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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

久しぶりに、LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のシャツ(コットン ロンドンストライプ柄)を買ってみた!

こんにちは!
本日は「久しぶりに、LUCA AVITABILE(ルカ・アヴィタービレ)のシャツ(コットン ロンドンストライプ柄)を買ってみた!」と言う”久しぶりシリーズ”として、先日お送りしたイージー・カペッリのシルクタイ購入記事(※)に続き、現在の私のスタイルにおけるメインシャツブランドとして活躍しております、ルカ・アヴィタービレのシャツを取り上げてみたいと思います。
※「久しぶりに、E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 小紋柄シルクネクタイを買ってみた!

それでは、まいりましょう。

■LUCA AVITABILE per Sharon
この度、久しぶりに購入したルカ・アヴィタービレのシャツ。思えば日本に初上陸したのは、今から5年ほど前の2017年のAWシーズンでした。

サルトリア・ソリートを日本で独占的に取り扱い始めていたSharonさんですが、ルイジ・ソリート氏と親交が深いルカ氏から「うちのシャツも取り扱ってみないか?」と言う誘いを受けたのが2016年頃。そこから日本人向けのパターンに修正を施したり、Sharonで取り扱う服に対して、よりマッチするようなアップデートを施し、翌年2017年の秋冬にSharon専用のRTWモデルとして「「LUCA AVITABILE per Sharon」が誕生。販売が開始されています。

シャツにも様々なスタイルがありますが、中でもシャツのスタイルとしての特徴が出やすいのが、襟や袖付け、縫製と言ったポイント。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_1

ルカアヴィタービレのシャツはこれまでも評してきたように、端正でプレーンな表情が特徴的。イタリアのナポリをはじめとした南部エリアのシャツは手縫い感溢れるスタイルを持つシャツも多いのですが、ルカ自身が北部のミラノでパターンメイキングの修行をしていたり、マリネッラでシャツづくりをして来たという経歴がそういったスタイルに多分に影響をしたのだと思います。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_2

ちなみにマリネッラはナポリで創業をしたショップですが、急成長のきっかけとなったのは、イギリスのロンドンから仕入れた服飾雑貨の販売です。現在販売されているネクタイなどを見てもわかりますが、ナポリっぽい雰囲気と言うよりは、英国的な精緻さのある仕立てが特徴的(※)ですね。
※カラーリングはナポリらしい鮮やかな色合いを展開

そんなルカ自身のスタイルをベースとして、日本人の体形に合うようにパターンを修正したり、
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_3

本来は8工程(若干記憶があいまいです・・・)である手縫いの工程も、「LUCA AVITABILE per Sharon」では14工程まで増やされており、本国で展開されている通常ラインとは作りや手間暇のかけ方が異なっています。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_4

ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_5


シャツというのは元をたどれば下着です。現在ではそういった認識を持っている方は少数派だと思いますが、それでも決して紳士のクラシックなスタイリングにおいては主役ではなく、脇役。このあたりをしっかりと踏まえているのが、ルカアヴィタービレのスタイル。端正でプレーンな表情は、決してジャケットやネクタイよりも前に出ることはなく、一歩引いて主役を支えます。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_6

それでも丁寧に、高い技術力を持って仕立てられたことが分かるルカのシャツは、ソリートはもちろんですが、どんなスタイルのスーツやジャケットに合わせても強く主張し過ぎることなく、納まってくれる貴重なカミチェリアの1つだと思っています。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_7

最近はSharonさん以外にもルカアヴィタービレのアイテムを見かけることがあります。当初はSharonにて代理店業も行うかもしれないと言う話もちらっと耳にしていたので「あれ?※」と思ったのですが、どうやらその話は流れた模様。
※一般的に代理店がつくと国内や特定エリアでは独占的に取扱うことになるので、他社が直接扱うことはできない。

それでも本来であれば日本のマーケットにブランドと商品を紹介してくれたSharon経由で販売をし続けるのが筋(または事前に話を通す)だと思うのですが、ルカ氏は職人ですが、ビジネスマンでもあるようなので、広まった知名度を生かして少しでも日本の販売量を増やしたいという思いもあり、またSharonでの扱いを見ていた業界の方の中でも、それにあやかって商売をしたい方々がいたようです。(笑)

私は信頼や筋を通すことがビジネスにおいても最も重要な要素だと感じていますので、正直そう言ったことをする方々を理解することは難しいですし、ルカ氏の姿勢にも疑問符がついてしまうのですが、SharonオーナーのK氏は大人でした。(笑)あまり気にされていないようです。

と言うことで、ちょこっと裏話なんかもしてみましたが、さっそく購入したルカアヴィタービレのロンドンストライプ柄シャツをデビューさせてみました。

■名脇役
今回購入したのは、ホワイトベースにブラウンカラーのロンドンストライプ柄の入ったシャツ。生地はトーマス・メイソンのもので、ストライプ柄の間隔、太さ、色合いがとても上品。ストライプ柄はこのバランス次第で主張が強すぎたり、カジュアルさが出てしまうと思うのですが、そのあたりは流石のバランス感。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_8

