24
2023
皆さま、こんにちは! 本日は「LA TERRA(ラ テッラ) で名刺ケースをビスポークしてみた!」と言うテーマで、少し前にオーダーをし、先日受け取ったラテッラの名刺ケースをご紹介したいと思います。 それでは、まいりましょう。 ■クラシックをニューノーマルな生活様式に合わせて再解釈したLA TERRA(ラ テッラ) さて、LA TERRA(ラ テッラ) とは私がお世話になっている北参道にあるメンズクロージングのショップであるSharon さんのオリジナルブランドです。 私はこれまでペッカリーグローブを色違いで購入したり、 製作はイルクアドリフォリオを主催する久内氏の奥様が手縫いで行っているクラッチバックも色違いでビスポークをしたり、 更にはリラックス感とエレガントさが同居しており、極上の履き心地がクセになるスエードブーツ(木型及び製作はイルクアドリフォリオのアトリエ)などを購入してきました。 このような中で、近年はブランドの方向性がよりハッキリと打ち出されたようで、クラシックなスタイルであるサルトリア・ソリート、直井重明氏のビスポーク、そして手縫いのMTMことサルトリア・シャロンに対して、クラシックスタイルをコロナ禍を経た現代の空気感で再解釈し、リラックス感とチャーミングさを有する大人のニューノーマルなカジュアルウェアを展開されています。 例えば、最近のトランクショーでは多くのオーダーが入ると言うコンフォートジャケット。デザインとしてはPコートのような雰囲気がありますが、柔らかい襟の表情や広めにとっている肩幅、そしてボックス型のシルエットなど、やりすぎ感のない、大人が着ることの出来るオーバーサイズシルエットが特徴的です。
体に沿うことのないオーバーサイズなシルエットをクラシックなスーツやジャケットに用いるような一流の生地を用いて、あえて手縫いで仕立てると言う、大人でないとオーダー出来ない、超贅沢な仕様です。化繊やマシンメイドではない、テーラード仕立ての大人のためのリラックス・カジュアルウェア。 他にもニットパーカーやクルーネックロングスリーブニットなど、ラテッラのコンフォートジャケットのインナーに合わせることも出来るアイテムも新作として登場していますし、 コンフォートジャケットもブレザーのような仕様であったり、 ミリタリー起源のユーティリティジャケットをカシミアかつ手縫いで仕立てるなど、世界で類を見ないアイテムを多数提案しています。 クラシックウェアをビスポークすることに慣れた顧客からは、近年のトレンドであるリラックスしたオーバーサイズなサイズ感や、カジュアルな空気感の中で大人が着ることの出来る世界唯一のアイテムと言うことで支持を受けており、今ではトランクショーのオーダーの半数を占めるほどになっているそうです。 『顧客の体型に沿わせることがビスポークにおける重要な価重の1つである』と位置づける欧米の価値観では到底生み出すことの出来ない提案であり、和装から洋装へと舵を切っていった、日本の柔軟な感性ならではの提案かなと感じています。今後は日本をはじめ、もしかしたら海外のサルトや職人の中にも、同じようにクラシックとは距離を置く、カジュアルなアイテムを高級な服地と手縫いで仕立てると言うスタイルを模倣していく方が出るのではないかと感じています。 私は自身のスタイルの中心をシンプルでベーシックかつ、エレガントなスタイルに置いているので、リラックス感とチャーミングさのあるラテッラのニューノーマルなアイテムをビスポーク/MTMしたことはまだないのですが、店頭で試着をしてみると「コレ、良いかも!?」と感じるアイテムが複数あったりしますので、そのうち私自身のスタイルに変化があれば、オーダーすることもあるかもしれないと思っています。 ■LA TERRA(ラ テッラ) で名刺ケースをビスポークしてみた! このような中で、先日参加させて頂いたイルクアドリフォリオのトランクショーにおいてビスポークしたものがありました。それが、名刺ケース! 身の回りの様々な変化に合わせて、気分を新たにするために名刺ケースを新調することにしたのです。ラテッラの革小物、そして靴はイルクアドリフォリオのアトリエであったり、久内氏の奥様が手縫いで仕立てていますので、イルクアドリフォリオのトランクショーのタイミングでオーダーすることにしました。 若干トラブルがあって納品が遅れてしまったのですが、先日待ちに待った名刺ケースを納品頂きましたので、ご紹介をしてみたいと思います。 