理想の鞄を求めて:Kazami no トランクショー at Sharon:後編
こんにちは!
本日は「理想の鞄を求めて」と言うテーマの後編と言うことで、先日5月14日-15日にかけて北参道にあるセレクトショップであるSharonさんにて開催されていた、ビスポークのバックを手掛けているKazami no(カザミノ)の トランクショーにて私がオーダーさせて頂いたバックを取り上げたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■至高のトートバック
この度私がオーダーをしたのは、トランクショーの会場となったSharonさんのインスタグラムにも投稿されていた、トートバックになります。しかも革の色やステッチなどのディティールもほぼいじることなく、このままでオーダーをさせて頂くことに致しました。
私はこれまでスーツやジャケット、靴やクラッチバックをビスポークさせて頂いてきましたが、私にとってビスポークとは何か?と言うと、やはり職人さんが培われてきた美意識や世界観を受け入れることだと感じています。従って最初の1着、1足は特に、自らの要望は最低限に抑え、まずは職人さんの提案を極力そのまま受け入れてみることを大切にしています。
そういった考えから、今回もSharonさんの店頭に置いてあり、トキメキを感じたトートバックをそのままオーダーさせて頂くことにしました。

色はトープ。革にはドイツのタンナーのシュリンクレザーを用いており、見るからに柔らかいフォルムを持ち、Kazami noのアイコン的存在ともなっているセンターに入るベルトとオリジナルのバックルがエレガントさを醸し出します。

バック本体は継ぎ目無しの革を贅沢に使用し、インナーには大き目のポケットが2つ備わっています。また、ベルトはギボシで外すことが出来る仕様。

革の裁断面であるコバは「切り目」で処理。番手の違うヤスリを数種類使い、荒いものから細かいモノへと変えながら綺麗に処理をしていく、結構手間暇のかかる部位。職人さんの仕事に向かう姿勢や丁寧な仕事ぶりが分かります。ちなみに革鞄で有名なエルメスは塗料を塗ってコバ処理をしていますよね。この方法だと見た目は綺麗になるのですが、使っていると割れたり、剥げたりして補修が必要になるので、カザミノでは塗料は塗っていないそうです。

柔らかいフォルムが出るように調整を重ねたというだけあって、とても優しい表情です。

また、ベルト部分には杉山氏がデザインをして作成した、真鍮製のオリジナルバックルが備わっています。このバックルは個人的にかなりツボ。繊細なラインが少しフェミニンで、これがエレガントな雰囲気につながっている気がしています。
今回のオーダーで私が唯一要望を出したのが、底面に薄い芯材を入れて補強をすること。実は仕事においてノートPCを持ち歩くことがたまにあるのですが、底面が柔らかいとたわんでしまい、フォルムが崩れる原因となるのです。Sharonさんにサンプルのトートが置いてある時にちょうどPCを持ち歩いていたので試しに入れてみたところ、思ったよりたわみは少なかったのですが、念の為、その点のみ要望としてお伝えさせて頂きました。

今回のトランクショーでは製作期間の関係もあって受注数を6つに限定すると伺っていましたが、既にその枠を超える?ようなオーダー数が入っている予感・・・。完成には6~7か月ほどかかりそうとのことでしたが、職人さんが自分の為だけに時間を使って作り上げてくれるということが本当のラグジュアリーであるようにも感じます。
完成まで楽しみに待っていたいと思います♪
■Kazami noのラインナップ
今回のトランクショーでは私がオーダーさせて頂いたトートバックの他、ちょっとした買い物の際に財布や鍵などを入れておくポーチ型のバックとリュックがラインナップとして展示されていました。

他にも1泊程度の旅行鞄であるオーバーナイトバックもあるようですが、制作にかなり手間暇、時間がかかるそうで、今回のトランクショーではラインナップから外れたとのことでした。
今後もクラッチバックなど、ラインナップに加えたい鞄はあるようですが、嬉しい悲鳴か?サンプルを制作する時間がなかなか取れないと仰っておりました。ただ、思想とスタイルに共感したファンの1人としては、是非新しいラインナップも見てみたい気がします。(笑)
ちなみに、トートバック以外ではこちらのリュックがかなり良かったです!先日「スーツにリュックはアリか、ナシか?」と言う記事をお送りさせて頂いたこともあって!?、もちろんスーツやジャケパンに合わせる気はありません。(笑)ただ、トランクショー当日は週末と言うこともあってカジュアルスタイルで訪問させて頂いていたのですが、そのスタイルに合わせて背負わせて頂いたら、かなり良き!
背負い心地も良く、リュックの納まる高さも高すぎず、低すぎず、絶妙。また手持ちも可能な仕様となっており、その雰囲気の良さと実用性の高さにかなり惹かれた次第です。正直子供と公園に行くと言ったアウトドアシーンでしかリュックは使わないのですが、Kazami noのリュックであれば、それ以外のシーンであってもアリかもと強く感じましたよ。タイミングあれば、こちらもチャレンジしたみたいと思います。
次回、SharonさんでのKazami noのトランクショーがいつになるのか分からないのですが、気になる方は是非、お問合せしてみてはいかがでしょうか!?
私を同じようなスタイルを好まれている方には特におススメで、唯一無二の理想の鞄となってくれると思いますよ!