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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

大人の装いをする上で知っておくべきこと!

こんにちは!
今年の1月8日に本格オープンしたことをお知らせ致しました、私自身の装いにおけるノウハウやテクニックなどのコンテンツを中心に構成するサイトである「The Classic Style with Modern Elegance」ですが、ようやく装いにおける私個人のノウハウを記述したコンテンツがまとまりました。
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本日は、大人の装いをする上で知っておくべき内容だと私が考える記事をまとめて以下の通り、ご紹介致します。

1.適正サイズの服を着る
2.正しい着こなしを実践する(ジャケット編)
3.正しい着こなしを実践する(トラウザーズ編)
4.「美しい」を定義する
5.「美しい」を定義する:バランス感
6.バランス感の定義
7.バランスの基準は歴史に学ぶ
8.装いにおいてバランスを整えるための4象限
9.ドレスかカジュアルか?の判断基準


上記1,2,3の記事はある種当たりまえの内容ですし、本Blogを長らくお読み頂いている方であれば既にご存知だと思います。そして、4,5,6,7は私が考える美しさやバランスが取れている状態の定義に関する内容です。ここにご共感頂けるようであれば、本サイトの内容は少なからずお役に立てることがあるのではないかと思っています。

そう言う意味では、実際の装いに用いる知識と言うのは8,9の内容になります。この内容が、大人が美しく装う上で知っておくべき内容のコアになってくると思いますので、せっかちな方はこの記事だけでも流し読み頂ければと思います!








理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン

こんにちは!
本日は、この2020年SSの新作アイテムをNew Inさせましたので、ご紹介したいと思います。
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_⑨

それでは、まいりましょう。

■理想のA2ブルゾン
さて、先日別途運営をしている「The Classic Style with Modern Elegance」におきまして「冬のライダースジャケットスタイリング」と言うタイトルのもと、本Blogのコンテンツで言う「rm55的スタイリング」の記事をお送りしておりました。

この記事ではレザーウェアの持つ魅力とともに、私のようなイタリアンエレガンスを好んでいる方にとってのレザーアイテムのスタイリング上の難しさにも触れており、その難しさを乗り越える1つの方法として「素材」を取り上げておりました。

そう言う観点で言いますと、本日ご紹介をするENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のA2ブルゾンは「素材」のみならず、私が考え得る全ての点において、私の理想をパーフェクトに満たすアイテムだったのです。
※ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のA2ブルゾンはコチラ

服飾アイテムを構成する要素として代表的なものには「色」「柄」「素材」「デザイン/仕立て」があると考えています。

レザーウェアは一般的に「色」で言えばブラック、ブラウン、ベージュ系が多く、また「柄」などはデザイナーズブランドなどにおいて特殊に加工されたものを除けば、素材そのままの表情が出ていることが多いと思っています。

そうなると「素材」や「デザイン/仕立て」が、アイテムそのものの雰囲気に大きく影響を与えると私は考えているのですが、エンリコ・マンデッリのアイテムは、その両者及び「色」「柄」までものが私の理想のど真ん中でした。

私はシンプルでベーシックかつ、モダンさのあるクラシックなスタイルを好んでいます。その中でもイタリアンエレガンスを感じるアイテムが好きなのですが、今回New InしたA2ブルゾンは、まずその「色」に惹かれました。

色は遠くからでも認識でき、ファッションに関する知識などがない方にも印象を与えることが出来る要素です。今回は、ダークブラウンと言う絶妙な色合いで、ブラック程ハードではなく、かと言ってベージュほど上品さが強く出ない。いわば、ブラックとベージュの中間に位置し、ハードさと上品さを程よい形でそれぞれ有しているのです。
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_①

次に「柄」。今回はディアスキンなのですが「柄」に相当するシボの表情がきめ細かく、レザーウェアにありがちなハードな印象を抑え、上質さ、ラグジュアリー感を醸し出しています。
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_⑦

また、革を相当に薄く削いでいるので、軽やかさがあると言う「素材」感も見逃せません。素材(※)には持っている雰囲気として「重い」「軽い」と言う表現が出来ると思っています。例えばシルクやリネンは軽い、一方レザーは重いですし、同じコットンと言う素材であったとしてもブロードクロスやエンド・オブ・エンド(刷毛目)と言う織り方だと軽く見え、コーディロイやダイアゴナルになると重くなります。
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_④
※素材だけではなく、色、柄、デザイン等にも当てはまります。

