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Think Elegant !

ファッションを通して自らの人生と向き合い、美しいと感じるスタイルを追及するブログです。

ナポリのリアルスタイル:1次情報を大切に・・・

こんにちは!
本日は、「ナポリのリアルスタイル:1次情報を大切に・・・」と言うテーマでお送りしたいと思います。

それでは、まいりましょう。

■ナポリで手縫いアイテムを着ることは、トレンドではなくスタイル
さて、本Blogではこれまでも「ナポリは手縫い文化が残る街」であるとご紹介してまいりました。これは、私自身が書籍やインターネットから得た情報を主な根拠として記述しております。

私自身、自分の経験としてナポリに訪問したことはありますが、以前も記載しました通り、あくまでそれは新婚旅行の中でのお話です。しかも、メインはカプリ島の「青の洞窟」に訪れるためでしたので、ナポリの街中を手縫い文化を感じるほど練り歩いたわけではございません。

つまるところ、私の「ナポリは手縫い文化が残る街」と言う記述は、”2次情報”であったと言えるわけです。

ちなみに、”1次情報”とは、自分の目で見て、直接体験した情報、”2次情報”とは、自分がある人(直接見た、もしくは経験した人)から聞いた情報、”3次情報”とは、情報元が分からない情報であると言われております。

実は先日、とあるアイテムを引き取りに!Sharonさんにお伺いしたのですが、その際、ナポリ・ミラノへの出張から帰国した直後のマネージャのD氏とお話をさせて頂く機会がございました。

すると、直接目で見て、ご自身で体験をされたD氏のお話を伺う中で、”やっぱりナポリは手縫いの文化が残る街なんだ!”と言うことを、確信を持って感じることが出来たわけです。

D氏のお仕事柄、いわゆる手縫いで仕立てられたスーツやジャケットを着ていらっしゃる方と会う機会が多い、と言うことはあるのかもしれませんが、今回仕事でお会いした方々は皆、手縫いのスーツやジャケットを着用し、そしてシャツはス・ミズーラをされている方がほとんどだったそうです。
セ・ミズーラ from Sartoria Sharon②

また、お会いされた方々はもちろん、ナポリの街中の様子を撮影した動画や画像も見せて頂いたのですが、日本の街中では難しい、手縫いらしきスーツを着用された紳士を普通に見つけることも出来るのです。

更に、街中で目を凝らしていると、シャツにイニシャルが刺繍されている、つまりスミズーラをしたシャツを着ている人が相当数いたと言う事実にD氏も相当驚いたと仰っておりました。むしろ、イニシャルがないシャツを着てナポリを歩くことに若干の恥ずかしさを覚える位だったとか。(笑)
MONTESARO(モンテサーロ)のトランクショーでオーダーしたドレスシャツ⑮

ナポリはイタリアの中でも南部に位置しており、ヨーロッパを相手に貿易で富をなした北部に比べますと経済的には劣っていると言われておりますし、決して裕福な方々が住むエリアでは無いと言います。

しかし、日本に比べれば圧倒的に手縫いのアイテムが安価に手に入ることや、街中にサルトが溢れており、気軽に仕立てることが出来るわけです。そしてその上、服を仕立てると言うことが日常の生活の中に溶け込んでいると言うこともあって、ファッションではなく、スタイルとして手縫いのアイテムを着ると言うことが定着しているのだと。

もちろん全てのビジネスマンが手縫いのスーツやジャケットを着用しているわけではない(※)ようですが、ファッション関係者や、服が好きな方々の多くは当たり前のように手縫いのアイテムを着ているのでしょうね。
※スーツを着て仕事をするのは上流の人であり、日本のように皆がスーツを着るわけではないようです。

きしくも日本の2016年インポートファッションシーンでは、「サルトリアテイスト」なる言葉がトレンドとして取上げられ、手縫いで仕立てられたかのようなディティールを持つ、”サルトリア風”のアイテムが人気だと言います。

ただ、マネージャのD氏のお話を伺っておりますと、少なくともイタリアはナポリにおいては、”サルトリアテイスト”なアイテムではなく、まさに職人が仕立てあげたサルトもののスーツやジャケットが当たり前のように着られているようですね。そしてそれも、”ファッション”や”トレンド”としてではなく、ライフスタイルの一部として定着していると言うことでした。

ちなみに、マネージャのお話を伺うことで、手縫いのアイテムに魅了された今、改めて「手縫い文化が残る街」であるナポリに訪問したくなったことは言うまでもございません。(笑)

■1次情報を大切に・・・
さて、D氏のお土産話を現地の動画や画像を見ながら伺っておりますと、あたかも自分がナポリに行ったかのような錯覚を覚えてしまうわけですが、改めて直接現地に訪問した方の目を通して、リアルなお話を伺うことの大切さを感じた出来事でした。

少し前にとある起業家の方のお話を伺う機会があったのですが、その方は「1次情報」をものすごく大切にされていらっしゃいました。もちろん起業や新規事業の開発に絡むお話ですから、主には「スピード重視」と言う意味合いで使っておりました。つまり新聞に出た情報(2次情報)は、既に情報の陳腐化(鮮度が低い)が始まっていると。

また、1次情報以外の情報と言うのは、既に誰かによって編集された情報でもあるわけです。現場で起きている事をそのまま伝えるのがメディアだと思ってしまうと大間違いで、そこにはそのメディアのフィルターによって情報が取捨選択され、何かしらの意図を持って伝えられていることがほとんどですよね。

そして、これは何も新聞や情報・ニュース番組で取り上げられるのもだけではなく、ファッションに関する情報だって同様です。

そういう意味では、「本当は何が起きているのか!?」と言うリアルかつ正確な情報を把握しようと思ったら、自分自身で直接体験するか、もしくは信頼のできる1次情報を持つ方にアクセスする手段を自分なりに構築することが必要になりますね。

もし1次情報以外の(編集された)情報と接するのであれば、その情報を発信されている方の立場や利害、意図をくみ取った上で、その情報の本質と向き合うことが重要なのだと思います。

ちなみに、本Blogも私自身がアイテムを購入したり、着てみる中で感じた事などを中心に記述しておりますが、私自身の未熟な感性による”編集行為”が行われておりますので、どうぞお見知りおき下さいませ。(笑)








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