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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

FEDERICO BUCCELLATI (フェデリーコ・ブチェラッティ) のチェーンブレスレットを買ってみた!

こんにちは!
先日、私としてはかなり珍しく、アクセサリー(ジュエリー)を購入しました。よって本日はこれをご紹介したいと思います。

それでは、まいりましょう。

■大人の男性ためのアクセサリー(ジュエリー)
この度私が購入したのは『イタリア・ルネサンス期からの卓越した職人技を受け継ぐ宝飾品の最高峰ブランド』であるという、FEDERICO BUCCELLATI (フェデリーコ・ブチェラッティ) のチェーンブレスレットになります。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_3

フェデリコ・ブチェラッティは『大詩人ダヌンツィオに「金細工の魔術師」と讃えられたジュエラー』だそうで、職人による手作業によって作り上げられる独特の風合いと表情は、最新のマシンで精密にカッティングされ、製造されるラグジュアリーブランドのジュエリーとは一線を画します。

Sharonさんにて取り扱いが始まったのは、だいぶ前。その際も職人さんが手作業で削り出すことから発せられる独特のオーラには惹かれていましたが、ジュエリーに投資するのであれば、まずは服!(笑)と言う気持ちが強く、ずっと頭の片隅にはありつつも、なかなかご縁に恵まれることはありませんでした。

そんな出会いから数年が経過し、私のワードローブもようやく自分が好むスタイルの服で充実してきたことから、ラストワンであったというチェーンブレスレットを迎い入れることにしたのです。

購入したのはホワイトゴールドを使用したチェーンに、ゴールドで出来た飾りを等間隔に配置した、シンプルなジュエリー。もともとSharonさんではネックレスやペンダントトップなども扱っており、これに合わせて使用できるよう、ブレスレットとして特別に加工してもらった商品だそうです。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_1

職人さんが手作業で整形しているというジュエリーだけあって、どこか不均衡の美を感じる一品。カジュアルスタイルはもちろんですが、ドレススタイルであっても合わせやすい。私が好んでいるシンプルでベーシックかつ、エレガントなモダンクラシックなスタイルにベストマッチする、大人のためのジュエリー。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_2

購入時は私の手首のサイズに対して少しだけ大きかったので、イタリアで修業をしたという現在東京在中の日本人の職人さんに長さを調整して頂きました。かなり繊細で作りが凝っているため、一般的なお直し店では対応が出来ないそうです・・・。

■さりげなく香る、色気
と言うことで、さっそく使ってみました。まずはカジュアルスタイル。一見ハードな印象もあるライダースジャケットに合わせてみました。その時のスタイルが、こちら。モノクロで大人っぽく。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_4

カーフではなく羊革なので幾分ソフトさもあり、これに白シャツとタッセルローファーを合わせることで大人っぽい雰囲気を意識。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_5

そして手首には、ブチェラッティのチェーンブレスレット。ともすれば気づかない程度の控えめなエレガンス。それでも、ホワイトゴールドとゴールドを手作業で作り上げた、わかる人だけに分かる、さり気ない色気がたまりません。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_6

こちらは引き取りに行った際の、ドレススタイル。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_7

春を感じる温かい気候でしたので、足首も出して軽快感のあるスタイリング。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_8

いかがでしょうか。主張が強くないのでいやらしくなく、ドレススタイルにも馴染みます。
フェデリコブチェラッティ_ブレスレット_9

とっても気に入ったので、今後の入荷、商品展開はないのかとオーナーのK氏に伺ったところ、残念ながらないとのこと・・・。実は、資本の論理に押し流されて、職人による伝統的な手作業によるジュエリー作りから、レーザーカッターなど、最新の機械を使ったジュエリー作りに転換されてしまったそう。

よって現在あるブチェラッティのジュエリーは、これまでのものとは別物のようです。残念・・・。

と言うことで、最後の最後にご縁があって手に入れることが出来た、伝統を受け継ぐ職人の手作業にって作られた、フェデリコ・ブチェラッティのジュエリー。大切に、大切に使っていきたいと思います。





Sharon(シャロン)の新店舗に訪問してみた!

