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2021
皆さま、こんにちは! 暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか!? 本日は「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) の のGIZA45 ニットポロシャツが最高過ぎた!」と言うテーマで、2021SSアイテムの購入レポートをお送りしたいと思います。 それでは、まいりましょう。 ■マウロ・オッタヴィアーニがマイ・ニットメーカーたる所以 さて、ニットポロの定番と言えば、日本においてはジョンスメドレーをイメージされる方が多いのではないでしょうか。イギリスのニットメーカーですが、上質なつくりとスッキリした表情を有しており、服好きであれば同ブランドのアイテムを1着は持っているよと言う方も多いはず。 私もニットポロを数種類と、ロングスリーブニットやカーディガンなど、数着ほどジョンスメドレーのニットがワードローブの中に入っております。 ※上記はADRIAN ※上記はISIS 日本にはクルチアーニやドルモア、フェデリなど、様々なニットメーカーがありますが、正直波があると言いますか、イマイチ人気のニットメーカーとして定着していないイメージがあります。これは日本においてブランドをコントロールする代理店が変わることで方針が変わったり、メディアに取り上げられて一時は広まるものの、その後、急降下して沈んでしまうブランドがあるなど、浮き沈みが激しいように思うのです。 そのような中で、ジョンスメドレーは株式会社 リーミルズ エージェンシー(※)が1988年に日本での取り扱いを開始して以来、現在に至るまで一貫して代理店業を行っており、安定感がある。そう言う意味では、トレンドによる波はあれど、ブランどのイメージや方向性が大きく変わることなく、良くも悪くも変わらない印象を個人的には持っています。 ※2018年にBIGIグループ傘下の株式会社メル・ローズの100%子会社となる ニットの素材感などは今でも大変に気に入っているのですが、唯一ずっと思っていることが、サイズ感が厳密には日本人向けではないと言う感覚を有していること。具体的には、袖丈や着丈が他のブランドに比べると長く、本国イギリス人向けのパターンのように感じていました。 よって、私自身もジョンスメドレーだけではなく、ドルモアやザノーネを着てみたり、グランサッソやクルチアーニ、フェデーリを着てみたりと、様々なニットメーカーのアイテムを購入、着用をしてきました。 このような中で最近ホットなマイ・ニットメーカー(笑)は、2019年に彗星のように現れた、国内では唯一?Sharonさんが2019年のAWより展開を開始した、Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ)(※) です。 ※「「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):前編 」 「「Sharon史上、最高のニット」は本当か!?:Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ):後編 」 素材は最高だけどデザインがイマイチ、デザインは良いけれど、色がちょっと。色やデザインは素敵だけれど、素材が。色や素材、デザインは良いけれど、サイズ感(パターン)が惜しい!など、素材や色づかい、デザインやサイズ感などの全ての要素が高いレベルでまとまっているニットメーカーって、実はそうはないように思っています。 もちろん好みの問題で、あくまで私個人の価値観をもって見た場合の話なので、他の価値感や感性で見た場合には、この限りではなく、魅力的なメーカーは他にもあると思います。 ただ私個人の感覚では、素材や色、デザイン、そして自分の体型にフィットするパターンを現時点で最も高いレベルで満たしていると感じているのが、マウロ・オッタヴィアーニです。 よって毎シーズン展開されるNewアイテムの中から、予算の都合とワードローブの空状況が許す範囲で、少しずつ買い足している状況です。もちろん今年も新作アイテムのコットンロングスリーブニット(※1)やカシミアシルクのハイゲージニット(※2)などを購入しています。 ※1:「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のモダンラグジュアリーなコットンロングスリーブ クルーネックニット(2021SS)を買ってみた!」 ※2:「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のカシミア×シルク ハイゲージクルーネックニットがエレガント過ぎた! 」 実は今年の新作であるコットンロングスリーブ クルーネックニットを購入したタイミングで同時にワードローブに迎い入れていたのが、本日取り上げるGIZA45 ニットポロシャツになります。それがこちら。 薄いベージュがなんとも上品で、やや小ぶりの襟が愛おしい。(笑) 素材はGIZA45コットン。シーアイランドコットンほどの光沢感やシルクのようなとろみのある肌触りではないのですが、しなやかで、サラりとした心地良い感覚を有しています。 某超一流ブランドのニットを生産していることもあって、ニッティング技術も高く、見た目も美しい。 また、着丈や袖丈などもSharonさんが日本人仕様にパターンを設定しているので、フィット感が最高。 ちなみに私が購入したベージュはボタン付き、ホワイトとライトブラウンはスキッパータイプでした。色や素材、デザインとフィッティングの全てがとても気に入っているので、現在お買い得プライスになっている他のタイプの追加も検討しています。 ■ウールパンツに合わせたくなるポロシャツ 今年の夏には何回か着ているのですが、鹿の子ポロなどに比べるとドレッシーな雰囲気のあるニットポロであることに加えて、オッタビアーニのニットポロはとてもエレガントな雰囲気があるので、合わせるパンツもコットンパンツではなく、思わずウールパンツに合わせたくなる自分がいます。 実際、ウールパンツに合わせてコーディネートしたのが、こちら。オフィスの席ではエアコンの冷気が直撃するので、その対策として肩掛けすることの多いニットも、今期購入したオッタビアーニのロングスリーブニット。パンツはレスパーデのウールパンツです。ベージュ×グレーは個人的に大好きな色合わせの1つ。 ボタンも上まで締めると、エレガントな中にも可愛らしさを感じるのは私だけでしょうか?(笑) ちなみに足元はエドワードグリーンのローファーを合わせました。 私は車での通勤に加えて、最近は外出も減っているので夏場でもジャケットやネクタイを締めることがありますが、やっぱり半袖は快適ですね。これからも少しずつマイ・ニットメーカーであるオッタビアーニのアイテムを揃えていければと思っています。 ※本日ご紹介したアイテムは、コチラ 。
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06
2021
こんにちは! 本日は「時代性にあったロロピアーナのPecora Nera®(ペコラ・ネラ®)!」と言うテーマを掲げながら、このSSに購入をしておりました、サルトリアソリートの既成ラインである「Solito house exclusive per Sharon」のロロピアーナのペコラネラ グレンチェック柄ジャケットを取り上げてお送りしたいと思います。 それでは、まいりましょう。 ■時代性にあったロロピアーナのペコラ・ネラ® 最近よく耳にする、SDGs(エス・ディー・ジーズ)。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すということで、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された国際目標です。 項目は17項目に及んでおり、貧困や飢餓をなくそうと言った内容から、環境問題を念頭に、エネルギーのクリーン化や、気候変動に対する対策を促しています。 ファッション好きとして、この環境問題を無視することは出来ません。 毎シーズンのように開発、販売される新商品の数々ですが、その一部は売れ残りとして大量廃棄(償却)する必要性が発生していますし、もっと言ってしまえば、原毛から糸を作る工程では断糸や綿ぼこりが大量発生し、糸を染める染色の工程では水を大量に使い、染料で水を汚染することで環境に負荷をかけています。 また環境問題ではありませんが、ユニクロや無印良品が自社製品に用いている中国のウイグル地区で生産されている“新疆綿”は、中国政府から弾圧を受けているウイグル人を強制労働さながら生産しているという疑惑を持たれ、世界的な人権問題として扱われていますし、革製品で有名なフランスの某メゾンは、製品に用いるために美しいワニ革を”つくって”おり、その動物虐待とも捉えかねない問題が、一時非難の対象となっていたのはご存知の方も多いように思います。 