今回選んだ革は、初めてビスポークしたクラッチバックで用いた革と同じ、ワインハイマー社のワープロラックス。生後6か月までの仔牛の革なのでキメが細かく、革自体も薄くて柔らかさがあり、何より上品です。 と言うことで、納品を頂いたのがコチラ。色はグレージュになります。 サラッとしており、手に馴染みの良い革質が特徴的。ワープロラックスの上品な雰囲気も気に入っています。 今回はビスポークなので、細かな仕様はイメージを久内氏と共有させて頂きました。 背面にはポケットを付けて頂き、名刺やカードを入れることが出来るようにしてあります。 開けるとラテッラの刻印があり、名刺を収納する箇所とは別に、蓋裏にもポケットを二つほど設けて頂きました。 少し前に納品を頂いた、カザミノのトートバックと色合いは近いのですが、シボの大きさや雰囲気は若干異なります。それでもともに手縫いで仕立て頂いているので、柔らかい、独特のリズミカルなステッチなどに共通性を見出すことが出来、大満足でした! ちなみに革やデザインによって値段の変動はあると思いますが、私が選んだ革とデザイン、仕様での価格は3万3千円(税込)。自分だけのオリジナルの名刺ケースを手縫いかつ、好みの雰囲気で仕上げてもらえると言う観点で言えば納得感の高いプライスではないでしょうか。 他にもコインケースやキーホルダー、ミニウォレットなど、様々な革小物をオーダーすることが出来るようですので、イルクアドリフォリオの靴をビスポークされている方や、ラテッラのスタイルが好きな方にはおススメです!気になる方は是非、次回のトランクショーにて相談されてみてはいかがでしょうか!?
▲PageTop
09
2023
こんにちは! 本日は「【旅行の服装】大人が旅行に持っていくと便利な3つのアイテム。」と言うテーマで、コラム的にお送りしたいと思います。 それでは、まいりましょう。 ■旅行の服装もTPOを考える 先日、家族旅行に行ってきました。 子供が大きくなり、習い事などが増えてくると泊りで出かけることが結構難しくなってくるのですが、もっと成長すると家族ではなく、友達同士で出かけた方が楽しくなるでしょうし、少し無理をしてでも”今行くか”と言う話になりました。 初日は子供の終業式が終わってからの出発となったため、旅行の工程は結構バタバタだったのですが、それでも楽しい思い出をたくさん作ることが出来る家族旅行となりました。 ところで皆さんは旅行の際に着る服を、どのように選んでいますでしょうか!?「旅行 服装 メンズ」などで検索をかける方も多くいらっしゃるようで、悩まれる方も多いのだろうなと想像しています。 私は旅行であっても普段と変わらず、TPOを踏まえて服選びをしています。 すなわち、 ・Time:時(季節) ・Place:場所 ・Occasion:場面 を意識すると言うことになります。 旅行時の服装としてまず気にすべきことは、Timeである「時/季節」です。具体的には、”季節、気温に適したアイテムを選ぶ”と言うことです。 旅行が決まったら、まずは目的地の旅行日程中の気温、直前には天候を把握します。 例えば今回は国内旅行かつ、目的地が神戸、広島と言うことで、私が普段過ごしている東京と緯度が変わらないために気温もさほど変わらず、最低10度前後、最高気温で17度前後と言った感じでした。よって基本的には東京で過ごしている服装から大きく変更する必要はありません。(※) ※仮に旅先が北海道であれば東京に比べれば厚着の必要があり、沖縄であれば薄着でも問題ないことになります。 ちなみに直前に天候を確認した際には、最終日は雨がぱらつく可能性があったので、雨を意識したアイテムも視野に入れることにしました。 どれだけ寒くなるのか、暑くなるのかが分かれば、持っていく服の絞り込みが可能となりますね。 そして気温、天候を確認した後にチェックすべきことが「場所」と「場面」になります。具体的には、”どこで、どんなことをするのか!?”と言うことですね。 例えば、旅先でホテルのレストランなどで食事をすると言った、一定以上の格式が求められる場所に行く予定があるのであれば、相応の服装、例えばジャケットなどがあった方が良いですし、逆に市内観光やトレッキングなどの予定があれば、動きやすい服装や、スニーカーなどがあると便利になります。 このように旅行時であったとしても、「季節/気温」と、「どこで」、「何をするのか?」と言うことを考えて服装を選ぶと言うのが、旅行時の服装を考えるにあたっての王道アプローチになると思います。 ■大人が旅行に持っていくと便利な3つのアイテム このような中で、個人的に考えている「大人が旅行に持っていくと便利な3つのアイテム」がありますので、今日はこれをご紹介してみたいと思います。 まず1つ目のアイテムは、「ネイビーカラーのホップサックジャケット」になります。 もちろん旅先での予定がアウトドアレジャーのみであったり、カジュアルな場所での食事のみと言うことであれば不要だと思うのですが、やはり大人であればジャケットがあると便利です。その中でもネイビーを選んだのは”合わせるパンツの汎用性の高さ”、そしてホップサックを選んだのはスーツケースなどに収納したとしても”皺になりにくい素材”だからです。 私は午前中に仕事をしてから向かいましたので、ネイビーカラーのホップサックジャケットにカジュアルなニットタイを合わせたスタイルで仕事をし、 旅行に出る時にはネクタイを外し、"仕事っぽさ”をあまり感じないカジュアルなスタイリングを意識して向かいました。 なお、足元には柔らくて動きやすく、移動の新幹線の中での靴の脱ぎ履きが楽なスエードのローファーをセレクトしています。 ちなみに職場の服装規定が緩い中でもあえてジャケットを着用したのは、初日の夜にホテルのレストランを予約していたから、と言う理由がありました。 最近はホテル等であってもドレスコードは全体的に緩くなっていますので、ジャケットを着用していないと入店出来ないと言うことは滅多にないと思いますが、大人であればジャケットくらいは羽織っておきたいところです。 なお、今回私は仕事からの旅行と言う流れだったのでシャツを着用していますが、仮にニットやカットソーなどを合わせていても、ネイビーのホップサックジャケットを羽織るだけで相応の場所への対応が可能になりますので、やはり1着はあると便利だと思います。 そして2つ目におススメしたいアイテムは「デニム」です。デニムの中でもリジッドデニムや、グレー、ブラックデニムなど、色落ちが激しい、ビンテージ感のあるデニムではなく、ほど良いドレッシーさを有するデニムがおススメ。 その理由は耐久性が高く、動きやすい。そしてスタイリングを行う上での汎用性が高いと言う理由からです。 例えばデニムであれば余程激しく体を動かすアクティビティでなければアウトドアを含め、大抵の計画を難なくこなすことが出来ますし、持ち運び、収納時の皺なども全く気にならない。その上、デニムの上にジャケットなどを着用すれば欧米の一部ホテルやレストランのような厳しいドレスコードを有する店を除いて入店を断られることもなく、大人っぽい着こなしができますし、逆にトップスにスウェットやニットなどを合わせれば、爽やかなカジュアルスタイリングが可能となります。 私は仕事のあった初日にネイビーカラーのホップサックジャケットにグレーのスラックスを合わせるイメージでグレーデニムを着用し、ネクタイだけとってそのまま新幹線で移動。夜はホテルのレストランにも行きましたが、まったく問題なく過ごすことが出来ました。 ブルーデニムであっても同じように過ごすことが出来ますので、旅先に1本は持っていきたいアイテムが「デニム」だと思います。 そして3つ目は、「チノパン」になります。理由はデニムと同じく、耐久性が高く、動きやすい。そしてスタイリングを行う上での汎用性が高いからです。 私は2日目と3日目にチノパンを使ったスタリングをしました。2日目は白Tの上にボタンダウンのシャツとブルゾン、 足元にはコンバースのオールスターを合わせました。 そして3日目はインナーを白のロンTとグレーのスウェットに変えただけ。 どちらもアメカジを意識したスタイリングです。 シャツを合わせても、スウェットを合わせても装い全体がまとまる汎用性の高さはチノパンの持つ魅力ですし、アイテムの持つスタイルをある程度合わせれば、上にネイビーカラーのホップサックジャケットを合わせることも可能。2日目、3日目は外での工程がほとんどであったことから私は歩きやすいスニーカーを合わせましたが、ローファーを合わせることで、より大人っぽいスタイリングをすることも出来ますね。 デニム、チノともに耐久性が高いので、観光などで外を歩くことが多いシーンにはピッタリだと思っています。 ちなみにジャケットを着用しない日のディナーは、カジュアルな食事をとることにしていましたょ。 と言うことで、「ネイビーカラーのホップサックジャケット」・「デニム」・「チノ」、この3つのアイテムがあれば、普通の旅行時の予定にはほぼ対応できると思っています。