こんにちは!
先日、南青山から北参道へ移転、新規オープンした、私が普段お世話になっているセレクトショップであるSharonさんに訪問してきました。よって本日は「Sharon(シャロン)の新店舗に訪問してみた!」と言うテーマでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■新店舗へのアクセス:東京メトロ 副都心線 北参道駅スタート
それでは、まずは新店舗の最寄り駅の1つである、東京メトロ 副都心線 北参道駅から新店舗までのアクセスをご紹介したいと思います。

以下に、新店舗の住所と北参道駅からのアクセス経路を記載します。

151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-2-2 IN ビル 2F
Tell:03-3479-1222

Sharon_access
出典:google map

上記の通り、駅からとても近いです。南青山の時には表参道駅から10分前後歩いた気がしますが、北参道の駅からは徒歩で5、6分ほど。JR千駄ヶ谷駅からも6、7分くらいと伺っていますので、駅から近くなりました♪

訪問をした日は車ではなく、電車で行きましたので、北参道駅からのアクセスの詳細をご紹介したいと思います。

まず、北参道駅に着いたら「2番出口」を目指します。エスカレーターを上り、2番出口についたら左側に出ます。出口の右手にはスターバックスがありましたので、事前に喉を潤したい方は是非。(笑)
Sharon_access_1
※上記写真では、右側が店舗方面。

上記のgoogle mapでも表記がありますが、2番出口を出て左に少し歩くと左手にセブンイレブンが見えますので、その角を左折します。
Sharon_access_2

すると右手の角にTimesパーキングがある交差点にぶつかりますので、ここも左折。
Sharon_access_3

Sharon_access_4

あとは真っすぐ歩くだけ。黄色の矢印がある場所が新店舗。Timesの他、この直線の道の脇にいくつか駐車場がありましたので、車で来られる方は、そちらに停められると良いと思います。
Sharon_access_5

この焼肉亭の看板が見えたら、もうすぐ。
Sharon_access_6

桜美林大学 千駄ヶ谷キャンパスの目の前にあるビルの2階が、Sharonさんの新店舗。ブラウンカラーの石張りの、重厚感のある洒落たビルです。
Sharon_kitasando_1

ビルのエントランスにエレベーターがありますので、これで2階に上がります。私はもう長いこと通わせて頂いているので慣れましたが、初めて行かれる方にとっては、入店のハードルが若干高そうな印象でした。(笑)
Sharon_kitasando_2

JR千駄ヶ谷駅からも真っすぐに歩くだけなので、駅からのアクセスが格段に良くなりました。ただ南青山の店舗の時には、空いていれば店舗前のパーキングメーターが使えたので、車の方は少し歩くことになりますね。ま、歩いて1,2分程度なのでご愛敬と言うことで。なお、個人的には新店舗がある北参道の落ち着いた雰囲気がとても気に入ったので、より良いと感じました。

■Sharon 北参道店舗のご紹介
それでは、Sharonさんの公式インスタグラムの画像を拝借しながら、新店舗をご紹介したいと思います。

エレベーターで2階に上がり、店舗内に足を踏み入れてまず感じるのが、大人っぽく、シックになった店内の雰囲気。白壁に薄いベージュの床だった旧店舗ですが、新店舗では壁も床もグレーベースの落ち着いた色合いに変わっています。



南青山では1階がカジュアル、2階がドレスと言うように商品が分けられていましたが、北参道の店舗は1フロアとなり、南青山の全フロアの面積よりも広くなったということで、手前からカジュアル、ドレス、オーダーエリアとゾーニングがなされています。


