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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05

こんにちは!
本日は、トレンドを意識してワードローブに加えたアイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ブラックは素材で和らげる
さて、少し前のrm55的スタイリングにおきまして「墨色が気になる。」と言うテーマを添えてお送りした記事(※)がございました。
※「rm55的スタイリング:2019年AW_51:墨色が気になる。

この中で、下記のような記述をしておりました。

『今期は、引き続きヴィンテージ調であったり、シックな雰囲気が気になっている私ですが、色で言えば「墨色」が気になります。普段はあまり黒(ブラック)と言う色をオン・オフともに用いることはないのですが、モードやモノトーン系のトレンドが来ていることもあるのでしょう、いつも以上に黒が気になります。』

ファッションには様々な色が存在しますが、白や黒と言うのは、中でも特別な色。やはりフォーマルシーンに使われると言うこともあるのだと思いますが、白や黒を用いるアイテムの面積を多くしますと、色々な意味で”パンチが効いてくる”ように思います。

だからこそ、『黒に微妙に白が混ざったようにも見える、グレーがかった黒である墨色』であれば扱いやすいと言うことで気になっていたわけですが、狙って墨色のアイテムを世の中に送り出すメーカー(ブランド)はなかなかありません。

と言うことで、分かりやすくブラック(黒)カラーのアイテムを取り入れることになるのですが、上述しましたようにフォーマルシーンで用いられる黒は、『どうしても硬さやパキッとした雰囲気が出てきます』。もちろんそう言った硬さ、ビシッとした雰囲気でしめる必要があるシーンであれば良いのですが、少なくとも私の日常生活において、そういったシーンは稀です。

よって、黒色であっても、素材によって黒の持つ硬さを緩和しよう!と言うのが本日のテーマなわけです。(笑)

もちろんエナメルであったり、牛革のような素材であれば黒の持つ本来のチカラ!?を増幅させることも出来ますが、今回は日常におけるドレスカジュアルシーンで用いると言うテーマがありますので、硬さやハードさを緩和することが目的です。

そんなことを踏まえますと、この時期であれば起毛したフランネルやスエードのような素材であれば、素材の持つビジュアル的な柔らかさと黒の持つ硬さ、ハードさがぶつかり合い、日常使いをすることが出来る「黒」になると個人的には考えています。

と言うことで、トレンドを意識した装いをすることを目的に、フランネル調のブラックカラーのパンツをNew Inさせてみました。

■PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05
今回私が選んだのは、トレンドを反映させたアイテムづくりをしたらトップレベルだと勝手に思っている説明不要のブランド、PT01のFORWARDラインのワンプリーツパンツです。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_①

私は細かいことには疎いのですが、これは「Style:05」と言うモデルだそうで、『股上を深く、わたりを太めに設定する事で、さらにボリューム感のあるカジュアルな雰囲気』のモデルだそう。ブラックカラーのパンツは細いとモード感が強くなりますので、気持ち太目の方が、私には使いやすい。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_③

素材はウールにポリウレタンが混紡された、お得意の!?ストレッチウール。フランネル調なので表面が起毛しており、これが黒と言う色が持つ特有の硬さ、ハードさを和らげてくれます。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_②

スタイル重視ではなく、ファッション重視のアイテムの場合は、基本的に価格重視です。出来るだけ安くワードローブに迎い入れ、短い!?トレンドの期間にファッションを楽しむ!ことを大切にしておりますので、雰囲気やフィット感などは正直二の次・・・。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_④

このような中でブラックカラーのフランネル素材、かつワンプリーツ仕様と言う点を意識しながら見つけたのが、このPT01のFORWARDラインのパンツでした。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_⑤

ちなみに既にデビューをさせ、トレンドのど真ん中を楽しんでいたりします。同じジャケットとの組み合わせなのですが、オン、オフともに試してみましたので、最後にご紹介をしておきたいと思います。

■ブラックパンツを着る!
まずはオンのスタイルからご紹介します。ウール×シルク×カシミア素材のグレンチェック柄ジャケットはサリトリオなのですが、ポイントはチェック柄にブラックカラーが織り込まれている点。大分前に購入した際も、ちょっとモードな感じが気に入っていたのですが、トレンドは繰り返す!?と言うことで、またそんな気分を楽しめる日がやってきました。

シャツはシンプルにホワイトカラーの無地シャツ(ヴィンツェンツォ・ディ・ルジェッロ)をセレクトし、ネクタイはフランチェスコマリーノの小紋柄ウールタイ(ベージュ:化繊混)、ウールのブラウンカラーのカーディガンはジョンスメドレー。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_➉

これにPT01のパンツを合わせ、足元には雨用のタッセルローファー(ブラウン/スエード)であるフェランテを。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_⑨

また、先日の冷え込んだ週末に休日出勤をしたオフのスタイルがこちら。インナーはジョンスメドレーのタートルネックニット(ホワイト)。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_⑥
※ストールはフランコバッシ

靴は同じスエード素材でも、シンプルなローファー(エンツォ・ボナフェ)を合わせていました。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_⑦

どちらもブラック×ホワイトと言うモノトーンコーデをベースにしながら、ブラウンを足すと言うカラーアプローチですが、やっぱりブラックが入るだけで、トレンドファッションを楽しんでいるな!と言う気分にもなれますので、個人的には買って正解だったかなと思っています。
ブラックパンツ:PT01(ピーティーゼロウーノ) FORWARD Style:05_⑧

使い込んでもクリーニングに気にせず出せますし、スタイル重視のクラシックな装いの谷間に、こんなトレンドファッションを楽しむ時間があっても良いのではないか!?と思っていたりします。

気になる方は是非、ブラックパンツをチェックされてみてはいかがでしょうか!?





フランネルウールクロス仕立てですと、起毛感が抑えられて、より扱いやすい!?



ストライプ初心者には特におススメ!シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ

こんにちは!
本日は「ストライプ初心者には特におススメ!シャドーストライプ柄シャツ。」と言うテーマを掲げ、今期NewInしたアイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ストライプ初心者には特におススメ!シャドーストライプ柄シャツ。
さて、このところ私のワードローブ内では無地のドレスシャツが充実してきたことから、最近はストライプ系を中心に新たなドレスシャツを迎い入れております。

このような中で、このAWに新規にSharonさんに入荷したLUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のシャツの中から私が選んだのが、ストライプの中でも遠目には無地に見える、控えめなストライプであるシャドーストライプ柄のドレスシャツです。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_①

シャドーストライプ柄とは、同じ色糸ながら織の方向を変えることでストライプ柄に見えるシャツのことを言います。今回はシャドーストライプ柄の中でも代表的な柄の1つであるヘリンボーン柄となっており、遠目には無地に見えますが、近くで見ると光の加減でストライプ柄が見えるようになります。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_②

ストライプの中でも最も控えめなストライプ柄ですので、様々な色、柄のジャケットに合わせるのが容易。同じ幅のピンストライプ柄のスーツ等以外であれば、無地シャツ感覚で使えてしまいます。そういう意味では、ストライプ初心者に最もおススメなのが、このシャドーストライプ柄のシャツかもしれません。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_③

