリオによるビスポークシューズの中でも1足目と2足目、3足目とでは履き心地が異なります。1足目よりも2足目・3足目の方がより足にフィットしており、歩きやすい、心地良いと言う感覚が明確にあるのです。

つまり、これらの感覚は「(自分にとっての)最高を知る、経験する」ことでしか気付くことの出来なかった感覚であり、最高を知ることで、自らの感覚が研ぎ澄まされて、履き心地に関する自らの評価基準の精度が高くなったと言うことが出来るのではないかと思っています。

■最高の靴とは何か!?
それでは、そろそろまとめに入っていきたいと思います。

最高の靴とは何か!?

そこそこの数の既成靴と、たった3足(しかも3足目はまだ履きこんでいない)のビスポークシューズの経験しかない中で私が今持っている答えは、

「靴を通して自分自身の感性、感覚を磨き上げた先にあるもの」

だと思っています。

上述しましたように、まず最高の靴とは何か!?と言う定義を自分で行う必要があると思いますし、その定義に沿った評価軸と評価基準の設定も自分が行う必要があるわけです。

そしてそのような設定を行うためには、靴との対話を真摯に行い、そこから学び得たものを持って自らの感性や感覚に磨きをかけることが必要で、そのような経験を踏まえて自分の中で評価を行うことの出来る感性、感覚が身に着くことで初めて、この靴が自分にとっては最高だ!と自信を持っていうことが出来るのかなと、今は考えています。

そう言う意味では、「自分にとっての最高の靴」とはメディアや他の方が決めることが出来るものではなく、自分自身で決めるべきことである、とも言えるのかもしれません。


子供の頃は新しい事に触れる頻度も高く、ドキドキ、ワクワクしながら新しい世界に足を踏み入れていたように思いますが、この年齢になりますと、仕事も含めて全く経験のないこと、新しい事に触れる機会と言うのは本当に少ないと感じています。

それでも趣味の1つとは言え、自分の知らなかったこと、経験をしたことが無かったことにチャレンジし、ドキドキ、ワクワク出来ると言うのは本当に幸せなことだと思っています。もうだいぶ良い年齢のおっさんですが、これからも靴との対話を続けながら、自分にとっての最高の靴を探し続けていきたいと思います。

皆さまも是非、様々な経験を通して、自信を持ってこれが自分にとって最高の靴だ!と言える素敵な靴にめぐり合ってください。それがビスポークシューズの方もいらっしゃると思いますし、一周回ってやっぱり既成靴だ!と言う方もいらっしゃると思います。

いずれにせよ、自分が自信を持って最高だ、好きだと言える靴と日々の時間を過ごすことが出来るのは、本当に素晴らしいことだと感じています。







納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?

こんにちは!
本日は、先日納品を頂きましたil Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの3足目を取り上げながら、記事をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■3足目の持つ意味
さて、先日南青山にあるセレクトShopであるSharonさんにて開催されておりました、久内淳史氏が率いるイル クアドリフォーリオのトランクショーにおきまして、自身3足目となるビスポークシューズを無事に納品頂きました。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?

1足目のホールカット、2足目のストレートチップに続いて納品頂きました3足目の靴は、カール・フロイデンベルグのボックスカーフを使ったセミブローグシューズです。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_①

ストレートチップだとちょっと硬く、フルブローグだとカジュアルさが強くなる上、デザイン的な重さが出てくる中で、様々なシーンに幅広く対応することが出来ると私が感じているのが、内羽根式のセミブローグです。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_②

しかも、ご覧のように曲面で構成されたフォルムからは適度な色気さえ感じますので、黒靴のセミブローグであっても良い意味でドレッシー過ぎない、硬すぎない雰囲気が私自身のスタイルにはぴったりかなと思っています。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_④

そんな私にとって大変お気に入りのビスポークシューズであるイル クアドリフォーリオですが、今回が3足目。1足目から2足目への進化の凄さにつきましては「極上のその先へ」と言う記事にてお送りさせて頂いたのですが、個人的にはこの3足目がどういった仕上がりになるのかと言うことを、大変興味深く、またとても楽しみにしておりました。

結論から言ってしまえば、履き心地につきましては明確に感じるほどの(2足目からの)大きな進化はなかったものの、全体としてのフォルムがより洗練され、ある意味での完成域に達したのではないかと私自身は感じております。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑤

イル クアドリフォーリオの他の顧客さんのお言葉を借りれば、履き心地はまさに「足袋」。足と一体化し、靴を履いていることを感じさせない心地良さ、1日履いていても痛くならない快適さと言うのは1足目から既にありましたが、個人的には大きく進化した2足目で完成されたように感じています。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑥

実際、3足目の仮縫いを行っている最中には職人である久内氏からも、フィッティングについては手を入れることが出来る個所がほぼなくなって来ているので、あとはシワの入り方などを踏まえて全体的な微修正を行う旨のお話を聞いておりました。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑦

個人的には2足目に置きまして既にパーフェクトな状態になったと言う理解でおりましたので、正直その「微修正」と言う言葉がピンと来なかったのですが、実際に3足目を納品頂いてみると、そのお言葉が正しかったことを改めて感じるのですから、プロにしか分からないこと、見えないものがあるのだなぁと感じます。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑧

そういう意味では、その職人さんの最高のパフォーマンスを堪能できるのが、もしかしたら3足目なのかもしれないと個人的には感じております。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑨

1足目から相当に満足度は高かったももの、1足目は職人さんのスタイルと自分の足、歩き方のクセ等が合うのかどうかを確認する為のファーストコンタクトとなります。よって、1足目を履いた上でのフィードバックの中には足と靴とのフィッティングの課題のみならず、その人自身のクセや履き心地に関する好みなどが含まれていると思うのです。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑩

これらを踏まえた上で2足目を仕立てて頂くことで、その方のクセや好みが反映された状態で足と靴とのフィッティングの課題が修正されていきますので、履き心地に大きな進化を生み出すこととなり、パーフェクトに近い心地良さを感じることが出来るようになります。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑪

そして改良を施した2足目のシワ等の出方を見ながら、3足目の微修正を行っていくことで、2足目で完成した履き心地に加えて、フォルムと言うシルエットやデザイン的な観点でも完成の域に達する。そういう意味では、3足目の持つ意味と言うのは大変に大きいのではないかと個人的には感じました。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑫

従いまして、様々なメーカー、職人さんにおいてビスポークを行うことも良いとはうのですが、個人的にはここぞ!と言う職人さんで続けて3足ほどビスポークシューズを仕立てて頂くことで見えてくる世界があるのかなと考えています。

■納品頂いた3足を比べてみる!
実際の履き心地は私自身の感覚によるところが大きいのでお伝えするのが難しいのですが、ヴィジュアル面であればより分かりやすいと思いますので、これまでに納品を頂いた3足を見比べてみたいと思います。

左から1足目、2足目、そして一番右が今回納品を頂いた3足目となります。色やデザイン面での見え方の違いと言うのもありますが、まず1足目から2足目への変化がヴィジュアル的にも顕著なように感じます。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑬

私自身、靴のビスポークはイルクアドリフォリオが初めてと言うこともあり、その履き心地やフォルムに感じる美しさは1足目から既に感動的なレベルにありました。しかし、今の時点で改めて見比べてみますと、全体的に2足目の方がピントがあったようなシャープな感じが出ているように思います。実際トゥまわりのフォルムもより鋭角に進化しています。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑭

また、ボールジョイントから甲にかけての高さやヒールに向かっての絞り込み等が1足目から2足目では大きく変化しており、全体としてのフォルムもよりグラマラスかつ、足のサイズが異なる人の靴のように感じてしまうくらい、2足目の方がコンパクトにまとまってきているように感じます。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑮

そしてこちらは2足目、3足目のトゥまわり。3足目は色が黒だからと言うこともあるのだと思いますが、3足目の方がより洗練された、エレガントなフォルムになっているように思います。とは言え、もちろん履き心地に大きな変化はありませんので、快適さを損なうことなく、フォルムを洗練させる事が出来るのは職人さんのセンス、技のなせることなのでしょう。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑯

既に記事の執筆時点では2回ほど履いておりますが、「足袋」のように足と一体となった心地良さ、快適さ、シャープで端正ながらも程良い甘さを残したフォルムに大変満足しております。
納品3足目となった、il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)によるビスポークシューズの進化とは!?_⑰

想像通りと言いますか、想像以上に大変気に入りましたので、4足目も若干のデザイン違いながらブラウンカラーの同じセミブローグでお願いをすることとしましたよ。これから3足目も履き続けてみて、万が一気になることがあれば4足目にフィードバックをさせて頂こうと思っています。





ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)

こんにちは!
本日は「ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?”その②”」と言うテーマで、前回に引き続き新入りネクタイを取り上げながら、お送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■定番の柄だからこそ、トレンド感を取入れる
さて、ヴィンテージ調デザインのスクエア小紋柄に続いてワードローブに迎い入れたトレンド感のあるネクタイは、同じくFrancesco Marino(フランチェスコマリーノ)からコットン×ウール×シルクのストライプ柄ネクタイです。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_①

前回の記事でもマリーノのネクタイは独自のスタイルを維持しながら、トレンド感の絶妙な取り込み方が秀逸だと記述しておりましたが、様々なネクタイメーカーが提案している今期のネクタイの中でも、私自身の感性に近い提案を多くしているのがマリーノのネクタイだったり致します。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_④

ネクタイの柄の中では定番中の定番であるストライプ柄ネクタイなのですが、メンズドレスファッションのトレンドである「英国調」を踏まえて、コットン×ウール×シルクと言う三者混をバスケット織にした生地でヴィンテージ感を演出。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_③

シルク混であることからしなやかさ、そして程良い艶感が生まれ、これがマリーノらしい艶感あるモダンなスタイルに繋がっていると。更にコットンを混ぜることで秋冬ならではの温かみと言う季節感を加えて、バスケット織のざっくり感でヴィンテージ感を演出している!のかどうかは分かりませんが(笑)、素晴らしい審美眼だなぁと常々感じております。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_⑥

定番ゆえになかなかトレンド感が出しにくい柄だとは思うのですが、ストライプのデザインとバスケット織によって見事にヴィンテージ調な雰囲気が出ているように思います。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_⑤

定番の柄は安心感もありますし、対応するTPOの幅も広いので使い勝手が良いと思うのですが、ともすると新鮮さや服を楽しむ気持ちに欠けてしまうこともあるように感じています。

そんな時は定番の柄なんだけれどトレンド感のあるネクタイを取り入れてみますと、いつもとは”ちょっと違う”自らの装いに新鮮さを感じたり、服を楽しむ気持ちと言うのを感じることが出来るかもしれません。従いまして、”定番の柄だかこそトレンド感を取入れる”と言うことにチャレンジしてみる価値は大きいのではないかと思うのですが、皆さまはどう思われますか!?