今回は一般的には重い雰囲気のレザーウェアであるにもかかわらず、ビジュアル的には重さを感じない軽やかさがある点も見逃せません。私好みのスタイルを踏まえると、重さを感じるレザーよりも軽さのある方が圧倒的に使いやすいのです。
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_③

更に、デザイン的にはベーシックなA2ブルゾンなのですが、ドレスシャツのような襟の形状や
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_②

上品な腕の太さ、絶妙な丈の長さに加えて、
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_⑤

着用した際には、まるでジャケットのように綺麗なショルダーラインが出るなど、「デザイン/仕立て」の観点でもまるでドレスウェアのような要素がふんだんにつまっています。
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_⑥

大手セレクトショップでも扱っている某アパレルブランドの社長が、マンデッリの造りの丁寧さ、素材の上質さに驚嘆していたと言う話を伺いましたが、ディティールの積み重ねがアイテムの持つ雰囲気に大きく影響を与えていることを改めて確信したアイテムでした。
理想のA2ブルゾン:ENRICO MANDELLI(エンリコ・マンデッリ)のディアスキン A2 ブルゾン_⑧

レザーウェアは上記に掲げた要素のいくつかを満たすことはあっても、その全てを満足させてくれるブランドやアイテムはなかなか少ないと言うのが、個人的な印象です。

そう言う意味では文句のつけようがない1品に出会えたことは本当に幸せなことですし、まさに私にとって理想のA2型ブルゾンが、今回新しく仲間に加わったエンリコ・マンデッリのブルゾンだと感じています。

既にほとんどサイズが残っていないようですが、気になる方は今回私が購入したSharonさんのHPをチェックされてみてください。

■経済をまわそう!?
最後に、皆さまご存知のとおり、現在新型コロナウィルスが日本のみならず、世界中で猛威を振るっています。

私のビジネスでは現時点で大きな影響は出ていませんが、今後、今のような状況が長引くとマイナスの影響が出ることもあり得ると予想しており、先手先手で対策を進めています。

インバウンドの恩恵にあずかっていたホテルや旅行、繁華街の飲食店だけではなく、人の集まるイベント、密室空間で行うライブ、スポーツジムなどが大きな打撃を受けていることはニュースでも取り上げられておりますが、小売り、特に、言ってしまえば不要・不急の部類に入るアパレルも大きな打撃を受ける可能性があることは想像に難くありません。

また、海外からのインポート系は都市封鎖や外出禁止などの措置で生産業務が止まっているだけではなく、飛行機が飛んでいないので、流通の部分でも2020年の春夏商品の入荷などにも影響が出てくることが予想されます。

私も家族がいるので無理をした外出などは出来ませんが、細心の注意を払いながら、可能な範囲で自分が出来ること、社会に属する1人として経済を回すことに貢献出来ればと考えております。

ドラゴンボールの「元気玉」ではないですが、1人1人の小さな動きが大きなうねりとなると思っています。もちろん欲しくはないものを無理して購入する必要は一切ないと思いますが、ネクタイ1本であったとしても、お気に入りのショップ、ブランドのアイテムを”今”購入することが誰かの嬉しいに繋がると思っています。

ご賛同頂ける方は是非一緒に、好きな物を、好きなショップで購入し、経済をまわす1員として動いていきましょう!






ゴージラインにこだわる!?

こんにちは!
本日は「ゴージラインにこだわる!?」と言うテーマを掲げて、コラムをお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ゴージラインとは
本Blogをご覧頂いている皆さまであれば、タイトルにある「ゴージライン」が何なのかを理解頂いている方が圧倒的に多いと思います。

釈迦に説法にはなりますが、あえてご説明をすると、ジャケットの上襟と下襟とを繋ぎ合わせているラインのことをゴージラインと言います。
ゴージラインにこだわる!?_①

「ゴージ」とは英語で喉のことを言い、ジャケットの襟を立てた際に、上襟と下襟とをつなぎ合わせているラインが喉のあたりを通ることから、「ゴージライン」と言われるようになったと言われています。

そして、このゴージラインが高い位置から始まるものを「ハイゴージ」と言い、低い位置から始まるものを「ローゴージ」と一般的には呼んでいます。

このゴージラインの高さが何に影響をするかと言うと、ビジュアル上与える印象が異なってきます。

ハイゴージはクラシコイタリアの仕立てを代表する仕様であり、肩のラインとゴージラインが近いことから肩幅よりもチェストが強調され、男性らしい印象を与えると言われています。また、ローゴージに比べると若々しく、スタイリッシュな雰囲気が出ます。