面積が広くなったことによって、これまで重ねられていたり、バックヤードにあった?アイテムも全て綺麗に展示され、商品量が増えたかのように感じましたし、ドレスエリアもオンシーズン、オフシーズンともに同時に見ることが出来るようになりました。


トレンドに大きく流されることのない、シンプルでベーシックな大人のためのスタイルを提案されているSharonさんだけに、シーズンレスで商品を全て見ることが出来るのは個人的にはとても良い試みのように感じました。ただ、これまで気づくことのなかったアイテムが目に入りやすくなったので、訪問時には財布の紐をしっかりと締めておかないと、大変なことになりそうです。(笑)

そして設置された什器(家具)の影響もあるのだと思いますが、カジュアルエリア、ドレスクロージングエリアとはまた異なる雰囲気を醸し出していたのは、このオーダーゾーン。以下の写真はイルクアドリフォリオのトランクショーが行われていた際の写真だと思うので、私が先日訪問した際には革などはありませんでしたが、クラシックな什器に囲まれたオーダーゾーンの雰囲気はかなりカッコ良く、またストック生地も見やすくなってとても良いなと感じました♪


そしてオーダーゾーンの目の前に広がるのが、ソファーのあるラウンジエリア。南青山の際には2階に設置されていましたが、まさにラウンジのような広々とした空間で、とてもリラックスできる印象でした。私は平日昼間に伺うことがこれまでも多く、他のお客様とお会いする機会は稀だったのですが、それでもたまにお会いすると、ややこじんまりとした空間だけに、ちょっとした緊張感!?を感じなくもなかったのです。ただ、北参道の店舗では十分なパーソナル空間!?を保つことが出来ますので、お会いしても互いにリラックスした状態で過ごすことが出来そうです。


ちなみに、先日開催されたイルクアドリフォリオのトランクショーと、その後に開催された新店舗お披露目会において、Sharonの他のお客様とお会いしたり、交流したりする機会を頂きました。中々この分野の服が好きな方とリアルで繋がる機会はありませんので、とても楽しかったですし、今後も仲良く、交流をさせて頂ければと考えています。

そうそう、ラウンジの脇にはバーカウンターも設置さていました。恐らく私はここでコーヒーか、お水を頂いてると思いますので、もし私を見かけることがありましたら是非、遠慮なくお声がけください。(笑)服飾談義を一緒に楽しみましょう♪


と言うことで、北参道に移転した、Sharonさんの新店舗をご紹介させて頂きました。

なお、先日から一足早く、G.Wセールが開始されたようです。新作も入荷しているとのことですので、近日中に再度訪問したいと思います♪
※Sharon G.W.セールはコチラ





「The Classic Style with Modern Elegance」を更新しました。

こんにちは!

だいぶ放置してしまった「The Classic Style with Modern Elegance」を、めっちゃ久しぶりに更新致しました。(汗)

csme-toppage

タイトルは、「季節感を意識した春のスタイリング」と言うことで、スタイルブックコンテンツの記事となります。装いを楽しむとはどういうことなのか、生地を下記ながら、改めて再確認した感じがします。お時間ある方は、是非チェックしていただけると嬉しいです!






il Quadrifoglio(イル クアドリフォリオ)の創業10周年記念トランクショーに参加してみた!

こんにちは!
本日は「il Quadrifoglio(イル クアドリフォリオ)の創業10周年記念トランクショーに参加してみた!」と言うテーマでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■祝:il Quadrifoglio(イル クアドリフォリオ) 創業10周年
まずは、イルクアドリフォリオを主催する久内淳史(きゅうないあつし)氏のご経歴を簡単に振り返ってみたいと思います。
イルクアドリフォリオ_トランクショー202204_1
※参加させて頂いたSharon店舗内でのトランクショーでの1枚。許可を頂き、撮影しています。

