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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

シンプルでスタイリッシュ。部屋のスタイルを選ばないフォトフーレム。:MOEBE(ムーベ)FRAME

こんにちは!
本日は「シンプルでスタイリッシュ。部屋のスタイルを選ばないフォトフーレム。」と言うテーマを掲げ、最近お気に入りのフレームを、久しぶりの雑貨カテゴリでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■シンプルであることの利点
ファッションのスタイルにも同じことが言えると思うのですが、シンプルであることの利点の1つとして、様々なモノ、コトに対する許容度が上がると言う点を挙げることが出来るのではないでしょうか。

例えばファッションにおけるコーディネートを考える際に、シンプルなアイテムと言うのは、どんなスタイルのアイテムにも合わせやすい。主張が強くないので、他のアイテムの持つスタイルと”喧嘩する”ことがないためです。

また、思考についても同じようなことが言えそうです。モノごとをシンプルに捉える、考えると言うことは、無駄なものがそぎ落とされて、本質的な部分が残ることになります。よって、本質さえ捉えておけば、様々な事象に対しての対応がしやすく、また異なる考え方や、変化をも受け入れることが出来る許容度が、経験的には高まる気がしています。

ファッションも思考も、何もかも、若い頃は様々なスタイルに影響され、それが経験値となって自分を構成していくことになるわけですが、私のように”おじさん”ともなると、だんだんと色々なものがそぎ落とされて、生き方も含めてシンプルになっていく気がしております。

もちろん、シンプルでないことが悪だ、と言っているのではありませんし、シンプルがゴールだとも思っていませんが、シンプルであると言うことは、少なくとも私自身の人生にとっては大きな意味をなしている気がしています。

■シンプルでスタイリッシュ。部屋のスタイルを選ばないフォトフーレム。:MOEBE(ムーベ)FRAME
このような中で、最近お気に入りのフォトフレームがあります。

それは、『北欧デンマークの2人の建築家と1人の家具職人が2014年に創業したプロダクトブランド』である、MOEBE(ムーベ)のFRAME。

建築家がプロダクトデザインをすることは多々ありますが、そのどれもがシンプルなものが多い気がしています。建築家と言うのは、家や建物を設計するのが仕事なのではなく、本質的には、その建物を使う人のライフスタイルを設計するのと、ある意味では同義だと感じています。

しかし、当然ながら同じ1人の人間であっても、年齢やライフステージによってライフスタイルは異なるわけですが、リノベーションなどの手法はあるとはいえ、一度建築した建物を変えることは、容易ではありません。

そこでどうするのか?と言うと、極限までライフスタイルをシンプル化し、そのエッセンスをもとにロングライフで対応するような設計を行うことになるわけです。もちろん全ての建築家がそうである、とは言いませんけれど。

そんな背景もあって、建築家の生み出すプロダクトは、シンプルなものが多いのかなと、勝手に想像していたりします。

本日ご紹介をする、MOEBE(ムーベ)のプロダクトもこれに漏れません。緻密な構造とミニマリズムを妥協なく追求し、そこに機能を付加することによって、シンプルだけれど機能的なプロダクトに仕上がっています。

初めて購入したMOEBEのフォトフレームは、A5サイズのフレームでした。なんだか箱までカッコいい。
MOEBE_Frame_A5_1

フレームの素材はオーク。
MOEBE_Frame_A5_2

特徴的なのは、その構造。4つの木片が合わさって額を構成しているのですが、それらを1つにまとめているのはラバーバンド。
MOEBE_Frame_A5_3

このラバーバンドをはずと、額とアクリル板とに分解されますので、その間にお気に入りの写真を挟みこむと言う構造です。
MOEBE_Frame_A5_4

木枠とラバーバンドとアクリル。構成している材料はシンプルでなんの変哲もないのですが、これらが組み合わさることによって機能が与えられ、フレームとして世の中に存在することになる。最初は組立に戸惑うことがありますが、慣れれば問題はありません。
MOEBE_Frame_A5_5

とても気に入ったので、もう1サイズ大きい、A4サイズも購入してみました。
MOEBE_Frame_A4_1

A4サイズの方は、オーク材ではなく、よりナチュラルなテイストのアッシュ。
MOEBE_Frame_A4_2

オーク材のフレームのラバーバンドはブラックでしたが、こちらは雰囲気に合わせて!?ホワイトカラー。
MOEBE_Frame_A4_3

ちなみにアクリル板には保護フィルムが貼ってあるので、剥がすのを忘れないようにしましょう。
MOEBE_Frame_A4_4

なお、この額を固定するラバーバンドは、壁にかける際の紐としても”機能”することになります。色々なモノをそぎ落としているので、1つのモノが、2役を担う。
MOEBE_Frame_A4_5