今回はイタリアでは高級シャツ地メーカーとして有名なシクテス社の生地を使用しているとのことで、ほど良い光沢感としっとりとした滑らかさ、そしてコシがあることから、ドレスシャツに映える生地となっています。シャドーストライプはフレッシュさやシャープな印相を受けますが、今回は良い意味で、それらを程良く丸めてくれているようにも感じます。

なお、Sharonさんで扱うルカ・アヴィタービレは通常の工程よりも手縫いの工程を増やすことで柔らかい雰囲気を作っており、またパターンなども日本人の体型を踏まえて独自に開発しておりますので、一般的な体型の方であれば直しいらずで快適に着ることが出来ると思います。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_⑤

しかも手縫いを多用(14工程)していながらも、ディティールはクリーンに仕上げられております。よって実際に着てみますと、いかにもナポリのシャツメーカーと言う雰囲気ではなく、インターナショナルな香りがするあたりが幅広い方から支持を集めている理由だと思われます。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_⑦

シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_⑥

シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_⑧

ちなみに、今期は入荷しているシャツと共地のポケットスクエアも入荷しておりましたので、せっかくなので購入をしてみましたょ。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_④

■ルカ・アヴィタービレのコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ着用イメージ
と言うことで、先日ぐっと気温が低下した日の装いに、サルトリア・ソリートのウィンドウペン柄のフランネルスーツに、E.G.カペッリのハゥンドトゥース柄カシミアネクタイとともにデビューをさせてみました。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_⑨

なお、足元には、イル・クアドリフォリオのビスポークシューズ(セミブローグ)を履いています。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_⑪

遠目には無地に見えるのですが、近づくと光の加減でストライプが顔を出す。無地シャツに比べますと表情に動きが出る分、立体感が出てきます。
シャドーストライプ柄シャツ。:LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のコットン シャドーストライプ柄ドレスシャツ_➉

それでもストライプ柄のように主張は強くないので他のアイテムに対して大きな影響を与えず、合わせ易い。無地だとちょっとシンプル過ぎるかな!?と言う際のちょっとしたアクセントとしても使えます。

今回の様に、起毛した生地に合わせますと、優しい雰囲気とシャドーストライプ柄の持つシャープな雰囲気が互いに相殺しあい、絶妙なバランス感で装いを成立させてくれますので、無地シャツしか着たことない方には、次の1枚として是非選んで頂きたいのが、シャドーストライプ柄シャツかもしれません。





rm55的スタイリング:2019年AW_53:ニットタイ×サファリジャケット

こんにちは!
本日は第53回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
本日取り上げるのは、11月初旬のスタイリング。先週あたりからまたグッと気温が下がってまいりましたが、この週はまだ比較的暖かい日が続いておりました。

また平日とは言え、社内での作業がメインと言うことでしたので外部の目を気にする必要のない遊びの効いた装い。そして春夏モノを着納めることも考えて、今年納品を頂きましたサルトリア・ソリートによるサファリジャケットをメインに、ニットタイを組み合わせる装いをしてみました。そんな日のスタリングがこちらです。

ソリートのサファリジャケットに合わせて着用したチェック柄のボタンダウンシャツ(S)とブラウンカラーのニットタイはルイジ・ボレッリのもの。
rm55的スタイリング:2019年AW_53:ニットタイ×サファリジャケット①

パンツにも今年NewInした同じくルイジ・ボレッリのドレス・チノ(ベージュ:44)を穿き、足元にはエンツォ・ボナフェのスエードローファー(ダークブラウン)を合わせています。
rm55的スタイリング:2019年AW_53:ニットタイ×サファリジャケット②
※着用者:172cm 60kg

■あとがき
今回用いたアイテムですが、実はジャケットだけではなく、パンツも春夏もの・・・。ジャケットはフレスコですし、パンツは薄手のコットン生地で、明るさからは春夏感を感じます。

気温に対しては全く問題のないセレクトでしたが、11月初旬(正確には1日)と言う季節を考慮した場合には、ややミスマッチ感があったかなぁと反省しています。

ただ、カラーコーディネートとしてはブラウン(ダークベージュ)×ベージュと言う、秋冬感を想起させる合わせ方であったことに加えて、視線の集まりやすいVゾーンにはウールのニットタイ、そして足元にはスエード素材の靴を持って来ましたので、装い全体としての違和感は最小限に抑えられたのかな?とも勝手に思っています。(笑)

このような中で、この日の装いとして試したかったのがニットタイ×サファリジャケットと言う合わせ方。サファリジャケットは名前の通り、サファリに起源をもつスポーティなジャケットです。よって、合わせるネクタイもカジュアルだと相性が良いわけですが、ニットタイもヴィジュアルからもお分かりの通り、カジュアルな起源を持つネクタイです。
rm55的スタイリング:2019年AW_53:ニットタイ×サファリジャケット③

日本ではアイビー・スタイルを代表するアイテムの1つとして認識している方もいらっしゃると思いますが、元はリゾート地における装いを飾るアイテムとして流行しておりました。

スーツですと余程カジュアルよりの物でないと違和感が強く出てしまいますので、ニットタイを合わせるならジャケパンスタイルが個人的にはおススメ。特に、その表情からはかなり柔らかな表情を醸し出すことが出来ますので、カジュアルデーやカジュアルフライデーの装いにはぴったりかなと思います。

ちなみに、ニットタイを初めて本格的に売り出した(生産した)のはドイツのアスコット社だったと言います。ニットタイはノットやディンプルを綺麗につくるのが一般的には難しいと言われていますが、アスコット社のものは結びやすいと言う評価をネットなどで拝見することも多いので、気になる方は是非1本ワードローブに加えてみてはいかがでしょうか!?

ジャカードやプリントタイとは異なる、優しくて柔らかな表情を持つスタイリングが楽しめると思いますよ!?




シルクのニットタイは通年利用出来るので、使いやすいと思います。こちらはドイツのアスコット社のもの。リーズナブルな価格も嬉しいですね。






ボレッリのニットタイもノットやディンプルが綺麗にまとまりやすいので個人的にはおススメです。



※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。


rm55的 Uチップシューズの合わせ方

こんにちは!
本日は、「rm55的 Uチップシューズの合わせ方」と言うテーマを掲げながら、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■人気のUチップ
さて、本Blogをお読み頂いている方であれば、そのシューズクローゼットに1足はあるのではないか!?と思うのが、使いやすくて人気の「Uチップ」と言うモデルです。

日本において「Uチップ」の代表的なモデルとして名前が挙がるのは、例えばAldenを代表するモデルでもあるノルウェージャン フロントの2210であったり、
ALDEN(オールデン)Uチップ #2210 ノルウィージャンフロント ブルーチャー オックスフォード

Edward Greenの人気モデルの1つであるDOVERなんかは必ず挙げられると思います。
Edward Green(エドワード・グリーン) のDOVER(ドーバー #202)_①

その特徴は、甲からつま先にかけて「モカシン縫い」と呼ばれるステッチが「U字」型に入っており、これが「Uチップ」と呼ばれる所以。ただし、これは和製英語で本場のイギリスなどでは「エプロンフロントダービー」であったり、「ノルウィージャンダービー」などと呼ばれています。