もともと靴や時計の販売をされていた久内氏は、オーダー会においてイタリア靴の制作現場を見たことによって靴の制作に惹かれ、靴づくり職人の道へ。

神戸市経営の靴の学校で基礎を学び、小さな工房での婦人靴の職人を経て、2007年に革小物の街として世界的にも有名なイタリア・フィレンツェに留学。色々修業先を見て回ったそうですが、本人がせっせと靴づくりをしている姿に惹かれて、イタリアのビスポークシューメイカーを象徴する一人である、フィレンツェの天才ロベルト・ウゴリーニ氏に師事。

ウゴリーニ氏の工房では底付けの他、パタンナーも兼任するなど要職を経験し、3年半以上の修行の後、2010年末に帰国。準備期間を経て、「四葉のクローバー」を意味する、フィレンツェの伝統技法をもとにした靴と革小物のオーダーブランドの「クアドリフォリオ」を創業されました。

独立2年目には台湾をはじめとした海外からお声掛けがかかり、国内外を問わず活躍。2016年の末からはSharonさんでのトランクショーを開始し、この2022年4月1日で創業から10周年を迎えられたそうです!(祝)
※上記内容は、Sharon公式HP内の「インタビュー記事」及び、「ブログ記事」を参考にしています。

私がSharonさんでイルクアドリフォリオのビスポークシューズを初めてオーダーしたのは2017年の2月(※)なのですが、実は、その時既に別の日本人の職人さんの工房にお邪魔し、オーダーするモデルまで自分の中では決めている状態。あとはいつオーダーをするのか、と言うタイミングだけの問題でした。
※「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)のトランクショーに参加っ!:採寸編

しかし、たまたまSharonさんに訪問した日がイルクアドリフォリオのトランクショーであったことと、SharonオーナーK氏の熱いラブコールもあり、そのまま勢いでオーダーをすることになったという経緯があります。(笑)

そして、その後はビスポークシューズの快適さ、美しさに魅了をされ、ビスポークシューズの沼に見事ハマってしまったことは本ブログをお読み頂いている方であれば、ご存じの通り。これまでに7足もの靴を仕立てて頂いております。

靴に関してはジョンロブやエドワードグリーン、クロケット&ジョーンズと言う英国靴から入っていったこともありますが、当初はカチッりとした、やや重厚な表情を持つ、英国らしいフォルムの靴に惹かれていた私も、久内氏の日本人らしい端正な表情と、色気ある、グラマラスな雰囲気を兼ね備えた靴に魅了され、今では久内氏以外の職人さんによるビスポークシューズは考えられないと言うほど、全幅の信頼を置かせて頂くまでに至っています。

実際、2016年、2017年あたりの私自身の感性を振り返ってみると、頭からつま先までのトータルでのスタイルコントロールがまだ出来ていなかったように思います。つまり、スーツ単体、シャツ単体、ネクタイ単体、靴や鞄、それぞれのアイテムで気に入っている、惹かれているブランドを選んではいましたが、トータルコントロールは出来ていなかった。しかしそれから経験を重ね、センスを磨くことで、今現在はトータルでのスタイルコントロールを常に意識できるようになってきました。

そういう私からすると、久内氏の仕立てる靴は日本人の職人さんの中でも”唯一無二”だと感じる点があります。それが、靴から溢れ出る大人っぽい”艶感”。

私もインスタグラム等において日本人の職人さんの中でも有名な方から勢いのある方まで、様々な方の靴を拝見しておりますが、久内氏ほどの色気を伴うライン、空気感を持つと感じる靴にはまだ出会えていません。

もちろんビスポークシューズのクオリティと言う観点で見れば、今現在、日本人の職人さんによる靴づくりの技術は恐らく世界でもトップクラス。よほど海外の特定のブランド、職人さんに惹かれているのでなければ、日本国内において世界レベルのビスポークシューズを仕立てることが出来ると思っています。

実際、私以上に様々なメーカー、職人さんの靴のビスポークにご経験がある方々に直接お話を聞いてみても、この考え方に異論はなく、日本人の足を熟知しているということもあり、履き心地、そして丁寧な仕事ぶりは世界のトップレベルをも凌ぐことさえあると感じていると言います。

