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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

COL(コルウ)神戸のトランクショーに行ってみた!:中縫い編

こんにちは!
本日は「COL(コルウ)神戸のトランクショーに行ってみた!:中縫い編」と言うテーマでお送りしたいと思います。
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※以前お送りした記事
・「COL(コルウ)神戸のトランクショーに行ってみた!
・「COL(コルウ)神戸のトランクショーに行ってみた!:仮縫い編

それでは、まいりましょう。

■中縫いにあたって懸念していたこと
今回コルウさんのトランクショーに参加させて頂くにあたって、実は懸念していたことがあります。それが、フィッティング。

「?」

あれ?、仮縫いの際に「フィッティングは問題なし」と記載していませんでしたけっ?と言う方、記事をよく読んで頂き、ありがとうございます。確かに仮縫いの際のフィッティングは問題なく、修正の必要はありませんでした。
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※上記2枚は仮縫い時のフィッティングの様子(撮影 By シロさん)

ところが私、仮縫いをして頂いた直後の8月から急に仕事が忙しくなってしまい、それまで習慣化していたランニングが全く出来ない状態となってしまったのです。体重管理だけであれば食べる量の調整でなんとかなるのですが、体を動かさないと体調がすぐれない為、自宅で軽い筋トレを続けていました。すると、3カ月ちょっとの間に上半身が若干大きくなってしまって・・・。(汗)

体重にして2kgまでは増えておらず1kgちょっとの増量だとは思うのですが、それでも体が多少大きくなったことを実感していた私は、そのことがフィッティングに与える影響を懸念していました。

よって今回もトランクショーをご一緒させて頂いたシロさんのパーフェクトなフィッティングを見届けたあとの私の番の前には、一応上記の内容を事前申告したうえで、袖を通させて頂きました。(笑)

その際の着用画像が、こちら。パッと見てみると、さほど筋トレの影響はフィッティングに出ていないように見えますが、皆さまいかがでしょうか?
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実際、私自身も袖を通してみて、事前に想像していたほどのタイト感は感じられませんでした。また前から見た感じのラインの崩れや皺もなく、腕や肩を動かしてみた際の動きにくさもほぼ感じませんでした。
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ご覧のように腕を上げても脇下、ウエストのラインは崩れることなく、またタイトさも感じることなく、一安心。
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仮縫い時からカマの位置を若干修正頂いたようですが、その効果もあって絶妙な仕上がり感。
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良かった!全く問題はなかった!と思いきや、自分では見えない箇所に影響が出てしまっておりました。それが背中のフィッティング。私はもとより肩甲骨の張り出しが大きく、皺が出やすい体形です。ただ上記にも再掲した仮縫い時の写真を見て頂ければお分かりの通り、かなりうまく納めて頂いておりました。
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が、今回の中縫い時には上半身のボリュームが若干増したことによって肩甲骨の張り出しがより大きくなり、生地が若干引っ張られる形での皺が出てしまっていました。。。同じ位置に出やすい、いわゆる「ツキ皺」とは異なる類の皺で、ここからどのように納めていくのか、COL神戸の齋藤さんを悩ませてしまう事態に。(汗)
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また、これに伴い、首筋のフィッティングが仮縫い時から比べると若干浅くなったようにも感じました。恐らく体形がもとに戻ればともに改善するはずですが、いまや軽い筋トレがランニングの代わりに習慣化してしまったので、これを止めるのもまた気持ちが悪い。なかなか悩ましい問題です。

対応としては”クセとり”を中心としたアイロンワークでしのぐ方向性ですが、来年頭の納品時にどのように仕上がってくるのか、自分自身の体形も踏まえてちょっとドキドキ。

とは言え、スポーツジャケットですし、私はあまり細かいことは気にしない性格なので特段の心配はしていないのですが、仕立てる側の齋藤さんとしては若干の懸念を抱かれているよう。

と言うことで、ビスポークを検討されている方は体重がたった1kg程度違うだけでも影響が出てしまうことがあるため、ビスポーク期間中は特に、体形、体重の維持管理に気を配る必要があることを覚えておきましょう。(自分のことは棚にあげる・・・汗)