「モカシン縫い」と言う特徴的なステッチはあるものの、ブローギングやメダリオンと言った穴飾りがあるわけではないことから比較的どんなスタイルにも合わせやすい。よって日本のビジネスマンの中での人気モデルの1つが、この「Uチップ」であると言っても過言ではないかもしれません。

そんな「Uチップ」ですが、先日インスタグラムにおきまして、以下のような趣旨のご質問を頂きました。

「Uチップを合わせるのはどんなスタイリングの時か?スーツなどに合わせる場合は、何か基準があるのか?」

これにつきましては個人的な観点から既にご回答をさせて頂いたのですが、本日改めて、これをテーマとして取り上げてみたいと思います。

■rm55的 Uチップシューズの合わせ方
まず、私個人のその日の装いを決めるアプローチを簡単にご説明したいのですが、基本的には「その日の予定(TPO)」及び、季節、天候と言う制約条件を踏まえて、面積の多いスーツやジャケパンから選んでいき、シャツ、ネクタイ、靴(※)と言う順序でアイテムを選んでいくことが多いです。
※シャツ、ネクタイ、靴は順不同

「選んでいくことが多い」と記載しましたのは、天候が雨であった場合は、雨対応の靴をまず選んでから、スーツやジャケパン、そしてシャツ、ネクタイと言うアプローチになる場合があるからです。

ただし、基本的な装いを選ぶアプローチは、前者の通りです。

これを踏まえた上で、以前も「装いを考える」と言うカテゴリで記述させて頂いた、個人的な装い論を元にアイテムを選んでいくわけですが、私の装いにおける基本となっているのが「バランス感」であることは記述した通りです。

つまり、「Uチップ」を選ぶのであれば、その「Uチップ」とバランスの合う(とrm55が考える)アイテムと合わせることになります。

皆さまご存知の通り、「Uチップ」は、屋外でのスポーツの際に履かれていた靴がその原型となっております。つまり、起源はスポーツ(カジュアル)にあると言うことになりますね。

ここまでくるとお気づきになる方もいらっしゃると思いますが、それであれば合わせる服も「スポーツ(カジュアル)」なスタイリングになることが多いです。

よって、私が「Uチップ」を選ぶ際の装いと言いますのは、スーツよりもドレス度が落ちるジャケパンスタイルであることがほとんどです。そして、選ぶジャケットも梳毛系のものよりは、ホップサックのようにスポーティさのあるものであったり、素材に季節感が強く出ているといった特徴あるものが多いです。
rm55的 Uチップシューズの合わせ方_①

rm55的 Uチップシューズの合わせ方_②

また、スーツに合わせる場合にはチェック柄などのカジュアルな柄が施されていたり、季節感が強く出ている生地に限っています。

ちなみに、所有するエドワードグリーンのDOVERはハーフラバー処理を施しており、私は雨の日の選択肢の1つとしても使っておりますので、雨の日(または雨が降りそうな日)に用いることも結構多くなっています。

なお、もちろん上述したのは「rm55的 Uチップシューズの合わせ方」であって、日本のビジネスシーンではドレススーツに「Uチップ」を合わせているビジネスマンも多いですし、だからと言ってビジネスに何かしらの影響が出ることは(日本では)皆無だと思われます。

上記は、あくまで服好きの1人としてのUチップシューズの合わせ方ですので、必ずしも私のような考え方、価値観をもとに合わせるべきだとは全く思っていませんので、その辺りはそんな考え方、合わせ方の基準もあるのね~くらいで良いかと思います。

と言うことで「rm55的 Uチップシューズの合わせ方」をお送り致しました。

恐らく「Uチップ」の起源がスポーツにあると言うことは言われなければ分からない一般の方(服好きではない方)も多いと思いますし、ブローギングやメダリオンに比べると、雰囲気として落ち着いて見えることも確かであり、それが使いやすさ、人気のモデルとして支持されている背景にはあるのではないかと思っています。

扱いやすさは間違いないので、もしお持ちでない方は、ご自身の装いを踏まえて購入をご検討されてみてくださいっ!
















8才にしてフォロワー67万、おしゃれすぎる小学生に見る、ファッションと言う自己表現。

こんにちは!
本日は「8才にしてフォロワー67万、おしゃれすぎる小学生に見る、ファッションと言う自己表現。」と言うテーマを掲げ、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■8才にしてフォロワー67万!
先日、「8才にしてフォロワー67万、おしゃれすぎる小学生スナップが世界中から注目」と言う記事を偶然見かけ、拝読致しました。
COCOさん記事
https://beauty.oricon.co.jp/special/100763/より引用

現在8歳である小学生のCOCO(ID:coco_pinkprincess)さんは、4歳でインスタグラムを始め、8歳となる今では全世界で67万人(本記事執筆時点では68.6万人)ものフォロワーを抱える、インフルエンサーの1人です。


※COCOさんのインスタグラム(ID:coco_pinkprincess)より引用

ご両親が東京・原宿においてビンテージショップを経営していると言いますから、ファッションの素人ではなく、プロに近い方(※)なのですが、それでもファッション業界のプロであってもインスタグラムで67万人ものフォロワーがいる方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。
※コーディネートはご両親も参加する事があるとのこと

ちなみに、COCOさんとほぼ同時期にインスタグラムを始めたと思われる私ですが、本記事執筆時点では約3万人の方にフォローを頂いておりますので、およそ22倍以上もの差がある状態です。(笑)

一体その差はどのように生まれたのか!?と考えてみますと、一番大きいのはオリジナルな装いが出来ているか否か!?と言う点なのかなと考察しております。

私はしがないビジネスマンで男性、COCOさんは今を輝く小学生(8歳)かつ女性と言うことで、その前提条件が大きく異なるので単純比較は出来ないものの、COCOさんのスタイリングは東京・原宿と言う街をベースに、ご両親がビンテージショップを営まれていると言う背景が色濃く打ち出された、独自の世界観があるスタイリングだと強く感じました。

オリジナル(独自の)と言うくらいですから、他に類を見ない。圧倒的にその個性が際立っているのです。

もちろんファッションのスタイリングには好き嫌いがありますが、自らの環境を強みにした唯一無二のスタイリングが、世界から67万人以上もの支持を集めた背景にはありそうです。

■自分を表現することによって世界のたくさんの人と繋がれる場所
記事では、COCOさんのお母さんにインタビューをしているのですが、COCOさんにとってインスタグラムとは何か!?と言うインタビュアーの質問に対して、以下の様に回答されておりました。

『自分を表現することによって世界のたくさんの人と繋がれる場所』
※『』内は記事の引用

まさにその通り!と言うご回答。フォロー頂いている方の数は圧倒的に少ないですし、スタイリングのオリジナリティ、センス、感性などは全く及びませんが、私にとってもインスタグラムとは自分自身の表現をする場の1つであり、世界中にいる服好きの方と繋がる入口となっております。

なお、ここで非常に興味深いコメントをご紹介したいと思うのですが、”8歳の小学生だからスタイリングにおける制約がなく、自由に自己表現が楽しめて良いな!”と思っていた方にはちょっと面食らう内容です。