よって「スタイルの美しさ」、「履き心地の良さ」「仕事の丁寧さ」などにおいて素晴らしい技術を有する日本人の職人さんは他にもいらっしゃると思うのですが、久内氏の手掛ける靴のみが持つ、”大人の艶感ある雰囲気”をまとっていると私自身が感じる靴は、今この時点では他にはないのかなと。

ご存じの通り、私はイタリアはナポリのサルトである、サルトリア・ソリートを中心に、ナチュラルでいて、手仕事による不均衡の美を有するスタイルのある服を好んで着ています。よってそういう服に英国靴を合わせると硬すぎ、米国靴だとカジュアルすぎ、そして色気や個性が強すぎるフランス、イタリアの靴だと、スタイル全体の個性が強くなりすぎてしまうと感じています。

つまり日本人らしい真面目さもありながら、絶妙な塩梅で大人の艶感を感じることの出来る久内氏の手掛けるイルクアドリフォリオの靴が今の自分のスタイル、感性にはベストであると考えているわけです。

今回、そんなイルクアドリフォリオの創業10周年記念のトランクショーに参加をさせて頂き、自身8足目となる靴をオーダーさせて頂きましたので、最後にご紹介したいと思います。

■イルクアドリフォリオによる8足目のビスポークシューズは、タッセルローファー!
ビジネスシーンで使うことの多いシューレースタイプの靴を一通り仕立てて頂いてからは、個人的に好きなローファーモデルに移行。前回(※)、7足目ではビスポークシューズとしては自身初のローファーをセレクト。フルサドルのローファーを仕上げて頂きました。
7足目_フルサドルローファー_2
※「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による7足目のビスポークシューズ(前編):フルサドル ローファー
※「il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による7足目のビスポークシューズ(後編):フルサドル ローファー

履き口が”笑う”ことなく、また歩いていてヒールが抜けるようなこともないので、とても快適な履き心地と色気あるエレガントが大変お気に入りの一足。
フルサドルローファー_スタイリング4


このような中で、8足目のビスポークシューズとして選んだモデルは同じくローファーモデル。前回は表革を使ったフルサドルローファーでしたが、今回はスエードを使ったタッセルローファーをセレクトしました。
イルクアドリフォリオ_トランクショー202204_2
※Sharonさんの店舗内にて承諾を頂き、撮影しています。

革の色、モデルはこのサンプルと全く同じで、ダークブラウンカラーのカーフスエードに、レザーの編み紐が履き口を囲むように回るデザイン。
イルクアドリフォリオ_トランクショー202204_4

履くと足を小さく見せてくれる気がするイルクアドリフォリオの靴。グラマラスなラインと艶感を持ちながらも主張が強すぎないので、トータルコーディネートの中においても悪目立ちしない点も気に入っています。やはり服に対して靴の主張が強すぎると前に出ている感じがしてしまい、私が目指す大人のスタイリングとしては好みではありません。
イルクアドリフォリオ_トランクショー202204_3

今回のトランクショーで持ち込まれた革の中にはカーフに比べるとキメが細かく、よりソフトな表情のシープレザーもありましたが、私はカーフでオーダーをさせて頂くことにしました。
イルクアドリフォリオ_トランクショー202204_5

なお、今回は10周年記念のトランクショーと言うことで、ビスポークシューズをオーダーした人には靴と同じ革で仕立てたオーダーベルト(※)が無料でプレゼントされていました。ダークブラウンカラーのスエードベルトは、実はレベルソ仕立のストレートチップを仕立てて頂いた際に別途オーダーをしていました。
il Quadrifoglio(イル クアドリフォーリオ)による5足目のビスポークシューズ:レベルソ仕立て ブラウンスエード ストレートチップ_⑭
※オーダーベルトはウエストに合わせて穴が基本1つだけ