ちなみに、今回のトランクショーでも齋藤さんが仕入れられた魅力的な生地がそろっていました。中には顧客さんからの依頼に基づく仕入れもあるようで、既に先約がある生地もありましたが、事前にイメージや生地の詳細をお伝えすれば持ち生地はもちろん、色々と探して頂けるようですので、COL神戸さんのトランクショーにご興味がある方は、生地選びからご相談されてみても良いと思います。
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なお、トランクショーのあとは前回もご一緒させて頂いたシロさん(上記着用画像はシロさんに撮影頂きました。)と、トランクショーの会場であったホテルオークラのカジュアルレストランでランチ。
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私は特定のテーラーや職人さんによる服や靴のビスポークを楽しんでいますが、シロさんは服や靴も複数のテーラーさん、職人さんに依頼していると言うご経歴を有しているため、私とは異なる経験を重ねられています。このことが服好きによる変態服飾談義に火をつけ、かなり興味深いをお話をたくさんさせて頂きました。(笑)

また服以外の仕事やプライベートなどの話も楽しませて頂いたので、これからも長いおつきあい!?をさせて頂きたいと思う方の1人です。シロさん、この度は楽しい時間を共有させて頂き、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。また次回は齋藤さんも一緒に、変態服飾談義で盛り上がりましょう♪(笑)

■好みの違いはスタイルにどのように反映されたか?
前回の仮縫い時の記事「COL(コルウ)神戸のトランクショーに行ってみた!:仮縫い編」では、COL神戸さんのトランクショーやスタイルの特徴を、私が感じたなりにご紹介しておりました。

実際、仮縫い時もシロさんとご一緒させて頂いたからこそ第三者視点で見ることが出来た結果、新たな気づきや学びがあったわけですが、今回は仮縫い時にCOL神戸の齋藤さんから提案のあったシロさんと私の好みを踏まえたディティールの違いが、仕立てあがったスタイルにどのような違いを与えているのか、その状態を見ることのできる貴重な機会となりました。

もちろんまだ中縫い時点の状況なので納品時には若干の変化はありそうですが、雰囲気の違いを感じるには十分な機会であったと思います。

仮縫い時の記事にも記載させて頂いた通り、シロさんの好みは英国より、私の場合はイタリアのナポリよりと言う違いがあります。もちろん今ではブリティッシュ、アメリカン、イタリアン、ジャパニーズと言ったカテゴリわけが意味をなさないくらい互いが影響を受けあい、それぞれに他の要素が入り混じっている現実がありますが、どのスタイルがベースになっているのか、と言う違いは見て取ることのできる状況です。

仮縫い時には齋藤さんからそれぞれの好みのスタイルを意識したディティールのご提案があり、これを反映させて仕立てて頂いたわけですが、実際に中縫いで仕上がってきたそれぞれの服を見ると、確かにどちらもCOL神戸ならではのクセのない、プレーンで綺麗な服に仕上がってきているのですが、シロさんの方は英国的な、そして私の方はナポリ的な雰囲気を感じる状態であった点に、テーラーとしての力量を感じた次第です。

もちろん選んだ生地の違いがあることは大前提として、これを踏まえてもなお、シロさんのオーダーされたジャケットは整った綺麗なラインを描き出しながら、各所のディティールも綺麗に処理されておりました。よってシロさんが着用された際には、インスタグラムに見かけるシロさんのそれにピッタリとハマっている。

これに対して、私のオーダーしたジャケットはフロントカットがひらき、より軽快感が強く出ていたり、袖のつけ方、雨降りの分量などを調整することで、よりナポリっぽい雰囲気を醸し出します。
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COL神戸さんには複数の職人さんがおり、職人さんによっても得意とするスタイルがあると伺っています。齋藤さんは、顧客の好みに合わせて担当する職人さんを変えると言うところまで徹底されていると伺いましたが、COL神戸としてのスタイルの共通性を持たせながらも、ディティールや仕上げ方によって異なる雰囲気を服に与えるという器用さは、おそらく世界広しと言えど、日本の中におけるごく一部のテーラー、職人さんくらいしか対応できないのではないか?と考えています。
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実際にステッチの入り方、雰囲気もシロさんのそれとは異なり、イタリアのナポリらしい手作業感(と言っても実際のナポリよりも精緻さは感じます。笑)を感じることが出来、その柔軟性の高さと器用さには改めて驚かされました。
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来年頭に納品を頂いた時にはまだ寒さを感じてしまうと思いますが、春先からは着用できると思いますので、それまでに体形を整えて、楽しみに納品を待ちたいと思います!





LA TERRA(ラ テッラ)でクラッチバックを”おかわり”ビスポークしてみた!