とてもシンプルでスタイリッシュなフォトフレーム。シンプルであるがゆえに、どんなスタイルの部屋にもマッチする気がしています。それまでお気に入りであったフレームがどうやら廃盤になってしまったようなので、これからはこのMOEBEのフレームが、我が家には増えていきそうな気がします。

なお、MOEBEのフレームはオーク材、アッシュ材の他にも、ホワイトとブラック等のカラーフレームも用意されています。


部屋のスタイルや雰囲気によってフレームの色、素材を使い分けることが出来るのも良いですよね。


スタイリッシュさを強めたいのであれば、ブラックがおススメ。個人的に、次に購入したいフレームです。


なお、アッシュとオークの違いは、こんな感じ。向かって左側がアッシュ、右がオークです。ナチュラルテイストを望むのであればアッシュ、枯れ感やヴィンテージテイストを出したいのであればオークが個人的にはおススメです。
MOEBE_Frame_アッシュ_オーク

フレームの素材、カラーのみならず、サイズも豊富なので、アートを飾ったり、お気に入りの写真を飾ったり、はたまた子供からの手紙を飾ったり、使い方は様々。とてもおススメでですので、是非チェックされてみてください。





■A5サイズ




■A4サイズ



■A3サイズ




大人として目指すべきは、スタイルを持つということ!?

こんにちは!
本日は「大人として目指すべきは、スタイルを持つということ!?」と言うテーマを掲げて、コラム的にお送り出来ればと思います。

それでは、まいりましょう。

■スタイルを持つことのメリットとは
ファッションに対してのみ言えることではないと思いますが、大人であれば「目指すべきは、スタイルを持つこと」だと個人的には思っていたりします。

ではどうやって、自分のスタイルを持つに至るのか。

個人的な経験談で言えば、まずは興味を持った対象の情報にたくさん触れること。私の場合には、15年程前にイタリアンファッションに興味を持ち、雑誌や、他のブロガーさんによる情報等に触れることで、知見を広めていった経緯があります。

ただし、はじめはスタイルの差がよく分かっておらず、雑誌等のメディアであったり、他の方の見方や評価を「正」として受け入れるしかありませんでした。ところが、本ブログを書き始めることでメンズクラシックファッションの歴史や知識を学び、また服好きとして様々なスタイルを見て、着て、感じると言う経験が積み重なっていくことで、メディアや他の方の”押し”とは別に、自らが好むスタイルと言うのが、かなり明確になってくる時期がありました。

つまり、知識と経験を重ねることで、自分なりのモノの見方、評価の仕方が少しずつ身に付きはじめ、スタイルの差、違いと言うものをようやく認識できるようになったと。

もちろん、その過程においては、自分がカッコ良いと思う誰かを真似てみる、と言うプロセスが必ず存在すると思っています。本ブログでも何回か取り上げたことのある、「守・破・離」の「守」ですね。そこから自分なりの変化をつけることで、真似を”破”っていき、最後は”離”れて自分なりのスタイルに移行していくわけです。

では自分のスタイルが確立してくると、どんなメリットがあるのか?と言うことですが、個人的に感じていることは、自分の中に明確な判断基準が備わった、という点が非常に大きいと思っています。

言ってしまえば、メディア等によるトレンドの煽りにも全く影響を受けることはなくなりましたし、このブランドが良い!このサルトがキテル!この職人が素晴らしい!と言った”宣伝”に流されることなく、自分自身の目と基準で持って、対象を評価をすることが出来るようになりました。

なので、たまにご質問を受けることがありますが、現在では紙面かウェブかと言う形式を問わず、ファッションメディアに積極的に触れると言うこともなく、定期購読をしている雑誌やメディアも、また立ち読みすることさえもしていません。

ファッションメディアに近い方に言わせると、今ではジャーナリズム精神を持ったファッションエディターやジャーナリストはほぼ存在せず、金になるか、ならないかで全てを判断していると。

言ってしまえば、雑誌なんかは特に、広告出稿者のPR記事でしかなく、読者はお金を払って広告を買っているに等しいと言いますし、雑誌自ら、もしくは関係者が立ち上げたオンラインショップを雑誌紙面で宣伝し、オンラインショップに商品を提供してくれたブランドやお友達を紙面で宣伝するよう便宜を図る、または紙面に掲載してあげるから、オンラインショップ等にモノを提供してもらったり、イベントに出店してもらったりと言う、読者ファーストと言うよりも、自分達ファーストで、自らの懐を潤すために活動していると言う、とんでもなく不健全な状況になっているわけです。

当然こういったメディアから、服好きをワクワク、ドキドキさせるような情報が出てきたり、思わずうなってしまう骨のある情報や記事が出てくるはずもなく、そういう実態が分かった方は雑誌等を買うことはなくなりますので発行部数も減り、ここ数年のうちに廃刊になる雑誌も多いのでは?なんていうお話も耳にしました。