その一方のローゴージはイギリスの仕立てを代表する仕様であり、肩のラインとゴージラインが離れていることから肩幅が協調されることになり、カッチリとした、威厳ある雰囲気が強くなります。また、ハイゴージに比べると落ち着いた、大人の印象になります。

仕立てやデザインの善し悪しの問題ではなく、与える雰囲気が異なってくると言うのがポイントです。

ただ、現在はそれぞれの国が互いに良いと思う点を吸収しあっているため、イギリスの伝統的なテーラーであってもハイゴージのスタイルを持っている場合もありますし、イタリアの中でも中部のフィレンツェのスタイルなんかはローゴージのスタイルを持っている場合が多いと思います。

既製服であればトレンドによってラインの高低も変化しますので、このあたりは自分好みのスタイルを選べば良いと言うことになります。

■ゴージラインの角度にこだわる!
このような中で、私rm55が好んで着ているのは、ハイゴージと呼ばれるタイプのスタイルです。別途運営をしている「The Classic Style with Modern Elegance」と言うサイト名にも現れておりますが、クラシックでありながらもモダンさを感じるスタイルを私は好んでおりますので、そう言う意味ではハイゴージのラインを持つジャケットの方が私の好みにフィットします。

また、ハイゴージと言うだけではなく、ゴージラインの角度や雰囲気にも実は好み、コダワリがあります。

具体的には、「曲線を描いている事」が私の中では重要です。それは、私が柔らかい、自然な雰囲気を好んでいることに起因していると考えています。

人間の体の中で、直線的な部位は存在しません。程度の差はあれ、必ず曲線で構成されているのが人間の体。そう言う観点で言うと、よりナチュラルな雰囲気が出るのが手縫い、かつイタリアはナポリの仕立てだと感じています。

例えば下記はナポリを代表するサルトの1つである、サルトリア・ソリートのビスポークスーツ。ハイゴージですが、そのラインはなだらかなカーブを描き出しています。
ゴージラインにこだわる!?_②

また、ソリートと同じく好んで着用しているサルトリア・シャロンのMTMスーツ。こちらはゴージのスタート位置こそ高いのですが、そのラインはグッと急なカーブ描きながら上襟を形成しています。
ゴージラインにこだわる!?_③

ゴージラインがカーブをすると言うのは、手縫い仕立てであることを感じさせるディティールの1つです。手縫い仕立てはマシンメイドに比べますと曲線で構成されることが多く、肩のつくり方、袖付けなどによっても印象は大きく変わりますが、この曲線が柔らかな雰囲気を醸し出すことに繋がっていきます。

ちなみに、マシンメイドのゴージラインはご覧の通り、直線的です。
ゴージラインにこだわる!?_④

これらはナポリのブランドであるサルトリオの既製品のジャケットです。着心地はカーディガンのように柔らかいのですが、ゴージラインが直線的であるため、印象として硬さが出てきます。
ゴージラインにこだわる!?_⑤

もちろん手縫いであっても求めるスタイルによってゴージラインを直線的にデザインする場合もありますが、ジャケットの上部は人の視線が集まり、印象を形成するのに大きく影響を与える部分になります。

正直ここまでくると、相手うんぬんよりも自分のコダワリになってくるとは思っていますが、そんなゴージラインの角度、雰囲気にもこだわって服を楽しんでみると、服の見方、捉え方の幅が広がって楽しいかもしれませんよ。(笑)







il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ(後編):レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ

こんにちは!
本日は前回に引き続き「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ」の後編と言うことでお送り出来ればと思います。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_①

それでは、まいりましょう。

■もう戻れないよ、昔のようには・・・
なんだか気になるサブタイトルですが、ご存知、昨年最も売れたバンドの1つである某バンドを代表する1曲の冒頭の歌詞です。先日お付き合いも兼ねて久しぶりにカラオケに行った際に、頑張って歌っている方がおりましたのでサブタイトルにつけてみました。

と言うのは冗談です。(笑)

突然ですが、なぜ高額なビスポークシューズを履くのかと問われれば、それは「足が痛くならないから」と言うのが最も重要かつ、最大の理由です。

もちろんビスポークシューズには既成靴では出せない曲線やフィット感、歩きやすさ、疲労感の低減など、メリットは沢山あるのですが、私がオーダーを続ける最大の理由は、「痛くならない」。これが非常に大きいです。

私はこれまで日本のマーケットに出ている有名なシューズメーカーの靴を、ある程度は試してきました。ジョンロブやエドワードグリーン、ジェイエムウェストン、クロケット&ジョーンズ、グレンソン、パラブーツ、エンツォボナフェ、マグナーニ、オールデン、もちろん日本のリーガルも経験済み。