具体的には、スタリングにおける配慮としてCOCOさんのお母さんが挙げていた内容が、以下のコメントです。

『海外では宗教や様々な文化の問題がありますので、インスタグラムで着用するアイテムは全てロゴやモチーフまで、宗教観念がないかを事前にチェックしています。 』
※『』内は記事の引用

活躍する舞台が世界に広がりますと、宗教や文化など、日本独自の感覚だけだと非難を浴びる可能性もあるので、そのあたりに配慮したスタイリングを行っていると言うことですね。

私がインスタグラムに投稿するメインの装いはビジネスシーンにおける装いですが、”ビジネス”と言うだけで一定の制約がかかってきます。また、ある程度海外の方からフォロー頂ける現在に至りましては、スーツと言う”洋の服のルール”を大きく逸脱することのないように、”クラシック”の範疇を大きく超えることのないようにと言う配慮も、目の前のTPOを踏まえた上で行っています。

『制約があるから工夫が生まれる』と言ったのは建築家の安藤忠雄氏ですが、様々な制約を踏まえながら、色や素材、柄、仕立て、またそれらの組み合わせに自己の感性を投影し、表現している。考えてみると本当に小さなことなのですが、それでもそんな小さなことを世界中の服好きの方と、ああでもない、こうでもないと語り合うことが出来るわけですから、インスタグラムって本当にすごいなと感じたりしています。

■ファッションと言う自己表現
ファッションがどのように始まったのか!?については諸説あるようですが、その中の1つとして考えられているのが動物としての「求愛行動」です。

自然界では野生動物の雄が、色鮮やかな色や模様といった身体的特徴を生かして雌に対して求愛行動をとることが知られておりますが、考え方としては似たようなものになります。

具体的に人間の場合には、女性が色鮮やかに着飾ることで、より生存本能の強い、優秀な遺伝子をを持つ男性にアピール(自己表現)をすることが、ファッションの始まりであったのではないかと言うことになります。

もちろん現代では、動物である人間が持っている生理的欲求を超えて、社会的な欲求や承認欲求、更には自己実現欲求など、ファッションを楽しむ理由は人それぞれであるとは思うのですが、いずれにせ、そこには自己表現と言う言葉を用いて、説明することが出来そうな気がします。

人間は自らの感覚と異なるものを拒絶、排除しようとする傾向が強いと思います。それはファッションにおいてもしかりで、自分の好みと合わないブランドやスタイル、コーディネートを非難しがちですが、そもそも十人十色と言いますように、人間の個性は1人1人異なるのが自然です。

それぞれが、それぞれの環境を踏まえて、ファッションを通じて「自己表現」を楽しんでいる。服が好きと言う根っこの部分は誰しも一緒だと思いますので、ブランドやスタイル、コーディネートの壁はもちろんですが、人種や言語をも超えて、世界の服好きの方々との交流を楽しむことの出来る素晴らしさに目を向けて、これからも自己表現と言う名のファッションを楽しんでいきたいと思うのでした。






rm55的スタイリング:2019年AW_52:大人のニットオンニットはゲージ数を変える!?

こんにちは!
本日は第52回目となりました、私rm55のスタイリング(装いや着こなし)についてご紹介しようと言うコンテンツである「rm55的スタイリング」をお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■TPOとスタイリング
本日取り上げますのは、10月も中旬を過ぎた、とある週末のカジュアルスタイリング。家族でランチに行く事になりましたので、肩ひじ張らずにリラックスできるスタイリングと言うことで、こんな装いで出かけました。

まずアウター的に用いたのは、もう4年半くらい前に購入をした、DI MAESTRO(ディ・マエストロ)のスタンドカラーコットンカーディガン(ブラウン)、インナーにはFEDELIのコットンロングスリーブVネックニット(ホワイト)を入れました。
rm55的スタイリング:2019年AW_52:大人のニットオンニットはゲージ数を変える!?_②
※トップスはアンダーウェアを着用

パンツは同じくFEDELIで、足元にはグッチのビットローファーをセレクト。
rm55的スタイリング:2019年AW_52:大人のニットオンニットはゲージ数を変える!?_③

■あとがき
今回は近場にランチに行くと言うので、汚れても洗いやすく、リラックス出来るコットンニットのアイテムをセレクト。なお、ニットを重ね着した点が装い上のポイントです。ニットオンニットを楽しむ際に気をつけたいのが、それがコットンであれウールであれ、重ねるアイテムのゲージ数を変えると言う点。

今回アウター的に用いたマエストロのスタンドカラーカーディガンはミドル~ローゲージで、インナーに入れたVネックニットはハイゲージ。このゲージ数の違いが、視覚的に立体感を生み、ニットオンニットをした際に出やすい違和感を抑えてくれていると思っています。
rm55的スタイリング:2019年AW_52:大人のニットオンニットはゲージ数を変える!?_①

この日はまだ10月中旬過ぎと言うことでコットン素材を選びましたが、これからの季節はウールになりますね。基本的な考え方はウールを用いた際も同じですが、ウールの場合はローゲージにすると視覚的にボリューム感が強くなりますので、特に合わせる方のニットのゲージ数はハイゲージにした方が良いと思います。
rm55的スタイリング:2019年AW_52:大人のニットオンニットはゲージ数を変える!?_④

もちろんあえてモコモコ感、ウォーム感を出したいと言うことであればこの限りではありませんが、ローゲージ×ローゲージの合わせ方は、大人が楽しむニットオンニットのスタイリングでは結構難易度が高くなるイメージがあります。

また、ハイゲージ×ハイゲージですと今度は立体感が乏しくなり、のっぺりとした印象が強くなりますので、どうしても合わせたい場合は色のコントラストをつけることで立体感を演出するなど、狙っているスタイリングを踏まえてコントロールされるのが良いと思います。

秋冬に装いを豊かにしてくれるアイテムの1つである、ニット。単体利用はもちろんですが、重ねることでニットの持つ優しい表情、リラックスした味わいをより楽しむことも出来ると思いますので、是非上述した内容を踏まえながら、大人のニットオンニットを楽しまれてみてはいかがでしょうか!?