個人的には広告出稿者がいる以上、廃刊になるとまでは思いませんが、今はSNSをはじめとして、個の力が強くなっている時代ですから、メディアよりも、本物の服好きの方が発信する情報の方が魅力的で、個人的には惹かれると言うのが実際のところ。

事実、広告出稿者(ブランド・メーカー等)の宣伝部隊となったメディアによる情報にはスタイルがなく、見境がありません。雑誌でもウェブでも、それこそYouTubeでも、”関係者”が発信する媒体は、どんなスタイルの、どんなブランドのアイテムであったとしても、「これ、いいんです!」「かっこいいんです!」「おしゃれです!」としか言いません。

某ファッションディレクターは、30万円のスーツも、5万円のスーツも同じように「良いですね~」「素晴らしいですね~」で片づけていましたが、これにはさすがに絶句。読者や視聴者をちょっとバカにし過ぎかなと。

もちろんメディアも同じで、トレンドを煽っては新商品を売るというブランドやメーカー、大手小売りのスタイルに加担していますので、長い目で定点観測をしていると、発進する情報には思想がなく、主張も首尾一貫していません。

実際にバイイニングにかかわっている方のお話として、多くのバイヤーは商品のここが良い、ここがカッコいい、ここはこう直した方が顧客に提案できると言った服自体の会話よりも、「この商品はあのメディアと組ませれば売れそうですね。」と言う、どうやっって売るかと言った会話がかなり目立つそうです・・・。

ファッション関係者のそのような動きがある一方で、自分の好きなモノを、自分のお金で楽しんでいる服好きの方々の発信は、とても興味深い。私自身とはスタイルが異なっていても、同じ服好きとして、共感出来たり、学ぶことが多いのが実情です。そういう意味では、メディアや関係者の発信する情報よりも個人のSNSを見ていた方がよほど濃くて、意味、意義のある内容に触れることが出来るように感じています。

上記に掲げたような判断が自分で出来るようになると、自分自身が惹かれるもの、気になるもの以外については全くアンテナが向かなくなりますので、”限られた”時間とお金を有益に使うことが出来ると感じています。

■スタイルを持つことのデメリットとは
では、スタイルを持つと良いこと尽くしで、デメリットはないのか!?と言いますと、個人的には”デメリットもある”と感じています。

それは、スタイルの固定化。

スタイルがあると言うと聞こえは良いですが、好みが明確化し、こだわりが強くなればなるほど、着用ブランドや色、柄、素材の合わせ方などが、だんだんと固定化してきてしまいます。もちろんトレンドや世の中の流れの中から、自分のスタイルに取り入れられそうなものは取り入れて、スタイルをアップデートする努力は行っていますが、それでも自分で判断している分、スタイルの幅を大きく広げるようなことは難しい、と言うのが、個人的に感じていること。

スタイルを確立した結果として起きうる事象としては、ごく自然な状態だとは思いますが、ともするとマンネリ化してしまうことも考えられるわけです。

服好きとして、服を着て、出かけたりしてもワクワク、ドキドキ感が希薄であったり、感じられない状況はとても残念。そのような時は、刺激を入れてあげることで状況を打開することを試みています。

具体的には、以前も記事にて記載したとおり、自分ではなく、信頼できる他の方(ショップの担当者さん等)にアイテムを選んでもらうことで、自分の感性とは異なるアイテムをワードローブに迎い入れてみたり、SNS等で自分とは感性の異なる、それでもセンスに共感をする方々のポスト(※)などからインスピレーションを頂いたりと言うことをしています。
※メンズファッションに限ることなく、レディースファッションや写真、花等、分野は固定せず

自分の感性に従って購入対象から外すということは、ある意味ではスタイルを貫くことにもなりますが、見方を変えると(変化の)可能性を排除しているともいえるわけです。物事には一長一短がつきものですから、唯一絶対的な正解と言うのは存在しないと考えています。よって、一方を選択することで発生するマイナス要素をいかに補っていくのか、どのように向き合っていくのかを自分なりに考えておくことが大切なのかなと。


一部辛口になってしまった部分もありますが、根本的には自分が好きなファッション業界が盛り上がることを心から望んでいます。でも、本質的なことを追求するのではなく、目先の利益や、顧客を置き去りにするような動きには疑問を感じてしまいますし、それこそユニクロをはじめとしたファストファッション勢の力が強くなっていますので、飲み込まれてしまうのではないかと言う危機感さえ、勝手に感じています。

何かを買うということは、そのブランドや店舗を支持することに等しいと思っています。未来に残すものを選ぶのは、私たち消費者。よって、自分たちの目で見て、自分の判断で良いと感じるものを、これからも応援していきたい。そのように思うのでした。

是非皆様も、スタイル(≒思想)をもって自らの愛する服と対峙されることをおススメ致します。