その中で現在も履くことがあるのはジョンロブ、エドワードグリーン、ボナフェあたり。そして休日にたまにオールデンを履いたりしておりますが、これから新たに購入したいと思えるかと言うと、ちょっと難しいと言うのが本音です。

今でもそれぞれのメーカーのカッコ良さ、独特の雰囲気には惹かれますし、美しいとも感じるのですが、痛いのだけは我慢が出来ません。

昨年も出張時に大変気に入っているローファーを持参したのですが、早々に靴擦れが出来てしまい、その後はタクシー移動をせまられると言う散々な目にあいました。(泣)

自分の足にぴったりとフィットしたビスポークシューズと言うのは、既成靴のように”修行”と言われる期間が不要です。既成靴はコルクが沈み込むことで自らの足型にフィットしていきます。しかし、ビスポークシューズは自分の足に合わせて作られているので納品時から快適で、更に既成靴のように大きく沈み込むことがないので、大きく履き心地が変化(※)することがありません。
※選んだ革が柔らかかったり、スエード素材は使用状況により若干変化

もちろん選んだ革によってはアッパーの革が馴染む前は硬さを感じることはありますが、それでも修行と言われる苦痛を伴うことはありません。

また、既成靴は慣れれば快適さを感じることが出来るのですが、私の場合は、慣れたとしても1日中痛くならない既成靴はありませんでした。どうしても夕方や夜になると、靴ひもを緩めたくなってしまうのです。それを避けるには、少しフィッティングを緩めた靴を選ばざるを得ません。すると、今度は靴の中で足が動きますので、痛くはならずとも、疲労感がたまると言う状況。

よって今では、ビスポークシューズでは持っていないモデルで、その日のスタイルにどうしても合わせたい場合や悪天候の日などを中心に既成靴を楽しんでおり、それ以外の日はビスポークシューズを履いています。

これまでも何度か書きましたが、お金をかけるのであれば、スーツやジャケットよりも靴から始めるのがおススメです。もちろん既成靴で1日中快適に過ごすことの出来るメーカーがあれば、それに越したことはないですが、汎用性の高いラストを使っているとはいえ、フィッティングを高めれば夕方から夜にかけて足のどこかが痛くなり、フィッティングを緩めれば疲れが出ると言うのが現実ではないでしょうか。

そう言う意味では、既成靴の佇まいとしての美しさ、カッコ良さには今でも惹かれつつも、”昔のように”既成靴を購入すると言う状況には”戻れない”体になってしまったのかなと思っています。

■イル クアドリフォーリオのレベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ
ところで、靴はファッションアイテムとしての側面も持っておりますから、履き心地が良くて疲れない。また痛くはならないと言うだけでは合格点ではありません。それらをクリアした上で、自らの足を美しく見せてくれる、カッコ良いと感じることの出来るヴィジュアル上の魅力も非常に重要です。

このような中で、現時点で私が最も気に入っているのが、神戸に本拠地を置き、イタリアのロベルト・ウゴリーニ氏に師事した内淳史氏が率いるイル クアドリフォーリオ。

私は今でもイタリア靴よりは英国靴の方がスタイルとしては好みなのですが、久内氏の靴はイタリア的な色気をともないつつも、やり過ぎ感のない、落ち着いた雰囲気を持っていることがスタイル上の大きな魅力。色気はあるのですが、ディティールをみると日本人の職人らしい丁寧な仕事ぶりをうかがい知ることができ、日本人の持つ感性が良いカタチで色気が強く出過ぎない方向に影響しているのではないかと個人的には考えています。

しかも、一番重要なことですが、人として信頼することが出来るからこそ、試しに1足と言う気持ちでオーダーし、既に5足目を納品頂くに至っております。職人として常に最高の美しさ、履き心地の良さを追及する姿勢を持って、オーダーを重ねる毎に微修正を重ねて頂いております。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_④

その中で、気になったことに対しては真摯に向かい合い、しっかりと対応を行ってくれます。今回も私のリクエストを踏まえて微修正を施して頂いたのですが、微修正ながらも足入れした瞬間に気付くことの出来る、大変に良い仕事を行って頂きました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑤

ビスポークなんだからリクエストに応えるのは当たり前!だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私以上に経験値のある方々のお話を伺っておりますと、なんだかんだの理由をつけて、リクエストにしっかりと対応して頂けない方もいらっしゃるそうですので、この点はとても重要です。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑥

今回は縫い目が表に出てこないレベルソ仕立てであることは前編の記事にて記述しましたが、これに伴い!?ヒールは1枚革で仕立てておりますので、縫い目そのものがありません。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑨

デザインの連続性を維持する上ではとても重要なことだと思います。ちなみにこれは私がリクエストしたわけではなく、通常のモデルからそのような仕様でした。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑧

いつもならソールはトゥスチールのみをつけて頂くのですが、今回はスエードシューズと言うことで悪天候を想定し、ハーフラバーを貼って頂きました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑪

ちなみにヨーロッパのように石畳ではない日本の道路事情では、ソールが革だと滑ってしまって危ないと言うことで、モデルにかかわらず、このハーフラバー仕様を好んでいる方もいらっしゃるそうです。

ところで、私がイル クアドリフォーリオの靴で気に入っている点の1つが、履いた際に足が小さく見えると言う点です。個人的には装いにおいて靴が目立つのが好みではないため、自分の靴で「鏡面磨き」を施して頂くことはありません。そう言う感性だからこそ、派手な!?イタリア靴よりも落ち着いており、強く主張することのない英国靴の方が好きなのかもしれません。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑦

パッと見は普通なのだけれど、服や靴が好きな人、分かる人が見ると「おっ!?」となる感じが好みです。(笑)
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑯

なお、今回も同じ革でベルトも作成頂きました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑫

革小物を担当しているのは、久内氏の奥様だそうです。もちろんベルトの穴は1つだけ。太れません。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑬

現在は6足目となるブラックのセミブローグシューズ(同モデルでは2足目のデザイン違い)を仕立てて頂いており、その後、ローファーにチャレンジします。ローファーはシューレースタイプの靴とは異なり、フィッティングを合わせる難易度が変わりますので、これまでの経験がうまく反映されると良いなと考えています。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑭


現在はインポートの既成靴では普通に30万円近くするモデルもざらにありますし、更なる値上げを行う!?と言う話しも聞いたりしています。そうなると日本の職人さんにビスポークを依頼するのと価格的には変わりません。

特定のシューズメーカーの靴を履きたい!と言うことではなければ、是非、本日ご紹介をしたイル クアドリフォーリオをはじめ、気になる国内の職人さんにオーダーをされてみてはいかがでしょうか。きっと靴に対する世界観が180度変わると思いますよ。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑮





il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ(前編):レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ

こんにちは!
本日は、先日3月6日~8日にかけて南青山にあるセレクトショップであるSharonさんにおいて開催されておりました、久内淳史氏が率いるイルクアドリフォーリオのトランクショーに参加した際に納品を頂いた靴をご紹介したいと思います。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ

それでは、まいりましょう。

■レベルソ仕立て
さて、なんだかんだで今回で5足目となりました、イルクアドリフォリオのビスポークシューズ。4足目をご紹介した記事でも触れておりましたが、今回選んだモデルは、ブラウンスエードのストレートチップです。しかし、普通のストレートチップではありません。その最大の特徴が、レベルソ仕立てと言う点です。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_②

レベルソ仕立てとは縫い目を隠す手法のことで、縫い目が表に出てこない分、とてもエレガントで優しい雰囲気になります。その一方、縫ったものを裏返しにすることで縫い目が表に出ないようにしますので、仕立てには大変気を遣うモデルでもあります。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_③

しかしこの雰囲気は通常の製法では出せいないものであり、ヴァンプの切り替え部分の柔らかさ、エレガントさには目を見張るものがありますね。しかもスエード革なので、それがより一層際立っている気がしています。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_➉

メンズドレスファッションにおきましては、ブラウンと言う色、そして裏革を起毛させているスエード革はスポーティ、つまりカジュアルな位置づけになります。

このような中で、私個人が好んでいるオンのスタイルと言えば、どちらからと言うとドレッシーさの強い、エレガントなスタイル。そんな自身のスタイルを踏まえますと、今回のモデルはスエードだけれどもスポーティ、カジュアルになり過ぎない雰囲気がありますので、ジャケパンはもちろん、スーツスタイルにも合わせやすい。

つまり、このブラウンスエードを使ったレベルソ仕立てのストレートチップと言うのは自身の好みのスタイルにマッチする、絶妙なモデルなのであります。

と言うことで、前編では最後に納品を頂きましたレベルソ仕立てのブラウンスエード ストレートチップの写真をご紹介させて頂き、後編にてその詳細に改めて触れてみたいと思います。