この日はダークグリーンベースにチェック柄の入ったヴィンテージ生地を使ったソリートのビスポークジャケットに合わせました。カーキがかったネクタイに、テラコッタカラーのカシミアシャツを差し色として使うなど、やや主張の強い、特徴的なスタイリングを楽しみましたが、ルカのシャツは静かに鎮座。下手に口出しすることなく主役を支えるその姿は、まさに名脇役と言ってもよいのかなと。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_9

ちなみに足元はこんな感じでした。
ルカアヴィタービレ_ロンドンストライプシャツ_10

「LUCA AVITABILE per Sharon」を扱うSharonさんは先日3月22日で創業地である南青山の店舗での営業を終了し、現在店舗移転作業中。4月から、北参道にて営業を開始する予定とのこと。

22日までリアル店舗限定で行われていた店舗移転セールでは、シーズン関係なく、香水等の一部アイテムを除いた全商品がセール対象だったのですが、定番のネクタイやシャツはかなり売れたようです。私もネクタイやシャツなど、ビジネスマンであればたくさんあっても困ることのないアイテムを買い足し、ワードローブの充実化を図らせて頂きました。

北参道のお店はかなり広大なワンフロアになるそうなので、そこでどんな提案をされていくのか、今から楽しみです。またオープンしたら、本Blogにてご紹介したいと思います♪






Aesop(イソップ) プリム フェイシャル ハイドレーティング クリーム & パセリ フェイシャル トナー を使ってみた。

こんにちは!
本日は珍しく、中年男性のための!?美容ネタとして「Aesop(イソップ) プリム フェイシャル ハイドレーティング クリーム&パセリ フェイシャル トナー を使ってみた。」と言うテーマを掲げて、お送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■老いと向き合う
人間を含めた生物が抗うことが出来ないことの1つが、「老い」ですよね。個人的には、年を重ねること自体は「経験」や「落ち着き」「多面的な物事の味方」など、若いころには得ることの難しかったことが身についてくると考えていますので、悪いことではないと思っています。

しかし、細胞レベルでの比較論で言えば、若いころに比べると確実に「老いている」ことを感じざるを得ません。

例えば単純な話として、全力で走ってみても若いころのような疾走感を感じるスピードでは走ることが出来ないことを悟りますし、エネルギーがあふれ出ている子供と公園で遊べば、帰宅後は疲れて眠くなってしまう。

他にも、若いころほど食べることが出来なくなったり、日常生活の中においても若いころとは明らかに違っていることを感じるお年頃です。

私は老いることは人間として自然の摂理であり、「アンチエイジング」という手段をもって抗うことをしようと強く考えたことはありません。ただ老いるにしても美しく、周りに不快さを与えることのない、良い年の重ね方、老い方をしたいと考えている一人だったり致します。

このような中で最近感じていたことが、肌の乾燥。

以前もどこかの記事では記載したのですが、私は若い頃にサーフィンを楽しんでおりました。その頃は肌のケアを深く考えることもなく、日焼け止めこそ塗ってはいたものの、サーフィン後のアフターケアについては特段気にかけてはおらず。しかし、あまりに放置をしたことから肌がボロボロになってしまったので、顔を中心としたスキンケアについては多少気を使ってきたつもりです。

よってハンドクリームや洗顔をした後の化粧水や乳液などについては愛用しているものがあったのですが、ここ最近はこれまで使ってきたものでは効きが悪いのか、どうも乾燥を感じてしまう。特に、空気が乾燥する秋から冬にかけての季節についてはそれが顕著です。

肌等については人によって体質などもありますから、対策の可否もありますし、一概にケアすべきとも言えないと考えています。しかし個人的な事情を言えば、私の体質であれば、ケアさえすればカサカサ感や赤みを抑えることが出来ると感じていますので、自らの老いと向き合いながら、出来る範囲で対策をしていきたいなと考えていたりします。

スキンケアや美容と言えば、男性よりも女性のほうが一般的には詳しく、情報も持っているだろうということで、インスタで交流をさせて頂いている方にご相談をして、さっそくスキンケア商品を変えてみることにしました。

■Aesop(イソップ) プリム フェイシャル ハイドレーティング クリーム&パセリ フェイシャル トナー
今回はハンドクリームを中心に複数のメーカーの情報を頂いたので、実際に店頭に赴いていくつかを試してみたのですが、その中でブランドイメージ?も含めて最も気に入ったのが、1987年にオーストラリアで創業した、イソップのケア商品。

イソップと言えば、そのナチュラルかつスタイリッシュな店舗空間が印象的で、数年前から店舗数を飛躍的に拡大した印象があります。店舗のエントランスからは心地の良い香りが溢れ出ており、週末などはいつも多くの女性客でにぎわっているイメージがありました。

実際、これまでもハンドソープは使用したことがありましたが、とても香りもよく、さっぱりとした洗い心地も心地よい。ただ高い、と言うイメージがありました。(笑)

値段は高いですが、外から見える顔や手などの肌とは今後も長く付き合っていきますから、良い年の重ね方ができるのであれば、それもまた良しと考えて購入をすることにしました。