※本記事の内容は素人であるrm55独自のセンス、感性、見解に基づいております。プロのスタイリストのような正しい知識に基づいた装いに関する記述でありませんので、あくまで個人の趣味のブログとして捉えて頂ければ幸いです。


大人の正しい!?くるぶしの出し方について、考える。

こんにちは!
本日は「大人の正しい!?くるぶしの出し方について、考える。」と言うテーマを掲げて、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■安心してください!はいてますよ。
長らくインスタグラムをやっておりますと、海外の方を含めて様々な方からコメントやメッセージを頂く機会がございます。私のインスタグラム(ID:nfld_rm55)をご覧になられた方はご存知のことと思いますが、私は、通常3枚のアングルを1セットにして投稿をしています。

1枚目は、顎下からVゾーンを中心としたアップ画像。
rm55的スタイリング:2019年AW_50:秋冬のスタイリング、はじめました。_④

2枚目は、顎下からヒップ辺りまでを含めた上半身メインのひきの画像。
rm55的スタイリング:2019年AW_50:秋冬のスタイリング、はじめました。_⑤

3枚目は、靴を手持ちして、パンツを含めたボトムス中心の画像。
rm55的スタイリング:2019年AW_50:秋冬のスタイリング、はじめました。_⑥

全身が1枚に収まるような撮影場所であったり、別に撮影してくださる方がいれば良いのですが、私の場合は全て自撮、かつ自宅での撮影がほとんどです。よってトップをどのアングルにするかと言う多少のアレンジはあれど、基本は上記3枚を1セットにして、その日のスタイリングと言うことでポストしているわけです。

このようなスタイルでだいぶ長いコト続けさせて頂いているのですが、不思議な事に!?「靴下は履いているのか?」と言うご質問を、特に外国の方を中心に頂くことが多い(※)のです。
※ビジネススタイルの場合

そんな時は、

「安心してください!はいてますよ。」

と回答させて頂いているのですが、恐らく知りたいのはシューズインソックス(インビジブルソックス)なのか、ロングホーズなのか?と言うことなのかなと感じていたりします。

個人的にはなぜ、靴下を履いているのか否かが気になるのか。どんな靴下を履いているのかが気になるのかは正直あまり良く分からないのですが、定期的に同じようなコメント、またはメッセージを頂くのです。

私は自分の中でロングホーズを選ぶのか、シューズインソックスを選ぶのかをTPOに応じて明確に分けておりますので、本日は改めてその辺りの事を記述してみたいと思っています。

■大人の正しい!?くるぶしの出し方:ビジネスシーン
まず、とても分かりやすいのでロングホーズをセレクトするシーンからご説明したいと思います。これはとてもシンプルで、マイルールは以下の2点です。

・ドレススーツを着用する場合
・秋冬時期

ドレススーツを着用するシーンと言いますのは、自分以外の相手に敬意を払う必要がある場面であることが明確です。よって、そのような場合には季節にかかわらず、盛夏であっても必ずロングホーズを用います。これは涼しいか否か、オシャレか否かと言う問題ではなく、相手への配慮の問題です。

なお、”スーツを着用する場合”としなかったのは、スーツの中でも遊びの効いたスーツ、例えば私の所有する中ではシャマットのような袖山のデザインが特徴的なデザインスーツであったり、
Sciamat(シャマット) ウール×シルク ヘリンボーン柄のスーツ_着用イメージ⑩

デザイン的にはベーシックよりでも、ソリートのブラウンカラーのウール×モヘア素材のスーツのように、クラシックな位置づけとしてはカジュアルなスーツに分類されるような際にはロングホーズではなく、ローファーと合わせてシューズインソックスをセレクトすることが盛夏時には稀にあるのです。
rm55的スタイリング:2018年SS_13:ブラウン×グリーン_⑤

よって、スーツを着用する際にはロングホーズを用いることを基本としながら、稀に遊び心のある(カジュアル)スーツを着用する場合にのみ、シューズインソックスを選んでいるのが現状です。

そして、秋冬の時期は、最近ではドレススーツか否か、ジャケパンか否かにかかわらず、基本的にはロングホーズを着用しています。理由は、単純に「冷えを避けるため」と言う事もありますが、特に大きいのは「周囲から目立つのを避けるため」です。(笑)

一時、ユニクロがCMにおいて「くるぶし出して、いきましょう。」と言うコピーを使って、(夏夏シーズンに)アンクル丈のパンツを大々的に売り出したことがありました。これにより、「くるぶしを出す」と言う、それまでは一部のオシャレ好きの間で親しまれて来た!?くるぶしを出すと言う着こなしが、だいぶ世間一般にも認知され、受け入れられるようになったと感じています。

ただし、日本のビジネス街等において、スーツやジャケパンにくるぶしを出している様な着こなしをされている大部分の方は、ファッション関係者です。一部、イタリアンファッション好きの方もおりますが、まだまだ少ないと思われます。

考えてみれば当然で、およそクールビズ等でアンクル丈のパンツを着用できるような職場の方は、わざわざスーツやジャケパンスタイルは選ばず、皆さんポロシャツやTシャツなどの軽装にくるぶし出しと言う着こなしをされております。つまり、クールビズOKな職場において、わざわざスーツやジャケパンを着用される方は圧倒的少数だと言う現実があるのです。

私はビジネスにおいても比較的服装が自由、かつファッションが好きなので、春夏シーンにおきましてはジャケパンスタイルを中心に踝を出してローファーを合わせると言う着こなしをするのですが、ビジネス街におけるランチ時は正直目立ちます。

また、「ご近所(又は幼稚園のママ)には、あなた(rm55)はアパレル企業に勤めていると思われているよ」と言う話を嫁さんから聞きました。(笑)つまり、くるぶしを出して履く、アンクル丈のパンツは一般化してきたとはいえ、スーツやジャケパンスタイルでくるぶしを出すと言う着こなしは、未だファッション関係者か、ファッション好きのごく一部の方々の着こなしだと言う現実をあらためて知ったのです。

その上、嫁さんのようにファッションに対して強い興味のない一般の方からしますと、気温が低下してきた今のような時期に、くるぶしを出すと言う着こなしはオシャレではなく、違和感でしかないのだそうです。要は、季節感が無いと感じられると。

正直これにはちょっとショックを受けたのですが、もうよい年齢の大人ですし、下手に目立つのは私個人の現在の価値観とは相反しておりますので、ビジネスシーンにおきましては特に、秋口あたりからしっかりとロングホーズを着用するようにしています。

ではシューズインソックスを着用するのはどんなシーンなのか!?と申しますと、以下のマイルールに従っています。

・春夏時期(天候的にくるぶしを出しても違和感の無い日)
・社外の方とお会いしない場合
・ジャケパンスタイルの場合
・ローファーを合わせる場合

まず、シューズインソックスを着用する際の絶対条件として自ら掲げているのが、くるぶしを出しても違和感の少ない春夏時期であることと、その日の予定上、社外の方とお会いしない場合であることです。

以前、出会ってから相当の時間が経過しており、親しい間柄となっていた社外の方とお会いする際に、ジャケパンにシューズインソックスを履いてローファーを合わせた装いをしたことがあったのですが、あとで激しく後悔致しました。もちろんお相手の方から何かを言われたわけでもなく、話題すらあがらなかったのですが、自分自身がとても恥ずかしく感じてしまったのです。

もちろん誤解のないように言いますが、私個人はくるぶしを出すスタイルは大好きです。ただ、それはあくまでくるぶしを出すのが心身ともに心地良いからであって、恥ずかしさを感じる、つまり心地良くない状況は望んでおりません。そんな感情を覚えてからは、どんなに親しい方であってもビジネス上で社外の方とお会いする際には、くるぶしを出すスタイルは自分らしくないことを悟りました。

よって、今では寒さを感じることのない気温である春夏時期、かつ社外の方とお会いする予定がない場合に限り、ジャケパンスタイルにローファーと共にシューズインソックスを履くようにしています。

ちなみに、ローファー以外のシューレースタイプの靴を合わせるのであれば、ロングホーズを用います。それは、くるぶし出しと言うカジュアルなスタイリングには、ローファーのカジュアルさが最もフィットすると個人的に感じているから。シューレースタイプの靴には、ロングホーズを用いた着こなしの方がカッコ良いと私自身は考えています。

以上が、私rm55が今の時点で考える「大人の正しい!?くるぶしの出し方:ビジネス編」です。

年とともに!?なかなか好きなスタイルだけをし続けることが難しい状況になってまいりましたが、これが、いわゆる”大人になる”と言うことの1つの側面なのかもしれないとも思ったりすることがあります。

もし本Blogをお読み頂いている10代、20代の方がいらっしゃいましたら、(最低限のTPOへの配慮は必要だと思いますが)是非、若さと言う武器を最大限に使って、自分好みの装いを思いきり楽しんでみてはいかがでしょうか!?年齢を重ねることで、今の装いが何等かの事情で出来なくなる日がやってくるかもしれませんよ!?