■トレンドを取入れる際には、ほどほど感が大切です!?
ちなみに実際に使ってみますと、こんな表情になります。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_⑨

スーツ地はアリストンの”リアル”ヴィンテージ生地。チャコールグレーが混ざったようなブラウンですが、これに合わせても違和感なく、そしてしっかりと周囲に溶け込みながら、やりすぎ感のない、良い塩梅のヴィンテージ感を醸し出してくれています。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_⑦

ヴィンテージ調のデザインであってもレトロ感やクセがあまりに強くなりますとネクタイが前に出てくるような気がしてしまい、個人的には着こなす自信がないのです。それでも、どこかでモダンさを残しながら適度な分量でレトロ感、ヴィンテージ感を表現してくれるマリーノであれば、他のネクタイと同じ感覚で扱える分、容易かなと。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!? その②:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のコットン×ウール×シルク ストライプ柄ネクタイ(2018AW)_⑧

デザインまでレトロだとちょっと取り扱うのが難しいと言う方は、こう言った定番の柄ながらトレンドである”ヴィンテージ調”を表現したネクタイであれば、やり過ぎ感を抑えることが出来るので良いですね。何事もそうなのかもしれませんが、トレンドを取入れる際にも、ほどほどにしてあげるのが”ちょうど良い”のかもしれません。



















ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルク スクエア小紋柄ネクタイ(2018AW)

こんにちは!
本日は「ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?」と言うテーマを添えながら、ここ最近、自身のワードローブへの追加が激しいネクタイの”新入り”を取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■トレンド感のあるネクタイを買うならヴィンテージ調
さて、ここ最近のメンズドレスファッションにおけるトレンドキーワードと言えば「英国調」を挙げることが出来ると思いますが、一方のネクタイにおけるトレンドキーワードは!?と聞かれば、「ヴィンテージ調」と回答するかもしれません。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_⑥
※先日ご紹介したマリーノのジャカード シルクペイズリー柄ネクタイもどこなくヴィンテージ感が漂います・・・

もちろん「英国調」とは言えガチガチの英国スタイルと言うわけではなく、イタリアンテーラードをベースにしながらディティールの処理や生地感で「英国調」を演出するのが昨今のトレンドだと理解しています。

このようにメンズドレスファッションのアイテムに「英国的」な雰囲気を感じる中で、その中心に位置するVゾーンのメインアイテムであるネクタイに「ヴィンテージ調」の色や柄、素材、雰囲気のモノが数多く提案されるのは、ある意味におきましては”自然な流れなのかもしれない”と個人的には思っていたりします。

一般的にイタリアンなスタイルと言えば「艶感」や「モダンさ」と言った言葉が使われると思うですが、英国的なスタイルに使われる言葉と言えば、「クラシック」。まさにメンズファッションの源流たる英国スタイルを代表するような言葉ですよね。

そうなりますと、ファッションは部分で見るのではなく、あくまでトータルとしての雰囲気が重要となりますから、必然的にネクタイもイタリアを感じる「艶感」や「モダンさ」ではなく、英国的な「クラシック」に相性の良い「ヴィンテージ(レトロ)調」の色、柄、素材感のモノが多く提案されるのだと思っています。

ただ、ネクタイに使われる生地であるシルクやウール、コットンなどの素材は服地に比べると薄いですよね。しかも、ネクタイはスーツやジャケットと違って「ひっぱる」「絞る」と言う負荷が直接生地にかかります。

よってリアルなヴィンテージ生地ですと”状態の良いもの”でないと耐久性に問題をきたすことになるため、マーケットに出回っている「ヴィンテージ”調”」のネクタイの多くは(※)、過去のアーカイブにある色、柄、素材感にインスパイヤーされた現代の生地を使ってヴィンテージ調に仕立てると言うのが実際のところです。
※中にはリアルなヴィンテージ生地を使用しているモノもあり

と言うことで、毎シーズン、その立ち上がりとクロージングの時期にネクタイを追加している私の購買行動の例にもれず、今期も残りわずかとなったこのタイミングで”トレンド感”のあるヴィンテージ調”のネクタイを新たに迎い入れてみましたので、ご紹介したいと思います。

■レトロ感を感じるヴィンテージ調のスクエア小紋柄
この度ワードローブに迎い入れたトレンド感のあるネクタイは、Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルクのスクエア小紋柄ネクタイです。

私はE.G.カペッリ、ジュスト・ビスポーク、そしてフランチェスコ・マリーノをネクタイのメインブランドとして愛用しておりますが、カペッリはトレンドに大きく流されることのないクラシックな風合いが魅力的であり、ジュストビスポークはルカ・ジュスト氏独自のフィルターによってフィレンツェの香りが表現されている点に惹かれます。そしてマリーノは、トレンド感を絶妙に織り込んだ色気あるモダンさの表現が秀逸だと感じています。

そう言う意味では、トレンド感を追及したいのであれば上記3つのブランドの中では”フランチェスコマリーノ”を選択すると言うのが、私の中でのアプローチだったり致します。

もともとイタリアならではの艶感やモダンさがスタイルとして良く出ていると思うのがマリーノなのですが、自らのスタイルを維持しながらトレンドを取り入れるのが非常に上手いですよね!?