■イル クアドリフォーリオのレベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_④

il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑤

il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑥

il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑦

il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑨






希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ

こんにちは!
本日は、ちょっと珍しい?アイテムをNew Inさせましたので、これをテーマにお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツ
この度新たにワードローブに迎い入れましたのは、ホワイトベースに、グレーのストライプ柄が入ったドレスシャツになります。メーカーは、先日ブラウンカラーのペンシルストライプ柄シャツをご紹介しておりましたG.Inglese(ジ・イングレーゼ) 。つまり、色違い(色ち買い)になります。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_①

個人的に最も好きな襟の雰囲気を持っているのが、このG.イングレーゼ。襟だけを見てみますと特に手縫い感が強いわけでもないですし、同じく気に入っているルカ・アビターヴィレのような都会的なクリーンさを感じるわけではないのですが、落ち着いていて、品のある美しい襟だと思っています。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_③

以前ご紹介したG.イングレーゼのブラウンストライプ柄のシャツがとても良く、大変気に入りましたので、前々から気になっていたグレーのストライプ柄ドレスシャツも購入することにしたのです。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_②

ストライプ柄のシャツでベーシックなものと言えば、ネイビーやブルー、サックスのロンドンストライプ柄シャツやブラウンもよく見かけます。しかし、グレーベースのシャツにホワイトのストライプが入るカジュアルシャツは見かけても、意外に見かけないのが、ホワイトベースにグレーのストライプが入ったドレスシャツ。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_④

実際、自分がフォローしているか否かは問わず、インスタグラム等でグレーストライプ柄のドレスシャツをコーディネートに取り入れている方を、私自身はお見かけした記憶がございません。

以前、日本のシャツメーカーの中では最も精緻な美しさを誇ると感じているレスレストンで購入したシャツはグレーストライプでしたが、グレーの色が薄く、マイクロストライプ柄なのでグレーであることが分かりにくいデザインです。
国産シャツの最高峰!?:LES LESTON(レスレストン)_⑪

個人的には、ロンドンストライプのようにホワイトとグレーのストライプ幅が同じだとちょっとクセが強くなる気がしておりましたので、今回のようなホワイトベースにグレーのペンシルストライプ柄が入るドレスシャツと言うのは、扱いやすさもあって個人的にはまさにドンピシャの1着。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑥

既製品で無いのであればビスポークで!と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、どの程度の扱いやすさがあるのはの想像が出来なかったので、高いお金を払ってビスポーク等で仕立てる勇気は持てず・・・。プレタポルテ(既製品)で気に入るものがあれば!と言う想いをもって過ごしていたところに見つけたのが、G.イングレーゼのシャツでした。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑤

ベーシックな色・柄ではないので既製品では見かけることは少ないですし、ビスポークやMTMでもオーダーを入れる方は少ないのかもしれませんね。そういう意味では、意外にも!?希少性の高いデザインなのが、今回ご紹介したグレーのペンシルストライプ柄のドレスシャツなのかもしれません。

■実際に着てみた
と言うことで、昨日ようやくデビューをさせてみました。

合わせたのは、この2019-20AWシーズンでは着納めになるであろう、サルトリア・ソリートにて初めてビスポークをしたダブルブレストのスーツ。ロロピアーナのグレンチェック生地を使っており、柔らかい雰囲気がお気に入りです。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑨

一見するとストライプ柄がブラウンにも見えるのですが、実際にはグレーです。ネクタイにもE.G.カペッリのカシミアのハウンドトゥース柄チャコールグレータイを合わせましたので、実は柄×柄×柄。でもワントーンなので悪目立ちはしないと思います。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑧

実際に着てみますと、ブラウンはもちんですが、ネイビーやブルー、サックスのストライプ柄よりも、グレーのストライプ柄はモダンな印象になる気がしました。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑦

ちなみに足元にはジョンロブのフルブローグを合わせています。
希少!?グレーストライプ柄ドレスシャツを買ってみた。:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) グレーカラー ペンシルストライプ柄シャツ_➉

清潔感や誠実さ、フレッシュさを求めるのであれば、ネイビー等のブルー系のストライプ柄シャツで、カジュアル色を出すのであればブラウンのストライプ。これに対して、モダンさやスタイリッシュさを出したいのであれば、グレーのストライプが合うように感じました。

探すのは大変かもしれませんが、気になる方は是非、店頭で見つけたらチェックされてみてはいかがでしょうか。
※本日ご紹介した商品はコチラ





「The Classic Style with Modern Elegance」を更新しました。

こんにちは!

