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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT

こんにちは!
本日は「夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?」と言うテーマを添えながら、最近NewInしたアイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■手縫い(スミズーラ)の弱点
さて、私が普段好んで着ている手縫い(スミズーラ)のアイテム。その魅力を挙げよ!と言われれば、それは本Blogでも様々な形でご紹介をさせて頂いて来たわけですが、では弱点は何か!?と問われれば、価格以外でまっさきに挙げたいのが”メンテナンス”です。

手縫いとマシンによる縫製強度を比較した場合、手縫いの方が解けやすい!と明確に答えられるだけの経験もなく、根拠も少ないのですが、少なくとも自宅でシャツを洗濯している限りにおきましては、手縫いによる釦付けの釦はマシンに比べて解けやすいように感じています。つまり、手縫いのアイテムをクリーニングに出した時の”縫製のホツレ”と言うリスクがまずは気になると。

また、これは手縫いか否か、と言う観点ではないのですが、スミズーラをしたパンツや、レスパーデなどのサルトリア仕立てのパンツの場合は、アイロンを使って”クセ取り”と言う作業を行っており、これが穿いた際の心地良さ、足さばきの良さに効いています。すると、クリーニング後のプレスによっては、履き心地そのものが変わってしまうリスクもありますね。

更に、気に入った生地でスミズーラをした場合、その素材感や色などに魅力を感じて仕立てて頂くことになると思うのですが、ウール等の素材の場合は、その多くがドライクリーニングになりますよね!?ただ、これによって素材や色の風合いが変化してしまうと言うリスクもゼロではないわけです。

つまり、クリーニング等による縫製のホツレやプレスによる穿き心地、着心地の変化、素材や色の変化と言うリスクを考えた場合には、手縫い(スミズーラ)によるアイテムは、できるだけクリーニング等によるメンテナンスの回数を減らしたい!と考えるのが、一般的な思考回路なのかなと。

だからこそ、毎度着た後には丁寧にブラッシングを行い、必要に応じてスチームアイロンを用いることで消臭や殺菌処理を行い、陰干しをすると言う手間暇をかけるわけです。

ところが、そう言う日々の努力が通じない!?いや努力をしても追いつかないのが、夏場のパンツではないでしょうか!?

■夏場の代用パンツはマシンメイドがおススメ!?
私は車での通勤、移動を主としておりますが、会食やその他都合によって、電車移動になることがございます。

すると、この時期に外に出る場合は、ここ最近の暑さを考えれば分かることですが、汗をかかないで過ごすことはもはや不可能です。

日中、外を数歩でも歩こうものなら、汗がじわっとにじみ出てくる感覚を皆さんも感じていらっしゃると思います。ジャケットであれば手持ちも出来ますし、シャツは自宅で洗える。ただパンツとなると、さすがに手で持って移動するわけにもいかず、自宅で洗濯機で洗おうものなら、ウールパンツなどであれば縮みなどの変化を覚悟しなくてはなりません。

そうなりますと、夏場のパンツと言うのはクリーニングによるメンテナンスが大前提。

そう言う意味では、普段はスミズーラによる手縫いのパンツを穿きつつも、TPOに応じてその代用となる、マシンメイドのパンツもあったらとても便利ですし、精神衛生上も良いですねと。(笑)

私が普段お世話になっているSharonのマネージャM氏からは、手縫いのパターン・オーダーであるサルトリア・シャロンで仕立てて頂いているパンツは、手縫いをベースにしながらも日本人の職人さんがしっかりと縫製をしているので、クリーニングに出しても問題はない旨のお話は伺っております。

とは言え、チキンな私は・・・、夏場の代用パンツとしてマシンメイド(ファクトリーメイド)のパンツをワードローブに迎い入れてみました!

■安定の!?PT01 BUSINESS SUPER SLIM FIT
この度私が選んだのは、クラシコイタリア好きであれば知らない人はいないであろうパンツの専業ブランド、PT01(ピーティーゼロウーノ)です。

ロータは価格が高いので置いておくと、Incotex(インコテックス)とともにツートップをなすブランドが、PT01ではないでしょうか。

縫製強度と言う観点ではインコテックスの方がしっかりとしている印象がありますが、今回は自分が好んでいるスタイルに合わせて、ドレス感の強い雰囲気を持つPT01を選んでみました。購入したのは、この時期のジャケパンスタイルには欠かすことの出来ない、ライトグレーのウールパンツです。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_①

ヴァージンウールにエラステインが2%ほど混紡されておりますので、ストレッチ性は期待できますが、その分耐久性と言う観点では制限がありそう。それでも、夏場専用と言うことで割り切れば、数年間は安定して使えそうです。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_②

モデルは仕事においてもっとも使いやすい!?「BUSINESS」で、ワンプリーツ仕様。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_③

ちなみにエラステインが混紡されていることからもお分かりかもしれませんが、「SUPER SLIM FIT」とほっそり目。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_⑪

パンチェリーナの釦フライ仕様になれた私からすると新鮮な3点留めのジップフライ。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_④

ヒップのポケットは左右に1つずつついています。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_⑤

実際に穿いてみると、スミズーラをしたパンツに比べると腰回りのフィット感や安定感に欠ける点は否めません。パンチェリーナではなく3点留めですし、既製品なので、サイジングも踏まえて、そのあたりは比較してはいけない部分かもしれません。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_⑥

ヒップからワタリにかけてのたわみも、まぁ細かいことは・・・と言う感じでしょうか。
夏場の代用パンツに揃えておきたい1本!?:PT01(ピーティーゼロウーノ) BUSINESS SUPER SLIM FIT_⑦

それでも、ガンガン!?クリーニングに出せる!と言う安心感はありますし、ひと夏の代用パンツとしては(セールで購入したと言うこともありますが)、コストパフォーマンスの高い、納得のゆくお買い物になりました。

最近では温暖化の影響もあって、ちょっと前にはフランスで42度!?と言う異常気象に見舞われたことがニュースになっていましたが、スーツ発祥の地であるイギリスは北海道よりも北にあり、(本来)ロンドンでは夏場でも25度に満たず、湿度も日本のよりは低い気候のエリアです。

また、欧州の皇族貴族がひと夏を過ごしていたイタリアのナポリはロンドンに比べて温暖ですが、ナポリ仕立ての発祥は、そう言った上流階級の紳士が”ひと夏を過ごすためだけに仕立てた軽いジャケット”が、そのオリジンにあります。つまり、イギリスでもナポリでも、スミズーラ(ビスポーク)をした手縫いのアイテムに大量の汗が染みこみ、クリーニングが必要となるような環境条件はなかった、もしくは日本ほどは想定されていなかったように思います。

とは言え、気候に文句を言ってもしょうがないので、与えられた環境の中で楽しく、快適に、自分なりに服を愉しむことが出来るように、色々なものをうまく使い分けていければと思っています。
















パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)

