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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

Luigi Solito ルイジ ソリート のデニムスラックスを買ってみた!

こんにちは!
本日は「Luigi Solito ルイジ ソリート のデニムスラックスを買ってみた!」と言うテーマで、少し前に私のワードローブへ仲間入りを果たしましたアイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう!

■サルト好きのためのカジュアルウェア
少し前にご紹介をした、サルトリア・ソリートのフィッター兼カッターであるルイジ・ソリート氏が立ち上げたカジュアルウェア(RTW)のブランドである、「ルイージ・ソリート」。
ルイジソリート_サファリブルゾン_5

コロナ禍による生産の遅れもあり、2021年SSアイテムの本格入荷時期は未定ながら、予約をしていた先行入荷分のサファリブルゾンを購入、先日ブログ記事(※)にてご紹介をさせて頂きました。
※「サルト好きが袖を通すべき(カジュアル)ブランドが登場!
 「Luigi Solito (ルイジ ソリート)のコットン サファリブルゾンを着てみた!

だいぶサボりがちな本Blogですが、有り難いことにご覧頂いている方がまだいらっしゃるようで、記事の公開後は問い合わせ等が複数あったと言います。恐らくサイズ毎に1着前後の入荷と言うこともあるのだと思いますが、気になっていらっしゃる方はお早目の問い合わせが良さそう(※)です。
※既に完売サイズもあり

トップサルトが仕立てた既成(RTW)のカジュアルウェアがこれまで存在しなかったこともあるのだと思いますが、改めてルイジ・ソリートの注目度の高さを伺い知ることが出来たエピソードでした。

そんなルイジソリートですが、今期はパンツ(トラウザーズ)も複数の型で展開予定とのことでした。

実際、先行予約分の入荷連絡を頂いてからSharonさんに訪問した際には、ドレス用のウールスラックスも複数の色が入荷しており、他にもベーシックなチノパンやデニムスラックス(2カラー)の展開もありました。現在は一部サイズを除いて既に完売状態だそうですが、パンツはサファリブルゾンに比べて各サイズともに豊富に入荷予定とのことですので、気になっている方は要チェックです。

このような中で私がサファリブルゾンに合わせて選んだのが、インディゴカラーのデニムスラックスになります。
ルイジソリート_デニムスラックス1

インディゴカラーのデニムスラックスは2種類の色で展開があったのですが、私が選んだのは色のトーンが濃いめの方。ベルトレスタイプで、サイドアジャスターにて調整します。
ルイジソリート_デニムスラックス2

なお、ドレスウールパンツ同じくパンチェリーナ仕様になっていますので、腰回りのフィット感はとても良いです。
ルイジソリート_デニムスラックス3

ウエストのインナーにはサスペンダーボタンもついています。私は少しウエストを詰め、その際に(サスペンダーで吊って穿くことがないため)取り外すことも考えたのですが、とりあえずはそのままの状態で穿くことにしました。パンツを吊って穿きたい方には嬉しい仕様ですね。
ルイジソリート_デニムスラックス4

パンツの裾は、ドレスパンツ同様にダブルの4.5cm仕上げ。裾幅は19.5㎝とやや太め。全体のシルエットに特段の太さを感じることはないのですが、クラシック感は感じます。ルイジソリートのサファリブルゾンはやや細さを感じるシルエットだったので、これに合わせて裾幅の調整も考えました。ただストレッチ混ではないので穿きにくくなることも考慮して一旦はこのまま穿くことを選択。
ルイジソリート_デニムスラックス5

ちなみにファブリックはアリストンのコットン100%だったと思います。
ルイジソリート_デニムスラックス6
※ファブリックのブランドはうろ覚えのため、要確認。

■早速穿いてみた!
コットン100%なので、正直この時期は暑いです。暑い(※)のですが、どうしても穿きたくて、少し気温の納まった週末の早朝からサファリブルゾンに合わせてお出かけ。その際のスタイルが、こちらです。
ルイジソリート_デニムスラックス8
※コットン100%は高温より、高湿度の方が応える気がします・・・。

ルイジソリートのサファリブルゾンにフィナモレのデニムシャツを合わせて、そしてデニムスラックス。
ルイジソリート_デニムスラックス7

足元にはオールデンのタッセルローファー(コードヴァン)をセレクトしました。
ルイジソリート_デニムスラックス9

この時期屋外ではキツい(暑い)のですが、屋内であれば何とか。クリースも綺麗に落ちますし、ルイージ氏ご本人もこのデニムスラックスにはサファリブルゾンを合わせて欲しいと仰っていたそうなので、ルイージ氏の考える世界観が少しは出せたのかなと思います。
ルイジソリート_デニムスラックス11

裾幅19㎝以上のパンツは普段はほとんど穿かないのでどうかな?と思っていましたが、実際に穿いてみると太さが気になることはなく、思った以上にすんなりと受け入れることが出来ました♪むしろ、クラシックなスタイルが新鮮で心地が良いくらい。当分はこのままのスタイルで楽しもうと考えています。
ルイジソリート_デニムスラックス10

ルイジソリートのパンツは複数の素材、色、型で結構な本数を展開予定と伺っています。入荷時期によって仕立てが微妙に異なり、後半入荷の方がややリーズナブル?と言うお話も。気になる方は是非Sharonさんの店頭にて詳細をチェックされてみてはいかがでしょうかっ!?