私自身、そのようなファッション産業の抱える負の側面を知るにつけ、自分が好きな服を着ることに対して少なからず負い目を感じることがあります。よって本当に好きなものを厳選することで無駄に購入することを控えたり、買ったものは丁寧に、長く愛用したり、カジュアル服は古着を活用するなど、自分が出来る範囲のことをしながら(自分に対する言い訳をしながら)服を楽しんでいるのが実際のところです。 このような中でこの度私が購入したのが、サルトリアソリートの既成ラインである「Solito house exclusive per Sharon」のグレンチェック柄ジャケット。そしてこのジャケット最大の特徴と言えるのが、ロロピアーナのペコラ・ネラ®を使って仕立てられたジャケットであるという点です。 ペコラネラとは、羊が持つ本来の毛の色をそのまま利用した無染色のロロピアーナの生地のコレクションのこと。羊と言うと「白」と言うイメージがありますが、中には黒やブラウンなどの有色の色を持つ羊が生まれることがあるのだとか。これまではそういった有色の羊は食用にされていたそうですが、ある時、その自然の色合いの美しさに惹かれたロロピアーナ社が、その本来の毛の色の美しさをいかすべく、染色をしないでそのまま製品化したと言います。 「la Pecora Nera」とは、イタリア語で「黒羊」。転じて「仲間はずれ(羊は白が一般的だから)」と言う使われ方をするようですが、そんな仲間はずれであるはずの黒羊の毛の美しさを引き出したロロピアーナ社は、さすがの審美眼の持ち主と言ったところでしょうか。 そんなペコラネラですが染色をしていないので、当然糸の染色工程において環境に負荷を与えることがありません。つまり、ロロピアーナ社のペコラ・ネラ®は美しいだけではなく、環境にも負荷を与えない(もしくは負荷を軽減している)という意味では時代性にあった生地であるとも言えるのではないでしょうか。 今後はファッションを楽しむにあたっても、「環境に優しい」「環境負荷が小さい」と言うキーワードの存在感が大きくなってくるように想像していますので、そういう意味では商品を買う側、選ぶ側の意識の転換も必要になりそうです。 ■ロロピアーナのペコラネラ グレンチェック柄ジャケットを着てみた! これまで数回ほど購入したジャケットを着ております。よってペコラネラの色合いや雰囲気をご紹介するために、スタイリングを含めてご覧頂こうと思います。 こちらはタイドアップスタイル。自然本来の色を生かしたベージュ、ライトブラウンのジャケットカラーがとても優しい印象だと感じましたので、あまり色を用いず、グラデーションカラーでまとめました。 ペコラネラは春夏、秋冬素材ともに存在しますが、こちらは当然春夏素材。ウールの通気性に加えて、サラりとした表情が暑さを感じさせません。無染色ならではの、さっぱりとした表情が魅力的です。 そんなジャケパンスタイルにはくるぶしをだしてフルサドルのローファーを合わせています。 ちなみにスポーティかつナポリメイドのジャケットなので、袖口ボタンは1つで仕上げています。 もちろんネクタイなしでもさわやかに着こなすことが出来ます。カラースキームは上記と同じで、強い色を入れていません。 イタリアンカラーの美しい胸元の開きと、ペコラネラらしい雰囲気をいかすには、あまり色を入れない方が綺麗かなと言うのが、私個人の美的感覚。 こちらも足元はブラウンカラーのコインローファーを合わせています。 何事もそうだと思うのですが、黒か白かと言う二元論で議論をすることはナンセンスだと思っています。光があるから影があるように、コロナと経済はどちらか一方をとるのではなく、いかに両立させていくのかが人間が生きていくうえでは必要なことだと思いますし、ファッション業界もすそ野が広い産業なので、関連の事業で生計を立てたり、ファッションに人生の楽しみ、豊かさ等を見出している私のような人間がいる限り、環境保全や人権保護とファッション産業とをいかに両立させていくのかが大切だと思っています。 様々な産業や事柄の「負」を知っ際には、これを弾圧、批判するだけではなく、それらをいかに低減、抑止するのかと言った方法を自分なりに考え、可能な範囲で少しずつ取り入れながら、健やかに人生を送っていきたいと考えています。 本日取り上げたロロピアーナのペコラネラ。時代との相性や、その独特の色、風合いにとても惹かれましたので、また機会があれば、秋冬素材のアイテムとの出会いも期待したいと思います。
