皆さま、こんにちは!
本日は「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のカシミア シャツブルゾンを購入!」と言うテーマで、秋冬アイテムの購入レポートをお送りしたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■本物しか買わん(勝たん)
最近思うことがあります。
正直、服を買うと言う行為においてはもう、自分の人生でやり残したことはないのではないかと。
物心がついた頃から服が好きで、これまで国内外を問わず、様々なブランドやスタイルの服を楽しんできました。そして、ここ数年間はインスタグラムを通してほぼ毎日、自身の装いと向き合ってきましたが、最近では自身の好みが大きく変わることなく、ようやく自分のスタイルを確立するに至ったと感じています。
またスタイルが確立したことと同義、ではないのかもしれませんが、自分が本当に良いと感じる服についても、ここ数年間は変わることなく、同じブランドや職人さんの服のまま。
もちろんその間、外を全く見てこなかったのではなく、インスタグラムを中心として様々なブランドや職人さんの服を見ると言うインプットは続けてきました。ただ私が装いにおいて最も重視するバランス感が良いと思っても、ディティールまで目を向けると、自分の好みではなかったり、ディティールは気に入ってもバランス感が好みでないことが続いており、現在のお気に入りを差し置いてチャレンジしよう!と言う気持ちに至ることがありません。
既に自身のワードローブからは服が溢れ出している状況ですし、生きていくにあたって必要な服も揃っている。
よって以前も記載したかもしれませんが、これからは私自身が本物だと感じる服であり、持っていないような服を多少買い足すだけで十分かなと思い始めています。
このような中で、自身のワードローブにはないようなアイテムかつ、これは!と感じるニットアイテムと出会いましたので、購入をしてみました。
■マウロ・オッタヴィアーニ のカシミア シャツブルゾンを購入!
この度購入をしましたのは、ニットブランドとしては既に私のブログではおなじみとなっておりますマウロ・オッタヴィアーニの、カシミア100%で編み上げられたシャツ型のニットブルゾンになります。

良質なニットアイテムを生産するメーカーはいくつかありますが、マウロ・オッタヴィアーニの特徴と言えば、カシミアの中でも極上素材かつ、撚りの強い糸をしっかりと丁寧に編み上げる技術に長けていることと、私好みな上品な色の出し方だと個人的には考えています。
一般的にはカシミアのような繊細な素材を扱うことの出来るニット工場は限られていますので、他のメーカーも扱うことの出来るウール等の素材よりも、オッタヴィアーニのアイテムを買うのであれば極上のカシミアか、カシミア×ウールのような混紡素材のものがベスト。それこそ、そこにオッタヴィアーニのアイテムを買う理由が生まれると感じています。
今期は密度のあるカシミアをアウター感覚でも着用することの出来るシャツ型のブルゾンに仕立てており、自分の中では新鮮さを感じるとともに、試着をしてみると相変わらずのバランス感とサイズ感の良さを有していましたので購入することにしました。
ファッション業界における最近注目のキーワードと言えば、SDGs。多々ある業界の中でも環境破壊、汚染に貢献している第2位の業界として悪名高いのがファッション業界だと言われていますが、循環を意識した素材づくりであったり、環境に配慮した生産工程の導入であったりと、ファッションに係る方々も様々な努力を重ねていると言う現状があります。
今回購入したアイテムが包装されていた袋を見ても、そのような流れを強く感じました。