松徳硝子の うすはり タンブラー で極上のレモンサワーを頂く。

こんにちは!
本日は「松徳硝子の うすはり タンブラー で極上のレモンサワーを頂く。」と題しまして、これまた久しぶりの雑貨カテゴリの記事をお送りできればと思います。

それでは、まいりましょう。

■幸せな人生のつくり方
さて、なんだか宗教のような!?サブタイトルですが、大した内容ではありません。私のこれまでの人生における経験を踏まえるのであれば、幸せな人生を送るための秘訣の1つは、その大小を問わず、「”嬉しい”や”楽しい”、”心地良い”と言った、自分にとってのポジティブな感覚を出来るだけたくさん集めること」だと感じています。

私の価値観では、別に価格の高いモノを買ったから幸せの度合いが大きくなるわけでもないですし、海外旅行やラグジュアリーなホテルに泊まったから嬉しいが大きくなるわけでもない。更に、星付きのレストランで豪華な食事をとったから大きな幸せを感じるわけではないと言う感想(※)を持っています。
※その瞬間の嬉しさや楽しさは大きいのですが、人生の時間軸と言う観点で見ると小さな嬉しいや楽しいとさほど変わらななくなる

つまり、価格の大小、希少性の有無等を問わず、自分の感性で”嬉しい”や”楽しい”、”心地良い””美味しい”と言う感覚を得る事の出来る機会が多ければ多い程幸せを感じますし、逆にそう言った機会に恵まれなければ、気分も下がるのです。

私は感情の波が激しい方ではありませんが、少しでも多く幸せを感じることが出来る日々を過ごせるに越したことはありませんので、個人的には出来るだけ多くのポジティブな感覚を得る事が出来るような心がけをしながら人生を送っています。

だからこそ、コロナ禍の中にあっても以前ご紹介をしたようなちょっとした衝動買い(※1)を楽しんでみたり、家の中に季節感や華やかさを取り入れてみたり(※2)、時間をみつけて”朝ラン”をしたりすることで、小さな”嬉しい”や”心地良い”を集めているわけです。
※1「話題のカシオークを衝動買い!?
※2「家の中に季節感と華やかさを取り入れる

ちなみに、なにも物を買ったり、どこかに行ったり、食べたりと言う行為だけではなくても良いのです。

例えば、朝起きて天気が良い日は綺麗な青空を見るだけで幸せを感じることが出来ますし、通勤途中で道の落ち葉を掃除しているおじさんと「おはようございます」と言う言葉を交わすだけでも気持ちが良かったりするものです。

どんなことでも良いので、自分の感性にとってポジティブな感覚を得る事が1つでも多ければ多いほど、今日も良い1日だったなと思いながら、気分よく眠りにつくことが出来、これが続けば、きっと幸せな人生だと感じることが出来ると思うのです。

このような中で今回私が自分の生活の中に取り入れた”嬉しい!”が、うすはりを使って極上のレモンサワーを飲むと言う行為です。

■松徳硝子の うすはり タンブラー で極上のレモンサワーを頂く
だいぶ前のことになってしまうのですが、とある飲食店で日本酒を使ったレモンサワーを頂く機会がありました。レモンサワーと言えば、蒸留酒(多くは焼酎)をベースにレモンの果汁と炭酸を用いて作られる、居酒屋の定番的なメニューとなります。

私もコロナ禍によって外食や会食が減ったタイミングで自宅で飲むための缶チューハイを大量に購入、ストックしていたのですが、基本毎日飲むので減りも早く、買い足すのが面倒。そこで次に考えたことが、レモンサワーの素を購入し、氷を入れて炭酸水で割って自分で作ると言う方法。

炭酸水はウィスキーを割ってハイボールをつくるために常時ストックしていたので、食事の時にはハイボールやレモンサワー(レモンチューハイ)、夜も深まり、自分独りの時間を楽しむ際にはウィスキーをストレート(またはトワイスアップ)で楽しんだりしていたのです。

ただ、その飲食店で飲んだレモンサワーは日本酒がベース。そこにレモンの果汁やトニックウォーターなどを用いながら、オリジナルのレモンサワーを提供しており、これがあまりに美味しかったのです。少なくとも、私がこれまで飲んだことのあるレモンサワーの中では間違いなく1番、極上のレモンサワーでした。

しかし緊急事態宣言等によって酒類の提供が禁止されたり、飲食店の営業時間が規制されると、なかなか訪問しようにも難しい。でも、あのレモンサワーが飲みたい!と言う欲求を抑えることが出来ず、とうとう自宅で再現することにしたのです。(笑)

しかも再現するのであれば中途半端は良くないと言うことで、グラスも含めて「完コピ」を目指しました。そこでまず購入したのが、飲食店でも使われていた、”うすはりのタンブラー”です。


”うすはり”とは、薄いガラスで出来たグラスのことで、『江戸硝子として古くから、料亭や割烹で広く愛用され続けて来た』と言います。私もこれまで飲食店で使用する機会が多数あり、その口当たりの良さは実感していたものの、自宅でも愛用しよう!とはなりませんでした。

ところが、上述した極上のレモンサワーを提供するお店ではうすはりを使っていましたので、完全再現のために購入を決意。私が選んだのは、大正11年(1922年)に電球用ガラスの生産工場として創業し、電球製造の過程において培った薄吹きの製法に磨きをかけて平成元年に完成したと言う、松徳硝子のうすはりタンブラーです。

その外見上の特徴はなんとっていも、繊細な美しさを放つ、そのフォルム。
松徳硝子の うすはりタンブラー_1

とても薄いので、ぶつけたり、落としたら簡単に割れてしまいそうな、フラジャイルな姿が魅力的です。
松徳硝子の うすはりタンブラー_2

手に持つだけで薄さを感じることができ、持つ人に対してちょっとした緊張感を強いる。その繊細な感覚がたまらなく愛おしい。(笑)
松徳硝子の うすはりタンブラー_3

飲み口もご覧の表情。その薄さは唇に対してしっとりと寄り添い、とても滑らかです。ガラスが唇に接していることを良い意味で感じさせないので、飲みものの美味しさをダイレクトに感じることが出来ます。
松徳硝子の うすはりタンブラー_4