こんにちは!
本日は「パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?」と言うテーマを添えながら、自身4本目となりました手縫いのパターン・オーダーことSartoria Sharon(サルトリア・シャロン)にて仕立てて頂いたパンツを取り上げたいと思います。

それでは、まいりましょう

■グレー×●●
実は、私がこれまで愛用をしていたナポリの手縫いのパンツであるレ・スパーデの取り扱いを、Sharonさんでは停止することとなったのだそうです。詳細は店頭にてご確認頂ければと思いますが、日本の代理店をしている企業さんとの間での信頼関係が失われてしまうような出来事があったのだとか。。

レスパーデは私に手縫いのパンツの魅力を最初に教えてくれたブランドでしたので、正直寂しい気持ちがあるのですが、私が初めて購入をした4年前に比べますと値段も高騰しており、大変気に入っているサルトリア・シャロンで仕立てて頂いたパンツとの価格差も縮まって来ておりました。

今後は上記のようにSharonさんでは取扱いが無くなると言うこともありますし、パターンも決まり、個人的にはその仕立てに大変満足しておりますので、パンツはサルトリア・シャロンをメインで!と思っていたりします。

そのような中で、この度4本目となりますパンツの納品を頂きました。実は今年のSSアイテムとしてNewInしたサルトリア・ソリートのチェック柄ジャケットがあるのですが、こちらに合わせてマネージャのM氏にご提案頂いた生地でした。
チェック柄のカジュアルジャケットにチャレンジ!:Solito house exclusive per Sharon_⑤

それが、こちら。英国のヨークシャーにおいて毛織物会社を営む大手のミルであるスタンドイーブンのウール100%です。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_④

色は、ブルーグレーで、絶妙な色合い。まさにジャケットにぴったりの、求めていた色合いでしたので、ご提案から3秒以内に即断即決致しました。(笑)
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_②

実はこちらの生地、私がサルトリア・シャロンで仕立てて頂いた2本目のパンツ生地の色違い。2本目の時はブラウングレーでしたので、今回も同じような「グレー×●●」の色合いを持つ生地なのです。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のパンツ(納品編)_⑥

皆さまもご存知通り、グレーは最も明るい色である「白」と最も暗い色である「黒」との中間に位置する色ですよね。一般的には、最も彩度が高い色である純色にグレーを混ぜた色を「中間色」と呼びますが、主要な原色の中間にある色合いである中間色は幅が広く、どんな色にも合わせやすいのです。

メンズのドレスファッションとして欠かせない色が「ネイビー」と「グレー」であることは異論はないと思うのですが、その内の1色である「グレー」と言う色が持つ懐の深さは偉大だと個人的には思っています。

実際、2本目として仕立てて頂いたブラウングレーのウールパンツは非常に使い勝手が良いのです。ブラウンの濃淡だけですと、カジュアル感が抜けきらないように感じるのですが、グレーが入ることで適度なドレッシーさが生まれ、更に色に深みが出てくるような気がしており、ついつい手に取ってしまうパンツになっています。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のパンツ(納品編)_⑫

私のワードローブには春夏用のネイビーカラーのウールパンツもそろっているのですが、ベージュのジャケットと合わせますとネイビーの色が強いので、パキっとした雰囲気と言いますか、若干硬く、またジャケットとパンツの色のトーン差がはっきりと出てきます。これはこれでも良いのですが、今の気分はどちらかと言いますと角を落とした丸さ、適度な緩さのある組み合わせ。

そんな時に、このグレーがかったネイビーの色合いはドンピシャ。パンツを仕立てると言うことは当然上に合わせるジャケットイメージしながら仕立てて頂くと思うのですが、「グレー×●●」色のパンツは比較的どんな色のジャケットにも合わせやすいと思いますし、無地のパンツであれば柄物にも対応しやすいですね。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_①

仕様はいつものように、ワンプリーツにスラントポケット。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑤

パンチェリーナ仕様で、
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑦

バックポケットは1つです。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑧

なお、パターンは固まっていたのですが、今の気分を少しだけ反映して、ワタリを若干削って頂きました。が、恐らく他の方から見たら、ビジュアル的に大きな違いは感じられない程度のアップデートだと思われます。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑥

腰とヒップを包み込むような安定感。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑨

重力に逆らえなくなってきたヒップをうまく、綺麗に見せてくれる表情にも大満足。(笑)
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑩

先日、天気が良く、暑い日だったのですが、どうしても穿いてみたくて、ソリートのジャケットとともにデビューをさせてみました。。しかも、ややドレッシーに穿きたい気分だったので、無謀にもE.G.カペッリのリネンタイを合わせて・・・。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑪

外出の予定はなかったので踝を出して、足元にはローファーを合わせましたが、パンツの穿き心地の良さを堪能するよりも、気温と湿度による暑さが気になってしまうほど。(笑)逆に言えば、それくらいナチュラルに穿きこなすことが出来たのかなと思っていたりします。
パンツを仕立てるなら、グレー×●●がおススメです!?:Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)_⑫

やっぱり安心感の高いホールド性と、足さばきの良さはスミズーラならではの感覚で、色のイメージもぴったりでしたので、4本目となる今回も大変に満足致しました♪

先日サルトリア・シャロンのゼロワンモデルのスーツをご紹介させて頂き、とても良かったので次なる生地を抑えているとお伝え致しました。実は抑えているのがジャケット地ですので、これに合わせて5本目も♪なんて言うイメージを持っておりますょ。

恐らく店頭にパンツのサンプルもあると思いますので、気になる方は是非チェックされてみてはいかがでしょうか!?









トータルブランドとしての難しさ。:LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ

こんにちは!
本日は「トータルブランドとしての難しさ」と言うテーマを掲げてお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■トータルブランドとしての難しさ
ファッションブランドの捉え方は様々ですが、展開しているアイテムと言う切り口を用いた場合、トータルブランドと専業ブランドと言う分け方が出来るかと思います。

その名の通り、トータルブランドとはジャケットからシャツ、ネクタイ、パンツ。そして中には靴に至るまで、頭からつま先までのファッションアイテムを全て自社ブランドとして提供しているブランドであり、専業ブランドとは、自社が強みを持っている特定のアイテムに絞って提供をしているブランドのことを言います。

例えば本日取り上げるLUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ)は、今でこそアウターやスーツ、そしてジャケット、パンツにシャツ、ネクタイと言ったアイテムを全方位で展開するトータルブランドとして知られておりますが、元はナポリのカミチュリア(シャツメーカー)として評判を呼んだところからスタートしています。つまり、シャツの専業ブランドからスタートし、徐々にその取扱いアイテムを増やし、トータルブランド化したと言うことですね。

最近では、スティレラティーノやバルバなんかがトータルブランド化しておりますし、日本では専業ブランドのように見えても、イタリア本国などではトータルでアイテムを提供しているブランドもあったりします。