イソップの店頭に入ると、まずはスタッフの方によるコンサルティングをしてもらうことから始まります。(購入商品が決まっている場合には、この限りではない)どんなことに悩んでいて、どんな商品を欲しているのかを説明すると、いくつか提案を頂き、実際の商品を試してみることが出来ます。

今回は乾燥に悩んでおり、これを改善したいこと。ただし、保湿はしたいがベタつく商品はできるだけ避けたいことをお伝えしたのですが、これに対してご提案頂いた商品が「プリム フェイシャル ハイドレーティング クリーム」でした。

当初は乳液を考えていましたが、より保湿力が高く、維持するということで、今回はクリームを提案頂きました。手の甲で試してみたところ香りもよく、またベタつきすぎずに、しっとりした感覚を個人的には感じましたので、ご提案商品に決定。1か月くらい前から使用しています。
プリム フェイシャル ハイドレーティング クリーム_1
※購入時には布の袋に商品を入れてくれ、オリジナルのフレグランスを吹きかけてくれるので良い香りがします。(自宅用)

その時購入したのはクリームのみでしたが、サンプルとしてクレンザーと化粧水も貰いました。
プリム フェイシャル ハイドレーティング クリーム_2

せっかくなので風呂に入る際にクレンザーで洗顔をし、化粧水で保湿をしたあとに購入をしたクリームをフェイスや首、手に塗り込んで使っています。
プリム フェイシャル ハイドレーティング クリーム_3

基本的には朝と晩の洗顔後に使用しているのですが、まず感じるのが、心地よい香りによる効果。使うことで少しリッチな気持ちになり、リラックスするように感じます。そして驚いたことが、これまで使っていた乳液だと付けたあとも一部に乾燥が見られたのですが、今回はしっとり、プルプルした状態が維持できたこと。

肌質や体質により効果は人それぞれだと思いますが、私にはあっていたのでしょう。カサつきが抑えられ、とても心地の良い状態であるとすぐに実感することが出来ました。サンプルで頂いたクレンザーは私の好みではありませんでしたが、化粧水は粘り感というか、肌にしっかりと染み込んでいくような感覚があって気に入ったので、その後買い足し。(笑)
パセリ フェイシャル トナー

現在は朝晩の洗顔後にイソップの化粧水とクリームで保湿ケアをしています。季節が春になってきたこともあるのでしょうが、肌の乾燥も感じることなく、とても快適に過ごすことが出来ています。

両方合わせて税込みで約13,000円ほど。普通に使って2~3か月ほどは持つようなので、1か月あたりに換算すると4,000円から6,000円ちょっと。湿度が高くなる梅雨あたりになると乾燥は感じませんので、秋口から春先あたりまで使うことになりそうですが、現状感じている効果を得ることが出来るのであれば、良い年の重ね方をする意味ではアリかなと感じています。

イソップの商品は女性へのギフトとしても人気のようですが、中年のおじさんが自ら使うのもアリだと思いますので、スキンケアの観点で何かしらのお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら是非、店頭に訪問されてみてはいかがでしょうか。











久しぶりに、E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 小紋柄シルクネクタイを買ってみた!

こんにちは!
本日は「久しぶりに、E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ) 小紋柄シルクネクタイを買ってみた!」と言うテーマを掲げて、前回の記事に引き続き、現在開催されているSharonさんの店舗移転セールにて購入をしたネクタイを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ザ・クラシック ネクタイ
前回購入をしたツイルウールタイに加えて購入をしたのは、ザ・クラシックタイと表現しても良い、イージー・カペッリの小紋柄シルクネクタイになります。色は鮮やかなサックスブルー。
カペッリ_ネクタイ20220315_4

これにクラシックな小紋柄が入ります。
カペッリ_ネクタイ20220315_5

もちろんトレピエゲ(3折)の剣先のみ芯無しのスフォデラータ仕様。
カペッリ_ネクタイ20220315_6

ガシっとしたヘヴィーウェイトのシルクがイギリスのシルクを想起させますが、これを裏地なしで柔らかく仕立てている点に特徴と魅力があります。最近購入しているネクタイはウールを中心として、カシミアやウールとリネン等の混紡素材がほとんどだったので、シルク素材という点、そして小紋柄と言う柄も懐かしく、新鮮な印象でした。
カペッリ_ネクタイ20220315_8

ちなみに、こちらのタグはSharonさんとのWネームタグになるより以前のもの。奇跡的に残っていた?レアな1本ということで、元々のお値段も安く、そこからさらにセールでの割引が入りましたので、かなりお得に購入することが出来ました♪
カペッリ_ネクタイ202203157

ここ数年は様々な業界で人件費、原材料費の高騰が叫ばれてきましたが、これに加えて近年はコロナ禍の影響もあって燃料費や輸送費も上昇傾向。さらにロシアのウクライナ侵攻に伴う世界情勢の劇的な変化も加わり、今後モノの値段が上がることは容易に予想ができますね。

実際、服の生地の値段も年々上昇傾向ではありましたが、この秋冬からは今までにないくらいの値上がりが起こる可能性もあると小耳にはさみました。当然これはビスポークだけではなく、既製品にも影響は出てきます。値段が上がる前の商品をセールで更にお得に購入すると言う選択肢は、賢明な判断なのかもしれません。