今回もメンズドレスファッションのトレンドである「英国調」を踏まえて、特徴あるスクエアな小紋柄のデザインでヴィンテージ感を表現。しかも織ではなく、ざっくり織られたベース生地に”小紋柄をプリントで表現”することによってカスレ感が生まれ、これがよりヴィンテージな風合いを高めます。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルク スクエア小紋柄ネクタイ(2018AW)_①

ただ、起毛感の強いウール100%で表現すると少し野暮ったくなるような気もするのですが、そこはマリーノ。シルク混とすることでしなやかさと光沢感を出し、これがヴィンテージ調の柄ながらも程良いモダンさを感じさせますので、”今”のスーツやジャケットにもしっかりとフィットしてくれます。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルク スクエア小紋柄ネクタイ(2018AW)_②

見た目以上に軽やかな生地感なので、クワトロピエゲ(4つ折り)が合いますね。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルク スクエア小紋柄ネクタイ(2018AW)_③

ちなみに実際に使ってみますと、こんな表情になります。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルク スクエア小紋柄ネクタイ(2018AW)_④

合わせているジャケットは、ベーシックなクラシックスタイルの中にも現代的な雰囲気を有するサルトリアソリートのカシミアジャケット。ヴィンテージ調のネクタイだからと言ってネクタイのみが浮くことなく、全体として調和しているように感じる点が個人的にはとても気に入っています。
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルク スクエア小紋柄ネクタイ(2018AW)_⑤

業界や職種等によっては、ヴィンテージ調のネクタイを取り入れるのに躊躇されてしまう方もいらっしゃると思います。それでも、ご紹介させて頂いたマリーノのように適度にモダンさを有しつつ、トレンドであるヴィンテージ調を表現しているモノであれば悪目立ちすることもないように思いますので、プレセール等を活用して是非トライされてみてくださいっ!
ネクタイにおける注目トレンドはヴィンテージ感!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のウール×シルク スクエア小紋柄ネクタイ(2018AW)_⑥

















rm55的スタイリング:2018年AW_30:冬の週末はタートルネックをフル活用!

こんにちは!
本日は第30回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
さて、ここ最近はグッと気温が下がってきたことで、アウターとなるコートやダウンを登場させている方も多いのではないでしょうか。本日取り上げますのは12月初旬のとある週末のスタイルなのですが、今ほど寒くは無かったので、軽めのアウターにタートルネックを合わせて過ごしておりました。

その時の装いがこちら。アウターには春先にも活躍してくれたエンリコマンデッリのスエードサファリブルゾン(44:キャメル)を着て、ジョンレインのカシミア素材のタートルネック(38:ホワイト)をイン。そしてお気に入りのサルトリアソリートのヴィンテージウール×シルク 小紋柄ダブルフェイスストールを首から垂らし、ボトムスはヤコブコーエンのリジッドデニム(30)。
rm55的スタイリング:2018年AW_30:冬の週末はタートルネックをフル活用!_①
※着用者:172cm 60kg

これにボルサリーノのラビットファーウール中折れハット(ネイビー)と、
rm55的スタイリング:2018年AW_30:冬の週末はタートルネックをフル活用!_②

ブラウンスエードのジョンロブのウィリアム2ブーツを合わせました。
rm55的スタイリング:2018年AW_30:冬の週末はタートルネックをフル活用!_③

■あとがき
オフのカジュアルスタイルと言うのは制約のあるオンのドレススタイルに比べますとアイテムや色、素材などの選択肢が無数に広がっていきますので、何を着るべきか。どう合わせるべきか悩む方も多いのではないでしょうか!?

特に重ね着することで着用枚数が増える秋冬シーズンはそれがより顕著だと思うのですが、この冬の時期のカジュアルスタイルにおいて、何を着るべきか迷った際に個人的におススメしたいのが「タートルネック」を用いるスタイリングです。

その際たる理由が、何にでも合わせられると言う”懐の深さ”です。タートルネック単体で着ても良いですし、ジャケットの下に入れても良い。
rm55的スタイリング:2018年AW_29:週末の上品な色使いならベージュ×グレー!?_③

更には、本日取り上げておりますようにサファリブルゾンのようなブルゾンの下に着用しても装いとして違和感なくまとまってくれる上、上品さを失わないのでオフの日であればほとんどのTPOに対応出来ます。
rm55的スタイリング:2018年AW_30:冬の週末はタートルネックをフル活用!_④

そして第2の理由として挙げたいのが、素材やゲージ数等を変えることで簡単に着こなしのバリエーションを増やせると言う点です。

例えばジャケットの下にエレガントに合わせるのであればハイゲージを選んだり、カシミアジャケットにはウール素材のタートルネックを合わせることで装い全体として起毛感が強くなりすぎる点を抑えることが出来ますね。

また、今回のスタイリングのようにアウターに薄めのスエード素材を用いたことによって寒さを感じるようであれば、インナーには保温力をアップするべくカシミア素材のタートルネックを合わせることで、スタイリングと実用性の両取りが可能になります。