ではなぜトータルブランド化していくのか、と言うことを考えてみますと、ビジネス的に言えば、これまで養ってきたブランド力をベースとして他のアイテムを提供することで売上の拡大をスムーズに目指すことが出来ますし、ブランドとしての世界観を全てのアイテムに対して浸透させることで、ブランド力の更なる強化を行うことが出来ると言う点もありますね。

これに対して、愚直なまでに自社の強みにこだわっているブランドもあります。例えばインコテックスやPT01など、パンツ専業のブランドとして知られているブランド等がそれにあたります。

様々な新興パンツブランドが出てくる中で、ファクトリーブランドとしてトップの座を維持し続けているその裏側には、長年培ってきたノウハウを元に、強みに集中し、余計な事には手を出さないと言う姿勢が功を奏している部分もあるのかもしれません。

なぜならトータルブランド化する際には、その多くが自社生産ではなく、他社に生産を委託する形で取り扱いアイテムのラインを増やすことになります。それもそのはずで、ビジネス的に言えば新たなチャレンジをするのに多大な投資をして失敗をしてしまうと大きな傷を負いかねない状況になりますし、ゼロから立ち上げるよりも、得意なメーカーに生産を委託した方が立ち上がりのスピードが早いと言う側面もございます。

しかしながら、そこに落とし穴があるような気が個人的にはしています。

ブランドを立ち上げる際と言うのは、得てして高い志であったり、強烈な情熱に後押しされる場合がほとんどだと思うわけですが、その高い志、そして情熱をトータルブランド化する過程において、全てのアイテムに対して貫き通すことが出来るのか!?と言うと、中々難しい場合もあるのかなと。

つまり、製品としてのクオリティよりも、売上と言いますか、ビジネス先行にならざるを得ない状況もあったりするのだと想像するわけです。

すると長年のファンであった方々は、新たなアイテムを手に取ったときに、何か違うぞ!?と感じる。(こともある。)そうなりますと、元々の強みであったアイテムにさえ、大なり小なりの影響が出始める可能性もあるのかもしれないと。

なぜこんなお話をするのか、と言いますと、なんとなくそんなことを感じたことがあったからなのです。

■ルイジボレッリ ルイジボレリのコットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ
ルイジボレッリと言えば、私に質の良いネクタイの素晴らしさ、楽しさを教えてくれたブランドであり、コストとクオリティのバランスが高次元でとれたシャツは今でも買い足すことがあるほど、気に入っているブランドの1つです。

この度、そんなルイジボレッリのドレスチノを購入してみることにしたのです。

それは、クールビズ用のドレスチノを探している中で、ネクタイやシャツの品質の良さを知っているルイジボレッリの2019SSアイテムの中で良さそうなものがあったと言う点と、それがセール対象となっており、お得に購入できるタイミングに出会えたからです。

本Blogをご覧頂いている方であれば既にご存知のことと思いますが、私個人としては手縫いのブランドや、スミズーラ(ビスポーク/パターンオーダー)によって仕立てて頂いた服を好んで着ております。

例えばパンツのブランドで言えば、前者はレ・スパーデがそれにあたりますし、後者で言えば、最近ではサルトリア・シャロンによるパンツが私にとっては非常に良いので、立て続けにオーダーをさせて頂いていたりするわけです。

シルエットや履き心地、雰囲気など、多くの面で大変に気に入っているのですが、唯一!?気を遣うのが、メンテナンス。

それは、クリーニング店に出してしまうと手縫い箇所の解れであったり、プレスによる履き心地の変化が気になってしまう・・・。よって、汗をかいてしまう電車移動の日には、気軽にクリーニング店に出せるファクトリーブランドのパンツを用いることが多いのです。

そのような背景から信頼のおけるブランドの1つであるルイジボレッリのパンツを購入してみました。特にクールビズ、スーパークールビスではカジュアルな装いが増えますので、チノパンの中でも自らのスタイルに合わせ易いドレスチノをセレクト。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_①

生地はイタリア・ミラノの名門だと言うLARUSMIANI(ラルスミアーニ)の『コーマ糸を高密度に打ち込んだ、春夏用のコットン
ストレッチギャバジン』だそうで、程良い光沢感とクリーンな表情はカジュアル過ぎない雰囲気を出すのにひと役かっています。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_②

今回特徴的なのは、『旬のサルトリアテイストを取り入れたサイドアジャスター付きの1プリーツパンツ』と言う点。普通、サイドアジャスターがつく場合は大抵がベルトレスパンツとなりますが、これは(日本側の企画だと私は思うのですが)日本のマーケットを
意識してベルトループがついているのです。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_③

恐らくイタリア人からしたら「?」な仕様なのかもしれませんが、サイドアジャスターで絞ってベルトレスでも楽しめるし、必要に応じてベルトをして、ビジネスカジュアルにも使えますよと言うことなのだと理解しています。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_④

穿いた後には気兼ねなくクリーニングに出せるマシンメイドのパンツであることに加えて、”ドレス”チノであること。そして、ワンプリーツと言う点が今回の必須条件でしたので、サイドアジャスターはおまけ的な位置づけなのですが、それもまた良しと。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_⑤

実際に生産しているのは『誰もが知っているイタリアのパンツ専業ファクトリー』だそうで、ディティールや副資材も一定の物が揃っていたりします。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_⑥

先日早速穿いてみましたが、太過ぎず、細すぎず、腰回りはプリーツが入り、ワタリもやや余裕がありながら、裾に向かってテーパードしていく旬のシルエットは合わせやすい印象。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_⑧

この日はベルトはしませんでしたが、アジャスターで調整が出来るので”ほぼ”狙った位置でパンツを固定する事が出来ました。また、履き心地はチノパンであることを考えれば必要十分。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_⑨

ではおススメか!?と言うと、実は個人的にはちょっとおススメ出来ないなと感じています。

私は、今回でボレッリのパンツは3本目。1本目はブラックデニムで、その後はチノを購入しているのですが、1本目のチノは穿いて1か月もたたない内に、3点留めのフロントの内側の釦がちぎれてとれてしまい、2本目のチノである今回は、丈のお直しをする際に股部が裂けているのに気付きました。。

実際によくよく目を凝らしてボレッリのパンツを見てみると、副資材はついていますが、縫い付けが雑。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_⑦

釦の付き方も甘いように感じます。
LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ ルイジボレリ )コットンストレッチギャバジンサイドアジャスター1プリーツパンツ_⑩

『誰もが知っているイタリアのパンツ専業ファクトリー』ではあるものの、皆が知っているのとクオリティがしっかりしているのとは別問題。そこに相関性はないわけです。

個人的にはどこのファクトリーか推測がついているのですが、せっかくネクタイやシャツが良くて気に入っていたボレッリですが、今後ボレッリのパンツを買うことはちょっと難しいかなと感じた出来事でした。

他にも夏場の汗をかくシーンに使えて、気兼ねなくクリーニングに出せるグレーのウールパンツを購入しようと思っていたのですが、ボレッリや新興のパンツ専業ブランドではなく、クオリティが安定しているパンツ専業のファクトリーブランドのトップを走る、インコテックスやPT01がやっぱり良いのかなと思い直しています。

トータルブランドって、やっぱり難しい・・・。








Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!