今回はネクタイ2本をご紹介いたしましたが、店舗移転セールという機会を最大限に活用させていただき!?少し”大きなもの”も購入しましたので、お直しが上がり次第、ご紹介したいと思います。(笑)

■ネクタイ1つで雰囲気が変わる!クラシック スタイリング
こちらも、さっそくデビューをさせております。この日の都心部は、日中に25度近くまで気温が上昇するという、初夏を感じさせる気温。打合せのために外出をしたのですが、歩くと汗ばむほどの温かさでしたし、Tシャツ1枚の方もお見掛けしました。笑。

そんな日のスタイリングがこちら。朝晩用に盛夏以外の3シーズンに利用可能な、やや地厚なネイビーカラーのスーツ(サルトリア・シャロン)を着用し、ビジュアル的に暑さを軽減することを目的に、爽やかなサックスカラーを主体にVゾーンをまとめます。
カペッリ_ネクタイ20220315_2

ノット、そしてディンプルの表情にハリ、コシある、ヘヴィーウェイトのシルクらしさを感じることが出来ますね。また、小紋柄がとてもクラシック。
カペッリ_ネクタイ20220315_1

足元はイルクアドリフォリオのビスポークシューズを合わせました。
カペッリ_ネクタイ20220315_3

打合せのために出歩いた日中はさすがに暑かったのですが、出勤、帰宅時の気温に対してはちょうどよく、心地よさをも感じることが出来ましたし、爽やか!と言うコメントも頂きましたので、季節、気温、そして打合せというTPOに対してフィットした、適切な装いが出来たのかなと感じました。

この季節は秋冬スーツやジャケットにネクタイだけ春夏物を取り入れて、移行期のバランスをとることが多々あります。春夏ネクタイは軽やかな生地が多いので、あまり季節感の強いネクタイだとアンバランスになってしまうこともありますが、シルクタイであれば色味のコントロールだけ気を付ければ上手く溶け込んでくれるのでお勧めです。

今の時期に着るものに困っている方は、起毛感の少ない秋冬用スーツやジャケットに、是非シルクタイを合わせてみてはいかがでしょうか!?ネクタイ1本でクラシックな雰囲気のスタイリングとなり、かつ季節にもフィットした装いができると思いますよ。





E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ)のツイルウールタイをお得に購入♪

こんにちは!
本日は「E&G CAPPELLI(イージー・カペッリ)のツイルウールタイをお得に購入♪」と言うテーマを掲げて、現在Sharonさんにて開催中の”店舗移転セール(店頭限定)”で購入をしたアイテムを取り上げてみたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■Sharonの店舗移転セール
さて、本Blogをお読みいただいている方であればご存じのことと思いますが、私が普段服を購入しているSharonさんが店舗移転をすることになりました。Sharonといえば南青山、と言うくらいに南青山という地名がセットになっておりましたが、店舗の移転先は”北参道”だそうです。

北参道と言うと馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、商業地である表参道に比べると住宅やオフィスなども多く、また明治神宮が近いこともあって、より落ち着いた大人の雰囲気の街ですね。

そう言えば少し前に三井不動産レジデンシャルが手掛けている北参道駅から徒歩1分の立地に開発中のマンションである「パークコート神宮北参道ザタワー」のトップフロアが13.7億円(約240平米)!ということで話題となっておりましたが、高級住宅街の1つでもあります。

そんな北参道のエリアに、現在の3階分のフロアよりも広い1フロアで新店舗を4月上旬から展開予定とのこと。

この移転に伴い、3月22日(木)まで店頭限定で”店舗移転セール”を開催しています。このセールの特徴は、普段は対象にはならないブランドに加えて、秋冬ものはもちろん、初夏ものも、ほぼ全てのアイテムが対象になっているという点。オフ率は20%~50%ということで、秋冬物の充実化はもちろんですが、これからのシーズンに使える初夏物もお得に購入するチャンスです。

私もこの機会を逃すべく、さっそく参戦?してまいりました。

■しっとり、しなやかなイージー・カペッリのツイルウールタイ
この度私が購入したのは、春夏もののネクタイである、イージー・カペッリのツイルウールタイ。色はブラウン(店頭表記上はライトブラウン)で、無地のとてもシンプルなネクタイです。
カペッリ_ネクタイ20220310_1

仕様はトレピエゲ(3折)の剣先のみ芯無しのスフォデラータ仕様。
カペッリ_ネクタイ20220310_2

以前同じような色合いで、ライトウェイトのコットンネクタイも購入していました。コットンネクタイは季節感を感じさせないマットな質感と風合いが魅力的だったのですが、
カペッリ_コットンネクタイ_8

今回はHOLLAND&SHERRYのsuper120sをした、程良いハリとやや光沢あるエレガントな質感に惹かれました。
カペッリ_ネクタイ20220310_3

締めた際のノットのサイズ、形、ディンプルの表情も素晴らしく、個人的に好みです。使おうと思えば通年使うことができますが、起毛した、重量感ある生地に対してはパワーバランスの面で負けちゃうかもしれませんので、合わせる生地等はバランスを見る必要がありそうです。
カペッリ_ネクタイ20220310_4