最近嫁さんはアルコールを飲まないので1つでも良かったのですが、2つの方がしっくりくる!?ので、とりあえずペアで購入をしておきました。(笑)
松徳硝子の うすはりタンブラー_5

と言うことで、グラスが届いたので必要な材料を購入し、早速教えて頂いた手順で極上のレモンサワーを再現。やはりお店で飲むのと自宅で飲むのは若干の違いを感じるので”完コピ”とまではいきませんが、十分すぎるくらい満足度の高い、極上のレモンサワーを作り上げることに成功しましたっ♪
松徳硝子の うすはりタンブラー_6

レモンサワーの素で作るチューハイと比べるとレモンや日本酒、トニックウォーター等、準備するものも増えますし、手間もかかりますが、そんなプロセスを含めて楽しむことが出来、何より味の満足度が高すぎて、幸せすぎます。(笑)

先日風呂上りに一人で作って飲んだのですが、「最高」の一言以外、言葉は不要でした。

私は自宅でビールを飲むことはほとんどありませんが、缶ビールも”松徳硝子のうすはりタンブラー”に入れたらきっとより美味しく感じることが出来ると思いますし、レモンサワーやハイボールだけではなく、カクテルも美味しく、そして何より幸せを感じることが出来そうです。

とてもおススメですので、お酒が好きな方は是非チェックされてみてください!









絶妙な色と生地感に惚れる!:E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) コットンツイル ライトウェイト ネクタイ

こんにちは!
本日は「絶妙な色と生地感に惚れる!」と言うテーマでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■絶妙な色と生地感に惚れる!
まず、ネクタイの生地と言えばシルクとウールが定番です。これに季節感のあるリネンやカシミアが加われば、単体で表現するのか、混紡で表現するのかと言う違いはありますが、ネクタイの生地としてはほぼ事足ります。

事実、私がこれまで所有してきたネクタイは、ざっと調べた限り、100%上述した素材で仕立てられています(※)。きっと本ブログをお読みいただいてる読者の皆様のワードローブも同様ではないでしょうか。
※ニットタイを除く

このような中で私がこの度向かい入れたのは、コットン100%と言う、珍しい!?素材のネクタイです。

コットンと言う生地の特性を見た場合、まずドレスかカジュアルなのか?と言うと、カジュアルに分類されますね。コットンスーツはカジュアルなスーツですし、チノパンに代表されるコットンパンツも同じくカジュアル。よって、ネクタイも同様にコットン素材のものはカジュアルに分類されます。

では、なぜ私はコットン100%のネクタイをこれまで購入していなかったのだろうか?と振り返ってみると、その理由は大きく3つありました。

1つ目は、私自身がドレスよりのクラシックなスタイルを特に好んできたことに起因すると思っています。ドレスよりのクラシックであれば、ネクタイの素材は自ずとシルクかウールが中心になってきます。

そして2目は、季節感の出しにくいコットン特有の表情?があります。ビジネス上、ドレスレベルの高い装いを常に求められるのであれば話は異なりますが、私のようにビジネスにおける装いの自由度が高い人間からすると、礼節が求められるシーン以外においてネクタイをあえて締めるのであれば、そこで表現したいことはやっぱり季節感が一番なのかなと。

よって、夏場であればリネンであったり、冬場であればウールやカシミアと言ったような、季節感のある生地のネクタイを好んで締めてきました。

これに対してコットンはウエイトによって通年使える素材であり、生地を見ただけでは季節感がどうしても表現しにくい。さらに、ややのっぺりとした表情を持つために、装いにおける立体感が出しにくいという先入観がありました。

最後の3つ目は、コンパクトなノットを好む自分のスタイルを踏まえると、コットン素材のネクタイはどうしてもノットがボリューミーになりがちだという考えがあったのです。

ところが、最近はビジネスウェアのカジュアル化や自分の気分もあると思うのですが、ストレートなクラシックスタイルをベースに置きながらも、カジュアル、スポーティなアイテムを組み合わせたタイドアップスタイルにも挑戦をしており、これに合わせてカジュアルなネクタイにも興味の対象が広がってきたという背景があります。

このような中で、SharonオーナーのK氏と雑談をしている際に”お勧めのネクタイ”として今回購入したコットン素材のネクタイをご提案頂きました。

それが、こちらのE&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) のコットンツイルのネクタイになります。コットン100%なのですが、まず、その独特な色合いに惹かれました。表記上はライトブラウンなのですが、光沢感のある、”あずき色”のような、見たことのないカラーリングです。
カペッリ_コットンネクタイ_1

そして100%コットン素材ながら光沢感があり、しっとりとした表情に驚きます。
カペッリ_コットンネクタイ_2

仕様はこれまでと変わらず、3つ折り(トレピエゲ)のスフォデラータ(剣先のみ芯・裏地無し)。
カペッリ_コットンネクタイ_3

更にライトウェイトのコットンと言うこともあり、ノットがコンパクトの納まる。珍しい色や生地感に興味を惹かれている中、このノットの表情に最後は購入ボタンスイッチを押されたかたちになりました。
カペッリ_コットンネクタイ_4

コットン100%なのにしっかりと表情があって色、素材感が魅力的。加えてノットがコンパクトになる点に惚れてしまったわけですね。

■カジュアルなスタイリングにピッタリ!
と言うことで、先日カジュアルなスタイリングを楽しんだ際に合わせてみたのが、こちらになります。

人気ゆえに今季も多数の予約待ちとなっているという、エンリコ・マンデッリのサファリブルゾンに、ルイジ・ボレッリのコットン×リネンのブラウンストライプシャツ、
カペッリ_コットンネクタイ_5