こんにちは!
先日ご紹介させて頂いた、南青山に店舗を構えるセレクトshopであるSharonさんが展開する、手縫いによるパターン・オーダーのブランドであるSartoria Sharon(サルトリア・シャロン)の最新モデル、「The Collection 01」、通称「ゼロワン」。本日は、この「ゼロワン」の着用イメージをお届け出来たらと思います。
※先日の記事
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:前編
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編

それでは、まいりましょう。

■都会的なクリーンさと落ち着いた大人の雰囲気の同居
まずはビジュアル上のポイントから見ていきたいと思います。スーツ(ジャケット)においてスタイルや雰囲気に大きな影響を与えるポイントを挙げるとすれば、ラペルまわり、ショルダーライン、袖つけの表情ではないかと感じています。

そんな点を踏まえてサルトリア・シャロンのゼロワンを見ていきますと、着用した際に(ヴィジュアル上)感じるのは、都会的なモダンさ、クリーンさです。それは、ゴージラインやラペルがロールする位置、そしてロール具合やショルダーラインから袖にかけての角のない、ほど良く丸みを帯びた流れるようなラインによるところが大きいのかなと個人的には思っています。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑤

ゴージラインはSharonさんの考える美的価値観ををもとに肩の傾斜ラインと並行するように設計されています。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_②

特徴的なのは、ゴージラインのスタート位置が高い点。ゴージラインの傾斜具合はフィレンツェスタイルのそれに似ているのですが、フィレンツェスタイルの場合は、ゴージのスタート位置がもう少し低いのです。このゴージラインのスタート位置が高いことが、クラシックなんだけれども、モダンさを感じる1つのポイントになっているように感じます。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_④

また、個人的に気に入っているのが、この高いノボリに起因するショルダーラインの傾斜具合。私は決してなで肩ではないのですが、なで肩に見えるようなラインですよね!?
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_③

この肩の傾斜ラインについては別の記事でも触れてみたいと思っているのですが、肩のラインに傾斜がつかず、地面と平行に近いショルダーラインですと、肩幅が強調されることにより、威圧感が出てくるように思います。また、傾斜がついていない分、肩から袖にかけて直角的なラインを描きますので、雰囲気に硬さが出てくる。

これに対してショルダーラインに傾斜がついてきますと、袖にかけてのラインは緩やかになりますので柔らかく、優しい表情になる。これは好みの問題でもありますから、どちらが良い、悪いの話ではないのですが、私個人としては、肩のラインに傾斜がつき、ナチュラルに袖へ繋がっていく表情の方が好みですし、背が高くない自分の体型的にも合うと思っています。

そして、袖付け。もちろん肩、腕の稼働域を十分に確保するためのパターン設定に、適切なイセ込を行っていますが、雨降り袖(マニカカミーチャ)ではありません。やや構築的でありながらもナチュラル、そしてクリーンな袖付けは職業を選ばない落ち着いた大人の雰囲気がありますね。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_①

もちろんパンツも都会的でクリーンな仕立てになっています。無駄のない、美しいラインを形成するクリース。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑪

ヒップをしっかりホールドしながら、若々しく上を向いたヒップラインは自分のお尻ながら美しいと感じるほどでした。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑫

■パターン・オーダーであることを感じさせない着心地の良さ
では、そんな都会的でクリーンな表情を持つサルトリア・シャロンの着心地はどうなのか!?について記述してみたいと思います。

世界的にもトップクラスに位置づけられているナポリの一流サルトを扱い、必要に応じてそれらを分解しながらカッコ良さだけではなく、着心地の良さを実現している要素を日々研究されているSharonさんの手掛ける手縫いのパターン・オーダーなわけですから、カッコ良いだけと言うビジュアル先行型ではないことは、容易に想像がつきますね。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑥

ビスポークを数多く経験されている方でなければ、ビスポークと言われても違和感の無いフィット感、着心地の良さがあります。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑦

スーツを着て仕事をこなすシーンにおいて違和感、ストレスなくジャケットやパンツが体の動きについてきてくれるのは、パターンの秀逸さのみならず、高い縫製技術を有する日本人の熟練職人さんの手仕事によるもの。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑧

そして個人的に最も驚いたのは、キッチリ、カッチリと仕立てることに慣れていらっしゃる日本人の職人さんが、よくもこんなにも柔らかく、優しいラインを描くスーツやジャケットを仕立てることが出来たなと言うことでした。実際、技術的な監修を行っているSharon専属の職人である直井茂明氏によりますと、縫い方にまで入り込んで、何度もイメージの擦り合わせをしてきたと言います。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑨

縫製の綺麗さと言う観点では、世界でもトップクラスの実力を誇るのが日本人の職人さんだと感じておりますが、服としてのトータルの雰囲気、スタイルと言う点ではイタリアに譲る点もあると個人的には思っていましたので、この雰囲気、完成度の高さを日本の技術で実現したと言う点には、同じ日本人としてとても誇らしく、そして嬉しく思うのでした。

そんなサルトリア・シャロンのゼロワンモデルのスーツですが、仕立てて頂いた生地の目付が300g/mほどありますので、秋口までお預けだと思っておりました。しかしながら梅雨時期特有の気温の低い日があり、ここぞとばかりに先日デビューをしてみました。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑬

自宅だけの試着だけですと中々評価をしにくい部分もありますが、実際に着て、動いて、仕事をしてみると、その完成度高さを改めて実感致しました。

スーツで仕事をすると堅苦しいと言うイメージがあると思います。実際私もそうでしたし、こう言った類のスーツやジャケットを着るようになるまでは「オシャレは我慢」と言う言葉を念仏のように唱えていた時期もあります。(笑)

しかし、本当に体にフィットして、仕立ての良いスーツを着て仕事と向き合いますと、そう言った堅苦しさ、窮屈さとは無縁であり、むしろ快適に仕事をこなすことが出来ることをここ数年で学びました。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑭

もちろんあくまでスーツやジャケット、パンツの着心地と言う観点のみの評価ですから、気温や湿度と言って天候的な要素が入ってくると、またそれは別のお話なのですが、そう言った外部的要因を排除すれば、サルトリア・シャロンのゼロワンは相当にレベルの高い着心地を実現していると改めて感じた次第です。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを着てみた!_⑮

個人的には大変に気に入りましたので、次のオーダー分の生地も押さえておきました。。。

なお、今月26日~28日までサルトリア・シャロンのトランクショーが開催されるようですので、気になる方は是非チェックされてみてはいかがでしょうか!?スタイルがお好きな方であれば、きっとご満足いただけるかと思いますよ。








シェパードチェックはお好きですか!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) シェパードチェック柄ウールタイ

こんにちは!
本日は「シェパードチェックはお好きですか!?」と言うテーマを掲げながら、少し前にNew Inした小物アイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■シェパードチェック
さて、皆さんシェパードチェックはご存知でしょうか!?