■早速使ってみた!
ということで、先日さっそくデビューをさせてみました。この3月という時期は朝晩と日中との寒暖差が10度を超えることも少なくなく、また寒さを感じる日も多いのですが、3月ということで精神的には寒さに応じた冬物を着ることに対して若干の抵抗を覚える難しい季節であると思っています。

この日の都心部の日中は20度にも迫る温かい金曜日でしたので、あえて季節感の出ないコットン素材のサファリジャケットを着用し、これに合わせてみました。
カペッリ_ネクタイ20220310_5

この装いであればコットン素材のネクタイを合わせることもできるのですが、あえてエレガントな雰囲気かつ、若干の季節感を感じることのできるウールタイを合わせることで装うということの楽しみを堪能しました。(笑)
カペッリ_ネクタイ20220310_6

ちなみに足元は、こんな感じ。
カペッリ_ネクタイ20220310_7

コットンとウールという素材の違いをどのように装いにおける表現の中で使っていくのか、これが正しいという答えは1つではありませんが、自分なりの意図をもって使い分けていくと装いの幅も広がると思いますし、楽しみも増すのではないかと感じています。

普段であれば同じような色柄ものは優先度が落ちてしまいがちですが、セールという機会をうまく使ってワードローブの充実化が図れたのではないかと感じています。

同じネクタイは当日別のお客さんが購入されて完売したそうですが、春夏ネクタイをお考えの方はよい機会だと思いますので、是非、店頭に訪問されてみてはいかがでしょうか。






Sartoria Solito(サルトリアソリート)のウィンドウペーン柄フランネルスーツを購入!(Solito house exclusive per Sharon)

こんにちは!
本日は、Sharonさんが開催していたSPECIAL OFFER セール(※)において、特別に!?割引がされていたSartoria Solito(サルトリアソリート)のスーツを新たに迎い入れましたので、ご紹介したいと思います。
※現在は店舗移転セールをリアル店舗のみで展開

それでは、まいりましょう。

■奇跡のRTW:Solito house exclusive per Sharon
この度私が購入をしましたのは、イタリアはナポリのトップサルトの内の1つであるサルトリア・ソリートによる、世界で唯一の既製品(RTW):「Solito house exclusive per Sharon」のスーツです。

現在日本においてはSharonさんがサルトリアソリートを扱う唯一の店舗となっておりますが、このSharonの美意識と、ナポリのサルトであるサルトリアソリートが出会うことで生まれたのが、上述した「Solito house exclusive per Sharon」になります。

パターンはソリートのカッティングをベースにSharonが独自の美意識を反映したオリジナルを用いており、その生産はビスポークと全く同じ工程にて行われ(※)、縫製は熟練の職人が担っています。よって年間の生産量が必然的に決まってしまう、ある意味では非常に貴重なラインとなっています。
※カッティングはジェンナーロ・ソリート氏/ルイージ・ソリート氏による

ところで、スーツの良し悪しを語る際に「やっぱり最後はオーダースーツだよね。」と言ったような趣旨の言葉がよく語られることがあります。

例えば、バブル期に登場したトヨタの高級車である「クラウン」にいつかは乗りたいと言う憧れを表現する言葉として、「いつかはクラウン」と言う言葉が今でも使われることがありますよね。もちろん今では高級車の代名詞であった「クラウン」にとってかわった「アルファード」であったり、インポートカーなどに憧れの対象が変化しているのかもしれませんが、いわゆる商品ピラミッドの頂点に対する欲求を表しているわけです。

そう言う意味では、日本ではオーダースーツを表す言葉が乱立してしまっている節がありますが、「オーダースーツ」と「既製品のスーツ」との大きく2つに分けるのであれば、オーダースーツの方が序列的には上と言う認識が広まっています。

それもそのはず、元々スーツは1人1人の体型に合わせて誂える服装だったものが、ブルックスブラザーズによって初めて既製品のスーツが販売されたことにより、世界が変わるわけです。ゴールドラッシュに沸く当時のアメリカ。先を急ぐ採掘者はスーツが仕立てあがるのを待ってはいられず、すぐに着用することが出来る既製品のスーツを選んだと。より安価に、よりスピーディに購入することが出来るスーツがビジネスマンに支持されるのは自然の流れ。
※「アメリカの開拓者精神が宿る、アメリカントラッド・カジュアルの原点:ブルックス ブラザーズ展 - アメリカンスタイルの200年、革新の2世紀 -

当時は既製品とは言え、品質の高さをアピールするために仕事の跡が分かるようにスーツを裏返して展示していたと言うエピソードもありますが、少なくとも現代においてはオーダースーツに比べれば、用いる生地のグレードや様々な工程を簡略化、合理化することで買いやすい価格帯のものが増えています。

そのようなスーツの歴史や、大量生産されたスーツと個人に合わせて仕立てられるオーダースーツと言うイメージもあって、スーツ(ジャケット/パンツ)と言う商品においては、オーダースーツの下に既製品のスーツが存在すると一般的には理解されています。

私も基本的にはその理解に対して異論はないのですが、少なくとも私が長らく愛用しているSolito house exclusive per Sharonに限っていえば、その概念に当てはまることのない、つまりはオーダースーツにも勝るとも劣ることのない、”奇跡のRTW”と称しても良いのではないか、と個人的には考えています。