他にもエレガントさよりも温かみやカジュアル感を出したければ、ざっくりとした表情のミドルゲージやローゲージのタートルネックに変えると言う方法もありますし、冬でも室内中心の行動であればローゲージのタートルネックの上にダウンベストを羽織ることでジャケット×ハイゲージのタートルネックとは異なる雰囲気の着こなしを楽しむことが出来ますね。
rm55的スタイリング:2018年AW_30:冬の週末はタートルネックをフル活用!_⑤

従いましてウールの色違いだけではなく、素材違いであったり、ゲージ数を変えてみたり、編み方、ブランド等を変えて見ると雰囲気もまた異なってきますので、様々な種類のタートルネックを準備しておきますと、着こなしのバリエーションを簡単に増やすことが出来ますので、冬のオフスタイルに困ることはなくなるかなと個人的には思っています。

最後の第3の理由は、シャツ以外のアイテムとしては唯一!?ジャケットやダウンベストを汚しにくいと言う点です。ちょっと分かりにくいのですが、ジャケットを合わせてもダウンベストを上に羽織っても、首がしっかりと”カバー”されておりますので、適切な袖丈のタートルネックを着ていれば、ジャケットの”襟周り”や”袖口周り”、ダウンベストの”首回り等”の汚れを気にする必要が無くなります。

せっかくオンでは襟付きのシャツを着て、袖口からシャツを長くとることで洗濯やクリーニングがしにくいジャケットに直接皮膚が接しないように着こなしていても、オフでクルーネックニットやカットソーなどの上にジャケットを羽織ってしまうと台無しです・・・。

ジャケットの仕立て、素材がどうであれ、基本的には洗濯やクリーニングを避けることでアイテム自体を長持ちさせることが出来ますし、素材の風合い変化なども避けることが出来ますね。

そう言う意味では本当に気軽に、そして幅広く用いることが出来、かつ様々な着こなしのバリエーションを楽しむことが出来るのがタートルネックだと感じていると言うのが、個人的に冬時期にタートルネックをおススメしたい個人的な理由です。

ちなみに、本日ご紹介したJohn Laing(ジョンレイン)のカシミア素材のタートルネックは結構おススメです。もともとは1831年にファインゲージのヴァージンウールを使用したアンダーウェアメーカーとして創業したようですが、二次大戦後はディオールやカルヴァンクライン、ランヴァンなどのラグジュアリーブランドのOEMを手掛け、今ではシャネルグループの一員なんだそうです。

ラグジュアリーブランドのアイテムは素材はピカ一だけど仕立てがイマイチ・・・なんて声をもちらほらと聞くことがありますが、ジョンレインのニットアイテムはスコットランドの工房にて職人さんの手作業を多く残した製法で作られていると言うことで、個人的な感覚で言えば、ニットで有名なメーカーのクオリティに勝らずも劣らずと言った印象を持っています。

最後はちょっと脱線してしまいましたが、既に2018年のプレセールを開始しているショップもありますので、是非この機会にタートルネックのバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか!?きっと、増やした分だけ着こなしのバリエーションが広がると思いますよっ♪


























※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。

秋冬のソリッドタイは質感を楽しむ!:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ

こんにちは!
6年目!?最初の記事は大好きなネクタイネタから。

それでは、早速まいりましょう。

■秋冬のソリッドタイは質感を楽しむ!
さて、これまでの私の着こなしと言えば、スーツやジャケットに無地のモノをセレクトし、シャツやネクタイで柄物を取り入れると言うスタイリングが多かったように思います。
rm55的スタイリング:2018年AW_26:春夏モノで装う、オータムスタイリング!_②

しかし無地系のスーツやジャケットが大分ワードローブ内に揃って来たと言う背景から、ストライプやチェック柄のアイテムを徐々に買い足しております。また昨今のファッショントレンドの影響もあるのか、この秋冬は妙に柄物のスーツやジャケットを着たくなる自分がいたりします。
rm55的スタイリング:2018年AW_28:柄を多用する際はワントーンで仕上げる!?_①

このような流れが影響しているのかどうかは分かりませんが、今期は普段はあまり目のとまることのない”ソリッドタイ(無地タイ)”が妙に気になります。

秋冬を代表するネクタイの素材と言えばウール、カシミアあたりだと思うのですが、実は意外にもウールやカシミア素材のソリッドタイを持っていない自分に気が付きました。それは考えてみれば当然で、これまでの着こなしを踏まえれば小紋柄やストライプ柄、ペイズリー柄などの柄物中心のネクタイになるほも無理はない。

と言うことで、今年は既にイージー・カペッリのソリッドタイとしてブラウンを購入していたのですが、今回はブラウンと並んでネクタイにおいてはベーシックな色であるネイビーをセレクト致しました。
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) ウールソリッドブラウンカラータイ2018AW_⑤
※上記は今期購入をした、ブラウンカラーのウールソリッドタイ

それが、私が大好きなネクタイブランドであるイージー・カペッリのウールソリッドタイです。
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ_①

今回のポイントは、ソリッドとは言っても杢糸を使用している事によって若干メランジがかった表情を感じることが出来る点です。杢糸を使用していない単色のネイビーソリッドタイもあったのですが、ネイビーはブラウンと比べますとダークトーンになりますよね。よって、光が当たった際にノットがより立体的に見える点や、美しい凹凸のディンプルが分かりやすいように杢糸を使った方を選びました。
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ_②