私は今回の小物を入手するまで知らなかったのですが、シェパードチェックとは、2つの色を使ってチェックを構成するのですが、2つのラインが”重なっていない部分”に、斜めのラインが入っているチェックのことを言います。言葉だと分かりにくいので、詳しく知りたい方はGoogle先生に聞いて頂きたいのですが、遠目にはギンガムチェックに見えたりします。

実は私が一番好きなネクタイブランドであるE&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) の2019SSアイテムとして、この春にSharonさんがシェパードチェック柄のネクタイをセレクトしておりました。

出会った時はカジュアル色が強いと感じ、自分が購入するシーンを全く想像できなかったのですが、シーズンを過ごしていく中でジワジワと気になり始めている自分がおりました。(笑)

一度買おう!と思ったものの、一旦は踏みとどまっていたのですが、SharonマネージャであるM氏の絶妙なタイミングでのご提案に、あえなく陥落。(笑)家に連れて帰ってきたのです。

それが、こちらです。ベースカラーはベージュなのですが、そこにライトブラウンとブルーグレーのような色合いの2色が重なりあり、チェック柄を構成します。
シェパードチェックはお好きですか!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) シェパードチェック柄ウールタイ_①

一瞬ギンガムチェックのように感じるのですが、よく見てみると、”2つのラインが重なっていない部分”に、斜めのラインが入っている」のです。入っている斜めのラインの方向などを踏まえると、正確には一般的な「シェパードチェック」ではないのかもしれませんが、販売上の表記はシェパードチェックになっておりましたし、ま、細かいことは置いておいてシェパードチェックでいこうと。(笑)
シェパードチェックはお好きですか!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) シェパードチェック柄ウールタイ_②

素材はウールなのですが、春夏らしいウールでかなり軽やか。カペッリは英国生地のように、織がしっかりとしている生地を好む傾向があるように感じていましたが、こちらのネクタイは珍しく柔らかい生地でした。仕様はトレピエゲのスフォデラータ(裏地無し)、剣先のみ芯無しという、お馴染みの仕様。
シェパードチェックはお好きですか!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) シェパードチェック柄ウールタイ_③

■シレっとデビュー
と言うことで、先日シレっとデビューをさせてみました。

それが、こちらです。いわゆるベージュ×ブラウンコーデで、サルトリア・ソリートのウール×モヘアのベージュカラーのジャケットにルカ・アヴィタービレのロイヤルオックスフォードシャツ(サックス)。そしてカペッリのシェパードチェック柄のウールタイをサラリと合わせ、リネンのポケットスクエアはG.イングレーゼ。
シェパードチェックはお好きですか!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) シェパードチェック柄ウールタイ_④

パンツにはサルトリア・シャロンによるブラウンカラーのウールパンツに、足元にはエドワードグリーンのピカデリーをセレクト。
シェパードチェックはお好きですか!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) シェパードチェック柄ウールタイ_⑤

実は私、ネクタイはそれこそ3桁以上を自宅に保有しているものの、チェック柄のネクタイって片手もないほどなのです。それもそのはずで、スーツを着る日が比較的多かったことから、ネクタイも必然的にドレスよりのものが充実しています。ところが、最近はジャケパンで出勤することも増えてきましたので、これに合わせてスポーティなものや、これまでトライ出来なかったネクタイに積極的にチャレンジしています。
シェパードチェックはお好きですか!?:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) シェパードチェック柄ウールタイ_⑥

チェック柄と言うのは、メンズドレスウェアにおいて許容される柄物の中でも、かなりスポーティな部類。そんなチェック柄のネクタイであれば、基本はジャケパンスタイルに合わせつつ、スーツに合わせるのであればブラウンカラーなど、遊び用のスーツでないとちょっとバランスをとるのが難しいかもしれません。

それでも、チェック柄ならではのポップ感は備えつつも、ギンガムチェックほど可愛らしい感じにはならないので、花小紋柄、ペイズリー柄などとはまた違う新鮮さ、楽しさを味わうことが出来ますね。

ちなみにシェパードチェックとは、その昔、スコットランドの羊飼い(シェパード)たちが着始めたことがその名前の由来だそう。確かにどことなくタータンチェックに通じるものがあったり、なかったり!?

そんな背景から、なんとなくスコッチウィスキーを飲みたくなる!?気分にさせるシェパードチェック。好き嫌いが別れる柄なようにも思いますが、もしお好きであれば、是非トライされてみてはいかがでしょうか!?









rm55的スタイリング:2019年SS_44:トーン差をつけないジャケパンスタイルはアリか!?

こんにちは!
本日は第44回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
さて、本日取り上げますのは6月も後半のとある平日のスタイル。特段外出や打合せの予定も無かったので、自分の中で意識してトライしてみたいスタイルにチャレンジしてみました。

それが、ジャケットとパンツのトーン差をつけない、ジャケパンスタイル!

私がジャケパンスタイルをする際には、基本的にはジャケットとパンツの色のトーン差をつける形でコーディネートを致します。具体的には、濃い色のジャケットに合わせるのは薄い色のパンツであり、薄い色のジャケットであれば、濃い色のパンツを合わせると言ったもの。

ジャケパンスタイルをする際には、ジャケットとパンツの色のトーンに差をつけた方がメリハリがつき、バランスが良いと考えるのがその理由です。

ただ、ジャケパンスタイルの際に、同トーンの色を合わせる着こなしはしないのか?と言うご質問を過去に頂いたことがあり、基本は差をつけると言ってはみたものの、やってみないと感じられないこともあるだろう!と言うことで、この度トライをしてみることに致しました。

選んだのは、ブラウン系のコーディネート。ジャケットはサルトリア・ソリート(Solito house exclusive per Sharon)のウール×シルク×リネンのチェック柄ジャケットに、ルイジボレッリのコットン×リネンのロンドンストライプ柄シャツ(ブラウン)、ネクタイはE.G.カペッリのグレージュカラーのホップサックタイ、リネンのポケットチーフはG.イングレーゼです。
rm55的スタイリング:2019年SS_44:トーン差をつけないジャケパンスタイルはアリか!?_①

これに、サルトリア・シャロンのブラウンカラーのウールパンツ、エドワードグリーンのローファーを合わせています。ジャケットとパンツの色のトーンが近いことがお分かり頂けるかなと。
rm55的スタイリング:2019年SS_44:トーン差をつけないジャケパンスタイルはアリか!?_②

■あとがき
結論から言いますと、やっぱりジャケパンスタイルの際には、ジャケットとパンツにトーン差をしっかりと付ける着こなしの方が、個人的には好きだと言うことが分かりました。(笑)
rm55的スタイリング:2019年SS_44:トーン差をつけないジャケパンスタイルはアリか!?_③