■職人や服好きが驚く、その出来栄え
「良いスーツ」と一言で言っても、その定義はあいまいです。また誰が、どんなシーンで言うのかによって、意味合いが異なる場合がほとんどです。

これについてはどこかでしっかり自分の考え方を示してみたいなと考えていますが、端的に言えば、「良いスーツ」とは自分の体に合っていて、動きやすく、カッコ良いスーツだと思っています。既成品なのか、オーダーなのかや、素材、ディティール、仕立て等は、それらを実現する上でのアプローチの違いだと、今は考えています。

よって既製品が(自分にとって)良いスーツであるためには、当然ながらサイズ、パターンが自分にあっている必要があるわけですが、このSolito house exclusive per Sharonは、ドンピシャで私のサイズ、体型にあってくる。それも驚くくらいに・・・。

例えば、先日神戸にアトリエを構えるCOL神戸さんにおいて自身初めてのビスポークジャケットを仕立てて頂き、これを納品頂いた記事をあげておりました。
※「COL(コルウ)神戸のトランクショーに行ってみた!:納品編 【前編】

この中で、「仮縫い」から「中縫い」にかけて私の体型が若干変わってしまった結果、背中側にシワが出てきてしまっていたことを記載していたのですが、ここで驚くべき1つのエピソードがあるのです。

実は私はCOLさんのトランクショー参加時には、納品時以外は全てソリートのRTWラインであるSolito house exclusive per Sharonを着用してお邪魔していたのですが、中縫い時に仕立て中のジャケットにシワが出てしまっていたその時も、ソリートのSolito house exclusive per Sharonのジャケットには一切シワが出ることなく、驚くほど綺麗に背中にフィットしたままだったのです。

これにはCOL神戸の職人さん(兼セールス)である齋藤さんもビックリ。「シワが、ありませんね・・・。」と驚かれていました。また、COL神戸のトランクショーをご一緒させて頂いており、ご自身も様々なテーラーや職人さんでビスポークをされ、服をこよなく愛する1人であるシロさんも、既製品のフィット感とは思えないほどの出来栄えに大変驚かれていらっしゃったのです。

もちろんCOLの齋藤さんも上記記事に記載しましたように、納品時には綺麗に背中のシワをとり、美しいフィット感で素晴らしいジャケットを仕上げて頂きましたので、ここでは、どちらがどうと言うことが言いたいわけではありません。ただ、Solito house exclusive per Sharonのジャケットには、(私rm55にとっては)RTWとは思えないほどのフィット感と、多少の体型変化をも包み込んでしまう、懐の深さがあると言う事実だけ、ここではお伝えできればと思っています。

と言うことで、私の中ではもはや、オーダー(ビスポーク)で仕立てるサルトリアソリートとRTWラインであるSolito house exclusive per Sharonの間には上下の序列はなく、気分やスタイル等で着分けるべき、並列にある関係性であり、選択肢だと理解しています。

ちなみにサルトリアソリートでもRTWではなくビスポークだと、体重の増加が2kg未満程度であれば動きにくさやシワが表に出ることはないですが、袖を通すと、自分が体型変化(ボリュームアップ)したことを実感させてくれるだけの反応は返ってきます。(笑)

■Sartoria Solito(サルトリアソリート)のウィンドウペーン柄フランネルスーツ
着用してみて、「やっっぱり良いわ~」と言う感覚ゆえに前置きが長くなりましたが、この度お得に私のワードローブに迎い入れることになりました、サルトリアソリートのRTWラインであるSolito house exclusive per Sharonのウィンドウペーン柄フランネルスーツをご紹介したいと思います。

今回は引き取ってきて、早速着用してみました。それが、こちらです。ネイビーベースに掠れたような風合いのホワイトのウィンドウペーン柄がブリテュッシュ(英国)調であることを感じさせます。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_1

実は私、数年前にも同じくSolito house exclusive per Sharonのウィンドウペーン柄スーツを購入しておりました。その際はライトグレーベースにホワイトのウィンドウペーン柄があしらわれているフランネルスーツだったのですが、この時の生地は、英国の老舗ミルであり、フランネルと言えばココ!と言われるフォックス・ブラザーズの生地でした。
Sartoria Solito(サルトリア・ソリート)による大人の為のウィンドウペーン柄スーツ_①
大人の為のウィンドウペーン柄スーツを着てみたっ!