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01
2021
こんにちは! 本日は「Sharonのセールで買ってみた!」と言うタイトルを掲げて、この2021年SSセールの戦利品をご紹介したいと思います。 それでは、まいりましょう。 ■イタリア的ウェスタンシャツ この度、現在開催されているシャロンさんの2021年SSセール で購入したのは、私がこれまで見てきたシャツの中では世界で最も美しい襟型を有していると感じている、G.Inglese(ジ・イングレーゼ)のウェスタンシャツになります。 ジ・イングレーゼと言えば南イタリア・プーリアにある約半世紀に渡るス・ミズーラのシャツ専門店であり、その顧客の1人にウェルドレッサーとして世界的に知られているGiovanni Agnelli氏がいたことは広く知られています。 そんなジ・イングレーゼにSharon企画として持ち込まれて商品化されたのが、私がこの2021年セールで購入をしたウェスタンシャツになります。その特徴を一言で表現するのであれば、”ジ・イングレーゼらしさを伴ったイタリア的ウェスタンシャツ”と言えるのではないでしょうか。 一般的にはハードな使用に耐えうる硬い生地で仕立てられることの多いウェスタンシャツですが、今回は柔らかいインディゴカラーのコットン生地がセレクトされており、これにジ・イングレーゼのスタイルと手縫いを随所に用いた仕立てが加わることで、全体として上品で、とても優しい雰囲気を感じることが出来ます。 襟型にはカッタウェイカラーを採用することで上品さ、スタイリッシュさを感じることが出来、 袖付けにはマニカカミーチャが見られ、手縫いを多用することでウェスタンシャツらしからぬ雰囲気を醸し出します。 それでもパールスナップボタンや スポーティなカッタウェイカフス仕様になっているなど、ウェスタンシャツらしいディティールも採用されています。 このジ・イングレーゼのウェスタンシャツが入荷した際にも気にはなっていたのですが、当時の自分のスタイルはドレス色が強く、その時は見送った経緯がありました。ただ最近ではスポーティでカジュアルなテイストのスタイルも増えていますし、今回はセールと言うことでお買い得であったこともあって、この度自身のワードローブに迎い入れてみました。 ■ジ・イングレーゼのウェスタンシャツを早速着てみた! と言うことで、購入して早々にコーディネートに取り入れてみました。その際のスタイリングがこちらになります。 やはりジ・イングレーゼの襟の美しさ、ボタンを開いた際のエレガントな開き方は秀逸。 本当は以前ご紹介をした(※)ルイジ・ソリートのコットンサファリブルゾンに合わせたかったのですが、この時期には流石に暑すぎる・・・。 ※「サルト好きが袖を通すべき(カジュアル)ブランドが登場!:Luigi Solito ルイジ ソリート サファリブルゾン 【前編】 」 ※「Luigi Solito (ルイジ ソリート)のコットン サファリブルゾンを着てみた! 【後編】 」 と言うことで、シャツジャケット風にして着こなしたみました。ホワイトのTシャツはポロラルフローレン、グルカショーツはティーエスエス 、 足元にはジャコメッティのグルカサンダル を合わせました。 ジ・イングレーゼらしい上品で美しい襟の表情や、柔らかいショルダーライン。それでいてウェスタンシャツのデザインと言うのが、萌えポイントです。(笑) ジ・イングレーゼは私がもう1つのシャツブランドとして愛用しているルカ・アヴィタービレに比べるとクラシックなスタイルなので、サイズもややゆとりがあります。このサイズ感が今回のウェスタンシャツには特にピッタリで、大変に気に入りました♪ギリギリまで購入を悩んだのですが買って良かったです。(笑) 正直マイサイズが残っている時点で結構奇跡的だったのですが、現時点ではほぼ完売状態。ライト・インディゴカラーでワンサイズ残っていますので、気になる方は是非チェックされてみてはいかがでしょうかっ!? ※今回ご紹介した商品は、コチラ 。
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