ジャケパンスタイルの元祖と言えば、ブレザースタイル。いわゆる英国のカレッジスポーツに代表されるスポーツウェアですね。ジャケットとパンツを一体のものとして見なすスーツとは異なり、ジャケットが大学の所属を表したり、スポーツの前に体を冷やさないと言う、一種の防寒具と言う位置づけ。つまり、パンツとは全くの別物だったわけです。

そんなジャケパンスタイルの歴史的起源を紐解いていくと、ジャケットとパンツは別々の物なわけですから、別々であることを認識できる、つまるところジャケットとパンツにはトーン差をつける方が、装いとしてはナチュラルだと個人的には考えています。

ちなみに、私がこだわっている点はあくまで”トーン”ですから、同色でも構わないと思っています。例えば同じブラウン系でも、濃いブラウンカラーのジャケットに、薄いブラウンカラーのパンツを合わせて、外から別々のものだと認識出来れば、少なくとも私が違和感を感じることはないのかなと。

ただ、上記に記したことはあくまで私の感性、私なりの価値観でもって判断をしておりますので、ジャケットとパンツのトーン差をつけない着こなしが絶対に”ナシ”と言うことではございません。それを決めるのはそれぞれの個々人だと思っていますので、ジャケットとパンツのトーン差に着目して、色々なパターンを装ってみてはいかがでしょうか?

色々と試してみれば、自分の好きなスタイル、そうではないスタイルと言うのが少しずつ見えてきて、最終的には自分のスタイルの確立に繋がっていくように思います。









※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。


話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編

こんにちは!
本日は前編に引き続き、先日納品を頂きました手縫いのパターンオーダーことSartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルである「The Collection 01」(通称:ゼロワン)のスーツをご紹介したいと思います。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編

それでは早速まいりましょう。

■Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワン
まずはジャケットから。印象としては、都会的なクリーンさがありながらも、角がない、落ち着いた大人の雰囲気。私が「ゼロワン」への過渡期に仕立てて頂いたジャケットから変更された箇所がいくつかありますが、大きな点の1つは、芯材の変更と芯材を入れる範囲。これにより、美しいラペルロールを描きつつ、男性らしいボリュームあるバストが表現されているように思います。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_①

下記は過渡期に仕立てて頂いた、ゼロワンの前身。
Firenze STYLE(フィレンツェ スタイル):Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のジャケット(納品編)_②

また、今回は無地(シャドーストライプ)なので目立ちませんが、「02」にあったフロントダーツはなくなり、サイドダーツに変更されています。そしてサイドダーツを前に降ることでウエストのシェイプが綺麗に出ている点も見逃せません。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑤

なで肩が多い欧米人にくらべますと、日本人の肩は地面に対して平行なラインを描く方が多い(私を含めて)ように思います。そのような方が構築的なショルダーラインのジャケットを着ると、肩幅が余計に強調されるような気がして個人的には好みではないのですが、「ゼロワン」はノボリが高く設定されておりますので、なで肩に見えるラインが魅力的。そして袖付けもナチュラルです。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑥

ゴージラインはスタート位置こそ「02」と大きくは変わりませんが、角度がつき、ラインがグッと下がってよりクラシックな表情が強くなっています。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_③

やや小ぶりなフラワーホールはパターンを手掛ける直井氏の特徴の1つ。ちなみに今回はベーシックなスーツですので、ラペルはシングルステッチで処理を頂いています。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_④

そして、やや切れ上がったバルカの形状も直井氏の特徴でしょうか。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑦

シェイプされたウエストのラインとボリュームあるバストが相まって、男性的な色気が出ているように思います。ハリ、コシのある生地を使って仕立てて頂いていることもありますが、立体感のあるラペルロールは個人的に大変気に入っているポイントの1つです。更に腕の太さや丈の長さも再調整され、バランス感が格段に向上した印象。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑧

最近では名のあるナポリのサルトでも、上衿に接着芯を使ってしまっているものがありますが、上衿はジャケットの重量が首筋にかかり、着心地に影響を与える重要な箇所。もちろんサルトリア・シャロンは、ぬかりありません。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑨

袖は4つボタンの2mm重ね。ドレスよりのスーツの基本的な仕上げですね。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑩

お次は組下のパンツです。細すぎず、太すぎずの中庸なシルエット。パンツもパターンが改良され、シルエットはやや絞りながら、尻繰りをあげることで奇麗なヒップのシルエットや包み込むようなフィット感を実現しています。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑪

ナポリのサルトでもパンツはミシンで仕上げているところもありますが、サルトリア・シャロンは手縫いをベースに、丁寧な手仕事にて仕立ててあります。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑫

ワンプリーツにボタンフライ、パンチェリーナ仕様はいつもの仕様。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑬

ナポリの手仕事を見慣れた方からすると、一瞬ミシン!?と見違えるような丁寧な日本人の職人さんによる仕事です。(笑)
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑭

ヒップのポケットは右側だけ。ヒップポケットはほとんど使わないと言うこともありますし、片方だけの方がオーダーっぽい雰囲気にもなるので!?私が気に入ってお願いしている仕様です。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:後編_⑮

と言うことで、納品を頂いたサルトリア・シャロンによる「The Collection 01」(通称:ゼロワン)のスーツのご紹介でした。近日中に、着用イメージも合わせてご紹介させて頂こうと思います。







話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:前編

こんにちは!
本日は「話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!」と言うテーマを掲げてお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)、そしてゼロワンモデルとは!?
さて、これまでも本Blogでは度々取り上げさせて頂いたサルトリア・シャロン。そして初登場の「ゼロワンモデル」について、まずは簡単にご説明を申し上げたいと思います。

まずサルトリア・シャロンですが、南青山に店舗を構えるセレクトshopであるSharonさんが展開する、手縫いによるパターン・オーダーのライン(ブランド)になります。

パターン・オーダーと言うとミシン(マシン)による仕立てと言うイメージが強いかもしれませんが、サルトリア・シャロンはSharon専属の職人である直井茂明氏が監修したパターンをベースに、工房の職人さんによって手縫いを主体に仕立てられています。手縫いにすることでイセの分量やステッチなどの表情をコントロールすることが出来ますので、着心地や雰囲気がミシンとは大きく異なってきます。

ビスポークではなく、手縫いのパターン・オーダーであるサルトリア・シャロンを選ぶメリットは、私が感じる点で大きく2点。

1つ目は、納期。例えば直井茂明氏によるビスポークですと、注文が増えていることもあり、現状ですとオーダーから納期までの期間は1年~1年半と言う状況。もちろんサルトリア・シャロンとは異なる直井氏独自のスタイルに加えて、全てが自分仕様の1着となります。よってパターン・オーダーでは得ることの出来ない価値を享受出来る点は大変魅力的ですが、どうしても時間がかかってしまいます。