ちなみに汎用性の高さを意識したのは、”着回しのし易さ”を考慮したからです。旅行の荷物量をいとわない場合には汎用性の高さは気にしなくても良いと思いますが、荷物を少なくしつつ、様々な場面に対応させるのであれば、汎用性は意識したいポイントかなと。是非参考にされてみてください。 ■春、秋の旅行におススメな「+1アイテム」 最後に、春、秋の旅行時に「+1アイテム」としておススメしたいのが、バラクータのG9スイングトップジャケットです。気温が15度前後ですと肌寒さを感じることもありますので、防寒アイテムにもなりますし、防風性も有していることから風による体温低下の抑止効果もある。更に撥水性があるため、旅先の急な天候の変化にも対応してくれると言う、万能のライトアウターです。 スタイル上もクラシックかつ普遍性のあるデザインなので、デニムにもチノにも合わせることが出来、インナーもシャツやスウェットなどにも幅広く対応します。 しかも暑ければ腰に巻いたり、バックパックに畳んで収納することが出来、皺も気にならないと言う意味では大変おススメ。持っている方は旅先のお供に連れていかれることをおススメします。 と言うことで、「rm55的 大人が旅行に持っていくと便利な3つのアイテム+1」のご紹介でした。
▲PageTop
04
2023
こんにちは! 本日は「Sartoria Solito(サルトリアソリート)のチェック柄 ヴィンテージ ツイード ジャケットを"購入してた"!」と言うことで、季節的には少しずれてしまいましたが、ご紹介が漏れていた2022-2023AWに購入していた ジャケットを取り上げたいと思います。 それでは、まいりましょう。 ■ツイードづいていた2022-2023AW さて、改めて昨年から今年にかけての2022-2023AWシーズンを振り返ってみますと、ツイードづいていたシーズンだとまとめることが出来るように思います。 その理由は明らかに、ビジネスにおけるスタイル上の変化。 私自身と言うよりも、周囲のビジネスパートナーの装いが思った以上にカジュアル化してきており、これまで相手に対するリスペクトを表現する手段であったスーツやジャケパンを用いたタイドアップスタイルは、かなりの場面においてトゥーマッチな装いへと変化してきてしまいました。 もちろん従来のクラシックなスタイルが求められる場面もありますが、感覚値で言うと、以前の20~30%前後程度と言う感じでしょうか。 今ではお堅いイメージのあった金融機関も積極的にビジネスカジュアルの推進を進めていますし、特定の業界、特定のポジションなど一部を除いては、今まで以上にビジネスウェアのカジュアル化が進んだ印象です。 これに合わせるかのように、私自身のビジネスウェアもカジュアル化を進めています。 と言うのも、これまでブログに記載してきましたように、従来のビジネスウェアの定番であったクラシックなスタイルが、今では相手を威圧し兼ねないような感覚を覚えることが増えてきたことによります。 商談相手から「カジュアルなスタイルですいません。」「カジュアルウェアで失礼します。」と言った言葉を言われるたびに、寂しさと、威圧感を与えてしまっているのかなと言う、なんとも言えない感情を感じながら過ごしてきました。 もちろん今でもスーツやネクタイを着用する職場はあると思いますし、初めてお会いする方であったり、そのような装いが求められるシーンには従来通りのクラシックなスタイルを選びますが、そうではない場合には、ネクタイを締めてもカジュアルさ、ソフトさが感じられたり、ネクタイを外しても問題の無いスタイルで仕事をすることが増えています。 そのような流れの中に私自身はおりますので、ワードローブの幅を広げる目的でオーダーしていたツイードのビスポークジャケットに加えて、新しく購入をしたRTWもツイードジャケットを選んだのでした。 ■Solito house exclusive per Sharonによるヴィンテージ ツイードジャケット 今回購入したのは、サルトリア・ソリートにおける世界で唯一の既製品ラインである「Solito house exclusive per Sharon」のヴィンテージウールのツイードジャケットになります。 既製品とは言え、カッティングはルイージがしておりますし、縫製もビスポークを担当する熟練の職人さんがしておりますので、構造、生産工程はビスポークと同じです。