今年の1月8日に本格オープンしたことをお知らせ致しました、私自身の装いにおけるノウハウやテクニックなどのコンテンツを中心に構成するサイトである「The Classic Style with Modern Elegance」を連日更新しております。

csme-toppage

今回更新した記事はインスタグラムなどでもお問い合わせ頂くことのある、ネクタイの長さを調整する方法についてです。

少し前に「自分にとって適切なネクタイの長さを知る方法」と言う記事をお送りしましたが、実は、適切な長さのネクタイを購入したとしても、未来永劫ネクタイが常に理想のポジションに位置することはないのです。今回の記事ではその理由などとともに、誰でも気軽かつ簡単にネクタイの長さを調整する方法をご紹介しておりますので、是非チェックされてみてください。






ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ

こんにちは!
本日は「ブラウンは難しい!?」と言うテーマを掲げながら、先日購入したアイテムをご紹介したいと思います。

それでは、まいりましょう。

■定番色としてのブラウン
さて、メンズドレスファッションにおいて、それを抜きには語れない色と言えば「ネイビー」と「グレー」であることに異論はないと思いますが、同じくらい重要な色と言えば「ブラウン」ではないでしょうか。

クラシコイタリアなファッションが大いに盛り上がっていた頃には、「アズーロエマローネ」と言う、青茶を意味するイタリア語が飛び交っておりましたし、今でも定番の配色として人気の上位に位置するカラーコーディネートです。

もちろんスーツのベースカラーとしてブラウンを用いることの出来るビジネスマンは限られてくるとは思うのですが、皆さんのワードローブのネクタイ部門を覗いて見れば、その多くにブラウンカラーのネクタイを見つけることが出来ると思います。またドレススタイルをしているビジネスマンのほぼ100%近くが、ブラウンカラーのドレスシューズ(革靴)をお持ちなのではないかと想像致します。

それくらいメンズのドレスファッションにおいては定番色であり、ビジネスマンであれば誰しもが1つは持っているであろうブラウンカラーのアイテムですが、メンズドレスファッションにおける位置づけとしては、カジュアルカラーとなります。フォーマルなシーンでブラウンの色を身に着けている方は皆無ですし、ドレス度の高い装いが求められるシーンにも、基本的には避けた方が良い色合いです。

ただし、通常のビジネスシーンであればほぼ問題なく使える上、ブラックやホワイトはもちろん、ネイビーやグレーほど堅苦しい色ではない点が、日常においては逆に使いやすい。

色の濃淡は別にしても、私もかなりの頻度で装いに取り入れているのが、ブラウンと言う色になります。

■ブラウンは難しい!?
そんな個人的にも大好きなブラウンですが、頻度高く取入れている一方で難しさを感じることがあります。それは、元がカジュアルカラーゆえに、ドレススタイルで用いる際にはモノによってはカジュアル色が強く出たり、安っぽさが気になることも。

当たり前と言えばあたり前なのですが、自らの理想とする美しい着こなしを実践するにあたり、本当はブラウンのアイテムを使いたいのだけれど、持っているアイテムの雰囲気が合わない・・・と言うこが実はあったりします。

そう言う意味では、定番の色ではありながらも、実は雰囲気の幅が広く、扱い方が難しいのがブラウンだったりするのではないかと考えています。

事実、私は数年前からブラウンカラーのストライプ柄のドレスシャツを探しておりましたが、なかなかコレだと言うシャツが見つからない・・・。現在所有しているブラウンカラーのストライプ柄シャツは、それこそ10年前後も前に購入をしたBEAMS Fのシャツのみ。

BEAMS Fのシャツはブラウンの色、ストライプの幅などはとても気に入っているので今現在も愛用しておりますが、襟のスタイルや生地の持つ雰囲気などは、今の私の好みのど真ん中とは正直言い難い。

また、私は物持ちがとても良い方だと自負しておりますが、流石に10年前後前のシャツともなりますと襟の先が解れてきたり、生地がやれてきたりして、ドレッシーな雰囲気をつくるのには限界が出てきております。

よって、ここ最近はずっと理想に近いブラウンカラーのストライプ柄シャツを探しており、この度ようやく見つけましたので、お財布の状況が許すタイミングで購入することと致しました。

■G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ
この度購入しましたのは、現在私が愛用しているシャツのメーカーの中では、最も好みの襟型(襟のスタイル)を持っているG.Inglese(ジ・イングレーゼ) のペンシルストライプ柄シャツとなります。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_①

ちなみに、セール価格であったE.G.カペッリのネクタイを購入した(※)際に一緒に購入をしておりました。ネクタイのわりに袋が大きいな!と思われていた方にとりましては、やっぱりなと言う展開でしょうか。(笑)
セールで追加♪:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) のウール ハウンドトゥース柄ネクタイ_①
※「セールで追加♪:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) のウール ハウンドトゥース柄ネクタイ