ギフトであればまだしも、自宅利用であれば豪華な箱や、何重にも梱包されたビニール袋は不要です。出来るだけ簡易に済ませた方が良いと個人的には思っています。

と、少し話題がずれてしまいましたが、購入したのはこんなブルゾン。胸に大き目のポケットが配置されており、チャーミングさも感じます。

それでも、端正な襟の形状や、

エレガントなリブの表情。

上質さを感じるボタン素材に、

絶妙なポケットのサイズと位置と言ったバランス感は、さすがオッタヴィアーニと言ったところ。

そのうえ、上品さのあるアイボリーカラーの色合いと、トップレベルのカシミア素材を用いて神々しく輝く、ソフトな表情はオッタヴィアーニの真骨頂とも言える出来栄えです。

全体デザインにディティールデザイン、そして色やパターン、サイズ感、素材、価格など、その全てが自分の感性に完全にフィットしてくるニットメーカーはそうはありませんので、もしそう言ったブランドに出会えているのであれば、それは大切にしてあげた方が良いと思っています。
年と経験を重ねると好みも固まってきますし、経験を積むことで審美眼も磨かれ、ビビッと感じるアイテムも減ってきてしまいますが、もし幸運にもビビッと来るブランドやアイテムに出会ったら、是非ワードローブに納めることを強くおススメします!
※本日ご紹介したアイテムは、コチラ。
こんにちは!
本日は「新境地にチャレンジし、感動したビスポークジャケット By サルトリア・ソリート」と言うテーマでお送りしたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■自分の殻を破る
日本における本格的なコロナ禍直前の2020年初頭、シャロンさんで開催されたサルトリア・ソリートのトランクショーでオーダーしていたジャケットを少し前に受け取っていました。
そして気温が下がってきた先日の週末、ようやくデビュー。
少し意外に思われた方もいらっしゃるかもしれない色、柄、雰囲気のジャケットは、自身としては”初”と言って良いほどカントリーテイストの溢れる、スポーティなジャケットでした。
このジャケット生地はトランクショーの際にルイジソリート氏が持ち込んだヴィンテージ生地のスワッチから選んだもので、W.BILLのヴィンテージツイード。少し分かりにくいのですが、グレーベースにグリーンやブラウン、ネイビーなどのハウンドトゥース(千鳥格子)柄が入る、カントリーテイストのある生地です。

これまでエレガントな雰囲気の生地を選ぶことが多かった私にとってはかなり珍しいセレクトでした。2年も前のことなので若干記憶があいまいですが、それまで無地や、無地に近いジャケットが多かったので、柄物であったり、異なるテイスト、雰囲気のある生地を意識して選んだのだと思います。
そういう意味では自分の殻を破ることになる1着でしたが、スタイリングの幅を広げると言う観点においてチャレンジして良かったと思っていますし、袖を通した瞬間に鳥肌がたち、思わず笑顔が溢れるほど満足度の高いビスポークジャケットとなりました。
実際フィッティングも完璧で、ヴィンテージウールらしい目の詰まった、そこそこの重量感あるジャケットですが、羽織ってみると首筋から肩にかけて綺麗にフィットするので重さを感じることはありません。また日常生活においてジャケットに一番負荷のかかる態勢である靴ひもを結ぶ態勢も難なくこなす、仕立ての良さは相変わらず。
素晴らしい手仕事に感動し、自然と感謝の気持ちが芽生えます。
■カントリーテイストのジャケットを品良く着こなして参加したのは、サルトリア・ソリートのトランクショー!
そんなカントリーテイスト溢れるジャケットを私の好きなエレガントなスタイルに仕上げて?参加したのは、北参道にあるセレクトショップであるSharonさんにて先日開催されていた、サルトリア・ソリートのトランクショー。
デニムやチノを合わせるとカントリーテイストを感じるスタイリングになりますが、今回はフラノ素材のウールパンツを合わせて上品な着こなしをしてみました。

また、カントリーテイストのジャケットにはブローギングやギンピングの施された靴を合わせたくなりますが、そこはあえてドレッシーなホールカットを合わせることでエレガントなスタイリングを貫きます。(笑)

しかし、私は心からサルトリア・ソリートのスタイルが気に入っているのだなぁとつくづく思います。インスタグラムでも様々なサルトや職人さんの服を眺めていますが、ソリートを超える魅力を感じる服には出会えていません。
首から肩にかけての傾斜感やナチュラルかつ、柔らかな丸いシルエットを描くショルダーライン、襟の形状、大きさ、ボタンの位置といった極上のバランス感。

そして立体的かつ美しく、優しい弧を描くドレープライン。まさに、私自身にとっての理想のスタイルがそこにはありました。

今回参加させて頂いたトランクショーでも1着納品があったのですが(汗)、またまた心を揺さぶられるような、素晴らしい出来栄えに感動。
実は今回、私が予約時間を間違えて少し早めに訪問してしまったために前の時間帯の方と被ってしまい、脇で待たせて頂いたのです。その方はビキャッシュのコートをオーダーされ、納品を受けていましたが、同じく「感動したよ。」とルイージ氏に直接伝えていらっしゃいました。
自分自身の仕事を振り返ってみると、顧客の心を動かしたり、感動させられる仕事が出来ているのか?と言うと正直難しいなと。お客さんを感動させられる仕事を提供しているサルトリア・ソリートはすごいなと、改めて感じた次第です。
好きな服を着て、感動まではいかなくとも、高い満足度を与えることが出来る仕事を自分もしていこう!と改めて思うのでした。
こんにちは!
本日は先日「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のウルトラハイゲージカシミアカーディガンを購入!」と言う記事にてご紹介をしたカーディガンの着用イメージをお届けしたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■イメージ通りのエレガントさ
実はカーディガンの購入記事が出る前に、シレっと着用し、インスタグラムにポストしておりました。もし気づいた方がいらっしゃったら、相当な注意深さをお持ちだと思われます。
合わせたのは、アリストンのヴィンテージ生地(ウール100%)を用いてサルトリア・ソリートでビスポークをした、チャコールブラウンのチョークストライプスーツ。生地はフランネルですが、さすがアリストンだけあって品格があります。よって合わせるのであれば、エレガントなカーディガンを合わせたいと言うことで早速使ってみました。
それが、こちら。