パンツはレスパーデのコットンストレッチチノを合わせ、靴はエンツォ・ボナフェのスエード素材のセミブローグ。この時期になると気温が低くなる雨や曇り模様の日でないとレザーウェアは難しいのですが、それでも空調の効いた室内中心であれば比較的快適に過ごすことが出来る装いとなります。
カペッリ_コットンネクタイ_7

実際に用いてみた感想としては、かなり良いです♪ノットのサイズや形のみならず、ディンプルも綺麗に作ることが出来ますし、シルク混を思わせる表情も絶妙です。
カペッリ_コットンネクタイ_6

スタイルや好みが固まってくると、日々の装いが自然と似てしまいます。このような状況にあるときに信頼のおける方から自分では選ばないであろうアイテムをご提案頂き、受け入れてみると、意外な発見や新鮮な気分を味わうことが出来ますね。
カペッリ_コットンネクタイ_8

コットン100%のネクタイを装いに取り入れることが出来る方はそう多くはないのかもしれませんが、是非、皆様が普段通われているショップの信頼できるスタッフさん目線で選んだネクタイをと取り入れてみてはいかがでしょうか?自分では選ばないような色や生地、質感であればあるほど、新しい発見や新鮮な気持ちを感じさせてくれ、結果として自身のスタイルの幅を広げてくれると思いますよ。







お気を付けください。

こんにちは。

先日「家の中に季節感と華やかさを取り入れる」と題しまして、コロナ禍によるマインドの変化等により、イエナカ時間を快適に過ごすための工夫の1つとして、小さなフラワーベースを用意して定期的に生花を居室空間に取り入れているお話を致しました。

他にもコロナ禍の影響により、私自身は様々な工夫によって日々の生活における快適性、居心地の良さを追及したり、変化があったわけですが、その内の一つが、”朝ラン”です。

コロナ以前は週に1~3回程度の頻度でジムに通い、時間は短いながらも有酸素運動を中心とした運動を行うことで体型や体調を維持、管理していたのですが、コロナによるジムの休止以来(現在は営業中)、ジム内での感染防止を意識したこともあり、すっかり通わなくなってしまいました。

それでも自分の体に合わせて服を仕立てている以上、体型の維持は自分自身に対する義務!?だと思っていますので、食べ過ぎたなと思えば翌日のカロリー摂取を減らしたりすることで、コロナ禍においても体重だけは維持してきました。それでも、普段車で通勤していることもあるのだと思いますが、身体を動かさないと体調がすぐれなかったり、体重は変わらずとも体型の維持が難しいお年頃になってきたこともあり、週に1,2回の頻度ではありますが、早起きをして、自宅の周りを30分程度走ることにしたのです。

先日も頑張って早起きをして、朝ランをしに出かけたのですが、自分が設定しているコースに到着する直前、同じように朝ランをしていた方と、後ろから来た自転車が衝突。自転車に乗っている方が結構な勢いで吹っ飛んで転倒してしまう事故を目の前で目撃してしまいました。

幸いランニングをされていた方は軽傷で、自転車で転倒された方の救護等が出来そうな状態だったので私はその場を後にしたのですが、かなり派手に転倒されていたので心配になりました。

ランニングをされている方は分かると思うのですが、最近は音楽プレーヤーの小型化等により、耳にイヤホン等をしてランニングされている方を結構お見受けします。これ、一見とても良いアイデアのように見るのですが、イヤホンをしていると後ろの状況が全く分からず、走ってくる方や自転車に気付かないのです。

実際、私が目撃した事故も、イヤホンを耳につけて走っている方が後ろを確認せず、急に方向転換をしようとした瞬間に自転車と衝突していました。

また最近は電動自転車やスポーツバイク型の自転車が広まったこともあり、走行音が静かになっていたり、スピードがでる自転車がかなり多く走っています。しかも私がランニングしている際もそうなのですが、道幅が結構あっても、意外に走っている人の脇スレスレを早いスピードで駆け抜けていく自転車が多いのです。

今回の事故は、正直どっちもが加害者であり、被害者だと感じています。

イヤホンをしながらランニングをするなとは言いませんが、方向転換等をするのであれば、後ろは必ず確認をすべきですし、自転車に乗っている方も走っている人のすぐ脇を通り抜ける必要がある際にはスピードを落としたり、必要に応じてベルを鳴らすなどの行為があった方が、自分にとっても安全です。もちろんランニングされている方と距離を取ることが出来る環境であれば、それに越したことはありません。

今回はランニングをされている方と自転車との衝突事故でしたが、都心を車で走っていると、自転車とぶつかるのではないかとヒヤッととすることが実は増えています。

私が免許を取得した際には自転車は歩道を走っていたのですが、最近では自転車は原則自動車用道路を走ることになっている場所がかなり多いです。

また、メッセンジャーのような方は自転車のプロなので、手信号や後方確認等をしっかりされる印象がありますが、最近流行りの!?飲食店等のテイクアウトの宅配員の方は、手信号も出さず、後ろを見ることなく道路に急に飛び出してくる方がとても多いことに驚きます。仮に事故のきっかけを作ったのが宅配員だったとしても、自動車と自転車では自動車の過失割合が大きくなることは明らか。

何が言いたいのか、と申しますと、ランニングをされる方も、自転車、自動車に乗る方も、是非、周囲に対する少しの配慮を持って走ったり、運転してくださいと言うことを自戒の念を込めて、申し上げておきたいのです。

冒頭でお話した自転車で転倒された方ですが、チャイルドシートが設置してありました。幸い小さなお子さんは乗っていませんでしたが、もし乗っていたらと想像すると、小さな子を持つ親としては背筋が凍る感覚がします。
※子供を自転車に乗せたまま、結構なスピードで坂を下っていくママさんも多数いらっしゃいます・・・。