その際はシルバーバックルを選んでいましたので、今回はカジュアルよりの靴であるローファーに合わせて、沢山あるサンプルの中からゴールドのバックルを選びました。
イルクアドリフォリオ_トランクショー202204_6

猫足のようなバックルデザインも洒落ていて良いかなと。
イルクアドリフォリオ_トランクショー202204_7

この後仮縫い、中縫いを経て、スムーズにいけば年内には納品頂けるのではないか、と楽しみにしています。今回のトランクショーでは久内さんとビスポークシューズ以外のことについてもお話する時間があり、いろいろと刺激を頂くことが出来ました。お話を通して感じたことなど、機会があれば別の機会に記事化出来ればと思います。





Sartoria Solito(サルトリアソリート)のチェック柄ウール×シルク ジャケットを購入!(Solito house exclusive per Sharon)

こんにちは!
先日まで開催されていたSharonさんの店舗移転セールにおいて、Sartoria Solito(サルトリアソリート)のジャケットを購入致しました。よって本日は、これをご紹介したいと思います。

それでは、まいりましょう。

■早速デビュー:サルトリア・ソリートのチェック柄ウール×シルク ジャケット
1か月ほど前にお送りさせて頂いた記事「Sartoria Solito(サルトリアソリート)のウィンドウペーン柄フランネルスーツを購入!(Solito house exclusive per Sharon)」において、奇跡のRTW(既製品)と評し、世界で唯一のサルトリア・ソリートによるRTWがいかに凄いのか、いかに私の体形、感性にフィットしているのかについて熱弁!?しておりましたので、本日はさっそく着用イメージからお送りしたいと思います。

この度お得に購入をしたのは、やや落ち着いたブルーベースの生地に細かなチェック柄の入る春夏用のジャケット。素材はウールが90%、シルクが10%ほど混紡されています。
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット4

チェック柄はカジュアル感が強くなりがちですが、ベース生地と同色系のダークネイビーの細かなチェック柄のため遠目には無地にも見え、落ち着いた印象のスポーツジャケット。この日はブラウンのシルクタイを合わせて、ややカジュアル感を強めたスタイリングでまとめてみました。
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット5

また足元には久内淳史氏が手掛ける、イルクアドリフォリオによるビスポーク フルサドルローファーを合わせて軽快に。
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット6

なお、ネクタイ、ベルト、靴をブラウン系にまとめていたので、時計もブラウンカラーのベルトのものをセレクトし、トータルでのコーディネートを楽しみました。
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット8

ちなみにこの日は肌寒かったので、ムーレーのスプリングコートを引っ張り出して着用。花粉の時期にも使える化繊素材のスプリングコートは使い勝手も良く、お気に入りです。
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット7
※クラッチバックはSharonさんのオリジナルブランドであるラテッラのビスポークバック。(製作はイルクアドリフォリオの久内氏の奥様が担当)

仕立服を楽しむ方のあるある話として、ビスポークをする際にはどうしても着用期間を長くとることのできる秋冬用の生地から選びがち。私がまさにそうでして、秋冬用に比べて春夏用の服が手薄なのです。よってお買い得であった機会を活用させて頂き、この度新たに向かい入れてみました。春夏用ですが薄い生地ではないので、まだ肌寒い春先からでも使えるのが嬉しいですね。

■価値観の大きな転換
さて、このまま記事を終えると、いつもの買い物紹介記事となるのですが、実は今回のジャケットは、自分の中での価値観を大きく転換することになる1着だったのです。

それが、サイズ。

私は172㎝ 60kgと言う、日本人男性の平均的な体形で、これまでサルトリア・ソリートの既製品ラインである「Solito house exclusive per Sharon」を着用する際には、「44」と言うサイズを購入、着用しておりました。