ライトブラウンなので良い感じにグラデーションになり、綺麗な色合わせ。フランネル生地に起毛感のあるカシミアを用いると若干くどくなるイメージがありますが、マウロ・オッタヴィアーニのカシミアは撚りを強くしたクリアな表情を持っていますので、フランネルとのバランス感も抜群です。

ちなみに足元にはイルクアドリフォリオでビスポークしたブラウンカラーのストレートチップでドレッシーに。

室内などジャケットを脱がないと暑さを感じてしまいますが、屋外であればコートを着ていない今の季節は朝晩はぴったり。心地よい重ね着スタイルを楽しむことが出来ています。
■日本人にはイタリアンニットがおススメな理由
本ブログではこれまでも何回か触れてきておりますが、伸縮のあるニットアイテムであっても、パターンは重要です。特に首回り、着丈、袖丈はヴィジュアルの美しさに影響を与えるポイント。
ニットも様々なブランドが国内には流通していますが、インポートものであれば、個人的にはイタリアンニットがおススメ。その理由は、ヨーロッパの中ではイタリア人の体形は日本人に近いしいから。
例えばジョンスメドレーは日本では人気、知名度のあるニットウェアブランドですが、恐らく日本人の体形のパターンを修正して輸入していないので、パターンがイギリス人向け。よって首回りが大きく、袖丈や着丈が長い印象があります。
これに足して日本人に近い体形を持つイタリアのニットブランドは、イギリスのニットブランドに比べると日本人にフィットしやすいものが多いです。また、代理店や販売店からの要望によってパターンが修正されている場合も結構ありますので、イギリスブランドに比べるとフィット感が良いと感じています。
もちろん、マウロ・オッタヴィアーニもイタリアンニットメーカーですし、日本にマウロ・オッタヴィアーニを初めて持ち込んだSharonさんによってパターン自体が日本人向けに修正されていますので、フィット感が抜群。
まずは首回り。私は172cmの60kgと、ザ・日本人の平均的な体形ですが、ご覧のように首筋から胸にかけてしっかりとフィットしていることが分かります。パターンが日本人向けに補正されていないインポートブランドや、ドメスティックでも良いパターンを持っていないブランドのものですと、首回りが抜けたり、胸回りのVゾーンがしっかりとフィットせず、隙間が出来たりします。

今回購入したカーディガンは通常私が購入しているサイズより1サイズ大きい「46」なのですが、それでも肩幅はそれほど違和感はなく、綺麗にフィットしていますね。ただ胸からウエストにかけてはやや余裕のある、リラックスした表情。この辺りは今の空気感にはあっているのかなと思い、購入を決断しました。

サイズ「44」ですと、よりフィットした感じになりますが、「46」でもだぶつくことはなく、言わなければ通常よりもワンサイズ上であることが分からないようなナチュラルさがあります。

伸縮性の高いニットは”動きにくさ”を感じることがあまりないため、パターンやサイズ感に対する注意が甘くなりがちなのですが、パターンやサイズ感があっているか否かによってシルエットがだいぶ異なってきますので、コダワリのある方はチェックしたいポイントです。
私は秋冬のスタイルにはレイヤードスタイルをかなり取り入れますので、インナーに入れるニットのフィット感にはかなりコダワリをもって選んでいます。やはりスーツやジャケットの下でダブつくニットはテンションが下がりますので、美しさにコダワルのであれば、ニットにも注意を払いたいところだと思います。