互いに少しの配慮することで事故を未然に防ぐことが出来たり、仮に事故に合ってしまっても被害を軽減することが出来ると思います。正直、事故に合う方が1人でも減ってほしいと心から願っていますので、本ブログをお読み頂いている方には是非、改めてお気をつけて頂きたいと思い、ブログの趣旨とは異なる内容ではありますが、あえて書かせて頂きました。

ファッションを楽しむことが出来るのも、心身ともに健康であるが故。既に気をつけていらっしゃる方が多数だとは思いますが、改めて意識して頂ければ嬉しいです。

ちなみにランニングを終えて戻ってきたら、自転車で転倒された方が座って体を休めていました。事故を目撃したことを伝え、「大丈夫でしたか?」とお声がけをしたのですが、頭を打ち、血が少し出てしまったようで休んでから病院に向かうと話されていました。表情や受け答えはしっかりとしていたので「お大事にされてください」と声をかけてその場を後にしましたが、大事に至らないことを願うばかりです。





家の中に季節感と華やかさを取り入れる:LSA International (エルエスエー インターナショナル) フラワーベース

こんにちは。
本日は「家の中に季節感と華やかさを取り入れる」と題し、ファッション一辺倒だった記事に少しだけ変化を取り入れ、インテリアカテゴリの内容でお届けしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■コロナ禍によるマインドの変化
さて、相も変わらず落ち着きを見せない新型コロナではありますが、このコロナ禍によって多くの方が共通して影響を受けたことの1つと言えば、"自宅で過ごす時間が増えた"と言う点ではないでしょうか。

私自身も例に漏れず、平日における外食や会食の減少、休日の外出自粛等により、コロナ以前に比べると圧倒的に自宅で過ごす時間が増えています。

実際、イエナカ関連消費の増加は目立っておりますし、外でお金が使えない分、自宅で快適に過ごすための消費支出が増えており、例えば食の宅配関連も、ちょっと贅沢な高級志向のものが好調と言う話も聞いたりします。

また、中には都心の狭いマンションに居るくらいであれば、通勤の頻度も減ったし、より快適な住環境へと言うことで、住まいそのものを大きく変える人も出てきていると言います。

これらの事例から言えることは、コロナ禍によって自分たちの価値観、マインドが変化し、生活における様々なものを見直された方が実は結構いるのではないかということ。そして、いかに”おうち時間”を快適に、心地良く過ごすのか?と言うことを、多くの人が真剣に考えたのではないかと思うわけです。

このマインドの変化によって、私もお金を大きくかけずして、自宅を心地良い空間に変えるための工夫を行いました。本日ご紹介するのは、そんないくつかの施策?のうちの1つです。

■家の中に季節感と華やかさを取り入れる
その工夫が、居住空間に季節感と華やかさを取り入れると言うこと。具体的にはフラワーベース(花瓶)を購入し、季節の花を飾ろうと言うアプローチになります。

観葉植物はこれまでも飾ってきましたし、癒しにはなるのですが、1年中大きな変化がありませんので季節感を感じることは出来ません。しかし、花であれば季節によって色とりどりを花を咲かせてくれますので季節感を感じることが出来ますし、色も出て来ますので、華やかさを感じます。

実際にやってみるとわかるのですが、自宅の中に季節の花があると、気分がとても晴れやかになります。朝起きた際、帰宅したとき、食事の際等に花が目に入ると、気分が華やかになり、グリーン(観葉植物)とはまた異なる感覚を得ることが出来るのです。

ただ、この時に大切なことは、”大きすぎないフラワーベース”を準備すること。

大きなフラワーベースには、それなりのボリュームの花を飾らないとうまくまとまりません。
201802_花

よってフラワーベースに合わせて相応のボリュームの花を用意しようとすると、例えば下記のようなボリューム感で5000円~6000円前後(※)のお金が必要になります。
LSA_フラワーベース_大
※花の種類による

しかも”花は生もの”ですから、花屋さんのように気温を低く保てる環境であえばまだしも、一般家庭のような環境ですと、だいたい1週間は持たないくらい(延命剤は使わない)になります。つまり、もし毎週花を変えようとすると、5000円×4週間で2万円/月ものお金が必要になってしまう。

これだと続けるためのハードルが上がってしまいますよね?

よって私のように素人かつ、花に詳しくない方が”気軽に季節感と華やかさを自宅に取り入れたい”と思った際には、小さなフラワーベースから入るのがおススメです。

今回私が購入をしたのは、10年近く前から愛用しているLSA International (エルエスエー インターナショナル)のフラワーベースになります。LSAはイギリスのロンドンで設立されたブランドで、デザインやサイズが豊富なブランドとして幅広いフローリストの方から支持されているメーカー。
LSA_フラワーベース_TLA1977_1

その大きな特徴は、プロダクトの全てが手吹きのハンドメイドガラスになっていると言うこと。ハンドメイドゆえ、スタイリッシュなデザインであっても温もりを感じることが出来る点が魅力的です。
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コロナ禍によるマインド変化によって私が揃えたのは、上がすぼまるような形のシンプルなデザインのフラワーベース。
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高さはおよそ17㎝ほど。これだけあれば、花をさすことも容易。
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シンプルだけれど、どこかモダンさを感じるデザインに惹かれましたが、まさに私の服に対する好みと一緒です。(笑)
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オレンジウムとブプレウルム。初めて飾ったのが、この花です。フラワーベースに対してちょっとボリュームが出過ぎたのが反省点。
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そして母の日にはカーネーション、
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今の時期であれば、紫陽花を飾って楽しんでいたりします。
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これをみた子供が道端に咲いていた花を1輪持って帰ってきたのですが、長さがなりない・・・と言うことで急きょ買い足したのが、同じくLSAのミニテーブルベース。
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コロンとした表情が可愛らしく、背の低い花を少しだけ飾るのにぴったり。
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もちろんこれもハンドメイドで、職人が1つ1つ吹いて整形しています。
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小さなサイズであれば、花屋さんで300~1000円程度の予算で、充分季節感と華やかさを感じることが出来ます。これくらいのプライスであれば、構えることなく、続けることが出来ますね。
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花をダイニングテーブルに飾るだけで家の中が明るくなりますし、家族との会話も弾むハズ!?

