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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ

こんにちは!
本日は久しぶりに購入したアイテムネタをお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■フランチェスコ・マリーノのその後。
さて、ちょうど1年位前に「大丈夫か!?フランチェスコマリーノ」と言う記事において、個人的に気に入っていたネクタイメーカーであった Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) の商品クオリティが低下しているのではないか?と言う記事をお送りしていました。

その際気になった点が、以下2点。
・縫製力の低下
・芯材クオリティの低下

・縫製力の低下
まず縫製力の低下ですが、もともとナポリの手縫いのネクタイは決して縫製が綺麗な方ではありません。それでもリズミカルなまつり縫いであったり、裏地をつけない場合の三巻の幅にはそれなりのクオリティと風合いを感じていたのですが、昨年購入したマリーノネクタイにおいては、縫製が雑になり、三巻の幅も太くなるといった、明らかな縫製クオリティの低下を感じていました。
大丈夫か!?フランチェスコマリーノ :Francesco Marino(フランチェスコマリーノ) 2019AW シルクジャカードペイズリー小紋柄ネクタイ_⑤
※数年前に購入したマリーノが左、昨年購入したネクタイが右

・芯材クオリティの低下
また、縫製クオリティの低下以上に愕然としたのが、コスト削減のあおりを受けたであろう?芯材クオリティの低下。私は美しいディンプルをつくるためには「パターン」「芯材」「テクニック」の3つの要素が重要だと考えていますが、ネクタイを結ぶ「テクニック」以前に特に重要になるのが、ネクタイの「パターン」と「芯材」です。

特に「芯材」のクオリティは締めやすさ、解けやすさとともにディンプルの表情に直結し、その上芯材はこれなら間違いないと言う特定の芯材が存在するわけではなく、生地の種類によって適切に使い分けることが、ネクタイメーカーとしての腕の見せ所だと考えています。
大丈夫か!?フランチェスコマリーノ :Francesco Marino(フランチェスコマリーノ) 2019AW シルクジャカードペイズリー小紋柄ネクタイ_⑥
※数年前に購入したマリーノが左、昨年購入したネクタイが右

しかしながら、昨年購入をしたマリーノのネクタイに使われていた芯材は生地に対して薄すぎており、これまでのようなふっくらとしたディンプルの表情をつくることがとても難しくなっていました。さすがに安いネクタイに使われている化繊の芯材ではないように感じましたが、それにしても薄すぎる・・・。

と言うことで、情熱よりもビジネスを優先したのか、作り手の技術力が低下したのか、それともまた別の理由があるのかは分かりませんが、私が好きで、熱狂していた頃のマリーノとは別物ではないかと言う疑いを持つようになったのがちょうど1年前。

そんな折に、夏のセールにおいて気になっていた色、柄のネクタイを安く購入出来る機会に巡り合いましたので、その価格であればチャレンジのしがいもある!と言うことで、改めてフランチェスコ・マリーノのその後を自分なりに確認してみることに致しました。

■縫製レベルは改善も、芯材は相変わらず・・・。
私が今回購入したのが、こちら。ツイルシルクの小紋柄プリントネクタイです。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_1

グリーンのネクタイのバリエーションを増やそうと思っていたときに見つけたのが、このマリーノのネクタイでした。レトロ感、そしてヴィンテージ感を感じるのにもかかわらず、どこかモダンな要素がある。ツイルシルクに光沢を抑えたマットな質感を出すためのダーフィーリング加工がされているようですが、生地のセレクトは変わらず魅力的。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_2

そして個人的に気になっていた縫製クオリティですが、ゆがみなどもあり、元の状態に戻った!とまでは言えませんが、昨年購入をしたネクタイよりも改善されているように感じました。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_3

三巻の幅も狭くなっていますし、まつり縫いの表情も良いです。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_4

しかし、これはネクタイを手に持った瞬間に感じましたが、芯材のセレクトは相変わらず。ツイルシルクの薄い生地に薄い芯を入れているので、ペラペラ感が否めません。縫製を見た際には昨年購入したネクタイは個体差によるものだったのかな?とも思ったのですが、この芯材を使っているあたりを考えると、やはり昔のマリーノとは違うと考えた方が良さそうです。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_5

実際に締めてみた感じの表情はこちら。こればかりはネクタイマニア?を称する、ごく一部の方々しか気づくことのないレベルだと思いますが、正直私好みのど真ん中のノットやディンプルの表情ではありません。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_9

見栄えを整えるために”いつもより緩く”ノットを締めていますし、ディンプルも調整しています。普段通りに締めると芯材が薄いのでとノットが潰れてしまい、ディンプルの凸部分も筋が綺麗に通らずに、崩れてしまうのです。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_7