それが、サルトリア・シャロンですとオーダーから納品まで約2カ月程度と言うことですから、シーズン直前にオーダーすれば、ぴったりのタイミングで仕立てあがってきます。

そして2つ目は、価格。ベースのパターンから体型補正を加えてフィッティングを上げていくと言うアプローチを採用していることもありますが、日本人の職人さんのビスポークにくらべますと、2/3~1/2くらいの価格で仕立てることが出来ます。しかも、以前にも記載しましたが、サルトリア・シャロンは補正の範囲が広いので、従来のパターン・オーダーのイメージを超え、ビスポークに近い感覚の1着を仕立てることが出来るのです。

そんな魅力のあるサルトリア・シャロンですが、現在は大きく2つのベーススタイルを有しています。1つ目は「The Collection 02」と呼ばれるスタイル。ラペルまわりの雰囲気はナポリのスタイルに近く、高いゴージラインやワイドラペルが特長的。私が初めてオーダーしたのも、こちらの「02」のスタイルのジャケットでした。
rm55的スタイリング:2018年SS_25:残暑スタイル!_⑥

そして、今回新たに設定されたのが「The Collection 01」、通称「ゼロワン」と呼ばれているモデルになります。スタイルとしてはフィレンツェの持つスタイルに近く、やや構築的で端正な表情を持ちながらも、柔らかい雰囲気と着心地を有しています。ゴージラインは角度をつけて下げられており、高いノボリから傾斜のついた肩、そして袖へのナチュラルなラインが特徴的。
Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)によるNEWモデルのジャケットを着てみた!_⑧
※上記は最終的な「ゼロワン」として設定される少し前の形。

私は「ゼロワン」が開発されている過渡期に1着ジャケットをオーダーしましたが、これまでとは異なるラペルやショルダーの雰囲気が大変に気に入り、「ゼロワン」モデルの完成を楽しみに待っていたのでした。

そしてとうとう「ゼロワン」が完成し、そのサンプルを試着。ゼロワンへの過渡期に注文したジャケットにおいて私が気になっていた箇所が解消されたばかりでなく、それ以上の魅力を有していましたので、その場で1着オーダーを入れさせて頂いたと言う経緯がありました。

ちなみに「02」の時と同じく、私が入れさせて頂いたのが「The Collection 01」の初めてのオーダーだと伺いましたょ。(笑)

■サルトリア・シャロン The Collection 01でオーダーした生地
と言うことで、「ゼロワン」でオーダーをさせて頂いた生地を最後にご紹介させて頂き、前編を締めたいと思います。

今回選んだのは、”まず手始めに”と言うことでK氏におススメを頂いた、フランスのマーチャントであるDORMEUIL(ド―メル)の80年代のヴィンテージ生地です。ダークネイビーにシャドーストライプ柄が入ります。目付はおよそ300g/m前半で、表情からもハリ、コシのある感じが伝わってきますね。春秋冬の3シーズン、相物的な感覚で使えます。
話題の!?Sartoria Sharon(サルトリア・シャロン)のゼロワンモデルを試してみた!:前編

特に気に入ったのが、もとは英国から生地を仕入れて販売を開始したと言う、ドーメルらしい英国的な生地の風合い。イタリアらしい、軽やかで艶感のある雰囲気ではなく、フランスのマーチャントらしい上品さがありながらも、がっしりした、男性らしい生地感です。

「ゼロワン」のパターン設計意図はコチラのインタビュー記事にて確認することが出来ますが、ある程度年齢を重ねたオトナをイメージして作成されています。そういう意味では、ザ・ベーシックなネイビースーツから入るのはアリなのかなと感じましたし、何しろ生地の質感が良かったのでおススメ頂いた通りの生地と仕様でオーダーしてみました。

後編では、実際に仕立てあがってきたものをご紹介したいと思います。

ちなみに、サルトリア・シャロンのトランクショー(※)が、7月26日(金)、27日(土)、28日(日)の3日間で開催される予定だそうです。
サルトリア・シャロンのトランクショー
※サルトリア・ナオイも同時開催
※画像は公式HPより拝借しました。

・概要(HPより一部抜粋)
TRUNK SHOW
・開催日程:7月26日(金)・27日(土)・28(日)12:00~20:00(最終受付19:00まで)
・開催場所:Sharon 2F
・所要時間:約1時間

・サルトリア・シャロン価格
SUIT:¥250,000(税別)〜
JACKET:¥195,000(税別)〜
PANTS:¥55,000(税別)〜
COAT(トランクショー限定):¥270,000(税別)〜
・納期:約2ヶ月
・仮縫い:コートのみ
・直井茂明本人による直接採寸
・事前予約制

お問い合わせ:株式会社イプシロン・シー・カンパニー
〒107-0062東京都港区南青山6-6-21 グロービル青山1F-4F
Tell:03-6418-5131(受付時間:12:00~20:00)

トランクショーでオーダーをする際の大きな魅力は、トランクショーの開催に合わせて魅力的なビンテージ生地等が準備されることです。生産効率を重視する現在の織機では織ることの出来ない風合いや色合い、凝った生地などがありますので、もしオーダーをお考えの方には、このタイミングが特におススメ。

ちなみに、結構なバーゲンプライスで展開される生地も多く、今回私が仕立てたド―メルのヴィンテージ生地も、スタートプライスでのお仕立てでした!気になる方は、是非チェックされてみてはいかがでしょうか!?








rm55的スタイリング:2019年SS_43:花柄プリントタイで遊ぶ!?

こんにちは!
本日は第43回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
さて、本日とりあげますのは、6月、そして7月初旬のとある平日のスタイル。私の場合は特段の服飾規定がないため、外部の方とお会いしたり、フォーマル性の高い装いが求められるシーンを除けば、比較的自由に装いを楽しむことが出来ることは、これまでもお伝えしてきた通りです。

そう言う意味で言えば、この時期はTシャツにデニムと言うスタイルでも全く問題ないわけですが、やはり装いを整えることで自分自身の精神に与える影響は少なからずある!と個人的には感じておりますので、特に予定がなくとも、スーツやジャケット、ネクタイを締めることはこれまでも多々ありました。

そのような中で、たまに「今日は(装いで)遊ぶ!」と決めてスタイリングを行う日があったりします。普段とは異なるテイストの装いをすることで新鮮な気分を味わうことも出来ますし、頭もリフレッシュした状態で仕事に取り組むことが出来る、ような気がします。(笑)

と言うことで、そんなフレッシュな気持ちを堪能するスタイルとして選んだのが、私のワードローブ内では数少ない花柄のプリントシルクタイを使ったコーディネート。こちらは6月の初旬のスタイルで、ネクタイの購入記事にも載せていたものです。

