Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーに参加!:前編
こんにちは!
前回ご紹介差し上げました、イタリアはフィレンツェ発のネクタイを中心としたクラシックメンズウェアのブランドであるShibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)ですが、つい先日の5月12日~13日の2日間、日本初のトランクショーが東京で開催されておりました。
実はネクタイのサンプルモニターのお声掛けを頂きました際にトランクショーのご案内も頂いておりまして、スケジュールの都合がついたのと、実物を拝見してみたいと言う興味を持ちましたので、この度予約を入れて伺ってまいりました!
本日はその時の様子をご紹介させて頂ければと思います。それでは、まいりましょう。
■Shibumi Firenze(シブミ フィレンツェ)のトランクショーに参加してみる!
さて、この度シブミのトランクショーが開催されましたのは、高級ホテルであるハイアットリージェンシー東京の1室です。私はこれまでもトランクショーなるものは何回か参加させて頂いた経験はございますが、ホテルの1室で開催されるトランクショーに参加するのは初めてでしたので、ちょっと緊張の面持ちでお伺いさせて頂きました。
事前に予約をさせて頂いた時間にお伺い致しますと、部屋にはビスポークのスーツやジャケットのサンプルや、
シャツのサンプル。
そして生地のバンチに加えて、
現在の主力製品であるという今季のネクタイのコレクションが豊富に並べられておりました。下記は英国産の打ち込みのしっかりしたシルクにプリントを乗せた製品。
下記はイタリアのコモ産のシルクを使った製品。
他にも、オリジナリティ溢れる絵柄が特徴的なポケットスクエア(チーフ)や
メガネケースなんかも並んでおりました。
当日はオーナーであるベネディクト氏と日本のご担当者様であるTさんに迎えて頂き、Shibumiとしてのブランドの特徴やそれぞれのアイテムの特徴、またベネディクト氏の考えるスタイルについてなど、私のつたない英語と、Tさんの通訳を通して色々とお話をお伺いすることが出来ました。
実は、今回私がトランクショーに興味を持った大きな理由の1つは、シャツのスミズーラを試してみたいと思ったからです。価格はスミズーラ(ビスポーク)で35000円~、メイドゥトゥメジャーで30000円~と言う驚異のプライシング。
※選ぶ生地によって価格は変動
日本のシャツ職人さんにお願いするのと、ほとんど変わらない価格でイタリアのシャツのスミズーラを仕立てて頂けると言うことに、まずは大変驚きました。
もちろん現地でスミズーラをするのと比べると若干高くはなってしまうのですが、それでも間に代理店や小売店を通さずにダイレクトにやりとりをすることが出来るからこそ実現出来る価格です。
ちなみにトランクショーに参加させて頂くに際しまして、Tさんには自分が伺ってみたいことや疑問に思うこと等を一通りメールにて質問させて頂いておりました。かなり大量の質問であったにもかかわらず、1つ1つ丁寧にご回答頂くやりとりを重ねることで不安点が解消されましたので、この度トランクショーにて実物のサンプルを拝見させて頂くべく、お伺いさせて頂いた次第です。
色々とお話を楽しませて頂いておりましたので、シャツサンプルの詳細を撮影するのをすっかりと忘れてしまったのですが、襟付けや袖付け、バックヨークやボタンホールにボタン付け、剣ボロ、前立ての閂(カンヌキ)など7~8工程位が手縫いで行われているようです。
なお、準備されていた襟のサンプル数は多くはなかったのですが、個人的には好きな雰囲気を持っておりましたので、この度1枚スミズーラで仕立てて頂くことと致しました♪
■シブミでシャツをスミズーラ(ビスポーク)!
まず、あらためて整理を致しますと、シブミのシャツには2つの選択肢があります。
①スミズーラ(ビスポーク):35000円~
※デザイン上のオプションは無制限で対応可能(価格に含む)、かつ仮縫いが1度あり
②メイドゥトゥメジャー(MTM):30000円~
※デザイン上のオプションは無し、かつ仮縫い無し
MTMは価格的にはチャレンジがしやすく、おおよそ4~5か月ほどで完成して配送となるようですが、あまり大きい値段の差はありませんので、個人的にはスミズーラの方がお得だと感じております。
と言うことで、私は①のスミズーラを選びました。
そして、個人的にはまずはハウススタイルから入るのがベストのように感じておりますので、オーナーであるベネディクト氏が当日着用されていたシャツのスタイルをほぼ踏襲する形でご対応頂くことと致しました。
ちなみに選んだ生地は、以前Sharonさんで開催されたモンテサーロのトランクショーに参加させて頂いた際に選んだ生地バンチと同じものから、同じグレードの140番手(※)のサックスカラーのものを選びました。サックスカラーの無地シャツは私のドレススタイルにおける中心のシャツですので、何枚あっても困ることがありません。
※スタート料金から若干の生地代アップによる価格の変動がありました。
また、着なれているサックスカラーだからこそ、シャツの作り手による違いが分かるような気がしているというのも選んだ理由の1つです。
生地を選んだあとには採寸を行って頂きました。すいませんが、こちらも撮影頂くことを忘れてしまいました・・・。
が、私が以前モンテサーロのトランクショーにて仕立てて頂いたのは、あくまでメイドゥトゥメジャー(パターン・オーダー:※)であり、スミズーラではありません。よって、今回のシブミのスミズーラの採寸の方が、明らかに採寸箇所が多岐に渡っておりました。
※実際にはかなり細かい調整を入れて頂いておりますので、パターン・オーダー以上、スミズーラ未満と言う感覚です。
その後、背中にダーツを入れるかどうかや、袖付けの形状(マニカにするか否か)などのデザインの基本となる部分を決めていき、第1回目の工程は完了です。
次回のトランクショーは今年の8月を予定されているとのことで、この時に1度仮縫いが入る予定です。フィッティングを確認して全体の雰囲気を確かめながら、具体的なデザイン上のオプションを入れるか否かのご相談などは出来ればと考えておりますょ。
ちなみに、今はインポートの吊るし(既製品)のマシンメイド主体のシャツであっても35000円前後はしますから、それを考えますとシャツをスミズーラ(ビスポーク)する経済的、心理的なハードルはかなり抑えられるように思います。次回は本Blogでも開催を告知(※)出来たらと思っておりますので、気になる方は是非チェックされてみてください。
※シブミのインスタグラムのアカウントでも告知されると思います!