しかし今回のサイズは、それより1サイズアップした「46」。

自らの体形にフィットさせるための手段の1つとして存在するビスポークを楽しみ、サイズ感にこだわってきた私からすると、数年前であれば”あり得なかった選択肢”だと思っています。

ワンサイズアップしたジャケットを購入した背景には、いくつかの要因があります。まず第1の要因として、すでに「44」サイズが完売していたことが挙げられます。実は本ジャケットが入荷したシーズンには別のジャケットを購入していました。そこからシーズンをまたぎ、まだ残っていたので購入しようか否かを迷っていたのですが、そんなことをしているうちにマイサイズが完売。その時はご縁がなかったと諦めていたのです。

そのような中で月日が流れ、コロナ禍に突入したわけですが、これまでの記事にも記載してきたように、コロナ禍は間違いなく、自分の感性の変化を促したと思っています。ファッションの観点で言えば、これまでドレス一辺倒であった私が、カジュアルアイテムの充実化を図りだしたことや、クラシックを再解釈したと評した、サルトリアシャロンのオーバーサイズ気味のアルスターコート(※)を仕立てて頂いたことなど、明らかにリラックスした表情のアイテムに対する意識が強まっている。
※ご紹介記事はコチラ

そんなある日、Sharonさんのオーナーであり、私と背丈がほとんど変わらないK氏が、最近はサイズ「46」の方が大人っぽく、またリラックスして見えるので気に入っていると言うお話をされたのです。

その理屈は肩幅をピッタリと合わせ、バストからウエストにかけて体形に綺麗に沿うラインも良いけれど、やや肩を落とし、余裕のあるシルエットにすることで、年を重ねることで変化する体形をカバーしたり、また熟成されていく大人ならではの余裕、リラックスした雰囲気を醸し出せると言うもの。

正直初めてそのお話を伺った際には「そんなことあるのかな?」と半信半疑だったのですが、試しに通常よりもワンサイズあげた「46」を着用してみると、確かにK氏が仰っているような、落ち着き感やリラックス感を感じますし、余裕のある着心地とヴィジュアルを受けて、精神的にもリラックスできるような感覚になったので不思議です。

従って今回は上述したような経緯を経て、通常よりもワンサイズ上である「46」を初めて購入、着用してみることに致しました。
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット1

肩の納まり具合などの着用感、バストからウエストにかけてのサイドシルエットなどにサイズアップしていることを見出すことが出来るのですが、第三者から見ると違和感なく馴染んでいるようです。実際、この日は服を愛する多くの方々とお会いする機会があったのですが、誰一人としてサイズ感を指摘される方がいらっしゃいませんでした。(※)
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット9
※気を遣っていただいただけかもしれませんが。(笑)

なお、現時点における私の考えとしては、スーツやドレス色の強いジャケットの場合には基本的には「44」。今回のジャケットのように、カジュアルよりのスポーツジャケットの場合には「46」もアリだと思っています。

ちなみにサルトリア・ソリートは大量生産を行うファクトリーではなく、職人が手作業で全ての工程をこなしていくサルトですので、どうしても若干の個体差が出てしまいます。よって同じ「46」サイズの中でも、着てみるとやっぱり大きいなと感じるジャケットもありましたので、このあたりは実際に試着をしてみて、アリかナシかを自分で判断していきたいと思っています。
サルトリアソリート_チェック柄ジャケット2

クラシックな紳士服の着こなしの基本は、自らの背丈に合い、体形にフィットした服を選ぶべきだという考え方に異論はありません。しかし、自身の年齢や体形変化、時代の空気感をうまく装いに取り込みながら自らを表現していくことも、ファッションの1つの側面であると考えていますので、マイサイズが完売してしまってない!と言う方は是非、ワンサイズ上の服を着てみてどのように感じるのか、も検討してみても良いのではないでしょうか。

もしかしたらこれまでの自分の価値観を転換、アップデートするきっかけになるかもしれませんよ。