しかし今回のフランネルは英国ではなく、イタリアのミル(詳細失念・・・。)のフランネル生地が用いられています。SharonオーナーのK氏はこの辺りの生地の選定にはかなり気を使われており、Sharonらしいモダンさを出すのであれば、英国の生地ではなく、イタリア生地を用いた方が良いと言う結論に至ったと伺いました。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_2

フランネルと言えばフォックス・ブラザーズと盲目的に選ぶのではなく、どこまでも自分たちのスタイルを大切にする姿勢、その点には配慮をする感性が凄いなと。実際、私が着てみても、土臭くなりすぎず、モダンさのある柄と柔らかい質感のフランネル生地がしっくりとくる。

ちなみに足元にはイルクアドリフォリオのセミブローグでコーディネートしていました。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_3

せっかくですので、今日はもう少しディティールや仕立て具合まで目を向けてみたいと思います。まずは私にとってビジュアル上重要な首から肩にかけてのラインと、ナチュラルな袖付け。観る人がみれば、英国風のスタイルをナポリ仕立てて仕立てていることが一目でわかる柔らかさがありますね。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_4

ショルダー付近をアップで見てみます。ナポリ仕立てと言ってもスタイルや表情はサルトによって異なります。スタイルはラペル、ゴージライン、ショルダーラインに顕著に表れることが多いのですが、この袖付けのナチュラルさは私の知る限り、ソリートらしいと言っても過言ではないような”らしさ”ある表情かなと思っています。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_5

首筋にしっかりと乗ってくる感覚は、ビスポークと変わらず。首筋から肩にかけて綺麗にのってくるので、持つと重量を感じる生地のジャケットであったとしても、着ると不思議と重さを感じない心地良さがあります。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_6

サイズとパターンが自分にあっており、仕立ての良さを端的に確認できる方法の1つが、本ブログではお馴染みの、電車のつり革を握るポージング。(笑)肩幅が適正範囲に収まっていることや、アームホールのサイズが適正であること。更には、肩や腕が動いた時の運動量が確保されているパターンであり、無理なく稼働する仕立てであることが一目瞭然。ここで注意したいことは、これはビスポークジャケットではなく、あくまで既製品(RTW)であると言う点です。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_7

肩のラインが崩れておらず、脇下の身ごろも引っ張られていない。オーダースーツでもマシンメイドだとこのレベルでの着心地の実現は難しいですし、ビスポークであったとしても結構レベルが高い。つまり、このレベルの”既製品”に出会えたのあれば、それは本当に、”相当に幸せなこと”ではないかと感じています。
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_8

腕を上げてもご覧の通り、肩のラインが大きく崩れることなく、身頃(脇下)も大きく引っ張られることが無い状態です。スーツを着て運動をするわけではないので、腕などを動かした際にこのくらいの範囲に収まっていると、1日を通して心地良く仕事をこなすことも出来ます。また、仕事が終われば飲みに行ったり、カラオケに行って多少弾けても!?(※)心地良さを失うことはないように思います。(笑)
サルトリアソリート_ウィンドウペーン柄フランネルスーツ2022_9
※思いっきり友人と呑んだり、カラオケを楽しみたい方は、コロナが落ち着いてからにしょましょう。

と言うことで、世界で唯一のサルトリアソリートの既製品である、Solito house exclusive per Sharonのウィンドウペーン柄フランネルスーツのご紹介でした。ちなみに、お得に購入出来る機会がレア!?と言うことで、セールになってからはサイズが残っていたものも結構無くなっている模様。

現在開催されている移転セールでも恐らくセール対象になっていると思いますので、気になっている方は是非、店頭にてご試着されてみてはいかがでしょうか?サイズやパターンが合えば、もしかしたら一生着続けることの出来る、奇跡のRTWとなってくれるかもしれませんよ!?





「着る」ではなく、「羽織る」と言う感覚。:Sartoria Sharon カシミア ダブルフェイス アルスターコート

こんにちは!
本日は「「着る」ではなく、「羽織る」と言う感覚。」と言うテーマで、前回の記事(※)でご紹介させて頂きました、Sartoria Sharon のアルスターコートの着用イメージをご紹介したいと思います。
※「クラシックを再解釈。Sartoria Sharon によるカシミア ダブルフェイス アルスターコートが納品!

それでは、まいりましょう!

■コロナ禍が変えたもの
さて、本ブログでも度々記載してきました通り、コロナ禍は有形、無形を問わず、多くの物事を変えてきました。特にメンズファッションと言う分野において言えば、間違いなく装いのカジュアル化が全体的に進んだと言えるのではないでしょうか。

実際にはコロナ禍より前の段階でもビジネススタイルのカジュアル化は叫ばれておりましたので、そういう意味ではダブタイトルにある「変えた」と言う表現よりも「加速した/推進した」と言う言葉の方が適切なのかもしれません。

私個人のビジネス環境においてもスーツやジャケットを着てネクタイを締めるというスタイルは外部の方との打ち合わせ等以外のシーンにおいては”もはや必須ではなく”、数ある装いの選択肢の中の1つと言う状況ですし、街中を歩いていても、官公庁や金融街など、特定のエリアを除くとスーツやジャケパンにネクタイを締めているビジネスマンの方が少ないという感覚さえ覚えます。

ただ、そうであるからこそ、たまにネクタイを締めたスタイルの方を見かけると自然に目で追ってしまうと言いますか、逆に目立ってカッコ良いなと感じてしまう自分がいるわけですが、これは世の中の流れや一般的な感覚とは相いれないものなのだと自覚しています。

ところで、人間と言うのは楽な方に流される動物であると言います。事実、自分の体にあった、着心地の良いスーツやジャケットを持ち、またネクタイが大好きな私であったとしても、やっぱり楽な恰好に流されそうになる自分がいるのです。特に、上述のようにスーツやジャケット、ネクタイが必須のビジネス環境ではないが故に、その感覚は顕著。この冬の時期には、ジャケットではなくカジュアルなブルゾンを着用したり、またシャツとネクタイではなく、タートルネックでも良いか?と思う自分が多々現れます。