サルトリア・ソリートのウール×モヘアのブラウンカラーのスーツに、アヴィーノラボラトリオナポレターノのホワイトシャツ、フランチェスコマリーノの花柄プリントシルクタイに、G.イングレーゼのリネンポケットスクエア。
反動の生き物!?:Francesco Marino(フランチェスコ・マリーノ) シルク フラワープリントネクタイ_⑤

足元にはエドワードグリーンのローファーを素足で合わせています。
反動の生き物!?:Francesco Marino(フランチェスコ・マリーノ) シルク フラワープリントネクタイ_⑦

また、7月の平日(金曜日)には、カジュアルフライデーらしく、サルトリアシャロンのチェック柄ジャケットにルカアビターヴィレのストライプ柄ホワイトシャツとG.イングレーゼのトリミング・リネンポケットスクエアに上記と同じマリーノタイを合わせています。
rm55的スタイリング:2019年SS_43:花柄プリントタイで遊ぶ!?_①

パンツにはインコテックスのベージュ(ライトブラウン)のコットンパンツ、そして雨模様を警戒して、フェランテのスエードタッセルローファーと言う組み合わせでした。
rm55的スタイリング:2019年SS_43:花柄プリントタイで遊ぶ!?_②


■あとがき
業界や業種、企業によって大きく異なる服飾規定。最近では金融機関でもラフな服装をOKとするなど、ビジネスウェアのカジュアル化の波は今後も加速しそうな勢いです。

もちろんTシャツにデニムなどの装いが身体的に楽であることは私も否定はしないのですが、自分の中においては一定の節度を保った装いで仕事に取り組むことが、私個人に限って言えば、心地よく仕事が出来るように思っています。

よって、私が仕事でTシャツにデニムと言うスタイルで臨むことは当面考えられないのですが、その代わりに、今回ご紹介したようにネクタイで遊んでみたり、色で遊んでみたりと言った、ドレスウェアの中でもカジュアル要素の強い装いを取り入れていくことで、頭の中の緊張感をほぐしてあげて、リラックスはしながらも、しっかりと仕事に集中を出来る装いを続けていきたいと思っていたりします。
rm55的スタイリング:2019年SS_43:花柄プリントタイで遊ぶ!?_③

ビジネスウェアは自分の意思や好みと言うよりも、環境的な要素に制約を受ける面が大きいとは思いますが、そう言ったものが許すのであれば、是非頭を柔らかくする意味でも、装いで遊んでみてはいかがでしょうか!?もしかしたら、ビジネス上でも意外な成果が生まれたりするかもしれませんよ!?
rm55的スタイリング:2019年SS_43:花柄プリントタイで遊ぶ!?_④












※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。


シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ

こんにちは!
本日は「シャツはストライプ柄が気分です。」と言うテーマを掲げながら、お送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■夏に選びたいシャツ
さて、梅雨らしいジメジメとした天候が続いておりますが、私はと言えば、いまだにタイドアップをして出勤をする日々を過ごしております。

今年は積極的にクールビズを導入していこう!と言う想いを個人的には持っていたのですが、基本は車移動と言うこともあり、なんだかんだでジャケットを着て、ネクタイを締めてしまう自分がいたりします。

それでも世間的にはクールビズ、スーパークールビズ期間ですから、ビジネス街を歩けばノータイ、ノージャケットのビジネスマンも多く見かけますし、ポロシャツやTシャツと言う方々もいらっしゃいます。そうなるとランチ時とは言え、”フル装備”ですと、ちょっと気が引けることも無きにしも非ず。

そのような中で意識するのは、暑さを出来るだけ感じさせないよう、色や素材、柄などを使って清涼感ある装いを心がけるわけですが、なんとなくこの時期に活用したくなるのが、ストライプ柄のシャツなんです。

当然無地シャツに比べればカジュアル度は高くなりますが、色やストライプの幅で表情に動きが出てきますし、何より無地に比べると清涼感が高まるような”気”が致します。

と言うことで、私の中では「夏に選びたいシャツNo.1」と言えば、ストライプ柄のシャツなのですが、この度そのバリエーションを増やすべく、新たなストライプ柄のシャツをワードローブに迎い入れてみました。

選んだのは、プレーン且つ端正な表情ゆえに合わせるスタイルを選ばない、LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) のロンドンストライプ柄シャツです。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_①

ストライプの色は薄めのネイビーで、ピッチ幅はやや細め。色が濃かったり、ストライプのピッチ幅が広いとシャツとしての主張が強くなりますが、私が個人的に好きなスタイルに合わせるには、絶妙な色合いとピッチ幅。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_⑤

襟の表情のみをとれば、個人的にはG.イングレーゼの方が好きだったりもするのですが、端正な表情のみならず、首への柔らかいフィット感や軽やかさと言う着心地面でも非常に良いバランス感を持っていると感じるのが、ルカ・アヴィタービレ。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_②

パターンは日本での取扱代理店も兼ねるSharonさんにて日本人仕様に修正を施してありますので、標準的な体型である私にとりましては、既製品ながら直すところがどこもないと言う、とても貴重な1着。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_③

着心地面への影響と言うよりも、装飾的な意味あいや美的価値観としての位置づけが強い手作業もしっかりと取り入れらており、イタリアのナポリならではの”手縫い感”とインターナショナルにも通用しうると思われる端正さ、プレーンな表情を持っているブランドと言うのは貴重かなと思っています。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_④

■実際に着てみた。
と言うことで、個人的に清涼感を感じるストライプ柄のシャツを6月中旬のとある日に着てみました。それが、こちらです。

今回合わせたのは、サルトリア・ソリートの既製品ラインである「Solito house exclusive per Sharon」のベージュベースのウール×シルクのグレンチェック柄ジャケットにE.G.カペッリのフレスコタイ(シルク)、リネンのポケットスクエアはG.イングレーゼです。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_⑦

パンツにはレスパーデのネイビーカラーのウールパンツ、靴はエドワードグリーンのブラウンカラーのローファー(ピカデリー)を合わせました。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_⑧

やっぱりブルー系の色は空や海、川などを想起させますし、無地ではなく、ストライプ柄になることで視覚的な動きも出てきますので、なんとなく爽やかな印象になるように感じます。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_⑩

ストライプ柄はピッチ幅が広がればカジュアルに、狭ければドレッシーな雰囲気が強くなりますが、今回のようなスポーツジャケットに合わせるには、ドレス度が高めな、これくらいの幅がバランスをとる上ではぴったりかなと。もちろん、ノータイで合わせるのであれば、もう少し幅のあるストライプ柄でカジュアルダウンするのもアリですよね。
シャツはストライプ柄が気分です。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ) ロンドンストライプ柄 シャツ_⑨

私のように今の時期にもネクタイをされている方はもちろんですが、ノータイであってもストライプ柄のシャツは1枚で存在感を発揮できますし、色やピッチ幅のバリエーションを揃えておくと、この梅雨から盛夏に掛けての着こなしがより豊かになるのではないか!?と個人的には思っています。