仕様はいつものようにトレピエゲ(3つ折り)のスフォデラータ(裏地無し)、剣先のみ芯無しと言うものです。ただ、三巻のあたりをご覧頂くとお分かり頂けるかと思いますが、程よく肉厚なウールを使用しています。
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ_③

これにより大剣先に出てくる”まつり縫いのステッチ”がより表情豊かになってきますし、杢糸であることから柔らかい雰囲気と相まって、グッと雰囲気が出てくる気が致します。
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ_④

そういう意味では秋冬のソリッドタイは生地の厚さや使われている糸、織の表情と言った生地の”質感”が装いを楽しむ上で重要になってくる気がしております。もし今の時期にソリッドタイをお探しの方がいらっしゃりましたら、そんな生地の質感に注目してセレクトされてみてはいかがでしょうか!?

■イージー・カペッリ)の杢糸ウールソリッドタイの質感を楽しむ!
と言うことで、「買ったらすぐ使い隊(タイ)」に所属している私としましては、先日早速デビューをさせてみました。その時の様子が、こちらになります。

グレーのスーツにネイビーのタイで程良くドレスアップ。シルクのソリッドタイですと、もちろん色や織り方による影響が大きいですが、基本的には”お硬めの雰囲気”になるかと思います。よりフォーマル度を求めるのであればシルクタイ以外に選択肢はありませんが、TPOとして許容をするのであれば秋冬にはウールタイがぴったり。
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ_⑤

実際近づいてみると!?ご覧の通り光の加減で立体感がよく出ておりますし、メランジによる柔らかい、優し気な表情さえ感じます。
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ_⑥

個人的にはこの表情にはほんのりとした色気さえ感じますので、非常に満足度の高いウールのソリッドタイを購入することが出来たと大変嬉しく思っています。これからも寒さが一段と強まってくると思いますので、そんな柔らかく、優し気な中にも色気があって温かみのある杢糸のウールソリッドタイを楽しんでいければと思います♪
E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 杢糸ウールソリッドタイ_⑦
※今回ご紹介したネクタイは、コチラ






5周年の御礼!

こんにちは!
稚拙な内容ながら、いつも本Blogをお読み頂きまして本当にありがとうございます。

2013年12月に開設致しました『30代の悩めるファッション・ライフスタイル日記』は、本日、2018年12月15日をもちまして、お陰様で5周年を迎えることが出来ました。こうして素人の趣味のブログながら5年間も続けることが出来ましたのは、本ブログの読者様をはじめ、インスタグラム等で交流を頂いている皆様あってのことだと思っております。

心より御礼申し上げます!!!

■祝5周年!しかし・・・、、、
ただ「祝5周年!」とは言え、ここ最近はこれまでのようなペースで記事を執筆することが難しくなっている点につきましては、数少ないながらも記事を楽しみにしてくださっている読者様に対して大変申し訳なく、また心苦しい限りです。

私の中でファッションに対する情熱が冷めてしまった!?と言うわけではないのですが、オンとオフを取り巻く状況、環境の変化に加えて、自分の中において一定の満足感と言いますか、やりきった感が芽生えてしまったのか、執筆意欲が以前に比べるとだいぶ低下してしまった感は否めないなと正直感じております。

これらの影響もあって!?既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、普段私がお世話になっている南青山に店舗を構えるSharonさんとのコラボBlogである「Think elegant!」も少し前に閉鎖をさせて頂くことでご了承を頂きました。自分からコラボレーションをお願いしておいて大変申し訳なかったのですが、更新が出来ないままの状態で維持頂くことは好はましくないと言う判断が背景にはございました。

そして本ブログもまた、今年の夏前後から継続の可否について悩んでおりました。

ファッションに関するインプットの時間が以前ほど取れなくなったことや自身のスタイル、好みが固まってきたことによるブランドやアイテムの固定化。更に、まだまだ知識、経験不足であると言う自覚はありがらも、一通りは!?やりきったと言う満足感、達成感の獲得と言った複合的な要素が執筆意欲、情報の発信意欲の低下をもたらしたのかもしれません。

以前「飢えによって!?着こなしの幅を広げる!」と言う記事におきまして、昆虫好きの香川照之氏が”獰猛なカマキリも満腹感を得ると獰猛さを失い、ダメになってしまう”と言った趣旨のお話をされていたことを記述しておりましたが、欲望、欲求に繋がる”飢え”を失ってしまうことが何事においても一番怖いことなのかもしれません。

そんな状況でしたので、本ブログもこの5年と言う節目を持って停止の方向で結論を出しておりました。

ただ、自身の人生を振り返ってみますと、これだけの長きに渡って何かを続けられた事はなく、何の取り得もない私が5年間も続けられた事に意味を見出してしまう自分がおりました。

これに加えて、特に節目で止めければならないと言う理由もありませんので、まずは自分のペースで続けてみよう。そしてその中で思うことがあれば、その時点で終了するのもありかなと今時点では考えていたりします。

従いまして、これまで以上に更新頻度が落ち、内容も稚拙になり兼ねない状況ではありますが、また明日以降もお付き合い頂ける方はご一緒頂けば幸いです。

■2019年は深化の年へ
さて、昨年迎えた4周年の御礼記事には記載していたのですが、2017年は私にとりましては”スミズーラ元年。そして、プレタポルテ第2章・・・”と言う年でした。

