久しぶりに、LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のシャツ(コットン ロンドンストライプ柄)を買ってみた!
こんにちは!
本日は「久しぶりに、LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のシャツ(コットン ロンドンストライプ柄)を買ってみた!」と言う”久しぶりシリーズ”として、先日お送りしたイージー・カペッリのシルクタイ購入記事(※)に続き、現在の私のスタイルにおけるメインシャツブランドとして活躍しております、ルカ・アヴィタービレのシャツを取り上げてみたいと思います。
※「久しぶりに、E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 小紋柄シルクネクタイを買ってみた!」
それでは、まいりましょう。
■LUCA AVITABILE per Sharon
この度、久しぶりに購入したルカ・アヴィタービレのシャツ。思えば日本に初上陸したのは、今から5年ほど前の2017年のAWシーズンでした。
サルトリア・ソリートを日本で独占的に取り扱い始めていたSharonさんですが、ルイジ・ソリート氏と親交が深いルカ氏から「うちのシャツも取り扱ってみないか?」と言う誘いを受けたのが2016年頃。そこから日本人向けのパターンに修正を施したり、Sharonで取り扱う服に対して、よりマッチするようなアップデートを施し、翌年2017年の秋冬にSharon専用のRTWモデルとして「「LUCA AVITABILE per Sharon」が誕生。販売が開始されています。
シャツにも様々なスタイルがありますが、中でもシャツのスタイルとしての特徴が出やすいのが、襟や袖付け、縫製と言ったポイント。
ルカアヴィタービレのシャツはこれまでも評してきたように、端正でプレーンな表情が特徴的。イタリアのナポリをはじめとした南部エリアのシャツは手縫い感溢れるスタイルを持つシャツも多いのですが、ルカ自身が北部のミラノでパターンメイキングの修行をしていたり、マリネッラでシャツづくりをして来たという経歴がそういったスタイルに多分に影響をしたのだと思います。
ちなみにマリネッラはナポリで創業をしたショップですが、急成長のきっかけとなったのは、イギリスのロンドンから仕入れた服飾雑貨の販売です。現在販売されているネクタイなどを見てもわかりますが、ナポリっぽい雰囲気と言うよりは、英国的な精緻さのある仕立てが特徴的(※)ですね。
※カラーリングはナポリらしい鮮やかな色合いを展開
そんなルカ自身のスタイルをベースとして、日本人の体形に合うようにパターンを修正したり、
本来は8工程(若干記憶があいまいです・・・)である手縫いの工程も、「LUCA AVITABILE per Sharon」では14工程まで増やされており、本国で展開されている通常ラインとは作りや手間暇のかけ方が異なっています。
シャツというのは元をたどれば下着です。現在ではそういった認識を持っている方は少数派だと思いますが、それでも決して紳士のクラシックなスタイリングにおいては主役ではなく、脇役。このあたりをしっかりと踏まえているのが、ルカアヴィタービレのスタイル。端正でプレーンな表情は、決してジャケットやネクタイよりも前に出ることはなく、一歩引いて主役を支えます。
それでも丁寧に、高い技術力を持って仕立てられたことが分かるルカのシャツは、ソリートはもちろんですが、どんなスタイルのスーツやジャケットに合わせても強く主張し過ぎることなく、納まってくれる貴重なカミチェリアの1つだと思っています。
最近はSharonさん以外にもルカアヴィタービレのアイテムを見かけることがあります。当初はSharonにて代理店業も行うかもしれないと言う話もちらっと耳にしていたので「あれ?※」と思ったのですが、どうやらその話は流れた模様。
※一般的に代理店がつくと国内や特定エリアでは独占的に取扱うことになるので、他社が直接扱うことはできない。
それでも本来であれば日本のマーケットにブランドと商品を紹介してくれたSharon経由で販売をし続けるのが筋(または事前に話を通す)だと思うのですが、ルカ氏は職人ですが、ビジネスマンでもあるようなので、広まった知名度を生かして少しでも日本の販売量を増やしたいという思いもあり、またSharonでの扱いを見ていた業界の方の中でも、それにあやかって商売をしたい方々がいたようです。(笑)
私は信頼や筋を通すことがビジネスにおいても最も重要な要素だと感じていますので、正直そう言ったことをする方々を理解することは難しいですし、ルカ氏の姿勢にも疑問符がついてしまうのですが、SharonオーナーのK氏は大人でした。(笑)あまり気にされていないようです。
と言うことで、ちょこっと裏話なんかもしてみましたが、さっそく購入したルカアヴィタービレのロンドンストライプ柄シャツをデビューさせてみました。
■名脇役
今回購入したのは、ホワイトベースにブラウンカラーのロンドンストライプ柄の入ったシャツ。生地はトーマス・メイソンのもので、ストライプ柄の間隔、太さ、色合いがとても上品。ストライプ柄はこのバランス次第で主張が強すぎたり、カジュアルさが出てしまうと思うのですが、そのあたりは流石のバランス感。
この日はダークグリーンベースにチェック柄の入ったヴィンテージ生地を使ったソリートのビスポークジャケットに合わせました。カーキがかったネクタイに、テラコッタカラーのカシミアシャツを差し色として使うなど、やや主張の強い、特徴的なスタイリングを楽しみましたが、ルカのシャツは静かに鎮座。下手に口出しすることなく主役を支えるその姿は、まさに名脇役と言ってもよいのかなと。
ちなみに足元はこんな感じでした。
「LUCA AVITABILE per Sharon」を扱うSharonさんは先日3月22日で創業地である南青山の店舗での営業を終了し、現在店舗移転作業中。4月から、北参道にて営業を開始する予定とのこと。
22日までリアル店舗限定で行われていた店舗移転セールでは、シーズン関係なく、香水等の一部アイテムを除いた全商品がセール対象だったのですが、定番のネクタイやシャツはかなり売れたようです。私もネクタイやシャツなど、ビジネスマンであればたくさんあっても困ることのないアイテムを買い足し、ワードローブの充実化を図らせて頂きました。
北参道のお店はかなり広大なワンフロアになるそうなので、そこでどんな提案をされていくのか、今から楽しみです。またオープンしたら、本Blogにてご紹介したいと思います♪