また自然は装いにおけるカラーコーディネートにインスピレーションを与えてくれる源泉だったりしますので、私のような花の初心者、男性であってもお勧めしたい、家を心地良くするためのアプローチの1つです。

花を習いたい!まではいきませんが、自宅の花瓶に花をうまく飾ることのできる程度の技術とセンスは習ってみたいと思う今日この頃。そういったことを教えてくださる方をご存知の方は、是非ご連絡頂ければ嬉しいです♪












Luigi Solito (ルイジ ソリート)のコットン サファリブルゾンを着てみた! 【後編】

こんにちは!
本日は「Luigi Solito (ルイジ ソリート)のコットン サファリブルゾンを着てみた! 【後編】」と言うテーマを掲げて、ブランドの背景や私が感じている魅力について考察した前編に続き、ルイジソリートのサファリブルゾン自体について深堀してみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■サルトリア・ソリートではない。でもソリートらしさを感じる、ルイジ・ソリートのサファリブルゾン
この度私が購入をしたのは、ルイジ・ソリートのコットン素材のサファリブルゾンになります。事前に商品の概要については伺っていたものの、ようやくと言いますか、待望のご対面となりました。

ところで、コロナ禍によりロックダウンを繰り返していたイタリアでは、未だにコロナ以前の生産体制には戻ることが出来ていないと言います。

実際、イタリアの多くの州で外出や飲食店の規制が緩和されたのは4月の終わりですし、6月1日現在での感染者数は2500名/1日ほど。日本の半分程度の6000万人ほどの人口で2500名/1日ですから、以前よりも落ち着いてきたとは言え、1日5000名以上の感染者(PCR陽性者)を出している現在の日本とほぼ変わらない状況です。

従って入荷したのは先行で予約を入れていた方のサイズのみだそうで、同時入荷したサルトリア・ソリートの既成ラインとともに、ほぼ完売状態だそうです。もし本記事をお読みになって興味を持たれてもSharonさんの店頭には現在並んでいませんので、次回の入荷状況等を確認してから訪問された方が良さそうです。

今回私が購入した商品ですが、その企画はSharonさんから出されたと言います。デザインやシルエット、素材などをSharonさんが企画、選定し、ルイージ氏に提案したそう。私もお話だけは伺っていたのですが、当然実物は商品入荷のご連絡を頂き、店頭に伺った際に初めて見ました。

それが、こちらになります。4つのパッチポケットが配置されたデザインはサファリブルゾンとしては一般的。ただ全体的なシルエットが細身で、サルトリア・ソリートの持つスタイルとは明らかに異なります。ソリートのシルエットはクラシックよりで、RTWモデルもバストとウエストの差を2で割ったドロップは6程度と、強いシェイプを効かせていません。
ルイジソリート_サファリブルゾン_5

しかし、”ルイジ・ソリート”のサファリブルゾンは明らかにシルエットが細い。前編にも書いたのですが、”ルイジ・ソリート”のアイテムにモダンさを感じるポイントの1つは、サルトリア・ソリートに比べると細身の、このシルエットにあると感じています。

シェイプを抑えたドレスウェアは年を重ねた大人の風格や落ち着きを醸し出しますが、カジュアルウェアの場合はともすると野暮ったく映ってしまいます。この着用シーンや服自体の性格を踏まえたシルエットのコントロールは、流石。ちなみに背面にはバックベルトがあしらわれています。こちらもやや高めに設定することで、モダンさを感じますね。
ルイジソリート_サファリブルゾン_10
※ノーベント仕様です。

そんなサルトリア・ソリートのスタイルとの明確な違いがある一方で、襟の表情やナチュラルなショルダーラインにはサルトリア・ソリートのアイデンティティが明確に現れていて、嬉しくなりました。
ルイジソリート_サファリブルゾン_6

またラペルの雰囲気やロールには、まるでビスポークジャケットのような美しいラインを見ることが出来ます。同じようなデザインのシャツジャケットは様々なブランドでよく見かけるのですが、ベースがシャツなので、こういった美しさを出すことは難しい。それにしても今回改めて感心したのが、ソリート持つバランスに関する審美眼の高さです。

Sharonさんの要望を踏まえながら、独自のアイデンティティを壊すことなく全体をまとめあげる。個人的にビスポークにおける職人の能力においてこのバランス力はかなり重視していますが、改めてソリートの持つ高次元のバランス感覚の凄さを見た気がしました。
ルイジソリート_サファリブルゾン_7

そしてディティール面で興味深かったのが、まずは袖口。可愛らしさ?を感じるデザイン処理です。なお、袖丈の長さは標準体型である私にはピッタリだったので、お直しいらずで買ったその日に連れ帰って来ました。普段は袖の処理を行って頂くので、これは新鮮な感覚でした。
ルイジソリート_サファリブルゾン_11

また、思わず唸ってしまったのが、このポケットの付け方。今回改めてインスタグラム等でもサファリジャケットを検索してみたのですが、私が見た全てのサファリジャケットではポケットが完全に縫い付けられていました。

マチを作って袋状にすると立体感を出すことが出来ますが、コットン素材だと野暮ったさも出かねない。しかし、このようにすることで立体感を表現しつつも、スマートに見せることが出来ますね。ルイージ氏の表現力、恐るべしと言ったところでしょうか。
ルイジソリート_サファリブルゾン_12