「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編

こんにちは!
本日は、「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?と言うテーマの後編をお送りしたいと思います。

前編では、個人的にとても気に入っていたニットブランドであるFEDELIのSharonさんにおける展開休止と、起きていた変化に加えて、新規に取扱いがスタートしたマウロ・オッタヴィアーニが「Sharon史上、最高のニット」だと言える理由を、素材の観点、パターン、デザイン等の観点から述べておりました。

本日は後編と言うことで、購入したアイテムの詳細を踏まえながらお送りしたいと思います。
それでは、まりましょう。

■ケーブル編み ローゲージショールカラーカーディガン
今回数あるアイテムの中から私が選んだのは、ケーブル編みのローゲージショールカラーカーディガンです。タートルネックなども魅力的だったのですが、アウター的に使えるショールカラーカーディガンであればカジュアルフライデーなどにも使えますし、脱いでしまえば子供に汚されたり、引っ張られることも少ない。(笑)もちろん、タートルネックは他のブランドながら所有していると言うワードローブ事情もその背景にはございました。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編①

色はベージュ。目がしっかりと詰まっており、風のない短時間の異動であれば、真冬でも使えそうな雰囲気です。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編⑩

ショールカラーと言うことでデザイン的にエレガントさがあることもありますが、毛羽立ちの少ないクリアな表情もあいまって、落ちついた、大人の雰囲気が感じられたことも購入の決め手の1つ。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編②

釦はクルミ釦などではなく、都会的な雰囲気を出すためにシェル釦を採用したと言います。釦の素材は雰囲気全体に影響を与えるので、確かに重要なポイントですね。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編③

また、価格上昇の要因にもなり得るケーブル編み。前面だけに採用しているものは多々ありますが、今回は贅沢にも背面部分にもケーブル編みが施されておりました。「価格ありき」と言うよりも、理想を追求してモノづくりがなされていることがよく分かります。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編⑤

更に、商品開発上拘った点の1つが、ニットの繋目が与える身体的ストレスを低減すること。ニットは編み物のため、伸縮性がありますよね。よって、体型とパターンとがあまりに合わない場合を除き、着心地が悪いと言うことは他のアイテムに比べると少ないのです。ところが、唯一、その影響が出るのが繋目部分。

ニットの繋目は編んでいる部分とは異なり、伸縮性が少ないので、着心地におけるボトルネックになりうるのです。

こちらの袖口の部分。よく見てみますと、アーム部分から途切れることなく、いっきに編み込まれていることが分かります。つまり、別々に作った袖口を後から付けたのではなく、一気に編みあげているので繋目がなく、手首の周りにストレスがかからないようになっているのです。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編④

また、袖付けも同様。ジャケットを仕立てる技術が反映されているのか、いわゆる日本人に多い前肩であってもストレスがかからないように、前身頃と後身頃の繋目の位置を意図的に肩から後方にずらしてありました。これにより、稼働する肩、腕周りのひっかり感がなくなるわけです。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編⑥

他にも日本人の体型を考えてショールカラーの高さやボリュームを調整するなど、極上の素材を用いると言った点だけではなく、デザイン的にも、着心地的にも、日本人の体型を踏まえたパターン的にも相当のコダワリを持って、時間をかけて開発されてきたのが、マウロ・オッタヴィアーニのアイテムであると言うことが分かると思います。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編⑪

ちなみに、同じタートルネックでもデザインによってネック部分の長さを変えることで与える雰囲気をコントロールするといった、細かな配慮も行っているとのこと。

ここまで来ますと、もはやメーカーと言いますか、プロデューサーとも言えますよね。正直セレクトショップでやっている範疇を大きく超えていますし、代理店でも流石にここまではやっていないと思います。

理想を追求するためとはいえ、普通は中々そこまで出来ないのではないか!?と思うのですが、そこはオーナーK氏をはじめとして、Sharonさんの「より良い理想の服を」と言う服への熱い情熱が成せる業なのかもしれません。

■見て、触って、着て、びっくり。
と言うことで、先日都内の某公園に遊びに行く際に、早速デビューをさせてみましたので、着用イメージもお届けしたいと思います。

インナーはマジェスティックフィラチュールのコットン×カシミアのヘンリーネック・ロングスリーブTシャツ1枚で、アウター的にマウロ・オッタヴィアーニのショールカラーカーディガンを羽織りました。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編⑦

パンツにはFEDELIのデニムを着用し、足元にはジョンロブのスニーカーをセレクト。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編⑨

当日は晴れ。最低気温が十度代中盤、最高気温が十度代後半と言う気温でしたが、日陰などではとても快適に着ることが出来ました。ただ、カシミアの密度が濃いためか、日向を歩いていると暑くなってしまうほど。風が弱かったこともありますが、あまりの保温性の高さに驚いたほどです。

また驚きべきは、その軽さ。手で触ると密度の濃さ、使っているカシミア量の多さを感じることが出来るのですが、ずっしりとした着心地を想像すると、良い意味で裏切られます。見た目や触って得ていた感覚からは想像もできないほど軽い着心地に驚かれる方は、私だけでは無いはずです。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編⑧

なお、オフの日は上記のようにカットソーをインナーに、上から軽く羽織るようなスタイリングで使うことをイメージしており、カジュアルフライデーのようなオンの日には、シャツを着たり、必要に応じてネクタイなどを使うスタイリングも良いかなと思っています。

ところで、個人的にはイタリアのニットメーカーのみならず、バランタインカシミアのような、スコットランドのカシミアニットがお好きな方にもマウロ・オッタヴィアーニはおススメしたいと感じています。

バランタインカシミアをはじめとしたスコットランドのニットは素材的には肉厚で、どちらかと言うと素朴な雰囲気を持っていると言う印象があります。よって、意図して毛羽立ちを抑えており、通常の2倍の量を使っていると言う肉厚なカシミアの素材感は、スコットランドの上質なニットが本来持っている雰囲気と近しい印象を受けました。

ただ、スコットランドのニットに比べますとそこはイタリア。アイテム全体としては洗練された、都会的な雰囲気が出てきますので、そのあたりはお好みのスタイルを踏まえてセレクトされるのが良いのではないでしょうか。