2017年は自身初となるビスポークスーツや靴、手縫いのMTMによるスーツやパンツなどを納品頂き、その世界に魅了されるとともに、これまでとは異なる視点でプレタポルテ(既製品)を見つめ直すことが出来たと。

そんな2017年から1年。この2018年と言う年は、それらの経験を自分なりの感性、フィルターでもって解釈する1年だったかなと感じております。

初めての経験だらけであった2017年は新しいものを受け入れることで”いっぱい・いっぱい”になってしまい、それらをしっかりと堪能すると言いますか、自分なりの感性、フィルターを通して感じると言うところまでいけなったように思っています。それでも、今年、2018年は、ある程度の余裕を持って自分なりに受け入れ、楽しむことが出来たのかなと。

これにより、スタイルや着心地、履き心地等に対する自分なりの好みがよりはっきりと見えてきましたので、今年オーダーをさせて頂いたビスポークスーツや靴につきましては、自分なりの感性、フィルターを元にした依頼やフィードバックが出来たように感じています。

そして、個人的にはこの流れを来年、2019年はより深めていきたいと考えています。そう言う意味では「2019年は深化の年へ」と言うのが私rm55の個人的なテーマです。

幸いにして!?お財布的にも、ワードローブの空き状況的にも”カツカツ”の状態ですので、1つ1つのアイテムとしっかりと対峙し、深く向き合いながら自分の感性をよりブラッシュアップさせていければ幸いです。

それでは最後になりましたが、改めまして5年間もの間、本当にありがとうございました。正直6年目はどうなるのか自分でも分かりませんが、自らが楽しむことも忘れずに、マイペースでお届けできればと思います。

それでは、今年も残すところ約2週間。2018年の振り返り、そして2019年の抱負を持って、皆様も良いお年をお迎えください。

2018年12月15日
rm55





rm55的スタイリング:2018年AW_29:週末の上品な色使いならベージュ×グレー!?

こんにちは!
本日は第29回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
本日取り上げますのは、11月後半のとある週末のスタイルです。これまでは子供が小さかったことから週末はアメカジをはじめとしたカジュアルスタイリングで過ごすことが多かったのですが、子供が多少!?落ち着いてきたこともあり、日によっては本日ご紹介するようなイタリアンエレガンスなスタイリングを楽しむことも増えてきております。

このような中で、この日は家族全員でちょっとだけドレスアップして出かけようということで、私はこんなスタイリングで外出してまいりました。

私が選んだのはベージュカラーのサルトリアソリートのカシミアジャケット(44)にクルチアーニのグレーカラーのハイゲージタートルニット(44)をインして、パンツには今年購入した既成パンツの中では大満足の一品となったディパンディのハウンドトゥース柄のウールパンツ(44)。これにイングレーゼのグレーのトリミング・ポケットスクエア(ウール)、サルトリアソリートのヴィンテージのダブルフェイスストール(ブラウンベース)を首から垂らしておりました。
rm55的スタイリング:2018年AW_29:週末の上品な色使いならベージュ×グレー!?_①
※着用者:172㎝ 60㎏

そして足元にはジョンロブのダークブラウンのウィリアム2スエードブーツを合わせました。
rm55的スタイリング:2018年AW_29:週末の上品な色使いならベージュ×グレー!?_②

■あとがき
さて、オフの際に上品な装いを心がけるにあたって私が意識していることは、基本的にはオンの時とあまり変わりません。シンプルでベーシックな色やデザイン、上質な仕立てや素材感のものを選び、あまり目立ち過ぎないような合わせ方を好んでいます。

このような中で個人的に気に入っているカラーコーディネートが、「ベージュ×グレー」と言う組み合わせ。どちらも硬さのない、柔らかな表情を持っておりますのでオンの時のようなカッチリ感は出にくいですし、様々な色にも合いやすいことに加えて、どんな場所においても浮くことがなく、自然と溶け込んでくれる気がしております。
rm55的スタイリング:2018年AW_29:週末の上品な色使いならベージュ×グレー!?_③

今回はインナーのトップスとボトムスをグレーの濃淡で着分け、これにベージュを羽織り、足元には全体の雰囲気に合わせて柔らかい雰囲気のスエード素材、かつブラウンと言う色の靴を選んでみました。

私は特別な日ではない普通の日であってもホテルのレストランやラウンジで過ごすと言ったようなラグジュアリーなライフスタイルは送っておりませんが、恐らくホテルでも違和感なく過ごすことの出来るスタイリングですし、オシャレな飲食店やショップでも問題無し。更には、家族連れの多い大型商業施設内でも悪目出ちすることはないので、オトナの週末スタイルとしてはおススメな色使いです。

ちなみに、お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、あまりにも気に入ったディパンディのパンツはチャコールグレーのウールパンツに加えて、ハウンドトゥース柄のパンツも購入しておりました。

トップスとボトムスの色の濃淡をもう少しつけると言う観点ではチャコールグレーの方でも良かったのですが、ハウンドトゥース柄の方が柔らかい全体の雰囲気にマッチするかなと考えてセレクトしました。結果的には、こちらのパンツで良かったように思っています。

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭ですと、なかなか好きなスタイリングがしにくいこともありますよね。ただ、たまには!?家族全員でドレスアップして外出をしますと嫁さんの満足度!?も上がりますし、子供たちの可愛らしい洋服も見れる。更には、自分自身も好きな服を着ることが出来て楽しいので、毎週末は難しいかもしれませんが、月1位のイベントとして設定するのは良いかなと思います。

もしオフの際にちょっと上品な雰囲気にトライしてみたいと言う方は、是非「ベージュ×グレー」と言うカラーリングにもチャレンジされてみて下さいっ!




