ちなみに初めて着用した日に合わせた靴は、納品頂いたばかりのイルクアドリフォリオのフルサドルローファー。サルトリア・ソリートでビスポークして貰ったサファリジャケットも持っていますが、やや着丈が長めの今回のサファリブルゾンとは印象が異なり、クラシックでモダンなフルサドルローファーとの組み合わせも良かったように思います。
ルイジソリート_サファリブルゾン_9

■着用感は?
では、実際の着用感はどうでしょうか?結論から申し上げますと、肩の納まり感や全体的な着心地はサルトリア・ソリートのRTWモデルに非常に近い感覚です。

ただ、今回のモデルに用いている素材はカチョッポリのコットン100%。ウエイトも380gほどありますので、ウール等の伸縮ある素材に比べますと、ややカッチリした印象です。これはおそらく細身のパターンの影響と言うよりも、コットン素材によるものだと言う感覚です。
ルイジソリート_サファリブルゾン_1

私としてはこれまでのソリートと同じような感覚で着ることが出来ますので、満足度はかなり高い状態です。素材とウエイトを考えると気温と湿度が上がる梅雨の後に着るのはちょっと難しそうですが、盛夏を除けば1年中活躍してくれそうなので、ガッツリと着こんで、コットンの風合いにエイジングをかけていければと思っています♪








サルト好きが袖を通すべき(カジュアル)ブランドが登場!:Luigi Solito ルイジ ソリート サファリブルゾン 【前編】

こんにちは!
本日は「サルト好きが袖を通すべき(カジュアル)ブランドが登場!」と言うテーマを掲げて、2021年SSに新しくワードローブの仲間入りをしたアイテムを取り上げてみたいと思います。

なお、前編ではブランドの背景や私が感じている魅力について考察し、購入したアイテム自体は後編にて詳述したいと思います。それでは、まいりましょう。

■時代によって生み出されたブランド、Luigi Solito (ルイジ ソリート)
この度私が購入したのは、イタリアはナポリのトップサルトの内の1つであるサルトリア・ソリートから生み出された新しいブランドである、Luigi Solito (ルイジ ソリート)のカジュアルアイテムとなります。

日本に導入されたファーストシーズンに購入したベーシックなアンコンジャケットを以前ご紹介していたので、覚えていらっしゃる方も多いと思います。
名門サルトが本気で仕立てたアンコンジャケット!?:Luigi Solito ルイジ ソリート ネイビージャケット 【前編】
名門サルトが本気で仕立てたアンコンジャケット!?:Luigi Solito ルイジ ソリート ネイビージャケット 【後編】

”ルイジ・ソリート”は、サルトリア・ソリートを今の地位にまで引き上げたマエストロであるジェンナーロ・ソリート氏の御子息であり、現在フィッター兼カッターを務めるルイジ・ソリート氏の名前を掲げた、カジュアルウェア(RTW)をメインに展開予定のブランドです。
LuigiSolito_ルイジ ソリート_アンコンジャケット

元来、サルトの仕事と言えば顧客の体型、要望に合わせ、平面の生地をビジネスウェアに代表されるスーツやジャケット、パンツ(トラウザーズ)として立体化することです。もちろんバカンス等に用いるカジュアルウェアを仕立てることも仕事の範囲ではありますが、メインはドレス(ビジネス)ウェア。

しかし、ご存知のようにビジネスウェアのカジュアル化の波は日本のみならず、世界中で進行中。しかもコロナ禍によって自宅等でのリモートワークが定着してきたため、紳士のビジネスウェア・マーケットの将来的な見通しは暗い状況です。
※インスタグラムで交流させて頂いている外国人の多くも、スーツを着る機会が激減したと言っていました。

事実、日本においてビジネスウェアを販売するAOKIホールディングスや青山商事の業績はかなり悪化しています。ロードサイドの不採算店舗はこれまでも一貫して別業態へと転換させてきましたし、直近では早期退職等の人員整理も始めています。企業が行う人員整理は、実際にはお金がないと出来ないことなので、今後の更なる紳士服業態の業績悪化を予測し、早めに手を打っている、対策を加速させているのが実情かなと。

つまり、ビジネスウェアのカジュアル化とコロナ禍による需要の減退は、今後(コロナ後であっても)大きく回復することは無いだろうと言うのが、日本において紳士服を扱うトップ企業が考えていることになるわけです。

価格や顧客層が大きく異なるとは言え、イタリアの名門サルトも世界の変化は敏感に感じ取っています。そして、このような世の中の流れを踏まえた上で、ビジネスに使われるスーツやジャケットと言ったドレスウェアのビスポークをメインに扱うサルトリア・ソリートと言う柱にもう1本加えるべく登場したのが、上述した既成のカジュアルウェアをメインに展開する”ルイジ・ソリート”であると私は理解しています。

■ルイジ・ソリートの3つの魅力とは?
そんな時代の変化によって生み出されたブランドと言っても過言ではない”ルイジ・ソリート”。その大きな特徴であり、魅力だと私自身が感じているのが、以下の3点です。

1:サルトの技術をベースにして仕立てられたカジュアルウェア
2:モダンさを感じるデザインと佇まい
3:手の届きやすい価格

1:サルトの技術をベースにして仕立てられたカジュアルウェア
”ルイジ・ソリート”の最も大きな特徴であり、魅力が、名門サルトの技術をベースにして仕立てられたカジュアルウェアであると言う点です。

当然パターンメイキング、カッティングはルイージ氏が行っており、仕立てのベースにはサルトリア・ソリートの技術がしっかりと反映されています。よって、例えば襟を美しく見せるための”ハ刺し”やアイロンワーク、
ルイジソリート_サファリブルゾン_1