こんにちは。
本日は、「LA TERRA(ラ テッラ)でクラッチバックを”おかわり”ビスポークしてみた!」をテーマにお届けしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ラ テッラでクラッチバックをおかわりビスポークした経緯
さて、以前「LA TERRA(ラ テッラ)でクラッチバックをビスポークしてみた!」と言う記事にてご紹介をしていた、私の大のお気に入りである、LA TERRA(ラ テッラ)のクラッチバック。
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イル・クアドリフォーリオ の職人である久内氏の奥様が一針一針手縫いで仕上げているという点に特徴があります。
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ドイツのタンナーであるワインハイマー社による最高級カーフレザーの1つである、ブラウンカラーのワープロラックスを選んで仕立てて頂いた最初のバックは色気と気品と言った雰囲気だけではなく、その高い実用性が大変にお気に入り。収納力があって、サブポケットによる頻度高いモノの出し入れも楽。その上持ちやすいのですから、気に入らないわけがない。
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そんなお気に入りであったラ テッラのクラッチバックですが、ブラウンカラーにゴールドのファスナーを用いているため、どうしても黒靴を合わせるような、カチッとしたドレッシーなスーツスタイルには合わせにくい状況がありました。
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そして、この問題を解消するには新しいクラッチバックをオーダーするしかないっ!と言うことで、少し前にお代わりオーダーをさせて頂いていたのです。それが、先日シャロンさんで開催されていたイルクアドリフォリオのトランクショーに合わせて納品をされたというわけです♪

■革小物にも、スタイルがある:ラ テッラのクラッチバック
服装や靴にもスタイルがあるように、革小物にも当然スタイルがありますね。

ラインが力強く、大きな金具がついているような、イギリス的な装いにピッタリの革小物もありますし、エルメスのように上品さと贅沢さを求めたら右に出ないようなラグジュアリーさを有する革小物もある。更には、日本人の職人が丁寧に仕上げるクリーンな革小物など、様々なスタイルが存在します。

その点、イル・クアドリフォーリオ の職人である久内氏の奥様が仕立てるラテッラのクラッチバックには、手縫いならではの温もりに加えて、女性らしい品の良い艶感と、優しい風合いを感じます。

久内氏が女性ものの靴を手掛けていたことはご存知の方も多いと思いますが、これ加えてイタリアのフィレンツェにて修行を重ねられることで独特の色気と艶感あるスタイルを身に着けていったことは以前もどこかで記載したかもしれませんが、ラテッラのクラッチバックにも、そんな品の良い艶感と言うか、色気を感じるのはきっと私だけではないはず。

よって、このクラッチバックの持つ佇まいに惹かれる方にはもちろんですが、同じような香りを感じるイル・クアドリフォーリオの靴をビスポークされている方にも是非、お勧めしたいスタイルを持つ革小物だと感じています。

■”おかわり”ビスポークをしたクラッチバックはこちら
と言うことで、今回”おかわり”ビスポークをしたクラッチバックをご紹介したいと思います。今回納品頂いたのは、こちらになります。
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色はチャコールグレーで、マゾーニと言うイタリアのタンナーのカーフになります。
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前回選んだワインハイマー社によるワープロラックスとはまた異なる表情で、ドレッシーな雰囲気に合っているというか、黒靴のスタイリングにも合わせやすい雰囲気。ブラックカラーのクラッチは若干重たくなるような気がしていたので、濃い目のグレー系の革を望んでいた際に、ご提案頂いたのがこちらの革でした。
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収納力があり、男性が持ちやすいサイズやちょっとした物の出し入れが楽なサイドのポケットなど、細かなディティールは前回と同じ。使い買っての良さはそのままに、茶靴だけではなく、黒靴のスタイルに合わせることが出来るようにして貰いました。
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なお、ファスナーはシルバーかブラックかを悩んだ末に、今回はブラックに。
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ただブラックとはいっても真っ黒ではなく、ガンメタリックのような色合いでとてもクール。
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革の表情とも相まって、凛とした表情を感じる点も大変に気に入りました。
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先日早速デビューさせましたが、黒靴を合わせるようなドレッシーなスタイルにも重すぎず、硬すぎず、程良い色気とともにしっくりとくる印象で、イメージ通り、またはそれを上回る程の仕上がりでした♪
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ブラウンに加えてチャコール。これでビジネスシーンにおいて困ることのないラインナップにはなりましたが、機会をみてグレージュカラーを更にお代わりしても良いかもしれない!と思えるほどの満足度の高さです。サイズも含めて、追々検討してみたいと思います♪
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ちなみに、今回から収納袋が付属品として加わりました。使用しない時は、こちらの袋に入れて保管したいと思います。
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