※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。

秋冬らしいシルクタイ!?:Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)

こんにちは!
本日は、現在開催されております楽天スーパーセールにおける戦利品を取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■シルクタイにおける季節感表現の難しさ!?
さて、女性に比べますと季節感を演出するアイテムが限られているメンズドレスファッションの中では数少ない季節感を演出出来るアイテムの1つが、ネクタイだったり致しますよね。

基本的には色や素材、柄などによって季節感を演出するわけですが、柄で季節感を演出するのはカジュアル度が強くなる傾向がありますので、一般的には色や素材で季節感を感じさせると言うアプローチがネクタイでは多く取られているように感じます。

そして、ネクタイの素材として最も流通していると思われるのがシルクです。

シルク100%の無地のネクタイはフォーマルなシーンでは必須ですし、春夏であれはリネンやコットン、秋冬であればウールやコットン、カシミアなどの混紡素材を使うことでより季節感を演出出来る、ネクタイにおいてはなくてははらない素材がシルクです。

実際、私自身も本数にして3ケタ以上所有するネクタイの中ではシルク素材、またはシルクと他素材の混紡と言うのが数的には最も多く、特にシルク100%のネクタイは通年使えると言う背景もあって、厳密に数えたわけではないですが最も多く所有していると思います。

ただ、シルク100%のネクタイはジャカードにしろ、プリントにしろ、季節感を表現すると言う意味では難しさを感じます。それは、シルクと言う素材そのものには特定の季節を強く想起させる要素がない為、「色」や「織」で季節を表現する必要があるからです。

このことは時には利点となります。それは上述の通り、シルク100%のネクタイは季節を強く意識することなく通年使える点です。ただし、それはそのまま季節感の演出が難しいことを意味しますので、どうしても季節感を意識すると他素材との混紡素材のネクタイを選ぶ傾向が個人的には強い状況でした。

このような中で、久しぶりにシルク100%のネクタイで”秋冬と言う季節感”を個人的に強く感じることの出来るネクタイと出会いましたので、お得な価格となっている楽天スーパーセールのタイミング合わせて購入をしてみました。

■季節感を感じる、フランチェスコマリーノのシルク100% ジャカードペイズリー柄ネクタイ
そんな季節感を感じるシルク100%のネクタイとして購入したのが、本Blogではお馴染みの、フランチェスコマリーノからジャカード織のペイズリー柄ネクタイでした。ネイビー!?ブラック!?ブラウン!?と光の加減で正確な色合いが読み取りにくいかもしれませんが、ブラウンがベースです。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_①

緯糸にブラウン、経糸にブラックでしょうか!?ペイズリー柄を形成するにあたってブラックの糸が面積的に大きく出ているためか、全体的にペイズリー柄ながら落ち着いており、プリントではなく、ジャカード織と言う点が重厚感を与えています。これがブラウン×ブラックと言う色合いに秋冬らしい雰囲気を強めているように感じるのは私だけでしょうか。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_②

仕様はトレピエゲ(3つ折り)にスフォデラータ(裏地無し)ですが、プリントではなくハリ・コシを強く感じるジャカード織の為、あまり裏地が無いことによる軽やかさは感じません。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_③

春夏ですとライトブルー系であったり、メッシュ超の織によってシルク100%でも季節感を感じるネクタイは少なくはないのですが、シルク100%の素材で秋冬感を感じるネクタイは、個人的にはあまり出会ったことはありません。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_④

実際に、サルトリアナオイ(直井茂明氏によるビスポーク)のエスコリアルウールを使ったスーツに合わせてみましたが、肉厚で程良く起毛しているエスコリアルウールに対しても素材負けすることはなく、秋冬らしい表情に加えて適度な存在感を放ちながら胸元に鎮座する姿には頼もしささえ感じました。(笑)
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_⑤

ジャカード織はプリントに比べると重厚感を出しやすいので、シルク100%で秋冬ネクタイを探すのであれば第1候補になり得るのかなと改めて感じました。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_⑥

色のトーンや生地の組織、表情など、まさに秋冬向きのシルクタイ。流石にこのネクタイを春夏に使うスタイリングイメージは私も湧きません。
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_⑦

と言うことで、久しぶりに秋冬らしいシルクタイに出会えた感じが致します。ブラウンやベージュ、キャメル系のジャケットはもちろんですが、ご覧のようにグレー、ネイビーなんかに合わせてもシックな雰囲気を装うことが出来ますし、起毛感のあるフランネル生地等にも負けない存在感があります増すので、気になる方は是非チェックされてみてください!
Francesco Marino(フランチェスコマリーノ)のシルク ジャカードペイズリー柄ネクタイ(2018AW)_⑧







私はネイビー系のジャカードペイズリー柄タイを持っているのでブラウンを選びましたが、ネイビー×ブラックのカラーリングもカッコ良く、秋冬らしい表情で使い勝手が良さそうです。