型紙のみ、Sharonさんによる感性と、日本人の体型を加味したものがベースとなっていると理解しておくのが良いと思います。 事実、値段もビスポークジャケットとさほど変わりません。もちろん、ジャケットをビスポークすることに比べれば多少安価になりますが、ビックリするほどは変わりません。 これまでも何回かビスポークをしているのに、なぜ既製品を買うのか?と言った趣旨のご質問を頂いたことが実はあります。なんとなく、価値観としてビスポークが上で、既製品は下と言ったイメージがある方が多いのかもしれませんが、個人的にはビスポーク、MTM、RTW(既製品)と言うのは手段であって、目的ではありません。 私自身は”自分が美しいと感じる、自分好みの装いが出来ること ”を一番大切にしていますので、その目的が実現できるのであれば、ビスポークかMTMか、それともRTWかはさほど気にしていないと言うのが実際のところです。 もちろん人によってはビスポークをすることが目的の方もいらっしゃると思うので、その場合にはRTWではなく、ビスポークを選ばれるのが良いと思うので、ご自身の価値観、何を大切にしているのか?によってビスポークかMTMか、RTWかを選ばれるのが幸せを感じる秘訣だと思っています。 このような中で今回購入をしていたのは、サルトリア・ソリートの持ち生地であったと言う、ヴィンテージウールのツイード生地を用いたチェック柄のジャケットです。ベースはライトブラウンに、それぞれ色の異なる二重のウィンドウペン(格子柄)が入っていることが特徴です。 格子柄はオレンジと、ややイエローがかった色で構成され、ベース地はライトブラウンカラーに見えるのですが、太陽光に照らすと渋いグリーンカラーにも見えると言う、独特の色あいが”いかにもヴィンテージ生地”っぽい雰囲気。今では生産効率を上げるためにあまり複雑な生地を織ることはありませんので、このあたりは服好きがハマるポイントでしょうか。 ラペルのロールや立体感もビスポークジャケットとなんら変わりません。 ツイード生地なので適度なハリ、コシ、硬さがあるのですが、そんなことを微塵も感じさせないサルトリア・ソリートのショルダーラインは唯一無二かなと思っています。ラインが描き出すナチュラルなソフトさは、色、柄、素材に加えて、シルエットでもカジュアルさを出すにあたって有益に機能しているように感じています。 この日はサルトリア・シャロンで仕立てて頂いたベージュのMTMパンツを合わせ、靴はイルクアドリフォリオにて初めてビスポークをしたホールカットを合わせました。ジャケットにツイード生地を用いていますので、パンツにはクリアな表情を持つキャバルリーツイルを合わせ、”くどく”ならないように配慮しました。 ■カジュアル使いにもビッタリ。 そんなSolito house exclusive per Sharonによるヴィンテージ ツイードジャケットですが、スポーツジャケットなので、ドレスよりもカジュアルが得意であることは言わずもがな。 例えばカーゴパンツとデニムシャツと合わせた際のスタイリングがこちら。 シャツのボタンは下まで開けてTシャツを見せると言うクラシックスタイルとは異なるスタイリングですが、あまり違和感なくまとまっている気がします。 ちなみに足元はダークブラウンカラーのスエードビットローファーを合わせています。 そしてカジュアルスタイルの王様であるデニムの中でもよりカジュアル感の強いライトブルーのデニムにも合わせましたが、バランスが崩れることなく、しっかりと納まってくれる懐の深さはツイードジャケットならでは。 合わせていたのはフランネルシャツと、こちらもボタンを初めてTシャツを見せるスタイリングで、この22-23AWではお気に入りのスタイリングでした。 この装いの靴には、コードヴァンのローファーを合わせていました。 ツイードはもともとがスポーティな生地なのでネクタイをしてもソフトにまとまりますし、ネクタイを外したジャケパンスタイルでも様になる。またカーゴパンツやデニムを合わせても本来生地が持つ良さがしっかりと表現されるので、私が現在置かれた環境下においては大変フィットする生地なのかなと感じています。 次の2023-2024AWでも、引き続きツイードづいたスタイルが続きそうな予感。私と同じようにビジネスを取り巻く環境がカジュアル化してきている方は是非、次の秋冬にはツイードジャケット、ツイード生地にトライされてみてはいかがでしょうか!? ※本日ご紹介したジャケットは、コチラ 。
▲PageTop