つまるところ、コロナ禍が変えたものはスーツか否か、ネクタイを締めているか否かと言う外見的なものではなく、より内面的な、精神的な部分なのかなと思っています。

楽な恰好でいいか。

と言う、感覚。自分の中における価値観の変化こそ、装いや行動と言う表層的な変化に影響を与える源泉たるものなのだと。

だからこそ前回の記事にて記載しましたように、本当はオーダーをするつもりはなかったにもかかわらず、ハンガーにかけてあった、そのリラックスした表情、肩ひじ張らずに気軽に着ることのできるスタイル。そして、まるでブランケットを羽織っているような着心地を持つ、Sartoria Sharon のカシミア ダブルフェイス アルスターコートに惹かれ、思わずオーダーをしてしまった自分がいたのかなと。
SartoriaSharon_カシミア_ダブルフェイス_アルスターコート_1

恐らくコロナ禍が始まる前や、始まった直後ではなく、あのタイミングだったからこそ強く惹かれたのではないか、と自己分析をしている自分がいるのです。

今でもクラシックのど真ん中のスタイルが一番好きだという感覚はありますが、クラシックを今の感覚、価値観でもって再解釈したと私が表現したサルトリア・シャロンのコートも、これからの自分によってはより快適で、心地良いものになっていくのだろうなと言う確信も同時に持っていたりします。


■「着る」ではなく、「羽織る」と言う感覚。
と言うことで、そんな”今の感覚”を的確に捉えたサルトリア・シャロンでオーダーしたカシミア ダブルフェイスのアルスターコートの着用イメージをご覧頂こうと思います。

もともとイメージしていたのが、こんな装いでした。ローゲージのタートルネックにデニムと言うオフの日の装いに、ジャケット感覚でバサッと羽織るイメージ。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ1

芯材が一切使われていないこと。また、640gと言う絶妙な目付のダブルフェイスのカシミア生地の柔らかさもあって、このソフトな表情が出来上がります。首筋に柔らかい生地がぴったりとフィットしつつ、肩から腕にかけてなだらかな傾斜線を描く。
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まさに「着る」と言うよりも、「羽織る」と言う表現の方が、その柔らかく、ゆったりとした着心地を適切に表現出来ているようにさえ思えます。
サルトリアシャロン_アルスターコート_着用イメージ2

ちなみに足元には今季買ってよかった!と心から思っている、Sharonのオリジナルブランド、ラテッラのスエードブーツ。足に一切の負担がかからず、心地良い履き心地はサルトリア・シャロンのコートとの相性が抜群です。
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そしてこちらもグレーデニムにハイゲージのタートルネックを合わせたスタイリング。これまでの基準と価値観で仕立てられるコートの場合、厚みのあるローゲージと薄手のハイゲージとでは着心地に大きな差が生まれますが、もともと体にぴったりとフィットさせると言う思想がない、と言いますか、異なる価値観で仕立てられた今回のコートでは、そのニットの厚みの差もさほど気にはなりません。
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「羽織る」と言う表現がぴったりな着心地だけではなく、肩の落ちたビジュアルは、よりリラックスした雰囲気をも醸し出します。少し前から若い方を中心にオーバーサイズな服が支持を集めていますが、そんな雰囲気、感覚をクラシックな仕立ての世界にも取り入れたことが、とても斬新なことだと感じています。
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所有するサルトリア・ソリートのチェスターコートにはスニーカーを合わせるイメージはありませんが、サルトリア・シャロンのコートであれば、あえてスニーカーをも合わせたくなりますし、実際に合う気が致します。
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このコートは生地とパターン、仕立てのバランスが非常に良いように感じます。
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このサルトリアシャロンのアルスターコートはその性格上、基本的にはカジュアルスタイルに合わせるイメージで購入をしたのですが、実際にはクラシックなドレススタイルに合わせても馴染んでくれる、懐の深さがあります。
SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用1

正当なクラシックなドレスコートに比べると、よりリラックスをした、力の抜けたスタイリングになることが分かります。
SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用4

ただここで個人的に気をつけるべきだと感じていることは、やっぱり基本はカジュアルよりのコートであると言う点。よってドレススタイルに合わせる際にも、グレーのスーツやネイビー×グレーのジャケパンと言うドレスよりのスタイルではなく、ベージュのジャケットや、ブラウンのスーツなど、ドレススタイルの中でもカジュアルよりのスタイル合わせる方がおさまりが良いと考えています。
SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用2

SartoriaSharon カシミアダブルフェイス アルスターコート_着用3

先日開催されていたサルトリアシャロンのトランクショーでは、春夏バージョンの生地も準備されており、コットン素材のサンプルも拝見させて頂きました。そしてコットン以外にもコートの魅力をより感じることの出来そうな生地が準備されていましたので、リラックスした表情のスプリング/オータムコートをお探しの方は是非、チェックされてみてはいかがでしょうか。
※公式ブログ「手縫いのシングルアルスターコート Sartoria Sharon