ちなみに、今期スタートしたばかりのマウロ・オッタヴィアーニ。Sharonさんではカシミア好きの顧客からの評判が大変高いようで、1着購入してみて、あまりに良いので追加で買い足された方や、そのクオリティに驚き、複数モデルを大人買いされた方もいらっしゃるとか。

購入予定がなかった私が思わずワードローブに迎い入れてしまったマウロ・オッタヴィアーニ。気になる方は是非、「Sharon史上、最高のニット」を店頭で直接手に取って、触って、試着して感じられてみてくださいっ!
※今回ご紹介をしたマウロ・オッタヴィアーニのケーブル編みショールカラーカーディガンはコチラ





「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):前編

こんにちは!
本日は「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?と言うテーマを掲げながら、2019AWにNew inしたアイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■FEDELI(フェデーリ)の展開を休止
さて、私が普段お世話になっているセレクトショップであるSharonさんでは、開業以来扱ってきた北イタリアのMonza(モンツァ)にて創業したニットブランドであるFEDELIの展開を休止致しました。
FEDELI(フェデーリ)のMILLIONAIRE CARDIGAN(ミリオネア カーディガン)_navy②

極上の素材を用いながら、シンプルでベーシック、そして北イタリアのブランドらしいモダンさのあるスタイルに魅了され、私もこれまでに少しずつですが、アイテムをワードローブに迎い入れてまいりました。よって、FEDELIの展開が休止されることを伺った際には、正直とても残念な気持ちになったことを告白しておきます。

ただ、FEDELIは数年前から日本における代理店がついたことに伴い、日本での取扱店が増えております。つまり、もしFEDELIのアイテムが欲しければ、他に選択肢が出来たことになりますね。

扱う店舗が増えればアイテムの選択肢も増えますので、FEDELIファンとしては歓迎すべき状況!だと思っていたのですが、ちょっと異変が起きていたのです。。

具体的にはニットブランドでありながら、春夏はポロシャツやTシャツなどのカットソーが展開アイテムのメインとなってしまったり、秋冬もミリオネアなどのFEDELIの看板アイテム!?である極上素材のアイテムがなくなり、ウールやカシミア×シルクなど、これまでの価格帯から値段を下げたアイテムが増えました。

ビジネスをしている方であればご理解頂けると思うのですが、メーカーと直接取引をしていたSharonさん(小売店)と、メーカーから代理店、そして小売店と言う商流とでは、小売になった際の価格が異なってきます。当然、同じ商品であれば後者の方が代理店の取り分が加算される分、販売価格が高くなるのです。

ところが、Sharonさんでニットのメインブランドとして扱われていた頃と比べますと、最近はアイテム価格が全体的に下がっている・・・。これは何かおかしい!?と感じ、現地の事情を知る方に伺ってみると・・・。

実は、FEDELIはブランドとして大量生産方式へと大きく舵を切ったということで、今後は極上のカシミア素材などを用いてプレミアムな商品を展開するのではなく、アイテムに用いる素材のグレードと価格を下げて、量産アイテムを幅広く展開する方向に力を入れていくことになったようなのです。

しかも、自社工場による生産から、外注を使って生産を行うアイテムを増やしていると言うではありませんかっ・・・。

同クオリティのアイテムで価格が下がるのであれば消費者としては歓迎すべきことですが、そうではなく、品質と価格を下げた商品展開となりますと、FEDELIならではの極上の素材、雰囲気に魅了されていた身からしますとショックで言葉が出ない・・・。

とは言え、クオリティや価格を下げても、対象マーケットを広げることで、結果として全体としての売上が伸びるのであれば、利益を追及する企業としては、それも1つのゴールであると言えることは理解しております。よって、これまでのファンとして寂しい限りですが、現実を受け入れる必要があるのかもしれません。

なお、上記の内容は内部情報ではないので断定は出来ませんが、少なくとも日本で展開されているアイテムや、これまでは絶対に扱う事は無かったであろう某スポーツショップがFEDELIのポロシャツを販売していると言う販売チャネルの拡大をみるに、方向転換をしたことは事実なのかなと想像致します。。

これも時代の流れなのでしょうか。今年はこれまで好きであったブランドに様々な変化を感じており、服から感動を貰っていたファッションを愛する1人としては、ちょっと気持ちが暗くなってしまいますね。

■Sharon史上、最高のニット
このような中で、そんなFEDELIの取扱い休止に伴い、Sharonさんが2019年AWから新規に取り扱いをスタートさせたニットブランドが、Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ)です。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):前編①

メーカーとしてのご紹介はSharonさんのHP上で展開されている特集ページをご覧頂ければ良いと思うのですが、特集ページ内で記載され、そしてオーナーK氏、マネージャM氏が言う「Sharon史上、最高のニット」は本当なのか?先日、この目でしっかりと見て、感触を味わってまいりました。

なお、結論から申し上げますと、その言葉に偽りなし!でした。(笑)

まず、2019年AWのマウロ・オッタヴィアーニのアイテムに使わている素材は、1958年に創業したイタリアの紡績メーカーであるカリアッジ社のもの。カリアッジ社は厳選された良質な素材のみを取扱い、原料から糸が出来るまでのすべての工程を把握している、つまり、クオリティコントロールをしっかりと行っているイタリア随一の紡績メーカーです。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):前編②

よって、皆さんがご存知のようなイタリアやフランスのラグジュアリーブランドのニットには、その多くにカリアッジ社の糸が使われているのです。もちろん、そんなカリアッジの糸を扱えるくらいですから、マウロ・オッタヴィアーニを送り出しているマウレル社がどのレベルのブランドの生産を請け負っているのかは、容易に想像する事が出来ますね。

そんなカリアッジ社のカシミアを用いたマウロ・オッタヴィアーニのアイテムですが、まず気になったのは大きく2点。

・毛羽立ちの少ない、クリアな表情
・密度の濃い、ボリュームある素材感

一般的にカシミアを用いたアイテムと言いますのは、あえて毛羽立たせることで肌触りを良くしたり、ビジュアル上のウォーム感、優しい雰囲気などを演出しています。ところがオッタヴィアーニのカシミアは敢えて毛羽立せることはせず、とてもクリアな表情。正直、遠目に見るとカシミアではなくウール!?と思ってしまうほどなのです。

でも、この表情がアイテム自体に落ち着きと大人の表情を与えており、FEDELIのモダンさ、クルチアーニの艶感、ジョンスメドレーのベーシックさ等とはまた異なるスタイルを作り上げています。

また、驚くべきは、その肉厚感。店頭では様々な商品を見せて頂きましたが、ハイゲージがミドルゲージ、ミドルゲージがローゲージのような素材としてのボリューム感を誇っており、贅沢な糸を惜しむことなく、たっぷりと使って編み上げられていることが”ど・素人”でも分かるレベル。それくらいの圧倒的な違いがあります。

Sharonさんの公式HP内の特集記事によりますと、メーカーからは『一般的に高級ニットとして販売されている商品と比較した場合、カシミアの原毛量は約2倍使用している』との説明があったそうです。2倍かどうかはともかく、上述しましたように圧倒的な肉厚感は素人でも触れば分かるレベルですから、カシミア好きの方は是非店頭でチェックすることをおススメ致します。
※『』内は引用