それでも持っている雰囲気はマリーノならではのモダンさのあるスタイリングを可能にしてくれると言う意味で、マリーノならではの”スタイル買い”、”雰囲気買い”が許容できる方であれば、これもまたアリだと感じました。
フランチェスコ・マリーノのその後。: Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) 20SSツイルシルク小紋柄プリントネクタイ_6

と言うことで、1年越しにフランチェスコ・マリーノの商品クオリティをrm55独自の目線で確認した結果、それは私が魅力を感じていた昔のマリーノとは別のネクタイである、と言う結論を持つに至りました。

ただし、上述したようにマリーノならではの生地選び、センスは変わっていないようにも感じています。よって今後、現在設定されている定価に対する価値を見出すのは個人的には難しいと考えていますが、今回のようにマリーノにしか出せないスタイルで気に入った色、柄のものが、安価に購入できる機会があれば検討をしたいと思っています。

なお上記内容はあくまでrm55個人の感性、感覚によるものなので、ご注意願います。「何を着るか」は「何を食べるのか」と同じように個人の自由ですし、個々人の判断で購入されるのが良いと思っています。よって、ビビッと来たものを素直に手に取り、自分の感性で感じてみるのが一番間違いがないかと思います。





今回購入したグリーンか迷ったベージュ。




正統派の色、柄のものは他にも魅了的なメーカーがありますが、こういった独自の世界観はマリーノならではだと感じます。







最近あった、嬉しかった話。:ブログ編

こんにちは!
rm55です。

相変わらずコロナの終息が見えない中で、皆さまいかがお過ごしでしょうか?私は夜の宴などの自粛はまだ続けているものの、週末の外出などは可能な限りの注意を払った上で外に出てリフレッシュをするようにしていますし、日常生活においても出来るだけ普通の生活を送るように心がけています。

とは言え、ファッションに対する情熱はイマイチ盛り上がりに欠ける状態で、ブログを書く頻度もインスタを開く頻度も激減し、半ば放置する状態が続いていたりします。

それでも、ブログやインスタが自分の仕事ではない以上、それもまたアリかなと感じています。無理をして更新を重ねても良い記事を書くことが出来るとは思いませんし、自分の好きなファッションが嫌いになってしまっては本末転倒・・・。

と言うことで、自分の意識が自然とブログなどに向かない限りは、無理をしないと言うスタンスで過ごしています。

このような中で、この度久しぶりと言いますか、約4カ月ぶりに「The Classic Style with Modern Elegance」を更新してみました。
csme-toppage

そのきっかけは海外の方からのとあるメッセージ。

ブログやインスタをやっていると、様々な方からメッセージを頂くことがございます。但し、インスタは広告やコラボの依頼、着ている服のブランドの問い合わせやどこで買えるのか?と言った問い合わせがあまりに多い為、フォローさせて頂ている方以外のDMは見ておらず、通知もオフにしています。
※フォロー関係にない方からのDMは見落とす可能性が高いので、ポストの方に直接メッセージを頂けたら幸いです。

ただし、ごくまれにDMを覗くことがあり、以前メッセージをやりとりしたことのある海外の方から、この度久しぶりにメッセージを頂くことがありました。

その方は私が書いている(書いていた)「The Classic Style with Modern Elegance」を非常に高く評価してくださり、とても参考になるので、また更新をして欲しいと言うメッセージをわざわざ送ってくださいました。

海外の方にも読んで頂きたいと言う想いで日本語と拙い英語で執筆をしていましたが、実際に海外の方から直接メッセージを頂くと、書いている本人としてはやっぱり嬉しく、こみ上げるものがありました。

実際、その方のリクエストもあって、今回はリネンのジャケット(スーツ)に関するテーマでお送りしています。

ちなみに今回は海外の方からのメッセージがきっかけとなりましたが、Sharonに訪問した際にはオーナーさんが私のブログを気にかけて下さっていることを感じましたし、お客さんの中でも「最近更新していないけれど、大丈夫かな?」と言いった趣旨のお言葉を頂くことがあると伺い、個人の趣味で運営しているブログを気にかけてくださっていることに対して有り難い気持ちでいっぱいです。

オリンピックや世界の第一線で活躍するようなアスリートの中には『自分が好きで始めた競技であり、自分のために頑張ってきたけれど、結婚や子供が生まれたことをきっかけに自分だけではなく、誰かのために頑張ることでより強くなった、力が出た、上達したと言った』趣旨の話をされている方々が結構いらっしゃると言うことを見聞きします。

状況はちょっと異なりますが、自分が好きで書いてきたブログではあるものの、その記事を自分以外の誰かが楽しみにしてくださっている、誰かの役に立てていると言うことを実感することが出来ると、それはそれで意欲が沸くものだと言うことを経験することが出来た出来事でした。

今後も無理はしないと言うスタンスは変わりませんが、少しでも喜んで下さる方がいると言うことを頭の片隅に起きながら、ブロガーのはしくれとしてコロナ禍を過ごしていきたいと思うのでした。