マウロ・オッタヴィアーニは上述したようにパターン、フィット感が抜群であることに加えて、極上のカシミア素材を用いてクリアな表情に仕上げていますので、クラシックなドレススタイルにこれ以上ハマるニットはないのではないかとさえ思えてきます。
もちろんカシミアならではの起毛感があるソフトな風合いがお好きな方には合わないのでおススメしませんが、スーツスタイルやジャケパンスタイルをドレッシーに仕上げつつ、保温性のあるスタイルを求める方には自信をもってレコメンドしたいと思います!
※本日ご紹介したアイテムは、コチラ。
皆さま、こんにちは!
秋も深まってきた印象ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
本日は「Mauro Ottaviani(マウロ・オッタヴィアーニ) のウルトラハイゲージカシミアカーディガンを購入!」と言うテーマで、秋冬アイテムの購入レポートをお送りしたいと思います。
それでは、まいりましょう。
■ようやく購入した、ブラウンカラーのカーディガン
先日、ここ数年求めていたブラウンカラーのカーディガンを購入しました。
カーディガンと言うと、私の秋冬スタイルには欠かせないアイテムとなっています。寒がりな私にとっては保温力を加えてくれるアイテムであり、またジャケットのインナーとして活用することで、レイヤードスタイルにもなるので一石二鳥。
これまでも様々な色のカーディガンを購入してきたのですが、個人的に難しいと感じているのがブラウンと言う色。個人的に大好きな色なのですが、クラシックなメンズファッションにおける基本的な色の位置づけとしてはカジュアルです。
よって、自身の好むエレガントなスタイリングをする際には、色と素材感を選ばないとカジュアル色が強くなりすぎてしまい、エレガントなスタイリングとしてはまとまりが悪くなってしまいます。
もちろんカジュアル色が強くなること自体は悪くはありません。アメリカンカジュアルなスタイリングの場合には、むしろカジュアル色が強いアイテムの方がスタイル全体の馴染みも良いですし、逆にエレガントな色や素材感のアイテムを合わせてしまうと浮いてしまう。
しかしながら、私がスタイルの中心においているシンプルでベーシックかつ、エレガントなイタリアンスタイルをするのであれば、所有するスーツやジャケットの質感に合わせてコーディネートしてあげる必要がありますので、現在所有するブラウンカラーのニットよりもエレガントなアイテムを探していました。
そのような中で、少し前に開催されていたのが、いつもお世話になっているSharonさんのシルバーウィークセール。通常はシーズンの終わりに在庫処分的な位置づけで開催されることの多いセールですが、そのセールではこれからの季節に使うことの出来る秋冬アイテムが対象となっていました。
Sharonさんで扱うアイテムは流行に左右されることの少ないベーシックなアイテムが多く、どのタイミングで購入をしても長く使うことが出来るという利点があるうえ、昨今の世界情勢を踏まえた様々な価格の上昇を考慮すると、今季のアイテムはたとえ同じ品質であったとしても大きく値上がりすることが目に見えている・・・。
と言うことで、通常の私のサイズに比べると1サイズ大きいサイズでしたが、試着をしてみたところ問題がないどころか、今の空気感を反映したリラックス感さえも感じることが出来ましたので、お迎えすることに致しました。
■マウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージカシミアカーディガンを購入!
今回購入したのは、Sharonさんが日本に初めて輸入、展開を始めたマウロ・オッタヴィアーニのウルトラハイゲージカシミアカーディガンです。

実は昨年入荷したアイテムだったのですが、それでも価格が10万円(税込)と、インパクトのある価格に尻込みをしているうちに、マイサイズの「44」が完売してしまっていました。
高価格の理由は、他のニットメーカーではなかなか扱うことの難しい、極細かつ、極上のカシミアを強く撚り合わせることでカシミア特有の毛羽立ち感を抑え、クリアな表情で仕上げている、カシミアとニットのレベルの高さにあります。平たく言ってしまえば、カシミアの芸術品。

オッタヴィアーニの前にはフェデリのカシミアアイテムを愛用していましたが、カシミアの質感は同じく極上でも、その風合いは大きく異なっており、フェデリの方が明らかに毛羽立っています。それは良い、悪いという観点でのお話ではなく、あくまでスタイルとしての違い。
起毛感が抑えられているため、見た目には上品さが増しますし、男性がドレススタイルに着用するのであれば、これくらいの質感の方が扱いやすさもあるのかもしれません。


これまでもウルトラハイゲージのカシミアカーディガンはベージュ、オレンジを購入してきましたので、今回はブラウンする追加する形になりました。今年の秋冬は、今まで以上エレガントなブラウンコーディネートが楽しめそうでワクワクしています。

コーディネートの際には私のインスタグラムに投稿しますので、雰囲気を含めてチェック頂ければ幸いです♪