ただ、これだけでは「Sharon史上、最高のニット」とは言えないのではないか!?と個人的には思っていました。

なぜならば、カシミアを起毛させている等のディティールは異なれど、私が以前購入をさせて頂いたFEDELIのミリオネアと呼ばれるカシミアを用いたカーディガンなども、同じくらい十分に素晴らしいクオリティを誇っていたと感じたからです。

そんな折に、なぜマウロ・オッタヴィアーニが「Sharon史上、最高のニット」と言えるのか、その回答を頂くことになったのです。

それは、Sharonさんの美意識を踏まえながら、日本人の体型に合わせて1年以上をかけて商品開発をしてきたと言う点にありました。

FEDELIを扱っていた際も、サイズなどは日本人向けに設定されたモデルを用いていたものの、パターンを含めた細かなアレンジは流石に出来なかったと言います。それが、今回は1年以上もかけて、日本人の体型に合わせて、かつSharonさんの独自の美的センスを投入し、サイズがしっかりと日本人にフィットして着心地が良い。その上美しく、カッコ良いと思えるような改良を重ねてきたと言います。

つまり、極上の素材のみならず、着心地や着用した際の美しさ、カッコ良さにまで拘って、メーカーと一緒になって創り上げてきたのが、今期から取り扱いを開始したマウロ・オッタヴィアーニのアイテムであり、「Sharon史上、最高のニット」と断言できる所以であると。

私は子供がまだ小さいので、オフの時に用いるアイテムには、あまり高額なものは購入しないようにしています。特に、引っ張られるとダメージを受けやすいニットのようなアイテムであれば尚更。しかも、今回はマウロ・オッタヴィアーニのアイテムを見に行ったのではなく、別の目的があって店舗に訪問していたのです。

それが、帰る頃には商品を持ってレジで精算を行っているのですから、それ位の衝撃と言いますか、感動をすることが出来たのが、マウロ・オッタヴィアーニのアイテムであると言うことになります。
「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):前編③

と言うことで、予定外にも購入をしてしまったマウロ・オッタヴィアーニのアイテム詳細は、後編にてお送りしたいと思います。
※マウロ・オッタヴィアーニの2019AW商品一覧はコチラ





スタイルとアイテム価格との関係性を考える。

こんにちは!
本日は「スタイルとアイテム価格との関係性を考える。」と言うテーマを掲げ、コラム的にお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■スタイルとアイテムに相関性はない
さて、先日インスタグラムにおきまして、こんな趣旨のコメントを頂きました。

「最近スーツスタイルに目覚めたのだが、rm55のスタイルが好きでインスタやブログなどを見ている。ただ、用いているアイテムが高額で、若い自分には金銭的に難しい。よって、若者の自分にも手の届くスーツやシャツ、ネクタイ、靴などで長く使える良いものをブログ等でも取り上げて欲しい。」
rm55的スタイリング:2019年SS_49:ドレス度が高い装いには、季節感は不要!?_②

これは大変ありがたいコメントだと思っています。インスタやブログをやっているとは言え、私自身はファッション業界とは一切関係のない、素人の一服好きです。よって、これまでファッションについて専門的に勉強したことも、携わった事も無いわけですが、それでもrm55のスタイルが好きだと言って頂けるのは、服好きとしては大変に名誉なことだと思っています。

そこで、是非ともご要望頂いた内容についてもお応えしたいと思ったのですが、本Blogでは私rm55の趣味の1つとして運営しておりますので、自分自身で購入し、気に入ったものを中心に取り上げています。

Blogを始めた当初は、様々なブランドやスタイルにも挑戦していたのですが、自身の好み、スタイルがある程度確立して来た今となりましては、購入するブランドやテイストも似通ってきています。もちろん自身のスタイルの幅を広げる努力は、自分なりには試みているものの、1人の人間ですから、どうしても同じようなものになってしまう・・・。

私は実際に着てみて、生活の中で使ってみないと本当の価値が分からない人間ですから、店舗等で仮に試着をさせて頂いたとしても、読者の方にそれを自信を持っておススメ出来るかと言ったら、難しいだろうなと。

では購入してみたらどうか!?と言うことですが、今の買い物でも予算が枯渇している状況ですので、これに加えて更に・・・と言うのは現実的ではないことを正直に告白しておきます。

実は今回インスタに頂いたようなご要望は、これまでもメッセージとして頂いたことが多々あり、悩んでいたのですが、これまではその対応、解決方法がないと感じておりました。

ところが、改めて冷静になって考えてみますと「スタイル」と「アイテム(価格)」と言うのは必ずしも”相関性があるわけではない”と言うことに気が付きました。

一般論として「アイテム」と「価格」の間には、相関性が強く働くように思います。価格が高くなれば、アイテムも良質なものが多くなる傾向が強くなりますし、反対に価格が安くなれば、当然高いものに比べれば質が低下します。

もちろん中には高くても質が良くないものや、安くても価格以上の質を感じることの出来るアイテムも存在しますが、一般論としては上記のような認識で問題はないと思っています。

ところが、「スタイル」と「アイテム(価格)」となりますと、それは別。カッコ良いスタイルが必ずしも高価なアイテムで構成されているとは限りませんし、逆に安価なアイテムを用いながら、周囲からカッコ良いと言われるスタイルを確立している方も世界には存在する。そんなことを考えますと、「スタイル」と「アイテム」には相関性はない。

つまり、どんなアイテムを使ったとしても、カッコ良いスタイリングは実現出来ると言う結論を導き出すことが出来るわけです。

■どんなアイテムを使ってもカッコ良いスタイルは出来る!?
とは言え、まだまだ十分とは言えないながらも、様々なブランドや価格帯の服を着用してきた私rm55の個人的見解としては、高額なアイテムを用いた装いと安価なアイテムとを用いた装いとで、”全く同じ雰囲気のスタイル”を作り上げることは不可能だと感じています。

素材や仕立てにこだわれば、当然両者に差が出てきてしまうのは当たり前。

ただ、私個人のスタイリングと言うのは、決してプロのスタイリストの方が行うような難易度の高い装いはしていませんし、センスのある方がするような高度な組み合わせは用いていません。
大丈夫か!?フランチェスコマリーノ :Francesco Marino(フランチェスコマリーノ) 2019AW シルクジャカードペイズリー小紋柄ネクタイ_⑧

シンプルでベーシックなアイテムを用いて、遊び心を出すことはあっても、極力目立つことのない、普通な装いを好き好んでおります。

だから、少なくとも私rm55のスタイリングであれば、別に高価なアイテムも用いずとも、同じようなスタイリングは出来ると思っています。以前、「装いを考える」と言うカテゴリの記事におきまして、私の装い論については記述したことがありましたが、もう少し分かりやすいものを何か準備出来ないか?と考えておりますので、これについては別途検討を進めたいと思っています。

と言うことで、私はブランドや価格にかかわらず、どんなアイテムを使ってもカッコ良いスタイルは出来ると考えておりますので、日々大好きな服と真剣に向き合いつつ、よりカッコ良いスタイリングが出来るように今後も皆さまとともに切磋琢磨していければと思います!