私がシャツを購入する際に最も重要視することの1つが、襟の雰囲気であることは何度も記載しております。今現在手に入れることの出来るシャツメーカーの中において自らの目で確認した中では、個人的にはジ・イングレーゼの襟型が一番好みです。私の考える美しさ、柔らかさ、端正さと言ったバランスが、非常に高次元で確立されているように思います。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_②

他にも、ルカ・アヴィタービレやモンテサーロも好きですし、柔らかさは若干欠けますが、アヴィーノラボラトリオナポレターノや日本のメーカーで言えばレスレストンも非常に美しい、端正な襟型を持っていると思います。

襟の雰囲気・スタイルと言うのは襟羽根の形状だけではなく、襟羽根の開き方や剣先の表情。台襟の高さなど、様々な要素が絡み合って出来上がるものだと考えています。もちろん、そこには使われている芯材や仕立ても関わってくる。

実際、日本のシャツメーカーの中にはイタリアのナポリなど、海外のシャツメーカーの襟型をそのままコピーする形で持ってきて商品化しているメーカーもあるのですが、やっぱり何か違うのです。その違いの理由がどこにあるのか、経験値の少ない私では言語化出来ないのですが、そこには確かな違いが存在することだけは感じとることが出来ます。

ちなみに長年探してきた中でも私にとっての理想のシャツが見つけられなかったのは、好みのブラウンの色合いとストライプの幅を持つシャツが無かったから。もちろん、襟の雰囲気や着心地、サイジングなどをクリアした上でのお話です。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_③

私自身の好みのスタイルを考えた時には、決して高番手の生地を用いたシャツが良いシャツだとは考えていません。色、柄、仕立てによって、良いと感じる生地のクオリティは異なります。今回は落ち着いたブラウンの色合いに加えて、ロンドンストライプのように等間隔のストライプ幅ではなく、ペンシルストライプ柄であると言う点も強く刺さったポイント。しかも生地にハリ、コシがあるので、これをイングレーゼの柔らかい仕立てて実現している点も含めて、ド・ストライクでした。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑥

なお、今回シャツを購入したSharonさんで扱うジ・イングレーゼの手縫いの工程数は、24工程。正直今となっては、その工程数自体が自分の中で購入の基準になることはないですし、その生産方法よりもベースとなるパターンの方が着心地に大きく影響すると考えているため、一部の箇所を除いては、さほど手縫いの工程箇所や数は気にしていはいません。それでも改めてイングレーゼのシャツのつくりを見ると、確かに圧倒される雰囲気はありました。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑧

シャツはジャケットやパンツに比べると単価が低い(と言っても十分高いのですが・・・)ので、イングレーゼはシャツ以外の服飾の分野も取り扱っているようですが個人的にはシャツが一番良いと感じます。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑤

ジ・イングレーゼのシャツと言えば、様々な箇所に散りばめられた星ステッチが特徴的。もちろんこれは単独で成立しているのではなく、ジ・イングレーゼの物作りにおける理想と言う思想がまずあって、それが襟型や芯材、パターン、更には装飾的な星ステッチと言うディティールに現れているのです。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_⑦

実際、世界の中でもラグジュアリーブランドとして名高いブランドは、生地こそ最高級の物を使っていますが、仕立てはほぼマシンメイドです。それは彼らの思い描くモノづくりの理想を追求するにあたって、手縫いと言う選択肢がないことを意味していると考えています。
ブラウンは難しい!?:G.Inglese(ジ・イングレーゼ) ブラウンカラー ペンシルストライプ柄シャツ_④

つまり、高番手の生地を使っているから、手縫いだから、星ステッチがあるから良いシャツであると言うシャツの見方はナンセンスで、メーカーとして掲げる理想がどこにあり、それがシャツにどのような形で表れているのか。そしてそれが自分自身の感性(理想)と比べてどうなのか!?と言うのが、自分にとって良いシャツを見つける正しいアプローチのように感じます。

これまで愛用をしてきたBEAMS Fのブラウンのロンドンストライプ型のシャツと、今回購入したジ・イングレーゼのブラウンのペンシルストライプ柄シャツ。それぞれに適したスタイル、利用シーンと言うのがあると考えていますし、ブラウンベースのストライプ柄シャツは、これは良い!と感じら得る物があまりなかったので、少しでも長く使い続けることが出来るように大切に着ていきたいと思います。