必要な箇所に適切な芯材を入れる(素材によっても異なる)等の、サルト仕立ての要素をしっかりと感じ取ることが出来ます。
ルイジソリート_サファリブルゾン_2

個人的に、これはとても重要な要素だと思っています。最近ではビスポーク職人が既製品を販売したり、高価格帯のスーツを手掛けていたファクトリーブランドがストレッチ混、化繊を使ったカジュアルなウェアを仕立てているのをよく見るのですが、パターンこそ職人が手掛けていたり、ブランドのスタイルが反映されているものの、出来上がった製品は”工場生産品”になってしまっています。

確かに価格が下がることで購入のハードルはぐっと下がるのですが、同じようにアイテムそのものの魅力もグッと下がってしまっているように感じ、残念でなりません。

少し前にユニクロに訪問したのですが、そのアイテムのクオリティと価格の圧倒的なパフォーマンスの高さに正直驚きました。職人のブランドやイタリアブランドのイージースーツやストレッチスーツに十数万円も出すのであれば、ユニクロの感動ジャケットや、感動イージーパンツで十分と言いますか、その差に十数万円を支払うことに疑問を感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

やはりそこに”圧倒的な差”や”違い”を感じるからこそ、その価値に対して高いお金を払うのであって、差が感じられない、感じにくいのであればユニクロで良い、ユニクロが良いとなってしまいそうです。

多くのブランドがカジュアル化の波に乗って低価格帯のカジュアルウェアを出していますが、”そちら側”にはデザイナーズブランドとのコラボレーション等によって価格以外のデザインやシルエットに磨きがかかったユニクロと言う超巨人が存在します。よって、そのうちユニクロに全部持っていかれてしまうのでは?と思ったりもしてします。

私自身、ビジネスにおいてもカジュアルスタイルが増えていますので、その波を否定することはないですし、成長マーケットに投資をすることは企業として当然だと理解していますが、自分たちの強み(魅力)を維持しながら参入していなかいと、結果的にはブランドタグにお金を払うようになってしまい、顧客からの支持を失うことになってしまうのではないかと感じています。

なお、サルトリア・ソリートでは、これまで数シーズンに渡ってSharonさんとのコラボ商品であるサルトリア・ソリートのRTWラインを生産してきておりますので、”ルイジ・ソリート”でもその経験が生かされ、日本人体型を考慮したシルエットとサイズで展開されている点も魅力的です。

2:モダンさを感じるデザインと佇まい
上述したサルトの仕立て技術、ナポリの手縫い技術がしっかりと反映されていることに加えて私が”ルイジ・ソリート”に魅力を感じている点が、モダンさを感じるデザインと佇まいになります。

”ルイジ・ソリート”の商品企画には、私がいつもお世話になっているSharonさんが大きく関わっていると言います。Sharonさんのスタイルと言えば、シンプルでベーシック、そしてモダンさを感じると言う点が特徴的ですが、そんなSharonさんの美的価値観が”ルイジ・ソリート”にもしっかりと備わっているのです。

”ルイジ・ソリート”はファーストシーズンこそドレスウェアに近いジャケットを送りだしていますが、当時から今後はカジュアルウェアを中心に扱っていく旨のお話を伺っておりました。

カジュアルウェアと言うとワークだったり、ミリタリー起源のデザインが多く、普段サルトが仕立てたスーツ等を着ている大人が選ぶようなカジュアルウェアと言うと、香港発のセレクトショップであるThe Armouryが扱っている印象があります。ただ、彼らが着ているとカッコ良く見えるのですが、きっと私が着たら野暮ったく見えるだろうなと思うデザインとシルエットだったりします。

それであれば、自分のワードローブに収まっているアメリカンカジュアルウェアで十分だと思っていたのですが、”ルイジ・ソリート”のカジュアルウェアは、そこにしっかりとイタリアのモダンなエッセンス(※)が注入されている点が唯一無二の魅力のように感じているのです。
ルイジソリート_サファリブルゾン_6
※サルトリア・ソリートのビスポークのラインとは異なるモダンさを有します。

もちろんモダンなデザインを持つイタリアブランドは他にも沢山あるのですが、そんなデザインと佇まいを備えていながら、それを職人が手縫いを用いて仕立てていると言う点に痺れます。(笑)そんなブランド、他には存在しません。

なお、カジュアルはドレスに比べると自由度が高い分、カッコ良く着こなすためにはセンスが必要だと常々感じています。

その点、”ルイジ・ソリート”のカジュアルウェアは、私が所有するカジュアルアイテムを合わせても何の違和感もなくイタリアンなモダンさを有したスタイリングが出来るので、あまり難しいことを考えることなく用いることが出来そうです。
ルイジソリート_サファリブルゾン_5

3:手の届きやすい価格
最後に指摘しておきたい特徴が、魅力的なプライシング。ファーストシーズンに購入したネイビージャケットの記事でも書きましたが、価格はSharonさんで扱うサルトリア・ソリートの既成ラインの約6割ほど。

もちろんこれはカジュアルウェアに用いる生地の値段がドレスウェアに比べて安いと言うこともありますし、必要な箇所を除いて副資材等を極力省いていること。
ルイジソリート_サファリブルゾン_3

そして、一部にはミシンを用いる(強度を出すことも目的の1つ)ことで、仕立て(手間)を省力化していること等が関係しています。
ルイジソリート_サファリブルゾン_4

大量生産されたカジュアルウェアと比べれば当然びっくりするほど高いのですが、上述したような(世代を超えて受け継がれてきた)サルトの伝統的な技術がベースとなって仕立てられている点や、職人の手が多く介在していることを考えると、かなり良心的な値付けだと言う感覚です。

今後も生産体制等を見直すことで、より魅力的なプライシングを実現したいと言うお話も伺っていますので、現在サルトや職人による手縫いのスーツ等を好んで着ている方には是非1度、唯一無二のブランドである”ルイジ・ソリート”の服をチェック頂きたいと思っています♪